4回
2017/11 訪問
2017年11月27日(月)のランチで訪問
どの家庭にもめでたい日があるだろう。いちおうこの日はめでたい日ということで、有給休暇を取った。有給休暇を取ったのは、心穏やかに家族と1日を過ごしたいという想いからだ。どの仕事も大変だろうが、我が社の仕事は精神的緊張が高く、ストレスを家庭に持ち込まざるを得ないこともある。出勤しなければ、その可能性は限りなくゼロに近づくだろう。
妻が予約した時間のとおりに、家族で「Le vrai」を訪問した。
MenuA2,160円、MenuB3,240円、グラスワイン(赤)864円(いずれも税込)などを注文した。グラスワインはモノによって値段が違うようだ。
前菜
カブのブランマンジェ サラダ仕立て
カブのブランマンジェに、赤カブ、ブロッコリー、トマト、スプラウトなどを使って彩りよくサラダ仕立てにしたもの。ソースはトマトベルジュ
カブのブランマンジェは、カブのような純朴な野菜がシェフの手にかかると高貴な味に変身するものかと感心させられるもの。
スープ
マッシュルームの温製スープ
かつて、ドイツで味わったマッシュルームスープの味、おそろしく寒かったドイツ旅行を思い起こさせた。
MenuBのメイン
知多牛”響”のメイン
二種類のソースを使ったもの。二種類のソースを取り合わせるというのが新鮮だ。白色のソースは菊芋を使ったもので、茶色のソースはエシャロットを使ったもの。これらのソースは、肉や野菜をより美味しく食べるための意味のあるソースだった。香草の風味が肉の風味よりも強く、主役の味を引き立てるという意味においての機能を果たし切れていない印象を受けた。
久しぶりにステーキを食べたが、肉の美味しさを味わうには最適な調理法だと改めて感じた。火の通し具合も素晴らしかった。
MenuAのメイン
三河もち豚のカイエット
カイエットとは、南仏の郷土料理で、豚肉をミンチにして野菜とともに球状にして網脂で包んで焼いたもののことらしい。
網脂に包まれたかたまりにナイフを入れると肉汁が溢れ出てきた。ギッシリと肉が詰まっていて、三河もち豚の旨味を感じるものだった。
デザート
柿のコンポートとほうじ茶ソルベ
柿のコンポートとほうじ茶ソルベ、クランチを取り合わせたもの
柿の甘さと、ほうじ茶の香りと苦味のバランスが完璧なデザート
コーヒー
前菜、メインなど、彩りが豊かで見た目が華やかで芸術的な料理で、見た目だけでなく味も素晴らしい料理だった。
これまで前菜は、魚を使うものが多かったが、今回は野菜を使ったもので新しい展開を感じた。
デザートはソルベを使うものが多いが、次回はソルベ以外のものを味わってみたい。
2017/11/28 更新
2017/05 訪問
2017年5月7日(日)のランチで訪問
GWの最終日の締めくくりのランチで、「Le vrai」を訪問した。
MenuA2,160円(税込)を注文した。
前菜
初ガツオ ビーツ、バジルソース
ビーツ、トマトの赤、にんじんのオレンジ、そら豆などの緑、食花の黄など色鮮やかで食欲をそそった。
初ガツオはクセがなくバジルソースとともに美味しく食べることができた。このお店で使う魚は鮮度が高く、いつも安心して食べることができるものだ。
スープ
新じゃがの冷製スープ
スッキリとした新じゃがの味を感じる冷製スープ。彩りにパプリカなどの香辛料を浮かべているようだ。
メイン
瑞浪ボーノポークのロースト
豚肉の銘柄は時季によって使い分けているようだが、コリアンダー、蜂蜜などによるソースを定番にしているようだ。
瑞浪ボーノポークはややかたく、特に脂身がかたく感じられたが、旨味があって美味しかった。豚肉の上に乗せたごぼうチップも定番のようだ。
付け合わせは、ズッキーニ、かぶ、菜花など季節によって変えている。
茄子のピューレが、コリアンダーと蜂蜜のソースにさらに味を加えるものであり、重奏的な味を楽しめるもの
パン
フランスパンなど2種類のパン
デセール
ヨーグルトのソルベ、ブラッドオレンジのコンポート、リキュールのジュレとグラニテ
シャンパンのジュレ、シャンパンのグラニテにブラットオレンジのコンポートを乗せて、その上にヨーグルトのソルベを据えて、その上にリキュール(シャルトル―ズ)のグラニテを配したもの
清涼感のある上品な甘さのデザートで満足感を得られるもの。アルコールを飛ばしているので、お酒が苦手な方でも食べられるもの
追加料金324円で通常のデザート(パイナップルのソルベ)を変更したものだが、通常のデザートが十分に美味しいので、あえて変更しなくてもよいかもしれない。
パイナップルのソルベ
ココナッツ風味のムースの上に、ローズマリーの風味のジュレをかけ、パイナップルを配し、その上にパイナップルのソルベを据えたもの
大きめのカクテルグラスで供され、洗練された雰囲気のデザート
コーヒー
カヌレ
カヌレが提供されるのはありがたい。このお店のカヌレは自家製のようだ。
厳選した食材にシェフがしっかりと手を加えて、見た目、味、食感を楽しめるように工夫した料理で、程よくシェフの独創性、創意工夫を感じさせる料理だ。
ご夫婦で切り盛りしているお店と思われるが、ホスピタリティの心に溢れたお店で値段も良心的であり、再訪したいと思った。
2017/05/07 更新
2016/09 訪問
原駅にはもったいないかもしれない素晴らしすぎるフレンチのお店
2016年7月31日(日)のランチで訪問
休日のランチで、「Le vrai」を訪問した。
¥1,800円コース(税込1,944円)を注文した。
前菜
三河産鯵の炙り クスクスのタブレ
紅芯大根のレッドパープル、人参のオレンジ、ブロッコリーのグリーンなど見た目が華やかで美しい。この日は、鰆が鯵に変更になったようだ。
クセのない鯵を軽く炙ってあり、にんじんのラペの酸味、タプナードソース(アンチョビ、オリーブオイルなどによるソース)、香草とも調和し、重層複合的な味だった。野菜、トマト風味のクスクスも美味しく、非常に満足感の高い前菜だった。
スープ
愛知県産ゴールドラッシュの冷製
ゴールドラッシュの甘さが際立つ冷製スープ。見た目を華やかにするため、オリーブオイルなどを表面に浮かべて工夫しているようだ。
メイン
三河もち豚のロースト
もち豚、ズッキーニ、じゃがいも、ししとうなどの野菜の付け合わせ、その上にごぼうチップを乗せたもの。
コリアンダー、蜂蜜などによるソース、ごぼうピューレが、野菜、もち豚の味に膨らみを持たせていた。ごぼうのピューレは、ごぼうの苦味を感じさせず、甘く滑らかに仕上げていた。
もち豚は、旨味があふれる質の高いもので、脂身まで美味しく、火の通し具合も完璧だった。
ごぼうチップのサクサクとした食感、もち豚の弾力のある食感、野菜のしっとりとした食感と、それぞれの食材の食感を楽しめるものだった。
デセール
レモンとタイムのジュレ パイナップルのソルベ
パイナップルにレモンとタイムのジュレをかけ、その上にパイナップルのソルベを据えて、さらにその上にメレンゲを乗せたもので、華やかなデザートに仕上げていた。
提供されたときがまさに食べ頃のソルベは上品な甘さで、ジュレは柔らかな酸味を含んで清涼感があり、ジュレには空気を含ませているようで口当たりが滑らかだった。
パン
コーヒー、紅茶
カヌレ
お茶菓子にカヌレが提供されるとはありがたい。
カヌレの外側の香ばしさと内側のしっとりした食感と美味しさがたまらなかった。
一つひとつの食材にシェフがしっかりと手を加えて、見た目、味、食感を楽しめるように工夫された料理のように感じた。料理には厳選された旬の食材を使って、季節を感じさせる料理ばかりだった。「フチテイ ア ヴ」、「イノーヴェ」のようにゴリゴリのフレンチではなく、通り一遍のフレンチでもなく、程よくシェフの独創性、創意工夫を感じさせる料理であって、日本人に受け入れやすいフレンチのように感じた。
税込1,944円という値段を考えると、「ル・モノポール」などと同じくらいの最高水準の満足感があった。味と値段のバランスを考えたとき、立地を考慮しても、破格の値段のように感じられた。
このお店は夫婦で切り盛りしているようだが、シェフの手際がよく、待ち時間は気にならなかった。今後、さらに客数が増えると、人を雇うか、料理の値段を上げるということになるかもしれない。人を雇うと、料理の質が下がる可能性があり、味を維持しようとして人を雇わなければ、需要増に対応するために値上げをする可能性がある。客としては好ましくはないが、これだけの料理なら、近い将来値上げがあっても受け入れざるを得ないと思った。
2016年9月17日(土)のランチで訪問
友人、妻とともに「Le vrai」を訪問した。
¥1,800円コース(税込1,944円)を注文した。予約の段階で、6食限定のフルコースは完売だった。
前菜
北海道産秋刀魚のコンフィ 茄子とトマトのパイ
見た目が華やかな前菜。
秋刀魚は鮮度が高く、生でも食べられるだろうもの。軽く炙ることで香ばしい風味をまとっていた。
ソースはタプナードソース
スープ
北海道産栗南瓜の冷製
前菜の秋刀魚に続き、この時季が旬の栗南瓜を使い、季節を感じさせる料理だ。
メイン
三河もち豚のペルシャード
前回の三河もち豚に比べると、かたさや筋がやや気になった。
にんじんのピューレのオレンジ色が、皿に鮮やかさを加えていた。
ペルシャードとは、パセリ、にんにくなどをすり潰したもの、パン粉をつけて調理した料理のことのようだ。
デセール
林檎のスープとシナモン風味のバニラアイス
林檎のアイスではなく、林檎のスープにシナモン風味のアイスを組み合わせるところが流石だと思った。
フランス料理では林檎とシナモンの組み合わせが定番なのだろうか。
以前、フチテイで焼リンゴにシナモンスティックが添えられて提供されたことがある。
Le vrai
2016/08/01
このたびはご来店、ありがとうございました。
どのお料理に対しても、詳しく、丁寧に書いてくださり
本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
また、繁盛店様と比較していただけるのは
大変恐縮ですが、とてもありがたいことです。
今後もご満足していただけるように切磋琢磨して
参りますので、またのご来店心よりお待ちしております!
コメントの投稿、本当にありがとうございました。
2016/09/24 更新
2019年1月14日(成人の日、月曜日)のランチで訪問
「Le vrai」を訪問した。この三連休はほぼ療養で終わった。土曜日の段階で療養だけとなることが見込まれたため、このお店を予約しておいた。
MENUA2,160円、クレームダンジュ378円(いずれも税込)を注文した。MENUAは、前菜、スープ、メイン料理という内容だった。以前は含まれていたデザートが別料金となり、実質的な値上げとなった。材料費が上がっていること、固定客が付いてきたことに関係しているのだろう。また、以前の値段設定が低すぎたともいえる。客数を増やすのが困難である以上、客単価を増やすのが最良の方法だといえる。それには、妥当な値段の料理だと客を納得させることが重要だろう。
MENUA
前菜
鰤の炙り バジルと大根のソース
軽く炙ったブリと野菜を取り合わせたもので、ソースはバジルと大根によるもの。ブリ大根を意識したものらしい。
このお店の魚は、常に鮮度が高くて安心して食べられる。ミニトマト、ブロッコリー、スプラウトなどの野菜を取り合わせていた。
スープ
鳴門金時のスープ
鳴門金時の甘さが際立ったスープで、ブラックペッパーが味を引き締めていた。
メイン料理
渥美豚肩ロースのロティ
分厚い肩ロースのロティを柚子胡椒とフォンドボーのソースで食べるもの
付け合わせは、ズッキーニ、じゃがいも、かぶ、キャベツ、菜の花、からし菜など
前菜とともに、このお店の料理の特徴として挙げられるのが、ふんだんに野菜を使っていることだ。日常生活の料理では野菜に注意を払うことは少ないが、このお店の料理を食べると、野菜の美味しさに改めて気づかされる。
デザート
クレームダンジュ
フロマージュブランのムース、自家製ヨーグルトのソルベ、イチゴのグラニテ。フロマージュブランは、フランスのフレッシュチーズのことらしい。
大きなガラスの器に盛りつけたイチゴの赤色が鮮烈で見た目が華やかなデザート
紅茶とカヌレ
お茶菓子としてカヌレが提供されるのが嬉しい
約1年ぶりに「Le vrai」を訪問したが、厳選した食材を使ったことが分かる料理で相変わらず満足できるサービスだった。我が家の御用達のお店であり、また訪問したい。