ミニミニ大作戦さんが投稿したToshi Yoroizuka Mid Town(東京/六本木)の口コミ詳細

ミニミニ大作戦の庶民的食文化に関する調査報告書

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Toshi Yoroizuka Mid Town六本木、乃木坂、六本木一丁目/ケーキ、洋菓子

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2012/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

モンブラン大作戦 第九十八回 -嗚呼!!美しき哉、白鳥モン、一度でイイから来てみたかったのょ(ToT)-

鎧塚俊彦氏。言わずと知れた、女優、川島なお美氏の・・・いや、そんな事はこの際どうでも良くて、2004年に独立されてから先、今や都内に三軒、神奈川に一軒(これは自産自消用の果樹園に併設)、更には南米のカカオ豆園と、とどまる事を知らずにインフレし続けてる、トシ・ヨロイヅカ帝国のオーナーシェフ殿である。上記の小田原果樹園は、てっきり奥様用のワイン葡萄畑と思ってたのだが(失礼!!)、実はちゃんとカフェを併設されており、そのうちレストランも開かれる計画とか。

さて、私は何故ココに来たかったのか?それは、皆様良くご存じの通り、ココがケーキバーだからである。何たって、カウンターに陣取って、かぶり付きでパティシエ殿がケーキを組み立てられる様を眺められるのだ。ケーキオタにとって、これほどエキサイティングな事があろうか!!これに比べれば、十三ミュージックのまな板ショーなど、取るに足らないお子ちゃま遊びである!!

15:30入口前に仁王立ち。肩で息するミニミニ。お店には事前にモンブランの材料が残ってることを電話で確認はしたものの、取り置き不可の残酷システム。気が気じゃなくて、六本木駅の長い階段をダッシュして駆け上がった結果である。すかさず出てくるお姉さん。「一時間待ちですので16:30にお越しください」。コラ~冗談はヨセ~(ToT)

16:30入口前に仁王立ち。今度は緊張で強ばるミニミニ。三度目のアタックで、ようやくカウンターの、しかもパティシエ殿の真正面に陣取る事ができた。もうニヤニヤが止まらない私、メニューが来る前から、「モ、モ、モンブランくらはい~」先走りまくり。ちょっとは大人の落ち着きを見せたらどうなのだ(- -#)

【Mont-Blanc Cygne (モンブラン シーニュ)】\1200
シーニュとは白鳥のこと。つまり白鳥モンってことらしい。\1200という値段については、高いと思われる御仁もおいでとは思うが、私にとっては十分に納得できるレベル。だって目の前で観たり聞いたりできるんだもの。どこぞのホテルのスーパー\1500モンに比べたら、もう、バーゲンプライスに思えてくる。いくらでも払うから、はよ見せてくれ~・・・

何と!!先ずはアミューズが出される。本日は白菜のスープ、淡い白菜風味で上品な塩味の冷静スープ。先ずははんなり塩気のアミューズで、口中を「甘いの甘いのおいで~」状態にしておいてから、本番のケーキって訳である。いやはや心憎い演出に、既に目がトロンとしかけちゃってる私。

モンブラン シーニュの作り方:
さて、肝心の組立工程である。アップした画像は、言わばリバースエンジニアリング。従って、以下の記述をお読み下さりながら、画像を尻尾からご覧下さると、少しはイメージして頂き易かろうと思う。

第一ステップ。パティシエ殿が台に最初に敷いたのは、クラッシュマロンを練り込んだマロン風味の円形パウンド生地。厚さは7mm、直径は50mmくらいだろうか。その上に、搾り出しからマロンクリームを少々、さらに少量のパフを散らす。次に、いたわるが如く注意深く取り出したのは、極めて精巧に焼きあげられたお椀型のショコラスポンジ。直径は70mm、厚みはなんと5mm程度しかない。このお椀に、甘さを極端に抑えたホイップクリームを、丁寧にみっちりと、摺り切り一杯まで詰める。

第二ステップ。今やホイップがパンパンに詰まったショコラスポンジ椀を、エイヤ!!とばかりにひっくり返し、先ほどのパウンドベースにそっと載せる。つまり、お椀の底の部分が上を向いた状態。こうして出来上がった芯部分は、これはまるで「きのこの山」!!どっかのレビューで「タケノコの里」って仰ったマイレビュアー殿がおられたのを思い出し、俺ってこんなんばっかり出くわすな~、と笑いがこみ上げる。

第三ステップ。いよいよモンブランの姿が現れる。先の「キノコの山」に、再度搾り出しで、今度は大量にウネウネする。マロンクリームストリングが完全に「きのこの山」を覆い隠してしまった。もう、その一部始終を観てるだけで鳥肌もののミニミニ。いつの間にウネウネフェチになっちゃったのだろう(^ ^;)そこに、またまた大さじ一杯のパフをそっと載せ、パウダーシュガーをサラリと降らす。実は、モンブランとしてはココで完成なのだ。だが、これじゃあまだ白鳥じゃあないのである。

第四ステップ。さあ、最後に仕上げだ。何とパティシエ殿、濡らしたスプーンを器用に駆使して、バニラアイスクリームをすくって滑らかに丸めた。コイツを載せ、モンブランにそっと載せる。白鳥の胴体である。コイツに、でかいトシ・ヨロイヅカ印の羽根チョコと、更にでっかい首クッキーをブッスリ刺して、お見事~、白鳥モンの完成!!

しかし、思わず溜息が出てしまうこのヴィジュアル。モンブランの上で優雅に羽ばたく白鳥がそこにいるではないか!!食べるのも惜しいのだが、白鳥の胴体がヤバそうである。見る見る自己融解が始まりつつある。意を決してフォークを入れる私。

モンブラン シーニュを食べる:
このマロンクリームストリング、何とも言えないクリーミーさ。品良く抑えられた栗の香りも明らかに狙い澄ましたような繊細さ。トップに撒かれたパフの食感も、シャリシャリと大変好ましい。内側のショコラスポンジの仄かな甘さと、極薄のチョコレート風味は流石の仕上げで、栗の風味を全く邪魔しない。ホイップは極微糖でかなり軽めの仕上がり。一方のマロンパウンドベースは相当に芳醇な栗の風味が持ち味である。薄いながらもキッチリとした存在感があるパウンドベースである。更に僅かに仕込まれたパフが効いていて、単調になりがちな食感の切り返しもお見事。やはり、一流パティシエはチョコとマロンの合体を、何の破綻もなく見事にやってのけるのだなあ。流石の上モンであった。

まとめ:
ジャズが静かに流れて、まさにケーキバーである。一流ケーキの組立てを眺めた後で、落ち着いて味わう旨モンとコーヒーは、思わず溜息が出る至福のひととき。時間が許せば、おかわり連発で二時間くらい居座りたい気分なのだった。モンブランとしての味わいは、頂上に、もう一歩至らずの☆4.0、しかし何より、このバースタイルでしか味わい得ないライブな感動に、総合では迷わず☆5.0を謹呈したい。企画の勝利である。

  • 「モンブラン シーニュ」・・・モンの上で羽ばたく白鳥である

  • 白鳥モン本体近影

  • 思い切り良い白鳥の飾り

  • まさに絞りたてのマロクリ

  • マロクリ剥いたら、きのこの山!!

  • パフを発掘するのには手を焼いた

  • ショコラスポンジ椀が見える断面

  • アミューズの白菜冷製スープ

  • ケーキ好きにはある種の聖地

  • 東京ミッドタウン、この奥にソレはある。

2017/02/10 更新

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