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昼の点数:4.5
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 5.0
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|CP 3.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気5.0
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| CP3.0
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| 酒・ドリンク- ]
近江八珍を郷土料理の技法で仕込んだ絶品料理、特に鯉の煮込みに溺れた昼下がりやった
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絶品、鯉の煮付け
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喜兵衛膳
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玄関に飾ってあった雛人形
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床の間の雛人形
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2023/05/01 更新
(プロローグ)
令和5年度の全国旅行支援を利用して滋賀県に1泊2日で家族旅行を決めたんやわ。
その2日目の昼食のお店を選ぶ際にわっち(わたし)的な条件として
・郷土料理の琵琶湖八珍が食べられるお店
・折角なら趣きある古民家のお店
をクリアしたこちらのお店に決めたんやわ。
ちなみに近江八珍とはビワマス、二ゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ゴリ、コアユ、スジエビ、ハスの琵琶湖で捕れる魚。
更に料理内容に「鯉の煮付け」とあり、これは食べなあかん(食べる必要がある)と思いこちらのお店に行きたかったんやわ。
(場所)
近江八幡市内の日牟禮八幡宮から南東、八幡堀沿い。
(設備・内装)
当店は古民家で築270年の元商家。
豪商家やったもんで滋賀の有形無形文化財第1号に指定された家屋。
造りは二階建瓦葺の田型住宅で商家らしく内蔵を有する。
白漆喰や炭を混ぜた黒漆喰に格子窓の意匠が見事。特に立体的に刻まれた欄間が飽きることの無い見事さやった。
床の間には雛人形が飾られちょり、季節感のある庭は松、紅葉、ウラジロカシ等の庭木や蹲踞や石燈籠が配置され、意匠に風流を感じられる趣やったわ。
(食事)
喜兵衛膳(3300円)
高足膳に変わる重箱膳。
上段右は玉子焼き、鯉の押し寿司、琵琶湖の恵み(稚鮎、ウルリ、えび豆の甘露煮)、上段左は近江牛と赤こんにゃくのしぐれ煮、味付け赤こんにゃく。
下段右は牛肉冷しゃぶ、中央は丁字麩のからし酢みそ和え、下段左は里芋、茄子、エンドウ豆等の野菜炊き合わせ柚子餡仕立て。
所謂、琵琶湖八珍が満載の膳で満足やった。
別皿メニューで鯉の筒煮、鯉のあらい、天ぷら盛り合わせ、近江牛のローストビーフの4皿から1皿選べれる。
このお店に決めた理由が「鯉の甘露煮」が食べられるお店やったからで、当然鯉の煮付けをチョイスしたんやわ。
(感想)
重箱膳の方は当然美味しく頂いたんやもんで感想は他の人のレビューを参照してもらえればいいから省くわな。
今回、わっちの一押し「鯉の煮付け」こと「鯉の筒煮」の感想1本に絞るわ。
わっちの地元でも鯉は食べられるが、昔からお祝い事に真鯉を食べていた。
食べ方は味噌煮にして提供されちょるのが一般的な食べ方。
その理由は真鯉は泥臭く味噌煮にしなければとても食べられたものでは無いからなのだ。
それがこのお店は甘露煮にしてあることにビックリ。
一口食べてその美味しさに二度ビックリ!!
全然泥臭くなく白身魚の上品な旨味を感じる炊き上がりやったわ。
さすが川魚の王様と呼ばれるだけあって旨さも格別に感じた。
事実、あまり魚を食べない家内や娘が「美味しい」とパクついて殆ど白身の上品な部分が食べられた。
しかもわっちは皮やワタ(内臓)が好きなもんで、家族で共存出来るんや(笑)
更に子持ちの鯉やったもんで思わず「やったー」と心の中で叫んだんやわ。
卵の風味は別格に美味しい、数万匹の鯉を食べる様な罪悪感とも優越感とも表しがたい快楽に陥ったんやわ。
またこの鯉のワタも全く苦みが無く味わい深いもので、白身よりも好きに感じる炊き上がりやったわ。
スタッフに
「泥臭さが全然ない美味しい鯉ですね。」
と告げたところ
「業者さんが10日間泥を吐かせてからしめていますから泥臭く無いはずです。」
「しかも大量のショウガと山椒の実、昆布で煮て泥臭さを完全に消します。」
と郷土料理の知恵を披露して貰い唸るだけやったわ。
わっちは以前「鯉の内臓に苦玉というのがあって、それを潰すと身全体が苦くなり食べられなくなる。」とお袋に聞いたことを思い出し調理方法を尋ねたんやわ。
スタッフは
「よくご存じですね、そうなんです。そうなんですよ、苦玉を処理するのが大変なので、今は業者に捌いて貰っています。」
との事。
更にスタッフから
「以前はお店で鯉を絞めていたんですが、絞める時、『キュー』と悲しそうな声をだすんですよ~それを聞くのか悲しくて女将が捌ききれないと業者さんに捌くのをお願いしてるんです。」
との事情を話してくれた。
わっちも鯉を釣ったり、捌いてあらいにして食べたこともあるが、しめる時に「キュー」と悲しそうな声を出すことを思い出したわ。
大魚は得てして鳴き声を出すがその通りやと思い出したんや。
なんにしても絶品の鯉の煮付けを食べさせて貰い満足やったわ。
最後に御飯も絶品の炊き上がりで、おかわり無料でお腹いっぱい食べられたんやわなも。
(評価)
味は凄く美味しく4.5点、量も満足の4.0点、CPは妥当の3.5点、総合はトータル4.0点になるが4.5点にランクアップするわ。
エピローグ
古民家で頂く優雅な御飯、庭の眺めもホッと一息つけられる落ち着いた雰囲気で十分満足やった。
また、さすが水の都近江八幡の琵琶湖八珍を郷土料理の知恵で料理された数々、大満足でした。
ごちそうさまでした。