中目のやっこさんさんが投稿した兄弟寿し(新潟/新潟)の口コミ詳細

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兄弟寿し新潟、白山/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2023/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

「新潟 兄弟寿し」新潟前で魅せ、旨さで攻める、空間と合致した新生兄弟寿し!

古町の路地裏に凛とした佇まいの「兄弟寿し」さん。
7/7に装いを新たに移転オープンされた新潟を代表する鮨の名店の一つ。

創業昭和35年から繋げる暖簾、風情ある景観を残す古町の小さなアーケードから新たに一軒家へ。

場所は新潟駅よりタクシーで10分ほど。
いつも通り空腹に拍車をかけるべ信濃川に架かる萬代橋を歩いて辿り着くこと35分。

以前の店舗よりも新堀通りの近くに位置し、入口は小道に面しています。

立派な門構えはどこか社(やしろ)とも感じさせる和の様相で、苔と緑がこれから年月をかけて趣きを出してくれそうな庭園とともに、灯籠がやさしく灯ります。
そして綺麗に並べられた胡蝶蘭が期待をグッと高めていきます。

予約時間の8分前に門が開場されて、店内へ通して頂きました。

小さなお庭がライトアップされた通路のアプローチを進んで辿り着くカウンター。
白木の一枚板は気持ち良いほどストレートに8席、間接照明でやわらかな印象で照らされる壁と調和し、落ち着きと温かみで溢れる上質な空間。
手元がしっかりと照らされるカウンター、そして奥の窓からは小さなお庭が望めます。

真正面に通されると以前はマスク越しだった笑顔が懐かしいく、どこか凛々しさの伝わる大将 本間 龍史氏。
以前の空間も味があってお気に入りだったものの、ここはさらにドシッと構えることができるため、その堂々たる立ち振舞いは何倍も大きく映るほど。

待ち焦がれたであろう8名の特別なゲストが揃ったところで2部の一斉スタートとなりました。

メニューはおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


「おまかせコース 20,000円」

◆茶豆(黒埼)
◇アラ(柏崎)
◇生鯖(佐渡)
◆穴子の白焼き(佐渡)
◇南蛮えび(新潟)
◇のどぐろ(佐渡)
◆あおさと梅の茶碗蒸し
◇天然車海老(聖籠町)
◇アマダイ(新川漁港)
◆岩牡蠣(村上)
◇アカイカ(新潟)
◇紫雲丹(北海道)
◆鮎 塩焼き(魚沼 魚野川)
◇中トロ 漬け
◇釣り鯵(新潟)
◆アスパラ塩焼き(十日町)
◆大根 漬物
◆車海老の切り落とし 塩焼き
◇毛蟹 手巻き(佐渡)
◆あら汁
◇太巻き
◉紅茶(村上)
◇玉子
◇小鰭(佐渡)※追加

・生ビール 小
・加茂錦 LIMITED EDITION 純米大吟醸 / 加茂錦酒造(新潟市)
・越後高柳 さわがに 川遊び 瓶燗一回火入 / 石塚酒造(柏崎市)
・越乃景虎 虎七郎 純米吟醸 / 諸橋酒造(長岡市)
・三蕾 純米大吟醸 下剋上シリーズ / 峰乃白梅酒造(新潟市)
・加茂錦 HONMA EDITION 純米大吟醸 / 加茂錦酒造(新潟市)
・鶴の友 上々の諸白 大吟醸 / 樋木酒造(新潟市)


江戸前ならぬ新潟前で魅せ、旨さで攻める、洗練された空間が織り成す記憶に刻まれる特別なひととき。

佐渡の豊かな漁場が育んだ魚だからこそ表現できる味。
水、お米、そしてお酒と、すべてが贅沢なほど新潟を存分に感じさせてくれる。

握りとつまみは交互に提供されていき、本間氏が伝えたいとされる味の組み立ては以前と変わらずとも、どんどん拍車がかかるように唸らせる味の連鎖。


いきなり握られるのは佐渡のアラ、放り込んで思い出す豊かな日本海が育んだ力強い味。

佐渡で獲れた穴子白焼きは骨切りが必要な特大サイズに胸を踊らせ、早くも南蛮えびがお目見え。
むっちりとした3つの身にシャリを込めて、尻尾を取って置かれる宝石のようなフォルムで、見た目と味が合致すると、思わずほころぶ笑みには来た甲斐を見出してくれる贅沢な美味さ!
続くは筋書き通りにのどぐろで、南蛮えびを食べて育ったのどぐろを敢えてこの順番とし、隠し味に南蛮えびのミソを忍ばせて、炙った極上の旨味を口で爆発させる!

牡蠣の濃厚でミルキーな味は海を感じさせ、新潟で獲れた味の良さを再確認。
一線を画すのは魚沼の鮎、一時間焼かれた身はすべて頂けるもので、頭の香ばしさ、肝のエグみ、身の甘み、皮目の風味と乗せた塩気、その味の移ろいに綺麗な香りを纏わせて。

雲丹と鮪だけは新潟前とはいかなくても、雲丹の極上の旨さにピタリと寄り添う三河湾一色の海苔。綺麗な青みと香りは抜群すぎる一体感を生み、極上に口どける。美味い!
後から聞いて驚く産地の中トロ、餌となるスルメイカのペーストと一緒に漬け込むことで、季節外れの大胆な旨さへと見事に昇華。

最後に追加をリクエストさせて頂いた際、食べていないものとしてご提案されたた小鰭。
これがまさに新潟前という貴重なもので、人数分の用意ができなく取っておかれたもの。
綺麗な身質に飾り包丁が入れられ僅かにのぞく薄い小豆色、〆過ぎずに身の弾力からはムチムチとあふれる旨味と酸味を相乗させて着地する極上の美味しさ!
こんなに贅沢な経験を最後にさせて頂いて感謝の限りです。

他、写真に簡単なコメントを添えておりますので、宜しければご参考頂けますと幸いです。


新しい環境ながら非常に手厚いオペレーションが成り立っており、最後まで居心地よく過ごすことができました。
特にお酒は、終始、おまかせで地酒を半合ずつ頂きましたが、豊富な知識で心地よくアテンド。思いの外、提供する一品と合う爽やかな夏を感じさせるものばかり。
兄弟寿しのオリジナルラベルは他に都内屈指の3つの鮨店に並ぶもので、訪れたなら一飲の価値あり。加茂錦と兄弟寿しのロゴが同じに見えるほど。

大将率いるお弟子さんの統率も良く、お客を待たせない姿勢が気持ち良いほどに伝わってきます。

本間氏の握りだす時にシャリをポンと飛ばすようにネタに移す仕草、密かに食べ手心を面白く擽られる瞬間でした。

近隣の方には接待やデートなどの大切な日に恥じないワンランク上の味と時間が楽しめ、県外の方には目的として訪れる価値のある鮨店となり、どちらも前店以上の期待をプラス。

ご自慢の新潟前鮨を生まれ変わった素敵な空間と共にぜひお楽しみください。


□兄弟寿し
所在地:新潟県新潟市中央区東堀通8番1427-2
電話番号:025-224-9581
営業時間:18:00~、21:00〜
定休日:日曜・不定休

滞在時間:約2時間半
お会計:28,700円税込
予約:OMAKASEより8日前にネット予約

  • 灯籠

  • 外観

  • 凄い数の胡蝶蘭が迎えます

  • 入口の正面も埋め尽くされるお祝いの御花

  • カウンター

  • ドリンクメニュー

  • ワイン/シャンパーニュ メニュー

  • ◉生ビール 小

  • ◆ガリ ドリンク提供のタイミングから置かれる細切れのガリ。 甘い口当たりながら後から柔らかな酸味を響かせるように残る箸休め。

  • ◆茶豆(黒埼) 口に運ぶ前から香りが漂い、ほのかな塩気が身の甘みと交わって心地よく香りを乗せて膨らむ旨味。 この瞬間、おみやげで茶豆を買って帰ろうと決意。笑

  • ◇アラ(柏崎) ムチムチとした身を噛み締めて降りてくる甘み。さらにシャリと混ざるほどに旨味が膨らみ、日本海の魚の旨さをいきなり伝える! シャリは解けと主張がよく、ほのかなえんみで抜群の一体感を放つ。

  • ◉加茂錦 LIMITED EDITION 純米大吟醸

  • ◇生鯖(佐渡) 一度冷凍済みなのを感じさせないトロけるような滑らかな舌触り。軽い圧だけでシャリに馴染んで、ひたすら甘みを膨らませる! 抜群すぎる手応えの2球目!

  • おお! これは!!

  • ◆穴子の白焼き(佐渡) 大きすぎる1,6kgものは骨切りが必要な特大サイズ。

  • ぶりんぶりんの身!噛みしめる度にやわらかなえんみが身に浸透して、香りと共に旨さが優しく抜けていく。 添えられる山葵は身の脂で効かないほどに溢れる旨味に浸れる佐渡の恵。

  • ◉越後高柳 さわがに 川遊び 瓶燗一回火入

  • お待ちかねの大好きなあのネタ♪

  • ◇南蛮えび 甘エビと呼ばれるものでも、新潟近海で獲れたものだけを示す名称。地域ではもともと唐辛子を南蛮と呼ぶことから、鮮やかな赤色の身体と形をもとに名付けられたのが由来。

  • 口の圧でムチムチと身が弾けていけば纏わせた醤油が甘みを呼び起こし、交わるほどに濃厚な旨味がシャリを染める! めちゃくちゃ美味しい!

  • ◇のどぐろ(佐渡) お約束のこの流れ。主食としているエビを食べているのどぐろという贅沢すぎる食物連鎖。 7~8月が美味しさのピークです。

  • 香ばしさを立てながらしなやかに一体となり、統一感のある旨味があぶらと共に爆発! 香り、旨味、柔らかく滲む南蛮えびのミソのコク、それらが合わさってもう抜群にうまい!

  • ◆あおさと梅の茶碗蒸し

  • 主張しすぎず玉子の甘みに響くあおさの香り、そこに梅の酸味がバランス良く響かせる。 餡のとろみがやさしくそれらを繋ぎ留める綺麗な茶碗蒸し。

  • 紫雲丹がスタンバイ

  • ◇天然車海老(聖籠町) 夏の間に獲れる天然の車海老。塩と酢橘で。 ムチムチと張り裂ける身、繊維の一つひとつからクリアな甘みを広げる。 湯がきたての一体感、香りと味はまさにここでしか頂けない新潟前!

  • ◉越乃景虎 虎七郎 純米吟醸

  • ◇アマダイ(新川漁港) ハリのある食感から伝わるほのかな昆布の旨味、シャリの酸味と混ざると身の旨さを面白く刺激。 内側に忍ばせた酢橘の皮が味をやさしく引き締めてくれます。

  • ◆岩牡蠣(村上) 味付けはレモンと紫蘇の花を散らして。

  • 想像を超えるミルキーさで圧倒!ナチュラルな塩気が漂うようにミネラルで溢れ、レモンの酸味がしっかり身の旨さを浮き上がらせる! まさに海に浸れる素晴らしい逸品。お酒で容易く流せないほど濃厚、これは凄い!

  • ◇アカイカ(新潟) 踏み込みと馴染みを高める飾り包丁、ねっとりと早期に馴染んで塩と酢橘で旨味を引き出す! 同時にシャリの美味しさを最大限に感じさせる。

  • ◇紫雲丹(北海道) 海苔には三河湾一色産を雲丹のためだけに用意。 湿気らないように2カンずつ提供するほど、素晴らしい海苔を使用。この使い方は都内の某名店と全く同じ意図なんだそう。

  • 少しえんみよりに味を導く雲丹、クリアなミネラルで口に対して違和感なく馴染ませ、海苔の香りが心地よく膨らみ、寄り添う。 その口どけは至極!

  • ◆鮎 塩焼き(魚沼 魚野川) 一時間ほど焼かれた身は骨まで余すこと無く頂けます。

  • 香りを立てつつ、身の甘みとえぐみ、乗せたえんみ。すべてが豊かな自然に育まれた恩恵を感じさせる。 頭、肝、皮目、身、尾は味わいとえんみが増していく移ろいをも楽しめるシンプルながら深い作品。

  • ◉三蕾 純米大吟醸 下剋上シリーズ

  • 大将 本間 龍史氏。 2年前にも関わらず、前回頂いたものを把握して頂いて、お客を大切にされている姿勢が嬉しい瞬間。 素晴らしい空間でより磨きがかかっていくのが想像できます。

  • ◇中トロ 漬け(産地は驚きです) 醤油にスルメイカのペーストを入れて漬け込んだもの。

  • しなやかなタッチで口に馴染んでいくと、瞬時に甘みと旨味をパーンと炸裂! 咀嚼いらずで蒸発するほどに口どけていき、余韻までもがハイトーンで伸び続ける! アイディア煌めく美味い一貫!

  • ◇釣り鯵(新潟) 掴めず逃げるかのようなツルツルとした口当たりで、噛みしめると香りが心地よく膨らみ、忍ばせた浅葱と山葵の清涼感が味を締める! 鮮度の良さが特に際立つ旨さの握り。

  • ◆アスパラ 塩焼き(十日町)

  • 温かな身はサクサクと歯が踏み込んでいき、みずみずしく広がる甘みに表面の塩気が心地よく響かせる。 溢れだす水分量は驚くほどフレッシュに。

  • ◆大根 漬物 ザクザクと瑞々しい甘みに酢橘が香る箸休め。

  • 毛蟹とシャリにミソを投入

  • ◆車海老の切り落とし 塩焼き 先ほどの車海老の切端。 香ばしさを立て小気味よい食感、香りに響く塩気が気の利くお酒の肴に。

  • ◉加茂錦 HONMA EDITION 純米大吟醸 ロゴは加茂錦でも、どこか兄弟寿しとコラボしてくるかのように思わせます。

  • ◇毛蟹 手巻き(佐渡) こちらは有明の海苔。 しっかりした食感と旨味で包み込む海苔、毛蟹の風味がふわっと顔を見せ、身の繊維の甘みをシャリと共に膨らむ味わい。ほのかなミソのコクを添えて旨味をプラス。

  • ◆あら汁 優しい味噌の香りが立ち上がり、熱々の中にもしっかりと旨味の詰まった美味しさを主張。 一口ごとに旨さに満ちた味わい。

  • ◉鶴の友 上々の諸白 大吟醸

  • ◇太巻き 新潟では太巻きに胡桃を入れるそうです。

  • 干瓢や沢庵の落ち着いた旨味のなかに見つける胡桃の食感と味。 食べごたえを感じさせる〆の一品。

  • 大将みずから淹れる紅茶

  • ◉紅茶(村上) 大洋酒造の仕込み水を使用。 円やかな口当たりの中に茶葉の香りが広がり、これまでの口を優しく整えてくれました。

  • ◇玉子 南蛮えびのすり身を忍ばせて。 エアリーなタッチと軽い圧だけでスフレのようにエビの香りと甘みを残して魔法のような口どけ。

  • ◇小鰭(佐渡)※追加 人数分の用意がない特別な小鰭を頂きました。

  • しっとりと旨味を伝える身。ミシミシと踏み込むごとに旨味がギュッと滲んでいき、シャリの酸味との相乗をどこまでも楽しめる抜群の旨さ! 最後に相応しく新潟前の味をしっかり堪能できました!

  • 熱々のなかにある渋みのバランスに富んだ美味しいあがり。 ご馳走さまでした!

  • 最後に内観

  • 店内から望める庭園

  • 沢山の方やお店にご移転祝いをされながらも、訪れたお客にも感謝の気持ちを。人と人との繋がりを大切にされることで愛され続ける兄弟寿しさんを実感できました。

  • 古町七夕まつり 仙台七夕まつりで使われているくす玉吹き流しと同じ七夕飾り。

2023/07/23 更新

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