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入口です 左下にAPERTOと貼ってあったら入店可能です 予約はできません
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入口のテーブルには牛が寝ています(笑) 壁には客から取り上げたネクタイが・・・
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ドシンプルなクロスとテーブルセット 不安120%でスタートです
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地元の人が集っている様子を描いた絵のようです
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誰もいないテーブルが30分後には満席でした
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1時間待って出てきたカリフラワーのフリットは劇的な旨さでした
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この豆サラダ最高!
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チーズのフライです スッゲーんまい!(ワイフ談)
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スパゲットーニの極太パスタ カルチョーフィってすごい食材です
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マトリチャーナです これもマイギネス更新
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ここのプンタレッラはアンチョビが美味しすぎてワインがまた空になりました
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ああまた食べたいTrippa alla Romana
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こんなに美味しいトリッパはローマ中心部では食べられないです 今のところローマで一番です
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ローマの中心部は資源満載の一大観光地ですが、中心部を少し離れると途端に住宅地になります。
治安の良いところと悪いところがあるそうで、あそことあそこには近寄らないほうが良いとか言われると却って行ってみたくなるものです。
そういう観光地ではないエリアに地元の人が愛する美味しいものがあったりしますから、やっぱりいろいろと調べて引っかかったところには行くことにしています。
一例を挙げると、ローマの玄関口テルミニ駅はたくさんの人が利用していますが、ホームが日本の駅に比べてとても長いので、駅自体が巨大で人の少ないリスキーな場所がたくさんあります。
駅構内の移動にはくれぐれもご注意ください。
特にレオナルド・エクスプレスは油断厳禁です。
女性が一人で重そうなスーツケースを電車に乗せるのに苦労しているのを見かけたら、絶対に手伝わずにすぐに離れましょう。
ほぼ100%、窃盗グループの可能性があります。
その女性を手伝おうとすると、あっという間に周りから人が近づいてきて、一緒に荷物を持ち上げながらその中の一人がターゲットの財布やバッグの中から貴重品を取ってダッシュです。
十分お気をつけください。
さて、この店も今では面倒でなかなかきちんと作らなくなった伝統的なTrippa alla Romanaを食べさせてくれる店と聞いて、是非行ってみたいと思っていたんですが、夜はなるべく行かないほうが良いエリアだと言われ、それならば昼に行ってみようと観光客でごった返すローマ中心部を離れて地下鉄を乗り継いでやってきました。
最寄駅(っていってもここから15分くらい歩きますけど)のMalatestaに降り立つと、駅前なのに人通りは皆無。
ガラ〜ンとしています。
駅前に人がいないのに妙に視線を感じる街です。なんだかナポリっぽいな(笑)。
こういうところは早足で歩くに限るので、スタスタと歩きました。
特に危険な感じはありませんでしたが、道路は荒れており掃除も全然されておらず、家の塀も壊れていたりするので、確かに夜歩くには少し勇気が必要な感じです。
しばらくひと気のない住宅街を歩いて幹線道路から細い道に入り、何人かの地元民にガン見されつつ(笑)、坂を登ってようやく店の前に到着しました。
年末ですから開いてない可能性もあったんですが、電話しても出ないので(笑)取り敢えずえっちらおっちらやって来た結果、「APERTO」のシンプルな表示が。
良かった、やってます。
入口の脇には、赤い文字で LASCIATE OGNI SPERANZA VOI CH'ENTRATE ! と書いてありますよ。
私の記憶が確かならば、ダンテの「神曲」で地獄の入口に書いてある言葉のはずです。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ!」・・・ってどういうことよ!?
まあここまで来てビビって帰る手はありませんから、そっとドアを押し開けて店内に入ると、いきなり牛の縫いぐるみがお出迎えです。
拍子抜けしましたが、予約してないけど2人いい?と店の人らしき日お兄ちゃんに聞いたら「予約なんて受けてないよ!」と言い返され、アゴでしゃくられて着いて来な!って感じで店の奥へ。
Sっぽい店です(笑)。
店の奥に向かう時にキャッシャーにいる店主と思しき眼光鋭いおじさんと目があったので、ciao, buon giorno ! と軽く挨拶すると無視されました。
なんだなんだこの店。
入口の割にお店は奥行きがあって結構広いです。
パティオを挟んで奥にもテーブル席が用意してあって、こちらのスペースだけで50人くらいは入れそうです。
そちらに行ってみると先客が5組ほど、皆さんワインなどは召し上がっていますがまだお皿は出てきていないみたいですね。
席に座るとすぐに飲み物をどうするか聞かれました。日本の居酒屋みたいだ(笑)。
aqua minalareとvino bianco della casaをお願いして、メニューを下さいというとnon posso !(まだだ!)と言われました。
先客と同じ飲み物だけ状態になりました。
周りを見回すとメニューは置いてありませんね。
この店の注文方法はどうなっているのかなと訝っていると、頭に布っ切れを巻いた兄ちゃんが入ってきて、入口近くに座っている4人客のテーブルにどっかと座るといきなりÈ una faccia che non posso vedere da queste parti, da dove vieni, hai fame? Che tipo di cibo ti piacerebbe mangiare?(この辺じゃ見かけねえツラだな、どっから来たんだ、腹は減ってるのか?何食べたいんだ?)みたいなことを早口でまくし立てましたよ。
そしてメニューを口伝で言い始めました。またびっくりです。
メニューをテーブルに座って直接伝える方式の店はフィレンツェのIl CibreoとかテスタッチョのFeliceとか、他にもいろいろと経験があるので大丈夫かと思うんですが、店員の兄ちゃんのケンカ腰な態度と物言いに驚いてしまいました。
なんだか叱られているみたいです。
どうせ叱られるならチコちゃんがいいなぁ(笑)。
しかも、注文を取ると次のテーブルに行かずにいちいち厨房に戻ってしまってなかなか戻ってこないので、我々が注文するまでになんと40分ほどかかりました。
その間、ワインと水で我慢です。お腹減った・・・
店内を見回すと実にいろいろなことが書いてあって面白いです。
例えば、non si accettano pagamenti con carte di credito perche' non si accetta l'attivita usuraia delle banche.(銀行のやってることなんて全然信用できないからクレジットカードは使えないよ)とか、io non posso entrare colore bianco e cravatta!(事務屋とネクタイ野郎は入店お断り!)とかまあとにかく気取った奴は大っ嫌いだぁ!という空気がムンムンしてます(笑)。
こりゃ楽しいぞ。客から取り上げたと思われるネクタイも店内に何本もぶら下がっていますし、この店、本気です。
ようやくターバン兄ちゃん(笑)が我々のテーブルにやってきてくれました。
Sei giapponese? Mio padre ha avuto intervista TV in giapponese.(日本人だろ?うちの親父が日本のテレビの取材を受けたんだぜ)といきなり言われてまたびっくりです。
ちなみにイタリア語でTVはティヴーと言います。
聞きなれないので何のこっちゃわかりませんよね。
それにしても、ここに日本のテレビが取材に来るなんてそんな酔狂な(笑)。
どこだか知りませんがどうかしています。
日本人の客も数年に1度くらい、間違ってくることがあるそうですよ。
そうか、間違って来ちゃったんですね我々は(笑)。
で、注文は飲み物を除いて一回だけ、追加はできないそうで、食べたいか食べたくないかは今すぐ決めろと。
ドSです。完璧にお店ファースト&オレ達ファーストな店です。
我々より後から入ってきた客も辛抱強く待っています。
それだけのものが出てくるならいいんだけど・・・
結局、注文はカリフラワーのフリットと豆サラダ、マンツォのコートレッタを前菜でお願いして、プリミはアーティチョークのスパゲッティとマトリチャーナ(ローマではアマトリチャーナのアを言いません)、コントルノにプンタレッラを頼んでメインはお目当てのトリッパにしました。
他にもいろいろと食べたいなと思ったんですが、強いローマ訛りなのでいまいち言っていることがわからないというか、お皿の名前が何を指しているのかわからないものがあり、無難な選択になりました。
それって何?と聞くとこれまでは説明してもらえたんですが、こちらの店ではnon capisco, non mangiare(わかんなきゃ食うな)と言われちゃったので、それ以上は聞けません(笑)。
教えてよ〜!
さらに待つこと15分ほど、そろそろ我慢もお腹も限界というところでついに前菜3皿が出てきました。
お店に入ってからすでに1時間でようやく前菜です(笑)。
洒落じゃなくてカリッと揚がったカリフラワーは、ローマの冬の庶民の味です。オリーブオイルで揚げたカリフラワーってこんなに美味しかったっけ。お腹が減っている所為かも知れないけど。
苦くて甘くて美味しいです。白いカリフラワーが焦げ茶色になって出て来るので見た目は決して良くないですが、本当に美味しいです。日本のカリフラワーより味が格段に濃くて堪りません。
豆サラダはローマ人の大好物で、これが美味しい店は例外なく人気店になるんですが、こちらのサラダはドレッシングが独特でボリュームがあって豆の甘みがドーンと出ていて抜群でした。
これは地元で人気が出る訳だ。
マンツォのコートレッタとは一言で言えば牛カツですが、オリーブオイルと細かいブリッチョーラで香り高く揚げてあって極めて美味しいです。あれ、お腹が減っているかどうか関係なく美味しいぞ。
良かった、外れなくて(笑)。
ワインもガンガン飲んじゃうので、ドSの店員を構わず呼び止めて(というかデラカーサのボトルを叩いて)頼みます。
ワインだけは結構こちらのペースでお願いできました。
さて、プリミです。パスタはかなりのボリュームで、これも香りが素晴らしいです。
スパゲッティではなくスパゲットーニの太さですね。太っといです。
豪快でアーティチョークの甘苦さがたまりません。ペコリーノもどっさりかかっていて完璧な味付けです。
はっきりした味なのに少しもくどくなくてどんどん食べられます。
ワイフのマトリチャーナもトマトの甘みとぺぺの辛味がガツンと脳天を直撃する濃厚激ウマパスタでした。
ペコリーノも独特のヤバい香りがします。熟成が進んだ途轍もなく美味しいやつです。
なかなかのボリュームでしたが、これだけ待たされるといくらでもお腹に収まりそうな気がしてきます。
あっという間に食べちゃいましたが、相変わらずターバン兄ちゃんは客を待たせてマイペースで注文を取っています(笑)。
かわいそうな客たち・・・(我々含む)。
で、コントルノのプンタレッラを頬張っていると(これもアンチョビが効いていて抜群に旨かった)、巨大な皿に盛られたトリッパがやってきました。
mangia tutto!(残さず食えよ!)との捨て台詞を聞きつつパクリと一口。
ああ、久しぶりに味わう強烈なトリッパの旨味です。まさに旨味の洪水。
こんなに美味しいトリッパを食べたのは、新婚旅行で来た25年前のトラステヴェレのトラットリア(もう閉店しちゃったけど)以来です。
手間暇惜しまず何度も茹でこぼさないとできない味です。
余計な脂を全部落として&旨味だけ残してトマトとペコリーノでグルタミン酸を足したシンプルかつ極上のトリッパです。
これはすごい。美味過ぎます。
お腹が満たされて素晴らしい幸福感を味わっていたので、兄ちゃんにカフェをお願いしたらNon c'è!と言われました(笑)。
カフェないんですね。まあいいや。
ではお会計と思ったんですが、どこでするのかわからない。
聞いても答えてくれないでしょうから適当にキャッシャーに向かいます。
すると入店時にニコリともしなかったおっさんが、やはりニコリともせずにレシートを書き込み始め、黙って渡されました。62€です。うそ、これだけ食べて飲んで2人で8000円です。
コペルトはないし、ハウスワインはボトルで3€でした。
メインのトリッパでも8€です。地元の人が来る店なんですね。
こんなにヤヴァくて美味しい店はローマでも初めてです。
ちょっと?ハードルは高いですが忘れられたローマの味が奇跡的に残っていました。
ここは万難を排してでも行くべきトラットリアです。
帰りがけにターバン兄ちゃんとすれ違ったので、Il servizio è più basso ma il cibo è il migliore!(サービスは最低だけど食べ物は最高だね!)と言ったら、Non lo so!!(知らねぇよ!)と言われました(笑)。
すごい体験をしました。
こんなに食べ物が美味しいのに接客が最低の店があるなんて驚異的です。
絶対にまた来ると思います。だって美味しくて忘れ難いんですもの。
ご馳走様でしたとは言いません。
バカヤローと笑いながら言いたい店です。最高です。