ropefishさんが投稿したSpice&Dining KALA(福岡/筑豊中間)の口コミ詳細

「カレー細胞」-食べログ支局 -

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移転Spice&Dining KALA筑豊中間、東中間/イノベーティブ、インド料理、フレンチ

2

  • 夜の点数:5.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 3.4
      • |酒・ドリンク 3.9
2回目

2017/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.6
    • | CP3.4
    • | 酒・ドリンク3.9
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

黄泉の国に奏でられる、スパイス交響曲の愉悦。「Spice & Dining KALA」 -<カレー細胞>-

いざ、九州最凶南インド料理店にして、変態の聖地へ。

「Spice&DiningKALA」

番長・・・いや、今九州カレー界では「BOSS」と呼ばれているようですね。

相変わらずかっこよすぎる店内。

あ、立派な楽曲制作ブースができてるじゃないですか。
実はKALAの番長、もといBOSSのもう一つの顔はミュージシャン。

他者の脳をトランスさせる設計図を引くという意味において、
楽曲制作とカレー作りは切っても切れない関係なのです。

2年ぶり訪問の乾杯はタージマハールで。
王妃の墓標の名を冠したお酒こそ、この場所にふさわしい。

さて、この日は番長完全おまかせコース。
付き合いも長く好みも把握してもらっているので、どんなツボを突いてくるのか、楽しみ愉しみ。

それでは、番長プレゼンツ、北九州式南インド交響曲の、始まり始まり!!!

★からし高菜

いきなり九州らしい一品から攻めてきました。
けれど、けれど辛子といいつつ、マスタードシードがっつりで南インドしてます。

★九州式サバ缶マサラ

・・・鯖缶なのに神々しすぎて笑います。

そう、サバ缶マサラといえば経堂「ガラムマサラ」の名物メニュー。
ハサンさんがやってくると聞いてのおもてなしな一品というわけです。

粋!!

★レモンセヴァイ

南インド式ビーフンのレモン風味炒め。
爽やかな酸味で食が進むけど、お腹膨れるので要注意!!

★ヒジキのクミン&カレーリーフ

ここに海藻入れてくるのがいかにも番長。
そういや、海藻料理専門店やるって話もありましたよね。

★日向夏ピクル

ここでまた九州ぶち込んできます。
レモンピクルのようでいて、ちょっとした渋みがオトナっぽい。
これは逸品!お土産屋で売れます。

・・・お、何やらバナナの葉っぱに包まれた巨大なブツが登場。

実はこれこそが、東京では絶対いただくことのできない危険なブツ・・・・

★ノドグロのボリチャトゥニルギリソース

ポリチャトゥは南インド・ケララ州あたりで、魚とスパイスをバナナの葉っぱで包み蒸し焼いた料理。
しかし圧倒的なのはその魚。
写真じゃ伝わりにくいですが、なんと30cm近くはあろうかという高級魚ノドグロ!!
しかもそれを、いったいどんだけミント使ってんだっていうほど贅沢なニルギリソースで包んでるんです。

ノドグロの、身がしまっていつつも柔らかい、至福の食感。
ミントのガッツンとした香りに押しつぶされないだけのポテンシャルは流石の高級魚。
たまりませんとはまさにこのことです。

これ、銀座で食ったら2万円するんじゃないかしら?
ってか、北九州でいただく北九州の魚の鮮度、東京では絶対にいただけない贅沢であります。
・・・いや、もっといえばこれ、南インドでもいただくことができない、唯一無二ここだけのご馳走ですな。

★パイナップルチャトニ

味変的にノドグロ×パイナップル。
こんな贅沢が許されるのは「KALA」だけ。

ほんとにヤバい店です。

そして、ここまで優雅に、ゴージャスに攻めておきながら、
「KALA」のもうひとつのヤバい側面が牙を剥きます。

★牡蠣のピクルスコーピオン仕立て

牡蠣プリップリで旨い!けどスッパカライ!!
だってスコーピオン!!!

★セロリのアチャール

アジョワン、マスタードシード、そして・・・スコーピオン。
いやいやこのセロリ、一番辛いやん!!!

「ホルモン番長」時代から、常人の域を超えた辛さと美味さを披露してきた番長ならではの、脳天打ち抜く剛速球。
ここでやってきましたよ。

そして、北九州式南インド組曲は予想の斜め上を行く変奏へ。

★インド風ナムル

インドとコリアが北九州の地でハイブリッド!
菜の花に蕎麦の実、そしてマスタードシードをガン!と効かせたこのナムル、
かねてから「韓国料理とインド料理はアプローチに共通点がある」と話していた番長ならではの一品。
舌をスッキリリセットしてくれます。

そして、次に登場するのは・・・・・

嘘だろ・・・・

★バナナリーフミールス

ちょ、ちょっとまって、今までのは前菜だったってこと????

しかもここに来て、一品一品手抜きなしの究極ミールス登場です。

ホワイトアスパラのサンバルにタケノコにゴーヤに・・・・
それぞれの食材の味をふんだんに活かした極上の多重奏。

塩やニンニク、そしてクミンといった、「わかりやすい」味を極限まで削ぐことで、食べ手側の感覚を鋭敏な状態へと誘い、
一品一品の味や香りが折り重なるたびに、心地よき和音が奏でられていく・・・・

それぞれの奏で手が、互いの音を邪魔することなく、互いに乗っかってゆく。

限りなく優雅でありながら、
感覚の深部にまですーっと入り込んでくるある種の暴力性をも秘めた味わい。

規格外、破天荒、変態的でありつつも、そのマインドコントロールの緻密さこそが、「ホルモン番長」より連綿と続く、番長の料理の音楽性なのですよね。

最後は極上の南アフリカワインをいただきました。

この世には、そこに行かなければ体験できないものがあります。

SNS全盛、知識は何でもググれば出てくるこの時代だからこそ、そこで体験しなければわからない感覚、というものの価値はグッと増しているのだと思います。

この「KALA」が、九州の、しかも博多から一時間半かかる場所にあるのは、ある意味必然なのでしょう。

・・・さて、ここは東京でも、博多でもない、黄泉の国。

黄泉の国の食べ物を食べると、帰ることができなくなるのは、東西の神話に示されている真実。

今夜は、番長ちに泊めてもらうとしよう。


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https://www.facebook.com/CurryCell

  • タージマハール

  • からし高菜

  • 九州式サバ缶マサラ

  • レモンセヴァイ

  • ヒジキのクミン&カレーリーフ

  • 日向夏ピクル

  • ノドグロのボリチャトゥニルギリソース

  • ノドグロのボリチャトゥニルギリソース

  • パイナップルチャトニ

  • 牡蠣のピクルスコーピオン仕立て

  • セロリのアチャール

  • インド風ナムル

  • バナナリーフミールス

  • バナナリーフミールス

  • バナナリーフミールス

2017/06/30 更新

1回目

2015/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

無双!番長プレゼンツ脳髄カチ割る最強ミールス!!「Spice & Dining KALA」-<カレー細胞>-

料理は音楽であって、レストランはコンサートホールかライブハウス。

そう考えたとき、「日本人の耳に合った、誰にでも聞きやすい音楽を演奏します」なんてミュージシャンのライブに行きたいと思いますか?

それより、一本芯を持った「俺様感」とともに、「そうきたか!」と客をぶんぶん振り回す。
かといって乱暴なだけではない、緻密な計算と繊細な感覚を持って、不意打ちのように客の好みのツボを突いてくる。
「ホントはこういうの、好きなんだろ?」ってな感じで。

そういうミュージシャンに出会ったときの快感、これは理屈じゃ言い表せないものです。

・・・かつて、東京・目黒のアンダーグラウンドシーンで、阿鼻叫喚の渦を巻き起こした伝説の「ホルモン番長」。

その後東京から九州へと移った番長、サムギョプサル専門店「豚王(テジキング)」を経て、2014年、ついに南インド料理専門店をオープン。

「Spice&DiningKALA」

ついに!という感じですよ。

「ホルモン番長」時代からインド料理秘密結社に現れたり、お店でバングラデシュ料理を出したりしていたりと、まぁ行き着くべくしていきついた感はありますが、何せ九州は南インド料理未開拓の地。

かつて「あんまー」が博多で唯一南インド料理を出してうまくいかず、その後南インド料理を提供する店は数軒出てきたものの、どこも「専門店」ではない状態。

まぁ、ビジネスを第一に考えたら普通やらないでしょう。

しかも筑豊中間という立地です。

強い目的意識を持ってなきゃ、来るきっかけのない場所です。
つまり、そういうこと。

店頭に茂るカレーリーフ。

ここで「おおっ!」と思うかどうか。

監獄のような扉に貼られた「不慣れな人には不味い店」の張り紙。

ここで涎が出るかどうか。

至高の快楽というのはいつも、一般に広く開かれているワケはないのです。

しかも入口は二重扉。

壁から現れたスカルをクリアすれば、晴れて入店。

禁断の扉が開かれます。

「インドの雰囲気でてる」的な要素は微塵もなく、ボスの趣味嗜好が剥き出しになった世界。

黒を基調としたインテリア、水牛の頭蓋骨、寿司屋のようなネタケース、そして短パンにエプロン姿の18歳ウェイトレス。

こんな南インド料理店、他には絶対ないだろうな。

それから、ここまで南インドのミールスにこだわっているお店も、九州には絶対ない。

・・・どころか、東京にもあるかどうか???

この日は東京から攻めに行くことを番長に伝えたうえで、SNSで参加者を募ったところ、福岡だけでなく、佐賀、大阪からも参加者が!
いろんな意味でスペシャルな宴となりました。

番長に前もってお願いしていたのは、「九州の地物の魚を使ってほしい」ということと、「激辛モノも加えて」という二点のみ。
番長からの返事は「まかせなさい」。

もう、これで充分です。

かくして登場したこの日のミールスは・・・・

ズッキーニのサンバル
ラッサム
さつま芋のクートゥ
ダール
パインカーラン
カード
キャベツのトーレン
ビーツのトーレン
茄子のタマリンド煮込み
ロビア豆のスンダル
トマトチャトニ
ココナッツチャトニ
ズッキーニチャトニ
ゴーヤのアチャール
みょうがのアチャール
ズッキーニのアチャール
バスマティーライス
パパド
ビーフペッパーフライ(激辛)
チキンチェティナード
アサリのトーレン
イトヨリのモイリー
レモンライス
キュウリとディルのライタ

以上24品の演目。

もう、見ただけで気絶しそうな気合ぶりですね。

どわーっと拡げられたバナナリーフの上にサーブされた色とりどりの料理達。
これだけで「うわーっ」っとなりますが、これはまだ前半戦。

まずはベジ仕様な料理のオンパレード、つまりベジミールスとしてのスタートなんです。

ラッサム

ゴーヤのアチャール&みょうがのアチャール&ズッキーニのアチャール

などなど、かなりの種類が並んでいるのですが、味だけでなく彩りにも細心の注意が払われていることに気づきます。
また、一見見た目が似ているものほど、塩加減のバランスが意図的に変えてあり、混ぜながら食べ進むたび、新たな発見や意表をつかれた喜びが生まれてきます。

これは流石としか言いようがない。

手食手食も当たり前。
昨今、インドでは「若者の手食離れ」が問題になっているそうですが、和食の基本はお箸、インド料理の基本は手食です。

さて、ベジで始まったミールス、次第にニクニクしくなってゆきますよ。

チキンチェティナード

ビーフペッパーフライ(激辛)

このペッパーフライ、用いている唐辛子は九州の「黄金唐辛子」。
日本一辛い京都の唐辛子として知る人ぞ知る「黄金」ですが、なんと九州でも栽培されているのです。
ちなみに「ホルモン番長」時代以来、私の大好物でもある唐辛子です。

そして展開は野菜⇒肉ときてシーフードへ。

アサリのトーレン

レモンライス

イトヨリのモイリー

出ました!!
なんと一人一匹まるまるのイトヨリに、ケララ式のモイリーをぶっ掛け。
これは贅沢すぎるシメですね!!

バナナリーフの上には今まで様々な料理を混ぜていただいた軌跡があり、それらを融合させることでさらにウマウマに。
イトヨリという魚自体、味がしっかりして存在感があるので、「地魚食った!」的満足感も十二分であります。

この日はさらに、インドワインSULAの珍しバージョンをいただいたり、あれやこれやの特別サービスも。

兎に角、飛行機代の元など簡単にとれるほどの満足感で、めちゃめちゃ楽しかったのですが、
多分、店主の番長自体めちゃめちゃ楽しんでる。

大胆と繊細、上品と下品、右脳と左脳の極端な振り幅。
そこから生まれる喜怒哀楽の宴。
そのセッション感覚が、この店の他にはない魅力なんですね。

それは、「ホルモン番長」時代から一貫して変わらないこと。

好きな人は滅茶苦茶好きになる。
けど、苦手という人も一定比率いる。

それはしょうがないことだし、そういう人は、来なきゃいい。

けど、間違ってきちゃう人もいるわけで、噂を聞きつけた出版社がムック本でこの店を紹介しちゃったりするもんだから。

「いずれ会員制にしようか、とも思ってる」なんてつぶやいたりしてましたよ(笑)

ま、今でも完全予約制なので、興味ある方は電話で番長にいろいろ聞いてみると良いです。

・・・・ご予約の際は「カレー細胞を見た」と伝えることを忘れずに。

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  • スペシャルミールス

  • スペシャルミールス

  • スペシャルミールス

  • 『おのれの勇気を試してみよ』

  • 『不慣れな人には不味い店』

  • ネタケース

  • ランチミールス

  • ディナーミールス

  • ラッサム

  • ゴーヤのアチャール&みょうがのアチャール&ズッキーニのアチャール

  • チキンチェティナード

  • 激辛ビーフペッパーフライ黄金唐辛子入り

  • アサリのトーレン

  • レモンライス

  • 丸ごと一匹イトヨリのモイリー

  • 店先のカレーリーフ

2015/08/10 更新

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