『富士登山 (山梨)』おざわたくやさんの日記

おざわたくや@静岡のレストランガイド

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おざわたくや (50代前半・男性・静岡県) 認証済

日記詳細

世界文化遺産に登録された富士山です。

山頂を目指して登山してきました。といっても、簡単ではありません。
まずは準備。登山靴やザック等、今まで何も持っていなかったため、ゼロから全てそろえました。安いものばかりを選んだんですけど、その金額3万円以上!富士登山には金がかかります。ただ命を守るためですから。

頂上でご来光を拝むために山小屋で1泊して山頂を目指します。
昼過ぎに5合目を出発して夕方には7合目の「日の出館」に到着。すぐにカレーを食べて仮眠。夜9時過ぎに山小屋を出発。
ここからは高山病との闘いです。とにかく立ち止まったら鼻で吸って口で吐く深呼吸を絶え間なく続けます。

富士登山は一度コンディションをくずしたら、高度を下げない限り決して回復することはありません。
山小屋を出発して6時間。日の出30分前に山頂に到着。とにかく風が強くて真夏にもかかわらず寒い!!!
山頂は多くの人でごった返しています。
4時半頃。雲海から太陽がゆっくりと顔を出してきます。ご来光を待つ人からは「おぉぉぉ…」という声。
このご来光を眺めるだけで、ここまでの大変さが全て報われるような気がします。

混雑してきたようなので、ご来光を拝み6時前には下山開始。
最初はあれよあれよと下っていきます。「えっ?もぉ9合目過ぎちゃったの?」って感じ。
登りは9合目から頂上まで「本当に登れるのか?」って不安をいだきながら1時間近くかけて登ったのに…。下りはわずか20分ほどで9合目を通過。

と、余裕はここまで。
「下りのほうが辛く感じた」という人が少なくない理由がわかりました。
延々と続く「つづらおり」。7合目くらいまで見えるけど、あそこまで何度つづらおりすればいいわけ?
見えているだけに、ゴールの遠さと足が埋まる下りに体力を奪われていきます。

結局は4時間ほどで頂上から5合目まで下ることができましたけど、ヘトヘトでした。

「一度も富士山に登らないのはバカだ」と言われます。それだけ素晴らしい山です。
「ただ、二度登るやつはもっとバカだ」と。それだけ大変な山なのです。
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