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代々木公園駅前から歩いて6分くらいにある、こちらのお店。
京都の有名料亭「菊乃井」出身の大将がされています。今年の12月で5年目になるそうです。
数年前まで写真撮影なども厳禁だったそうで、知る人ぞ知る名店。山手通りに静かにありました。
店内は10席ほどのカウンターで、入り口に「奥井海生堂」さんの利尻昆布について書かれたものが飾られています。とても気になりましたが、それは後ほど思う存分知ることになります。
店主の小野山さんは物腰柔らかく、お弟子さんの女性の方も目の行き届いた優しい方で温かい雰囲気に溢れていました。
今回頂いた懐石コースの内容は「晩秋」
今年は例年より少し暖かい秋ですが、懐石の世界は既に冬目前です。
まずは
「里芋のきのこあんかけ」
柔らかく出汁を含んだ里芋に、葛でトロミがついたキノコのあんかけは生姜が効いていて秋の代名詞の銀杏も入っています。
「鰆の焼きもの」
兵庫県の明石、うらサワラだそうです。鰆独特の臭みもなく鮮度が良いです。
海苔醤油が掛かっていたのですが、磯の香りがほんのりして、とても美味しい。初めて頂きました。
「クロムツと蕪のお椀」
ここで昆布の旨味を思い知らされます。
京都で修行なさった店主は利尻昆布が関西の水で良く出ることを熟知されていて、この東京でもその味を再現されています。
その現れが入り口にあった「奥井海生堂」さんの貼り紙です。
クロムツの脂ものっていて、出汁には二色の菊の花びらが散らされていて目にも鮮やかな一椀です。
「本まぐろの黄身醤油かけのお寿司」
オープン当初からマグロを美味しく食べるために黄身醤油を使ってられたそうですが、鮪の酸味を生かすために酢飯を盛り込まれて、お寿司にされたそうです。
黄身醤油はお店によってそれぞれだそうですが、こちらでは味醂と出汁を使っていて少しの湯煎で黄身に火を入れてられるそう。
それだけでも美味しい貴重な鮪が更にグレードアップして食べられる。
マグロやカツオに酸味があるのも初めて知りました。
舌には気が付かないけど、美妙に味を感じるセンサーがついているでしょうか、それを熟知していらっしゃるのが一流の料理人なんでしょうね。
「焼きカマスの焼き茄子あんかけ」
焼きナスを作って、さらにそれに葛を使ってあんかけに仕立ててあげる工程に主婦の側からすると気が遠くなる一品ですが、そんな手間暇かかったものをサラッと出してくださる。
そしてカマスもパサッとした魚だと思っていたのですが、店主の手腕なのかシンプルな焼きなのに本当に美味しい魚になっていました。
次のお皿は茶懐石の三種盛りを思わせるものでした。
「柿と大根のゴマ酢和えイクラのせ」
「穴子の煮こごり」
「クワイのせんべい」
大根の歯ごたえと柿の甘み、それに胡麻酢が効いています。
クワイのパリパリした食感も面白く、いつか自分でも八寸に使ってみたいと思いました。
「鱈の白子と九条ネギの揚げたし」
白子好きなのですが、様々な調理法の中で揚げ出しが最高だなって確信しました。九条ネギも同じように揚げてあり、葱を使うところが京都っぽい。
「秋鮭の炊き込みご飯」
「赤出汁」
「利尻昆布の佃煮」
〆には炊きあがったばかりの鮭の炊き込みご飯。
土鍋の蓋をあけた姿を見たときには歓声を上げました。そして、お客さんそれぞれの食べすすめるタイミングを見計らって炊き上がってきます。
ごく薄切りのゴボウと香り高い三つ葉が鼻孔をくすぐり、五感で晩秋を感じました。
店主の思惑通りの感動です。
そしてこのお店の真髄、出汁の源となった利尻昆布が数時間もかけた仕込みによって佃煮になって最後に姿をあらわしました。
肉厚で、数時間も煮られたのにかかわらず、この存在感よ!
こうして書いて振り返ってみると、店主の意図が組み取れました。
東京で、こんなに美味しい京料理が食べられるお店はそうないのではないでしょうか。
最後の「豆乳プリンと小豆」もちょうど良い甘みと歯ざわりの小豆で大変満足いたしました。
こちらの店名「阿うん」ですが
店名さんと女性のお弟子さんが阿吽の呼吸なんだろうなと拝見していました。
でも帰り道に、お客と料理人も阿吽のタイミングなんだったと気が付きました。
お店を後にして、振り返ってみると店主の方の頭を深々と下げた姿を見つけて、大変心温たまりました。
そして手元には、先程残した炊き込みご飯のお握りが持たせれていて、ずっとずっと家に帰ってからも余韻に酔いしれていました。
少し寒くなったら、また必ず訪れます。
お料理にも店主さんにもまた会いたいです。
本当に素晴らしいお店に出会いました。