富山で【ミシュランガイド北陸2021】の星を獲得したお店、全20店。

出典:Hannibal Barcaさん

富山で【ミシュランガイド北陸2021】の星を獲得したお店、全20店。

お店は自分の足で探すもの。 とは言え、ミシュランで星を取ったお店は気になります。ミシュラン2021で星を獲ったお店は20軒。2016年の10軒から倍増です。

更新日:2024/04/07 (2021/05/22作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2012の口コミを参考にまとめました。

富山で星(2021)を獲得したのは、20軒。

一つ星☆
ランソレイエ(フレンチ)、ラ・シャンス(フレンチ)、冨久屋(日本料理)、難波(寿司)、大門(寿司)、たかの(天ぷら)、来人喜人 はぎ原(日本料理)、すし処 直(寿司)、トレゾニエ(フレンチ)、鮨人(寿司)、グノン(日本料理)、カーヴ ユノキ(フレンチ)、ひまわり食堂(イタリアン)、四季料理 悠(和食)、茶寮 和香(和食)、ヘルジアン・ウッド ザ テーブル(イノベーティブ)

二つ星☆☆
御料理ふじ居(日本料理)、レヴォ(イノベーティブ)、山崎(日本料理)、SOTO(寿司)

三つ星☆☆☆
なし

【番外編】海老亭別館(2016☆☆)
【番外編2】ひまわり食堂2(移転)

キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス

環水公園のほとりの王道フレンチ☆

お店の方が入口の両開きの扉を開くと、天井の高い広々としたお店は3面ガラス張りで、環水公園の眺めが広がります。正面にある橋がライトアップされていて、思わず「わあ。」と声が出ます。
テーブルにもオイルランプやお花があって、良い雰囲気でした。

お昼は運河の眺めが広がります。

お料理はどれも手が込んでてお洒落です。王道のフレンチでありつつ重くなく、一つ一つの量は少な目ですが、どれも特徴があって品数もあり、満足感が高いです。ソースが美味しいので、パンと飲み物のペースが大事です。

~富山県産ズワイ蟹と雲丹~:ジャガイモのプリンの上にズワイ蟹と雲丹の粉末。盛り付けも綺麗でお花が咲いてる感じです。蟹も良かったですが、滑らかなジャガイモのプリンが主役級で好みです。

選べるキャビア。

オーソドックスなフランス製のキャビアと、やや塩気が強い日本製のを。

寝かせて熟成させたブリは、非常に濃厚な生ハム風で美味しいです。

~酒粕育ちのとやま和牛フィレ肉とポルチーニ茸~:酒粕を食べさせて育てた、柔らかな和牛フィレ肉は綺麗なロゼ色に焼かれており、好きな焼き加減です。これだけでも美味しいですが、王道のマデラソースが抜群にステーキに合います。それにしても、ここのソースはどれも美味しくて、パンをお代わりしてしまいました。

グノン

和をベースにフレンチの技法で仕上げる創作料理☆

店内はスタイリッシュ。暖色系の照明で良い雰囲気です。壁の一面が大きなガラス張りで、ライトアップされたお庭を背景にお料理を頂きます。拘りのナチュラルワイン&日本酒とのペアリングのコースがあります。オーナーはソムリエだとか。

グノン

スロベニアのワイン。すっきりとした辛口。御主人(ル・グルトンのシェフ)が調達してきたそうです。

グノン

甘鯛:鱗までサックサク。頭と骨で取った出汁が良い感じ。

グノン

焼き葱にローストしたフランス産の鴨。パンチのある生胡椒が良く合います。

グノン

お食事もこの雰囲気で頂きます。炭火で焼いた舞茸が香ばしい。ちょこっと入っている、鶏皮が凄く合います。

御料理ふじ居

☆2つ。富山の美味しい旬食材を使った日本料理屋さん。
お料理も華やかですが、決して無駄な派手さは無く、椀物は富山一です。
2016には載ってませんが、当時から味は随一でした。移店後は当然の星獲得です。

八寸の栗。イガは茶素麺と魚のすり身です。

御料理ふじ居 - お椀は富山の蕪と蟹の真丈

椀物は富山一。

御料理ふじ居 - とうもろこしご飯

夏のとうもろこしご飯。
トウモロコシの甘みがご飯と合います。

土鍋の鮎ご飯。ご飯が見えない大量の鮎です。これが本物の鮎ご飯ですね。

レヴォ

前衛的地方料理レストラン☆☆

富山の山奥、世界遺産の合掌造り集落より更に山奥の利賀村に移店しました。2016年にミシュランの星1つ取った時の感想に確か「悔しい」というのがあったのが印象的で、当時のお店から山奥に移店して、お店どころか畑も1から作り上げたそうです。

店内はシックな感じで、オープンキッチンで上がる炎が良い雰囲気です。窓からの眺めは新緑とか雪の時期に来ると更に良さそうです。

~prologue~:赤・黄・白・黒と目に楽しいアミューズ5品。

赤いのはビーツのマカロンに鶏レバーのペーストを挟んだもので、マカロンは口に入れるとすぐにシュワッと溶けて消えます。

黄色いのは、小さな香ばしいシュー生地に、山羊のチーズが入っていて、これが凄くコクがあるのに全く山羊臭くなく旨いです。

レヴォ

月の輪熊(春):真っ赤な色が印象的な熊肉に、トマト・南瓜の種・万願寺唐辛子などを合わせてます。薪で炙って香ばしい熊肉は柔らかく赤身が旨いです。なお、(秋)の熊はドングリなどを食べてドラえもん体型なので脂身を食べるのですが、(春)の熊は赤身が売りです。

レヴォ

猪:ピンク色に焼かれた猪肉単独で頂くと、結構あっさりとした食べ易いお肉です。これを付け合わせの焼き野菜(シシトウ・茄子・空芯菜)と一緒に頂くと、一気に風味が増して、肉の旨みがグッと来ます。特に空芯菜との組み合わせが好みです。

レヴォ

大人のメロンソーダ。爽やかなメロンに、トンカ豆のアイスと炭酸のエスプーマがかかっていて、口の中でメロンソーダになります。

SOTO

富山で一番の寿司料理屋さん☆☆
ニューヨークで7年間、ミシュラン2つ星を維持していた寿司店の御主人が、故郷に里帰りして開いたお店です。
富山湾総動員のお料理と日本全国の日本酒のペアリングが最高です。

甘海老はかなりしっかりとした味付けですが、それでいて甘海老のとろける食感や甘さ旨さ、甘海老らしさはしっかりと立っていて、これにシャンパンの様に軽い口当たりのスパークリング日本酒が凄く合います。

オニカサゴ:ポン酢、芽葱、針生姜、紫蘇。
ペアリングは日野屋(岐阜飛騨)純米大吟醸。さらりとしつつ、一気にお酒感が膨らみましたが、これがカサゴポン酢に良く合います。

三島オコゼ炙り:ポン酢ジュレ、舞茸。ペアリングは陸奥男山(青森)超辛純米。
もう最初から最後までこれと白御飯だけでも良い。

お寿司は富山の魚が中心です。置かれたらゆっくりと沈むくらいの握り加減で、味付けは濃い目ですが、お魚がしっかり美味しいのが富山らしいです。なお、ペアリング?はお茶です。

お酒とのペアリングコースにして良かったです。お酒は少しづつとは言え11杯(約3合)飲みましたが、どれも美味しく楽しく頂けました。初めてのお酒がこのお店だったら、みんな日本酒が好きになるかも。

日本料理山崎

意外と落ち着きます☆☆

一軒家の日本家屋の入口を開けると、掃除の行き届いた玄関に正座した着物姿の女性に迎えられ、個室に通されました。

お料理は上品な薄味の出汁がベースになったものが多いですが、味の強弱が工夫されてます。
冷しゃぶの時は、お部屋に料理人が来られて、目の前でしゃぶしゃぶします。引き揚げた時点ではまだ赤いですが、余熱で火が通って、丁度良い加減です。

ランソレイエ

湖畔のフレンチ☆

南砺の桜ヶ池の畔にあります。外観は洋風ですが、古民家を改装してます。室内には薪ストーブ等があって良い雰囲気です。

鰤のグリエは、ガラスのお皿に地産のお野菜や香ばしく炙った鰤、春菊や赤蕪などのソースがお花を生けた様に綺麗に盛り付けられていて、どの組み合わせも合います。

オードブルも格好良いです。

ヘルジアン・ウッド ザ テーブル

雄大な立山連峰にあるハーブの楽園。
自家製ハーブを存分に取り込んだイノベーティブ(革新的料理)。

お昼はヘルジアン・ウッド ザ キッチン、夜はヘルジアン・ウッド ザ テーブル☆として営業しています。

自家製の野菜のサラダ。盛り付けは、お花畑というより、お花の咲いた田園風景風で綺麗です。

叩いた甘海老でフェンネル等のハーブを包み、ビスクをかけて頂きます。甘海老以上にハーブの風味が豊かです。付いて来たパンがややもっちりとしていて、これが甘海老のビスクとめっちゃ合います。

真鯛はミディアムな焼き加減で、鯛出汁で炊いた3種の豆(黒レンズ豆、緑レンズ豆、インゲン)が美味しい。インゲンは苦手だけど、このインゲンなら幾らでも食べられそう。

茶寮 和香

高岡市金屋町にひっそりと佇む和食処☆
和香と書いて「にこか」です。
およそ500mにわたって続く石畳の道と格子造りの古い家並みの中にお店はあります。

八寸が楽しいです。
地元食材満載。右上の真っ黒いのは、蕪を皮ごと炙ったもので、ガブリと頂きます。

フグの白子の炙りが香ばしく、濃厚でとろっとして旨いです。食べ応えがあります。

氷見の白海老、ガスえび、甘えびがとろけます。

めじまぐろの炙り寿司。
こればっかり食べてても満足できそう。
絵皿で頂きました。

四季料理 悠

魚津の小料理屋さん☆

かつて下の下(げんげ)と呼ばれた深海魚は、魚津で揚物として昇華されてからは名物・幻魚(げんげ)になりました。

鮨 大門

白木のカウンターの江戸前寿司屋さん☆

ネタは地魚が多いですが、築地や北海道からも取り寄せてます。
知っているはずのネタで驚かされる事が数度。ここでしか食べられないものがあります。

ガリも美味しい。

寿司割烹・難波

隠れ家的な寿司・割烹のお店☆

お料理は派手で分かり易いです。
薄造りに肝を合わせると、濃厚です。

富山えびは、大量の卵が乗って出て来ました。繋がっているので1尾分です。これだけ大量の卵を食べたのは初めてかも。

ひまわり食堂

イタリアン食堂☆
ベタなメニューを頼んでも、ベタじゃない美味しいのが出て来ます。

鰯のフライ:ゼッポリーネで包んで揚げてあります。これはクセになる。

水タコのパスタ:水タコは軽く炭火焼されていて、柔らかく良い風味です。

和牛の炭火焼き:炭火焼専門のお店かと思う位、ロゼの赤身肉が良い焼き加減です。

カーヴ ユノキ

カーヴ ユノキ

隠れ家的なフレンチ☆
酒屋の蔵を使ったお店で、広々とした空間で雰囲気があります。お料理は、地元の食材を使ったものが多く、どれも丁寧に作られていて格好良いです。

天ぷら小泉 たかの

天ぷら屋さん☆

薄目の白い衣はサクッと軽く、油の重さを感じさせず、素材が美味しいです。世の多くの天婦羅は、衣の存在感が大きいので、かなり印象が違います。

鯵はミディアム。

天ばら(かき揚げをほぐして、ご飯、たっぷりの胡麻と混ぜたもの)は、かき揚げが丸1個入っているにもかかわらず油っこさを感じさせず、さくさくっとした食感が楽しいです。

鮨し人

異色のお寿司屋さん☆

私の知る限り、最も賛否が分かれるお寿司屋さん。赤酢が効いていて、それとの相性で意見が分かれるようです。なお、巧みに水を抜いたイカは柔らかで濃厚で美味しかったです。

ノドグロの串:のどぐろをネギま風の串にして焼いたもので、これは文句なしに旨いです。

トレゾニエ

リバートリート雅樂倶のフレンチ☆
レヴォ時代に☆を取った場所で、その谷口氏に師事した田中シェフに代替わりして店名も変わりました。季節の最上の食材「Trésonnier(季節の宝)」を大切にしていきたい、そんな店名に食への思いを感じます。

岩牡蛎・小松菜:しっかりと火が通りつつ、牡蛎の出汁と肉厚の牡蛎の身が美味しいです。このお店の特徴ですが、牡蛎やバイガイといった具材も誰でも食べ易く仕上がっています。

良い雰囲気です。

アミューズ:Salle de Trésor(宝の部屋)

取材NGのお寿司屋さん☆
数年前は、写真も一切NGでした。次に行った時に、写真撮って良いか聞いてみよう。

来人喜人 はぎ原

ますの寿司が出る、日本料理屋さん☆
カウンターで頂くと、御主人が目の前で焼印(はぎ原)を捺してくれて、ジュジュジュッと香ばしい香りが立ちます。鱒の寿司の御飯部分は、昆布などが混ぜてあるようで、また、鱒と御飯の間にもイクラなどが挟んであって、一般的なますの寿司とは別物です。お店ですぐ食べるからこそ、こういうのを出せるんでしょう。
お皿が富山の形なのが可愛かった。

目の前で焼き印をじゅじゅっと。

冨久屋

隠れ家的な和食屋さん☆
和モダンなカウンター席で頂きました。

お野菜の味が出るスペースを開けるために出汁を立て過ぎない様にしているそうで、濃いお味に慣れている私は、序盤では物足りなく感じたものの、メニューが進むに従って、徐々に引き込まれました。

白海老はイカのカラスミと紫蘇の花で。
柔らかい蒸しアワビはレモン風味の餡と、アオサと肝のソースで爽やかに。

くま鍋。今回のクマさんは、猟師さんが「こんな良い熊、見た事が無い」と太鼓判を押したクマで、11~12月にドングリをたっぷり食べて普段の4倍位に丸々太ったクマだそうです。熊肉はほぼ脂身ですが、この時期の熊は本当に臭みが全く無く美味しくクセの良い熊で、こんなに軽~い脂身は始めて頂きました。私はステーキの脂身をこそっと残す人ですが、これはネギとの相性も抜群で美味しいクマ鍋でした。

【番外編】2016☆☆海老亭別館が再開です。

海老亭別館

2016年にミシュラン星2つを獲得した後、老朽化などから一度休業し、2022.10に神通川に近い松川沿いで再開しました。今は1つずつ確認しながらなので、夜だけの営業だそうです。目の前に桜並木が広がる立地なので、いつかお昼も行きたいですね。この日は、20,000円のお料理でした。

トヤマエビ:捌く前に、沢山の大きなエビを見せて頂きました。トヤマエビは色も鮮やかで壮観です。お刺身で頂くと、太いエビがねっとりと濃厚でとろけました。こういう海老はいつも揚がる訳では無いらしいので、幸運でした。

お吸物:椀の蓋を開けると舞茸の良い香りが一気に来て、思わず間違って香り舞茸と言ってしまいました。ベニズワイガニのしんじょは蟹の身がギッシリで、蟹の甘みと旨みが強いです。

池多牛:良い焼き加減の池多牛ヒレは3切れながら存在感抜群です。付け合わせの舞茸の天ぷらはジューシーでこれも良い香りで、黄緑が鮮やかな銀杏も食感が好きです。

お食事:炊き立てのご飯、赤出汁、香の物と、ご飯の御供(生カラスミ、イクラ、シラス)。「混ぜても美味しいですよ」と勧められて試したところ、生カラスミの旨みと塩気が、塩気控え目のイクラと抜群の相性で、これはお代わりしたくなります。

【番外編2】ひまわり食堂が移転オープンです。

ひまわり食堂2

イタリアン食堂。
富山駅の近くに移転して2024.4.1から営業再開しました。

池田牛の炭火焼:シンプルな炭火焼ですが、厚みのあるお肉の内側はロゼ色でほちゃほちゃと柔らかでありつつ、しっかりと火は通っていて塩加減も良く、お肉が旨いです。富山で一番好きな炭火焼かも。

※本記事は、2024/04/07に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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