8回
2023/10 訪問
【7回目】イクラも鮪も凄いけど、1番凄いのはシャリなんです。【群馬県館林 鮨おばな】
個人的には関東屈指の名店だと思ってます。他にも通わせて頂いているお店はありますし、そのお店もそれぞれ素晴らしいですが、おばなさんは異次元なんです。
いつも日曜日の12時で予約しているので、半年に1回のペースなんですけど、逆に3~4か月に1回のペースとかだったらありがたみが無くなってしまうような気がしてまして。
今日は、アタシが尊敬してやまない品川イッコーさんのファン仲間である静岡のよく食べる人さんとアタシとアタシのカミさんの3人で訪問致しました。最寄りの館林駅からお店までの道中、イッコーさんのオンラインサロンのメンバー同士でもあるアタシとよく食べさんはサロンの話で盛り上がり、あっという間にお店に到着し、予約時間ほぼぴったりに入店致しました。
※以下、本日頂いたものです。
●無花果の漬物
地物の無花果を浅漬けに。甘味と仄かな塩気で食欲が湧きます。
●スズキとボラ 刺身
徳島の伝説の漁師・村公一さんの産直もの。身質と旨味が素晴らしい。
●鰹 タタキ
からし醤油で頂きましたが、塩でも合いそう。皮目の脂と藁焼きによる薫香がイイ!
●雲丹パフェ
クリアな甘みが素晴らしい。大人のパフェですよ。
●ひもキュウ
閖上の赤貝のひもと胡瓜の細切りを合わせたもの。サッパリと口内リセット。
★ナカズミ棒寿司
締め加減が絶妙で、赤酢のシャリともバチっと合っておりました。
●煮た牡蠣 岩海苔のソース 柚子胡椒
低温調理じゃなく、10分ほどしっかり煮たのに全然縮まないし、しっかり旨味もありました。
●漬けた蝦蛄
確か以前はもっとシンプルに塩茹でだった気が。漬けにしてより蝦蛄の風味が感じられました。
●白子と白子のソース→シャリ玉投入でリゾットに
白子の旨味が強すぎず、丁度いい濃さでした。シャリの酸味との相性も抜群でした。
●あん肝ポン酢漬け
あん肝自体のスペックもさることながら、酸っぱすぎないこの感じが何とも言えませんでした。
●カマス焼き物
関西ものではないらしいです。シンプルに塩焼きしただけとは思えないくらい旨味がありました。
★ブリ
脂感が強すぎず、程よい感じが何とも言えず悶絶してしまいました。
★小肌
程よい締め加減とシャリとの相性が最高でした。お代わりしたかったのですが出来ずに残念!
★イクラ
海苔に負けないイクラの旨味が。この唯一無二感はマジで凄いです。
★赤身
イクラだけじゃない。おばなさんは鮪も凄いんです。身質と旨味が最高です。
★背中のスジの間
中トロと大トロの間みたいな味と食感でした。
★大トロ
脂感が強すぎず、ちょうどよかったです。(写真とりわすれた!)
★スミイカ
程よい甘味とぱつっとした食感が堪らない!アタシはスミイカ派です。
★酢締めの秋刀魚
この秋刀魚も締め加減がバッチリで、赤酢のシャリとバッチリ合っておりました。
★ボタンエビ
甘味とねっとり感が素晴らしかったです。東京の鮨屋さんでもこのレベルのボタンエビは中々無いです。
★赤貝
閖上産。昆布の香りがしましたが、逆に甘味があるものよりコッチの方がアタシ好きですね。
★海老小丼
15年継ぎ足しの車海老エキスの旨味と香りがもう絶品です!
★赤雲丹
大分産。この時期に赤雲丹が手に入る奇跡!味は言うまでもありません。
★穴子
ツメの味が強すぎず、身のほわッと感とちょっと炙った感が絶妙でした。
玉
追加の酢締め秋刀魚
追加の鉄火巻き
追加の干瓢巻き
デザート(最中アイス)
今日のおばなさんも凄かったです。至高というか、至極といっても過言ではないです。
ツマミは素材が凄いからシンプルな仕事でその良さを引き出す。そして、あくまで握りへの序章にとどめるのがおばな流なわけです。握りは、どのネタもスペックが高いし、おやっ?て思うものは一つも無かったですが、それはシャリが素晴らしいからでしょうね。酢加減(酸味が強すぎない)、硬さがアタシ好みというのもあるんですが、ネタによって温度を微妙に調整しているというのも多分あると思うんですね。どのネタともピタッとはまっていたと思います。
我々は途中で絶命してしまうのではないか、そうでなくても生きて帰れないかもしれないと感じてしまうほど驚嘆してしまいました。来るたびに過去のものを超えていくんです。職人仕事とは、そういうものなのかもしれませんが、おばなさんに来ると、アタシも仕事をもっと頑張らなくちゃって思いました。そして、心とお腹を満たせた幸せを感じつつ、館林駅へと向かっていったのでした。
尾花大将、女将さん、いつも有難うございます。また半年後も宜しくお願いします!
ご馳走様でした(*´▽`*)
本日のお会計:¥72,000くらい
※2人分です。
2023/10/29 更新
2023/04 訪問
【定期訪問6回目】シンプルかつ至極なお鮨屋さん【群馬県館林市 鮨おばな】
我が家が半年に1回、小旅行する日がやって参りました。
初めておばなさんに伺ったのは2020年の9月でございました。あの時は有給を使って行ったのですが、色々な事に感動して館林を後にしたのを覚えております。今まで食べてきたお鮨が決して不味かったわけではありませんが、イクラについては本当に別格でございました。それだけじゃなく、ここではツマミに使われる魚も本当に選りすぐりなんだと毎回実感し、感動して家路につくわけでして・・・
<本日のラインナップ>¥25,000のコース
ツマミ(●)7品 握り(★)13貫 玉 追加の巻物2巻
●かぶときゅうり 漬物
●鰆たたき
●雲丹パフェ
●蛸塩茹で 佐島
●ボタンエビ
●ノドグロ丼→出汁をかけて茶漬け風に・・・
●煮帆立
★黒鯛
★いくら軍艦
★小肌
★赤身
★中トロ
★大トロ
★すみいか
★赤貝
★春子
★桜鱒
★とり貝
★海老丼
★穴子
玉
追加の鉄火巻き
追加の干瓢巻き
デザート(貴醸酒入りアイス最中)
毎度語っている事ではありますが、ツマミはシンプルなんですが、素材の旨味や香りを引き出してどれも最高でございました。手を掛けるにしても最小限。素材自体のスペックが特に高いものはあえて何もしないというのがおばなさん流なんでしょうね。でも、それがいいんです。どれが特に良いというより、どれも高レベルで隙が無いんです。
握りについても同様で、最小限の仕事でその素材を活かす感じがやはりおばなさんらしいと思うのですが、そのネタを支えるシャリのレベルが高いんですよね。シャリ自体はやや硬めで外は割とかっちり目、でも口内でハラリと解ける感じなんです。そして温度がネタによってちょっとずつ違うという・・・。おばなさんに来ると、お鮨とはシャリが命なんだという事を改めて認識できます。伝説の漁師・村公一さんの産直の黒鯛とか、あえて生で出されたとり貝とか、閖上の赤貝とかが特に印象的でしたが、鮪も福井の定置らしく品のある香りや脂感が楽しめましたし、小肌や春子などの締めものもその塩梅が丁度良かったり、やはり隙が無いんだよなー。
そして、今回はお隣に品川イッコーさんの動画の視聴者仲間にしてInstagramで相互フォローしている渡部さん(@nabeshinya0319)や、イタリア料理界の巨匠・奥田政行シェフと遭遇したりして個人的に嬉しかったです(*´∀`*)
次回は10月末に、静岡のお友達を連れて伺う予定でございます。
尾花大将、女将さん、いつも有難うございます!10月も宜しくお願いします!
ご馳走様でした(*´∀`*)
本日のお会計:¥61,000くらい
※2人分 コース代+飲み物、追加の巻物代
2023/04/09 更新
2022/10 訪問
【5回目】ツマミや握りの素晴らしさを凌駕する尾花大将と女将さんの人間味【館林 鮨おばな】
約半年ぶりに館林市にやって参りました。
我が家的に北関東といえば群馬、群馬といえば館林、館林といえばおばなさん一択なのであります。
品川イッコーさんの動画で拝見したあのイクラをどうしても食べたくて、初めて訪問したのが2年くらい前でした。イクラだけじゃなく、お出し頂いたツマミと握り全てに感動して帰路についたことを昨日の事の様に覚えております。
そんなおばなさんに半年に一回ではありますが、伺う事が出来るなんて、アタシとカミさんはとても幸せだと言ってもいいと思うのですが、今回は六本木・鮨由うさんの常連仲間であるスズキさんご夫妻とご一緒することになり、昨夜は嬉しすぎてほぼ寝ずに現地に向かいました。
<本日のラインナップ>
¥25,000のコース
ツマミ(●)10品、握り(★)15貫、玉、追加の巻物2本、デザート
●子持ち昆布
●明石の鯛
●蒸し鮑
●焼き白子→リゾット
●鰆たたき
●雲丹パフェ
●蝦蛄
★トロたく
●煮た牡蠣と海苔
●イチジク アスパラ菜
●あん肝ポン酢漬け
★縞鯵
★いくら
★小肌
★赤身漬け 天身 戸井
★中トロ
★大トロ 大船渡 定置
★すみいか
★春子
★秋刀魚 酢締め
★貝割れ 昆布締め
★鰆漬け
★本みる貝
★海老小丼
★穴子
玉
追加の鉄火巻き 天身
追加の干瓢巻き
貴醸酒の最中
今日もツマミ、握りの全てが素晴らしかったです。
ツマミはスペックが高い素材を活かしたシンプルなものだけど、どれも主張し過ぎていないところがさすがだなぁといつも思うであります。個人的に特に気に入ったのは、煮た牡蠣の下に敷かれていた海苔と蝦蛄です。海苔は下戸のアタシでもお酒が欲しくなる代物でして、カミさんの飲んでいた鍋島をひと口頂いてしまった程でございました。蝦蛄も香りの余韻が素晴らしく、蝦蛄が苦手なカミさんもおばなさんの蝦蛄は大好きと言うくらいでございました。
握りもイクラ以外では赤身の天身、定置の大トロの香りがとりわけ素晴らしかったのと、貝割れの昆布締めの旨味が素晴らしくて延々と食べていたいと思いました。小肌や春子、秋刀魚などの締め物の塩梅も素晴らしかったですし、本当にどれも非の打ち所がないんですよねぇ。
最後に登場する貴醸酒の最中なんて、お鮨屋さんのデザートの域を遥かに超えたクオリティだなといつも思うんです。この最中、通販で販売されたら買いまくりますよアタシ!
と、ここまで頂いたものの味について書かせて頂きましたが、おばなさんの本当に凄いのって、行かれた方は解っていると思うのですが、尾花大将と女将さんの人間味なんですよね。お二人とも温かくて真面目で実直なんです。それがお店で頂くもの全てに出ているんですよ。単に味がいいんじゃなくて、お料理や接客から人間味も感じるから余計に感動してしまうんです。
こんな素晴らしいお店に半年に一回でも通えるなんて、こんな幸せな事ないなぁ・・・今日もお鮨屋さんで腹パンになった幸せを噛み締めつつ、お店を後にしたのでした。
尾花大将、女将さん、今回も大変お世話になりまして有難うございました。次回も宜しくお願い致します。ご馳走様でした(*´∀`*)
本日のお会計:¥65,340
※コース2人分と追加の巻物、飲み物代
2022/10/23 更新
2022/05 訪問
【定期訪問4回目】進化と深化が素晴らしい!2時間かけてもまた行きたくなるお店です。【鮨おばな】
今日は待ちに待ったおばなさん訪問の日でございました。
おばなさんにはほぼ半年ごとに伺うというサイクルが出来まして、今回で4回目となります。もし、おばなさんが都内にあったらもっと頻繁に通っていたかもしれません。でも、約半年に1回ですが、休日が合わない我々夫婦が群馬に小旅行気分で行くのもいいかなとも思っております。
今日も朝食を程々に摂り、腹ペコ状態でお店に入店しました。
<本日のラインナップ>
つまみ(●)11品、握り(★)12貫、追加の巻物2巻+玉子焼き
●稚鮎 南蛮漬け風
●鰹たたき
●雲丹パフェ 羅臼バフン雲丹
●煮蛸 佐島
●鯵棒寿司
●蝦蛄
●ノドグロ丼→途中からノドグロの頭、骨で取った出汁をかけてお茶漬け風に
●ノドグロの肝
●煮アサリ
●からすみ
●野菜の漬け物 イエローミミ、チビきゅうり
★イサキ
★イクラ
★小肌
★赤身 塩釜 旋網
★中トロ
★大トロ 定置 青森
★アオリイカ
★キス 江戸前
★マスノスケ漬け
★とり貝
★海老丼
★雲丹
玉子焼き
追加の鉄火巻き
追加の干瓢巻き
デザート
今日も最高でございました。
つまみ、握りともお鮨の枠からはみ出ない範囲で手間を掛けているものも有れば、素材が本当に良いものは敢えて手をあまり掛けずという事もされます。つまみはあくまで握りに行くまでの序章に留め、握りで最高潮に持っていくというのがおばなさん流かなと個人的には思うで有ります。そして、お料理が供されるテンポも抜群に良いのです。
雲丹パフェのような斬新なものも有れば、蝦蛄のように素材を生かしてシンプルなお仕事を施して供されるものも有り、緩急の付け方もお見事と言いますか、全く隙がありません。鰹のようにほぼ定番化しているものも有れば、ノドグロ丼みたいな新作も登場させるなど、今なお進化している所が凄いなと感じました。
握りについてはシャリにメスを入れたとのことでした。これまでのシャリも良かったけど塩を見直されたそうです。何でも、沖縄の塩らしいのですが、新月の夜の海水を使ったものらしくてかなり高価なものだったそうです。つまみに供された塩も見直されたそうで、こちらは同じ沖縄の満月の夜の海水を使ったものでやはり高価なものとのことでした。アタシの修行が足りなくてその違いは分かりませんでしたが、普段我々が口にしている塩より円やかなものだと言うことだけは理解できました。いやあ、進化だけじゃなく、深化もしているのですね。
あと、尾花大将と品川イッコーさんの動画の事や、他のお店の大将についてお話ししたりで大いに盛り上がりまして、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
次回は10月下旬に、グルメな知人ご夫妻と訪れる予定でございます。
尾花大将、女将さん、本日も大変お世話になりまして有難うございました!
次回も宜しくお願い致します。ご馳走様でした(*´∀`*)
本日のお会計:¥60,170(2人分)
2022/05/15 更新
2021/12 訪問
【5か月ぶり3回目】2時間かけて行く価値がある北関東最強?のお鮨屋さん【鮨おばな】
日曜日の昼に、群馬県館林市の鮨おばなさんに行って参りました。
前回は7月だったので5か月ぶりになります。
前日も地元・杉並区でお鮨だったのですが、朝からやる気満々だったのは言うまでもありません。何故なら、あのイクラや雲丹パフェ、伝説の漁師と言われる村公一さんの産直モノが運が良ければ口に出来るわけです。テンション上がらない訳が無い!
今回も、朝から極力食事の量を抑えてお腹を調整して臨みました。
<今回のラインナップ>¥25,000(税別)のコース
ツマミ(●)10品、握り(★)15貫、追加の巻物2巻きに玉子焼き
●焼き白子 白子のスープ → 途中でシャリ玉追加
●真鯛刺身
※伝説の漁師・村公一さんの産直モノ
●蒸し鮑
●鰹藁焼き
※写真失念
●鰆のたたき
●雲丹パフェ
●葡萄海老と卵
●煮た牡蠣
●蝦蛄
●あん肝ポン酢漬け
★ネギトロ巻き
●アスパラ菜の漬物
★天然カンパチ 20kg
★イクラ軍艦
★小肌
★赤身の天身 大間 延縄
★鮪背びれの脇(分かれ身?)
★鮪霜降り 定置
★墨烏賊
★サヨリ
★鰆漬け
★鰯酢〆
★赤貝 閖上
★しめ鯖海苔巻き
★海老小丼
★穴子
追加の鉄火巻き
追加の干瓢巻き
玉
最中アイス
おばなさんのツマミは派手さは無いけど握りへの助走として気持ちを高めるには十分なものだとアタシは思います。村さんの魚が食べられたのはラッキーでした。あん肝ポン酢はチビチビと少しずつ食べながら日本酒で流し込むのがベストな気がしましたが、下戸なのでやめておきました(;´∀`)
握りについては、イクラは相変わらず群を抜いておりました。他所で食べるイクラが決して不味い訳ではないのですが、おばなさんのイクラは最高以外の言葉が見つかりません。何でも、数多の鮨職人さんがおばなさんを訪れ、このイクラを再現しようと躍起になっているらしいですからね。でも、誰も再現できないらしいのです。鮪が3貫続きましたが、アタシの経験値が低いせいで定置の鮪の良さが見出せませんでした。とても残念です。一般的に、定置網で獲られた鮪は扱いが難しいそうなのですが、その分他の漁法で獲られた鮪よりも美味いと言われているようです。でも、その良さがアタシの経験不足の舌では分からなかったわけです。もっと修行を積むしかないですよね(;´∀`)墨烏賊のちょっと歯触りがある感じとねっとり感は素晴らしかったですし、鰆の香りの余韻がniceでございました(*´▽`*)
この後、焼肉忘年会が控えているというのにいつもの癖で鉄火巻きと干瓢巻きを追加してしまいました(;´∀`)鉄火巻きを食べると、つくづく鮪・海苔・シャリの相性の良さを痛感します。
ツマミや握りを堪能しながら銀座のとかみさん誕生秘話や渋谷のあい澤さんのお話なども聞けてとても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
次回は春に伺う予定です。
尾花大将、女将さん、また来ますね!ご馳走様でした(*´▽`*)
今回のお会計:¥59,000くらい
2021/12/22 更新
2021/07 訪問
【10か月ぶり2回目】海なし県群馬に鮨の名店有り!何もかも素晴らしかったです!!【館林 鮨おばな】
10か月ぶりに群馬県館林市に行って参りました。
片道2時間半かかるんですけど、おばなさんはそれだけの価値があるお鮨屋さんなのですよ。
おばなさんといえば、鮨好きの間ではイクラが有名で、海外からもイクラ目当てでお客さんが来るというスゲエお店です。
そのイクラ、数多の鮨職人が再現しようと試みようとするくらいのものなのですが、おばなさんの武器はそれだけではありません。日本一の漁師といわれる徳島の村公一さんからの産直モノだったり、豊洲で仕入れるネタもかなりレベルが高いです。
予約は3か月前に電話で取りました。おばなさんは初回はポケットコンシェルジュからの予約しかできませんが、2回目からは電話でもOKなのです。本当は6月に来たかったのですが、その時点で6月の空きが無く、7月の訪問となりました。
今朝は昨夜作ったサラダの残りだけ食べてお腹を調整し、万全の状態でお店へと向かいました。
手指を消毒してから着席し、大将にご挨拶。その時に、渋谷の某・鮨屋さんの大将と某・グルメ系YOU TUBERさんからの伝言を伝えると尾花大将が笑って下さり、お互いリラックスした状態でコースがスタートしました。
●本日のコース(おまかせ¥25,000コース)
ツマミ(★)10品、握り(◆)15貫、追加の巻物2巻、玉+デザート
★稚鮎南蛮漬け風
※南蛮漬けは魚を揚げてから漬けるけど、稚鮎を焼いて漬けたから南蛮漬け「風」という事でした。
★蒸し鮑
★鰹藁焼き 気仙沼
★雲丹パフェ 利尻&オホーツクの産直モノ
★ミンククジラ 紋別沖
★鯵棒寿司
★煮帆立
★鮟肝ポン 酢漬け
★魚のスープ 焼いたシャリ玉入り
★ミニキュウリ&イエローミミトマト(という品種のトマト)の漬物
◆スズキ 昆布締め(村公一さんからの産直モノ)
◆新子 4枚付
◆小肌
◆赤身 塩釜
◆中トロ 佐渡 定置
◆大トロ 佐渡 定置
◆アオリイカ 4枚付
◆キス 東京湾
◆ニシン 酢〆
◆マスノスケ 漬け
◆ホンミルガイ
◆車海老 小丼
◆馬糞雲丹 橘の1番
◆イクラ
◆穴子
玉
(追加)鉄火巻き
(追加)干瓢巻き
デザート 貴醸酒を使った最中アイス
イクラは本来、この時期には無いのですが、去年仕入れた分を冷凍して通年出せるようにされたようです。やはり異次元の美味さでしたね。今まで食べてきたイクラが決して不味いという訳ではないのですが、おばなさんのイクラは飛び抜けてますね。あと、ツマミでは鮟肝のポン酢漬けが飛び抜けて素晴らしかったです。鮟肝って、甘く煮付けるのが主流だったりしますが、これは斬新だなあと。別の意味で死ぬかと思い、「帰りにりょうもう号(東武線の特急)乗れねえ(;´∀`)」と口走ってしまう位のものでした。握りでは、ニシンの酢〆が特に印象的でした。脂乗りが凄いので、割と強めに酢〆されたようですが、酸っぱ過ぎず、塩梅が良かったです。ただ、敢えて青魚特有の香りが残るようにされたとの事でしたから、好みが分かれるかもですね。
今回、定置の鮪や橘の馬糞雲丹を初めて食べたのですが、これについてはアタシの経験不足で本当の良さが分からずでした。アタシもっと修行せねばと思った次第です。
帰りに「次は11月に来ます」と申し上げたところ、女将さんが「11月結構埋まってるんです」という事で、その場で予約をさせて頂いたのですが、我が家の都合が合わずで、次回は12月となりました。それにしても、4か月先も取れないなんて(;´∀`)そのうち、本当の予約困難店になりそうな気がします。
という訳で、次回は冬の魚を楽しみたいと思います!
尾花大将、女将さん、素晴らしかったです(*´▽`*)ご馳走様でした!
本日のお会計:¥60,170(コース料金、飲み物代、追加の巻物代、消費税込み)
2021/07/11 更新
2020/09 訪問
【待望の初訪問】イクラだけじゃない!最高の武器を持つお鮨屋さん
アタシは約1年前、YOU TUBEでおばなさんの動画を観てから絶対にイクラを食べに行こうと決めていたのです。何故なら、見た目からして今まで食べてきたイクラと違うと思ったからです。
今まで食べてきたイクラが決して不味かったわけではないんですが、異次元な美味さなんだろうなという事はたやすく想像出来ました。
予約は7月下旬にポケットコンシェルジュから取りました。
それまでの間にお鮨ではないけど食べ歩きをしてましたが、もうおばなさんの予約日が待ち遠しくて(;´∀`)
当日朝はパンを少々、お昼は食べずにお腹を調整してお店へと向かいました。
●本日のコース(おまかせ¥20,000コース)
つまみ(★)7品、握り14貫+玉子焼き、赤出汁、追加の干瓢巻き、デザート
★南三陸のめかぶ 鮑の煮汁掛け
★煮鮑 →大量の鮑を煮ただけで、味付けしていないのに味が濃い&香り豊か(*´▽`*)
★鰹の藁焼き →とき辛子醤油がとても合う!
★うにパフェ →リゾット風の固めのシャリと相性抜群!
★タカベの焼き物
★ナカズミの棒寿司 →きつめの酢〆が逆にいい!
★館林野菜の漬物 →女将さんが漬けたもので、塩梅がいい!
白甘鯛 →シラカワという愛媛・八幡浜のブランド白甘鯛。旨味が濃い!
小肌 →浅めの〆加減が素晴らしい!
赤身漬け →竜飛岬の一本釣り。鉄分の香りがいい!
背のはがし身(大間) →希少部位!
大トロ →赤身漬けと同じ個体。
墨烏賊 →新イカを少し大きくしたくらいのサイズ。ねっとりな甘さとぱつっとした食感がいい!
春子 →みずみずしさと皮目のパリッと感がアタシ好みです!
鯵 →独特な甘さ?旨味の濃さがたまりません!
石垣貝 →名前は石垣なのに、産地は岩手(笑)食感とみずみずしさが印象的!
イクラ →今まで食べたこと無い、異次元な美味さ!言葉が見つからない!!
イクラ2貫目 →予約時、コメント欄にイクラ目当てと書いたので、2貫出してくれました(泣)
海老小丼 →15年継ぎ足されている海老のエキスがいい香り!
ウニ軍艦 →種類は失念しましたが、かなりクリーミーでした!
穴子 →一瞬でとろけました。穴子は飲み物ですね!
玉子焼き →芝海老を使った王道玉子焼き。サッパリしていいですね!
(追加)干瓢巻き →海苔の香りと干瓢の塩梅がnice!
2時間あっという間だったのですが、イクラ以外の料理・握りも最高でした。
ウニパフェのような斬新なものもありましたが、基本的に鮨の枠に収まるようにされており、かつ一品一品の完成度が高い→最高の武器に仕上げてお出ししていると感じました。
実際、春子を食したあたりで「いま殺されてもなんの後悔もないわ」とつぶやいてしまったくらいですからね(;´∀`)大将の尾花さんには「これからが本番ですよ」と笑われてしまいましたが。
1つだけ後悔したのは、コースの値段を20,000円にした為に、伝説の漁師・村公一さんのお魚の刺身が食べられなかった事ですね(;´∀`)これは次回の宿題にしたいと思います。
尾花さん、女将さん、おいしたのしかったです!また来ますね(*´▽`*)
ご馳走様でした。
本日のお会計:¥47,850(飲み物代、追加オーダー分の料金含む)
2020/09/05 更新
何と言いますかそのー、どんな素晴らしい言葉を並べても陳腐になってしまいそうなんですよね。こんなお店、他には無いですよ。
ある時を境に新規の予約を止めてしまったおばなさん。全国、いや世界から館林目掛けて次々とお客が来るわけですが、尾花大将と女将さんの2人で切り盛りするお店なのでっていうのもあるとは思うのですが、それだけじゃなくてマナーというか立ち振る舞いが宜しくないお客も結構いるみたいで。お店のことを大事に考え、真剣にお鮨と向き合っているとお店側が認めた常連のお客だけを今後は相手にしていくみたいです。アタシやアタシのカミさんの立ち振る舞いなんて特別いいわけではないと思いますが、アタシもカミさんもそれぞれ自分なりに真剣にお鮨と向き合っているつもりでして、それが認められた事は大変嬉しく思います。
今回は、アタシ達夫婦がとても大好きな村田さんご夫妻と一緒におばなさんのお鮨と向き合って参りました。
<本日のコース>3万円のコースを超えた「フル・フルコース」(命名・尾花大将)
●:ツマミ ★:握り
●アスパラ菜
●真鯛 背と腹
●鰹 藁焼き
●雲丹パフェ
●煮帆立
●牡丹海老
●このわたの茶碗寿し(蒸し)
●赤貝の肝
★トロたく
●ヒモキュウ
★イサキ
★小肌
★いくら軍艦
★赤身 舞鶴 定置
★鮪 背びれの脇 赤身と同じ個体
★鮪 背中のスジ 宮古 定置
★大トロ 大船渡 定置
★墨烏賊
★春子鯛
★赤貝 閖上
★桜鱒
★鳥貝
★貝割れ 昆布締め
★海老小丼
★煮蛤
★雲丹
★穴子
★干瓢巻き
玉
追加の鉄火巻き
おばなさんに行かれた事がある方はこの品数を見れば「フル・フルコース」の品数がどれだけ凄いかお分かりいただけると思うのですが、ツマミの品数は3万円のコースと同じだと思うのですが、握りの貫数が倍近いという(汗)これを尾花大将お1人で仕込むという事自体に驚きましたが、最初から最後まで隙なく美味しいんです。美味しくて声が出なくなるんです。途中村田さんなんて涙を浮かべていらっしゃいましたから。大袈裟ではなく、それぐらい凄いんですよおばなさんのツマミと握りは。
まず、素材のスペックが異常に高い。そして、それぞれの素材の良さがちゃんと分かってもらえるよう敢えていじりすぎないようにしたりするものもあれば、結構な手間をかけるものもあったりします。そして何より、おばなさんはシャリが美味いんです。硬めに炊かれ、赤酢を使っているのですが、どのネタにも合う、どこか優しさすら感じる仕立てになっているんです。よく、赤酢バッキバキのシャリを食べると食べ飽きたり、食後に強烈な喉の渇きを感じたりしますが、おばなさんのシャリにはそれが全くありませんでした。尾花大将によると、酢を見直されたとのことでした。以前からミツカンのお酢を使われているそうで、商品名は失念しましたが、以前使用されていたお酢の3年熟成版を提供してもらっているそうです。熟成されているのでまろやかさを感じるはずと尾花大将は仰っておりましたが、アタシがシャリに優しさを感じたというのはそういう事なのかもなって思いました。
そして、どれも隙なく美味しいと感じた中でもMVPは何?と聞かれたら、今日は墨烏賊だなと思いました。ぱつっとした食感にねっとりとした甘味と香りが強烈でございました。この点については村田ご夫妻と意見が一致してすごく嬉しかったです(*´∀`*)包丁を細かく入れたヤリイカもいいんですけど、こういう墨烏賊もアタシは好きだな。
帰りに次回の予約を取り、お腹も心も満たされた幸せを感じつつ、お店を後にしたのでした。
尾花大将、女将さん、次回も宜しくお願いします!ご馳走様でした(*´∀`*)
本日のお会計:約9万円
※2人分です。