3回
2018/03 訪問
ここはホントに素晴らしい!!脱帽です。
前回バンコクに行ったときに再訪を誓ったのがこちらのお店「セラドン」であります。
初日に訪問した「Baan Khanitha & Gallery」の近くで、同じくサトーン通り沿いのスコータイバンコクというホテルの同じ敷地内にある一軒家レストラン。
前回の初回訪問ではアラカルトでオーダーしましたが、その時確認して次は絶対これだと思っていた、
「12品のスペシャルコース」を日本からWebで予約しての訪問です。
TASTING MENU 3600バーツ
(1バーツ=3.5円)
①The creation of fruit in season
旬の果実のお造り(若いマンゴー)
②Rice berry coconut pudding topped with blue crab meat
ライスベリーと言うタイの紫米とココナッツのプリンにアオガニ肉をトッピングしたもの。アオガニとは見た目はワタリガニで青色をしているかにです。
③Crispy peanut chip, dried shrimps and pickled tamarind salad
カリッとしたピーナッツチップと、竹の節に入った干し海老とタマリンドのマリネサラダ。この対照的なテクスチャーが見事な取り合わせですね。
④Grilled lobster salad, spicy tomato juice and manila tamarind
グリルしたロブスターサラダにスパイシーなトマトソースが一皿。サラダというのはロブスターの身を、刻んだレモングラスと混ぜたスパイシーで酸味のあるヤムタクライ的なものが、ロブスターの殻に入っています。菜の花の様なものと、赤い花びらがトッピングされ、バイマックルーが効いています。こういうところに手抜きの無さを感じますね~。味のバランス良いですね~。しっかりと辛くてしっかりと香るんです。別皿にマニラタマリンドという赤い実がのっています。ネットで調べてみると、見た目はピンク色のタマリンドなんですが、味は甘くも酸っぱくも無く、ねっとりもしていない。百合根の様な食感ですね。初めて食べました。
⑤Spicy seafood in lemongrass broth and coconut sea shell
スパイシー海鮮ココナッツ風味レモングラススープ。とありますが、早い話が魚介トムヤムスープですね。エビ・イカ・ホタテ・白身魚の上から目の前で熱いスープを注いでいただきます。このスープも絶妙な味わいですね。
⑥Northern style egg noodles in fermented bean, shrimp curry and crispy pork belly
エビカレーとカリッと焼いた豚肉が入った北部風卵麺。カオソイを意識したと思われる粘度の高いスープは溢れる旨みで素晴らしいですね。これだけ濃い味ですから、ほんの少しでよいわけです。その分量も考えているところも素晴らしい。
⑦Slow cooked seabass with baby shrimps,fermented rice coconut paste
小エビと発酵した米とココナッツのペーストで味付けした、低温調理のスズキ。いや~柔らかいスズキ!!しかもなんでしょうか、この深みのある味わいは。おそらく発酵した米とココナッツの風味がそう感じさせるのかもしれません。これまた素晴らしい。タイ料理で初めて魚を美味しいと思いました。
⑧Southern style braised pork belly, "rotten" egg of liquid five spices
発酵して液体化した卵と、5つのスパイスを使った南部風豚バラ煮込み。卵を割ってみて驚きました。中国の塩卵が液体化した様な感じ。半熟卵を割って黄身がドロリと出てきますがその黄身が塩卵の味になってるわけです。豚バラ煮込みも中国の五香ともちょっと違うような、もう少し甘い感じですね。これは美味しくならない訳ないって感じの一皿でした。
⑨Deep-fried lotus stems with fresh cumin and tamarind sauce
フレッシュクミンとタマリンドソースの蓮の茎フリッター。フレッシュクミンは初体験ですね。香りで言えば乾燥したクミンをテンパリングした方が強いですね。ちょっとマイルドな香り。揚げ物にタマリンドソースってめちゃくちゃ相性良いですね。小さいけどこれも美味いなぁ。
⑩Smoked duck confit and raw durian in dried red curry
スモークした鴨のコンフィと生ドリアンのレッドカレー。最近タイではちょっとしたドリアンカレーブーム。今回はどこかでドリアンカレーの名店で食べようと思っていましたが、行けずじまい。たまたまこちらのお店で出会う事が出来てよかったです。鴨のコンフィは柔らかいですね~。ドリアンもフレッシュで美味しいし、カレーにマッチしている事!!そして何よりレッドカレーのフレッシュ感溢れる香草の香りが素晴らしい。最高に美味いですね~。カレーは結構ドロッとしていて、ドライカレーとも違うので品名の「ドライ」の意味はちょっと分かりません。
⑪Grilled banana coconut ice cream
竹の器に入ったココナッツアイスクリームの上にグリルしたスライスバナナがトッピングされています。ココナッツアイスが濃厚で「So amazing!fantastic!」でございました。
⑫Preserved bilimbi in syrup
「ビリンビのシロップ漬け」で分かる方は相当な食通でらっしゃいます。私はビリンビという食材を初めて知りました。インドネシアモルッカ諸島原産の酸味の強い果実。シロップ漬けになっており、甘酸っぱい濃い味ですね~。山査子をもっと濃くしたような味ですね~。これは印象的でした。
全体を通して、前回の美味しさからかなり期待度を上げて挑んだ再訪でしたが、その高いハードルをやすやすと超えて大満足であります。素晴らしい。私の中では今まで食べたタイ料理でダントツナンバーワンのお店ですので、5.0にしようかと迷いましたが、更に上もあるのではないかという期待も込めて4.8としました。次回も再訪間違いない!!
2018/06/11 更新
2016/11 訪問
モダンを取り入れたタイ宮廷料理
店名「セラドン」とはタイの三大焼き物の一つで、北部の伝統的な高級青磁器です。
ちなみにその他は「ベンジャロン」・「ブルー&ホワイト」との事。
お店はBTSサラデーン駅から徒歩10分ほどの場所にある、スコータイバンコクホテル敷地内の一軒家レストラン。
予めネット予約済みでの訪問で、店内は広々とした空間に煌びやかな装飾。
窓際指定の席に案内されると、外はハスの葉が浮かぶ池に囲まれた幻想的な景色です。
まずはメニューの冊子をいただくと、英語メニューを見ながらチョイスします。
いろいろ質問をしていると、奥からタブレットPCを持ってきていただき、写真入りですので一目瞭然ですね。
最初から持ってきて欲しかったですが、我々タイ人に見えたのでしょうか、、、。
①お通し
②Kohng Waang Celadon 650バーツ
当店お勧めのアペタイザーセット。計4品で構成されたアペタイザーはカラフルで見た目に美しい。昨日Bssaracumで頂いたアペタイザーセットよりも精密です。個人的には味も丁寧で繊細な感じがしました。これはなかなか素晴らしい。まさに期待と食欲が高まります!!
③Yam Huaplee Pedyaang Lynchee 450バーツ
バナナのつぼみを中心に、ローストダックとライチを三つのフレイバードレッシングでいただきます。メインはバナナのつぼみで、菜の花の様な小さなつぼみも入っていますね~。タイではバナナのつぼみは結構一般的な食材です。柔らかな繊維質の噛みごたえが新鮮な感覚。ライチが入っている事もあって、日本のよりも甘めな味付けですね。非常に美味しいです。これまた素晴らしい。
④Plahima Mok Nai Krabok Maipai1400バーツ
Snowfish(たぶんタラ)のフィーレを焼き、マリネにし、フレッシュタイハーブと共に青竹の器に入れた料理。これは日本では見たことありませんね~。和え物というか、ちょっと暖かいので炒め物にも思えます。味付けは濃いめで、やはりフレッシュハーブが効いています。一種類ではないですね。日本でもあまり嗅いだことのないような香草なのでちょっと何を使っているのか分析できませんでした。これも美味しいです。
⑤PhadThai 890バーツ
日本でも有名なパッタイ。でも来てみてびっくり。最初、料理を間違えたのかと思って、「パッタイ?!」と聞くとそうだと言います。まずグリルしたデカい川エビ。エビ味噌が浮いているのが見えてたまりません、、、。腹からエビを切って、切った側を上に向けてグリルすると、エビの肉に味噌をつけて食べる事ができるんですね。この食べ方は良いですね~。そしてメインのパッタイは何やら卵でできた網に包まれています。パッタイは家でも何度も作ってるんですが、はやり私のなんちゃってパッタイとは全然違う。麺の硬さもちょうどよく、なんといっても香りが良い。辛さは控えめですけど、卓上の調味料セットで好みの味にするとちょうどよくなりました。いや~、久々に激ウマパッタイを食べられて幸せです!!
⑥Khao Niew Mamuang 420バーツ
今回バンコク旅行3回目のカオニャオマムアン。我ながらしつこいですね~w ここのは一番美味い!!マンゴーが素晴らしい甘さ。これはマンゴーの質に大きく左右されますからね~。半分は運みたいなもんで。次回ここで同じものを食べても、この甘さかどうかは保証できませんよ。
⑦Khaomad Thod Ice Cream Kati 350バーツ
バナナの揚げ物で、衣はタイの緑米を使っているデザートです。衣が結構厚いですが、この厚い衣がまた美味い!タイのデザートはあまり期待できない物が多いんですけど、この2品は素晴らしかったです。
と、いう訳で今回タイ旅行のナンバーワンはこちら、ダントツで「セラドン・スコータイバンコク」となりました。ここはぜひ再訪したいですね。次回はアラカルトではなく、12品スペシャルコースを注文したいと思います。
2018/02/03 更新
やはり今回も最後の晩餐は私たちのお気に入り「セラドン」で締めました。
もちろん日本からネット予約済での訪問であります。
今回は3回目の訪問です。
1回目はアラカルトで、2回目はテイスティングメニュー、3回目はどうしようか?
お店に着いてメニューを確認してみると、前回のテイスティングメニューとはカブっていない様子でしたので、アラカルトであれこれ考えるよりまたしてもお店に身を委ねてみましょう。
というのも、前回満足度が最高でありましたので、今回も大丈夫だろうとの思いからであります。
テイスティングメニュー 「たっぷりの経験9品」2900バーツ(≒約10,150円)
①チェンマイ緑チリペースト、サクサクした豚の皮とトーチジンジャー
②生の和牛、アロエ、私たちの庭からの新鮮ハーブ入りサラダ
③焼き川エビ、新鮮なココナッツミルクで調理された塩漬けベビー海老
④伝統的な蓮の茎、赤貝入りココナッツスープとオニオンペースト貝殻
⑤バナナの葉で蒸したギンダラ、北部スタイルの蟹のペースト、新鮮なハーブ
⑥ココナッツミルクで焼いた野生のキノコと花
⑦豚スペアリブ、ジャックフルーツの種子と生モンキーバナナ入り南イエローカレー
⑧赤米・ジャスミンライス
⑨焼いたココナッツ殻とパンダンプリン、若いココナッツの肉
⑩発酵したもち米のアイスクリームと若いもち米
⑪タイのお茶セット
生の和牛はサシが入っているかいないか分からないくらい赤肉ですね。ただフレッシュハーブが多種入っていますので食べ進む上での単調さは感じません。いちいち聞いてはいられませんが、やはり日本では嗅いだことのないハーブが色々と入っているのはバンコクならではの素材を感じる事が出来ます。特筆すべきは川エビ。大きさは巨大までいかず、しかし我々日本人からすると充分な「伊勢海老」くらいの大きさでしょう。フレッシュココナッツミルクを使っているところがポイントで、海老味噌とフレッシュココナッツミルクの香りが鮮烈!!肉厚で美味すぎるだろ~♪スープは赤貝に臭みを感じましたがレモングラス風味のココナツミルクでごまかしという感じでしょうか。竹筒に入って出てきたのは野生キノコと花をココナッツミルクで蒸したもの。まず野生キノコは見た事が無いもので、見た目はブルーベリーそのもので、真ん丸。傘とか柄とかはありません。プチっとした新食感は驚きであります。そして花がまた見た事ない。無理やり例えればズッキーニの花なのですが、それともちょっと違いまして、独特の歯ごたえと舌ざわり。これまた新しい体験。毎回ながらカレーはやはりレベルが高い!!豚スペアリブにジャックフルーツの種子と生モンキーバナナを加え、独特の風味と濃厚感を演出。そしてここにも香りのよいココナッツミルクが使われています。デザートのパンダンプリンは、パンダンとは香りの強い硬い葉でそれをペースト状にしてココナッツで柔らかく固めた物。周りのスープもココナッツミルク。デザートもかなりレベルが高い物でした。それにしても今回大活躍したのがココナッツミルク。日本では缶詰ココナッツミルクしか食べられませんけど、フレッシュだとここまで料理の質が上がってしまうのかと思うほど、いちいち料理が美味しくなる。今回も大満足のセラドンでありました。