7回
2018/06 訪問
前回抱いた期待を必ず超えてくる、吉乃ワールドの止まらぬ進歩
2018.6.23夜 1日で「トゥ・ラ・ジョア」と「寿しの吉乃」という愛知県屈指の「予約の取れない店」をハシゴする夢のようなわんぱくDay。
夜は私のホーム・寿しの吉乃で晩餐。
昨年11月以来なので約8ヶ月ぶりの再訪だが、毎度その進歩に驚かされており、今回もその点は例外ではない。
その証拠に、もう次回の予約が待ち遠しい。
◆瞬間燻製した白海老の昆布〆 キャビア添え(いきなりトップギアで酒が進むヤツ)
◆蛸の柔らか煮 粒マスタード(岐阜時代を思い出す品、風味も柔らかさも文句なし)
◆真鯛 新玉ねぎ醤油(身の旨みもさる事ながら、玉ねぎ醤油との相性の良さに驚愕)
◆握り 牡丹海老(この厚みならではの甘みの総量)
◆焼き蛤(日本酒ススムくん)
◆烏賊の印籠詰め(昨夏も供されたが、身の柔らかさと弾力の比が絶妙)
◆エゾバフンウニ シャインマスカット ワタリガニ(何この強そうなビジュアルw マスカットのキレある甘さ精妙に調和)
◆金目鯛の竜田揚げ(軽快な揚がり加減と、酒を呼ぶタレの美味さ)
◆フルーツトマト オニオンドレッシング(岐阜時代から絶える事のない同店のスペシャリテ)
【握り】
◆烏賊(完璧な包丁仕事)
◆シンコ6枚づけ(皮の柔らかさ、握りの美しさ)
◆鯵(脂ノリノリ)
◆鳥貝(つゆ気たっぷり)
◆本鮪 血合いぎし(鉄分の濃ゆい味と香りに悶絶)
◆本鮪 腹カミ2番(シャリとの一体感が最強)
◆〆鯖(昨年から定番化してきた同店のスペシャリテ)
◆車海老(華のある旨みと香り)
◆エゾバフンウニ(利尻の夏の贈り物)
◆穴子 塩(天にも昇るふわふわ感)
◆穴子 ツメ(煮ツメのコクとキレ完璧)
◆玉子(しっとりタイプ)
◆赤出汁(やっぱ赤味噌っすよね)
◆腹カミの剥がし巻き(スジがないもんだから口ほどけが極楽)
◆麦茶のアイス(コレも吉乃のド定番)
2018/07/01 更新
2017/11 訪問
進化も変化も恐れず突き進む「吉乃マジック」の凄味
2017.11.28夜 志奈そば田なか・友規クンとの食べ歩き、フィナーレは私のホームグラウンド・寿しの吉乃へ。
鮨好き&魚好きの友規クンをバッチリ満足させつつ、独自の世界観へと引き込む「吉乃マジック」はこの日も冴えっ冴え。
個人的には、ここのスペシャリテの一つ・オニオンドレッシングの応用版が食べられた事が非常に有意義。
初めての品「金目鯛の竜田揚げ」は、粘り気のある餡との一体感もさる事ながら、良い意味で移転前の関市時代を想起させる皿で、個人的にツボ。
あと昨年2月以来と結構久々の「太巻の細巻」がやっぱり面白い!
コハダと鰯という、一見すると皮目だけはソックリなタネを連続して供するあたりも、何だかこっちが試されているようでオモロいわ~。
以下、この日の献立。
【ツマミ】
茄子の揚げ浸しと真鯛
温かい白子
蟹真薯
金目鯛の竜田揚げ
トキシラズ トマトとオニオンドレッシング
鰹 五島列島 タタキのイミテーション
焼きフカヒレと松茸の蒸し物
【握り】
コハダ
鰯
鰆 ヅケ 粒マスタード
カワハギ 肝ソース
本鮪 大間 赤身
本鮪 大間 トロ
バッテラ 炭火炙り
車海老
雲丹
穴子 塩
穴子 ツメ
玉子
赤出汁
おかか巻き
太巻きの細巻き
黒糖のシャーベット
2017/12/13 更新
2017/07 訪問
更なる新技が加わった「吉乃ワールド」にどっぷり心酔
2017.7.31夜 寿しの吉乃@名古屋市中区にて夜席。
東海勢はトミーさん夫妻、麺坊ひかり・ノギヲ、鳥そば真屋・伊藤さん、麺屋さくら・川内夫妻、県外勢はボンドオブハーツ・塚田さん、麺テロリスト・まろさん。
私が幹事をし、初の貸切での席となった。
昨年10月と比べてシャリの変化や煮ツメの進化が楽しめたり、プレゼンのバラエティも増えたりと、やはり行く度に「必ずまた来よう」と思わせてくれる吉乃ワールド全開。
以下、昨日の内容と簡素すぎる感想。
【つまみ】
五島列島 ノドグロとメイチダイ 茄子の揚げ浸し(放血神経抜きの威力は絶大!)
ダルマイカの印籠詰め(身の柔らかさと弾力が絶妙)
鰯の酢締め(「すぎた」杉田氏との技術交流の賜物)
蒸し鮑 雲丹ソース 〆は熱々シャリのリゾット風(関市時代の品と9年ぶりの邂逅に歓喜)
ハガツオのたたき 揚げエシャロット(鮪のような酸味と鯵のような脂の乗り)
焼きフカヒレ メキシコ産松茸(愛知ならでは!「吉乃」専用特注バーミキュラの効果)
フルーツトマト オニオンドレッシングがけ(関市時代からのスペシャリテ)
【握り】
メイチダイ(はんなりと気品のある旨みと質感)
シンコ 2枚づけ 駿河湾(このサイズだと立派にコハダの味に)
鯵(バツグンに美味い)
鮪 赤身(爽やかな酸味)
鮪 中トロ(程良い赤身感がツボ)
鯖 炙り(炭火ならではの薫香にメロメロ)
蛤(外から蕩けていく快感)
車海老(甘みと僅かな弾力に悶絶)
雲丹(はだての雲丹は安定の美味さ)
穴子 塩(ホワッホワの柔らかさ)
穴子 ツメ(締まりとコクが同居するツメに進化)
おかか巻き(味・香り・食感の全てが完璧)
出汁巻き玉子(しっとりした質感)
トロたく(大好物!)
麦茶のアイス(コレも関市時代からのお気に入り)
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2017/08/01 更新
2016/10 訪問
止まらない「吉乃ワールド」の進化は、常に旺盛な大将の好奇心の賜物
2016.10.17夜 「ソラノイロ」店主・宮崎さんを迎えて、「麺座かたぶつ」店主・固本ちゃんと「寿しの吉乃」で夕席。
個人的には、名古屋に移転後は通算3度目となる。
吉乃のスペシャリテは勿論、過去にない調理法や提供方法も飛び出し、まぁ圧巻の一言に尽きる席だった。
以下、当日の内容と簡単な感想。
【つまみ】
◆4日寝かせた鯛 朝〆のイサキ 球体オリーブオイル
タレの酸味と、身の熟れた旨みが軽快な取り合わせ。
口中でとろけるオリーブオイルが、グンと香りを引き立てる。
◆温かい白子
舌に触れた途端に、ジュースのように流れ込む口溶け。
香りの立ち、旨みの立ち、それぞれの加減。
全てが「ベスト」の瞬間に供される快感。
◆蒸し鮑 鮑と野菜のスープ
柔らか過ぎない柔らかさ。矛盾とも思われるかも知れない、心地良い程度の弾力に心酔。
濃厚にして清涼、そんな旨みを湛えたスープもまた痛快な矛盾の上。
◆新イクラの小どんぶり
期待を裏切らない口溶けの良さに、丹念に薄皮を取り除いた手間暇を感じつつ。
美味いイクラって、やっぱりたまんねぇな!という極めてシンプルな感想に回帰する事の悦び。
上質なイクラって、魚卵やけど最強のTKGやよな~。
◆焼き胡麻豆腐 栗粉添え
まずパウダースノーのような栗粉の口溶けに驚愕。
胡麻豆腐を割ると中はアツアツ、この断面に栗粉をまぶすと、密着と呼んでも差し支えないほど相性バツグン。
素朴ながら野太く、かつ親しみやすい味わい。
◆焼きフカヒレ 秋トリュフがけ
前回訪問時も食べた焼きフカヒレ。
コレだけで十二分に美味いのだが、そこに削りたての秋の香りを添える…そりゃ口中も鼻腔も幸せで暴発するって話。
◆カルタ・ファタで蒸したノドグロ・松茸・蛤
三位一体とか、旨み成分の相乗効果とか…どんな言葉を並べても言い足りないほどの美味さ。
カルタファタを破った瞬間の香りの立ち方は、鮮烈の一言。
秋の味覚をコレ以上ないほど堪能した。
◆トマトのオニオンドレッシングがけ
出ました、同店のキュートなスペシャリテ。
甘みと酸味とみずみずしさの黄金比。
何度食べても唸ってまう。
【握り】
◆アオリイカ
移転前・移転後に1度ずつ、過去に同店で食べたのはスミイカだったため、アオリイカは初。
まさに秋ならではといったところかな。
品格すら漂う甘みと、ねっとりと官能的な舌ざわり、それでいてシャリとシンクロする口ほどけがたまんない。
◆コハダ
サイズといい、脂の乗りといい、味の熟れ加減といい、皮の柔らかさといい、
自分史上過去最高と思われる逸品との邂逅に、しばし放心。
元々大好きなタネだけに、コレは嬉しかったな~。
◆鯵
このタネもサイズ良好、身の厚みもしっかり。
シャリとの味のバランスも文句なし。
旨みが強いのにフレッシュ感も伴った、見事な一貫。
◆鰆のヅケ 粒マスタード
同店の握りのスペシャリテ。艶やかな旨みと舌ざわりの鰆ヅケ、
そのポテンシャルをシャリとの間に忍ば粒マスタードが殊更に持ち上げ、
コクと爽快感がガッチリとバロムクロスして鼻腔を激走。
鮨という観点では邪道かも知れんが、シャリとの親和性も文句ナシだし、私は超好き!
◆カワハギ 昆布〆 肝のソース
同年2月にも食べた1貫。
昆布の当て方はやさしめ、ただでさえ旨みのハッキリした身が、
熟れてさらに旨みがふくよかに。そこへ肝のソースが乗るもんだから、んま~旨みの豊かなコト。
元来カタめの身だが、寝かせによりしっとり柔らか、シャリとの口ほどけもきっちりシンクロ。
前後がスゴいから存在が霞むけど、普通の鮨店で出したらエース級。
◆ワタリガニ
コレも今年2月にも食べた1貫。
前のカワハギがエース級なのに、それを楽々と上回る分かりやすい美味さ。
甲殻類の王者の貫禄、堂々たる旨みの安定感。
◆鮪赤身 大間 2週間
鮪 トロ 大間 3日
先に供されたのが2週間寝かせたもの、続いて3日目もの。
前者は比喩抜きに舌の体温で、シャリのひと粒ひと粒を包むかの如く溶け出すの極楽。
後者は鮮烈で華やかな香りに昇天。
◆出汁巻玉子
甘みと華やぎと清涼感の3要素が均等に口中に降り立つ、サイズ感まで理想的な箸休め。
◆バフンウニ
この日唯一の軍艦。
弾けるような海苔の香り、官能的な口溶けと海苔のパリパリ関係とのコントラスト。
食後の心地良い余韻の長さも印象的。
◆穴子 塩とツメの2種
塩で引き立つ身の甘み。ツメと合わさり無尽蔵に増幅する濃密な旨み。
はらはらとした口ほどけに、舌も喉も歓喜。
毎度食べても毎度驚く、クラシックな仕事の奥深さ。
◆削りたてのおかか巻き
コレも毎度のお楽しみ。
迸る鰹節の華やかな香り、海苔・シャリとの絶妙なバランス、軽快な食感。
月並みな言い回しだが、日本人で良かった~!としみじみ思わされる。
◆味噌汁
毎度の事ながら、文句の付けようがない美味さ。
◆無花果のアイスクリーム&麦茶のアイスクリーム
ワガママ言って2種類とも供してもらった。
移転前からお馴染みの自家製アイスクリーム、普段氷菓を滅多に食べないが、コレなら毎日食べたい。
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2017/07/29 更新
2016/02 訪問
移転後2度目の夜席、「吉乃マジック」はさらに前進!
2016年2月10日、寿しの吉乃にて夜席。
前回訪問時に次回予約打診をしておき、約半年後がこの日。
この時はまだ半年ターンで予約入れれたんやね…(遠い目)。
この日はラーメン評論家の大崎裕史さん、ボンドオブハーツの塚田兄ぃ、麺座かたぶつのHBK&トモちゃんの計5名。
私だけちょっと早めに着いたので、お先にビールソロ。
インカの目覚めのマッシュポテト マスカルポーネチーズ フレッシュキャビア
前回訪問時の2品目でも味わったが、この日もノッケから吉乃ワールド全開。
非常に小さなポーションだが、器とのバランス的にも、口中から消えていく儚さからしても、これが適量と思わされる説得力。
フォアグラと奈良漬
ねっとりと濃密なフォアグラの旨みに、奈良漬の切れ味の良さが融合。
違和感なくと言うよりは、強者同士がバチバチと斬り合うような、濃厚とキレのせめぎ合い。
ウニのリゾット 蒸し鮑 ピスタチオ
移転前の関市時代
にも食べているが、その応用編というか。
これだけの個性派を合わせ、どれもうるさくならずに調和させている事の凄み。
鮑のみずみずしさと柔らかさは、鮨店ならではの矜持。
自家製カラスミと焼き餅
自家製カラスミの美味さは移転前に味わっており、食べる前に想像はついたものの。
焼きたての餅と合わせるとはねぇ…しかも熱されたカラスミが美味いのなんの。
カラスミの塩気が移った餅も、餅自身の甘みが跳ね上がって、単なる餅ではなくなるという化けっぷり。
鰤大根と黒トリュフと米茄子
ぶ、鰤大根!
そんな「美味いに決まってるモノ」はそのまま出してくれても良いジャマイカ!というクレームを寄せ付けない名品。
意外や意外、トロトロの茄子と土台の鰤大根がしっかりと主役、トリュフはそっと花を添える程度のバランス。
但し添えられた花は「華」であり、茄子の舌ざわりを官能的にさえ思わせてくれるという組み立て。
焼きフカヒレと蛤
前回訪問時に食べたが、フカヒレのサイズが増しており、食感の楽しさと香ばしさがグンと向上。
下の蛤だって主役級の大きさ&美味さなのに、フカヒレのサポートに徹しているといった印象。
フルーツトマトとオニオンドレッシング
前回訪問時にも食べた、移転前からの吉田さんのスペシャリテの一つ。
品格とキレを兼備したオニドレが相変わらず絶好調。
ここから握りへ。
蟹身と蟹味噌
握りの初手で蟹!
しかも新潟県産の本ズワイガニ。
鮨はキチンと仕事をしたタネが好きなんだけど、甲殻類好きとしてはコレもたまら~ん。
カワハギ
しっかりと旨みを湛えた身と、こっくりと深みのある肝ソース。
シャリと共に口中でこれらが一体になっていく様に悶絶。
鰆ヅケ 粒マスタード
移転前の関市時代に食べて衝撃を受けた1貫と、感動の再会。
同席した大崎さんが「鰆料理がシャリにのっかってる感じ」と評していたが、まさにそんな感じ。
ヅケの仕事の程好さと、忍ばせた粒マスタードの効き目が、鰆が持つ華奢なイメージを吹き飛ばす。
コハダ
前回訪問時から、ようやく移転後のコハダを食べられたといったところ。
身の旨みの引き出し加減もさる事ながら、皮の柔らかさ、シャリとの一体感も最高。
鯖
脂の乗り方が非常にキレイで、口中でほどけながらシャリに脂が回っていく感じがたまらない。
車海老 芝海老のおぼろ
2015年7月に大崎さんに誘われて訪れた、岡山県赤磐市の「すし処 ひさ田」。
吉乃・吉田さんも我々のひと月ほど後に訪れており、本品はその「ひさ田」インスパイア。
シャリをくるんだ海老が、口中の体温でブワッと華やぎを放ち、後からシャリがはだけていく心地良さ。
こんな程度の文章しか出てこんけど、衝撃よコレ。
鮪 赤身
前回訪問時に、移転前との違いを最も如実に感じたのが赤身。
その前回を遥かに上回る、旨みの濃さと香りの華やかさ。
何とも良い時期に訪れたもんだ。
鮪 トロ
コレも前回訪問時以上、口中で一気に溶けて喉元へ流れる、鮪の旨みのジュースのよう。
玉子
赤身⇒トロ⇒玉子という流れは、前回訪問時と同じ。
個人的な好みだが、大根おろしは前回の鬼おろし仕様の方が好きかな。
穴子 塩&ツメ
待望の穴子…って、前回訪問時も同じコト書いてるな(^_^;)
まぁそれくらい好きなのは変わりなく。
この日も美味しさと驚きの連続を味わいながら、やはり吉田さんの穴子を待ちわびている自分がいて。
簡単に感想を述べると、煮ツメの味わいにキレが増していて、定番のタネでも研鑽を怠らない姿勢を感じた。
ウニ
この日のは北海道産、「はだての生うに」で有名な羽立水産のもの。
見た目からも想像に容易いと思うが、口中でシャリと共にスーッととろけていく一体感が極楽。
削りたての鰹節の巻き
そして今回もやってきた。
削りたての鰹節が文句なしに上質で、シャリも海苔もきっちり美味いから、巻いて食べれば逃げ場のない美味さ。
マジメな話、序盤に出してくれたら何本でも食べられるんじゃない?と思えるほど。
味噌汁
感想は前回訪問時に委ねるが、やっぱりここで赤味噌が入るのが嬉しい。
太巻の細巻
吉田さんに「次は太巻の細巻いきます」って告げられた時、コンマ数秒パニクッた。
で、サクサクと巻いて供したのがコレ。
太巻きのタネを細巻きにして供する…やはり変態としか思えん(笑)。
しかし、大きさが変わるだけで、何故にここまで美味しくなるのか。
同席したメンバーみんなが一度唖然とし、その後一斉に笑いがこみ上げて、ハモってたのが印象的。
本当に驚くと、誰しも同じようなリアクションになるってコト。
厚焼き玉子
握りの途中で出た玉子とは違い、こちらはカステラ的な味と質感。
品のある甘味で食事を〆られるって、ホント幸せ。
トロたく
一度〆ておきながら、食べ足りないのでリクエスト。
弟弟子の「紺乃」でも食べるし、
移転前から大好きだったしで、個人的に吉乃で外したくない品の一つ。
今回も前回以上に驚きと楽しいの連続だったし、私以外の初訪組にも喜んでもらえたしで、最高の席になった。
次のは2016年10月分。
何とか現実の次回訪問までにそっちもアップせんとな…。
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2017/06/25 更新
2015/08 訪問
移転前・関市時代からのお気に入り店、名古屋で大きく開花
2016年2月分、2016年10月分は後日アップ予定。
2015年8月20日、名古屋・丸の内の寿しの吉乃にて夜席。
其の壱 其の弐 其の参 其の肆
上記のブログには飲んだ酒の感想も記載したが、以下は料理の感想のみに留める。
2012年9月まで岐阜県関市にて「すし屋の吉野」として営業、翌月に現店舗となる名古屋へ移転。
その後、瞬く間に評価を得て、半年先まで予約の取れない店に。
現在では完全紹介制での予約のみ対応の超人気店へと成長。
移転前には随分と通い、鮨の楽しさをみっちり叩き込んでくれたこの店に、移転後ようやく初訪。
移転前のは、下記エントリをご参照頂きたく。
■2012.8.31 すし屋の吉野@関市 其の壱 其の弐 其の参 其の肆
■2011.2.6 すし屋の吉野@関市 前編 中編 後編 などなど…
この日のタネ箱。
ビッシリと整列した数多のシンコが、如何にも夏!って感じ。
前半はツマミ。
以下、各料理名は特になく、店主の解説から掻い摘んだものなのでご了承を。
メイチダイ 揚げ浸しの茄子 球体オリーブオイル
甘辛の甘も辛もほんのり、身のみずみずしさを程好く残した茄子と、品ある旨みのイチミダイ(メイチダイ)。
この2要素を、口中で溶け出すオリーブオイルが上手~く繋げる。
1玉1玉、溶け出すタイミングが微妙に異なるため、コンマ何秒単位で味わいが変化。
いきなり「美味しい」と「楽しい」がミッチミチに凝縮された、ドエラいのが来たな!
マッシュポテト マスカルポーネチーズ フレッシュキャビア
初手に滑らかな口当たり、直後にブワッと広がるキャビアのフレッシュ感、その後にじわりと訪れるまろやかな甘み。
実際の時間にすればほんの数瞬だったはずだが、時空の幅を延伸させるかのような味の密度に驚愕。
2品目でもプログレッシブが止まらん。
薫製の半熟うずら卵 トロと山葵 山椒漬け
プニップニの柔らかな卵、その薫香が移ったトロの脂が舌に落とす極上の旨み、これだけでノックアウト必至。
それを山葵と山椒の刺激がキリリと引き締め、余韻をもシャープに仕立てる。
その余韻に混じる鮪の香り、トロの部分でこれだけしっかり爽やかに香るってのもスゴい。
いぶりがっこのシャーベットと揚げエシャレットを使ったタタキ風の鰹
揚げたエシャレットで「藁」感を、いぶりがっこで薫香を模して、皿の上で鰹のタタキを置換調理。
実際のタタキでは藁を食べるワケではないのに、胸にストンと落ちるのは何故だろう?
ねっとりと色気のある鰹の身と、揚げエシャレットのサクサク感が程好くマッチ。
飲み込んだ後、鼻腔にスッと抜ける大根由来の清々しい香りも心地良い。
蛤 焼フカヒレのせ
ただでさえ大好物の蛤が、絶妙な火入れ加減でプックリと色気を帯びているだけでも悶絶なのに。
焼きによって甘みを引き出した厚手のフカヒレが乗るなんて、文句が出るワケがない。
これらを繋げる銀餡も、出しゃばらずもキチンと届く滋味がたまらない、陰の逸品。
とうもろこし豆腐の椀物
椀種がこうまでエッジの立った物は、過去に見た事がなく、それ故の見惚れてしまう僅かな時間。
ダシの滋味と椀種のやさしい甘みが同時に染み入る、身も心もほぐれるような癒しの味わい。
フルーツトマト オニオンドレッシング
移転前の関市時代から提供していた、吉田さんのスペシャリテの一つ。
ギュ~ッと凝縮された力強い甘さがありながら、文字通りキレが良く、余韻は極めて涼やか。
3年弱ほどブランクが空いちゃったけど、コレ1品で吉田さんの元に帰ってきた!ってなるんだよな~。
ここから握りへ。
メイチダイ
移転前・関市時代にも食べた鮨種で、上品な甘みとよく熟れた質感で、シャリとの相性がバツグン。
シンコ 3枚づけ
シンコにしては大きめだからか、既にコハダらしい味がちゃんと出ている上、皮が実に柔らか。
〆具合も絶妙で、身もしっとり、コハダに求める要素が欠ける事なく満たされていた。
鯵
皮目からしっかりと包丁仕事が成され、シャリとの馴染みもバッチリ。
そんなに身厚なタネじゃなかったけど、その少ない容積の中に旨みが凝縮され、程良く濃密な味わい。
秋刀魚
コレも移転前の関市時代に頂いた鮨種、8月でも旨みはギッチリ、脂のキレも非常にシャープでサラサラ。
で、その脂がシャリの一粒一粒の間まで行き渡るもんだから、一体感も最高。
墨烏賊
墨烏賊ゲソ
身とゲソを続けて供する墨烏賊も、移転前の関市時代に頂いた鮨種の流れ。
色んな烏賊があるけど、鮨で頂くのは墨烏賊が一番好き。
パキッとした歯切れの良さ、それでいてシャリとの乖離を感じさせない仕事。
口ほどけも良いのに、その後に烏賊ならではの余韻もちゃんと残るのが見事。
本鮪 赤身
ツマミの自由度の高さにも驚かされたが、実は一番驚いたのはこの赤身。
もちろん移転前の関市時代にも頂いているタネで、当時も見事だったが、もう1ランクも2ランクも上というか。
まだ8月なのに香りは華麗そのもの、身のしっとり感、鉄分を含む旨みの濃さ、どれも一級品。
移転前と代金が異なるから当然っちゃあ当然なのかも知れんが、良い鮪買ってるな~。
本鮪 トロ
赤身が美味けりゃ、トロも当然美味いワケで。
舌を包み込むような上質の旨み、体温に反応してサラリと溶け出す脂、シャリとの一体感、どれも最高。
玉子 鬼おろし
ここで玉子を挟んで、ちょっとした仕切り直し。
しっかりと辛味の立った鬼おろしが、玉子の甘みを引き立てており、その2つが織り成す食感のコントラストも心地良い。
穴子 塩
穴子 ツメ
待望の穴子。
移転前の関市時代、ここの穴子に心底惚れ込んで、鮨への概念がガラリと変わったもんなぁ。
煮上がりを思わせる柔らかさ、舌に纏わりつくような濃密な旨み、食後に残る余韻の気品。
とにかく大好き過ぎて、今や大した感想が出てこない程(笑)。
雲丹
吉田さんは移転前から軍艦ナシで握ってたけど、現在の店舗でもそれは同様みたい。
ちなみにこの日のは坂手島産の赤雲丹。
雲丹単体が未体験ゾーンクラスの超絶美味、それに呼応するシャリのほどけもカンペキ。
赤出汁
煮返しせず、キチンと作りたてで供し、スッキリと快い飲み口を味わえるのが一流の証。
じゃないと赤出汁って魅力半減だものねぇ。
鰹節の手巻き
目の前で削り、巻いてすぐに口中へ。
鰹節の華やぎ、キリッと火入れされた海苔の食感と旨み、シャリの馴染み。
潔い程シンプルな仕事だが、一発で虜になる事請け合い。
日本人なら誰もがグッと来るに違いない。
麦茶のアイス
これも移転前の関市時代からのスペシャリテ、自家製アイスクリームシリーズ。
麦茶は6年ぶりに食べたが、煎りたてのコーヒー豆を思わせるロースト香は、分かっていてもやっぱり感動モノ。
其の壱のエントリでも述べたが、移転後3年ほど経過してからの初訪という出遅れを激しく後悔。
その結果、この日以降は次回予約を最短で入れ続ける事になるのであった(笑)。
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2017/06/25 更新
2018.9.6夜 私のホーム鮨店である「寿しの吉乃」へ。
今月いっぱいで現店舗での営業を終え、ニューヨーク・マンハッタンへの移転が決定、個人的には最後の夜会となった。
移転後の現店舗(名古屋)で7回、移転前の岐阜県関市時代を含めると十数回訪れ、鮨の美味しさ・楽しさを叩き込んでくれた店だけに、非常に名残惜しい。
とは言え、新天地での益々のご活躍を期待したいし、その姿も見たいので、金貯めてマンハッタンの店にも行ったるぞ!という晴れやかな気持ちで席に臨んだ。
席を終えた頃には湿っぽさは無く、相変わらず多幸感に包まれての退店。
いつもに増して冴え渡りまくった「吉乃ワールド」に心酔。
さて、マジメに貯金するぞ…!
◆白海老の昆布〆 キャビア添え
◆蒸し鮑 肝ソース
◇握り 牡丹海老
◆スミイカのゲソとコノワタ
◆金目鯛の竜田揚げ
◆イクラの小どんぶり
◆松茸とアサリの甘鯛のアクアパッツァ
◆フルーツトマト 玉ねぎドレッシング
◇スミイカ
◇イシガキ貝
◇コハダ 当日〆
◇コハダ 3日目
◇秋刀魚
◇本鮪 血合いぎし 鞍掛け
◇本鮪 腹かみ
◇鯖 炭火炙り
◇車海老
◇赤ウニ
◇穴子 塩
◇穴子 ツメ
●玉子
●赤出汁
◇とろたく
【追加注文】
◇おかか巻き
◇シンコ 6日目
◇赤ウニ
◇干瓢巻き
●麦茶のアイス