4回
2022/01 訪問
年越しそばじゃ、ないけれど… part2
2021年の年末のある日の昼食に、『戸定そば幸』でお得なセットをいただいた。「戸定そば」(750円)を大盛りにすると300円増しなのだが、「二種せいろ」(1050円)大盛り相当で同値段。
店内は満席状態。蕎麦屋が満席とは年末ですねぇ。ちょっと時間がかかったが、丁寧な仕事ぶりなのが見えてきます。
やってきたのが、見るからにおいしそうな一膳。名代の戸定そばは、あぁ、蕎麦に山葵がついてくるのは、この甘みを引き立たせてくれるためにあるんだなぁ…と思わせてくれる逸品です。田舎蕎麦の方も、こちらはコシと歯応え、のど越しを楽しめる一枚でした。
2022/01/05 更新
2021/11 訪問
松戸邸ゆかりの戸定市…!?
MAD・CITYこと松戸市が、歴史というものに触れる際、イの一番に繰り出されるのが、いわゆる戸定邸公園である。誰のお屋敷跡かというと徳川昭武さんの隠居地だ。
徳川昭武さんは、最後の将軍徳川慶喜の異母弟にして、パリ万国博覧会に将軍名代としてヨーロッパ派遣を命ぜられ、会計係に渋沢栄一などを引き連れて、ナポレオン三世とも謁見を果たしており、万博終了後に引き続き、幕府代表としてスイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスなど欧州各国を歴訪した。
その時の日本は、江戸幕府から新政府へと時代が遷ろう時であり、昭武一行は大変な思いをして帰国したようである。長兄である慶篤が死去し、水戸藩の政情安定のために次期藩主に指名され就任した。対外的な将軍名代であり、水戸徳川本家藩主である。時代が時代であれば、次期将軍位の噂も出ようお方だったのだ。
その後昭武さんは、水戸藩主から廃藩置県で水戸藩知事となり、紆余曲折あって明治16年に30歳で隠居し、松戸市の戸定邸に移り住んだのである。詳しいことはWikiで。これだけで400字以上書けるのだ。松戸市が推すのも尤もである。
さて、そんな歴史を紡ぐ『戸定そば幸』さん、メニューを見るとセットの所に「昭武さんは…」「慶喜公は…」と鰻好きぶりを推されており、思わず「ミニうな丼=推しメン」の構図にはまり、うな丼セットをコールしてしまうのであった。
蕎麦は名代の戸定そば、ミニうな丼もなかなかの一品です。鰻独特の臭みなどもなく、さっぱりとした味わい、そして、戸定そばは蕎麦の薫り高い、甘みも感じられる逸品でした。これで1580円はお安いのではないでしょうか。
2021/11/27 更新
2022年初のお蕎麦屋さんとなる『戸定そば幸』さんで、「鴨せいろ」(1350円)をいただいた。新年初営業で、振る舞い酒をサービスされたので、遠慮なくいただいた。黄色味かかったトロっとしたお酒で、古酒とみました。
先客が数組あったが、順繰りに回転良く品物が到着。鴨肉と焼ネギで振る舞い酒をキュッとやる。滋味ですなぁ~。鴨肉はモモと奢っている、蕎麦は幻の千葉在来を使用しているとのことで、焼きネギも地元の矢切ネギかな、美味いもんです。
温かい汁なので、蕎麦をつけると香りが飛びそうですが、その微妙なところで薫ってくるのもイイ所。北海道産の鴨肉も数切れ入っており、ネギと共にジャキジャギといただける。美味しいなぁ~。