【和歌山】南紀白浜温泉・片泊まりのススメ【南紀】

出典:kurodaさん

【和歌山】南紀白浜温泉・片泊まりのススメ【南紀】

片泊まりとは食事は朝食だけとする宿泊形態のこと。南紀白浜温泉は温泉街の規模が大きく、食事ができるお店が多くあるので片泊まりが可能です。温泉街にある上質のお店をピックアップしました。南紀白浜温泉で、極上の温泉とともに美食を楽しんでみてはいかがですか。

更新日:2024/05/07 (2023/08/06作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる199の口コミを参考にまとめました。

「片泊まり(かたどまり)」って?

 片泊まりとは、旅館などに宿泊する際に朝夕のどちらかだけ(朝だけが多い)食事の付いた宿泊形態のこと。「片旅籠」と呼ばれたりもします。
 特に京都では朝食のみの片泊まりで和風旅館に宿泊する例が多く、夜は近所の割烹で京料理を堪能したり、レストランでコース料理を味わってみたり、はたまたお茶屋に芸妓を呼んで散在したりと、人それぞれの楽しみ方が可能です。
 規模の大きな温泉街なら、温泉旅行でもこの片泊まりを楽しむことができます。和歌山の南紀白浜温泉は、温泉街の規模が大きく、食事をするお店に事欠きません。
 いわば和風のB&B(Bed & Breakfast)。極上の温泉とともに美食を楽しんでみてはいかがですか。

まるかん

まるかん

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、湯崎BSの目の前、フィッシャーマンズワーフ白浜の2階にある鰻と地元の海山川料理のお店です。
 店内はゆったりとテーブル席が並ぶ全40席。シックな色調で落ち着いた雰囲気です。

鰻と地元の山海川料理のお店

まるかん

 「本日の海鮮カルパッチョ」(880円)は大きな平皿に生野菜とともにタイ、マグロ、タコが盛られ、その中央に紅心大根とともにイクラが乗せられています。
 海鮮はもちろん新鮮で、野菜もシャキシャキしている。レモンによってさっぱり引き締まった味わいになります。

まるかん

 「たいあら炊き」(540円)は、中サイズの鯛の頭半分です。しっかりした味付けになっています。

まるかん

 「うなぎ白焼き」(ハーフ・1,480円)は地元産の本山葵と大根おろし、レモンが添えられています。
 鰻は半助(鰻の頭)が残り腹が割かれた関西風。表面はパリッと焼かれていて、口に運ぶと香ばしい風味とともに脂の甘さが滲み出てきます。山葵の風味もいいですね。

台湾料理 香福源

台湾料理 香福源

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、常喜院下BS近くの御幸通りにある台湾料理のお店です。
 店内はかなり広く、ボックス席がずらっと並んでいて全部で80席ぐらいはありそう。意外な大箱です。

暴力的(笑)なボリウムの定食

台湾料理 香福源

 「エビマヨ定食」(1,265円)は、トレイの上にはフルサイズの台湾ラーメンと平皿にたっぷり盛られたエビマヨ、サラダ、お漬物、ご飯が並びます。
 台湾ラーメンは赤褐色のスープの一面に緑色のニラと豚挽肉が盛られ、スープの中に唐辛子が大量に沈んでいます。まずはスープをすすってみると、最初に唐辛子の辛さがやってきて、じわじわ旨味が現れてきます。
 脂分の少ないスープはさらっとした口当たりで旨みの利いた仕上がりです。ニラの食感もいい具合。オリエンタルな独特の風味が食欲を増進します。

台湾料理 香福源

 エビマヨは一見エビチリのような風体。エビは大ぶりで赤みを帯びた餡が掛かっています。食べてみるとエビチリほどではないものの少しピリ辛になっています。
 エビの身はプリプリで衣はふんわり。ピリ辛仕立てながらマヨネーズのまろやかさも感じられる。量もたっぷりなので食べ応えがあります。

台湾料理 香福源

 遅れてやってきた唐揚げは揚げたてで熱々です。噛むと肉汁がほとばしる…下味がしっかりついていて、これはご飯が進む味。
 なんと言ってもこのボリウム、食べても食べてもなかなか減りません。「食べ疲れ」を経験することができます。

restaurant SAKAKURA

restaurant SAKAKURA

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、白良浜BSで降り、海岸とは反対側方向。飲食店やスナックが並ぶ繁華街「白浜銀座通り」から少し南手のブロックにあるフランス料理店です。
 やや暗めの店内は、温泉地には異質のシックなヨーロピアンスタイル。キッチンに面したカウンター席とテーブル席、そして個室からなる全20席ぐらいです。

温泉街に潜む一流のフレンチ

restaurant SAKAKURA

 7,000円のコースはメインが肉か魚かのチョイスです。最初は季節のアミューズが3種。重厚なプレート上に「鴨のスモークと黒大根のココット」「ホタテ貝柱のトマトヴィネグレット」「スペイン産ハモンセラーノとフロマージュスティック」が並びます。
 ココットの蓋を取るとふわっとスモーキーな香りが立ち上がってくる…黒大根というのも珍しいですね。フロマージュスティックはスティック状のチーズ春巻。ハモンセラーノとの相性も良好です。

restaurant SAKAKURA

 続いて「勝浦産マグロのカルパッチョ」です。勝浦というからには生マグロなんでしょう。舌にとろける旨さです。トッピングはタスマニア産マスタードとのこと。プチプチとした食感もいいですね。

restaurant SAKAKURA

 こんがり焼けたパイの器がやってきました。「海老芋と牡蛎のパイ包みスープ」です。
 パイを崩してスープとともに口に運ぶと、ほんのり牡蠣の風味が広がります。海老芋による優しい味わいで、心温まる一品です。

restaurant SAKAKURA

 続いて「和歌山産真鯛のポワレ」が差し出されました。真鯛とともにいま何かと話題のアサリが添えられています。真鯛は皮目がパリッとしていて身がしっとり。煮汁はパンを浸していただきました。

restaurant SAKAKURA

 口直しの「柚子のグラニテ」に続いてメインの「手長海老のパートブリック仕立て」です。
 パートブリックとはチュニジアが源流の薄いクレープ状の皮のこと。手長海老の旨味を封じ込め、味わい深く仕立てています。ガルニの色合いもいいですね。

restaurant SAKAKURA

 デザートは「ショコラムースとピスタチオジェラート」です。イチゴとポンカン?が添えられています。
 マシーンでたてた欧州風のコーヒーも香り高いですね。

和ダイニングBanya

和ダイニングBanya

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、湯崎BSの目の前、フィッシャーマンズワーフ白浜の2階にある和食レストランです。
 店内はテーブル席と掘りごたつ式の小上がりからなる全64席。小上がりは窓に面しているオーシャンビューだが、テーブル席でもそれなりに眺望が楽しめます。

地元漁師による和食レストラン

和ダイニングBanya

 「地魚御膳」(1,650円税別)は、トレイの上にお造りとてんぷら、小鉢の温泉卵と野菜の煮つけ、ご飯、お漬物、お味噌汁が並びます。
 お造りはタイ、マグロ、イカ、ハマチといった見慣れた魚種で、どれも新鮮で旨い。イカは甘く、ハマチは脂が乗っています。地元漁師の運営するお店だけあって魚の質は上々です。

和ダイニングBanya

 お造りはタイ、マグロ、イカ、ハマチといった見慣れた魚種で、どれも新鮮で旨い。
 イカは甘く、ハマチは脂が乗っています。地元漁師の運営するお店だけあって魚の質は上々です。

和ダイニングBanya

 天ぷらはまっすぐ伸びたエビを筆頭に、各種野菜やタイなどの魚介も含まれています。特にタイは天ぷらにすることで旨みが倍増されています。
 スタッフのおばちゃんが各お客さんに魚の種類や美味しい食べ方を教えてくれるのもいいですね。こういうちょっとした気配りがうれしくなります。

スペインバル バレスタ

スペインバル バレスタ

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、白良浜BSで降り、飲食店やスナックが並ぶ「白浜銀座通り」を進み、丘を登り切って下り坂になったところにあるスペイン・バルです。
 やや暗めの店内は温泉地には異質のシックなヨーロピアンスタイル。カウンター席とテーブル席からなる全20席ぐらいです。

おそらく白浜で唯一のスペイン・バル

スペインバル バレスタ

 イワシの酢漬けは身がボテっと肉厚で、リンゴ酢による爽やかな酸味にオリーブオイルのコクが加わって実に旨い。
 これはシェリーにもぴったりです。

スペインバル バレスタ

 アサリとしらすのペペロンチーノは魚介の風味が華やかに広がります。
 パスタはもちろんアルデンテ。店主がお薦め下さった一味唐辛子を足すと一気にパワフルな味わいに変化します。

スペインバル バレスタ

 マシュルームのフリットは、カリッと揚がってかつジューシー。
 クリーミーなタルタルソースとが邂逅します。

活魚・鍋料理 風車

活魚・鍋料理 風車

 白浜駅から明光バスに乗って白浜の温泉街へ。まぶ湯BSから坂道をしばらく上がったところにある、1階がレストラン、2階より5階までが民宿となっている料理旅館です。
 レストランはすべて個室。小ぢんまりとした和室ながら椅子席になっていてカジュアルな設え。

クエを味わい尽くす

活魚・鍋料理 風車

 「天然本くえ鍋コース」は、最初に温泉卵ともずくをいただきます。
 お造りはエビとマグロとクエ。クエはプリプリしていて脂の乗りもこの上ない。

活魚・鍋料理 風車

 クエのから揚げは、身の部分は柔らかくてジューシー。
 それよりも皮の部分が香ばしく、しかもパリパリした食感が抜群です。

活魚・鍋料理 風車

 くえ鍋では、肉厚にさばかれたクエの身はぼってりとしていて、言葉に表せないぐらいの美味さです。
 アラも身離れもよく食べれる部分も多いですね。

活魚・鍋料理 風車

 いったんお鍋が引かれ、雑炊が炊き上がった状態で運ばれてきました。
 あのコラーゲンたっぷりのお出汁がご飯の一粒一粒に吸収されている。これは実に贅沢な雑炊です。

クリシュナカフェ

クリシュナカフェ

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、旭ヶ丘BSで降りてすぐのところ。白浜のメインストリートである御幸通りの北側奥のところにあるホテルシラハマに併設のインド料理店です。
 食堂の中はインド風に装飾されてはいるが、明らかに昭和の旅館の大食堂で、テーブル席と小上がりからなる全30席ほどのキャパです。

本格的なインド料理が味わえる

クリシュナカフェ

 「日替わりAセット」(1,500円)は、ターリ皿に小さい器に盛られたカレー2種とサラダ、チキンティッカが並び、バスマティライスとチャパティが盛られます。
 さらにスープと2種のチャツネが別の器で並びます。

クリシュナカフェ

 カレーのマライパニールはバターチキンのように甘く、パニールのグニグニした口当たりも良好。ホウレン草ダルは豆が形を残していて豆の風味が活きています。
 タンドリーチキンはスプーンで切れる柔らかさ。肉厚で食べ応えがあります。スパイスの香味を持たせつつ刺激は控えめです。

クリシュナカフェ

 チャパティは素朴な味わいなのが好ましい。バスマティライスは香りは希薄だがパラパラの風合いで、優しい風味のカレーやチキンとマッチしています。

さいこう

さいこう

 JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、旭ヶ丘BSで降りてバス道路から数店の飲食店が並ぶ柳橋通りにはいりしばらく進んだところにある蕎麦・小料理のお店です。
 店内はテーブル席、壁に面したカウンター席、小さいお座敷からなる全24席です。

上質の料理・蕎麦・酒がここにある

さいこう

 「新物煮竹の子の天ぷら」(650円)衣はサクサク、身は柔らかくてジューシーに揚げ上がっています。
 筍には味が滲ゅんでいて、添えられてるお塩はほとんど使いませんでした。

さいこう

 「地物カツオ塩タタキ」(1,100円)玉ねぎやカイワレの上に分厚くカットされた鰹が盛られていて、レモンと辛子、岩塩が添えられています。
 初物の鰹だけあって脂がさっぱりとしていて旨味も強い。玉ねぎとの相性もいいですね。

さいこう

 「せいろそば」(900円)…蕎麦は二八かな?挽きぐるみの灰色がかった蕎麦は香りも良くのど越しも良好。湯掻き加減も程よく歯切れのいい仕上がりです。
 そばつゆは醤油の立ったやや辛めのチューニング。蕎麦湯はドロッとした風合いで風味が立っています。

※本記事は、2024/05/07に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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