2回
2017/08 訪問
大将の人柄と、料理に惚れました
ずいぶん久しぶりの「さかい」さん。移転前以来になりますね。
その時も素晴らしい料理に舌鼓を打ったもんですが、予約困難店になるまでに時間はかかりませんでしたね。特に移転後、その評判はとどまるところを知りません。
二ヶ月半前の予約で何とか平日の2回転目をゲットしました。できれば一回転目が良かったんですが、取れただけでもよしとしましょう♪ただ、泊まることになりましたけどね(^-^;
新店舗は西中洲の高級飲食店が軒を連ねる一角。若いお弟子さんが迎えてくれました。
店内は雰囲気のある良い設えになってますね。ゆとりのある空間で、凛とした緊張感と、和やかなスタッフ達のコントラストが印象的です。
いつもの口上の後、ゆっくりと始まります。
周りに写真を撮っておられる方がいらっしゃらなかったので、ペースを合わせるためにこの日は遠慮いたしました。これほど美味しいなら撮っておけばよかったと、後で後悔しましたけどね(^^;
○おつまみ
富山白海老、五島タコ、唐津クエと銚子の炙りイワシ、増毛ボタン海老と根室バフンウニ(これにシャリとイクラをオン)、噴火湾毛ガニと唐津赤ウニ、唐津蒸しアワビ、アワビの肝の溜まり漬け、博多湾鰻の白焼き
○握り
アオリイカ、メイチダイ、ノドグロ、コハダ、ヅケ、大トロ、サバ、煮ハマ
水ナス、函館ウニ、穴子、かんぴょう巻き、芝海老と大和芋の玉子焼き
途中でノドグロの骨とボタン海老の頭でだしを取ったお味噌汁も出されました。
総じてこれだけの品数をいただきながら、こんなに外れない料理に驚愕しました。これだけ連続して珠玉の逸品を供し続けるのは、並々ならぬ努力とセンスの賜物と思います。
本当にどれもこれも美味しくて、これほど一品一品を噛締め、唸り、感動した食事は初めてかも^^
素材の持ち味の引き出し方、組み合わせ、味付けのバランス感、寝かせ、どれをとっても申し分ないです。
たまたま大将の目の前という特等席で、節目に話をお聞きできたのも幸運の一言に尽きます。じっくり手元を見つめる小生に、謙虚ながらも自信に溢れた様の大将と会話を楽しむことができました。その姿には貫禄が漂います。
食後、博多のホテルで再訪を夢見て一泊。なかなか行ける場所ではないし、予約も取りにくいですが、それでも通い続けたいお店です。
2019/06/08 更新
2018年の夏からランチ営業を開始し、週2日休むという新たなスタイルへと変わった当店。
仕込みとかで丸々休めるわけじゃないのかも知れませんけど、このご時世、休むことも大切ですよね(^^)
この英断も多くの方に支持されているようで、それもこれも堺さんの実力とお人柄故でしょう。
週に2日休むのが当たり前の給与取りからすれば、労働環境が過酷な飲食店が圧倒的に多いですから、
素晴らしい試みかと思います。と言っても言うのは簡単ですけどね(^^;
ちょうどこの頃、急に訪問したくなり、
ランチなら行けるんじゃ?と気軽な感じで電話したところ、すんなりOK。
当日は何と客が3名のみという奇跡。
終始ゆったりした時間が流れ、全体的なオペレーションにもかなり余裕があったし、堺さんともゆっくり話もできました。
今後こんなラッキーは二度とないでしょうから、この奇跡に感謝しなきゃいけませんね。
写真はアテのみ撮らせてもらいました。
相変わらずの完成度に唸ること唸ること。値段が徐々に上がりつつありますが、それも納得の素材とコース構成。
味の面では何と言ってもシャリとタネとのバランス感に妙があると思います。
どれを食べても腑に落ち、納得できる美味しさ。シャリの温度も適温で推移し、当然ながらタネの温度も外さない。
細かいところを突き詰めて突き詰めて、この完成度たらしめるんだと素人ながらに思う次第です。
接客も良いし、人に薦めて間違いない店という意味で福岡で一番に名を挙げる方も多いんじゃないでしょうか。
ただ美味しいのが当たり前になって、自分自身どんどん店に対するハードルを上げてしまっていたのは反省点。
それでもこれほどの鮨屋は稀有なのは間違いなく、今後もたまにはお邪魔したいと思います。