清家一郎さんが投稿した久保田(愛媛/道後温泉)の口コミ詳細

食と…酒とバラの日々

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久保田道後温泉/日本料理

7

  • 夜の点数:4.5

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
7回目

2024/01 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

冥土の土産に…「而今 特上雄町」

1/2 道後「久保田」 

めでたい お正月の「久保田」でのお食事会は、麗しい美女‍が1人増えて……自称独身と正真正銘の独身貴族の、男女5人で幕を開けた…

★「而今 特上雄町」

久保田さんはコレを買う時に、僕の顔が浮かんだらしい…
品種改良がされておらず、栽培が難しい酒米「雄町」にとって、「特上」は整粒歩合90%以上という奇跡のハードル。
それを超えたのは、昭和26年農産物検査法ができて以来、平成30年と令和4年の2回だけ……
酒処 高知で育った同い年の友人に「冥土の土産やなぁ」と呟きながら口に含めば……
「而今 特上雄町」は、品位さえ感じさせる優しい甘さで舌を撫で、而今らしい柔らかな酸味を余韻に変えて…喉を伝い落ちてゆく…

★百合根の擦り流し
★ 雪花菜和え(きらず和え)

縁起のいい「おから」のお正月料理
「おから」は切らないから「きらず」→縁を切らない「祝いの席の料理」らしい…

★アワビの黄身酢和え

黄身酢は文字通り、卵の黄身と酢を使って作る和食のソース。
お店によって、また、使われる素材によって…その甘さ、コクに随分と違いがあるような気がする。
今回のそれは、アボガドも加えたという…
甘さを抑え、アボガドのコクを加えたような味わい…
それはアワビの強さに、合わせたものかも知れない……知らんけど…

★シャンパーニュ・オーギュスタン キュベ ・フー 自然派
★ 河豚唐揚げ

久保田さんによれば、世界ソムリエコンクール・チャンピオンのソムリエ…絶賛のシャンパンらしい……
口に含めば、僕のようにキリっと男前なシャンパン…
下関産の河豚の唐揚げは、はふはふの食感で旨味たっぷり…
シャンパンでも日本酒でも…どちらでも 美味ひい〜

★煮物椀
 
お正月らしい伊勢海老の椀
出汁の中に伊勢海老の柔らかな甘さが染み出し…金時人参と原木椎茸がふんわりと膨らむ。
汁を含んだ金時人参の…澄んだ甘さに癒される…☺️

★河豚刺し

河豚は下関産!
下関産と聞くと…「美味しいのかしら?」と
思ってしまう…ミーハーな僕…
酒は「黒龍」辰年バージョン

★鯛かぶら 菜の花と木耳

鯛は、もみじ鯛とか桜鯛とか、よく言われるが…僕は1-2月の鯛が、味わい深いと思っている…
鯛の品のいい旨みに、かぶの優しい甘みと香りが、しっとりと寄り添う…
久保田らしい、透明感のある綺麗な鯛かぶら……和食の冬の逸品である…

★ヒラメの赤味噌焼き
★タラの白子の里芋グラタン

ほろ酔いで…もうそろそろ記憶が曖昧…
可愛い器に入った「タラの白子」に、
「法善寺 㐂川」の親父と同じく……
僕の痛風を呼び覚まそうという…密かな陰謀を感じる…

★黒毛和牛 炭火焼き
★河豚雑炊
★水物

サラサラの河豚雑炊!
悲しいかな…コレが地元では見当たらない…
地元にあるのは河豚雑炊ではなく、チト粘りのある河豚おじや。
故に十数年前から、河豚コースは地元で食べていない…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後に記念撮影をして、僕だけ残り…しばし雑談…
すると、2月末にスタッフを連れ、宇和島・八幡浜に慰安旅行を計画していると言う……
行く予定のお店は、僕のご贔屓の店ばかり…
何故か僕も…参加者に加えられているような?
まあ…お気に入りの料理人の甘い誘惑には、逆らえない男ではあるけれど…

2024/01/22 更新

6回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

宇都宮 恵 料理長の夕べ

12/06 道後「久保田」
   【宇都宮 恵 の夕べ】

今夜は、久保田のお弟子さん(恵さん)を料理長とし、彼女に全てを任せて、店主は客席で僕達と一緒に呑む…という趣向…
久保田の脇を固めるお弟子さん2人は、よそのお店に行けば料理長に匹敵する腕前である…
彼女は、10月の愛媛県の「河豚名人戦」では、見事《準名人》を獲得した…という…

★膳出し 
  飯 穴子寿司 針林檎
  汁 清仕立て 
   鯛 葛打ち 薄氷蕪
  向付け あわび茸昆布締め
   長芋 穂紫蘇 
   山山葵 加減酢

一膳目は彼女が嗜む茶道に習い、茶懐石のお膳出し(左に飯椀・右に汁椀・奥に向付)
今夜は飯椀の代わりに…穴子寿司。
柔らかな加減酢でいただく「あわび茸」は、アワビに似た…という不思議な食感…
冬の薄氷に模した蕪を乗せた煮物椀。
薄氷蕪の下には優しい味わいの鯛と、女性らしく柔らかな…心和ます汁が潜む…
久しぶりの茶懐石のお膳出しに、ゆっくりと背筋が伸び…身の引き締まる思いがした…☺️

★お造り 河豚

今年10月、愛媛県の「河豚名人戦」で、彼女は見事《準名人》を獲得した。
常連さんのほとんどが「今夜のお刺身は河豚!」と期待していたに違いない…
期待どおりの河豚は、愛媛・長浜産!
ほんの気持ち厚めに切っている気がする…
昔々、師匠の久保田さんは「ふなや」の料理長の頃、「いい河豚は、ほんの気持ち厚めに切った方が…」と言っていたような…

ポン酢は河豚の味を左右する……
僕は時には塩で食すこともあるが…
今夜のポン酢は、キリッと酸の立った男前なポン酢…
前に座る久保田さんに、河豚のポン酢談義を振れば……どうやらこのポン酢は久保田の流儀らしい…

★焚合
伊代美人 含め煮・才巻海老・蓮根餅・椎茸・方蓮草

久保田の焚き合わせは、僕のお気に入りのメニューの一つである……今夜もまた然り!
今夜のメインは伊代美人(里芋)
ふっくらとふんわりと舌を撫でる…
調味料の嫌な味も、雑味も一切なく…それぞれの素材の素朴な甘さが響き合う…
どっかのCMではないが……
「あぁ…これが家で食えたなら…」

★焼き物
 金目鯛 黄身酒盗ソース 白髪葱

炭火でじっくり火を通したという金目鯛。
カリッと焼かれた皮と身の間の…まったりとした脂が舌を誘う……
その切なくも柔らかい甘さに…舌が震えた…
甘さを抑え…酸味を含んだ黄身酒盗ソースが、味わいをよりまろやかにし、細かな白髪葱の食感がさりげないアクセントとなって、口腔を洗う……

★温物
 渡り蟹 羽二重蒸し 百合根あん

一瞬「茶碗蒸し?」と思ってメニューを見れば……「羽二重蒸し」
裏ごし器にガーゼをのせ、二重に裏ごしして蒸されたものらしい…
その滑らかな口当たりは、当然ながら茶碗蒸しの比ではない。
深く匙を入れれば…渡り蟹が、「私もいます」と、にっこり顔を覗かせる…☺️
品位の高い茶碗蒸しと言うのだろうか?……はんなりとほっこりと…奥ゆかしい蒸し物である…

★強肴 牛ヒレ炭火焼き
  フィグビネガーソース
  牛蒡 銀杏

メインはお師匠さんに習って?…牛ヒレ…
久保田のメインは、頑なに牛ヒレやな〜と思いながら食すと……
フィグビネガー(イチジク風味のビネガー)の味わいに、一瞬 咀嚼が…止まった…
今までの久保田の牛ヒレにはない…新しい爽やかさがあるような…
上に添えた「ごぼう」は、木枯らしを表現した物だという……和食は美しくも深い…

★河豚拉麺

今夜はメニューを見るなり、コレが目に飛び込んで来た…
河豚ラーメンだという……
道後の有名な中華「門福」のご主人が斜め前に座っていた理由が、今、分かった。
恵さんは、この〆の一品のために、門福に何度も通ったらしい……
生まれて初めて食すその河豚ラーメンは、驚くほど穏やかに柔らかに…河豚の旨味をさりげなく漂わせながら…喉をつたふ…
そのスープは何の躊躇いもなく全て飲み干した…できればオカワリしたいほど…
味変のための河豚の佃煮が…ラーメンに入れるには もったいないほど日本酒にピッタリ…

★御菓子 苺 うさぎ饅頭
     薄茶

いつものように デセールは何も語らず…
ただニヤニヤと…楽しむのみ…

お膳出しの茶懐石の作法で始まった食事の〆は、やはりお抹茶…
和食はやはり、お抹茶で締めたいものである…☺️
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
コースが終われば当然のように久保田さんが…セラーからワインを引っ張り出してくる…
目の前には、道後の有名な中華「門福」のご主人と、久保田さん。
料理人二人との料理談義に花を咲かせながら呑む酒に、瞬く間に師走の夜が更ける……
心地よく酔っ払って…最後は、よく頑張った恵さんと記念撮影…
満面の僕の笑顔が、彼女の料理の出来栄えを物語っている……

2023/12/30 更新

5回目

2023/09 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

お弟子さん…曽我部 玲の夕べ

9/27 道後「久保田」
  【曽我部 玲の夕べ】

今夜は、久保田のお弟子さんの一人(曽我部さん)を料理長とし、彼に全てを任せて店主は客席で僕達と一緒に呑む…という趣向…
久保田の脇を固めるお弟子さん2人は、よそのお店に行けば料理長に匹敵する腕前である…
今夜の予算からしてスパークリングから……と思いきや、こっそりと久保田セラーから「アンリ ジロー・コード ノワール」が現れた…
ピノ・ノワールのシャンパン、好っきやなぁ〜

★先付
 湯葉胡麻豆腐 山葵出汁
 柿と菊菜の白和え 菊花

★煮物椀
 清汁仕立て 菊蕪蟹射込み

いつものように、椀を少しずつ開けながら香りをいただく……
全てを開けると、見事な包丁細工の菊蕪が現れた。
中には渡り蟹の身を忍ばせた…
これは…料亭の仕事である…
透明感のある出汁の味わいは、やはり師匠の久保田さんに似ている。
この透き通るような美しさ・味わい、またその崩れゆく儚さ、微かに残る上質な余韻こそ……単なる「うまいもん屋」では味わえない、和食の醍醐味である…

★造り
 1. 烏賊昆布〆 雲丹醤油

烏賊と雲丹の相性の良さは抜群である……
お品書きにその名前を見ただけで「不味いわけがない…」と、食いしん坊の脳が囁く…
まったりと雲丹が漂う…薄味の雲丹醤油を、昆布〆の烏賊で、たっぷりと すくい取るようにいただく…
前に座る久保田さんに、「これ、反則やわ…」と呟いた..

★造り
 2. 鯛 鰆

鯛は今治沖、鰆は長浜沖で取れたものらしい…
鰆には、キャビアライムを添えてある…多分、同じ八幡浜の梶谷さんのものだろう…
酸味フェチの僕は…「もう少し、キャビアライムが欲しくない?」と久保田さんに呟く…
造りの順序も、こちらが先の方が…良かったかも?
大きなお世話だったりして…

★焚合
 芋 蛸 南京

今夜は女性のお客様も半分くらい…とあって、女性の大好きな食材を集めたのかな…
蛸は良い色が出るように、小豆で炊いたものらしい…
その柔らかさと、しなやかな味わいは…やはり一味違っている…
ほっこりと…かつ 爽やかな焚き合わせだった…

★焼物
 甘鯛丹波焼

甘鯛の焼き物に、栗を裏漉しして干したものを乗せた…
あるいは最後に乗せて、また軽く焼いた…かも??
甘鯛の火入れは柔らかくしっとりと……
ほろほろと儚く崩れる 栗の風味が…秋の訪れを感じさせる…

★揚物
 車海老丸十巻 甘長唐辛子

薩摩芋を桂剥きにして、巻いてあげたものらしい…
車海老の淡い甘さを薩摩芋の甘さで包む…不思議な食感と味わい…

★強肴
 牛ヒレ肉炭火焼 
 松茸 銀杏 舞茸のソース

最後のメインは、牛ヒレ。
コレは師匠・久保田さん譲りの、決まりごとかも知れぬ…
そして、ここで松茸!
松茸は「すき焼き」でもよく見られるが、松茸と牛肉のマリアージュは、それはそれは素晴らしい……

★留椀
 合わせ味噌仕立て(撮り忘れ)
★御飯
 鰻押し寿司 玉子焼
★水菓子
 梨ゼリー寄せ

いつも撮り忘れる「牛ヒレ肉」をきっちり撮ったと思ったら…留椀を撮り忘れ…
鰻は天然!僕の地元八幡浜で取れたものらしい……地元では、なかなか食べれない貴重品だけど…

水菓子を食べ終われば…久保田さんが「時間があれば呑んでって下さい」と……久保田セラーから赤ワインがドンドン出て来る…
こんなに呑ませてもらっていいのかしら?と、次回の別のお弟子さん‍の会も、予約して帰途に着いた…

2023/10/19 更新

4回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

お盆は久保田で…人妻と共に…

8/14 道後「久保田」総集編

今夜は、N響のヴィオラ奏者でもある人妻‍真弓さんが、僕を驚かせようと横に佇んでおられ、ご一緒に楽しくお食事となった。
人妻と言っても、目の前にご主人がいるので、全く問題はない…(^-^)

★とろろ汁

冷んやりとした「とろろ汁」が、乾いた喉を優しく癒やす…

★夏野菜の焼き浸し

産地は忘れてしまったが、素材の良さが漂う焼き浸し…
「黄色いズッキーニは初めて!」と呟いたら「絶対、何処かで食べてるはず…」と久保田さんに突っ込まれた…
そんな気がしたんだけどなぁ〜

★穴子の煮凝り
★猿海老の大葉巻き
猿海老は熱を加えると赤くなるところから、名前がついたらしい…

「ドン・ルイナール. ブラン ド ブラン2004」は、豊かな果実味で僕を迎えた…
折角ですから…皆で乾杯
『シャンパーニュの宝石』と呼ばれるルイナールの、洗練されたエレガントな味わいは…皆を幸せにする……
久保田さんのお弟子さん、恵さん‍の「美味しい」という、一瞬 ドキッと目を見開いた、にこやかな笑顔が…とても素敵だった…☺️

★煮物椀

煮物椀の今夜の椀種は「おこぜ」
涼やかに素麺もあしらった…
久保田さんに問えば、和食において素麺は「天の川」とか…川をイメージするものらしい……なるほど…
僕も真弓さんも「きゅうり?」と思った緑は、摘果されたメロンらしい…

久保田さんの椀は、京料理的な…綺麗な透明感がある
「おこぜ」は「一度 蒸したの?」と問いかけるほど、雑味がない…
研ぎ切ったピュアな甘みを出汁に溶かせ、露は舌を惑わせながら…静かに喉を震わせ…落ちてゆく……

お造りとなると日本酒が恋しい…
ましてここでは、僕が愛してやまない
「而今」が…いつも待っている…

★あまてがれい(マコガレイ)

調べれば…マコガレイのことを瀬戸内ではアマテガレイというらしい…大分では有名な城下ガレイとなる。
その身は ふんわりと柔らかく、
淡白な味の中に…繊細な甘みと旨味を感じるような…

★何処かの鰹?
★今治産のタコ(撮り忘れ)

飾り包丁の、きめ細かさが嬉しい…

★鱧の柳川風
鱧はやっぱり、出汁絡みがいいですね〜

★愛媛 美川の鮎
当然、頭から…
素材もさることながら、火入れもふっくらとしてほろほろと……
いいですな〜夏の鮎も……

酸味の効いた「而今」は、スルスルといくらでも入ってゆく…極めて危険

★フカヒレの豆乳蒸し 

フカヒレは気仙沼の一級品らしい…
フカヒレ自体には味はなく、フカヒレにかける餡、出汁がその味を決める。
中華のコクのある餡とは違い、久保田の餡は…淡くふんわりと柔らかい…

★福岡の黒毛和牛 フィレ(撮り忘れ)

思わず「赤ワイン〜」と言ったところから記憶がない…
当然、撮り忘れ!
久保田さん、ごめんなさい…

★ご飯 汁物
★水物

記憶がなくても…残さず食べてる僕

「ドン・ルイナール2004」は、ゆっくりと時間をかけ…少しずつ温度を上げながら、いただいた…
愛する「而今」とシャンパン……
僕にとっては1番幸せで…1番危険な取り合わせである。
最後は記憶も飛び、せっかく奥様がいらっしゃるのに、記念撮影も忘れてしまった…
還暦を遥かに超えた いい歳をして……分かっていながら、ホテルの廊下で轟音と共にコケるまで呑んでしまう……大人の分別を超える酒と料理が、ココにはある…
そろそろ、ステッキでも買おうかと…真剣に思い始めている…

2023/09/25 更新

3回目

2023/01 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

椀は和食の華であり、椀がその店の品格を決める…

1/2 道後「久保田」

久保田さんの奥様は、天下のN響のヴィオリスト(ヴィオラ奏者)
以前からのSNSでのお友達でもある。
そのユニークな楽しい投稿で、初対面のような気もせず…思わずハグハグ
めでたい お正月の、久保田でのお食事会は、自称独身と正真正銘の独身の…男女4人で幕を開けた…

ワインエキスパートKumiちゃん持参のシャンパンは「マルゲ キュヴェ サピエンス 2009」
完全なる自然派のメソッドで造られた初のプレスティージュ・シャンパーニュ…らしい…
ソムリエ池田氏に感想を求めれば「繊細でエレガント!」…流石!上手いこと言うなぁ〜
その濃いめの色合いからは熟成感も感じさせた…
細くしなやかな腰つきの、香り高き美魔女…と言うべきか…

★カリフラワーのすり流し
★ 雪花菜和え(きらず和え)…おからの料理

耳慣れない料理の説明を聞けば……「おから」は切らないから「きらず」→縁を切らない「祝いの席の料理」らしい…
また、賢くなって帰れそうです…

★鮑の柔らか煮

鮑は、表面に鈍い艶があり、旨味にも…美しい艶がある。
3時間ほど煮込んだという、その柔らかな肢体に…ふんわりと歯が抱かれた…

★気仙沼産 生本マグロのにぎり

やはり、本マグロは「生」がいい。
まったりと舌にしなだれる本マグロに魅せられ、3秒ほど…じっと舌に乗せた…
それは、噛むのを ためらわせるほど色っぽい…

★而今 にごりざけ生
★数の子

「而今」は、僕の最も愛する酒である…
今まで都会のいろいろな名店でいただいて来たが、超入手困難酒「而今」の、ここまでの品揃えは見たことがない
選択を任され、迷いに迷って選んだのは、初体験の「而今 にごりざけ生」
瓶内では まだ発酵が進み「微発泡」を感じさせる。
すかさずソムリエ池田さんから「シャンパンの後で最高ですね!」と声が出る。
而今独特の綺麗な酸味のせいか、にごり酒特有の甘ったるさは微塵も感じさせない……当然、食事の邪魔もしない……
上質感溢るる「にごり酒」だった。

★煮物椀 海老真薯 蕪 人参

蕪は薄氷を現し、下に潜む人参は日の出を現すという…
金粉を散りばめた椀は、穏やかな光沢を放ち…海老真薯はホッとする微かな甘みで心をほぐす……
椀は和食の華であり、椀がその店の品格を決める。
久保田さんらしい…澄み切った気品を感じる椀だった……

★ふぐ刺し

久保田さんは愛媛認定の河豚名人5人を育てた大名人である。
以前、「いい河豚は気持ち厚めに引いた方が、美味しいような気がします」と聞いたような…
今日のもそんな気がして…大きさを聞けば…2.2kgの河豚だという……
その身は ねっとりと舌に絡み、その色香に戸惑いながら、そっと歯で甘噛みすれば…品のいい淡い甘みを振りまいた……

余談だが、僕の友人に豪華な新車をバラされ…奥様 真弓さんに、愛する「ハスキー犬メイちゃん」さえ乗せない事をバラされ……愛媛の大名人の河豚を引く手が微かに震えたのが…とても楽しい事件だった…

★ 焚き合わせ 伊予美人(里芋) 甘鯛 

愛媛在住ながら…伊予美人という里芋は、初めてではなかろうか?
初めて食べるのに、なぜか懐かしい……地味ながらも贅沢な、ほっこりと心を包む味である…

★蓮根餅のフカヒレ餡掛け 生姜
★〇〇の天ぷら
★大分県産 黒毛和牛(撮り忘れ)

話は弾み、酔っ払い…この辺から撮り忘れ・聞き忘れの連発!
記憶も飛んで…もう、笑って誤魔化すしかない…

★ふぐ雑炊
サラサラとした綺麗な ふぐ雑炊。
ふぐ雑炊はネバネバではなくサラサラ…こうでなくてはならぬ…

★水物

奥様 真弓さんの命名であるが、久保田さんにはピュア夫さんという別名がある☺️
奥様と訪れたイタリアのレストランで、若いカップルのプロポーズの場面に出くわし…思わず感激、号泣してしまったのだ…
そんなピュア夫さんの…お正月らしい、ピュアで美しい和食だった…

2023/07/28 更新

2回目

2022/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥80,000~¥99,999
    / 1人

「而今 特等雄町」の誘惑…

8/16 道後「久保田」

2度目の久保田
オススメのシャンパンは2択、馴染みのボランジェを敢えて外し…ローラン・ペリエ。
まずは再会を祝して、皆で乾杯

★とうもろこしの擦り流し
★だだちゃ豆のジュレがけ&鱧の子のせ

ヒンヤリとした…滑らかな擦り流しが、淡くピュアな甘さで…喉を優しく撫でてゆく……

★キスの梅紫蘇巻き

軽く儚げに感じられるのは、衣の薄さか?油の良さか?
梅紫蘇の酸味が、キスの淡く繊細な旨味を引き立てている…

★煮オコゼを、赤酢の入った酢飯に乗せて...
★煮物椀 焼き鱧と松茸

今年初めての鱧松の椀
松茸は、初の北海道産だそうな…
蓋を少しずつ開けながら、最初の香りをいただき、口を寄せて汁を一口含む。
焼き鱧の香ばしさ、松茸の品のいい香りが…静かに口腔に広がってゆく……
久保田さんらしい、透き通った綺麗な椀……鱧と松茸の椀は和食の素晴らしい華である。
僕の地元八幡浜は、全国でも屈指の鱧の産地でもある。
近年、この鱧を売り出そうとしているようだが、悲しいことに誰も、この「鱧と松茸の椀」を作ろうとしない…….と、久保田さんに愚痴りながら蓋を閉じた……

★「而今 特等雄町」
★ 石鯛 アコウ

素晴らしい日本酒を、用意してくれていた…
「而今」は僕の最も好きな酒である…その特級品らしい…
お値段にも驚いたが、ヤボだから言わない…
またまた皆で乾杯して、神妙に口に含めば…たおやかに滑らかに舌を滑り、柔らかな香りを振り撒きながら落ちてゆく……
「而今」らしい爽やかな酸味は、言うに及ばず…
甘味・旨味・酸味の、繊細で絶妙なバランス…そして、ため息の出るような、ふくよかな余韻…だった…
肴は、今治、来島海峡の石鯛と、
アコウにキャビアライムを添えて…
今夜も、心地よく酔えるに違いない…

★真蛸の湯引き 梅肉醤油
★イカのピータン和え

イカのピータン和えは、料理の鉄人、道場六三郎さんから教わったそうな……
達人は鉄人と繋がっていた…

★アコウと ささがきごぼうの卵とじ
★アコウの皮の焼き物

アコウの皮が勿体無いので焼いてみました…という焼き物が、と〜っても好み…
そりゃ〜 皮と身の間が美味しいんだもの…

★車海老

インスタ映えする…とっても立派な車海老
お刺身と焼き物で、いただきました。
やっぱり、頭が好きかな〜
お刺身で呑む「而今」が、神々しく輝いているような…

★フカヒレの姿煮 
★猿エビの天ぷら?(撮り忘れ)
★坊ちゃん南京?(撮り忘れ)
★ナントカ牛
★御飯・汁・香の物
★水物

この辺になると気持ちよく喋り続け……撮影もメモも忘れるばかり…
まあ…よくありがちな僕ですけど…
最後に記念写真を撮って終了。
今回も気持ちよく酔っ払いましたが、前回のように腰砕けにはならず…ナントカ面目を保って…ご機嫌な夜でした…

2023/07/05 更新

1回目

2022/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

松山に名店誕生の予感……

5/17 道後「久保田」

愛媛国体の折には、皇室の料理番も務められた久保田氏。
道後の名門「ふなや」の元料理長。
数々のお弟子さんも育てられ、この度、円満退社となり、念願の独立となったそうな……
開店は3月末、その素晴らしい人脈ゆえか…人見知りのシャイな性格ゆえか?…お店は未だ紹介制…
コースの皿数が15皿〜と聞いて、一皿ごとのレポートは当然ながら諦めた…
今夜は久しぶりの友と、コロナ以来の…懐かしい久保田さんとの会話を楽しむこととした…

★うすい豆の擦り流し
★さいまき海老 石川小芋のジュレがけ
★そら豆の塩茹で

聞けばメニュー以外にも、ワインも日本酒も、いろいろと あるらしい……
椀が出た頃に「日本酒を…」と言えば、僕の好みを知ってか知らずか?…おもむろに取り出した酒は、大好物の「而今」

★たこの湯引き みどり酢
 (早くも 撮り忘れ)
★煮物椀 鱧
目を瞑り…香りを楽しみながら椀に口を寄せれば…鱧の旨味を含んだ出汁は滑るように口腔を撫で、鱧はふくよかに優しく舌を包む。
やはり鱧は…椀がいい…

★お造り イサキ
★お造り 鰹

この辺から、日本酒が飲めないソムリエ女史のために、白ワインも追加!
誰かが言った名言を借りれば…
「桃の産毛を感じるタルボ」
ん〜チョット意味深で…絶妙

★剣先イカ 雲丹
★イカの琥珀和え ピータン
★炊き合わせ
この一皿が…とても好きだった…
食の都 大阪では「冬の河豚、夏のあこう」と称される…
夏の魚 あこうを使った炊き合わせに、何とも奥ゆかしい甘み…綺麗に澄み切った美味さがあった。
スッと消え入りそうな品のいい甘さが…細い余韻を醸し出す…
日本人の心を撫でるような…静寂の味わいだった…☺️

★伊勢海老
目の前で捌かれる伊勢海老は、割烹の醍醐味。
普段、食べることのない伊勢海老に……思わず興奮してシャッターを押してしまう…貧乏性の僕

★じゃがいも 木の芽味噌田楽
★鱧の子 卵とじ??
 (またも…撮り忘れ)
★メイタガレイ(目板鰈)の揚げ物
トルコで使われるという…「天使の髪」とも呼ばれる細い糸状の生地「カダイフ」を巻いて揚げられた。
当然ながら、その繊細な食感が素晴らしい…
「カダイフ」を巻かれた鰈が、チョット照れているような…

★黒毛和牛 赤味噌 唐辛子
★御飯 汁 
★水物

不覚にも、この辺りからの記憶がない
楽しい酒に舞い上がり…腰は砕け…帰り道はふらふら…
久しぶりの友と、久保田料理長との再会に、心も身体も震えていた……と、いうことにしておこう…
地元愛媛に、再訪に値する割烹が現れたことが…何よりも喜ばしく…また何よりも悩ましい…

2023/01/11 更新

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