ソイプロテインさんが投稿したレヴォ(富山/城端)の口コミ詳細

「ソイプロテイン」の胃袋限界突破

メッセージを送る

この口コミは、ソイプロテインさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

レヴォ城端/イノベーティブ、創作料理、郷土料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2023/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

富山県の自然を丸ごと頂ける悦び


今回の上高地探索の旅を締め括るに相応しい、全国にその名を轟かす「L’évo」を訪問してみた。結論から言うと、素晴らしい料理の数々に感動しっぱなしの、あっという間の2時間半だった。「L’évo」訪問を検討される方の参考に、少しでもなれば幸いである。以下は写真へと続く。

  • 高山市から国道、もとい酷道471号線を、対向車が来ないことを祈りながら車を走らせ、L’évoには19時前に到着。高山方面からなら、白川郷を経由した国道360号線を走るのが、遠回りにはなるが安全だ。

  • 富山市から南砺市の利賀村に移転されたのが2020年。まさに秘境という言葉がピッタリの、周りを緑に囲まれた、大自然の恵みが眠る山奥の限界集落にお店を構える。

  • コチラがレストランとなる建物だ。シックなロッジ風の外観はとてもお洒落。雪に埋もれる冬場なら、この建物もさらに映えることだろう。オーベルジュだが、宿泊施設は少し離れた場所にある。

  • 階段を昇った二階のコチラが入り口となる。ちなみに一階フロアにはジビエの熟成室があるそうだ。19時で予約していたので、到着後すぐさま入店した。

  • エントランスを抜けた先がレセプションとなる一画。とても広くて開放感がある。外観だけでなく、店内も当然ながらオシャレだ。レセプショニストに案内され、コチラの椅子に座って待たせて頂いた。

  • さらに奥の座席のある一画へ案内されるまで、外を眺めながら、こちらでのんびりと時間を過ごせる。まさに環境を生かした造りと言えるだろう。

  • 黒文字のウェットタオルは柑橘系の爽やかな香り。ちなみにL’évo は公式サイトからTableCheckで予約可能。私の場合は土曜日だったものの、訪問の一ヶ月前に予約することが出来た。

  • 私はスマホのキャリアが救いようの無い程にヘボいので、アンテナが消えたり一本立ったり。やはりWi-Fiが使えるのはありがたい。

  • 到着から5分程して、奥の座席のある一画へと案内される。オープンキッチンとなっており、兎に角メチャクチャ広い。外観からは想像出来ない広さだ。厨房が望めるカウンター席へと案内された。

  • 当日のメニュー。「コース・ディナー 22000円」に「ノンアルコール・ペアリング 6600円」と「サービス料 2860円」を合わせて31460円也。

  • 先ずは瓜膚楓(ウリハダカエデ)の樹液を盃で。ほんの微かに甘味が感じられる。まさに自然の恵みだろう。

  • L’évoの料理はプロローグから始まる。アミューズブッシュから。L’évo鶏のレバームースを間に挟んだ、赤ビーツのメレンゲクッキー。餅米で作った海老せんに盛られた、薪き火にあてて風味を移した白海老。

  • 甘鯛とジャガイモのブランダードを、パセリとパン粉を合わせた衣を纏って揚げられたクロケット。上はナスタチウムの葉が添えられる。

  • 富山県の清流、庄川で水揚げされた鮎のフリット。

  • 富山県黒部市にある吉田興産が作る山羊チーズと、富山県を代表する地酒である満寿泉の酒粕を使ったグジェール。

  • 鱧から取った出汁で作られるジュレに雲丹、ジュンサイを合わせて。上には梅ソースや紫蘇の葉、そして大葉のオイル。ジュレの下にはジャガイモのピューレとモロヘイヤのペーストが層となっている。

  • ひと口づつスプーンで底から掬って頂く。見た目にも彩り豊かだ。鱧を身で味あわせるのではなく、鱧の出汁をジュレにして作り上げるという発想は目から鱗。

  • ここでL’évoのパン小屋で焼き上げられた、焼き立ての自家製米粉パンがサーブされる。メチャクチャ香りが良い。鱧のジュレと合わせて頂いた。

  • フィユタージュに盛られるのは、加賀太胡瓜とトリュフの和え物、その上に太刀魚、さらに上にはズッキーニとナスタチウムの蕾、この辺りで自生する三つ葉の花を添えて。高山市の和紙がコースターとはお洒落。

  • 近くの山で獲れた熊の赤身を使った一皿。熟成した身を薪で燻り、アザミやツルムラサキといった野草、セミドライトマトと和える。上からウスベニアオイの花を散らし、ハチミツのジュレと合わせて頂く。

  • 富山湾に生息する四種類のバイ貝の中でも、柔らかくて旨味のあるオオエッチュウバイ。ルイキョウ、黒文字の実、またたびの新芽、ジルの花と肝ソースで和えた。粉末オリーブとグリーンマスタードオイルを合わせる。

  • 赤烏賊。中に富山海老のムースを包み込み、黒文字の枝で閉じた。アンズダケや野萱草、野萱草の花、ハコベラ、イカゲソが添えられる。富山海老のソースと、野萱草とベルモント酒で作られた白色のソースで頂く。

  • L’évoのスペシャリテ。砺波市の名物である大門素麺は、L’évo特注の半生麺をアルデンテに茹で上げる。スープには黒部市にある吉田興産の山羊チーズを使い、蕗の薹のバージンオイルがスープ表面を覆う。

  • アールグレイの香りを効かせたフィンガーボール。手づかみとなるL’évo鶏を頂く際に使用。

  • 富山市の農家「土遊野」で育成されるL’évo鶏。その胸肉やモモ肉と熊の内臓を一緒に炊いたご飯が詰められる。L’évo鶏の皮を巻き付けて薪き火でじっくりと焼き上げた。添えられる和がらしのソースで頂く。

  • レストラン名を冠したL’évo鶏が乗せられたこの皿は、富山県出身の陶芸家である釋永岳さんに依頼して、この建物を掘った時の土を使った作品。これ以外にも、食器へのこだわりには目を見張るものがある。

  • 富山湾で水揚げされた虎魚。富山産の米と餅米で作った海老せんをパウダー状にしたものを衣に揚げてある。上にはキャビアが添えられ、アボカドとモミの葉と魚介のエキスで作られたソースで頂く。

  • 今回は三種類のパンをサーブされたが、焼き立てであることを差し引いても、兎に角どれも美味しい。小麦粉の旨味がギュッと詰まっており、どの食事にも合うだけの強さを兼ね備える。

  • メニューには猪とあったが、今回は活け締めにした鹿が使われた。下には薪き火ジビエのソース、上には実山椒。添えられるのは空心菜と薪き火で焼かれた茄子。ペースト状にした茄子の皮を合わせる。

  • 全7種で構成された「ノンアルコール・ペアリング」は是非ともお試し頂きたい。香りはもちろん、苦味や酸味が料理の味わいを深め、さらに美味しく頂ける。

  • 高岡市で生産されたゆうかメロンの果肉、シャーベット、ジュース。上にはバニラと炭酸のウイスキーの泡を添えて、さらにその上からとうか豆のパウダーとシシウドを散らす。

  • 黒文字を使ったデザートリーフパイ。L’évoの近隣に自生する黒文字の枝を削って作られ、瞬間冷凍したパウダーやクレーム、キャラメルブールサレがあしらわれる。クロックスの花を添えて。

  • 黒文字茶。

  • 小菓子はエゴマのフィナンシェ、プラリネタルト、リンゴタルト、桑茶のシューアイス、ミルクとフランボワーズの生キャラメル。

  • 最後にオーナーシェフの谷口英司さんと挨拶を交わさせて頂き、大阪までの帰路につく。自然に感謝。そしてL’évoの生み出す創意工夫が、その自然の美味しさをさらに昇華させていると感じた。ご馳走さまでした。

2023/08/02 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ