夏になると、上衣を着る機会がグッと減るので、じしん上下アンサンブルの服(せびろ)も、一二着しか持ってないだろうなと思い込んでいたが、アイロンがけがてら確認したら、灰色二着、紺が二着ずつあり、あ、オレって結構保守的なんだネと妙に感心する。
更にセッパレートで着る上衣(すぽーつこーと)も青系が四着、茶系が一着あり、トラウザーズ(かえずぼん)もそれに合うよう揃えてある。
どうやら思っていたより上衣着るの、好きな様子。
尤も、セッパレートの上衣は、五着中四着が肩パッドの入らないいわゆるアンコン(あんこんすとらくてぃど)なので、
「上衣は着るけど堅苦しい場所に出るのはあんまり好きじゃない」
というのが明白。
カトラリが、ガチャガチャ並ぶレストラントや、床の間のあるお座敷ではなく、食い切り料理、割烹のカウンタとかお蕎麦屋さんの
「つまみをたくさん取ることを前提としていない」
ちっちゃな食卓の前とか、バーのコントワールとか、そういうところ向けの「制服」を無意識に選んでいる様子。
夏でもヌル・カンで、イカ刺しを生姜醤油で、という感じ。わかるかしら?
上下揃いの背広が「思いの外」多いのは、夏の初めに自社の事業計画発表会があるから、毎年それに向けて新調する、というのもあるか。
ただま、先の休日、今年初めて麻のシャツをおろし、チノパン、スニーカーで川沿いの堤をのんびり歩いてたら、汗をかいても開襟の首と袖から風が気持ちよく通り過ぎ、暑くなってきたらホントに快適なのはこっちだよな、とも思う。
クールビズを更に進め、戦前の「開襟シャツに麻ズボン」に回帰したら世の中もうちょっと、余裕が出るんじゃないかしら。
今年は例年になく室内の「換気」が求められるだろうしね。
ポロ・シャツは活動的かつ機能的なのはいいけど、オトウサンが着ているとコースから上がったゴルフ場のクラブハウスみたいになっちゃうし、若い人が身につけていると清潔感があるのはいいけど、なんだか介護の現場か、スポーツジムのインストラクターみたいに見えちゃうんだよな。
古いのかなオレの感覚。
もっと言ってしまうと、我が国の場合、ポロ・シャツ姿が最も似合う場所って、もしかすると【パチンコ屋】かも #だからワタシは嫌われる
そして日が強くなると、毎年、帽子が欲しいなと思うのだが、いつも買いそびれる。
「似合わない」というのもあるけれど、頭の外径(だいあみーた)が絶望的に大きく、フィットするサイズの帽子が「あんまり」ない物理的 #冷徹な事実 にいつも直面するのコトよ。
デカアタマ仕様のボーダー(かんかん)帽、どっかで売ってないかな? はは。