18回
2018/05 訪問
裏メニューもあり〼
広島の有名なビールスタンド(未アップ)に行ったという報告をすべく、おじゃましました。この店で、そこをリコメンドされたからです。今回のつかみとして、その話題から会話をスタートさせながら、“今日は何にしようかな?”と、オーダーを思案するオヤジでした。
「そういえば、最近、誰かが(食べログに)投稿したレビューで、“スプリッツァ”ってのがあったけど、今日はそんな軽めなドリンクがいいなぁ」
『メニューにはないけど、作りましょうか?』
「あ、いいの?」
『もちろん。材料があるかぎり、なんでも作りますよ』
(それって、オフシャルな話として扱っていい?)
……などとかっこよくは確認してはいませんが、多分レビューに書いても大丈夫な感じでした。そんな臨機応変さを持っているシェフであり、店だと思います、知らんけど。
■スプリッツァ(メニュー外)
このドリンクに合わせる料理は、5月度のメニューからのチョイスです。
■ 炙りカツオのカルパッチョ 〜柚子胡椒ソース〜
「ねぇ、それ、どう見てもカツオのたたきなんですけど」
……などと調理中のシェフにツッコミしても、全くの余裕で返してきたりします。
『じゃあ、ポン酢をつけましょうか?』
「え〜〜、それじゃあ、目の前の店から出前してもらった方が早いんじゃ」
この店の前には鰹のタタキが看板商品の居酒屋があったりするのです。
しばらくして配膳されたカルパッチョは、相変わらず素晴らしいビジュアルで、もちろん、美味しくいただきました。
「ねぇ、スプリッツァでネット検索していたら、“ビア・スプリッツァ”ていうのが見つかったんだけど、知ってる?」
『ううん、聞いたことないですわ』
「えっとね、赤ワインのビール割りだそうです。1:1で混ぜるらしいわ」
『なんでも作りますよ〜』
「じゃあ、お願いしま〜す」
■ビア・スプリッツァ(メニュー外)
「さて、次は何を食べようかな? この5月メニューの“天使のエビのグリル”が気になってるんだけど」
『天使のエビは頭から尻尾まで食べられますしねぇ』
「あ、それで思い出した。以前、とんかつの人気店で食べた海老フライの美味しさが忘れられなくてね。そこの店の海老フライ、でかいんだけど、頭から尻尾の先まで食べられるように下処理されていて、マイベストなんですよ」
『いいえですねぇ。その店、どこにあるんです?』
「確か東大阪のほうだったかな、かなり前なので、あまり憶えてないんですわ。で、思いついたんだけど、“天使のエビの海老フライ”って出来ない?」
『もちろん出来ますよ』
「うわ、すごい、言ってみるもんだねぇ。じゃあ、“天使のエビフリャー”くださいな」
■天使のエビフリャー(メニュー外)
「そうそう、最近、動画でハマっているのが、レモンハートっていうドラマなんだけど、その中の人物が、BARの常連って設定で、その人がいつもワンパターンで“ウイスキーのウーロン茶割”を飲んでいるんだけどね」
『へぇ、それって美味しいのかなぁ?』
「いや、飲んだことないから、今から頼もうかと思って」
『そこですか。はいはい、大丈夫ですよ』
■ウィスキーのウーロン茶割
『ちょっと試し飲みしたんだけど、結構、いけますねぇ』
「え〜、客の私より先に飲んだんだ〜」
『だって……』
「お? 確かにイケますね。ウイスキーの風味が強調されるような感じ。水割りだと風味が薄まるんだけど、ウーロン茶特有の風味がいい働きをしていますね。これは、アリだわ」
……という感じで、いつものようにスタッフと会話をしていると、そこに後客が来たのです。ピンの男性で、私のシートポジションの2つ右隣にすわりました。スタッフの対応を見ると常連のようです。
その人は、いきなりビールを頼んだかと思ったら、料理の方も矢継ぎ早に何種類も頼んだのです。
“どんな人なんだ、こんな夜中に”
私は、下駄を履いた不思議な雰囲気の男性をチラ見していました。そして、その男性とスタッフの会話を聞いていて、この付近の店の店主だということが分かったのです。
“どこの店だろう”
私はわざとらしく食べログ検索をして、MAP表示をしたのです。それを見た男性が反応したのです。
『その中にうちの店があったりします』
「え? どの店?」
『内緒』
「え〜、そんなぁ」
『内緒といっても、怪しい店じゃないですよ』
「そりゃ、そうでしょ」
私は、地図を見ていて、あれ? この店、行ったことあるって思って、地図上のその店の位置をタッチしたのです。
『え? まさか? 当たりですよ』
「え? この店、行ったことがあるんですけど」
『え〜〜』
「え〜〜」
結局、「マレーシア ボレ」という店で、男性はその店のマスターだったのです。しかも、私のレビューを読まれてたのです。まさかの笠間です。
「あはは、なんか恥ずかしいですなぁ」
『いえいえ、なかなか楽しく読ませてもらいましたよ』
「ありがとうございます。しかも、今、読み返して見たら、マスターを褒めてますよね。よかった、NGっぽいレビューでなくて……」
ということで、ほんと、人と人との出逢いは偶然というか、運命というか、サプライズがいつ起こるか分かりません。
その後、ミーオのスタッフはまだこの店には行ったことがないということで、“いつか連れてってください”と、私にお願いして来たりするわけです。
「え? 私が?じゃあ、LINEグループを作って、行ける日をお互いに調整して連絡するってことでは?』
『そうしましょう、そうしましょう』
野田の夜は更けつつ……
ごちそうさまでした。
2018/05/26 更新
2018/05 訪問
雨の日は赤ワインが美味しい
梅雨の到来を予感させるような、そぼ降る雨の中、「今日は阪急フードホールで、3軒で4杯呑んで刺し盛りや寿司も食ったし、もういいかな」って思いながら、この店の前を通り過ぎようとしました。でも、またオーナーと目が合って、中に入ることになったのです(って、無意識下で入りたかったから、目が合う状況にしたのかもですが)。
1階の3つのテーブル席のうち、2つが埋まっており、カウンター席には妙齢の女性が一人でワインを飲んでいました。
【カウンター席の配置図】
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予約席・②・③・④・女性・⑥・《出入口》
カウンターの左端が私のホームポジションなのですが、今回は「予約席」の札が置いてあったのです。それがカウンター席に置いてあるのは初めて見ましたが、じゃあってことで、予約席と女性の間の③の席に座りました。
「今日は4軒目なので、軽く行くわ〜」
とオーナーに告げました。私はいつものようにグラスワインの白を頼んで、まったりとしていました。すると、何かの話題がきっかけとなって、1つの席を挟んだ距離感で、右側に座っている女性との会話が始まったのです。(きっかけの内容は忘れました)
そして、結局は閉店までの5時間ほど、この店でワインを飲みながら、その女性と色んな話をしてしまったのです。かなりの想定外でしたが、とても楽しい時間でした。
その女性は大のワイン好きで、特に赤ワインが好みだと言うことだったので、彼女が5杯目として飲んでいた『この店で一番好きな赤ワイン』(彼女曰く)のボトルをオーダーして、スタッフとともに乾杯までしてしまいました。
彼女はこの近くに住み始めて10年以上経っているとのことで、職場もこの界隈だそうです。野田付近の情報交換や、出身地の話(二人とも香川県出身だった)、ワインなどお酒の話、彼女が吸っている(私にとっては)珍しいオーガニックタバコの話、あるいはお互いの過去の遍歴など、時間を忘れるほど楽しく話すことができました。
しかも、彼女は独身で、現在、英語圏の人と付き合っているらしく、過去の仕事などでの経験値もあって、かなりネイティブな英語を話すので、とっても参考になりました。私の方はと言えば、恥ずかしながら中学校レベルの英語力なので、話すどころか彼女が喋っている英語のヒアリングもまともに出来なかったのですが、それでも雰囲気を楽しめたし、英語圏でのコミュニケーションのノウハウなんかも教えてもらったりで、勉強になりました。
☆☆☆
彼女との話が盛り上がる一方で、今回は興味深い人物とも会えたので、この店が更に身近になりました。
一人は、ここの女性スタッフのオカアサンで、実はその人が予約席に座ったのです。オカアサンは、週に1回ほどムスメの様子を伺いに来るそうで、でも、私は今回初めて会いました。偶然にも、ずっとタイミングがずれていたのでしょうね。上品に年を重ねた感じのステキなオカアサンは、ワインを飲みながら、女性スタッフに身内ならではのツッコミを軽快に入れていました。更には、初対面の我々にもいろんな話をしてくれました。誰もがこんなオカアサンだったらいいな、と思う人でした(“隣の芝生は青く見える”ということも言えますが)。
もう一人、この店で初めて会ったのが、オーナーの妹さんでした。キュートなオジョウサンという感じで、笑顔が素敵でした。軽めに挨拶を交わした程度でしたが、オーナーをより一層身近に感じる出会いだったと思います。
☆☆☆
その後、オカアサンが帰宅されて、次に別の常連客と思しき男性が来店、オカアサンと入れ替わるような格好で予約席の位置に座り、更に続けてその知り合いと思われる人が来て、②の位置に座ろうとしたので、私は席を一つ右に移動して、バランスを取りました。……というのは、見かけ上の話で、要は女性との距離を詰めたかったから、というのが本音です。その後、酔った勢いもあって、更にプライベートな、あんなコトこんなコトを話し込んでいったのでした……
ごちそうさまでした。
2018/05/14 更新
2018/04 訪問
楽しく美味しい“情報交換”
当初、夕食はサイ◯リヤにでも行こうかと思って歩いていたら、ミーオの店先でオーナーと目が合ったので、「じゃあサクッと一軒目しますか」と言うことで、中に入りました。
先客は、テーブル席に2組4名で、カウンター席は空いていました。サクッとモードなので、今日は入り口近く、右端に座りました。ホームポジションは左端なのですが、まあ、それも気まぐれで変わります。
まずは、ワンパターンでグラスワインの白を頼み、ほぼ内容を把握できているメニューを改めて見ます。「食べてないものはどれかなぁ」と、ページをめくります。結局、今日は下記をオーダーしました。
■イカスミスパゲッティ(ハーフ)
■自家製オイルサーディン
途中、ワインをお代わりしながら、結局1時間以上いたことになるわけですが、カウンター席に座った後客とのコミュニケーションによって、自分にとってかなり貴重な情報を得ることになったのです。私の席から2つ空けて座った女性は、前に一度だけこの店で会った気がしました。向こうも憶えていたようで、軽く会釈して、その後、ぼちぼちと会話を始めたのですが。
『“ちょい飲み手帖”って知ってます?なかなかいいですよ』
と、その女性が「ちょい飲み手帖」の話を、スタッフとし始めたのを小耳に挟んだ私は、彼らの話しに加わったのです。
「あれ? 私も持ってますよ。偶然ですね」
『お店、何ヶ所行かれました?』
「私は7ヶ所ですが」
私は結構、行ったつもりで女性の問いかけに回答をしました。すると、
『私は14ヶ所行きましたわ』
「え〜〜、ダブルスコアで負けてますね」
ということで、まずは“ちょい飲み手帖”ベースのクロスレビューや、オススメの店の情報交換をしました。
そのあと、外出していたオーナーが戻ってきて、私に【野田バル】のパンフレットを渡してくれたのです。
『4月28日に“野田バル”があるんだけど、うちも参加していますよ』
迂闊でした。知らないうちに毎年恒例の“野田バル”の季節が来ていたのです。4月28日と言えば、食べログで知り合った人とのオフ会を予定している日です。しかも、野田へも“ハシゴ”する予定になっているので、うまくすれば“野田バル”をオフ会のコースに入れてもいいかも、と思ったのです。
私は渡されたパンフをしばらく眺めていたのですが、参加店舗一覧を見ていて、ふと、今まで行った店が何軒あるか、チェックしてみようと、上着からボールペンを取り出して、印を付け始めました。
・・・・!
おお、15店舗あるではないですか。今年2018年度の野田バルへの参加は、全部で44店舗なので、ほぼ三分の一の店に行った計算になります。(バルの時に行ったという意味ではない)
じゃあ、ちょっとばかりリベンジしましょうか。
「野田バルの店、私は15店舗行きましたが、そちらは何店舗行かれました?」
先程、ダブルスコアで負けた対戦相手(じゃなく後客の女性)に、私が印をつけたパンフを渡して、行った店を数えてもらうことにしたのです。女性は、ふむふむと興味深くパンフを眺めたあと、おもむろに数え始めました。
『えっと、7軒ですね。15店舗ってすごいですね』
「今度は勝ちましたね。でも、食べログで検索すると、この界隈には200軒ほど飲食店があるみたいので、まだまだですよ」
などと、知ったかぶり情報を付加しながらも、ちょっと得意げなオヤジモードになって、“勝利宣言”をしたのです。でもまあ、この時点で一勝一敗、引き分けということです。女性のほうは、別にそんなことは全く意識していなかったとは思いますが。
『うちの店は、生ハムかラザニアとワンドリンクです。これで620円なので出血サービスってとこですわ。前売り券も扱っているので、よかったらどうぞ』
オーナーは、野田バルについて、店舗側の目線で色々と話してくれました。なるほど、と感心したり、大変なんだな、と思ったりもしました。(その詳細は諸事情により割愛)
「オフ会のメンバーに聞いてみて、来れそうならちょっと覗いたりもしますね」
と言う話をしていると、更にもう一人女性が来店し、先ほどの女性の左隣、私からは遠い方に座りました。
厨房厨房厨房厨房厨房厨房厨房厨房厨
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・◎・◯・◯・③・②・◯・◯・①
①が私の座った位置で、②が最初に来店した女性、そして今来た女性が③に座ったのです。まあ、全体的なバランスは悪くありません(◎は本来のホームポジション)。そしてそして、そのあと分かったのは、②の女性と③の女性は、“偶然の知り合い”だったのです。二人の女性もこの店で知り合ったらしく、しかも偶然にも同じマンションに住んでいる、ということが後で分かった、という話をしてくれました。
今ではかなり仲の良い感じで、二人で自然な会話を楽しんでいました。
私は②の女性に③の女性を紹介してもらい(と言っても未だに名前すら知らないわけですが)、その人にさっきの“野田バル”のパンフを見てもらって、先ほどと同じように、行った店をカウントしてもらったのです。“引き分け”では気が済まない、ミョウチクリンな性格のオヤジは、飽くなき挑戦をしたわけです。(なんのこっちゃ)
『13店ぐらい、行ったかな?』
と彼女が言った瞬間、私はニンマリとしたのです。
(勝った……)
ほんと、好奇心と自己満足を糧にして生きているオヤジなのです。
その後、その女性とこのあたりの飲食店について、情報交換をしました。私はカレー店を、彼女は喫茶店をリコメンドしたのです。
『500円で、おいしいランチ、しかも食後のドリンクも付くんですよ』
これは、すぐにでも行かねば、と思いましたが、女性は続けてこう言ったのです。
『ランチは平日しかやってないので、注意して下さいね』
おっといきなりハードルが上がってしまいました。でも、いつかは行こうかと、しっかりと『食べログ』で“行きたい”チェックを入れたオヤジです。
その後、更にこの店の常連っぽい男性が来店、二人の顔見知りなのか、それぞれとフランクな感じの挨拶を交わし、②の女性の右隣、私の席との間に座りました。人当たりの良さそうな男性で、やっぱり店の雰囲気と客層は同期するんだな、と思ったのです。私はその男性も含めて軽く会話をしましたが、食べるものもなくなったし、そろそろ帰ろうかなと言うことで。
☆☆☆
……といった感じで、何気に寄ったミーオでしたが、なかり貴重な情報を得たオヤジは、満足しながら「お勘定」と言って席を立ち、財布から千円札2枚と小銭を出したのです。
ごちそうさまでした。
2018/04/20 更新
2018/04 訪問
初めての「アクアパッツァ」
「おやじ旅あるき旅」
~JR大阪環状線・3匹のオサーンが行く~
◆第7章 A面◆
JR大阪環状線の鶴橋駅付近から始まった今回の旅、終着駅はこの店の最寄りである野田駅になります。理想的には、同じ方向に進みたかった、つまり内回りか外回りだけでキレイに環状線を使いたかったのですが、まあ現実はそうもいきません。色々と計画はしていましたが、計画通りいかないのも面白いものです。
新今宮駅付近のディープな世界で、所用のあるハマちゃんとサクちゃんとはお別れして、この店にはスーさんと二人でおじゃましました。事前の準備段階では3人で訪問する予定だったので、この店のオーナーにも「3人で来るから、例のものを用意しておいてね」と頼んでおいたのです。でも、2人になったので、新今宮駅から電車に乗る前にLINEで2人になったことを伝えました。
スーさんと店内に入ると、いつものように明るい雰囲気でスタッフが迎えてくれます。
『いらっしゃいませ』
「いらっしゃいましたよ〜」
ということで、カウンター席が空いていたので、ほぼホームポジションである左端に私、その右隣にスーさんが座りました。
『まずは何か飲まれますか?』
「じゃあワインでも」
と言った感じでやり取りを始めたはずですが、実はこの時、それなりに酔っていたので、あまり詳しく憶えていないのです。そして、最初に頼んだ料理は、一人で食べるには量が多いという事で、なかなか注文できなかったものになったのです。
■舌平目とアサリのアクアパッツァ
実はこの時、この料理をシェフがオススメしてくれたんだろうと思います。この店に来始めてからずっと、“二人以上で来たときにシェアして食べたい”、と言っていたことを憶えてくれていて、酔いによってボーッとしていた私に対して、機転を利かせてリコメンドしてくれたのだと思うのです。
アクアパッツァは、魚を丸ごと(あるいは半身や切身を)料理するもので、場合によっては一人で食べることもあるかも知れませんが、大抵はシェアして食べるものだと思うのです。
▽▽▽
【アクアパッツァ】
アクアパッツァ(伊: acqua pazza) 、ペシェ・アッラックア・パッツァ(伊: pesce all'acqua pazza、「魚のアックア・パッツァ風」)は、魚介類をトマトとオリーブオイルなどとともに煮込んだナポリ料理である。
ブイヨンなどを用いず、水とトマトだけ、あるいは白ワインを加えて煮込んだ魚のスープである。最も古典的なアクアパッツァにはトマトが入らない一方で、海水、少量の白ワイン、オリーブオイル、ニンニク、イタリアンパセリは必ず使われる。
魚はタイ、スズキ、タラ、カサゴ、メバル、メダマヒメジなどの白身魚やサバのような青魚が、貝類はアサリやムール貝などがよく用いられる。骨から良い出汁が出るので、切り身よりも尾頭のついた小型の魚が好まれる。選んだ素材により、リストランテなどでは、「カレイとアサリのアクアパッツァ」といった表記でメニューに登場する。
(Wikipediaより抜粋引用)
△△△
ということで、スーさんとワインで乾杯した後、出されたアクアパッツァをシェアして、美味しくいただきました。
そして、事前に仕込んでおいた「例のアレ」を出してもらうことにしました。
■“例のアレ”
スーさんと私は同じ境遇で、名古屋に自宅を構えながら、現在は大阪での単身暮らしなのです。なので、たまに無性に名古屋めしが食べたくなるのも同じなのでないだろうか、と思い、名古屋めしの中でも“門外不出”的なメニューを選んで、この店で食べられるように準備をしていたわけです。
諸事情があって詳しくは書けないのですが、その料理が出て来た時、そして食べた時のスーさんの反応が良かったのではないかと思うのですが、断片的にしか憶えてなかったりするのです。やっぱり呑み過ぎでしょう。
結局、この1日で呑んだのは、下記のアルコール類でした。
・ハイボール 計6 (たぶん)
・日本酒 2
・烏龍酒 1
・グラスワイン 1
間隔を空けていたとは言え、1日に呑む量としては、限界値を超えているのは確かです。こんな生活をしていたら、そのうち体を壊しかねないでしょう。でも、今日のように楽しく呑めるのなら、たまにはいいかなと思うわけです。
という事で、「例のアレ」をそれぞれ一皿ずつ平らげた我々は、そろそろ解散ということにしました。当初の目論見としては、この店を出た後にもどこか(※)に行きたかったのですが、すでにそこまで頭が回らない状態でした。
スーさんをJR野田駅まで見送って、私はリアル千鳥足で住みかまで戻って行きました。
(※ 例えば“地獄谷”とかラーメン屋とか)
◆終章 A面◆
オサーン(+1)の皆さん、1日付き合っていただき、ありがとうございました。とても楽しかったです。そして、この店のオーナーを始めスタッフの方の柔軟な対応に感謝します。こんな変な人間ですが、今後ともお付き合いのほど、宜しくお願いします。
ごちそうさまでした。
(A面終わり)
♫A面で恋をして
♫ウィンクのマシンガンで
♫ぼくの胸 打ち抜いてよ NoNoNo…
(歌:ナイアガラ・トライアングル)
2018/04/10 更新
2018/04 訪問
「ミラノ風」に関する考察
最近は順調に月一ペースで、しかも月替わりメニューに早めに出会えるように、月の初めに訪問できています。さらに今回は、ある秘密指令を遂行するために、この店に訪れました。
“おはようフェルプスくん。とある情報筋から入手した極秘事項だが、今週末に東側諸国の怪しげなグループが、極東地域において「大阪環状線昼呑みはしご酒」という活動を計画しているようである。この遂行を許してしまうと、我が西側陣営への大きな打撃となることは明白である。そこで、君たちの使命だが、この計画を阻止すると共に、東側諸国に対し西側陣営のほうがより優れた呑み屋環境にあることをアピールすることにある。例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで……”
ということで、全くの意味不明な”指令”ですが、この日、とあるコトを店主様に依頼しました。大きな声でも小さな声でも言えないのですが、快く引き受けていただき、感謝感謝です。
この日は“1軒目”ということで、それなりに食べさせてもらおうと思っていましたが、結局は“夜は控えめメソッド”に従ってしまったために、2品となってしまいました。
■極太!ホワイトアスパラのグリル 〜カルボナーラソース〜
■山形豚のミラノ風カツレツ
ワインは例によってグラスワインで3杯いただきました。
とりあえず恒例の儀式として、料理のレシピやネーミングに関する軽いジャブをシェフにカマしてみます。
「アスパラにカルボナーラソースってあまり想像できないんですけど?」
『普通は酸味のある、例えばマヨネーズベースのソースを合わせますが、それではありきたりなので、ちょっとオリジナリティを主張してみました』
とかなんとか、あまりはっきりは憶えていないので、勝手な解釈で書いています。一時期流行った『超訳』とでも言いましょうか?
▽▽▽
【超訳】
アメリカのベストセラー作家シドニィ・シェルダンのミステリー『ゲームの達人』『真夜中は別の顔』などの翻訳の方法。その後書きによれば「英意和訳」とのこと。従来の原文尊重の英文和訳調を脱して,一度直訳調で訳したものを,日本の読者向けにさらになめらかな日本文に書き換えたということであるらしい。従来の翻訳と本質的にどこが違うのかとか,原文を恣意的に改変しているなどの批判もあるが,このシリーズの成功はひとえにこの超訳にあるとして,この語自体が登録商標化されている。
(HP「コトバンク」より抜粋引用)
△△△
「ゲームの達人」、読みましたねぇ。なかなか面白かったという記憶だけが残っており、ストーリーはまったく憶えていません。我が蔵書になっているはずなので、いつか本棚から引っ張り出して、読み直してみようかと思っています。いつになるか、おそらくリタイヤしたあとでしょう。
「ミラノ風カツレってどの辺がミラノなの?」
『一般的にミラノ風といえば、大きく2つの調理法があるんですけど、(中略)こちらは薄い豚肉をカツにしたものです」
結局、ほとんど憶えていなかったりします。世の中のいかにもなレストランで、給仕する度に料理解説してくれるようなシーンがありますが、そういうのって結構早口で、結局は“お約束”レベルであり、ほとんど意味のない行為だと思うわけです。雰囲気づくりであって、解説があったところで、だからどうした、という世界なわけで、店と客、お互いに自己満足しているだけです。”こんなにややこしそうな料理なんだぞ“と。そういう長い料理の説明を聞いた後に、
「あ、今、エビって言ったね? 俺、エビだめなんで、エビ抜きでもう一回作ってくれる? 出来れば、エビの代わりにフォアグラ使ってほしいかな」
などと言う輩はいないとは思いますが、いたりして。
とにかく、ミラノ風などという表現は“あくまでイメージです”という但し書きが、裏に隠れているのです。別にそのこと自体が料理の味を左右するものではなく、どうしても料理名をそれっぽく表現しないといけない、という強迫観念のなせる技なのです。
「なんかよくわかんないけど、おいしいカツレツだぜい」
などと言う料理名でも構わないと、個人的には思っていたりしますが、実はそうでもなかったりと、客の心理はとかく複雑怪奇なのです。すみませんねぇ。
と言うことで、土曜日に来ます。
ごちそうさまでした。
2018/04/06 更新
2018/03 訪問
誕生日おめでとう&ありがとう
ミーオの店主と私は同じ誕生日です。もちろん年は全然違いますが。
この日は誕生日から2日過ぎていましたが、お互いに誕生日“だった”ということで、私が「スパークリングを一本、開けてお祝いしましょう」と言ったら、店主も『じゃあ、そこに乗りましょう』と、スパークリングをアップグレードしてくれました。こういうノリって素敵です。
この日は、隣駅の福島付近で“ディナー”を食べた後、結構腹パンになった状態で、最初は福島の方のミーオに歩いて行ったのですが、外から中をチラ見したら、カウンター席が混んでいたので、そのままスルーパスして、こちらの店に伺ったのです。
「どっちの店に行っても、店の財布は同じだから、いいよね」
福島店をパスした話を店主にしながら、私はジョークとも本気とも言えないような、セリフを吐きました。店主は、いつものようにニコニコしながら、肯定していました。
私はカウンターに両ひじをついて、黄金色に輝くスパークリングワインが入ったグラスをいじりながら、カウンター越しに「今日は腹パン状態で、何も入りそうにないんだよね〜」とシェフに言ったら、『デザートなんてどうでしょう?』と提案してくれました。確かに甘いものなら別腹ゾーンに収まりますね。
いわゆる腑に落ちるってやつですか?(違うと思う)
ごちそうさまでした。(&サンキュー)
▽▽▽
腑に落ちる
“「納得できる」や「理解できる」という意味で使われる表現。主に否定形の「腑に落ちない」の形で用いられており、「腑に落ちる」は誤用と捉える見方もある。”(出典:weblio辞書)
そもそもが「腑に落ちない」という言葉が正しく、「腑に落ちる」はその否定形として使われていますが、誤用されているという意見もあるそう。確かに言われてみると「腑に落ちない」という言葉が正しいような気もしますが、見なれないだけで明治文献等に見られるため誤用ではないそう。では「腑」とは何なんでしょう。
ふ【腑】
1 はらわた。内臓。臓腑。「胃の腑」「腑分け」
2 心。心根。性根。
(出典:コトバンク)
「腑」には人間の臓器の一部であったり心情的なものを表す意味があるようです。では、どのような解釈で納得できる・理解できるという意味になったのでしょうか?
「腑」の意味はわかったところで、1つ目の意味にフォーカスします。
昔から内臓は人の考え方や心が宿ると意味があるそう。また、明治時代から使われるようになった言葉ですが、その頃は医学が発達してきた頃。内臓は消化吸収というする役割もあることから物事を理解して吸収するという人間の仕組みになぞらえて作られたという説もあります。
理解するという意味で考えた時、頭だけで理解するのではなく体も納得した状態が腑に落ちている状態なんだそう。
(ブログ「TARU3 NEWS」より抜粋引用)
2018/03/10 更新
2018/01 訪問
ミッドナイト・ミーオ
人は深夜になると、独特のテンションになるようです。そこにアルコールが入ると、その傾向は更に強まります。
☆☆☆
今回は、福島にあるミーオの1号店で閉店過ぎまで飲食(正確にはおしゃべり)したあと、3軒目として、こちらのミーオにおじゃましました(ちなみに1軒目は蕎麦屋)。
日付変更線をまたいでのハシゴは久々です。いつもなら寝ている時間ですが、眠さのピークは福島のミーオでいつの間にか過ぎてしまったようです。楽しかったからでしょうね。
こちらのミーオは、金曜日と土曜日は深夜3時まで開いています。そのことを知っている常連たちの溜まり場になっているようで、今回もそんなメンバーだったようです、知らんけど。
福島の方の蕎麦屋とミーオで十分に呑み食いした私は、とりあえずドリンクをオーダーすることにしました。
「寒いので何かホットなやつはない?」
『そうですねぇ、ホットサングリアはいかが?』
「そんなのがあるんですか。初めて聞きましたわ」
『あるんですよね、これが。赤か白、どっちにします?』
「じゃあ、なんとなく赤で」
笑顔が素敵な女性スタッフの受けごたえは、いつもながら、関西特有のノリの良さを感じるもので、気分をほぐしてくれます。
「あと、なんか軽いつまみとかないです?」
『じゃあ、裏メニューというか、スモークしたミックスナッツはいかが?』
「スモークナッツ、いいねぇ。ちょっと前からマイブームになっていたりして、今日もコンビニで仕入れたとこですわ」
今度はシェフがリコメンドしてくれました。しかも、出てきたナッツはスモークしたものと、そうでないものの両方が、それぞれ別の容器に入れられていたのです。
「スモークとノンスモーク、まるで喫煙と禁煙状態だね。じゃあ、これを“分煙ナッツ”って呼ぶことにしよう」
……などと相変わらず、オヤジな発想をして周りの人間の失笑を買う私でした。
っと、今度は店主が『芭蕉せんべい』なるものを取り出して、それについて話し始めたのです。
『この芭蕉せんべいって、大阪でもレアなものだよね』
「へぇ。確かに3年以上住んでいますが、今日、はじめて見ましたわ」
『しかも、これを材料にして、お祭りの屋台でパフォーマンス販売するんですよ』
すると、常連客らしき男性が手に持ったスマホで、そのパフォーマンスを写した動画を見せてくれたのです。この客はその方面にも詳しいようで、テキ屋関係の話をいろいろ聞かせてくれました。
『YouTubeで“芭蕉せんべい”で検索したらすぐに出てくるよ』
ということで、私も見てみました。なかなか優れたパフォーマンスです。“たかがせんべい”を、“されどせんべい”に様変わりさせているのです。一種の大道芸とも言えます。
そして、その動画に影響を受けたのか、普段はあまりコンロの前に立たない店主が、そこで芭蕉せんべい”を炙り始めたのです。最初は、手元にあった菜箸を使ったりしていましたが、やがて別の道具を探して来たり、常連のアドバイスに従って、手袋をはめてみたりと、料理人のスイッチが入ったようでした。結局、1時間ほど芭蕉せんべいを炙り続けたことになります。
『結局、何枚炙ったの? 2代目として弟子入りできるんじゃない?』
店主は、こんなふうに周りからひやかされるほど、“炙り上手”になっていたのです。この場合の1代目というのは、屋台でパフォーマンスをしている“せいちゃん”という人で、動画はすべてこの人が写っているようです。
ということで、夜はどんどん更けていきました。
ごちそうさまでした。いいモノを見させて、食べさせていただきました。
2018/01/14 更新
2017/11 訪問
嬉しいサプライズが起きる店?
この店には、最近ずっと月に1回ペースでおじゃましています。ただ、月初に変更される月替わりメニューのタイミングに合わなくなってきており、今回も月末におじゃましたので、メニューをアップしても月遅れになってしまいました。ちょっとペースを変えないといけません。
今回、実はちょっとしたサプライズが起こったのです。先客なしで入店したのですが、当初はそのまま一人、その後、ソロの女性客が来たのですが、サクッと食事をしてそのまま帰ったのです。まあ、そこまでは何の変哲もない状況だったのです。まあ、ちょっと寂しい夜だな、程度の感想を持ったことは事実ですが。
しばらく一人呑みしていたら、ドアから男女のカップルが入ってきたのです(ドア以外に入るルートはありませんが)。そして、「あれ?」と思ったのです。どこかで見たことがある顔だぞ、って。問題はその後です。先方の女性は私の顔や名前(あだ名)を憶えているらしく、私の顔を見てニヤニヤしているのです。『あれ~、私の顔、忘れちゃったの?』と言うのです。私は記憶を過去に少しずつ遡って行くわけですが、なかなかその女性の"属性"を思い出せませんでした。女性は連れの男性のほうを向いて、『ねぇ、知ってるよね?』と言うのです。男性もニヤニヤし始め、『うん、見た見た。会ったことあるよ』と言うのです。
やがて2年ほど前まで遡った段階で(ってタイムマシンじゃないけど)、ようやくどこのどういう人かを思い出したのです。こりゃマイリマシタ。相手が1枚うわて、というかやっぱり歳の差でしょうかね。あるいは、向こうは接客業なので、客の顔を覚えるのは得意技としているわけで、その点もハンディキャップになっているのでは、と思ったのですが、いずれにしても悔しい思いをしたと同時に、懐かしさで嬉しくなりました。男性の方は、実は別の店、近くのBarで一緒に『大富豪』(トランプゲーム)で遊んだ人だったのです。その時、女性(以下、ママ)の方も参戦していたのです。
ママのやっている店へは、この大阪に住みだしてすぐに行き始め、結構通いました。最後には、焼酎の一升瓶をキープするまでになったのですが、ある事がきっかけで足が遠のいたのです。別に何かトラブルがあったとかではなく、私の気持ちの問題だけでした。焼酎をキープする時に、冗談半分で名前を書いたのですが、それがなぜか"砂ずり"ということで、そのままあだ名になったのです。
『砂ずり~、ダメじゃん、思い出してくれないと~』
という感じで、ママは完全にタメ語で話しかけてくるわけで、そしてそれがとても心地いいのです。その後は、懐かしい話で盛り上がったりして、楽しい時間を過ごせました。そして今度、以前のように近所のBarで再会することにしました。『大富豪』での勝負です。同時におはじきでもやるのか『500円玉をたくさん持って行かねば』と、男性の方も燃えているようでした。
☆☆☆
■ボジョレーヌーヴォー
■イタリアンワイン(新酒)
■特製ロゼ(要はロゼがないので赤ワインと白ワインを混ぜた即席ロゼ)
■手作りジューシーソーセージ(仮称)
■ナスとモッツァレラチーズのふんわり玉子グラタン
■ミックスピザ(シェア)
普段より多めの飲食となりました。やっぱり、一人で飲み食いするよりススミますね。ピザは普段なら頼まない(食べきれないから)のですが、シェアするつもりでオーダーしたのです。特製ロゼは、ちょっとふざけて作って(?)もらったものです。店主に「ロゼってないの?」と言ったら『ないけど作ろうか?』などと言うわけです。
◇◇◇
ロゼワイン【Rosé wine】
ピンク色のワイン。黒ぶどうと呼ばれる赤ワイン用の品種のぶどうを用いて赤ワインと同じ製法で発酵させるが、発酵液がほのかなピンク色に色づいたところで圧搾して果皮や種子を取り除き、それ以上は色が付かないようにして発酵を進め、熟成させたもの。果実味の生きた酸味や香りに仕上げるため、発酵は白ワイン同様、低温で長期間かけて行うものが多い。また、製法にワイン法等による規定のない製品のなかには、赤ワインと白ワインをブレンドしてつくるものもあり、またスパークリングワインの場合はワイン法でもこれを認める。「ロゼ」は「バラ色の」という意。
(「飲み物がわかる辞典」より抜粋引用)
◇◇◇
と言うことで、実際に赤ワインと白ワインをブレンドして作る方法も無きにしもあらずってとこですね。ただ、どうしても赤ワインが色も風味も勝ってしまうので、赤ワインは少なめの方が良さそうだと思いました。(その比率は研究する価値があると思う)
最初に頼んだ手作りジューシーソーセージは、もちろん実際にこの店で一から作っているソーセージだそうで、正式には2017/12のメニューに掲示されるらしく、『現時点では仮の名前』と言うことでした。でも、その口ぶりからそれが正式名になるように思いました。
話はさらに遡りますが、最初にいただいたボジョレーヌーヴォーは、『例年より味わいが深い』とのことでしたが、実は今まであまり飲んだことがなかったので、自分の中では比較が出来なかったのです。すみません。
ごちそうさまでした。
2017/12/06 更新
2017/10 訪問
遅ればせながら一周年おめでとうございます
2ヶ月ほどサボっていたら、なんと2週間ほど前に開店一周年だったとのことで、大変失礼しました。ほんとタイミング悪しですわ。
今回は同僚との打ち合わせの場所としておじゃました次第です。当初は大阪駅付近で待ち合わせて、その近辺の店で飲食しながら、と思っていたのですが、ちょっと茶目っ気を出して、冗談半分に「野田駅で待ち合わせる?(笑)」とメッセージを送ったら、『いいよ』だって。
と言うことで、JR野田駅界隈で比較的(失礼)落ち着いて話せるこの店に行くことにしました。同僚はタバコを吸うので、喫煙可だよと教えたら『良かった』とも言ってました。最近では全面禁煙や分煙の店が多いので、苦労しているようです。しかも、蕎麦アレルギーらしく、さらに選択肢は狭くなるわけで、この店はメニューに蕎麦がないから安心して、って言ったら『イタリアンに蕎麦はないだろ』と、店のネオンサインを見ながらツッコミを入れてくれました。
■生ハム食べ放題 一人600円(ワンフードオーダー縛り)
ずっとリピートしているこの店で、実は看板商品とも言える生ハム食べ放題は、まだオーダーしたことがなかったのです。なんか一人で食べるようなノリでもないと思っていたからです。二人なら、アーダコーダ言いながら楽しく食べられるだろうと思ったわけで、今回、その機会を逃すまいと、半強制的にオーダーしたのです。
結局、最初に配膳された皿の分で必要十分って感じになって、食べ放題の恩恵は受けられずに終わったのですが、オヤジなんてそんなものです(同僚もオヤジです)。量より質です。
■モッツァレラチーズのフライ
上品な味付けでチーズの風味を味わえる一品です。
■鶏肉&キノコのアヒージョ
■ガーリックトースト
この組み合わせは、風味がちょっと濃すぎました。このアヒージョには、プレーンなパンが合うと思います。
以上、ごちそうさまでした。
メモ: 3000円以上の支払いでクレジットカード利用可。
2017/10/28 更新
2017/08 訪問
月替わりのメニューが美味しい
この日は、スペインバル→イタリアンバール、というハシゴでした。ヨーロッパ横断ツアー並みですが、徒歩にすると15秒ほどです。同じJR大阪環状線の高架下にある店で、間口と奥行きも似ていますが、こちらの店には2階もあり、全体的には広い店になっています。
そして、スペインバルと同様に、この日は客が少なめでした。と言うか、タイミングが良かった(?)のか、先客なしの状態で始まりました。(後客はそれなりに訪れましたが)
「あれ? 料理、作ってないけど?」
『あははは』
この店でも軽くジャブをかましました。いつもなら厨房で先客のオーダー対応で忙しくしているのに、今回はなんとなく手持ち無沙汰な様子だったのです。んでもって、そこを遠慮なくネタにしてしまう嫌な性格のオヤジなのです。でも、そんなツッコミも気にしない、相変わらず明るく陽気な店主だったりします。イタリア人って陽気なんですね。(オイオイ、日本人だってば)
「月が変わったから、メニューをチェックしに来たよ」
最近は、月一のペースで、しかも月の初めに訪店するパターンになっています。そして、席に座るやいなや、おもむろにグランドメニューの表紙をめくって、その最初のページにある月替わりメニューを確認するのです。さらに、それを見ながら、スタッフに「この中でオススメは?」と聞き、自分の腹具合を鑑みて、最終的に月替わりの料理の中からチョイス、それに合わせてグラスワインも注文する、というシーケンスとなるのです。
今回はページの先頭に記載されていたパスタにしました。
「この(剣先イカ&ズッキーニの)ペペロンチーノと白ワインくださいな」
名前が長いのでオーダーは省略形にしました。どうしてこういう洋食って、料理名を長くしたがるのでしょうか。説明調なので内容が分かっていいとは思いますが、注文がめんどうです。確かに、注文のシーケンスも食事の美味しさや楽しさの要素に含まれる、と言えないでもありませんが、「かつ丼とビール」などという文化に染まっているオヤジには若干、めんどくさく思えるのです。まあ、美味しいから許せますが。
ということで、相変わらずのビジュアルと風味を提供してくれるこの店の料理を堪能して帰途についたのです。
ごちそうさまでした。また来ます。
2017/08/04 更新
2017/07 訪問
丑三つ時のカルパッチョ
この日の3軒目。
実は真夜中のハシゴ。
そして、ほぼ月一の訪店。
ほぼ儀式化した"月限定メニュー"のチェック。
なになに?
舌平目とあさりのアクアパッツァ?
さっそくネットでイメージ検索。
「これ、美味しそうなんだけど?」
料理番に訊いてみる。
『舌平目が一匹丸ごとですよ?』
3軒目では厳しい。
と言うか、シェアで楽しむものかも?
「じゃあ、カルパッチョで」
『本日はタコです』
ということで出てきたカルパッチョ。
いつも目を楽しませてくれるミーオ。
そして、美味しい。
ごちそうさまでした。
帰り際に、店主の奥さんのお手製のケーキを。
"ティラミス"
4軒目でその店のスタッフと一緒に食べようと。
でも、店に入れず、部屋で一人で食べた。
美味しかった。
ではまた来月。
ごちそうさまでした。
2017/07/05 更新
2017/06 訪問
「冷製パスタ はじめました♩」
「キライじゃない」なんて、あやふやにしないで。最後の最後までイイヒトだなんて、そんなのズルイよ。
あとどれくらい眠れずに朝を迎えたらいいの?
あとどれくらい涙流せば思い出になるの?
取り残されたように動けなくなった、鳴り響くあのコトバ、しつこい六月のこの雨のように……
作詞・作曲:諫山実生 「六月のうた」より
◇◇◇
仕事が一段落つきそうなので、久々にお邪魔しました。あれ?「6月限定メニュー」
おおそうだった、前回来た時は4月限定メニューのことを書いたってことは、5月は来れてなかったのです。「ごめんねマスター」
あれ?新しい子が入ったの? いえいえ、オープン当初から働いてますよ。福島店と掛け持ちだし、向こうがメインなのでなかなか会えなかっただけだと。
そっかぁ。でも、ほんとこの店のスタッフはみんないい雰囲気だし、真面目だし。だからそこに来る客もいい感じなんですよね。まあ、私はその仲間に入っているか知らないけど。
せっかくだから、6月限定メニューで一番目立っていた「冷製パスタ カッペリーニ」をメインにして、プチコースでも自作しますか。
■赤ワイン (780)
■日南もち豚のローストポーク 680
■ハウスワイン(白) 380 x 2
■冷製パスタ カッペリーニ 1200
■デザート 300
ーーーーーーーーーーーーーーーー
税抜合計 (3620円)
税込合計 3900円
ローストポークも冷製仕立てで、夏らしいコースとなりました。相変わらずビジュアルも味も素晴らしく、料理人の腕を信用し得る店だと思います。
突然雨が降ってきました。さっきまではその気配もなかったのに、すぐに豪雨と言える状態に。遠くでは雷の音も鳴っていました。改めて、もう6月なんだな、と思いました。
◇◇◇
冷静と情熱のあいだ
『冷静と情熱のあいだ』(れいせいとじょうねつのあいだ、Calmi Cuori Appassionati)は、1999年に出版された辻仁成と江國香織による恋愛小説。並びに、この小説を原作とし、2001年に公開された日本映画。
概要
この小説は、月刊誌にまず江国香織がストーリーを書き、次の刊行時に辻仁成が続きのストーリーを掲載するという、交互連載の形をとりながら書き上げられていった。同じ時系列に起こる出来事を、江國はあおいの目線で、辻は阿形順正の目線で描いている。小説は連載が完結すると、江國のパートは赤い装幀で「Rosso(ロッソ)」、辻のパートは青い装幀で「Blu(ブリュ)」というネーミングが冠され、別々の単行本としてセット発売された。この小説は、当時50万部を超えるベストセラーとなった。
あらすじ
大学を卒業後、絵画の修復士を志しイタリアのフィレンツェの工房で学んでいた阿形順正(あがたじゅんせい)は、同じフィレンツェに住む芽実(めみ)という日本人の彼女にも慕われ、周りの人々から見たら一見順調な人生を歩んでいるようにみえた。しかし、彼の心の中には常に空虚感があった。香港からの留学生で、日本での学生時代をともに過ごし、深く愛し合いお互いを分かり合えた女性、あおいをいまだ忘れられなかった。
あるとき順正は、フィレンツェを訪れた友人の崇(たかし)から、あおいが同じイタリアのミラノにいることを知る。崇から得た情報をたよりにミラノを訪れてみると、あおいはアメリカ人ビジネスマンと生活を共にしていた。全く異なる人生をお互いが歩んでいることを知った順正は、日本に逃げ帰るのだった。。。
(Wikipediaより抜粋引用)
2017/06/03 更新
2017/04 訪問
美味しい四月限定メニュー
例の騒動で飲み屋から少々遠ざかっている2017年4月度ですが、そろそろ以前の調子に戻さねばと言うことで、約3週間ぶりにおじゃましました。
店内の黒板メニューを何げに見ると、新しい料理が書かれているではありませんか。
▪️4月オススメパスタ・手打ちショートパスタ"オレキエッテ" アスパラと新じゃがのクリームソース
なるほど、もう四月なんだと改めて思いながらいつもの場所に座ると、今度はカウンターにあるグランドメニューの冊子を広げました。その最初のページには3月までのグラタン祭りの代わりに、4月限定メニューが用意されていました。
「あれ? こっちのメニューにある新しいオレキエッテってやつ、値段が書いてないよ。もしかして時価とか?」
と分かっていてワザとツッコミを入れてみるオヤジです。
『そうそう、実は時価。。。と言うことはなく、値段は黒板の方に書いてあるので』
スタッフは値段が書かれていないことは元々気付いていたようです。こう言うことに対して、すぐに見つけて反応するオヤジでしたが、しつこくツッコむこともなく、じゃあってことで、その新作料理を注文することにしました。遅めの夕食です。
「じゃあこれ頼むわ」
『はいよ。ワインも行っとく?』
「もちろん。今夜は一杯だけにしとくけどね」
『パスタに合わせて白にしますか?』
「そうしてちょ」
サーブされた白ワインを飲みながらパスタの出来上がりを待ちます。
「このオレキエッテってどういうパスタ?」
『耳の形をしたパスタで、南イタリアの郷土料理ですよ』
「へぇ、イタリアも広いからね。北と南じゃ料理も異なるってことだね。日本人はイタリアンと言う表現で一緒くたにしがちだけど」
『うちはその辺にこだわりがあって、このオレキエッテの粉の配合も、オリジナルを踏襲しているんだけど、ソースや具材は独自のアレンジをしていたりも……』
などと店主と話しているうちに、オレキエッテが出来上がって来ました。個々のパスタはなかなかユニークなビジュアルで、さっそくフォークでいただきます。
「この食感、どっかで経験したと思ったら、なんとなくすいとんに似てるような」
『確かに。でも、粉は薄力粉、強力粉、セモリナ粉を配合しているし、水だけでなく卵なども入れているので、また違った食感になっていると思いますよ。更には、冷えた時にもまた別の食感が……』
と、解説スイッチが入ってしまったようで、食べながら色々と興味深い話が聞けました。(ちなみにこの文章は記憶だけで書いているので違っているかも知れませんので悪しからず)
更にはクリームソースにも隠し味が施されていたりして、全体としてなかなか美味しい料理となっていました。注文時に『自信作です』と店主自らハードルを上げていましたが、充分にクリアしています。
ごちそうさまでした。
2017/04/19 更新
2017/03 訪問
3月末で"グラタン祭り"が終わります
「もう3月も終わるよね〜」
と、(2017年の)"2月、3月限定メニュー"を見ながら店主に話しかけました。
『一部は残るけどねぇ』
「じゃあ、3月で消えちゃうやつの中でビジュアル的にも味的にもオススメは何?」
『うーん、チーズフォンデュはどう?』
「いいですねぇ。じゃあそれと白ワインをお願い」
と言うことで、頭の中に引っかかっていた案件がようやくクリアした今日、すっきりした気持ちで美味しい料理をいただきました。
配膳された段階で、いわゆる"チーズフォンデュ"とはビジュアルは全く異なることが分かり、
「予想外のビジュアルで面白いね」
とコメントしながら、いつものように写真を撮って、トリミングと画質調整をしました。
『綺麗に撮れるもんですね』
とスタッフに言われ、ちょっと自己満足した感じで、このレビューを書いていたりします。
ちなみにオーブン料理なので、それなりに時間はかかりましたが、ワインを飲みながら待った甲斐があったと言うことで、相変わらず美味しい料理を堪能できました。
ごちそうさまでした。新たな期間限定メニュー、今後も提供されるのでしょうか?楽しみです。
2017/03/29 更新
2017/03 訪問
明るいバールで気軽にイタリアン
『誕生日おめでとう』
常連客と思しき人が店主に向かってスパークリングワインの入ったグラスを掲げました。
(え?)
私は一瞬、自分のことかと思ったのです。なぜなら、この日は私の誕生日でもあったのです。
「実は、私も今日が誕生日なんですよ」
『おぉ、すごい偶然ですね。おめでとうございます』
と店主にお祝いを言われてしまいました。
「じゃあ、来年からは一緒に祝うことにしましょうか〜」
『よろしくお願いします』
と言うことで、私もスパークリングワインをご相伴に預かりました。単身での誕生日の夜、思わぬ楽しい状況となりました。こういう人の繋がりっていいものです。
カウンターの隣に座った若い女性とは写真投稿の話※で(ちょっとだけ)盛り上がって楽しめたし、もともとこの日は仕事上での"宿題"が一つ片付いて、久々にがっつり(ってほどでもないが)飲食しようかと、この店に来たのですが、想定以上にいい日になりました。
ごちそうさまでした。
【今夜飲食したもの】
・グラスワイン(赤) 3杯
・スパークリングワイン(お祝い)
・チーズドレッシングのmioサラダ
・淡路産 玉ねぎの丸ごとオーブン焼き アンチョビバターソース
・鶏のカリカリ焼き マスタードソース
☆☆☆
【※料理の写真について】
・真上から撮らず斜めから撮る(自分視点)
・なるべくアップで撮る
・自分(スマホ)の影、陰が入らないようにする
・余分な物は写らないようにする(あるいはトリミングする)
・料理を見ながら実際の見た目に近づける(色調整、明度調整)
撮ったままでは、実物とは印象が違う写真になっていることが多いので、現物と比較しながら、その場で画像調整するのが理想です。iOSなら標準の機能で、それなりに調整が可能で、私もほとんどは標準機能で調整後にアップしています。(まあ、レビュアーの方には当たり前の話を書いたまでですが、今夜話した女性向けです。って、果たしてこのレビューを読んで頂けるかは分かりませんが、ダメ元で書きました。)
【その他のマイルール】
・自分の食べた料理以外は撮らない
・食べかけは撮らない(うっかり食べてしまった場合を除く)
・食後の状態も撮らない(キレイに完食した時など、たまに撮ることもあるが)
・背景としてわざと余分なもの(?)を写すことがある(今回でいうと4枚目の写真)
・アップ時、写真の並び順も気にする(撮影順とは限らない)
・写真には必ずコメントを入れる(特に料理名は必須と考える)
2017/03/08 更新
2017/01 訪問
2/1より新メニューになります
2016年の年末におじゃまして以来、ほぼ1ヶ月ぶりの1月末に訪問したら、店主に「あけましておめでとうございます」って、笑って言われました。
まあちょっとお酒を控えめ、と言うかハシゴ酒を抑え気味にしていたので、なかなか色んな店には行けず仕舞いだったのです。
今夜は2軒目と言うことで、軽めに飲食することにしました。
「何かオススメある?」
『惜しいですねぇ、明日から新メニューになるんですよ』
「うわぁ、タイミングわる〜。フライング出来ないの?」
『大丈夫ですよ。じゃあ新メニューをお見せしますね』
と言うことで、差し替え用のメニューカードを見せてもらいました。そして、コロッケと言う単語に引っかかって、それを注文しました。(軽めにしたかったので、無理言ってハーフにしてもらいました)
飲み物は、いつものグラスワインと、その後、サングリアの白をいただきました。
"ライスコロッケ"は球形で、フォークで刺して食べやすくなっています。見た目よりあっさり目で、ワイン類との相性もいい感じです。
「期間限定メニューもあるし、ペースを上げて来ないとね」
『お待ちしてます』
と言うことで帰り際に、新作だと言うカップスイーツ(チョコスフレ)をテイクアウトしました。
ごちそうさまでした。
2017/02/01 更新
2016/12 訪問
リピート必至の美味しさ【更新】
2016/12 リピート9(多分)
本格的に冬の雰囲気に覆われて来た日本列島、今夜は一段と冷えています。夕食はどこにしよう、とJR野田駅界隈をコートの襟を立てて歩いていました。
…などと言う書き出しとは関係なく、今夜は下記の料理をいただきました。いつもながら安定の美味しさです。
・ナスとモッツァレラチーズのふんわり玉子グラタン
・ピリ辛! メンチカツボール(4個)
最初に食べたグラタンは、名前はグラタンですが、かなりの玉子率で、どっちか言うとオムレツに近い感じでしたが、何れにしても素材のハーモニーが舌を通していい感じに伝わって来る料理です。ワインも進みます。
次のメンチカツボールは、"ピリ辛!"と言う接頭語が付いているように、チリソースの辛さがアクセントになっている揚げ物です。どうせならってことで、オーダーの際に、「辛さ増しでお願い」と、勝手にカスタマイズ指定してしまいました(家系ラーメンのカスタマイズ指定は嫌いなオヤジのくせに)。そして、期待通りの『了解です』と言う回答をしてくれたスタッフ、こう言うお店はやっぱり好きです。
『そろそろ、うちのメニューを制覇するのでは?』
店主が笑いながら、メンチカツボールをアテに2杯目のワインを飲んでいる私にツッコミを入れて来ました。
「いやいや、まだまだ〜 お楽しみはこれからだ、って感じですよ。少なくともパスタ類は未食ですから〜 それに、生ハム食べ放題も未経験だしね」
『なるほど。確かに一人じゃなかなか色々食べられないですからね』
「まあ、ぼちぼち制覇を目指すので、よろしく」
などと、言いながら辛さ増しメンチカツボールを完食、今夜もごちそうさまでした。
(写真を2枚追加)
◇◇◇
2016/11 リピート6(かな?)
金曜日の夜、混んでいるだろうな〜と思って外から店内を覗いたら、意外にも空いていました。こういうシチュエーションが好きなオヤジ一匹は、即座にドアを開け中に入るや否や、カウンター席の一番端に陣取ったのです。
ただ、厨房はそれなりに稼働しているようで、どうやら2Fにグループ客がいるらしいのです。実際、トイレを借りに上に行った際に、家族連れが楽しそうに飲食していました。こんな美味しい店で、ファミリーパーティーが出来るなんて幸せだよなぁ、と単身の私は羨ましく思ったのです。名古屋の自宅付近には、こんないい感じの店はないよなぁ、とも。
いつものようにグラスワインを頼んだ私は、満を辞して、ずっと気になっていた"カルツォーネ"をオーダーしたのです。
「時間、やっぱりかかるの?」
まあ、時間には余裕があったので、かかると言われても問題はなかったのですが、
『今のタイミングなら、そう時間はかかりませんよ』
とスタッフは答えてくれました。タイミングに寄るんだ、まるで名古屋の蕎麦屋で蕎麦がきを頼んだ時のようだな、などと思いながらワインを飲んで出来上がりを待っていると、目の前でおもむろにパイ生地を丸く伸ばし始めました。そして、そこに具材を入れたかと思うと、今度はまるで餃子のように半円形にして端を閉じて行くのです。
"巨大な餃子、ビッグイタリアンギョーザだ"
…などと下らない言い換えを頭の中でしながら、さらに待つこと数分、待望のカルツォーネが配膳されました。
『半分に割ると中から具材がトロッと出て来ますよ』
と店主にアドバイス(?)を受けたので、サクサクに焼きあがったパイ生地、いやピザ生地をナイフフォークで中央から半分に切ってみました。丁寧に丁寧に。
"お〜いいねぇ、このビジュアル"
もちろん写真撮影して、そして美味しくいただきました。人生初カルツォーネに満足です。
この夜は、私が店にいた2時間強の間に、カウンター席に女性の一人客が2人、入れ替わるように座りました。そして、何かのきっかけでどちらの女性とも歓談出来て、楽しかったです。共に常連のようで、店主を交えて話して、ミーオの福島店のこととか、福島付近のオススメの店のこととかが聞けました。
ごちそうさまでした。次は何を食べましょうかねぇ。
◎新メニュー
・牡蠣のアヒージョ
・牡蠣のグラタンシチュー
◇◇◇
2016/11 リピート4
二晩連続でおじゃましました。なんか肉が食べたくなって、この店のハンバーグがターゲットとなったのです。そして、さらに新作も味わうことができました。
◯ミーオの手ごねハンバーグ(プレーン)
とにかく肉の味を感じたくて、プレーンを選びましたが、正解でした。もちろんオリジナルソースをかけた方のハンバーグも気になりましたが、肉汁を中にしっかり含んでいるハンバーグは、手作りの良さが十分に味わいに繋がっていると思いました。蕎麦を塩で食べるが如く、ハンバーグを粒マスタードだけで食べて、満足した気分です。
◯オニオングラタンスープのパイ包み
次に、黒板メニューに追加された「オニオングラタンスープのパイ包み」をオーダーしました。これも絶品でした。時間をかけて仕込まれた(店主談)玉ねぎの甘みが存分に味わえるホットな料理は、これからの季節に合います。
ごちそうさまでした。
(写真6枚追加)
◇◇◇
2016/11 リピート3
世間のカレンダー的に休日の狭間の金曜日の夜、店を覗いたら意外にも空いていたので、迷わずおじゃましました。グランドオープン以来、ずっと賑わっていたので、珍しいなと思ってカウンターに座ったのですが、予想外に厨房は忙しそうにしていました。どうやら2階に複数の客がいるようでした。なるほどと思い、まずは白ワインをグラスで頼んでから、グランドメニューの方に目を落としました。
(一部のメニューが近所のバルとカブっているから、この店でしか食べられないものはどれかな〜)
などと失礼な思考を巡らせていたら、まず目に止まったのが、"イタリアンチーズオムレツ"でした。
「このイタリアンチーズオムレツの"イタリアン"って何?」
『フランスのオムレツは巻いて分厚くするのですが、イタリアでは薄く広げるのです。そこに、さらに当店のオリジナルアレンジをしています』
相変わらず快活な店主は、スムーズに回答をしてくれました。私は「じゃあ、それを」とオーダーしました。
卵とチーズ好きには、なかなかオススメな一品です。
次は何にしようかと考えていたら、店主がずっと生ハムをスライサーにかけ続けている様子が気になりました。
(そう言えば、看板商品の生ハムを食べていないなぁ。この前、近所のスペインバルでイベリコ豚の生ハムを食べたけど)
「この店の生ハムって、いわゆる"プロシュート"ですよね。正確には"プロシュット"とかいう」
『そうですね。うちには、プロシュット・〇〇〇〇とプロシュット・〇〇〇〇があります』
店主の解説がスムーズ過ぎて、〇〇〇〇部分は憶えきれず、レビューとしてはイミフな感じですが、とにかく生ハムを食べなくては、と言うことで、"生ハムたっぷりシーザーサラダ"を注文しました。
「生ハムたっぷりですよね?」
『もちろん。全体を覆うように乗ってますよ』
配膳されたサラダは、店主の言葉通り、料理の名前通り生ハムがたっぷりと乗ってました。そう言えば、これにもチーズが使われているなぁ、とチーズがカブった感じの今回のセレクトでしたが、いずれも美味しくいただきました。
「そう言えば、美人のバイトの女の子は成長しましたかな?」
『彼女、マリちゃんは当初からきっちりと仕事出来てますよ』
「そうでしたか。失礼しました」
マリちゃんがちょうど2階に上がっているタイミングで、厨房内で調理していたスタッフに聞いてみたのです。オープン2日目に対応してくれたホール係は、別のオープニングスタッフだったのでしょう。確かに、今夜いたマリちゃんは(ワインのお代わり時には最初より多めに注いでくれたりと)スムーズにお仕事をこなしていました。
「そうそう、テイクアウトしたケーキ、スフレやティラミス、好評でしたよ」
『ありがとうございます』
「他の店のスタッフへの差し入れに使わせてもらったんだけど、やっぱり女性に人気ですね」
『"宣伝部長"してもらって助かります』
「いやいや、係長程度ですよ」
と、くだらない返しをしましたが、この店のケーキ(やっぱり奥さんの手作り)も美味しいと思います。
・白ワイン---380円 x 2
・イタリアンチーズオムレツ---780円
・生ハムたっぷりシーザーサラダ---780円
=合計2500円(税込)
ごちそうさまでした。
◇◇◇
2016/10/12 夜
昨日、グランドオープンした日に前を通った時には、かなり混み合っていたので、2日目におじゃましました。混み具合は5〜7割程度で、いい感じで飲食できました。
近くに1号店(?)があるようですが、こちらの店舗は未登録でしたので、新規登録させていただきました。
同じ場所にあった前の店舗(ステーキ店)が照明を落とし気味の室内であったのに対して、このお店はかなり明るい雰囲気で、対照的な印象です。
カウンター席6人と、4人掛けのテーブル席が3組あります。また、2階にも上がれるようで、そちらは『標準で18人』入れるとのことでした。(合計すると定員は36人)
チラシとしての目玉は"生ハム食べ放題(600円/60分)らしく、店内と同じくらい明るいノリの店主に聞いたら、『生ハムはサラミを含めて3種類』とのことでした。
イタリアンバールと銘打っているだけに、ドリンクはワインが中心で、料理もイタリアンがメインですが、食事系も少し用意されていました。(ハンバーグなど)
デザートのケーキは、店主の奥さん(?)の得意分野らしく(伝え聞いた話)、テイクアウトもできるようです。
これからリピートしてレビューしていきたいと思いますが、気になる点は下記のとおりです。
①バイトさんがOJT中で現時点では期待できない点
②ガード下なので列車の通過音が気になる点
今後①の方は改善されていくでしょうけど、②は如何ともし難いですから、音が気になる人は落ち着かないかも知れません。前の店のスタッフとも話題にしたのですが、おそらくレールのつなぎ目が真上にあるようで、いわゆる"ジョイント音"(ガタンゴトンという音)が、他のガード下の店舗より大きめなのです。特に、特急列車の通過時にはかなり気になりました。こればかりは慣れるしかないでしょうね。
いずれにしても、この店が出来たことで、この界隈の雰囲気がいい感じになり、どんどん賑わっていく予感がしました。
ごちそうさまでした。
2016/12/28 更新
6月に入って、最初の訪問ということで、まずは6月限定メニューをチェック(撮影)して、さて何を食べようかな、と思案します。その間に先に、飲み物を決めるわけですが、久々にビールを頼んでみました。普段、ビールは飲まないようにしているのですが、たまには欲しい時があります。泡が完璧な注ぎ方です。いいねぇ。
■山形豚のグリル プッタネスカ風
「プッタネスカって?」
『娼婦って意味らしいですよ』
店主は、この言葉は日本語では公には使えないんですよね、って。確かに今は言葉にかなり敏感な世間になっていますから、伝統的な料理名などは、そういう制約を受けたりしますよね。窮屈な世の中になりましたね。
▽▽▽
【プッタネスカ】
プッタネスカは、イタリア料理のパスタ料理の1つ。イタリアではパスタ料理の名称は必ずパスタの名称を含むため、スパゲッティを用いればスパゲッティ・アッラ・プッタネスカ、リングイネを用いればリングイネ・アッラ・プッタネスカが正式な名称である。ソースだけを指す場合は、スーゴ・アッラ・プッタネスカと呼ぶ。トマトソース・パスタのバリエーションの1つで、アンチョビやオリーブ、ケッパーの塩味や唐辛子の辛味を利かせた、刺激的なナポリの名物パスタである。
名称は「娼婦風のパスタ」を意味する。名前の由来には諸説あり、「娼婦は昼食時にも忙しく、海のものも畑のものもごった混ぜにしてパスタと和えて食べた」説、「娼婦が客をもてなすためのパスタ」説や、「激務の娼婦が体力を回復するために食べたパスタ」説、「刺激的な味わいが娼婦を思わせるパスタ」説、「娼婦同様たまに味わえば美味だが、毎日のように食べれば飽きるパスタ」説など様々である。
(Wikipediaより抜粋引用)
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なるほどね。元々はパスタ料理のソースの1つで、それを今回は肉料理のソースとして使ってみた、というわけでいわゆる創作料理ですね。
ただ、解釈としては、プッタネスカが娼婦風(のパスタ)と訳されるなら、プッタネスカ風というのは、“娼婦風風”となるのでダブっているように見えます。でも、今回はパスタ料理ではないので、“風”を付けることで、パスタ料理じゃないよ、ソースだけを利用しているんだよ、と主張しているんでしょうね、知らんけど。
とにかく未知(娼婦)の味で美味しかったです。肉もいい具合に焼けていましたし、相変わらず舌を満足させてくれます。
追加で頼んだブラッディメアリーも、スパイシーで、なんとなく今回の料理に合ったように思います。
ごちそうさまでした。
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余談。
当初は、この日にこの店に入る予定はなく、この店の斜め向かいにあるクリーニング店に寄って、出してあった衣類を受け取るだけだったのです。でも、そのクリーニング店の先客がやたら多くの衣類を出したり、そしてその後に大量に引き取るようだった(沢山の明細が印刷されている長い伝票を手にしていた)ので、かなり時間がかかっていて、しびれを切らした私は、そのまま一旦クリーニング店から出て、こっちの店で食べてから再度、受け取りに来ようと思ったわけです。
1時間強かけて夕食を済ませた私は、目の前のクリーニング店に再度入ったのですが、さっき先客に対応していた店員が、私の顔を見るなり「先ほどはお待たせして申し訳ありませんでした」と言ってくれたのです。その女性店員はいつも対応してくれる人ではなく、あまり見ない人でしたが、ちゃんと客の顔を憶えていたのです。素晴らしい対応だなと感じ、彼女のその言葉を聞いた瞬間、先ほどの嫌な気分はキレイに霧散したのです。
しかも、そのあと彼女の胸の名札に書かれていた名前の読み方(パッとは読めない漢字だった)で、ちょっとした雑談(私の名前も変わっているので)が出来て、災い転じて福となす、みたいな結果となったのです。
そして、このミーオでも美味しい料理にありつけたというわけで、めでたしめでたし……
終わりよければ全て良し。