東京のレトロ喫茶　上野・新橋編

パンダ出産で沸く上野にやってきました。
アメ横も近隣にあり、
観光客で大変な賑わい。
このあたりは昔ながらの土地柄で、
多くのレトロ喫茶が存在しています。
そのひとつ、丘。1964年（昭和39年）
東京オリンピックの年の創業です。

ビルの地下にあるのですが、
その地下に通じる階段には
シャンデリアが吊るされ
ここはすでにゴージャスムードが
高まります。

店内に入ると、やはりシャンデリアが
煌々と眩しく、壁面には
ステンドグラス、何基もあるランプ。
暗めの空間に映え、ゴージャスですが
ムーディな雰囲気。
レザーソファに座りメニューを見て、
ミックスサンドのセット８３０円と
ピラフのセット８３０円を
各ホットコーヒーでオーダーしました。

混雑していたので提供に時間が
かかりましたが、運ばれた
ミックスサンドを食べてみます
～ふんわりしたパンに、
ひとつはハム・ツナ・胡瓜、
もうひとつは厚切りチーズ・トマト。

大阪ではミックスサンドと云えば、
ハム・玉子・胡瓜ですが、
この内容は新鮮に感じられ
ボリュームもあり、美味しいです。
コーヒーは苦み・酸味もある
バランスの良いお味。
ピラフは焼き飯のようですが、
ピーマン・ハム・玉ねぎの具で
薄め塩味。福神漬け付き。

こちらが創業された年は高度経済成長の
只中で、贅を尽くしたこのような
喫茶店が東京オリンピックのお客でも、
賑わっていたのだろうなと思われます。

上野にある　高級喫茶古城 。１９６３年の創業です。地下に店舗があるのですが
下りていく階段上部には、馬に乗った
騎士？のステンドグラスのアプローチ。
歩を進めると、広々した店内には煌めく
シャンデリア、大理石の石柱、正面にも
大型のステンドグラス。
正に名の通りの古城の宮殿に入るが
如くです。BGMはオペラ。

圧倒されつつも同行の家族とソファに
座り、ウインナーコーヒー６００円と
いちごとブルーベリーのケーキセット
８５０円をアイスコーヒーでオーダー。

やがて運ばれました～
ウインナーコーヒーは硬めの
ホィップクリィムがたっぷり乗っていて
そのまま口に運ぶと、クリィムの充分な
甘さが苦みの強いコーヒーにマッチ。
ブルーベリーケーキは、
ふんだんにいちごがトッピングされ
メニュー以上のリッチさ。
上部のベリーとサンドされた
クリームは、
なめらかで濃厚な味わい。

メニューにあった記事には
「父の地下宮殿　大きさ実感」とあり
現在のオーナーのお父様が、
世界美術全集の発想を採り入れ
地下宮殿のような豪華な純喫茶に
仕立て上げたのだそうです。
正に当時の喫茶文化の繁栄を表すような
豪華仕様のレトロ喫茶です。

上野にある、喫茶ギャランに
やって来ました。
食べログ　備考の　＞ただいま
ケーキセット注文しますと（￥1,100）
抱っこパンダが付いています。
（期間無制限）にも惹かれて
いたのです。

場所はＪＲ上野駅近く、煉瓦造りの建物の
１階に看板とサンプルケースがあり
店舗は２階。階段を上って行くと
壁にはパチンコ屋にあるような
ギャランのネオン。
ここですでに予想はつきますが、店内に
一歩入ると～うわっ眩しい！

円形シャンデリアが無数にあり煌々と
光を投げかけます。金属やミラーの
内装でその効果は倍加します。
お店の創業は１９７７年と云うので、
このゴージャスさは
高度成長期のものでもバブル期の
ものでもありません。
BGMもその時代の歌謡曲。

広い店内ですがほぼ満員の盛況ぶりで
隅の方の席に案内されました。
側には化粧室と電話のサイン。
メニューを見て、
ケーキセット１,２５０円２つを
チョコレートケーキとレアチーズケーキ、
セットのドリンクはアイスコーヒーで。
単品でアイスレモンティー７００円を
オーダーしました。

やがて運ばれました～レアチーズケーキは、酸味は殆ど無い甘味の強いお味。
チョコレートケーキも、苦み少なく甘味が
勝ちます。レトロな風味と云えるか。
プレートにはアイス・オレンジ・
さくらんぼ・ホィップクリームが
乗っているのが嬉しい。
アイスレモンティーは、ギャランの
コースターに置かれ添えられた
大きなレモンを絞って飲むと爽やかで
すっきりとした風味です。

会計時に抱っこパンダをもらいました。
風船みたいな思っていたよりチープな
感じです（笑）

東京を案内してくれた家族と別れ、
新幹線の待ち時間に抱っこパンダを
膨らましてみました。
その可愛い姿を眺めながら
楽しかった東京旅行を思い出し、
一緒に大阪に帰ります。

新橋にやって来ました。新橋駅前ビルは
１９６６年に竣工され戦後の闇市から
多くの店舗が入ったそうで
大阪の駅前ビルと経緯が似ています。
お目当てのパーラーキムラヤは、
新橋駅前ビル竣工時からある
レトロパーラー。
宿泊ホテルに朝食が無かったので、
何か食べようと訪問しました。

お店の外観はショーケースにサンプルが
並ぶ定番の造り。大きく窓が取られ
入店すると、赤白ツートンカラーの
ソファ、モチーフデザインの壁面
パーティションやライトが
ミッドセンチュリーぽい雰囲気です。

ソファに座りメニューを見て朝食にと、
ミックスサンドウィッチ６３０円と
コーヒー４２０円をオーダーしました。

やがて運ばれました～
ミックスサンドは、パンが大振りで
ボリューム大。
プレスハム・きゅうり・ゆで卵の
内容です。口に運ぶと、
パンはしっかりめの噛み心地で
バターの塩味が効いています。
マヨネーズは控えめ。
コーヒーは、焙煎の苦みはあるが
少し薄い飲み口。

こちらのパーラーキムラヤは、
新橋駅前ビルでもレトロ喫茶として
有名店で私も以前から行きたいと
思っており、訪問叶い良かったです。

私は以前の東京滞在時に車窓から見えた、ニュー新橋ビルの衝撃が忘れられません。
まるでスタンリー・キューブリックの
映画にでも出てきそうなスペーシーな
モダンさ！
このカッコ良過ぎるビルに　
いつか訪れたいと強く思いました（笑）
ビルの竣工は１９７１年。

先に行った新橋駅前ビルを後にして、
SL広場で東京在住の家族と合流し
みんなで念願のニュー新橋ビルに
潜入です。
ビル内の雰囲気は先の新橋駅前ビルと
あまり変わらないレトロさですが
若干こちらは新しい感じでしょうか？
土日休みの店が多いため、
閑散としていますが
予めサーチしておいた喫茶店フジ に
向かいます。

フジは、メタリックな外観、外からでも
分かる幾つも点る天井ライトがモダン。
店内は広々して、金属の先に光が点く
パーティション、ブルーのソファが
昔のホテルのロビーを彷彿させます。
正面には富士山の大型フォト。

ソファに座りメニューを見て、
家族がスナックセットの
海老ピラフ８７０円、
富士宮焼きそば８７０円　
共にセットのドリンクはコーヒーで。
私はお腹がいっぱいだったので、
アイスティー４６０円を
オーダーしました。

スナックセットのサラダ・スープと
ピラフ、焼きそばが次々運ばれます。
コーヒーカップには富士山の文様。
私のアイスティーはすっきりした
飲みくち。

新橋は誰もが知る、明治5年（1872）
9月12日に日本初の鉄道が横浜間に
開通した歴史のある場所です。
それに因んでか　SL広場にはC１１も
設置されています。
再開発の噂もありますがその前に、
ひと目惚れした（笑）ニュー新橋ビルに
訪問が叶い良かったです。