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昼の点数:4.5
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 5.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.5
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[ 料理・味4.5
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| サービス5.0
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.5 ]
漸くの訪問! 至極、納得。日本のフレンチの一つのFORM
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アミューズ
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鴨のフォアグラ
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鰯のマリネ
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牛肉のストロガノフ風
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グラニテ
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デセール
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2010/12/09 更新
コート・ドールは、日本を代表するフレンチの名門である。
もう、この三田ハウスの1階に店を構えてから20年以上は経過すると思うが、
他の店への横展開が無いのは勿論、場所もずっと変わらず、一意専心でやっている。
僕は、こうしたある意味、頑迷さとも言える拘りなり何かが職人には必要であると強く思っている。
(それはラーメンを食べるのにがちゃがちゃ偉そうに宣託を述べる輩のそれとはまるで別)
この食べログでも200件近いREVIEWがありながら、高得点で掲載店全店の中で100位以内。
N数が多くて、評判がここまで高いのは、相当な実力なんだろうなと思っていたし、
それは他のグルメ本でも、総じてその評価は高く評じられているので、もう間違いないと確信。
かねてより行きたいと思っていたが、これまで果たせなかったのは。
些か敷居が高いのではという、びびり根性が、13~15年前はあった為。
東京を長く離れたことも、縁遠くした原因である。
今回、7月4日は嫁さんの誕生日なので、自分が食べたいということが先に立っていたのは
事実だが(勿論、嫁さんは、この店がどういう位置付けにあるかは知らない)、
その簡単な祝いで、LUNCHだが訪れた。
訪れて驚いたのだが、三田ハウスって、相当な高級マンションを想像していたのだが、
建った年代も相当古いのだろうけど、全然、普通のマンションである。
白を基調にしているので、外壁の老朽化は明らかだし、然程、室内も広いとは思えない。
こんな普通のマンションの一角に、かの名店が!?
表紙抜けしたのが正直な感想である。
しかし、この店そのものは・・・
一たび、入店すれば、そこは別世界である。
決して広いとは言えないし、絢爛豪華でもないのだが、余分なものは極力削ぎ落とした、
機能的空間で、清冽かつエレガントな空気が毅然としてあるのである。
初心者でもそう緊張を強いられる様な空間では無いのだが、ここだけ時の流れが少し違う感がある。
窓際の席に座り、先ずはワインリストをもらう。
めでたい日には、シャンパン(上質なスパークリングワイン含む)に決まっている。
比較的というか、かなり良心的なロゼ「シャルトーニュ・タイエ」を頼む。
何と1万円ほんの少し切る価格である。これはありがたい。
飲み口もすっきりとしており、料理をそう選ばないし、後でちょっと調べたら、結構評価の高い一本の様子。
基本的に、フレンチの場合のワインなりの価格は、料理一人分の価格と同程度が望ましいというのが僕の感覚だが、この店は、良心的かつパフォーマンスの高いものから、誰もが認める一級品までバランスの取れた構成になっており、
ちゃんとソムリエも慇懃無礼でなく、丁寧に素人に教えてくれるのでありがたい。
初心者でも何でも尋ねて構わない。ここのソムリエはそうした部分をちゃんとわきまえている。
料理だが、初めてなので無難に、セットメニューにした。5,000円と良心的である。
誕生日の祝いとしては些かショボイかなとも思ったけど、嫁さんがコースでいいと言うので・・・
ただ、これだけだと少し足りないかなと思い、サヤインゲンを下敷きにした鴨のフォアグラを追加で頼んだのである。
かくしてその内容は
◆ アミューズ
パンの上に桜エビの乗せチーズと共に焼き上げたもの
この一見取り立ててなんの変哲もないものだけど、これが美味いのである。
後日、嫁さんが家で早速作ってくれた。嫁さんを連れて外食をするのはこうした副次的効果もあるのだな。
◆ 鴨のフォアグラ
う~む、写真の様にシンプルな絵なのだが、口中に広がるこの濃厚且つ豊饒なる味。
まさにフォアグラであるのだな。4,200円也だが、満足のいくものである
◆ 鰯のマリネ
これは、どこか「和」のテイストもある。添えられた野菜の酸味と食感との組み合わせも良好。
◆ ビーフのストロガノフ風
これがこの日のメインである。ストロガノフはロシア料理との理解だったが、何も言わない。
それは、めちゃくちゃ美味かったから。
噛めば溢れる上質な肉汁。この野郎とばかりに、そのソースと一体となって、海嘯の様に押し寄せるのだな。
◆ グラニテ
ここで、口中をさっぱりと爽快に。心機一転、新たに次へ臨むSTEPであるわい。
生姜のソルヴェは大人の味わいである。
◆ デセール
この日はトロピカルフルーツのババロアである。夏全開の一品である。
う~む、この後、コーヒーを飲んで、これにて一件落着である。
優雅な時間であった。
料理は、初めてなので、正しいかどうかは判らないけど、室内と同じく、極力、余計なものを
削ぎ落し、素材の良さを出来るだけ活かしていると言える。
それに伴うソースも決してその素材より出過ぎず、相乗効果を最大限に発揮する筋書になっていると思う。
サービスだが、ここはソムリエを含む給仕が万事抜かりが無く、それでいて出過ぎていないのがいい。
全員がきちんとしたプロとしての矜持があるのがいい。
サービス業の神髄というと少し大袈裟だが、殆ど完璧で非の打ちどころが無い。
評判だけのことはあると得心。
フレンチとなると、時には皿の上の芸術とも言える様な、凝った一品が食べたい時もあるが、
王道とも言えるフレンチがここにはある。
今度は夜に訪れよう!