DIAMONDさんが投稿した和やまむら(奈良/新大宮)の口コミ詳細

DIAMONDの君のレストラン

メッセージを送る

この口コミは、DIAMONDさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

和やまむら新大宮、奈良/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2012/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

サイコー★★★

ミシュラン★★★

10月9日は奈良に出張。
本日は、準備だけなので、比較的早く終わる。
「行くなら、今日しかない」

和やまむら(割烹)★★★
奈良での三つ星はここ1軒だけだ。

無謀だか、当日の予約を試みた。

当日午前、電話予約1本目。
店主が応対された、本日1人なんとかならないかとの懇願に若干、店主の迷いを含む「満席」との返答があった。
時間がずれての、満席状態なのだろう。
これは夜、もう一度電話したらいけるかも?と、ここは一旦退散。

時間は経過して、18時過ぎ、再度電話、「今から行けますか?」、、満席

こうなったら、今日はここに賭けるしかないホテルでネットラジオのモーツァルトチャンネルでリラックスしながら、半身浴。
優雅な気分で迎えた最終戦。いや、最終「請」

19時45分、熱意の電話。
女将が応対、粘りに粘ったが、「金曜日ならカウンター1席空いている」と言われ、あきらめかけたその時、店主の計らいで何とかOKをもらえた。

店は、民家の中にあり、タクシーが一本筋を間違えたが、ご機嫌なボクは、それどころか、ワンメーターだけど、千円札を渡して車を出たくらいだ。

御計らいに頭を下げ下げ、店内に
20時は過ぎているし、懐具合も考えて一番安い6000円のコースをオーダーした。

店内は清潔に保たれ、所々に生けられたら季節の花々が迎えてくれる。

カウンターには店主と女将、そしてアルバイトが3名くらい
後にアルバイトに料理のことを質問するがすぐ答えが返ってくる。
以前言った西宮の三つ星のアルバイトとはレベルが違い、よく教育ができている。

カウンター席に案内される。

席に着き、最初に目に飛び込んできたのは、中央の赤い髪の能の人形だ。

赤い髪と言えば、石橋(しゃっきょう)か猩々(しょうじょう) のどちらかだ、更に顔まで赤い面(おもて)は猩々だけだ。

猩々とは、麒麟や龍のような想像上の動物で、猿のようなイデタチだそうだ。
人間の言葉を理解し、酒好きだ。なので、酒豪を指すこともあるようだ。
また、猩々緋(しょうじょうひ)と言えば、やや黄色を帯びた赤色のことを言う。


赤ら顔は、呑んで酔っ払ったボクみたいだ。
イイなあ、猩々のフィギュアがほしい。

そんな、本日、突然の訪問者の自称「猩々」が注文したお酒は、奈良の酒。

無上盃<むじょうはい>(純米吟醸・豊澤酒造・奈良)
続いて、
春鹿(純米・今西清兵衛商店・奈良)

ヤッパリ、奈良の酒が日本で一番だと思う。
それが、奈良の地で呑めるんだから、幸せの一語に尽きる。

お待ちかねの料理。

八寸)
いちじくの田楽
イタヤガイのおくらの酢の物 わり山椒で
柿なます
春菊と菊の花の辛子和え
八幡巻き
烏賊のきみ焼き
鱚の手鞠寿司


松葉に見立てた揚げた冷や麦に通っているのは、銀杏とホド芋のアーモンド揚げ。
真っ赤に染まった紅葉が、一足先の紅葉狩りを楽しませてくれる。
日本料理のなんと素晴らしいことか。

柿の器には柿なます
ここで一句思い出した。柿と言えば、正岡子規だ。数々の柿の短歌がある。

柿食えばぁ、、、あまりにもベタで割愛
法隆寺もすぐ近くにあるのだ。

椀物)蟹しんじょう(後の左上画像)

造り)鮪、アオリイカ、鮃
素材は確か。わさびは一本突き抜ける純粋な香り。混じりっけなしだ。


そして、左上の四角く切った茶色い「煮凝り」のようなもの。
そう思い、甘口の味を想像し、囗に含んだら、苦味がある。
アルバイトの娘さんに、どうしても気になって、皿の引き際に聞いてみた。

「莫大海(バクダイカイ)」
実は超上等なんですよ。漢方のひとつみたいです。

超料亭でしかお目にかかることはない。
さすが、菊水楼ご出身の店主の仕事だ。
脇役に手抜きがない。

菊水楼なら4万円、、、されど、目の前の食事は6千円だ。


焼物)カマス焼きと金時草(きんじそう)としめじ(右)
煮物)連餅と大和の青茄子と里芋(左下)
*連餅(蓮根を餅状にして揚げたもの)
*青茄子は大和野菜


BGMはジャジーなメロディーからドビュッシー「月の光」に変わる。
今宵は二十三夜、昨日は下弦の月だ。


二種類しかない大和の酒を飲み干して、辛口をと女将に話したら、こんな酒を出してきた。 15
こなき純米超辛口(千代むすび酒造・鳥取)
「子泣き爺じゃ夢みるぞ」
ラベルには、キャッチコピーのように書かれている。
お猪口がまたいい感じだ。
左上のなんか「織部好み」でなかなか粋だし、能、音楽、器、、、ボクの好みが続き、嬉しくなる。

来て良かったの改めて「ご縁」に感謝


6000円のコースには、いくつかある中で三種をチョイスするパターンがあり、下記を選択した。

牛肉のワイン煮
蒸しバイガイ
セロリの酢の物

ご飯)
ちりめん山椒
栗の炊き込みご飯

そして、サービスでいただいた
「おから」と「ポテトサラダ」
先ほどのチョイスの中のメニューあったものだ。


炊き込みご飯はお代わりでいただいた。

三つ星でおからとポテサラ?とバカにするなかれ、
今まで一番美味いおからとポテサラに出会ったことは言うまでもなくない。
一言で表現するとフワッとしている。
逆に庶民的料理も作る気取らなさがいい。


水菓子)
梨と巨峰のゼリー寄せ


ここでわかってきたことがある。
ミシュラン三つ星の傾向性だ。

味、おもてなし、器、インテリア
以外三つ星に欠くことのできない必要十分条件がある。


そのキーワードとは、、、?

客との接し方が「等身大」であることそして温もりを感じる「アットホーム」さだ。


外まで見送ってもらい帰りはタクシーを使わず歩いてホテルに戻った。

夜風はすっかり秋、ステキなお店との出会いに感謝。
そして、育んだ奈良にも感謝。


和やまむら
奈良市芝辻町2-11-15
tel0742-33-0102


2014/06/05 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ