2回
2017/01 訪問
最高の鮨はアットホームでした!
2017/01/08 更新
2016/03 訪問
最高の鮨はアットホームでした!
(2016.3.5.ランチ訪問)
食べログで知り合い長年お付き合いさせて頂いているマイレヴュアー様からお誘いがあり、3月上旬の土曜日の12時半に訪問。斉藤さんが握る8席の中央に座らせて頂きます。鮨の超一流店の楽しみは、料理の美しさや風味と共に、職人の立ち居振る舞いと会話にあります。短髪に和帽子でキリッと引き締まった様相で、無駄の無い手際の良さとは裏腹に、職人気質を感じさせない気さくな会話が超一流店のカウンターに座る緊張感を取り除き、アットホームな雰囲気を醸し出します。この辺りが、後に触れるコストパフォーマンスと相まって、半年以上先まで予約満席の人気を誇っているものと、納得至極。
マイレヴュアー様から、鮨だけか、肴から入るフルコースのどちらが良いか尋ねられるも、お任せです。結果、ご本人も初めてのフルコース(肴7皿、鮨13貫)を頂きます。飲み物はグラスビール1杯づつと、ぬる燗1合をシェアで、飲むというより料理の引き立て役を十分に果たしてくれました。頂いた物の寸評と斉藤さんとの会話は以下の通り。
白魚:10cmもある白魚5匹の煮物。「こんなに大きな白魚は初めてです」「有難うございます。宍道湖では育つのですよ」
蛸と鮑:「鮑は塩でもお試し下さい」。柔らかく仕上げられた蛸は山葵が、鮑は塩が合います。
蛸腹煮付け:腹は漁港の至近に住んでいた福井でも好物で刺身で頂いていましたが、薄味の煮付けは見た目も風味も最高。隠し味の山椒が春の兆しを。
槍烏賊みみ煮付け:鮨や刺身に用いないゲソやみみも有効に活かされています。私はみみの部分で、マイレヴュアー様はゲソの部分だったような。
タラバガニの和え物:これは大量で、小食の私は最後まで辿り着けるか心配になってきます。
太刀魚の焼物:「焼き加減が絶妙で、特にパリッの皮とホクホクの身の間のゼラチン層の旨さが感じられ、本当に美味しいです」ニコニコと「有難うございます」
白海老:「これは海老ですか?」「白海老です」「富山湾?」頷かれます。「新鮮な物は現地で頂きましたが、一手間加えられたこのネットリ感は良いですね」「有難うございます。塩で〆て寝かせるのです」。小さな白海老の皮むきはお弟子さんの研鑽の賜、数え切れないこれだけの量を捌く光景を目に浮かべながら頂きました。
ここから鮨が始まります。カンパチ、鯛。江戸前の塗りが、名人芸の握りと相まって、凄みさえ感じさせます。
小鰭:普通の鮨屋で感じられる酢の風味が全く無く、味が濃い、こんな小鰭は初めてです。「味が濃くてイメージを覆させられる旨さでした」「有難うございます」
定番の、鮪赤身、中トロ、大トロと続くこれらは王道で、流石の一言。見た目も風味も、述べる必要は有りませんね。
赤の発色が素晴らしい大きな車海老を堪能した辺りで、マイレヴュアー様から「小食の貴方にしては、今日は残さず全部食べてますね」「もうお腹一杯ぐらいですね(笑)」「多すぎましたか?。この後は、鰹、鯵、雲丹、穴子の予定ですが」巨匠に気を使わせてしまいました。しかしここは満足感で終わらせたいため「大好物の穴子1貫だけ頂きます」「それでは穴子を先に出して様子を見て下さい」。素晴らしい煮穴子で、〆にはピッタリ。
マイレヴュアー様が同時進行の他のお2人連れと共に食べ進まれ、最後に干瓢巻と玉子焼が2切れづつマイレヴュアー様にサーブ。「これ1つづつ分けますか?。干瓢巻きは・・・」「干瓢巻きは店の個性が出るので、巻かれている作業を見て、頂きたいと思ってました」「そうだろうと思いました。私もお腹一杯になってきましたので。玉子は、巻きの跡が見えません。低温で、時間をかけて焼くそうです」。上品な干瓢の味付けと、佐賀産の極上の海苔と、最高の業が醸し出す、絶品。お土産に欲しいです(笑)。最後に、上品な椀を頂きます。
「私、美味しい物を少しづつ頂くのが、大好きです。大満足です」顔を地面に向けてニコニコで「有難うございます」
飲み物を含めて、日本最高の鮨が1人22,000円は、満足度に比したコスパは非常に高いです。
なかなか行けるチャンスに恵まれる方は少ないと思いますが、チャンスが来たら是非とも、季節で替わるフルコースをお楽しみ下さい。
マイレヴュアー様とはこの後も、食後の紅茶など楽しみながら旧交を温め、ここ10日ぐらいの激務の成功に対する最高のご褒美になりました。マイレヴュアー様に、感謝、感謝です。
(2017.1.7.ランチ訪問)
またまた前日お誘い頂き、ランチ訪問。前回の訪問から、テイクアウト以外で鮨を頂くのは何と初めて。前回は満腹で全部頂けなかったので、前日早めで軽い夕食を済ませて、準備万端で訪問。今度は橋場俊治さんの席です。摘みから始まり頂いた20品は以下の通り。
富山湾白海老
鱈白子:もみじおろし・葱・ポン酢との絡みが絶妙です。
煮蛸と蒸し鮑:鮑は塩は勿論、山葵とも合いますねー。
鮟肝
楚蟹
長崎産のどぐろ煮付け:大根おろしとの相性も抜群。古香も美味しい。
ここから握りです。
松皮鰈
富山湾鰤:富山湾の鰤は、漬けにしても別格です。言い当てると、橋場さんは驚いた御様子で、別のも有るのですが、とのこと。しかし、やはり正月の鰤は富山湾でしょう。
こはだ
鮪赤身
鮪中トロ
鮪大トロ:縦方向に包丁が数本入り独特。
烏賊:飾り包丁に塩と柚子。
車海老:有頭で茹で上げた状態で運ばれ、頭を取って握りです。茹でを浅くして味噌がトロッと残っているのが壷でした。
鯵
貝柱軍艦
雲丹:丸いシャリに海苔無しで乗せられてます。
穴子:これは前回同様に絶品。
干瓢巻
玉子
橋場さんの握りも出来は最高。ただ、立ち居振る舞いと会話は、斉藤さんに軍配が上がりますね。ポイントは斉藤さんの動線のシンプルさです。この辺り、修行のし甲斐があるということで。
8席で、常連らしき女性1名、常連2名と初訪女性1名の1組、女性2名、我々の4組でしたが、初訪の方でもリラックスして感激されていたのは、超高レベルでありながらアットホームな当店の素晴らしさですね。
2017/01/08 更新
(2017.1.7.ランチ訪問)
またまた前日お誘い頂き、ランチ訪問。前回の訪問から、テイクアウト以外で鮨を頂くのは何と初めて。前回は満腹で全部頂けなかったので、前日早めで軽い夕食を済ませて、準備万端で訪問。今度は橋場俊治さんの席です。摘みから始まり頂いた20品は以下の通り。
富山湾白海老
鱈白子:もみじおろし・葱・ポン酢との絡みが絶妙です。
煮蛸と蒸し鮑:鮑は塩は勿論、山葵とも合いますねー。
鮟肝
楚蟹
長崎産のどぐろ煮付け:大根おろしとの相性も抜群。古香も美味しい。
ここから握りです。
松皮鰈
富山湾鰤:富山湾の鰤は、漬けにしても別格です。言い当てると、橋場さんは驚いた御様子で、別のも有るのですが、とのこと。しかし、やはり正月の鰤は富山湾でしょう。
こはだ
鮪赤身
鮪中トロ
鮪大トロ:縦方向に包丁が数本入り独特。
烏賊:飾り包丁に塩と柚子。
車海老:有頭で茹で上げた状態で運ばれ、頭を取って握りです。茹でを浅くして味噌がトロッと残っているのが壷でした。
鯵
貝柱軍艦
雲丹:丸いシャリに海苔無しで乗せられてます。
穴子:これは前回同様に絶品。
干瓢巻
玉子
橋場さんの握りも出来は最高。ただ、立ち居振る舞いと会話は、斉藤さんに軍配が上がりますね。ポイントは斉藤さんの動線のシンプルさです。この辺り、修行のし甲斐があるということで。
8席で、常連らしき女性1名、常連2名と初訪女性1名の1組、女性2名、我々の4組でしたが、初訪の方でもリラックスして感激されていたのは、超高レベルでありながらアットホームな当店の素晴らしさですね。