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夜の点数:4.5
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.0
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
酒徒にとっての理想郷
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2013/06/27 更新
名古屋の人々の信仰を集めているのは熱田神宮かもしれないが、酒徒の巡礼が絶えないここ大甚も一種の聖地だと思う。この日も大甚詣での人々で大盛況だったが、2階窓際の一隅に席を得て、旅の無事を祝して一献傾ける。
私がこの店が愛してやまないのは、昔から雑魚とよばれて庶民の膳に上っていた、あなごや小海老、いわし、シャコなどを今も大事に扱っていて安価に食べさせてくれるところにある。いずれも今やそこそこ値の張るものとなってしまったが、穴子焼きの刻んだのやら小海老と胡瓜の甘酢などは300円ほどと安い。しかも確かな素材であることを感じさせ、そして旨いのだから言うことはない。一番好きなのはいわしの煮付けで、こっくりと仕上がった昔風の強めの味付けが酒にもビールにもよく合う。
また、名物といっていい樽の賀茂鶴にはさわやかな杉の薫香が移っていて、呑み飽きない旨さがある。特に梅雨前のこの時期の気候にはその香気がうってつけだった。店の名が染め付けられた銚子も堂々とした姿で好もしい。
小皿10皿とビールと酒で3800円也。いやはや安い。相変わらずご主人はきびきびと立ち働いていて、それでいて笑顔を絶やさずに疲れを癒しに来た人々を温かく迎えていた。こういう店があれば、その日の疲れなど霧散してしまうだろう。まことにありがたい店だと思う。