2回
2014/10 訪問
自分にとって大切な店
<2014年5月・10月>
お料理が美味しいだけのお店は、さほど通いたくはなりません。
私としては、表面的ではない、そのお店のもてなしの心や大将の良いお人柄が滲み出ているお店に、
足繁く訪れたくなります。
こちらは私にとってそう思わせてくれるお店の一つです。
2014年は私的に色々あり、まず春に自分を鼓舞するためにもこちらを訪れました。その際、
お料理もさることながら、大将の心憎いサプライズがあり、感極まるものがありました。
そして、秋に訪れることができ、松茸の土瓶蒸しの美味しさもさることながら、大将の優しげな
眼差しを受け、また無事にこちらに来れたことをありがたく思いました。
これからも末永く訪れたいお店です。
P.S.こちらは接待でも、お客様にとても喜んで頂けます。ただし、接待する側としては残念ながら
味わおうとする気持ちが散漫になってしまうので、レビューは割愛します。
<2013年3月初訪問>
よく使わせて頂いている「しのはら」の大将がいらっしゃったお店とのことで、楽しみに訪問しました。
カウンターの席でした、大将を中心に若い衆もきびきびした動き、さりげない気配りで気持ちがいい。
特に印象に残った品は、鰤の照り焼きに桜の葉を敷いて香りを移したもの。ほんのりした香りと塩加減が絶妙。
お造り赤貝や烏賊などは、ちり酢・醤油などで頂きましたが、一番に印象に残ったのはシンプルな塩。
本来の素材の味をダイレクトに感じます。ごまかしが効かない提供の仕方ですし、自信があるんですね。、
春を感じさせる筍の椀物、ひな祭りの時期ということで、小ぶりなちらし寿司など日本ならではの季節感もあります。
途中で大将から、八日市の地酒「大治郎」のサービス。フルーティーで思わずにっこり。とても気に入ったので、
後日、八日市の酒屋に行って購入しました。
また、最後の米がうまい。まずは塩でいただきましたが、塩だけで食して美味いと思ったことは本当に久しぶりでした。
その後は、鰻の佃煮・じゃこ・海苔・卵の黄身でできた和風カルボナーラ。これも美味い!
その他、レンコンで作ったパンを白ゴマ油で頂きました。
目を見張るような高級食材をふんだんに使っているわけではありませんが、それぞれの素材そのものを活かしながら、
少しひねっていて美味しいだけでなく、とても楽しい。お客さんに喜んでもらいたいという大将の気持ちが伝わります。
最後、丁寧に大将自らお見送り頂き、大満足して帰路につきました。
今度はお昼に伺いたいです。
2015/01/04 更新
久し振りの此方、伺うとどこかホッとした気持ちになれます。
これまでお昼に伺った時も晩のコースを頂いていましたので、お昼のコースは今回が初めて。
頂いたお料理は此方。
【先付け】
・長芋豆腐。
中に雲丹が入っています。そら豆と鮑を添えて。
この日は暑かったせいもありとても清涼感があり、ふっと一息つかせるような一品。
【お椀】
・鱧と賀茂茄子のお椀。
鱧でお出汁をとっているとのこと。此方のお出汁を頂くとホッとします。
【お造り】
鯵、紋甲イカ、鯛など。質はまあまあといった印象ですが、マスカルポーネのちり酢で美味しく頂きました。
【お凌ぎ】
・煮穴子の飯蒸し
【焼き物】
・鱒の木の実焼き
お好みで千鳥酢で頂きます。改めて香り付けが巧みだなぁと感じます。
【八寸】
ほうれん草の胡麻和え、オクラとモズクの酢の物、赤コンニャク 八幡巻き 、
鯖の小袖ずし 蛸の柔らか煮、雲丹を添えた生麩、卵焼きなど。
久し振りに視覚、味覚共に満足できる八寸を頂きました。
【揚げ物】
桜エビのかき揚げと筍の天ぷら
かき揚げは少し残して、この後の天茶漬けに。
【ご飯物】
定番のちりめん山椒、鯛のそぼろ、最後は桜エビのかき揚げの天茶漬けで締めます。
【水物】
苺とマンゴーのパンナコッタ。これ、レベル高し。
【生菓子】
よもぎ餅
全体的なお味として、万人受けするような感じですが、他店のそれとは違い、何処か一味も二味も違うんですよね。
大将は今年で還暦を迎え、今の店舗も10周年になるとのこと。
これからもお元気で楽しませて頂きたいものです。