じゅみりんさんが投稿した表参道 RESTAURANT HYENE(東京/明治神宮前)の口コミ詳細

美味しい時間

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じゅみりん (東京都) 認証済

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表参道 RESTAURANT HYENE明治神宮前、表参道、原宿/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

歓喜のアミューズメント・ディナー

面白いお店があると聞いて二人でディナーに伺ってきました。
表参道の古民家をイノベーションいたお店だと言う事でしたが、玄関は本当に古民家!
お店の前にバスが停まらないバス停があり、それが目印です。
店内は素敵な空間でモダンと和のマリアージュ。見たことないお酒が入った美しい棚が一際輝いていました。

下調べしていて綺麗な女性シェフだなぁ…と思っていたのですが、ロブションで腕を振るわれていた木本陽子シェフは美人なのに話しやすいカッコイイ方です。
ユーモアがあり、ノリも良くて、ずっと楽しませてくれました。

その始まりが、テーブルの上にのっていたマスクケースの封筒。開けてみると「HYENEからの十ヶ条」が記されていて、笑いました。
行かれる方はお楽しみに!

お酒のペアリングがあるのでお勧めですが、私はノンアルコールを頂いたので、乾杯はノンアルのシードルで。

おまかせのコース。
まずはアミューズの
・エゴマの葉の上に炭火焼きした鰯。
白ワインビネガーの酸味にサワークリームの冷凍したもの。
個性的な器に、赤いセミドライトマトが映えたお料理です。
手でくるっと丸めて頂きました。

・椎茸天恵菇(てんけいこ)とスペイン産生ハム
主役級の味の濃い椎茸を刻んで調理したものと、炭火焼き軟骨つくね。
つくねは、炭火の香ばしさとモッチリしたプリプリの食感。生ハムと山椒の葉が合うことにも驚きでした。

ペアリングのドリンクは
「カカオダージリン」
色と香りも素晴らしく、炭火の香ばしさに合うと思いました。

・鮎(四万十川)の炭火焼き、スイカのピューレ
ガスパチョのイメージだそうで、キュウリの盛り付け方も個性的で夏の爽やかな一品。

「ジャスミンティーとライチ はちみつ 」

・キタアカリのフォンダン
ジャガイモを2年熟成させたものを使っているのにも驚きでしたが、それがとても甘いのに驚愕でした。
まるでフォンダンショコラのような組み立てで、中からクリームが溢れてきて、燻製したアンチョビソースと頂きます。
キャビアが鎮座した、完成度の高いスペシャリテです。
一緒に行った者は、この料理が一番印象に残って好きだったと言ってました。

「鹿児島の玉露」8時間かけて抽出されたもの

・イカスミのチャプチェ
食感の良いチャプチェがイカ墨のパスタみたいに仕上がっていて、カラスミがたっぷりかかっていて、刺激的な南蛮粉が辛味を足してくれていました。
トッピングのスルメイカには細かい包丁が入っていて噛めば噛むほど旨味が増す料理です。
この辺りで、ようやくシェフが韓国料理にもルーツのある方だと気が付きました(遅い!)
そう言えば、お召し物もシマチョゴリのようでもあります。

「プーアル茶」8時間の抽出

・フカヒレの軍艦巻き
今日のメインイベントかな?と盛り上がった、マックのサンバイザーを被ったシェフが、マックナゲットのパッケージに似せたケースをサーブしてくれました。
開けると黄金に輝くフカヒレが溢れんばかりにのった軍艦巻き。
本当はフォアグラのナゲットなのだそうですが、ウクライナ情勢の影響で現在フォアグラが無いそうです。
私的にはフカヒレも大歓迎なので嬉しかったです。
海苔は皇室御用達のものだそうで、全てにおいて最高級なもてなしなんですね。生胡椒も使われていました。

「クラフトコーラ」
マックと言えばアメリカ→コカ・コーラの発想からなのですね。ホント、アイデアが楽しいです。

・トウモロコシの茶碗蒸し
もち豚の出汁が使われていて、ゴールドラッシュの甘みが箸休め的な位置づけ。

・むつとモロヘイヤ
皮目も香ばしく焼かれたムツの上には芸術的に細く切られたミョウガ、下には粘りのあるモロヘイヤ、ブブあられがカリカリと食感の違いも心地よい夏の逸品でした。

・タンの煮込み
長時間煮込んだタンは、驚く柔らかさでゼリーのよう。パサつきがまったなくて、素材の良さも伺えます。
本当は鹿肉のBBQソース、藁の短時間スモークなのですが、連れのものが鹿が苦手だったので事前に変えて貰っていました。
代替えでも、こんなに丁寧に調理して貰っていて感激でした。

・笹の葉にのった おにぎり
お米は山形の「雪若丸」
つや姫の弟分として開発された、お米の食感も楽しめるものをストウブで炊いてくれます。
炊きたてを見せてくれると、とても艶があり粒が大きいです。
それをシャモジでほぐしたら、綺麗なシェフの美しい手で自ら おむすびに握ってくれます。
私はもう結構、お腹に余裕がなくなっていたので小さめを所望。可愛らしい三角おむすびが目の前にセッティングされた笹の葉の上に置かれます。
熱いので、笹の葉で持ち上げて食べて下さいと言われて一口食べると、塩加減が丁度良いふんわりしたおむすびです。笹の葉の香りが鼻孔をくすぐります。
そうすると、そのタイミングで「千と千尋の神隠し」の音楽が流れてきます。
映画の中で、元気が出るおまじないをかけたオニギリを食べるシーンがあるので、それの再現のようです。
そうすると、店前のバス停もネコバスのもの…と言うことですね。
様々な伏線が張ってあったのにも今更ながら驚きです。

魔法にかかったような時間も終盤。
デザートは「あきたこまちのジェラート」
少し粘りがあってココナッツやパンナコッタみたいな感じもする心地の良い〆です。
お隣りのアルコールとのペアリングの方は、強めのお酒をジェラートに少しかけることを勧められていて、美味しそう!と思いました。

最後のペアリングは「梅ジュース」
べびぃ鶴梅という名で、和歌山の梅を使った美味しいドリンクで、帰ってからネットで買ってしまいました(笑)

もう一つの最後のデザートは
ココナッツファインを使ったグラハムの上に白桃とムース。
ライムゼストの爽やかな香りと、ほんの少しの苦味もプラスされて夏の夜を爽やかにエンディングまで連れて行ってくれました。

この物語のようなコースに満点を付けない人なんて居るのかな?と思うほど、五感全てで楽しませて貰いました。

最後には小さなお土産をくれて、もう私はトトロの世界から出ないといけないんだな…なんて思ったり。
名残惜しい夜でした。
帰宅して開けてみると、「恋たま」と言う半熟卵だったので、翌朝に頂きました。
濃厚なお味の絶妙な半熟卵で、塩味も効いていて最後まで抜かりのない演出を存分に味わいました。

このレビーを見て、体験してほしいと思いますが、反対に何にも知らずに味わって欲しいとも思います。

何かに疲れた時に、またはご褒美に、マンネリ化したカップルにも、コッソリ誰かを楽しませたい時にも…、想像するとこちらまで楽しい気持ちにさせてくれます。
私も次は、どのタイミングで行こうかな?
と、もう次回が楽しみなお店でした。

追記としまして、使われている食器があまりに好みだったのでお尋ねしましたら、伊万里焼・有田焼の石原豊孝さんとおっしゃる陶芸家の方の作品で工房は「いしはら陶工舎」だそうです。

2022/08/03 更新

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