Fisher.Lionさんが投稿した亀屋清永(京都/祇園四条)の口コミ詳細

あんたら結局高い店ばかり美味いっていうだろ? 言えません、行けません

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Fisher.Lion (50代後半・男性・大分県) 認証済

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亀屋清永祇園四条、三条京阪、東山/和菓子

2

  • 昼の点数:5.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク -
  • デリバリーの点数:5.0

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人

久しぶりの清浄歓喜団(セイジョウカンキダン)、インド由来中国経由の唐果物(カラクダモノ)

2022.07

・清浄歓喜団 5個入り 3300円くらい

 京都市の亀屋清永のお団(清浄歓喜団)を
 お取り寄せ。
 個人的に最高のお菓子。

 1000年を超える伝統があり、
 原型はインド古来のModakであり、
 奈良時代に遣唐使が日本に伝えた。
 NHKの歴史ドラマでご先祖様が齧っていた。
 大昔から日本にあるインドスイーツ、
 と言えなくも無い。

 10年近く前に八坂神社の階段に腰掛け、
 初めて食べた時の衝撃、忘れない。

 昔のアードベックで強かったタールの
 香りを感じる京番茶。
 大半の麻椒よりずっと痺れる京都の
 ちりめん山椒。
 そして、これ以上スパイシー美味な菓子は
 思い浮かばないお団。
 京都の伝統的な味覚は強靭だ。

 奥さんがお取り寄せしてくれていた。
 ありがたい。


・清浄歓喜団(5.0)
 澄み切った唐果物の味に、
 小豆の甘さ、爆発的なお香の香り。
 スっと引く潔い甘さ。
 清廉スパイシーな香りが餡から押し寄せ、
 身が引き締まる気さえする、稀有な菓子。
 苦手ならお香を食べてる印象だけかも。
 硬く食べにくく、最強のクセ。
 食べる者を選ぶと言いましょうか。
 香り好きを虜にする。
 平たく言えば膨らんだヨリヨリ(麻花児)に
 お香の匂いのドライなあんこ入り。
 良い油を使った芳ばしいヨリヨリ、
 細かい粒子の香り良い小豆と上等な砂糖、
 主にサンダルウッドの香り大量つき。
 ヨリヨリ好きあんこ好きスパイス好きの
 積集合な方なら好き、かもしれない。
 へなちょこさが微塵も無く、
 記憶に残る事間違い無しなのは確実。


 これを食べるとGちゃんを思い出す。
 うちは姫様の家系じゃ、と時々言っていた。

 サントスさんが、アーンドラカフェに
 いた時お願いしてModakを作ってもらった。
 お団の原型は蒸し菓子だったけど、
 やっぱりスパイシーだった。
 作るのは手間がかかって大変だって。

https://tabelog.com/rvwr/001302502/rvwdtl/B388092555/#92259181

 日本にもあるよ、ってお団を教えたら、
 正にインド人もビックリ。

 インドから中国経由で伝わって、
 日本とインドのは食べたから、
 中国にも残っていれば食べてみたい。
 時々、調べては、すぐに挫折する。
 誰か知りませんか?

  • ・清浄歓喜団 (お団)

  • ・清浄歓喜団 5個入り 3300円くらい

  • ・清浄歓喜団 5個入り 3300円くらい

2022/10/17 更新

1回目

2013/08 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

いにしえのご先祖さま方も食べたであろう、清浄歓喜団

平成二五年 葉月 申の刻

・清浄歓喜団(簡易包装) 515円

 「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」平家物語の冒頭文。
 祇園、八坂神社の入り口前にある老舗です。店内には名のある神社仏閣の御用達のお札が圧巻。清浄歓喜団を買う時、香りに驚かれますよと注意されました。
 今回の京都訪問で一番食べたかったのが、この清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)こと「お団」。遣唐使伝来の「唐果物(からくだもの)/唐菓子」で、米粉小麦粉に7種のお香を練り込みアンコを包み胡麻油で20分揚げたお菓子。香は清め、八つの結びは八葉の連華、形は金袋。伝来当時は中身は栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で味付け。小豆餡は徳川中期以降。1300年続く伝統のお菓子で、こちらのお店は比叡山の阿闍梨(あじゃり:高僧)から製法を伝授されたらしい。清浄歓喜団を作れる唯一のお店。NHKの大河ドラマで平忠盛が食べていたらしい。お供えとしても用いるため、精進潔斎して調製するお菓子で、月に二度しか作られていません。値段は仕方の無いところでしょう。


・清浄歓喜団(5.0)
 かなり硬く、硬さは長崎の唐菓子「ねじねじ」に似てます。カリっガリっと歯で砕きながら食べます。すると、御香の香りが立ち、香り好きにはたまらない匂いが充満します。御香は疎いので良く分かりませんが、白檀(びゃくだん、サンダルウッドの事)だけは感じました。店員さんが言ったようには驚きません。むしろ歓迎すべき香り。白檀はなんとなくカルダモンなんです。
 上の連華の部分を食べ終え、下の金袋部分を底に力を入れてカチ割ると、小豆餡があります。胡麻油が香り、ソリッド感満載で小豆風味の濃い餡。要するに乾燥しています。甘さは抑えられ、この餡からも御香が香り、背筋が伸びるような厳かさがあります。平たく言えば、ドライでスパイシーなアンコ。
 猛き硬さ、凄まじき香り。日本で最も古くから伝わるお菓子は、決して万人受けするものではなく、現代日本人を嘲笑うかのような相容れなさ。匂いが苦手な方が知らずに食べたら、硬くて奇妙なお菓子です。思い入れ強い私には、香り高く美味しいと思いますが、やはり、硬くて食い難い。何度も噛んでようやく滑らかになり、さらに香りに満たされます。口解けの良さを美味しいと解釈して、好むのは身体には良くない。噛む事と唾液の重要さを再認識させられました。人類はこの先、顎や歯が退化していく予感すら沸いてきます。この軟弱者めが、と、ご先祖様にお叱りを受けたような気分。最高位の衝撃でした。


 すでに他界した爺様の生家には、平清盛から続く家系図があるんです。その生家は観光施設になっており、入場料200円とられたりしますが。そういうわけでして、おそらく、いにしえのご先祖様方も食べたであろう菓子を1000年以上経った現代に食べられる幸せに浸れました。ほんの100年ほど前までは、高貴なお方しか口に出来なかったであろうお菓子。多くのご先祖様方も口に出来なかったであろうお菓子。平家所縁の八坂神社入り口に腰掛けて、1000年後の子孫が、ガリガリ食べて。香り好きなのは「血」か? と感慨に耽りながら。
 一度食べたら生涯忘れない以上に、食べ方に対する考えも再考させられました。これは私には満点しか許されません。

 ごちそうさまでした。

  • ・清浄歓喜団(簡易包装) 515円

  • ・清浄歓喜団(簡易包装) ちょっと上から八葉の連華を、良く見ると7つしか無いような

  • ・普通の和菓子屋さんです

2013/08/28 更新

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