6回
2018/12 訪問
ミシュランを軽く凌駕するラーメン
味噌らあ麺 ¥850
半年ぶりの『虎徹』さんです。昨年の冬から初めた味噌が今年も提供されてます。
去年の味噌はメチャメチャ美味かった。結論から申し上げると、今年の味噌は更に更に美味くなってました。
秋田の味噌をベースにしたブレンド味噌に、果物を加え、炒め玉葱を中華鍋で煽った味噌スープ。味噌と果物と、玉葱由来の甘味。そこに加わる昨年は無かったマー油の香ばしい風味。この味噌は間違いない。凄い美味いです。
麺はブランド小麦を使った自家製中太麺。こちらの麺も更に美味くなってます。スープとの絡みも完璧。
店主の御厚意の窯焼きチャーシューはいつも通りの美味さ。スープが染みたバラチャーシュー。大振りにカットしたネギに、炒めた玉葱。スープ、麺、具材の全てに拘った構成。丼の一体感が素晴らしいです。
総じて…
虎徹さんの味噌らあ麺です。
文句無しで美味いです。夏も冬も同じメニューを進化させて提供してくる自信。普段のデフォを常に向上させようとする姿勢が、夏の「潮」と冬の「味噌」に全て注ぎ込んでる感じです。
こちらのラーメンは、ミシュランを軽く凌駕する完成度です。この味噌じゃ無くても、こちらのラーメンをフランスのタイヤ屋さんに食べさせてあげたいです。霞ヶ浦の湖畔の小ちゃい街まで、絶対に来ないと思うけど(笑)
来年の『虎徹』さんも楽しみです。進化の止まらないラーメンです。
2019/01/17 更新
2018/07 訪問
進化の止まらない夏の風物詩
今日の一日一麺
麺や 虎徹 @ 行方市玉造
薬涼 潮つけそば ¥900
大盛300g ¥100
〆の鴨しぐれ煮冷や飯 ¥100
今日は炎天下の中、久しぶりの『麺や 虎徹』さん。夏の始まりに毎年提供される「薬涼 潮つけそば」を戴きに。オープン10分前の到着で、なんと30人ぐらい待ち。こんなの行列初めてですよ(笑)
ほとんどのお客さんがこの夏限定を頼んでます。30分ぐらい待ってようやく着席。馴染みの店員さんが、「あと二食で終わりです」って教えてくれました。後の人には悪いけど、ギリギリセーフで間に合いました(笑)
つけ汁は清湯の塩。見た目は毎年同じだけど、去年よりも明らかに美味い。地鶏、鴨から取ったスープに、あさりの出汁を合わせた淡麗スープ。見た目からは想像も出来ないぐらいの濃厚な旨味が素晴らしい。
今日は久しぶりに細麺でお願いしました。北海道産小麦の全粒粉入り。しなやかで、コシがあって美味い麺です。既にトロトロの昆布水に浸してあり、そのまま啜っても美味い。もちろん濃厚なつけ汁にもしっかり絡みます。
チャーシューはロース。ピンク色で柔らかい。まるで生ハムみたいなチャーシュー。これだけ美味いチャーシューは滅多に無い。ちなみに今日も、店主さんからの心づけを戴きました。窯焼きチャーシューも絶品でした。
薬涼というからには薬味を楽しみます。毎年これが楽しみ。ネギとミョウガ、海苔の佃煮、蟹味噌。少しづつ麺につけて戴きます。今年のニューフェイスは蟹味噌。店主曰く、白味噌と蟹味噌を合わせて滑らかに漉すそうです。手間かかってます。凄いね(笑)
残ったつけ汁に昆布水を加えてスープ割り。そして「〆の鴨しぐれ煮冷や飯」にスープをかけてお茶漬けにします。鴨肉のしぐれ煮がとてつもなく美味い。これで100円ってヤバいでしょ(笑) 〆まで一切の隙なし。完璧です。
総じて…
進化の止まらない「薬涼 潮つけそば」です。
毎年毎年これ以上無いぐらいの美味さなのに、毎年毎年更に進化しちゃいます(笑) 一年間の店としての、店主自らの進化の全てが注ぎ込まれた一杯。一年の集大成なんでしょうね。
毎回こちらに来ると思う事はただ一つ。ミシュラン調査員に食わしてやりたいなぁ〜(笑)
霞ヶ浦のあんな場所に、こんな凄いラーメンを出す店があるって知ってる?まぁ来ないとは思うけど(笑)
あの行列が全てを物語ってますね。開店当初から通ってますが、あんな行列は初めてです。凄い店になってきました。次回の訪問が楽しみ過ぎます。
2018/07/01 更新
2018/02 訪問
孤高の天才が作った絶品「味噌らあ麺」
味噌らあ麺 ¥850
久しぶりの『麺や 虎徹』さんに訪問です。
お目当は期間限定メニューの「味噌らあ麺」。
ずっと気になっていたんですが、平日は一日中提供しているんですが、土日は夜のみって事でなかなかタイミングが合わなかったんです。今日はたまたま休みだったので、意を決して霞ヶ浦の畔に向かいました。
平日の昼時ですが、お客さんはひっきりなしに入ってきます。さすがですね。
スープはややトロみのある濃厚味噌。ベースは鶏の清湯だと思うけど、清湯だとは思えないほど濃厚です。秋田味噌を中心にしたブレンド味噌に、仄かな甘味を感じさせるフルーツスパイス。ピリッと利かせたスパイシーな辛味が全体を締めてます。
厨房の様子はわからないけど、スープは純すみみたいに中華鍋で仕上げてるのかなぁ?炒めた玉葱と挽肉の旨味と脂がスープにより深いコクを加えてます。スープ全体の一体感が凄く高いですね。
麺は平打ちの中太縮れ。啜り心地と、ややモチの食感が絶妙。この麺味噌とも好相性。美味いですね。
味噌ラーメンにしては珍しい具沢山。『虎徹』さんと言えば絶品の窯焼きチャーシュー。相変わらず美味い肉です。と思ったらスープの中からバラチャーシューも出てきた(笑)
味噌スープをたっぷり吸ったホロやわなバラ肉がメチャメチャ美味い。2種類の違ったチャーシューを一度に楽しめる贅沢な丼です。
メンマは極太の枕木。太めに刻んだ白髪ねぎと万能ネギも高機能。途中から岩海苔をスープに溶かします。バラ海苔と味噌って相性良いですね。っていうか、この海苔かなりの上物。香りと食感が素晴らしい。
前述の玉葱のシャリシャリした食感が良いですね。炒め加減が絶妙です。
総じて…
上品な旨味たっぷりの味噌ラーメンです。
文句無しで美味いと思います。初感はやや味噌感が弱めに感じましたが、様々な食材の旨味を複雑に重ね合わせる事で構築した味わいです。
個人的には、味噌ならもう少しジャンクな感じが好きなんだけど、こういう上品な味噌も悪くない。あまり経験の無い味わいの個性的な味噌ラーメンです。いやあの店の味噌に似てるなぁ〜。
しかしながら何時も思うんだけど、店主さんのラーメン作りのセンスってホントに素晴らしい。物作りに重要なセンスの良さと、オリジナリティを持ってます。
どんなに調理が上手でも、どんなに食材が良くても、丼を纏めるセンスが無きゃこんな美味いラーメンになるはずないですからね。
孤高の天才が作った絶品の味噌。さすがです。
2018/02/23 更新
2017/10 訪問
進化の止まらない淡麗そば
背脂地鶏中華そば 塩 ¥800
手作り肉ワンタン ¥150
香味肉丼 ¥320
今週末も台風接近です。先週末は台風来てるしで、ラーメンも自粛。まさか2週連続で台風なんて思わなかったので、今週は大雨の中霞ヶ浦の辺りまで行って来ました。
お目当てはもちろん『麺や 虎徹』さん。ここ最近の完成度の高さと、突き抜けた感は眼を見張る物がありますからね。
台風接近ですから流石に並びは無し。でもオープンには、大雨でもちゃんとお客さんが集まって来るんだから凄いよね(笑)
最近「塩」を食べて無いなぁ〜って事で、「背脂地鶏中華そば」の塩を手揉み麺で注文。数量限定の「手作り肉ワンタン」トッピングと、サイドメニューの「香味肉丼」も注文します。今日は豪華です(笑)
スープは琥珀色の塩清湯。
一口目で分厚い旨味が口中を支配。骨格はブランド地鶏をこれでもかと打ち込んだ鶏出汁。名古屋コーチン、はかた地鶏、黒さつま鶏を惜しげもなく使ってる。そこに煮干しと、国産しじみの魚貝出汁を加え、地元行方市の美明豚の背脂。
動物は下支え。煮干しとしじみの風味が際立ってますね。そこに合わさる背脂の甘味とコク。
これだけの素材を加えても味が濁らず、素材それぞれが嫌味無く効果的に味を構成。前回食べた醤油より、塩は素材の味が良く解ります。じんわり染み入るような旨味。時折来る生姜の風味がニクい。このスープスゲ〜美味い。
麺は自家製の手揉み中太麺。北海道産小麦と、香川県産のうどん粉のブレンド。モチモチした食感と、手揉みから来るピロピロした食感。前回食べた時と雰囲気がちょっと違う気がするなぁ〜(笑) 今日は手揉みが少し弱いような気もするんだけど、結論は凄い美味い。
久しぶりに食べたトッピングのワンタンがめちゃ美味い。餡の豚肉の香りが良くて、みっしり詰まってる。これ150円は安過ぎる。これは必須。
ズラリと並んだ窯焼きチャーシュー。心遣いいつもすいません。香ばしくてめちゃくちゃ美味い。その下にはトロトロのバラチャーシュー。どちらも甲乙つけがたい美味さ。素晴らしい。
サイドメニューの「香味肉丼」は、数種類のチャーシュー切り落としに、サッパリした香味ダレのかかった絶品丼。いつもは「肉マヨ丼」ばっかり食べてましたが、塩スープにはこの方が合うなぁ。チャーシューのコッテリした脂と香味ダレの相性が抜群。完成度高いですね。美味いです。
総じて…
淡麗背脂魚貝地鶏塩そばです。
ちょっと言葉が出ないぐらいの完成度の高さ。これをミシュランが食べたら間違いなく星が取れるんじゃない?(笑)
これだけの逸品があの環境で提供される事自体凄い事ですよね。食べる度に美味くなる、進化の止まらない淡麗そば。いやいや脱帽です。
先日発売された『TRYラーメン大賞』って、何故か茨城県は対象外。まぁそんな小ちゃな事はどうでも良いんだけど、もし茨城県が入ったら総ナメにしちゃうんじゃないかなぁ?ここは勿論のこと、あそこや、あそこや、あそことかね(笑) それだけ美味いって事です。
2017/10/29 更新
2017/07 訪問
ミシュランより凄い塩つけ麺
薬涼 潮つけそば ¥880
〆の冷や飯(そぼろ納豆付き)¥50
夏になると始まる限定メニューで欠かせないのが、『麺や 虎徹』さんの「薬涼 潮つけそば」です。
オープン以来4年連続で提供し続けている夏の人気メニュー。今年はどんなバージョンアップがされているのか?というのも、去年のバージョンは物凄いハイレベルでしなからね。あれ以上があるのか楽しみです。
今年もつけ汁、麺、具材の3つのお皿で提供される豪華版。もうこのビジュアルだけで満足(笑)
つけ汁は琥珀色の清湯スープ。
「地鶏中華そば」で使っている、名古屋コーチン,黒さつま鶏,はかた地鶏の出汁に、しじみ出汁を合わせたそう。去年の浅利出汁も素晴らしかったが、今年は更に上をいきます。これだけのブランド鶏を原価度外視でぶち込んでるって凄い。
どの鶏がどんな味かなんて解る訳ないけど、この分厚い鶏の旨味に、濃厚なしじみの風味。これは凄い。
ちなみにこのつけ汁はあったかいんです。夏限定だけど、冷製じゃない。あったかいからこそ重層的な旨味がじんわり染みてきます。こんなつけ汁滅多に出会えない。
麺は煮干しのつけ汁に浸された、自家製平打ち中太麺。こちらもブランド小麦を惜しげもなく使った極上麺。小麦の風味が香り、もっちりした食感に、ツルッとした喉越し。浸された煮干しが麺に絡み、鶏のつけ汁と合わさります。これは凄いよなぁ(笑)
思わず完食しそうな勢いですが、ここからが真骨頂。
「薬涼」の二文字の意味が解る薬味の数々。ねぎ,生姜,大葉,茗荷,生海苔,梅を混ぜた大根おろし。これをつけ汁全部ドボンするのは愚の骨頂(笑) 一つづつ麺に乗せて、味わえます。
茗荷と大葉の鮮烈か香り、白髪ねぎの食感、海苔の磯の風味。そして梅の酸味と大根おろしの辛味。薬味を変えるだけで、これほど顔の変わるんだから楽しい限り。
そしてなんと言っても、今年から導入した窯焼き焼豚のクオリティの高さ。これだけ美味い焼豚って凄いですよ(笑) 店主の心尽くし、たっぷり堪能させていただきました。素晴らしい。
麺を浸していた煮干しスープでスープ割。染みますね〜。完璧なスープ割。文句無しです。
昨年から始まった「〆の冷や飯」ですが、今年は茨城県のソウルフード「そぼろ納豆」付き。極上スープ割をかけてサラサラっといただきます。納豆乗ってるんだから美味いに決まってる。最高でしょ(笑)
総じて…
全てが完璧な夏のつけ麺です。
文句無し。完璧です。
つけ汁の濃厚さ、麺の美味さ、焼豚の完成度、薬味の楽しさ。ビジュアル、プレゼンテーション、クオリティ。宛らラーメンのコース料理。隙が全く無いです。
全てのラーメン職人はこういう仕事がしたいんだろうなぁ。こういう一杯を提供したいんだろうなぁ。原価度外視で、自分の作りたい一杯を妥協無く作り上げた店主に賞賛を送りたいですね。
はっきり言って、霞ヶ浦の辺りのど田舎のラーメン屋さんです。
ここで妥協無しの、物凄いラーメンを提供している若い店主。ミシュランはこんな所まで絶対に来る訳無いんだけど、彼らがが平伏す、星が採れる逸品だと思うのはオレだけ?(笑)
ラーメン好きなら、グチャグチャ言わずに黙って食べるべき逸品だと思います。この夏必食の一杯。
塩つけの最高峰を食べに、霞ヶ浦に行こう!!(笑)
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2017/07/02 更新
辛味噌らぁ麺 ¥890
トッピングマー油 ¥30
久しぶりに霞ヶ浦の畔の『麺や 虎徹』に訪問して来ました。毎年この時期恒例の「味噌」を戴きます。
今年は従来の味噌に加えて、「辛味噌らぁ麺」がラインナップ。合わせて「黒マー油」のトッピング。迷う事なくお願いします。
鶏清湯に、秋田味噌メインに数種類を合わせたブレンド味噌に、果物とスパイスを合わせた何時もの味噌スープ。そこに唐辛子?豆板醤?の辛味と、花椒の痺れを合わせたカラシビ味噌。結構な辛さです。
カラシビだけじゃなく、味噌スープ自体も例年よりもトロみがあって濃厚。話しを聞くと、酒粕を使っているとか。辛いんだけど、独特の甘味や、熟成感はこれかな?
黒マー油も効果あります。焦がしニンニクの風味が、カラシビ味噌をよりパンチの強い、ジャンクなスープに変化させます。中華鍋で、玉葱と挽肉を炒め合わせた味噌スープ。濃厚で辛くて、パンチがガツンと効いたスープです。
麺は自家製の手揉み麺。うどん粉をブレンドしたというモチモチの食感。濃厚味噌スープが汁無しなみに絡んできます。良く合います。
トッピングで目を引くのは高菜漬け。熟成濃厚味噌スープに、高菜漬けの風味とコク。歯応えも楽しい。バラチャーシューはホロホロ。別皿の釜焼き肩ロースは味わい深い。メンマは柔らかい。どの具材もレベルが高くて、構成もオリジナリティが高い。これ凄い。
総じて…
唯一無二の辛味噌ラーメンです。
いつもの「味噌」とはちょっと違いましたが、よりパンチのあるジャンクな味噌に進化してました。
素材と調理にとことん拘る、孤高の天才井川店主が作るラーメンは、他にマネの出来ない逸品です。それぞれのパーツの完成度の高さ。それを一杯の丼にする構成力。茨城の田舎の片隅には、天才の作る物凄いラーメンがありますよ。ノーマルの「味噌らぁ麺」も食べに行かないとですね。