9回
2023/05 訪問
葛桜三種
店頭にはない、百貨店(高島屋)限定で
葛桜三種の販売があるということで、日本橋へ。
◯葛桜三種
こし餡・白餡・うぐいす餡
白餡もあまり見ないが、うぐいす餡。
青えんどう豆の風味がふわっとします。
強すぎず品良く。
いままで無かったことが不思議なくらいだわ、これ。
そういえば「常盤まんじゅう」もうぐいす餡。
一炉庵さんは得意なのよね、おそらくうぐいす餡が。
こし餡、白餡はともにやはり滑らか。
ワタシの愛する「一炉庵の桜餅」と同じ餡だもの、
そりゃ美味しいに決まってる。
ちなみに本当はすこーし冷やしたほうが美味しいかと
思うのですが、冷やすと葛が硬くなりすぎたり
いっそう白濁が強くなったりの懸念があり
保冷剤で冷えた程度で実食しました。
葛は、やや白色が強いので厚さがありそうに見え、
実際そんなに厚さはなくぷるっとした食感。
たいへん美味しゅうございました。
いやしかし、毎回ここのこし餡はスゴい。
2023/05/26 更新
2023/03 訪問
雛祭り
今年も桜餅の季節が到来。
昨年こちらの桜餅を知ってから、
全く他所の桜餅には文字通り目もくれずということに
なっている。
それが良いのか悪いのかよく分からないが
美味しすぎるのよ〜、ここの桜餅。
はっきり言って全ての和菓子の中で個人的トップに違い。
もう予約の電話するときから嬉しい。
今年は雛祭り限定の「上小生菓子」も予約してみた。
◯桜餅 320円
こし餡(黒)と白餡(白)の二種。
白餡の桜餅は珍しい。
こちらの桜餅の皮はふっかふかでもっちり。
かなりの厚みのある皮で食べ応えがあるはずなのだが
もっちりしすぎていないので、軽い。
一炉庵の美しい薄墨色のこし餡は
キメ細かく甘さも強くないこともあって
全体の印象が極めて軽い。
無限に食べられる気がする。
いやー、やっぱりこれだわ。美味しいねぇ。
◯雛上小生菓子 1750円
ザ雛祭りといった感じの、小さい上生菓子の詰め合わせ。
8種類のお菓子が入っている。
数量限定なので基本予約したほうがいいが、
朝早い時間だと当日売りもあるようだった。
ちなみに3つくらい入ったミニサイズのものも
店頭にはあったので、ちょっとだけ飾りたい場合には
良いのでは?
内容はまさにこちらの上生菓子のミニチュア版。
抹茶練り切りの早蕨は普通サイズのものが
店頭にあったと記憶。
桜もあったのかしら。
で、これ本当にサイズタウンしただけで
構成要素とか大きいものと違いが無いと思う。
中にはこし餡が入っているし、表面の寒天がけによる
艶出しもきちんとそのまんま。
おそろしい手間ひま。
これ専用の型押しの型があるってことですものね。
やはり実家からは桜餅はこの倍量が欲しいとか
今期はまだいけるかとかいう話が(笑)。
もう一度となると急がねば。
一炉庵さんは短いのよ、お菓子の期間が。
電話して問い合わせるかな、また。
2023/03/03 更新
2023/01 訪問
青えんどう豆のこし餡
新宿高島屋銘菓百選にて購入。
◯常盤まんじゅう 3個入り1200円
薯蕷饅頭の青えんどう豆のこし餡バージョン。
薯蕷饅頭特有のつくね芋の香りが強く、嬉しい。
餡が驚くほどのなめらかさ。
青えんどう豆の餡(うぐいす餡)のこし餡は
よくよく考えると意外と少ないかも。
どら焼きやらうぐいすあんぱんやら
粗く潰したものが多い印象なので(鹿の子はそのまんま)。
さらさらで口溶けの良いこし餡と
むっちりしっとりの皮が相性良しかと思う。
◯雪丸 400円
お店のほうに蒸しどら焼きという商品があったと思うが
それに近いもの。
中は青えんどう豆の潰し餡に手亡豆、大福豆、砕いた栗。
皮に卵白と日本酒を使っているので、まさにその香りのする
ふわっとした蒸しパン。
豆や栗の歯触りがあるので普通のどら焼きとは
ひと味違い、妙な満たり感があると思う。
表面に雪の結晶のような焼印が入っているのも可愛らしい。
1週間程日持ちするので手土産にもいいかな。
月に一度の入荷なので中身は全く分からないまま予約した。
実は昨年1月はうぐいす餅だったはずので
それを期待したのだが、
今年は常盤まんじゅう。
我が家の「うぐいす餅どうするんだ問題」は残ったが、
何が来るのか分からないというのも楽しい。
まぁそれも一炉庵さんだから安心して予約出来るのだし、
常盤まんじゅうのように思わぬ出会いもある。
一炉庵さんは二十四節気に則って
お菓子を出しているので、
ひとつひとつのお菓子の期間が本当に短い。
タイミングが悪いと翌年まで会えないことになるのだ。
この時期は「常盤まんじゅう」、覚えておこう。
2023/01/21 更新
2022/12 訪問
聖夜の上生
新宿タカシマヤ銘菓百選にて購入。
一炉庵だけでなく、彼方此方の和菓子屋さんのクリスマス菓子
が展開されている近年。
シュトーレンなんかも出ているのですよ、今は。
で、こちらも上生菓子の聖夜バージョン。
岬屋さんのものを見慣れていると小ぶりな印象だが、
実はこれが普通。
サンタ→練り切り
もみの木→練り切り(抹茶)
トナカイ→亥の子餅と同種
サンタの中には一炉庵さんのキレイなこし餡。
全体の柔らかさが絶妙に良い。もみの木も同様に美味。
トナカイの餡のほうがより力強いが、好きなのはさらっと
したこし餡なのでサンタ派かな。
リクエスト出来るなら、来年はもみの木をきんとん製で
食べたい。
一炉庵さんのきんとんも美味しいので。
2022/12/31 更新
2022/08 訪問
夏はやっぱり水羊羹
水羊羹の季節ですよー。
早いところ食べておかないとそろそろ終わってしまいます。
今回は一炉庵さん。
一炉庵の水羊羹は通常瓢箪型のものなのだが、
新宿タカシマヤの銘菓百選で販売するにあたり、こちらの
カップに入れたものに(輸送で壊れるのを危惧)。
日替わりの入荷があったので朝に電話して予約しました。
◯こし餡
◯丹波大納言
◯抹茶
思いのほか、硬め。つい最近とらやの「珈琲水羊羹」が硬すぎ
る、これは水羊羹とは言えぬと家族から非難轟轟だったのだが
(たしかに硬いが竿羊羹よりは柔らかく嫌いでは無かった)、
それよりは柔らかい。ただ水羊羹としてはやや硬い。
好みとしてはもうちょい柔らかくあって欲しいなぁ。
それと「こし餡」は、その薄墨色の見た目よりは甘さ強め。
ワタシの理想の水羊羹としては、ちと甘めだ。
「抹茶」はくどさのない程度の抹茶感で、ただ後から抹茶の
苦味と風味がフワーっと追いかけてくる感じがあり美味しい。
丹波大納言は、こし餡とほぼ同じと思いきや底に大納言の粒が
あり、これが素晴らしい炊かれ方!
豆の皮をほぼ感じない柔らかさで、水羊羹にあっても違和感が
全くないので良いと思う。
そんなわけで抹茶がいちばんの好みでした。
水羊羹だけで評価するなら⭐︎3.6くらいでしょうか。
ただ桜餅があまりにも美味しすぎるので、⭐︎はそのままにして
おきましょうか。
お値段はなんと@480円。高っ!
値段聞いてなかったのが、レジで驚きつつ「やっぱりな」と
思いました。まぁ一炉庵さんだからなぁ、そういうものか。
2022/08/22 更新
2022/02 訪問
今度は草餅
まさかのほぼ1週間あけての一炉庵。
前回は新宿タカシマヤで、今回はお店のほうへ。
あまりに桜餅が美味しかったのでリピートということもあるが、草餅が3月3日までと知り慌てて訪問することになった。
◯草餅 300円(税込)
こし餡と粒餡の両方あり。
通常ならばこし餡しか買わないところだが、気になったので両方購入。
こし餡は桜餅と同じく素晴らしいなめらか餡。
相変わらず本当に美味しい。
粒餡も甘さが抑えられており、残るような小豆の皮も感じられないので、これはこれで美味しい。こし餡に比べるとやはり小豆の風味はこちらのほうが強いが、好みとしてはやはりこし。
何故かこちらのほうにややしっかり目の小豆がコロンと一粒餡の中から出てきたのだが、これが作為としてなのか事故なのかは不明。他の家族はわからないまま食べたらしい。
蓬餅については、ややしこっとした歯ざわりで好み。
少しばかり甘味がついている系。
蓬の風味が「(昔からの我が家の定番)志満ん草餅にまける」という家族の意見もあったが、あちらはほほ草餅専門。比較するのもどうかと思う。
こちらは、ひと口目からというよりは噛めば噛むほど蓬が追いかけてくるかんじ。他店に比べるとかなりしっかりした風味で、桜餅には敵わないまでもかなり美味しいかと思う。
草餅だけ評価するなら、アルミカップの色気の無さがマイナス要素で☆4.5といったところか。
ただあまりにも桜餅が美味なのと、店員さんの対応の良さ(お電話でも店先でも)があるので☆5.0のままに。
2022/02/27 更新
2022/02 訪問
最強で最上級の餡
新宿タカシマヤにて購入。
ワタシにとっては何十年振りかの一炉庵さんで、実はうぐいす餅狙いで予約をいれたのである(月に一度だけタカシマヤでの販売があるため)。
ところが時すでに遅し。うぐいす餅終わってた様子。
あー、失敗したな。何となく薄々予想はしていたのだが。
一炉庵さんは二十四節気にあわせてお菓子の種類が変わっていくため、時期を逃すと来年まで待たねばならない。うー。
お店に直接伺えば良かったなー。
というわけで正直店頭受け取りのときに、
「あーやっぱりこれだったか、桜餅」と凹んだ。
この時期はもう桜餅。そりゃそうね。
箱の中には紅白2個ずつ、計4個。
開けてびっくり。珍しい、白餡の桜餅!いっきに気分上昇。
そして実食。びっくりするほど美味しい。
こんなにすごい桜餅があるなんて!
すこし厚みのある皮はフンワリ。
餅っぽくてベタベタしたり、紙のようにペラっとしていたり、桜餅の皮は店によって様々だが、こんなにフンワリした皮は
初めてかもしれない。
そして餡はとろけるような舌触り。
どれだけの手をかけたらこの餡が出来上がるのか。
何も舌に残らないような滑らかさ。
こし餡も白餡も圧倒的な上質な出来上がりで、特に白餡のほうがよりいっそう柔らかい。
皮と餡の全体でこんなに春の柔らかな雰囲気を表現した桜餅はこれ以外無い。
こうなったら過去に食べた桜餅の記憶や印象は全て無し。
なんでずっと店の近所を素通りして来たかなーと本当に後悔。
来年のうぐいす餅を待たず、草餅・柏餅と食べなければ。
この餡なら絶対にすごいに決まってる。
2022/02/22 更新
再訪。
今年も来ました、桜餅の季節。
例年の反省から学び(足りないと非難轟轟)、
今年は数が多くしたので電話でお願いしておきました。
◯桜餅
紅(小豆こし餡) 330円×8
白(白こし餡) 330円×8
合計 5,280円
何人で食べると思われてるかな。
何かの集まりとか…4人とは思うまい。
関東の長命寺スタイルの桜餅。
・皮がふっかりふんわり厚さがある
・餡が蕩けるようにさらりとなめらか
これが一炉庵さんの桜餅の特徴で、他店とは全く違う
食感。同じ菓子でどうしてここまで違うのか、本当に
不思議なほどです。かーるいんです。
ここの桜餅を知ってからは、この形のものを他店では
買わなくなりました。
どうしたってガッカリしてしまうので。
桜餅はまた来年も必ず一炉庵さんで。
そういえば毎回伺う度に売り切れの「味噌まん」、
この日も完売でした。うむむ、気になるぞ。
餡が素晴らしい店なので、美味しいはず。
近いうちに予約して再訪したいと思います。