3回
2023/10 訪問
無駄がない
夜ごはん
【食べログ寿司TOKYO百名店2022】
■おまかせ
2回目の訪問となる『鮨たかはし』へ。
27歳で独立を果たし、銀座の一等地にオープンして以来、予約の取れない鮨店のひとつとなった名店。
「毛蟹キャビア」から始まり、「ズワイガニのコロッケ」、当店の顔ともいえるこの2品は外せないし、わかっていても頬が緩む美味しさ。
また、この日のハイライトとして印象的なのが、「アジ」。アジに添えるガスパチョのようなソースは、なんとイクラを裏漉ししたもの。濃厚なイクラソースがアジを引き立てるから不思議。9〜10月の時期限定だそうだ。
ややぬるめで固めに仕上げたシャリは、かなり攻めている印象だが、この芯の残るシャリが妙にいい。タネとの一体感も良好。そして、御料理も接客もお弟子さんたちの動きも、すべて無駄がないのがなんとも居心地がいい。次の訪問も楽しみだ。
01.毛蟹
02.煮蛸
03.カツオ
04.白海老
05.ズワイガニのコロッケ
06.カワハギ
07.中トロ
08.アジ いくら裏漉しソース
09.コハダ
10.大トロ
11.赤身漬け
12.鰻
13.イクラ
14.ホッキ貝
15.車海老
16.穴子
17.赤だし
18.ウニトロたく巻き
19.玉
2023/10/13 更新
2023/04 訪問
鮨を科学する
夜ごはん
【食べログ寿司TOKYO百名店2022】
■コース¥33,000(税込)
かつて、寿司職人のキャリアは「飯炊き3年、握り8年」と言われ、20代や30代の職人が店を持つなんてことは稀の稀。しかし時代も変わり、今では20代の鮨職人も珍しくないなか、先駆けとも言えるのが『鮨 たかはし』の店主・高橋潤氏。東京を代表する鮨の超名店『鮨 さいとう』で研鑽を積み、2014年当時、若干27歳の若さで銀座に独立を果たした。2020年には共著で『すしのサイエンス:おいしさを作り出す理論と技術が見える』を上梓したことでも有名(まだ読めていない)。
もちのろんで予約困難なのだが、どうにか席を確保することができ、初訪問。店内は落ち着きのあるL字型のカウンター。隣との間隔はやや狭め。
料理は、おまかせコース税込¥33,000のみ。
約20品程度。構成が独自的で面白い。基本、酒肴から握りへの流れだが、合間合間につまみが挟まれる。象徴的なのが「ズワイガニコロッケ」である。大トロと赤身の握りからの“カニコロ”は、当店を象徴するようなハイライトだろう。濃厚でリッチな味わい。当たり前にめちゃんこ旨い。
また、出だしで掴まれること請負。
お店を象徴するひと品でもある挨拶代わりの「毛蟹」。みっちりと身と蟹味噌が詰まっており、塩と甘酢が用意されるがそのままでも十分。トップのキャビアも塩みをプラスしてくれる。続いて出される「鳥貝」と「煮蛸」。プルンと弾ける食感に海の香りや味を感じられる鳥貝と、しっとりグニュっとした食感に甘めの味付けをされた「煮蛸」のコントラストは印象的だ。
中盤で出される「ホッキ貝のオイル漬け」と「あん肝」も構成に強いインパクトを与えている。
シャリは、薄めの赤酢。酸味や塩気は穏やかに、温度は低めに感じられた。固めの炊き具合が非常に好みで、粒感のあるシャリだ。
3品目でさっそく登場する握りの一発目「カツオ」。マグロの皮のタタキとねぎをシャリとタネにはさみ、とてもインパクトのある一貫に仕上がっている。
ソフトドリンク二杯いただいて、お会計は、¥34,650。個人的には一品、二品あるとおなかも満たされ、嬉しいところ。しかし、独自のアプローチと構成が愉しく、“鮨を科学する”片鱗が感じられた。ぜひまた訪れたい鮨屋だ。
1.毛蟹
2.鳥貝と煮蛸
3.カツオ
4.真鯛昆布締め
5.すっぽんの茶碗蒸し
6.縞鯵
7.中トロ
8.京都物集女産筍と青森県産アイナメのお椀
9.ホッキ貝のオイル漬け
10.あん肝
11.コハダ
12.大トロ
13.赤身
14.泉州水茄子 牛蒡
15.ズワイガニコロッケ
16.アジ
17.車海老
18.穴子 塩
19.赤出汁
20.雲丹トロたく巻き
21.玉
2023/05/05 更新
夜ごはん
【食べログ寿司TOKYO百名店2022】
■おまかせ¥33,000(税込)
2024年3月で10周年を迎えた『鮨 たかはし』。銀座の地で27歳で独立し、当店をオープン。いまや20代でデビューする鮨職人も珍しくないが、10年前であれば異例でしょう。そして、10年も続けるなんて、本当にすごいこと。
今回も毛蟹のキャビア載せからスタート。毎度この毛蟹を楽しみにしている自分がいる。そして、鰹の握りが素晴らしい。おそらく鰹のたたきを、鰹とシャリの間に忍ばせ、重厚な味覚を演出している。肉厚に切られた鯵のジューシーさは、なんとも艶っぽい。おなじみのフライは、今回太刀魚。自家製のタルタルソースがやはり美味しく、お新香でお口直しのあとには鮪3貫へ続く至福の流れ。
お会計は、ソフトドリンクを飲んで2人で¥69,500ほど。銀座の地で、ひとり¥40,000を切る金額も実にありがたい。もう10年通いたいと思わせてくれる鮨屋だ。
01.毛蟹キャビア
02.鳥貝 煮蛸
03.鰹
04.真鯛
05.子持ちヤリイカ
06.あん肝
07.鯵
08.小肌
09.太刀魚フライ 自家製タルタルソース
10.中トロ
11.大トロ
12.鮪漬け
13.鰻きゅう
14.北寄貝
15.車海老
16.雲丹
17.赤だし
18.穴子
19.ネギトロ巻き
20.玉子