みちのく五郎さんのマイ★ベストレストラン 2011

グルメハイになれるお店を中心に紹介します。

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みちのく五郎 (50代前半・男性・京都府) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

2011年は本当に多くの素晴らしいお店に出会えて良かったです。
評価点5以上のお店で、特にお気に入りのお店を挙げさせて頂きました。
好みの問題もございますが、ご参考いただければ幸いです。

マイ★ベストレストラン

1位

旬菜食房栖玄 (東山 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2020/03訪問 2020/03/29

京都で大切な人をもてなす時はいつもここに参ります。

<はじめに>
久方ぶりの栖玄であります。
年に3~4回はお邪魔しておりますが、ここ1年くらいご無沙汰しておりました。
ここ数年のレビューは、なかなかアップできていないものの、今回は大将が結構頑張ってくれ、以下ご紹介いたします。
京都は1万円以上出せば、美味しいお店も多々ありますが、5000円にして、ここまで食べさせてくれるお店はなかなかございません。純粋な季節の京料理を頂かれたい方には本当におすすめしたいお店であります。

<今回いただいたお料理>

1 前菜: 菜の花辛子和え
2 八寸: 写真をご参照下さい。
3 吸物: 桜蒸し 菜の花 つくし 銀庵
4 向付: 鮪、桜鯛、赤海老、若筍(わかたけ)
5 若筍煮 京都 塚原産
6 蒸し寿司: 筍、椎茸、綿糸玉子
7 近江牛のシャブシャブ: 法蓮草、三輪そーめん
8 葡萄デザート

<総括>
今回も大満足であります。日本人を接待するときも喜ばれますが、外国のVIPなどを接待するのにも喜ばれます。
どの料理も、かなり仕込みに時間をかけておられ、甲乙つけがたいですが、やはり最後に出てくる近江牛のシャブシャブは絶品です。とにかく出汁が素晴らしいです。シンプルながら、京都の出汁文化の結晶のようなスープです。
そして、近江牛を満喫した後投入される三輪そーめん。これがまた旨い。
何気に、向付の刺身類もかなり美味しいです。
今回は、季節柄、筍料理が多かったですが、筍も京都で最高級と呼ばれる塚原産。店主自ら取りに行かれるとか。その他の食材も可能な限り店主自ら取りに行かれるというからすごい。それらの努力によって、この価格帯に抑えておられるのだと思いますが、これからも京都のホームベースとして、通わせて頂きます。



<2015年1月>

京都の実家から徒歩10分のところにあります、こちら栖玄(せいげん)さん。4年前に出会ってからもう何度お伺いしたことか。京料理といっても色々とありますが、京都生まれの京都育ちの私にとっては、どの料理も、どこか懐かしく、故郷の母の味を洗練させたような料理の数々。
季節によって、出てくるお料理も食材も異なりますが、やはり、何といっても私の好物は、かぶら蒸しと、特製しゃぶしゃぶ・・。
とにかく出汁の取り方が本当にお上手であり、薄味なのに、必要十分な旨みと香りに満ちており、腹がかなり満腹になるのに、後味がすこぶるいい。次はハモのシーズンに参りたいですね~。
このお店を紹介してくれた、小学校時代の同級生である、吉田郵便局の局長であるN君、本当に有り難う!(笑)。

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◆アメリカ人VIPが喜ぶお店(京都・名古屋2013年版)#3 やはり、ここは穴場中の穴場であります。◆
<2013年6月>

毎年、海外からのVIPには、必ず訪問頂くお店となったこちら「せいげん」さん。今年もやはりお世話になりました。
この日は、お昼に天ぷら 松さんで、和の創作料理を心行くまで食べて頂いたこともあり、どちらかというと、少し不利な状況でお伺いすることに。
特に、今回のVIPのご夫妻は、朝型のようで、朝食を多目に食べ、夕食はほとんど頂かれないという何とも健康的な食生活の持ち主(私は逆なのですが)。
今年は、毎年恒例のメニューもありましたが、新しいメニューも出て参り、かなりの感動を覚えます。
こちらのお店は、とにかく節の使い方が絶妙であります。結構、節の香りが強くするのですが、尖ったところは全くなく、何ともまろやかで、深い深い味わい。これぞ、京都の味付け~と唸りたくなるような見事な薄味、されどしっかり出汁が効いてます。
正直、こちらのお店は、何度来ても飽きないですね~。昼間頂いた、松さんが、京の「雅」とすれば、こちらのせいげんさんは、京の「侘・寂」といった感じで、1日で京の様々なタイプの違うお料理を楽しむことができました。

特に感激したのは、

鱧の餡掛けでありました。この、とろーりとろける餡のおいしさといったら、「絶妙」としかいいようがないです。昼間、松さんでも、鱧料理を頂いたのですが、これまた全く違うアングルから鱧を徹底的に堪能しました。また、餡掛の下側には、蕎麦を、これまた絶妙に揚げたものが入っており、その食感が麺類好きにはたまりません!!

この他、魚嫌いの日本人の先生は、ビーフシチューをオーダーされるが、これがまたうまい。割烹料理屋で出てくるビーフシチューは、どこか一流の蕎麦屋で出てくる裏メニューの中華そばのごとく、何とも洗練されています。これだけ単品で出しても、十分行列ができるレベルであります。

高級料亭の味付けとは少し異なる、京の素朴で、旬をさりげなく味わえる、何ともにくにくしきお店であります。2年連続で、VIPの最高評価を得てきましたが、今年は、昼間の松さんにMVPを譲ったものの、やはり、甲乙付けがたき、独特の存在感があります。

北海道から、わざわざ私のレビューを観て下さり、お店に訪れて下さった方もおられたとお伺いしており、本当に嬉しい限りです。場所的には、かなり不便なところでありますので、なかなかすぐにはアクセスできませんが、一度来てしまえば、「京都のせいげんに行こう」と、きっと再訪を繰り返してしまうことでしょう(笑)。

来年もどうぞ宜しくお願い致します!

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<2011年春>

毎シーズン、京都に来たら、必ず1回は立ち寄り、京の旬を楽しみたくなるのが、こちらの栖玄さんである。
最近、評価点5シリーズのお店を中心に書いていますので、もしかしたら、2チャンネルで結構書かれているだろうな~と思い見てみると、見事にステマ業者疑惑をかけられておりました(笑)。最近4.0以下の評価のお店は時間の都合上パスしてきていますので、いよいよ怪しく見えるのでしょうね。もし、私がステマだったら、あえてこんなにたくさん5の評価は付けないですね(笑)。食べログの評価点も、高得点ばかり付けていると、あまり反映されないシステムになっているようですし。
まっ、常連として通うお店は、時として「まかない」を頂いたり、試作品を頂いたりすることはありますが、それ以上のことは、逆にお断りしたいですね。私の場合、テレビで実名も明かしておりますし、調べていただければすぐにステマかどうかお分かりになると思います。
そんな中でまた評価点5のお店の再訪レビューをアップしたいと思います(笑)。

この季節、竹の子の美味しい季節で、この日のメニューは見事に竹の子三昧であります。様々な調理方法で、竹の子を堪能させて頂きました。そして、締めは、牛シャブと残り汁でいただく、そうめん・・・。これがうまいんだな~実に。出汁が京風で薄口なんですが、何とも深みのある味わいで、日本人の繊細な舌を持った方だったら、この味は毎日でも頂きたくなると思います。
この日、そうめんを頂いた後も、残り汁がかなり残っていたので、雑炊にしていただくようリクエストをしてみました。正直、店主は少し困惑気味で「そうめんの後、雑炊にしたことは無いんですよね~」と。「そうめんの塩分も少し残っているので、美味しくないかもしれませんよ」との忠告もございましたが、出てきた雑炊は、何と美味しいことか。もちろん、米は水洗いしておられるので、さらっと、食べやすく、かなり満腹になっておりましたが、スープの最後の1滴まで、完食させて頂きました。

2011年に出会ったお店の中でも、最も好きなお店の1つでありますが、本当にここにくると、京の旬が堪能でき、満腹でも後味が良く、幸せな気持ちになれます。次は「はも」のシーズンにまたお伺いしたいと思います。

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<2011年秋>

食べログのベストレストランに投稿しようと、今年になって評価点5を付けたお店の中で、色々と迷い、食べ比べた結果、最終的にこちらのお店と北海道の沖縄料理店である沖縄そば 風遊斎が残り、考えあぐねた末に、こちらのお店をベストレストランに選ばせて頂きました。
今年もラーメン、蕎麦等の麺類が中心であったが、正直ラーメンと蕎麦に順位を付けるのが本当に難しい。好みがはっきり分かれるのと、その時の体調にかなり左右されてしまうからだ。

その意味では、料理そのものの素晴らしさと、CPを総合的に考えると、やはりこちら栖玄(せいげん)さんが、私の中ではダントツでありました。
こちらのお店は、知り合いの某有名番組のグルメ担当のディレクターさんともご一緒したことがあるのだが、その際にも大絶賛であったのだが、正直、あまり人に教えたくないお店である。
というのも、京都に来たら、隠れ家的なこちらのお店に来て、ゆっくりと京の旬を味わうのに、混み合ってもらっては困るからであるのだが、どうしても、「王様の耳はロバの耳」状態で、書きたくて仕方がないほど、自分にとってお気に入りのお店なのだ。
今回は、お店に予約を入れるのが、当日の昼になってしまい、準備の関係もあり、あまり期待していなかったのだが、実際出てきた料理の数々に、次々に悩殺されていく結果となった。

最初の前菜には、柿がメインの何とも京の秋を感じさせる一品である。二種類の柿(富有柿と種無し)を贅沢にも使い分け、一つ一つに、これでもか!という程のこだわりを感じさせる。あまり、詳細に書くと字数制限にひっかかるため、割愛するが、お見事としか言いようがない。
次に頂いたお刺身も、北海道で頂くお刺身よりもこれまた美味しい。京都は、一般的に海が遠く、値のはる料亭に行かないとなかなか美味しい刺身は頂けないのであるが、この価格帯にして、この刺身・・・・。正直儲けが出るのか疑問である。

そして、この日のメインが、ズワイガニである。目の前に最初見せられたのは、何とも活きのいい蟹!何とか逃れようと必死に動き回る蟹を店主が抑え込む。。。これは、期待できる。生の刺身と、炭火焼の両方で頂いたのであるが、こんなに甘い蟹は頂いたことがない。正直、北海道に住んでいるので、蟹をいただくことは結構あるが、今まで頂いた蟹の中で一番美味しかったと言っておけば十分だろうか。

そして、蟹で満足をしていると、さりげなく出されるかぶらの土瓶蒸し。これが、たまらなくうまい!!!前菜も、刺身も、蟹も、5点満点だが、この土瓶蒸しで完全に悩殺状態である。脳から、快楽物質であるドーパミンが沸々と分泌され、もうニヤけずにはいられない。まるで酒に酔ったような心地よさ・・・。アルコール無しでここまで料理に酔える一品は数少ない。京都らしいあっさりした味付けでありながら、どれだけ仕込んだら、こんな味になるのかと思うほど、重層的な味の広がり・・・。5秒間隔に「うまい」を連発してしまう。極上の幸せである。

もう、これだけで十分に満足なのであるが、今回特にリクエストしていたのが、特製のビーフシチューである。こちらの大将、和洋両方を極めておられる両刀使いなのであるのだが、以前、知り合いが食べているのを見て、とても美味しそうであったので、無理を言ってお願いすることに。
味の方は・・・・・。もう、言葉はありません。とにかく食べてみなければ表現できないくらい、大満足の味である。このビーフシチューは、常連さんしか食べられないようなのだが、これだったら、毎日でも頂きたいほど、味にクセがなく、まろやかで、かつ喉通りが良い。何日も煮込んシチューは、子供から高齢の方まで楽しんでいただけるのではないだろうか。そして、中に入っているビーフ!これがまた凄い!サイズの大きさもさることながら、この肉の食感は絶妙である。

もう、文字制限が近づいてきたので、これ以上書けないのだが、これに、酒通の同伴者が、見事と絶賛する美味しい酒を入って、大人3人で2万円でかなりの御釣りがくるCPの高さ。今回は、蟹が入っているので、3人で2万円以上と思っていたのだが、これって、普通の居酒屋の宴会で支払う金額と同じ???というところである。具体的な数字は伏せますが、安心して、京の素朴で贅沢な風流を味わえるこちらのお店は、「いと、にくにくし」といったところだろうか。ということで、2011年のマイベストレストランに選ばせて頂いた栖玄さんでありました。

(初訪)

<海外VIPが喜ぶ関西のお店特集⑦ 京都の超穴場の人に教えたくないお店です。>

正直、こちらのお店を紹介するかどうか、かなり悩みました。
現在、京都のお店では、個人的に最も気に入っているお店の1つで、隠れ家的に京都に参る際には、必ずお伺いするお店になりつつあるのですが、料理のクオリティーはすこぶる高く、かつその割には、かなりリーゾナブルな価格設定なのである。

京都の場合、祇園や三条界隈(木屋町含む)に参りますと、日本を代表するような料亭は数多く存在しますが、このようなひっそりとした岡崎の地に、ここまで京都の旬の味を堪能できるお店があろうとは、私もつい最近までは知りませんでした。

このお店を紹介してくれたのは、私の旧友で、左京区内のある郵便局の局長をやっているN氏で、かなり味の好みなど私に似ている方だ。その彼が、2年くらい前から、是非私に紹介したい店があるとしきりに言ってきていたのである。ただ、何分私も北海道に住んでいるもので、なかなかお伺いできなかった。 昨年の秋にようやく、訪問が叶うのであるが、正直かなり感動致しました。

味付けは、家庭的な京都の味なのですが、濃すぎず、薄すぎず、何を頂いてもうなってしまう程に美味しい・・・。出汁を効かせているが、全く嫌味がなく、素材本来の旨みを十二分に引き出し、舌と体が最も喜ぶ形に考え抜かれている。

こちらの大将さん、まだ私はこれまでの経歴や、実の姿は知らないのであるが(笑)、只者ではございません。料理に対するこだわりは、相当なもので、竹の子のシーズンには、山までわざわざ分け入り、既製品はほとんど使わず、何でも手作りで勝負する方である。もちろん、化学調味料や添加物の類は、一切料理に入れさせない。 季節季節の京の味を、料理で見事に表現し、これだけの料理を頂いて、この金額で良いものかと、いつも申し訳なく思うほどである。

さて、前振りが長くなったのであるが、その位、こちらのお店は気に入っており、正直食べログに書きたい気持ちを抑えつつ、何とか今回のVIPの来日までは、あまり混雑して欲しくなかったこともあり、レビューを書き溜めていたのである。

今回は、鱧(はも)のシーズンということもあり、鱧尽くし料理である。鱧の吸い物、鱧寿司、鱧鍋、鱧造りと、鱧・鱧・鱧のオンパレードである。 正直、私は何故か、鱧だけは苦手であったのであるが(恐らく幼少期に不味い鱧を頂いたのだと思います)、ここの鱧を頂いてから鱧の常識が変わりました。どの料理も、本当に見事な味である。同じ鱧を、ここまでのバリエーションを付けて表現できるものかと、つくづく感心してしまう。

また、スタッフの中に、どうしても魚料理の苦手な方がおられて、その方用にと、わざわざビーフシチューを作ってくださった。これが、またたまらなく美味しいビーフシチューなのである。和食職人が作るビーフシチューって、どうしてこんなに美味しいのかと不思議に思えるほどであります。

ご一緒した、スタッフやお偉いさん方も大絶賛で、有名な作曲家の先生も、大組織の理事長さまも、大変気に入って頂きました。 そして、果たしてこの味が、アメリカ人に分かるものかと思っておりましたら、食後、「今回日本で頂いたお料理の中で、一番満足をしました」との一言。全体の満足度でいうと、前日にお伺いしていた白沙村荘主家客間 瑞米山も非常に高く、おそらく、こちらが最もお気に入りではないかと予想しておりましたが、料理に限定すれば、こちらのお味が一番お好みだったようである。 アメリカ人の中でも、今回のVIPのご夫妻は、かなり日本人に近い嗜好をお持ちのようである。 ただ、どちらのお店も優劣を付けるのは難しかったようであり、それぞれのお店に忘れ得ぬ感動を覚えて頂いたようである。

これだけの満足できて、御代はお酒抜きで1人5000円である。料理のコースは「鶴」が5千円、「亀」が4千円なので鶴の方でして下さったのだろうが、かなりサービスが入っているように思います。内容的には1人1万円以上の内容は十分にございました。

いやー本当にVIPにご満足を頂いて大変良かったのであるが、こちらの栖玄さんは、結構ひっそりとした住宅街に佇んでおり、夜9時を過ぎると、本当にどんちゃん騒ぎは禁物である。正直、こちらのお店は、宴会で使うお店というよりも、良識のある大人が、静かに美味しく小料理とお酒を楽しむお店と言っても良いだろう・・・・・・が、スタッフが、かなり盛り上がってしまい、とてもご近所さんにご迷惑をお掛けしてしまったようで、本当に申し訳なかったです。この日はまだ貸切なので良かったですが、他に客人がおられましたら、店主の大将さん、怒っておられたかもしれませんね・・・。店主さんに謝り謝り、お店を後にしましたが、本当に素晴らしいお料理の数々で、皆とても満足させて頂きました。

ちなみに、こちらのお店、駐車場が無く、車で来られる場合は、近くのコインパーキングに停める必要がありますのでご注意ください。また、昼間行かれても、看板の1つも出ておらず、お店を確認することは、ほぼできないかと思います。更に不定休でもありますので、必ずお伺いする前にお電話を入れておかれることをおすすめします。できれば、1週間前くらいにお電話されるのが一番いいでしょうか。

お店を出てから、車でホテルに向かったのですが、お店の前の道をそのまま南に下ってしまったのですが、そこは京都独特の本当に細い路地で、大きなアルファードでは通り抜けが難しい道であった。結局VIPの方に、わざわざ誘導をお願いしてしまい、車もバンパー部分を擦ってしまい、保険の免責も発生してしまいましたが、何故かこのシチュエーションがVIPにはとても受けたようで、より親睦を深める結果になったようです(笑)。 共同作業で難を乗り越えた後にくる一種の一体感とも言うべきものでしょうか・・・。結果オーライということで。

長い長い1日が終わり、翌日はいよいよVIP帰国の日である。最後に訪れたお店が、また予想以上に素晴らしいお店でした。(続く)

PS 写真の最後の部分は、今回の訪問以前にお伺いした際の写真です。竹の子が美味しいシーズンの写真ですので、ご参照ください。

  • 八寸
  • 前菜: 菜の花辛子和え
  • 吸物: 桜蒸し 菜の花 つくし 銀庵

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2位

風遊斎 (ひばりが丘、上野幌、新さっぽろ / 沖縄そば、沖縄料理、創作料理)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2019/08訪問 2019/09/26

カリー ヌ スパはマイ麺類最強でした。

<はじめに>
北海道から岐阜に転出してから早4年の歳月が経ちますが、約2年振りにこちら風遊斎に舞い戻ります。
三女と三女の友人を含め4人でお伺いします。北海道に戻ったら、必ず行きたいお店がこちらの風遊斎と千歳の梅乃屋さんだったのですが、梅乃屋が完全閉店した今となっては、こちらの風遊斎のみが、北海道に戻った際の唯一の楽しみとなりました。
そんな、風遊斎さんなのですが、営業時間のハードルが結構高く、北海道に戻ってもなかなかお伺いできなかっただけに、今回はかなり期待大であります。
こちらの風遊斎の大将さんは、もともとはカレーのお店を出そうと考えておられたくらいにスパイスの研究を重ねてこられた経緯もあり、ここのカレーは頂く前からレベルが高いことが容易に想像できます。
ということで、私は、カレーソーキそばと言えるカリー ヌ スパとカリィライスをオーダーしまして、娘たちはデフォルトのスープが味わいたいと、お肉たっぷりなカメ カメースパを頂くことに。

<カリー ヌ スパ>(カレーソーキそば)
本来曜日的にこちらのメニューを頂けない日だったのですが、久方ぶりにお伺いしたこともあり、無理を言って作って頂けました。もともと、こちらのソーキそば、全国でもトップクラスのクオリティで、本場沖縄に行っても、このレベルのソーキそばなかなか頂けないと思います。詳しくは、以前のレビューをご覧下さい。
そのトップクラスのソーキそばに、店主がこだわり抜いたカレーが盛り付けられたこちらの一杯。。。最高です。
もう、素晴らしいとしか言いようがない。これまで、様々なカレーうどん、カレー蕎麦、、カレーラーメンを頂いて参りましたが、その中でもダントツというか、カレーに関わらず、麺類全ジャンルでトップクラスの出来かと思います。

<カリィライス>
こちらのカレーライスも、店主がこだわり抜いた一品なのですが、上記のカリー ヌ スパの出来があまりにも高かったことから、相対的にカリー ヌ スパの方が印象が少しいい感じがあります。とはいっても、バランスのとれたスパイス配分を含め、どれだけ時間をかければこれだけのカレーができるのかと想像もできない程です。

<総括>
北海道なのに、日本でも最も美味しくソーキそばを頂けるお店として、心からお勧めできる名店中の名店です。北海道でどのお店が一番好きかと聞かれれば、躊躇なくこちらの風遊斎を挙げられます。カレー好きはもちろんのこと、カレー嫌いな方でも、こちらのカリー ヌ スパを頂ければ、価値観が変わるかもしれません。かなり、暑苦しいレビューになったかもしれませんが、今度こそ、今年最後のレビューとして、納めたいと思います(笑)。
店主さん、昨年大病を患われたようですが、どうかどうか末永くお店を頑張って下さい!
2012年7月14日

今日から中国地方のレビューに戻ろうと思っていたのですが、本日、関東から来ておられる客人お二人を連れて、札幌で超お気に入りのこちら風遊斎さんにお伺いし、念願の期間限定のつけ麺をいただき、どうしても先にアップしたく、ご容赦下さい。

最近、いわゆるセットメニューがとても人気だそうで、定番のイチオシの炙りナンコツソーキに、角煮カツ飯と一品料理が付いたガチマヤ定食がよく出るようだ。同席した私以外の客人は、そちらのセットメニューをオーダーする。

私は、もちろん、期間限定のつけ麺であります。

この日、実は営業日では無かったにもかかわらず、かなり無理をしてお店を開けてもらったようである・・・。本当に申し訳ない。

ということで、客は私達以外にはおられなかったが、少しお待ちして、セットメニューとつけ麺がほぼ同時に参ります。

セットメニューは何度も頂いていたので、それほど驚きは無かったが、つけ麺のインパクトは相当なものである!緑色の麺と、真っ黒な麺が、チョイグロっぽく横たわっているではないか!!今まで色々と麺類は頂いてきたが、このコントラストは珍しい!緑と黒である!!(笑)。

さて、お味の方は・・・・。

なるほど、これは意外に美味しい!!黒色の方は、イカ墨で、緑色の方は、がごめ昆布だと言われる。墨に昆布!なんともヘルシーな発想である。何でも、女将さんが癌家系らしく、がん予防の意味で、出来上がったメニューらしいのだが、これに、ゴマタレ風味のつけ汁で頂きます。

つけ汁の方は、ゴマがもちろん前面に出てきておりますが、ゴマのわりには、クドくありませんでした。何でも、相当工夫されておられるようで、お酢などで酸味を加えておられるわけでもなく、内容物に関しては、企業秘密とのことです(笑)。

もっと、食べにくいかとも思ったのですが、意外につるつると、あっという間に完食。お腹の方も、程よい満腹感で、物足りなさもない。

とても、とても後味の良いつけ麺でありました。イカ墨の方は、相当麺に練りこんでありますね。何でも、数日後のトイレで黒い物体を見ることになるでしょうとオーナーさん。見ても驚かないようにとのことでした(笑)。もちろん、トイレで見ることになる黒い物体は写真アップしませんが(笑)。即刻、削除命令が来るでしょうね。

ということで、超ヘルシーで美味しいつけ麺でありました。重ねて、ご無理を申し上げ、お店を開けていただき、感謝申し上げます!

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2012年5月9日

お昼のラーメンに餃子と麺 いせのじょうさんで一杯頂いて、そのまま、久方ぶりの風遊斎さんにお伺いします。
こちらのお店は冬季休業されていて、春に営業されてからも、なかなか札幌に行く機会がなく、待ちに待った訪問であります。
流石に、ラーメンと餃子を食べてお伺いしましたので、軽く沖縄そばを頂こうと思っておりますと、何と新メニューがあるではないか!!
とことん気に入ったお店に関しては、全メニュー制覇しなければ気がすまないタイプで、満腹であるにもかかわらず、ボリュームがありそうな、新メニュー「カリーDEガンジュー(1000円)」をオーダーいたします。

約半年振りにいただく、風遊斎のお料理。その間、本場沖縄で沖縄そばめぐりも行い、現地で沖縄そばがどのように食べられているかも体験することができました。風遊斎さんの沖縄そばは、かなり食べやすく、沖縄でよくいただく、ワシワシとしたあの少しざらつきのあるタイプの麺とは、かなり異なります。あれは、あれで沖縄の文化を反映しており、美味しいのですが、やはり私はこちらの麺が最高に美味しく感じられます。

こちらのお店、お味の方は、とっても美味しいのに、意外にそれほど混雑しません。やはり、住宅街にあるお店ということで、立地条件的には、悪く、行列がすごくて、座れないということはありません(週末は少し混雑するようですが)。

丁寧に丁寧に作られた新メニューが出てまいります。おおおお、これは色とりどりで美味しそうである!!

あああ、このカレーのあんかけ風のとろり感が素晴らしい!カレー好きの私にはたまらないメニューかもしれません。私、結構猫舌ですので、熱々のスープで頂くよりも、こういった形で、カレー焼きうどん風に頂くのはいいかもしれません。

店主の方と、楽しく語らいながら頂き、気が付けば完食しておりました。やはり、美味しいものは、別腹でいただけるものですね。
後味もすこぶる良く、消化も早かったです。野菜不足でありましたので、たまには、身体のメンテナンス的にも、美味しくヘルシーなこちらのメニューは重宝しますね。出産直後の嫁にも、食べさせてやりたいです。
それにしても、沖縄そばのスープと同じスープがセットで付いてきますが、やはりこのスープ本当に美味しいですね。
生姜や、ニンニクといった、特定の何かが前に出るわけでなく、野菜や豚、鶏がらなど様々な具材が見事に調和して、1つの味を形成しています。

音楽に例えると、ピアニシモPPの表現が見事なんです。最近は、北海道も温度や湿度が例年になく変動的で、塩加減がとても難しいようなんです。正直、温度や湿度で、塩加減で悩んでおられるお店は本物です。この本当に些細で微妙な味の違いに、とことんこだわり、ピアニシモを見事に奏でられるお店は、なかなか少なくなってきているようです。
音楽も、アナログからデジタルに移行し、ダイナミクスが向上し、ノイズは除去されたものの、どこか物足りたい私でありますが、ここのお店は、アナログ時代の、懐かしく繊細で、いとおしくなるくらいの、洗練された味の美しさが存在します。

これまで、全国、色々なお店にお伺いさせて頂いて得た結論は、基本的には、和食職人のキャリアを長く持った方の料理は、やはり美味しいということでありました。北海道のラーメンの最高峰といえる麺屋 菜々兵衛をはじめ、ラーメン業界で、地域トップのお店の多くが、やはり、職人としてのキャリアを長くお持でであることが多い。

しかし、こちら風遊斎のご主人は、もともと建築家であり、料理の世界は、引退後はじめられたという。これだけの、味の表現力が出来る方が、職人暦、また修行暦が無いというのは意外であるのだが、建築家やアーティストの場合、やはり、「こだわり」という点で、修行を積んだ職人と同じスタンスがあるようで、舌さえしっかりした方だったら、短期間でも、この味に到達できるのかもしれない。

音楽も建築も料理もアートという広い概念で考えると共通する部分が多いのかもしれませんね。本当にこのような素晴らしいお店に導いてくださったmacponさんにも感謝であります。

来月からは、つけ麺も登場するそうで、これは楽しみであります!また、本日頂いた「カリーDEガンジュー」も私で2人目だそうで、何か嬉しいものがあります。つけ麺も絶対に食べにきます。また、味はかなり改良されたものの、店主が麺の打ち方などを勉強されたという、沖縄のてんtoてんには、是非行ってみたいものである。最近、手打ちの麺が少なくなったという沖縄そば。そんな沖縄そばを、極限まで極めた一杯がここ北海道でいただけるというのは、「幸せ」の一言につきます。

実は、今月から、かなりの繁忙期に入り、しばらくレビューがアップできそうにありません。7月までお休みする形になりますが、また皆さん宜しくお願い致します!


<訪問2回目、3回目>

久方振りのレビューアップです。こちらのレビューもフロリダに行く飛行機の中で書いていたのですが、現地でかなり忙しくなり、やっとアップさせて頂きます!
最近、最もヒットしたお店の1つとして、こちらのお店があります。
初訪から数えて、約1週間で3回もお伺いして、平日頂けるメニューは一通り頂くことができました。特に3回目の訪問では、次女の誕生日のお祝として、夜の時間帯に予約を入れてお伺いすることができました(夜の時間帯は予約のみ)。
果たして、小学生の子供達や、ツワリで体調のイマイチな家内は、どのような評価を下すのか、楽しみである。

<ガチマヤ定食:アブナンソーキーすば(カレー味)>(自己評価:4.5)
初訪の際にアブナンソーキーすば(ノーマルスープ)をいただき、大変感動したことから、今回は同じアブナンソーキーすばをカレー味でいただくことに。また、セットメニューで、角煮ミニカツ飯も頂きます(セットメニューの場合、炙りナンコツソーキーは1つとなります)。
こちらは、カレー味ということで、カレーうどんのようなイメージかと思っていたのですが、カレーの味はするものの、もともとのスープの風味も残っており、少し大人のカレーという感じで、甘みはそれほどありませんでした。最後まで飽きのこない味付けで、スープも完食致しました。大変美味しかったのですが、個人的には、カレー味でないノーマルのスープの方が好みだろうか。初めてお伺いされる方は、是非ノーマルのスープで試して頂きたい。

<ガンジューすば(ノーマルスープ)>(自己評価:4.3)
初訪の際に、アブナンソーキーすばだけでなく、こちらのメニューもオーダーしようとして、量が多いので、お勧めできないと言われたボリュームメニューである。
そうである、こちらのメニューは確かにかなりすごいボリュームである。野菜の量が半端でなく、食べても食べても中から色とりどりな野菜達が出てくる出てくる。野菜不足の私には、大変ありがたいメニューである。 
スープは、ノーマルのスープにコティジャンが少し入っているようで、少し甘辛い味付けになっています。
こちらも、大変美味しい味付けなのですが、やはり私はノーマルのスープの方が好みでしょうか。好みの問題だと思いますが。

<ゴーヤ チャンプルー>(4.8)
2回目の訪問、3回目の訪問で共にいただくことに。実は、私はあまりゴーヤが苦くて苦手であまり好みでないのですが、家族、特に長女が大好物ということで、こちらをいただくことに。
ということで、私はあまり食べないつもりだったのですが、こちらのゴーヤ チャンプルーはかなり美味しいです!ゴーヤもとてもよく調理されていて、北海道の人間にあまりなじみのないゴーヤを美味しく、食べやすく調理なされています。また、上にかけられている鰹節が素晴らしい!少し厚切りの鰹は、香りよく、ゴーヤの苦みをとても上手に中和させ、絶妙な旨みを演出している。そして、さらに気に入ったのは豚肉の美味しさである。こちらも、かなり質の良い豚肉が厚切りで、結構な量が入っている。私は養豚所から、豚を1頭分購入するくらいの豚肉好きでありますが、豚肉好きが太鼓判を押す、美味しい豚肉でありました。
ちなみに、こちらのゴーヤ チャンプルーは、沖縄本土のものに比べると、ゴーヤが少し少な目で、逆に肉の量が多い。ゴーヤの苦みも抑えてあることから、ある意味、北海道仕様になっているのだが、私にとっては、これまでに頂いたゴーヤ チャンプルーの中では一番食べやすく美味しかったです。娘達も妻も大絶賛でありました。

<タコライス>(5.0)
実は、こちらのタコライスが、娘達には一番評判が良かった一品である。タコライスは、もともと、ベトナム戦争において米兵が特に沖縄に多く押し寄せていた際に出来上がったと言われており、いわゆるタコス風味のソースに、ライスをたっぷり入れて、より満腹感を得られるようにと考えられたようである。
通常、タコライスに使用される肉は、合挽きのひき肉が一般的であるのだが、こちらはひき肉ではなく、骨抜きのソーキーがすり身のような形で引きつめられており、最初はコンビーフか何かと思ってしまったのだが、ソーキーの旨みとトマトやレタスのさっぱり感が実に相性がよく、いくらでも食べられてしまう。1皿を5人でシェアーしましたら、5分もしない内に完食となってしまった。
もちろん、私も大変満足できたが、子供達の満足度は、それをかなり超えているように感じました。子供連れのご家庭の場合は、かなりお勧めの一品であります。

<ガンジューすば(カレー味)>(5.0)
既にこちらのメニューはノーマルのスープで頂いており、その野菜の量の多さと、種類の豊富さに感心しておりましたが、ノーマルのスープ以上に是非お勧めしたいのが、こちらのカレー味の方である。ノーマルのスープの場合は、非常にシンプルな味わいのスープに、コティジャンの味が影響力を持ち過ぎて、妙な甘みを感じてしまう部分もあるのですが、カレー味となると、このコティジャンの甘みとピリ感覚が何ともマッチする。実際にお店のご主人も、ガンジューすばの場合は、こちらのカレー味の方がお勧めだということでありました。いやーこれは本当にボリュームもあり、美味しく、少し強めの味付けがお好きな場合は、かなりお勧めですね。

<うちなあ天ぷらすば>4.3
こちらも大変ユニークなメニューであり、沖縄には存在しない北海道仕様の一品となる。先ほどのゴーヤやもずくが天ぷらとして揚げられており、何とも面白い。天ぷらの量も多く、お腹は結構膨れます。基本的にこちらのお店のお料理は、全てお腹が一杯になるように工夫されており、結構多めに頂きたい私の胃袋には丁度いい分量ですね。
結構、スープに天ぷらの味が溶け出し、味がよりまろやかになっている感じがあります。これは好みが分かれるかもしれませんが、私は、もともとの深みのあるシンプルなオリジナルのスープがかなり気に入っていることもあり、天ぷらは天ぷらで別に頂いた方がいいでしょうか・・・。今度は、こちらのカレー味を試してみたいです。

<もずく>4.8

家内が妊娠中ということもあり、もずくがとても食べたい心境だったようで、家内がメインで頂きましたが、私も少し頂きました。このもずく、よくスーパーで売っているような、酸味(酢)の強いもずくと異なり、味がかなりマイルドなんです!これは、かなり私好みでありますね。酢が嫌いという訳ではないのですが、あまり酢が効きすぎているもずくは苦手であり、このようにまろやかなもずくですと、いくらでも食べられてしまいますね。
私の薄毛にも良さそうであります(笑)。

<総括>
娘の誕生日に、わざわざ千歳から札幌まで車を出してしまうほど、かなりこちらのお店が気に入ってしまいました。もちろん、家族も大絶賛です。特に子供達はタコライスとゴーヤチャンプルーが気に入ったようで、これから、我が家の誕生食事会は、こちらのお店に定着化しそうであります(笑)。
そして、決定的だったのは、夜の時間帯は、つわりであまり食事がとれなかった家内が、かなり多くの量を頂いたにもかかわらず、むかつきや嘔吐が全くなく、消化がとても速い!と驚いていたことでありました。
実際、本当にこちらの料理は何を頂いても、後味が素晴らしいのです。私は、結構後味も大切にしていることから、この後味の素晴らしさは、最近頂いた料理の中ではダントツでしょうか。妻はこちらで食事をしてから、家でバースデーケーキを普通で食べていましたので、これには本当に驚きました。薬膳料理とまではいえないかもしれませんが、体に優しい料理であることは確かなようであります。

ちなみに、この日の夜はお客は予約を入れておいた私たち家族だけでありました。私達が食事をしている間も、何組かのカップルがお店に来られましたが、夜は予約を受けている方のみということで、帰られていきました。とても申し訳ない気持ちになりましたが、こちらのお店は、必要な分だけ丁寧に時間をかけて作られ、夜も予約のある分しか作られないことから、突然のお客さんにはどうしても対応が難しいようなのでした。ですので、夜の時間帯にお伺いされる場合は、必ず予約が必要となりますので、どうぞお気を付け下さい。
私たちが帰ってからも、7時間かけてスープを仕込まれるようで、いわゆる作り置きなどはなされないということで、そのこだわりが伝わって参ります。
一方で、麺の方は3日間寝かされるようで、沖縄本土のような湯で置きはされないようであります。本土で一般的なものは、湯で置きをするため、麺がお互いにひっつかないように、油を足すのが常識であるが、やはり脂っこくなることと、健康を考えられ、今の熟成麺の作り方に落ち着かれたようであります。

気か付けば、かなり長いレビューになってしまいました。久しぶりに5強と思えるお店に出会えたことから、かなり力が入ってしまいました。以下、私の好きなメニュー順に並べてみました(自分的なTOP5です)。ご参考までにどうぞ!


1位 アブナンソーキーすば(ノーマルスープ)
   ※シンプルだが深い深い味わい。初訪の場合は是非こちらを頂いてみて下さい。
2位 角煮ミニカツ飯
   ※このやわらかさと旨みは素晴らしい!角煮に美味しさを堪能できます。
3位 ガンジューすば(カレー味)
   ※あっさりとしたカレーの風味とコティジャンの甘みが絶妙に調和している。
4位 タコライス
   ※とにかく子供に人気があること間違いないです!
5位 ゴーヤ チャンプルー
   ※北海道の人間が美味しくゴーヤを頂けるように、工夫の限りを尽くしておられる。

子供の評価は、1位タコライス、2位ゴーヤ チャンプルー、3位 角煮ミニカツ飯の順でありましたが。
さて、平日メニューは大方制覇致しましたので、次は週末に参り、週末限定メニューを試してみたいですね。本当に貸切状態でお世話になり恐縮でありましたが、素晴らしい娘の誕生祝いができました。有り難うございました。


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(初訪)

<まえおき>

東北のレビューがようやく終わり、関東遠征のレビューを書き始めていたのですが、こちらのお店に出会ってしまい、こちらのレビューを先に書かせて頂くことに。
これまで、味覚において信頼を置くレビュアーであるmacponさまの総合評価4.5以上の麺類のお店をおっかけしてきましたが、こちらのお店で札幌近郊の麺類のお店は終わりです。
実は、前々からこちらのお店はすぐにお伺いしたかったのであるが、「写真撮影禁止」という言葉にひっかかっており、訪問を躊躇しておりました。
そうしましたら、macponさんのコメントで、写真撮影が解禁になったということで、早速翌日に仕事で札幌にお伺いした際に訪問することになりました。気になったらすぐに行ってしまうのが私の性分でございまして、自分でも呆れております。
実際に店主の方にお伺いしてみると、あるレビュアーさんが入店するやいなや、プライベートと思われる部分まで写真を撮りまくり、他のお客さんの顔が写っている写真までもネットにアップされてしまわれたようで、かなりのクレームがあったようなのです。そのような事件がありまして、写真撮影は禁止となっていたようなのですが、事前に写真撮影を店主にお伺いされるマナーのあるレビュアーさんに関しては、写真撮影OKだったそうです。
私も、結構パシャパシャやりますので、必ずお店の方に、写真撮影の許可は取るようにしております。それでも、「ダメ」って言われれば、私の場合、レビューそのものを書かないと思いますが(笑)。

<アブナンソーキーすば>

さて、まえおきが長くなりましたが、色々とお奨めをお伺いしましたが、結構こだわりのあるお店というのは、なかなかお奨めというのを教えてくれないものである。全てのメニューに自信をもたれているケースが多いのですが、今回も最後は自分で決めることになり、まっ、メニューに一番人気と書かれているアブナンソーキーすば(800円)をまずは頂いてみることに。
約1年近く、行きたいと思っていたお店だけに、かなり期待が高まります。厨房からは、ご主人と女将さんの絶妙なコンビネーションと言える感じのやりとりが聴こえて参ります。最後には、ドラムをたたくような、リズミカルな包丁さばきの音が聴こえて参り、いよいよ料理の登場です。

<スープ>
おおおおおおお!これはルックスから何とも美味しそうである。写真で観るよりも実際は、とても美しい麺、それに白濁としたスープは、何とも食欲をそそります。
最初の1口は、若干薄めに感じたのですが(関東出張で、かなり濃い口に舌が慣れてしまい)、二口目、三口目からは、このスープの偉大さが分かり始める。「何てまろやかで、優しくて、美味しいのだろう・・・・」。正直、炙りナンコツソーキーの肉汁も少しずつ溶け出しているのであろうが、食べるにしたがって、旨み成分が増していく感じである。もちろん、麺が水分を吸っているのもあるのであろうが、スープは全て飲み干し、まだ、スープの御代わりをしたい程に美味しかったです。
店主が、沖縄の定番調味料である、コーレーグス(こーれーぐーす)も入れてみて下さいと言われたのですが、あまりにスープの完成度が高かったもので、なかなか入れず、最後スープを飲み干す際に、少し入れるくらいでした。
なるほど、コーレーグスを入れると、酸味が加わり、味がかなり変化し、これはこれでかなり美味しいのですが、これだけまとまった美味しいスープは珍しいので、まず最初は何も入れないで頂かれることをお奨めします。

<麺>
スープも感動的でありましたが、麺も素晴らしい!!麺で感動したお店としては、1)石川県の中華そば専門 神楽、2)つい先日頂いた佐野ラーメンの青竹手打ラーメン日向屋、3)地元千歳の塩うどんが美味しい手打そば 梅乃家などが私の中では上位にあるが、間違いなく、こちらの麺もTOP5位以内に入るクオリティーである。
もともと、沖縄そばというと、かん水は極力使わずに、ガジュマル(学名:Ficus microcarpa)などの灰汁を加えて打たれるのであるが、こちらのお店もガジュマルの樹液を使用されているようです。最近は、地元沖縄でも、ガジュマルを使わず、かん水を使うお店が多くなってきたようで、ある意味、北海道でより本格的な沖縄そばをいただけるかもしれませんね。
「そば」または「すば」と言いますが、そば粉は使用されておらず、小麦粉100%だそうです。沖縄そばは、一応中華そばに分類されるのですが、実際の食感は、きわめてうどんに近いかもしれませんね。
この適度なコシと歯応えがたまりません。スープとも絶妙なバランスでマッチしています。

<炙りナンコツソーキー>
正直、私はあまり軟骨が好きでないというか、苦手な方なんです。幼少期にナンコツを食べて、強烈にもどしたことがあるのですが、その記憶がトラウマになっているようで、今でも正直軟骨は苦手なんです(笑)。ただ、ナンコツ嫌いな私が、こちらのナンコツソーキーは大変美味しく頂くことができました。相当、軟骨が軟骨と分からないくらいまで煮込んであり、肉の一部?と思えるくらいによく調理されています。
また、肉そのものも美味しく、全く脂っぽくないのです!これだけジューシーで、旨み成分満点でありながら、脂っぽくないというのは、素晴らしいの一言であります。

<角煮ミニカツ飯(ガチマヤ定食の一部)>

正直、見た目は、それほど量も多くなく、2杯は楽勝でいただけると思っていたのですが、結構炙りナンコツソーキーのボリュームがあり、1杯目でかなり満腹になってしまいました。ガンジューすばをカレー風味で頂こうかと思っていたのですが、こちらはかなり野菜の量が多く、食べきれないのではないかということで、アブナンソーキーすばに、角煮ミニカツ飯と一品料理を加えた「ガチマヤ定食(1200円)」にしていただき、角煮ミニカツ飯をいただくことに。
正直、角煮ミニカツ飯が出された頃には、満腹中枢が働いており、食欲はあまり無かったのですが、これを一口頂いて食欲復活!!!
これ、劇ウマです!角煮のカツなんて、あまり聞いたことがありませんが、これが何とも美味しい。ジューシーでフワフワの角煮の表面は、適度な揚げ具合でころももしっかりしています。また、上に少し乗っているからしが何とも食欲をそそります。肉料理でありながら、全くくどくなく、麺類を頂いた後でも、軽く完食することができました。
また、アブナンソーキーすばのスープを飲み干してしまっておりましたので、代わりのスープ(同じものです)をわざわざ入れて下さった。あらためて、このスープうま!!

<総括>

いや~久しぶりに総合評価5強のお店に出会えました!macponさま有り難うございます。
5の評価のお店は、私の書いたレビューの中では10店舗くらいあるのですが、その中でも自分の中で5強(6に近いまたはそれ以上)のお店は3店舗ほどなんですが、こちらのお店は私の中では、間違いなく5強でありますね。
正直、最初の評価基準が少し甘目でスタートしてしまいましたので、標準店を3.5くらいに上げた方がいいかなとも最近思っているのですが、そうなると、ますます5以上のお店の評価が難しくなり、困っております。
ちなみに、macponさまは、4.5が最高点のようですので、もし5を付けられるとしたら、こちらのお店は5になるのでしょうね。macponさまと、あともう1方しか食べたことがないという、こちらのお店のラーメンもかなり気になるところであります。もう、常連を越えて、家族のようなご関係かもしれませんね。私にとっての、手打そば 梅乃家と似た関係でしょうか(笑)。是非、一度梅乃家の鳥南蛮塩うどん頂いてみてください。蕎麦の方は、あまりお好みに合わないと思いますが。

沖縄そば、完全にはまってしまいました。こちらの店主、北海道の方なのですが、沖縄と北海道を行き来しておられ、人生を満喫されておられるようである。今度、九州沖縄方面に参りますので、店主に色々と沖縄の本当にこだわりのお店情報をお伺いしたいものです。
余談ですが、店主さんは、建築家でもあられ、引退されてから、こちらのお店の運営や陶器なども焼いておられます。建築家の方って、かなりクリエイティブな方が多く、引退後、蕎麦屋やラーメン屋などに転身される方が多いように思います。地元千歳でも、てんぐの蔵 千歳林東公園店のご主人や、さっぽろ桃園 千歳駅前店のご主人など、数多くおられます。実は私の父も建築家なのですが、ラーメン屋をやりたいってずっと言ってます(笑)。家を設計するのも、麺を作り上げるのも、どこか創造的な部分で似ているのかもしれませんね。

  • カリー ヌ スパ
  • カリー ヌ スパ
  • カメ カメースパ

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3位

青竹手打ラーメン 日向屋 (富田 / ラーメン、餃子)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/11訪問 2011/11/30

関東出張紀行2011秋⑥ 2011年のラーメン部門ではマイベストです!究極の王道ラーメンが味わえます!

最近、仕事が忙しく、気が付けばレビューも120件以上たまっており、なかなか新規のレビューを書けない状態が続いているのだが、食べログのマイベストレストランの期限が本日までということもあり、急いで飛行機の中で書かせて頂いたのが、こちら青竹手打ラーメンの日向屋さんである。
こちらのお店は、レビュアー仲間であり、佐野ラーメンを得意分野とされる「むんじ」さんと合流して、ご一緒にお伺いさせて頂いた最初のお店であります(計3軒ご一緒に回らせて頂きました)。
他のレビュアーさんとお店にご一緒するのは、初めての経験であり、少し緊張しましたが、とても気さくで、体育会系の親しみやすい方でありました。
お伺いしたのは、月曜日であり、結構、佐野ラーメンの有名どころが月曜定休であり、必然的にお伺いするお店も決まって参ります。その中でも、むんじさんが、特に高い評価をされていた日向屋さんから、順番に佐野ラーメンめぐりを開始致します。
開店時間と同時にお店にお伺いするも、まさかの開店時間を30分遅らせるとの張り紙・・・。これは、昼に3軒回ろうとする私たちには、想定外のハプニング。
すかさず、むんじさんがお店の中に入って行かれ、何やら交渉をしておられる様子。しばらくして戻ってこられ、どうやらOKサインが出た模様。
ほっとして、店内に入ると、昔ながらの中華そばのお店の雰囲気が漂う。とても、笑顔が素晴らしい女将さんが迎えて下さり、窓際の席に腰掛けます。
お店の奥には、ラーメンの手打ち(青竹手打ち)台が、ガラス越しに見えており、これは、かなりの期待が持てそうであります。
今回は、3軒回らないといけないことから、ラーメン(550円)の麺少し少な目でお願いすることに。
程なく、佐野ラーメン登場である!おみやげ用の佐野ラーメンは結構頂いたことがあるが、お店で頂くのは、これが初めての経験である。
ルックスから、かなり私好みである。とてもシンプルなラーメンであるが、スープに透明感があり、あっさりイメージのラーメンである。

<スープ>
さて、お味の方は・・・・・・。これは、これは、これは・・・何とも美味しい!!!あっさり好きの私には、評価点5強の美味しさである!つけ麺などは、結構濃厚なものも好きなのだが、やはりラーメンは、この王道を行くあっさり醤油が私には一番ぴったりくる。
ただ、このあっさり醤油や塩がラーメンの中では一番作るのが難しいと思います。
あっさりし過ぎて水臭くなるラーメンも多く、「これ塩入れ忘れたのでは」というようなラーメンも多い。また、最初は水臭くて、食べて行く内に、麺が水分を吸って、最後は丁度良い塩加減になるラーメンも多い。
そんな中で、こちらのスープは、食べ始めから、食べ終わるまで、一定の美味しさを表現できており、また、塩加減、出汁の効き具合が、絶妙なのである!!!
シンプルな醤油ラーメンでいうと、私が全国で一番好きな金沢の神楽さんがあるが、こちらのスープは、それに匹敵するくらいの完成度の高いスープであると言えます。もう、素晴らしいとしか言いようがない。

<麺>
スープも素晴らしいが、麺もやはり素晴らしい。このあっさりで深みのあるスープにぴったりの、適度なコシがあるむっちりした、プルンプルンの麺である。
いかにも、手打ちという感じの麺は、喉ごしもよく、麺にスープが良く絡んでおり、食べるごとに旨み成分が口の中に広がっていきます。
もう、「ブラボー」って叫びたい気持ちでありました。同じ手打ちでも、神楽さんのものとは、また違い、若干こちらの方がコシがあるでしょうか。
「むんじ」さん曰く、多数存在する佐野ラーメンの中でも、こちらの日向屋さんの麺の出来はトップレベルのようで、麺切りも、とても均等に美しく切られているとのことでありました。実際、日向屋さんの後にお伺いした2軒と比べても、麺の切り方は、最も均等で整っておりました。

<ぎょうざ>
最高のスープに最高の麺・・・・。大満足の私は、餃子にも手を出すことに。
こちらも、とてもあっさりとした餃子であり、野菜がたらふく入っております。こってり餃子がお好きな方には、少し淡泊に感じられるかもしれませんが、せっかく美味しい究極のあっさりラーメンを食べた後に、餃子の味で口の中が支配されてしまっても、それは残念なこと。ラーメンの味を殺さない、とても考え抜かれた餃子であると感じました。

<総評>
いや~、こちらのレビューを書きたくて、書きたくて、既に3か月以上が経過してしまいました。忙しさにかまけてしまい、今まで書けませんでしたが、こちらのラーメンは、今でも、頭の中にその味が強く焼き付いております。
むんじさん、本当に素晴らしいお店を紹介して下さって有り難うございます!
評価点5の中でも、金沢の神楽さんと並んで、殿堂入りレベルのラーメンでしょうか。全国の究極のあっさりラーメン好きな皆さん、こちらはお勧めです!!


  • らーめん(麺少な目)
  • らーめん(麺少な目)
  • らーめん(麺少な目)

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4位

鮨天 (日高門別 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999

2020/01訪問 2020/03/05

この地域では代替わりしていない貴重な寿司屋

<はじめに>
約6年振りの鮨天さんです。笑ってコラえての『口コミグルメサイトの旅』で取材をさせて頂いてから既に10年近くの歳月が過ぎました。久方ぶりにお伺いすると、大将かなり老けられたな~という感じで、少し痩せられたような気もします。
当時はテレビの影響もあり、逆にご迷惑をお掛けした部分もあったようですが、今は常連さんも多くついて、田舎の寿司屋ですが、何とか頑張っておられるようです。
この地域のお寿司屋さんは、ししゃも寿司を提供しているところが多く、こちらの鮨天さんもシーズンにはししゃも寿司を求めて全国から客が押し寄せるという。

<寿司各種>
北海道には多くの寿司屋がありますが、北海道だから美味しいという訳ではなく、小樽や観光地にお伺いすると、値段の割には・・と思えるお店が多く、なかなか安くて本当に美味しい店というのは少ないものです。
その意味で、こちらの鮨天、とにかく食材の保存の技術と食べ頃の選定の上手さという意味では、かなりお勧めなお店であります。また寿司職人は絶対に手の温かい方には向いていないということで、氷のように冷たい大将の手で握られたこともあります(笑)。
正直、震災後、海の環境が根本的に変わってしまったようで、ししゃもだけでなく、以前はよくとれていたものも、最近では全然ダメだとか。海流や餌場そのものが激変してしまったようですね。
そのような中、魚の価格はうなぎのぼりでかなり大変なようですが、かなり良心的な値段で頑張っておられます。
大変優秀な料理人の息子さんがおられるので、是非寿司屋を継いで欲しいとお願いするも、お店を継がれるお気持ちはないようで、大将の代でお店は閉めると言われる。
既に、この地域の寿司屋の多くが代替わりしてしまい、昔ながらの鮨を握れるのは、鮨天ほか、どれくらい残っているだろうか・・・。
魚嫌いな方でも魚好きにさせてしまう鮨天さんの握り。あと何年食べられることか。少しでも長く頑張ってもらいたいものです!!!やはり、大変美味しかったです!!

東海・関西紀行の途中ですが、北海道のお店でお願いがございます。

11月13日にアメリカより大変お世話になっている知人が来日し、シーフードがお好きだということで、こちら鮨天さんを予約して、マツカワまで入れて頂いていたのですが、そちらのアメリカ人の方がシーフードはお好きだが、生ものはダメだということが本日判明。急遽平謝りでキャンセルさせて頂いたのですが、どなたか代わりに美味しいマツカワを食べに行かれませんか(笑)。
このシーズン、海もしけて、あまりいい魚が入らないそうなのですが、マツカワは食べられますので、どうぞいらしてみて下さい。
その際、必ず予約を入れて下さいね。マツカワが売り切れている場合もありますので、「マツカワ食べられますか?」と伺ってもらった方がいいかと思います。こちらのお店、かなり田舎のお寿司やさんですので、今回に限らずお伺いされる際には、必ず予約を取ってから行って下さいね(できれば訪問する3日以上前に)。予約をしないで、電撃訪問すると、結構ガッカリな内容になる可能性が高いので、ご注意下さい!(笑)。別に11月13日でなくても大丈夫ですが、自身のFacebook等でもお願いしているので、意外に早くマツカワ売り切れてしまうかもです。その際はごめんなさい!

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■関西の超おばちゃんツアーガイド(その4)久方ぶりのマツカワを堪能します!

<はじめに>

関西からの8人の客人を率いての2日目のグルメツアーは、こちら日高の鮨天さんであります。
笑ってコラえてでご紹介させて頂いてから、本州の知人は、「あのテレビで紹介していた店に行きたい」というリクエストが多く、実際に紹介した関西の友人全員がかなり満足してくれたこともあり、今回もこちらにお伺いすることに。

ただ、こちら鮨天さんは、かなり田舎のお寿司屋さんで、腕と仕入れも上手なのであるが、やはり場所的に、かなり回転率が悪いです。ですので、お伺いする日によっては、当たり外れがあり、外れないためには、お伺いする1週間以上前に予約のご連絡をしておき、4人以上でお伺いすることであります。

この日も、訪問2週間前にご連絡をして、通常11:30開店のところ、何と10:00にお伺いすることに。8人のメンバーには朝食をとらないでいただき、朝昼一緒の食事という形にして頂いた。

そして、早目に、それも大人数で予約をした甲斐あって、何と、立派なマツカワを仕入れていて下さいました!!これはかなり嬉しいです!前日、前々日とかなり海が荒れ、よくぞ仕入れられたな〜と感心する限りであります!!

・・と、感心しておりますと、何と小上がりには、9人分の魚のフライが・・・。「・・・・えっ‼」

これ、結構美味しかったのですが、量があり、これで海鮮丼頂いたら、握りの鮨まで食べられないな・・・と思いつつ、美味しかったので、どちらも完食致しました。

そして、お待ちかねのマツカワの握り!!これは、本当に美味しいですね〜。適度に脂も乗っていて、珍味でもあります。

私は、これで、かなり満足だったのですが、ご一行の中には、どうしてもウニの握りが食べたい!!という方が出て来られます。実は、今のシーズン美味しいウニが無く、ミョウバンがどうしても入ったものになってしまうので、出さなかったと言われる。

それでもいいので、とりあえず出して頂くと、これはこれで、かなり美味しい!

そして、ウニウニと騒いでいると、裏の方から、全然違いルックスのウニ登場。あるじゃないですか〜。と思いつつ、これが、全く味が異なります。より磯の香りがして、甘味も増したものです。2番目に出て来たウニは利尻のウニだという。これも、マスター的には、イマイチらしく、10月くらいから美味しいものが入ってくるという。まあ、これでも十分なんですけれど・・・。

やはり、早目に予約をさせて頂いたので、とても物も良く、美味しかったです!関西のおばちゃん達も大喜びで、全体の評価では、空海の豚丼とタイの人気でありました。色々と無理を言ってしまい、恐縮でありましたが、マツカワまで頂けると思っておらず、一行は大満足で帯広方面に向かうのでありました。

当初は、襟裳岬経由で帯広に入る予定で、マイレビュアー様の流れ星様に色々とお店をお伺いしていたのですが、今回は経由できず、失礼しました。お伺いしましたお店、是非近日中に回りたいものです!

(続く)

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絶品の金さば(トロさば)は、このシーズン是非いただいてもらいたい一品です!!
2013 5月再訪
最近、名古屋の美味しいお店に複数出会い、そちらのレビューをアップしたいのだが、先に地元北海道のレビューをいくつかアップします。
島根県は出雲でお世話になっている高校の先生お二人が来道されることになり、急きょ寿司屋にお連れすることに。
地元千歳ですと、海鮮道楽たち花など、いいお店も結構あるのですが、やはり道外の方をお連れして一番喜ばれるのが、日高のこちらの鮨天ということもあり、最近忙しくて全く行けていなかったこちらのお店に約1年振りにお伺いすることに。

鮨天さんは、田舎のお寿司屋さんで、決して回転がとても良いお店とは言えず、その時の仕入れによって、かなり内容が変わるのですが、寿司を握る腕は素晴らしいです。新鮮さということだけでいうと、お近くの大豊寿司をお勧めしたいのだが、こちらの鮨天の大将が渾身の想いで握った一品は、正直本州の方が食べられてもうなってしまうものがあります。

今回の渾身の握りは、九州から取り寄せたという、特上の金サバであります。鮨天でこれまで鯖自体はいくつか頂いてきたが、今回の金鯖は圧巻でありました。トロ鯖というか、舌の上で鯖がトロリとろける感じで、脂が全く臭くない。独自の仕込みで、魚臭さを見事に消しており、魚嫌いな方でも、こちらの寿司は絶対に食べられるものと思います。

出雲から来られた2人の先生も、島根で、海の幸は豊富で、仕事の付き合いでも、多々寿司は食べてきたが、一番美味しく寿司をいただけたと大絶賛。本来私の方がお勘定を持つ予定が、あまりに満足されたのか、逆にご馳走していただくことに(笑)。

いや~、マツカワも美味しかったのですが、今回はこの金鯖に悩殺されてしまいました。

ただ、いつでもあるメニューではありませんので、必ずお電話で予約をしてから行かれることをお勧めします!みちのく五郎の紹介でって言ってもらえば、同じものを仕入れてもらえるかと思います(笑)。最近は、こちらのお店、笑ってコラえて以降も複数のテレビ番組に取り上げられるようになり、客も増えてきており、仕入れも良くなってきていますので、今が狙い目かもしれません。是非、とろ鯖を味わっていただきたいものです。

この後、出雲の先生が海産物のお土産を買われたいということで、鮨天の大将にお伺いすると、いいお店を紹介していただきます。次回はそちらのお店を紹介いたします。(早く名古屋のレビューを書きたくてしかたがないのですが・笑)


2012 5/5再訪
本日は5月5日の子供の日。我家は4人娘がおり、最近、娘達が食べ盛りに差し掛かり、その食欲は凄まじいものがある。
私も結構大食いの方なのであるが、私顔負けの娘達は、平気で大人2人前を1人で平らげてしまう。
そんな娘達に、「子供の日だから、好きなところに食べに連れて行ってあげる」というと、皆声をそろえて「鮨天」という。
鮨天・・・・。確かに美味しいが、千歳からは車で1時間以上かかり、結構遠い。それでも、子供たちのリクエストということもあり、いざ鮨天に向けて車を走らせることに。
最近、日高自動車道が、「日高門別IC」まで開通したことにより、お店のかなり近くまで、無料の高速を利用することができる。
今回は千歳から1時間弱でお伺いすることができました。
もう、家族で何度も来ていますので、子供たちもリラックスムードで、とにかく早く胃袋に鮨をたらふく詰め込みたい模様である。
特に最近食欲旺盛なのが、次女である。小柄な体格からは想像もできないような食欲で、どこにそんなに入るものかと感心するほどである。
良く、大蛇が、自分より身体の大きいワニを食べるシーンなどが話題になるが、まさにそのような世界である。そういえば、次女は蛇年生まれ(笑)
実際に食べる前の空腹でイライラしている写真と、料理が出てきた時の笑顔の表情、それに食べた瞬間の表情、それに食べ終わった時の満足気な表情をご覧いただければ、私のレビューも必要ないのではないかと思います。子供の舌は大人の舌よりも敏感で、かつ、かなり私と一緒に全国を食べ歩いていますので、コメントは大人顔負けに鋭いことがあります。将来、ギャル曽根ちゃんのような、大食いのグルメリポーターになるのが夢だとか・・・。
いや~美味しかったです。娘たちも大満足で、ルンルンでお店を出ますが、次女がまさかの「まだもう少し食べたい」と・・・。大人でも満腹になるちらしの大盛を平らげ、加えて握りをひょいひょいと食べた上に、まだ食べたいと・・・。まだ、小学校5年なのに、これが高校くらいになったら、我家は破産するのではないだろうか・・・。
子供の日のリクエストということで、この後、以前から行きたかったラーメン秀来に立ち寄り、ラーメンの塩と醤油の大盛と炒飯を完食することに・・・。秀来さんは、流行のラーメンではありませんが、スープの完成度が高く、かなり満足することができました。後日、またアップしたいと思います。
大食いグルメレポーター志望の娘をかかえ、食費におけるエンゲル係数が上がる一方でありますが、何とか頑張って働き、養っていきたいと思います(笑)

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2011 6/23再訪
関西で約3週間の出張を終え、フェリーで約20時間揺られて苫小牧東港に到着します。当初フェリーの中で食事を済ますはずだったのだが、せっかく厚真まで来たのなら、馴染みの鮨天に行きたくなり、お電話すると夜の10時までは営業されておられるという。
雨が強くなっておりましたが、高速を飛ばして、約20分強でお店に到着しました。
最近、忙しくて、なかなか来れていなかったのであるが、私がお伺いした際も、平日の雨降りの晩にもかかわらず、お客さんはおられました。
この地方、夜にもなると、人通りも少なくなり、客の入りは悪くなるようなのだが、意外にテレビの効果も有ってか、口コミで人気が出てきているという。
さて、色々と店主とお話をしていますと、ゴールデンウィークは大変だったようであります。もともと、大将と女将さんの2人でひっそりとやっておられたお店でありましたが、連日満席となり、そのご対応に大変苦慮されたようであります。どうしても、カウンター席のオーダーが通りやすく、テーブル席のお客が怒って帰ってしまったというのだ。何となく想像ができる・・・。いっそのこと、テーブル席を無くして、カウンター席だけにして、テーブル席のところに大きな水槽でも入れてはどうかと提案してみた(笑)。
また、私が、海鮮丼など、ランチメニューの安価なメニューを紹介しておりましたところ、夜でも同じメニューをオーダーされる方が多く、大変困っておられるという。夜は、最低でも2000円からの海鮮丼になりますので、ご注意ください。もちろん、1000円で作って下さいと言われれば、1000円のメニューは作りますが・・・とのことでありますが、夜の方が割高になるのでなく、アップグレードした内容になるということで、ご了承いただければとのことでありました。
ちなみに、こちらのお店は、結構おまけが多く付いてくることが多い。おまけの内容だけでも、いつも1000円くらいは付いてきているように感じていますので、2000円+1000円くらいのイメージで3000円で作ってくださいとお願いしました。
今回もかなり丁寧に作ってくださり、大満足である。正直、写真はアップしておりませんが、かなりのおまけもあり、海鮮丼を2、3杯は頂いたくらいのボリュームと満足感であった。正直、遠路はるばるきて、逆に1000円のメニューだけ頂いて帰るというのは、もったいないようにも感じる。

それにしても、ここのお店、ネタはそれほど新鮮に感じないものの、どのネタをとってみても、全く生臭くなく、臭みを感じない。前回のレビューでも書きましたが、どんな魚嫌いな方でも、ここの刺身だけは頂けるという方が実に多いのだ。「新鮮だから」と思っている方も多いかもしれませんが、新鮮だから生臭くないとは限らない。ある意味、魚も肉もある程度熟してからが美味しいと言われるように、ここは、魚の保存方法が抜群に上手なのである。田舎の寿司屋で、回転がそれほど良くないことを前提に、絶えず活きの良さを維持するために、ありとあらゆる工夫を凝らしておられるのだ。今回、その保存方法について、詳しくお伺いしましたが、「そこまでやるのか・・・」と絶句するほどの、丁寧で手間のかかる仕事をなされておられる。その方法については、さすがに企業秘密であり、お伝えできないが、この秘伝の保存方法、是非札幌で料理人として活躍されておられる息子さんに伝授し、鮨天を継承してもらいたいのだが、息子さんには、保存方法はおろか、鮨のノウハウは一切教えておられないという。死ぬ前に保存方法だけは教えてやるかも・・・とのことでしたが、その位、ここの鮨は、魚の鮮度に左右されないで、いつでも美味しく、最高の状態で鮨を頂けるのである。もちろん、超新鮮でないということだけで、古いものを出しておられるわけでもなければ、獲れたての新鮮なメニューも多く存在する。まっ、百聞は一見(「一口」だろうか・笑)にしかずということで、是非田舎のベテランの鮨職人の味を一度は味わってもらいたいものであります。

京都でも、多くの海鮮ものを頂いて参りましたが、やはり、ここの鮨は格別であります。ここの鮨は、アメリカ人が食べても絶対に満足すると思われます。もちろん、臭みは無いが、魚本来の旨みも無いでは全く意味がなく、臭みは無いが、旨みだけは、そのままか、逆に旨みをより引き出しておられるように感じます。ちなみに、私が行くと、女将さん、いつも奥に下がってしまわれます。テレビにも絶対出たくないと言われていましたし、ブログでも少しでも自分の事が書かれるのがお嫌なのかもしれませんが・・。本当に満足できました。また、北海道に来客が有った際には、是非お連れしようと思います。

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2011/4/5再訪
先程の日記にも書いたのですが、東北から北海道に戻り、東北で震災を逃れ、北海道の我が家に避難しておられる母子に、久方ぶりに美味しい魚介を食べてもらおうと、震災後の陣中見舞いも兼ねてお気に入りの鮨天さんにお伺いする。
震災後、牛乳や肉類はもちろん、食料が流通しなかったエリアにお住まいだったこともあり、生後2ヶ月の乳児をかかえるお母さんの方は本当に大変だったことが容易に想像できる。「好きなものを食べて下さい」とお奨めするも、やはり震災の影響もあり、若干メニューが減っていたように感じた。
それでも、今回幸運だったのは、翌日宴会が入っているということで、特別に入手困難なマツカワが入ったところだったのである!もちろん、そんなことは全く存じ上げなかったのであるが、その場でさばいていただくことに。マツカワは、さばいてすぐではなく、1晩寝かせてからの方が美味しいそうであるので、もし明日(4月6日)のお昼にでも食べに行ける方がおられたら、是非試していただきたいと思います。ただし、夜の宴会分に残しておかなければならないようで、お伺いされる際には事前にお電話をされることをお奨めしたい。
マツカワの仕入れ価格も、震災後は3割以上高くなっており、その他の魚も、倍近く高くなっているものも多いという。
ただ、お値段は据え置きしていただいており、大変そうであったが、安心していただくことができた。
こちらのお店は、最初に予算を言っておかれることをお奨めします。その中で最大限に努力してくださり、今回の場合は、会計が済んでから、「お母さんにウニ食べさせてあげなかったね」とウニを握ってくださった(私は食べれなかったが)。また、避難されてきているお母さんが「いくらが美味しかった」と言われると、いくらだけをお母さんの手に乗せて、食べさせていただきました。海苔を巻かないで食べると、また一種独特の美味しさがあるようです。
実際、こちらのお店は、マツカワがなくても、いくらとウニでかなり満足できてしまう。また鯖も美味しい。
テレビでマツカワが前面に出てしまったこともあり、最近は必ずマツカワが無いかと聞かれるらしいです(笑)。ますますこれから希少性を増すマツカワでありますが、本当に食べられてよかったです。
避難者のお母さんも東北ではこれまで三陸の美味しい魚を食べられましたが、こんなに美味しいお寿司ははじめてと感動されておられました。
ただ、今後三陸のお魚を当分食べられないと思うと、とてもさびしくなると嘆いておられました。本当に私も同感であります。あれだけの大きな津波の後で、もう一度船を買って生計を立てるというのは、至難の業であると思いますが、心より復興を願いたいものです。
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2011/2/18再訪
約1ヶ月振りの訪問となるが、本日は東京より大手旅行会社J◎Bの本社営業部のTさんが、仕事関係でお見えになり、前回テレビ放映された、鮨天さんと、いずみ食堂さんの2軒をはしごすることになりました。
今回は、前回800円の海鮮丼をいただいて、かなり感動したこともあり、これをアップグレードさせたら、どのようなものになるのかということで、今回、特別に2200円の松。1500円の竹の2種類を作っていただきました。もちろん、その日のネタの状況により、入ってくるものは違うかもしれませんが、おおよその目安ということでお考えいただければとのことでありました。
今回お客さんであるTさんには、松を、私は竹をいただくことに。

Tさんは、エリート営業マンとして、全国各地の団体旅行の手配などを手がけておられ、各地でかなり美味しいものを食べておられます。果たして、Tさんがこの海鮮ちらしを気に入ってくれるかどうか・・・。

最初にTさんの「松」の海鮮ちらしが登場!「おおおおおおおおおお!!」見た目がまず美味しそうである。中トロが何ともいえず、食欲が一気にピークに達する。そこで、私が待ったをかけて、写真を撮りまくる(20枚くらい撮りました)。「もう、食べてもいいですか」の一言で、一気に食べ始められました。時間が遅かったこともあり、かなり空腹だったこともありますが、あっと言う間に完食!
かなり、満足された模様です。想像以上に美味しかったようで、表情が満足に満ちておられました。

次に5分ほど送れて、「竹」の海鮮ちらしが登場する。「松」の中トロの代わりに赤いマグロが入っておりました。お味の方は、これまた本当に美味しい。マグロは、低価格な回転寿司のマグロとは全く味が異なり、いわゆるマグロ臭さ?が全く無い。言い換えれば、全く生臭くないのである。ここの中トロはとても美味しいことはよく知っていますが、このマグロの仕込みの上手さは圧巻である!
また、タコの頭の部分が、やたらに美味しい。個人的にタコの頭の部分のみの海鮮丼も、私にはアリなくらいに気に入ってしまいました。
日高地方では、ボタン海老もよく捕れるのであるが、これが本当に甘くて、新鮮でたまらない!

2200円の「松」、1500円の「竹」、800円の「梅」のどれが一番お奨めかというと、もちろんCPの高さでは800円の「梅」であるが、せっかく札幌や道外などの遠方からわざわざ食べに来られるのであれば、あえて、2200円の「松」をお奨めしたい。ここの中トロは、一般に食べる大トロよりも美味しく、口の中でのとろけ方は、尋常ではない(笑)。また、うにやカニなども入っている点では、付加価値は高いと思います。これを、全部握りでいただいたら、余裕で6000円以上になりますので、やはり割安なメニューかと思います。

かなり満腹となり、お腹に次のいずみ食堂さんのそばを入れるスペースを作りたいところであるが、大変満足で店を出ることができました。Tさんは、これだけ食べて2人で4000円にも行かないというのは信じがたい様子であったが、これだけでも、わざわざ東京より来られた甲斐があられたようである。


2011/1/19再訪
笑ってコラえての放送後1週間が経って、いずみ食堂さんと、こちらのお店の様子が気になり、お伺いしました。
放送のメインが、いずみ食堂さんだったこともあり、またお蕎麦と寿司というフィールドの違いもあり、鮨天さんの方が比較的に落ち着いておりました。札幌からTVを観ていらしたという方が丁度来店しておられ、ご挨拶申し上げましたが、極上寿司を破格の値段で頂けたと大絶賛で帰っていかれました。
本日は、ランチメニューとして、大変気になっておりました、海鮮丼といくら丼をいただくことに。既にいずみ食堂さんで、かもそばとかもせいろを頂いており、お腹は満たされていたのですが、どうしても気になりオーダーを致しました。
オーダーの際に、海鮮丼の値段が分からず、「ところで海鮮丼っておいくらですか?」とお伺いすると「800円」と返ってくる。聞き間違えたかな?「1800円ですか2800円ですか?」と聞き直してもやはり800円と返ってくる!
おそらく、後ろの冷蔵庫から、少し古くなったものや、余ったものをサービス品として盛り付けられるのかと思えば、通常の握り用のショーケースの中のお魚を切って盛り付けられている。盛り付けられた海鮮丼は、どうみても800円には見えない。どうみても1800円以上はするものだ(笑)。
あの1つ1つのネタが本当に美味しい、このお店の魚がこんなにも入って800円というのは、あまりにも嬉しくなって顔もニヤニヤ・・・。「うまい!!」を連発してしまった。これは、私の体の自然なリアクションであり、このリアクションが出た場合は5の評価以外にない・・・・ということで、昼間の評価を4.5から5に変更させていただきました。

TVの放映の際には映らなかったものの、マツカワ以外にもどのネタも本当に美味しい。撮影スタッフも、仕事を忘れて、寿司を堪能されておられました。色々と取材で全国を飛び回っておられる取材陣も、これほどのお寿司には、なかなか出会えないとおっしゃっておられました。
ただ、驚いたことには、地元の人々からは800円でも高いと言われる方がおられるようなのです!!信じられない。東京や京都でいただいたら、間違いなく2000円以上はします!!貨幣価値が違うのであろうか(笑)。

また、酢飯(シャリ)も相当にこだわっておられ、泣けるほど美味しいです。その他、私はお恥ずかしい限りなのですが、わさびとガリが苦手なのですが、ここのわさびは、わさび嫌いな方も不思議と食べられてしまいます。何と、5歳の娘も普段はわさびは嫌がり、口から出してしまうのですが、ここのわさびは、香りがいいわりには、食べやすく、娘もペロリと1口で平らげてしまいました。是非わさび嫌いな方にも試して頂きたいです。ガリも然りです。

このように、このお店のお寿司はコストパフォーマンスにおいて、これまで頂いた、どの分野の料理よりもダントツに高いと断言できます!!
そして、最後に出てきた、いくら丼は、真ん中に極上のウニが乗って、何と1500円である。このいくら、私がこれまでの人生でいただいた、どのいくらよりも美味しい。鮮度がいいこともあるのだろうが、やはり、高級日高昆布をふんだんに使った醤油タレが抜群に美味しいらしく、極上の旨みをかもし出している!
少しオーバーに聞こえたかもしれませんが、行けば必ず分かります!ラーメンや蕎麦は好みが分かれますが、ここのお寿司に関しては、ほとんどの方に気に入ってもらえるのではないかと思います。昼から御寿司は贅沢と思われるかもしれませんが、一度この破格の海鮮丼といくら丼を試してもらいたいものです。(夜は、丼のメニューはありません)
あと、海鮮丼は、+200円で、ウニを乗せてくれることもできるようです。ですので、1500円の海鮮丼と言っていただければ、1500円分の内容の海鮮丼が出てくるわけです。私は、ベースになっている800円の海鮮丼で十分でしたが(笑)。

久方振りに、味とCPの両面で感動を覚えてしまい、仕事が溜まりに溜まっているにもかかわらず、少し熱いレビューを書いてしまいました。仕事も頑張ります(笑)。

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先日アップしました「いずみ食堂」の「笑ってコラえて」のロケに行く道中で、是非立ち寄りたいお店として、ご紹介させて頂きました。こちらのお店は、もともと、地元の方から、「美味しいお寿司がいただけるお店」としてご紹介いただいていたのですが、正直、人に教えたくないお店といっても過言でないくらいに、美味しく、お値段も手頃な素晴らしいお店です!!人に教えたくないという意味で、食べログにもアップしていなかったのですが、TVで紹介してしまいましたので、ここで書かせていただくことにします。

このお店のお寿司がどれくらい美味しいかというと、40年以上、魚介類が嫌いで、磯の匂いをかいだだけでも、吐き気がするくらいの魚嫌いな方が、こちらのお店のお寿司は、「これなら食べれる!」「おいしい」を連発されるくらいのお店です。これには、本当に驚きました!!
まさに、どのネタを頂いても、ハズレが無い。ニヤリ、うなってしまうほど美味しさ・・・。少しオーバーに聴こえるかもしれないが、ここで寿司を食べられた方は、恐らく同じ意見が出てくることでしょう。
なぜ、こんなにも美味しいのか???TVロケということもあり、色々お伺いしてみると、ネタそのものの新鮮さもありますが、それ以上に、魚の保管の仕方、つまり仕込みにとても大きなヒントが隠されているようでした。
「寿司の美味しさ=保管の仕方の上手さ」と言い切る大将さんでありましたが、その意味が実に納得できるくらいに、魚の美味しさが堪能できます。
特に日高地方というと、「ししゃも」が有名なのですが、日高昆布を用いた、独特な仕込みをしている、ししゃも寿司は、恐らく全国でここでしか味わえないと言っていいほど、珍味でかつ、味わい深いです。しこしことした食感と、全く生臭くない、仕込みの技は、思わずうなってしまいますね・・・。

そして、何よりも感動したのは、この日、浜であがったばかりの高級魚マツカワカレイを目の前でさばいて下さり、新鮮そのものの、エンガワを表・裏両方頂いたことでありました。

正直、エンガワの概念が根本から覆させられました!!あの回転寿司で回っているエンガワとは、全く別物の、まるで口の中で羽が生えて飛び回っているかのごとく、美味しさと旨みが広がっていきます。美味しいとしかいいようのない絶品である・・・。

その他、定番のマグロ、カニ、海老・・・何を食べても美味しい。ああイクラもたまらなく美味しかった。

お値段の方も、200~300円台のものも結構多く、家族で行っても安心していただけます。ロケということを忘れて、食べることに没頭してしまいました。TVでオンエアされる前に、家族でもお伺いしましたが、子供達も大絶賛でした(当たり前ですが)!

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5位

麺屋 菜々兵衛 本店 (平和 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2013/10訪問 2013/10/17

北海道で一番好きなラーメン屋です。

<はじめに>

相変わらず忙しく、引続き評価点5シリーズを続けます。
久方ぶりにこちら菜々兵衛さんにお伺いします。
実は、先のレビューでご紹介した、福島の隠れ名店とも言える、支那そば 山岸家の店主さんと、親しくなったのであるが、こちらの店主さん、かなりのバイク乗りでいらっしゃって、北海道は大好きということで、3ヶ月に1回はフェリーにバイクを積んでは、来道されてこられるという。そして、今回、是非北海道でお勧めのお店にご一緒されたいとのことで、悩む間もなく、こちら菜々兵衛さんにお伺いすることに。

福島の山岸さんと、菜々兵衛の店主さんは、いくつかの共通点があります。まず1つは、お二人とも和食の出であられるということ。
山岸さんは、中学を卒業して、すぐに料理の世界に飛び込み、京都のたん熊北店 本店で修行を積み、その後も、和食の経験を詰まれました。一方の、菜々兵衛の店主さんも、和食の経験を積み、料理の方程式はもちろん、旨い出汁の取り方を熟知されておられる。

菜々兵衛さんのラーメンは、全体的にあっさりで、オーソドックスであるものの、いわゆる全国共通というか、万人受けする出汁の演出が素晴らしい。とにかく、和食時代から培った仕入れ上手というか、安価で、大量に、いい食材を仕入れられます。例えば、名古屋コーチンは、北海道ではなかなか流通が少ないが、北海道における名古屋コーチンを独占するがごとく、菜々兵衛さんが流通をおさえておられるという話しは、結構あちこちで耳にします(笑)。

全国で色々とラーメンを食べて参りましたが、都道府県でNo1になるお店の多くが、ラーメン1本ではなく、夜は焼鳥屋やダイニングなどを掛け持ち、余った鶏がらを大量にスープに投入していく内に、いつの間にか、たっぷり出汁の効いた、美味しいラーメンが誕生するという訳であります。
このタイプのお店でいうと、大阪の麺や而今や、和歌山の清乃などが有名ですが、実際に使用しておられる鶏がらの量をお伺いすると、普通のラーメン屋さんでは、絶対に赤字が出るくらいの量であります。

鶏がらの量の多さが美味しさに直結するとまでは言えませんが、少なくとても出汁の取り方を熟知した方が、大量の鶏がらを使用すると、誰もが美味いと思えるスープを作り出すことができるのだと、最近感じてきています。

その意味では、こちらの菜々兵衛さんは、ラーメン1本で、焼鳥屋もダイニングもされておられませんが、それに匹敵するくらいの仕入れ上手で、安価にハイクオリティーな食材を仕入れ、大量にスープに投入されておられるという訳です。

<ラーメン比較:名古屋コーチン、醤油、鶏白湯醤油、塩>

今回は、現役の匠系のラーメン店主さんもご一緒しているということもあり、醤油系を中心に4杯のラーメンを食べ比べてみることに。1人ではなかなか4種のラーメンを一度に頂けませんが、今回は味の比較がかなり楽しみであります。

4杯食べ比べた上で、私と山岸さんの好みの順でいうと、最も評価が高かったのが、名古屋コーチン(醤油)であります。このコクと深みのある旨味成分たっぷりのスープは、相当な量の名古屋コーチンを入れなければ、なかなか出る味ではありません。

2番目に美味しいと思えるラーメンに関しては、私と山岸さんとで意見が分かれます。私は、鶏白湯の醤油だったのですが、山岸さんは塩でありました。よく考えてみると、鶏白湯は塩は食べたことがありましたが、醤油ははじめてでありました。
個人的には、鶏白湯は塩よりも醤油が好みでありました。3番目は私も山岸さんも醤油でありました。名古屋コーチンの旨味成分が抜群なため、醤油の方が若干影に隠れてしまいますが、こちらも北海道ではトップクラスの醤油であると思います。4番目が私は塩で、山岸さんは鶏白湯醤油でありました。

まあ、ラーメンも好みの世界でありますから、どれが一番美味しいとは言えませんが、名古屋コーチンの出汁の素晴らしさは、全国的にみても、かなり上の方にあることは間違いないと思います。

ご一緒した山岸さんも、かつては、万人受けするラーメンを作っておられたようなのだが、独自の無化調に対するこだわりがあり、どちらかというと、分かる方には分かるラーメン屋というポジションに落ち着かれたようであります。
いや~、和食出身の現役のラーメン店主とラーメン道に関する話を楽しみながら、美味しいラーメンを堪能致しました。
やはり、菜々兵衛さんは、北海道では頭2つくらい出ておりますね。

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(再訪)総合評価4.5から5.0に変更しました。

最近、夏の観光シーズンということもあり、道外から多くの友人・知人が北海道を訪れます。そして、必ず聴かれるのが「どのラーメン屋さんが一番美味しいか」であります。これまで、北海道のラーメン屋さんは、1回訪れただけではどれだけ美味しくても5の評価はせず、2回以上インターバルをあけてお伺いして、網羅的にメニューを試させていただき、その上で本当に美味しければ5を付けさせていただくという自分なりのルールがあったのですが、最近ついにらーめんサッポロ赤星で5の評価をしたのを契機に、赤星さんが5なら、こちらも5ではないかと思い、菜々兵衛さんに再訪致しました。

今回はピーク時にお伺いして、結構混み合っておりましたが、たまたま一度に席が空いたようで、5分くらいの待ち時間でカウンター席に座ることができました。今回は、以前からとても気になっておりました「名古屋コーチンあっさり醤油」と「味噌」を1人で注文することを決めて参りました。

ところが、夏のシーズンということもあるのですが、注文されるメニューの大半がつけ麺の方である。全体の注文の7割近くがつけ麺と言えるだろうか。まっ、夏は暑いので、汗をどばどば出して熱いラーメンを食べるよりも、つけ麺の方がクールでいいのかもしれませんが、本州育ちの私からみれば、正直全く暑くない・・。北海道育ちの方とは体感温度が違うのかもしれませんが、いつも「暑いですね~」と言われると、心の中で「どこが・・」と自然に応えてしまいます(笑)。

<名古屋コーチンあっさり醤油>(個人評価5.0)

さて、隣の方が、がむしゃらに大量のつけ麺を食べておられる間に名古屋コーチンあっさり醤油さまが登場である。
おおおおお、見るからに美味しそうである。ルックスからして、かなり私好みである。そして、まずスープを1口・・・・。
これは、素晴らしいの一言である。久方ぶりに訪問したこともあるのですが、やはりこのスープの完成度は非常に高い。さすが、和食の職人暦をお持ちの店主の方だけあって、食材の管理・仕入れなどが、プロ中のプロである。この味は、決して1年や2年修行しただけでは出せない、様々なこだわりやノウハウが凝縮されている。塩分を感じさせない、まろやかさを持っている一方で、少しビターな、大人の辛さを舌先で感じながら、何とも言えない、鳥の旨み成分を喉の奥でしっかりと受け止めて、胃袋にやさしく送り込んでやる感じで、1口1口に感心して、ブツブツ「うまい」「うまい」と連発していました(笑)。麺も極細麺ですが、自家製麺ならではの、適度な弾力性を持っており、スープとの相性は抜群である。
メンマも、業者から来たものをそのまま使わずに、手作業で皮をむいておられる感じで、実に美味しい!手作業でメンマを丁寧に処理するお店としては、同じ札幌では味の清ちゃんが知られるが、とにかく菜々兵衛さんのメンマは、やわらかくて食べやすく大きく美味しい!メンマだけとっても、全国トップクラスと言えます。

<みそらーめん>(個人評価4.5)

見た目、あっさりした感じなので、楽勝で次の味噌に移れると思っていましたら、結構麺にボリュームがあり、味噌に行く前に、結構な満腹感が・・・。
ただ、千歳からなかなか来れず、並ぶことが超苦手な私でありますので、一石二鳥ならず、一訪二杯ということで味噌をオーダーしました。
「味噌」というと、店主の方が一瞬「えっ」という感じになっておられたのですが、それほど、味噌はこのシーズンこのお店では出ないのでしょうね。
ただ、調理が始まると、中華鍋からは、炎の火柱が出来上がり、驚かされましたが、味噌だけは作り方がかなり違うようですね。混雑している時に、お手間を掛けさせてしまい、申し訳なかったのですが、程無く味噌が登場です。
おおおお!見た目、全く醤油系と違います。結構ワイルドな感じで、量も多そうです!!既に、満腹感がある私の胃袋に、この味噌、入りきるだろうか・・・。
心配をよそに、まず最初の1口を頂きます。えっ!!これまでの、あっさり醤油とは180度方向転換させたテイストであります。あまりもの味の違いに舌がついていけず、しばらくしてようやく味噌の味が脳に伝わってきます(笑)。まるで、日本から季節が逆のオーストラリアに参って、最初体がついていけないのと同じですね。
正直、予想していた味噌と全く違い、これはかなり美味しい味噌であります。

北海道で味噌を置いているお店の中には、いくつかのパターンがあって、味噌の味が前面に出てくる典型的な味噌ラーメンと、いわゆる「味噌テイスト」と呼ばれる、一応味噌風味なのであるが、醤油や他のラーメンともベースが同じで、全体の2割~3割が味噌というものに分かれる。
最近頂いた味噌ラーメンでいうと、前者の前面に出てくるタイプが、栗山のラーメン 龍覚さん、後者の味噌テイストと言えるものが、生姜ラーメン みづのさんだろうか・・・。そして、こちら菜々兵衛 さんは前者の部類に入るのではないかと思います。正直どちらの味噌が上か下かということは言えず、これは好みの問題であるが、結構、 菜々兵衛さんのように、これだけこだわった醤油や塩を作っておられ、なおかつ、あまり出ない味噌にここまでこだわられるというのは、ある意味凄いものである。お店によっては、看板メニューはスープから全て作るが、サイドメニュー的な存在のラーメンは業者の味噌ダレをそのまま使われるケースも稀では無い。
そして、この味噌、かなり良質のあらびきの挽肉を使っておられる。この挽肉は、大粒で、ジューシーで、適度な噛み応えがあり、かなり水準が高い。このレベルになると、なかなか一般の肉屋からの入手も難しく、さすが仕入れ上手な店主さんである。
ただ、さすがに、極細麺は、少しこの濃厚な味噌スープには、違和感があるようで、唯一この部分だけは残念であったが、考えてみれば、ほとんど出ない味噌だけのために、わざわざ中太の麺を作ることも現実的でなく、これは仕方がないかと思います。
極細麺でいただく濃厚味噌ラーメン・・・。少し違和感がありましたが、これはこれで美味しかったです(笑)。

<総括>
いや~久方ぶりの訪問でしたが、やはり菜々兵衛さんは圧巻です!食べログでも北海道ラーメン部門で1位に輝いておりますが、この評価は妥当かと思います。正直、味噌も、中太麺にして、売り込めば、醤油と塩がなくても、味噌だけでも勝負できるかと思うほどの完成度の高い味噌スープであります。やはり、ラーメンだけでなく、料理の基礎を徹底的に学んだ職人さんというのは、味に深みがあり、飽きない何かをいつも提供してくれると思います。今や北海道のラーメン界の雄となった菜々兵衛さんでありますが、これからも北海道のラーメンの水準を上げるべく、更なる味の探求を続けていっていただきたいと願っております。本当に美味しかったです。ご馳走様でした!

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(初訪)

北海道に移住してから、何度も菜々兵衛に行こうと車を走らせるも、いつも麺売り切れの張り紙を見て、むなしく肩を落として帰って行った日々。仕事の関係上、いつもラーメン屋に行けるのは、午後7時以降。もう、諦めようと思っていた時に、一路の店主に菜々兵衛は、北海道一のラーメン屋と強い推薦を受け、また、ブロガーとして趣向が近いと勝手に思っておりますmacponさんが大絶賛の上に年間32回以上菜々兵衛に足を運ばれるということを聞いて、これは無理に仕事を入れてでも、本日お店に行こうと決意しました。

ところが、朝からお腹の調子が悪い。前の晩何か悪いものを食べたのだろうか、娘もお腹を壊している・・・。15分に一度はトイレに行かないといけないような状態・・・。正直、このような状態でラーメンが食べられるのだろうかと不安に思いながらも、一度思ったことはすぐに実行しなければ気がすまない性格で、並ぶこと覚悟で、ヒートテックの下着上下、エスキモーコートを準備して、完全装備でいざ千歳から札幌へ!!
きっと、お店の前の駐車場は一杯だろうと思い、近くのドラッグストアで下痢止めを買って、そのまま車を置かせてもらい、お店に向かいました。・・・と、突然の猛吹雪!2メーター先が何も見えない。店まで歩いて5分くらいなのだが、正直遭難するかと思うほどの暴風雪でした。
ところが、お店に着いてみると、何と駐車場が空いているではないか・・。またもや、売り切れ閉店か・・・・と、恐る恐るお店のドアから中を伺う。
営業している・・・。ただ、お店には午後1時過ぎだというのに、3人くらいしかお客さんがおられない!!1時間は並ぶつもりで、カイロまで背中に貼り付けてきたのだが、かなりの拍子抜けであった・・・。
店主の方にお伺いしてみると、月曜日は、もともとお客さんが少なく、また、雪が降るとさらに客入りが減るという。まさしく今日は大雪の月曜日。大穴日ということだったのである!!

すごく得をした気分で、オーダーを悩み始める。普段だと、こういった待ちに待ったお店は、2杯以上試すのであるが、さすがに本日はお腹の調子が・・・。とりあえず、一番あっさりということで、「しょうゆラーメン」をオーダーしました。待っている時も、どこかそわそわしている自分。

<しょうゆラーメン>
ほどなく、ラーメン到着!!これは美味しそう!!写真を撮っている自分がむなしい・・・。早く食べたい気持ちを抑えて、何とか写真を撮り終える。麺のイメージを撮るのが難しく、いつもこれに時間がかかってしまう。
さて、お味の方は・・・・。これは、大変美味しい!北海道でいただく醤油ラーメンの中ではダントツではないだろうか。あっさりでありながら、パンチがあり、かつ深みがある。味が何重にも重なっており、また、旨み成分が、口の中をリレーしていき、最初の1口から最後の1口まで全く飽きさせないのである。思わず、ニヤニヤしてしまう。こういった醤油が北海道で頂きたかったのである。
パンチがあり、深みもあったので、国産ニンニクを少し入れておられるのかとお伺いしてみると、ニンニクを含め、野菜類(根菜類含む)は一切入れておられないという!9割以上鶏肉で、豚は若干入っているとのことだが、鶏肉だけでこれだけの旨みと深みが出るものなんだと改めて感動!味に深みのある生醤油を使用されているところに、味のヒントがあるのかもしれませんが、素材の味を相当理解していないと、この味は出せないと思います。
もちろん、麺も美味しく、スープとかなりマッチしていました。

<鶏白湯 塩:お子様ラーメンサイズ>
醤油を頂いて、お腹の調子が悪かった私の胃腸は限界に来ているはずだったのだが、ここまで食べてしまうと、どうしても、macponさんも推薦されていた、鶏白湯を試したくなってくる。今日はラッキーにも、待たずに座れたが、次いつ来れるか分からない。そこで、小さい声で「お子様ラーメンは大人でも頂けるのでしょうか」と尋ねてみる。「値段は通常のお値段で結構ですので」と付け加える。
快く、お子様ラーメンサイズで作ってくださることになり、また、料金も2杯目ということもあり、お子様価格(400円)にしていただいた。
白湯というと、滋賀県No.1のラーメン屋といわれるラーメンにっこう 本店を思い出すが、果たして、にっこうさんを越える味なのだろうか!
ほどなく、ラーメン到着。そして最初の1口。「えっ!!」思ったよりも、かなりあっさりである。実は、先にいただいた、醤油ラーメンよりも、塩分濃度が半分以下とのこと。ですので、最初頂いた時には、半分の塩分濃度に舌がついていかず、少し薄味に感じたのだが、2口目からは、全く違う。必要十分な塩分量と、まるで打ち上げ花火のように、見事に計算された味と旨みの数々が、口の中で広がっていく!これは凄い。とても、まろやかだが、コーンポタージュのようなドロドロ感ではなく、何とも程よい喉越しに、あっさりとコッテリの中間というか、表現に困るのだが、適度な濃厚さを持っている。これは、ついついスープを全部飲み干してしまった。

この2杯を食べ終わって、少し店主の方とお話をしておりますと、気づけば既に午後2時を回っていた。2時50分から、アポが入っており、急いで雪道を滑りながら先方に向かう。

これで、本日のラーメンは終わるはずだったのだが、メニューに上の2つ以外に、つけ麺も「オススメ」になっていたのが、とても気になって仕方がない。仕事の営業が終わったのが午後4時30分で、急げば、何とか夜の時間帯のオープン時に間に合うではないか!!
そこで、再度雪道渋滞の中をくぐり抜け、再び菜々兵さんに向かう。
菜々兵さんの前の道で、車が雪の中でスタックしていたのを思い起こし、雪道運転が苦手な私は、再度ドラッグストアの隣にある、古本屋に車を置き、再度雪の中お店に向かう(ちゃんと古本も買いました)。
すると、時計の針はまだ5時50分で、まだお店が開いていない。駐車場を見ると、何台かの車の中で、お客さんが待っている。そうか、雪国では、皆車の中で待つものだと理解して、10分間、ガチガチと震えながら開店を待つ。

<つけ麺>
ようやく店が開き、カウンター席に座り、迷わず、「つけ麺」お願いしますと、オーダーをお願いする。つけ麺は、ラーメンの麺よりも、麺が太く、ゆで時間がかなりかかるかと思っていましたら、想像以上に早く出て参りました。美味しそうな胚芽麺であります。
お味の方は・・・・、これまた美味い!!!お昼に頂いた、ラーメンとは、全く別物である!鶏白湯の醤油味の濃度を濃くしただけのものと思いきや、全く味の志向性が違う。濃厚かつ、パンチがあり、何よりも、鰹の風味が前面に出ているのである!!以前京都で食べたことがあるが、魚介系・坦々麺のつけ麺版という感じで、適度な甘さとピリ辛さの両方を兼ね備えており、何とも食欲を掻き立てる絶妙な味付けである。
魚介の風味が前面に出てくるという意味では、奈良県にある炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラを思い起こしますが、それよりも、若干ハードな感じがしつつ、こってり嫌いの私でも、美味しくいただけてしまう、考え抜かれた味付けである。

いやー、家族を連れてくれば良かったのですが、さすがに1人で1日3杯は、かなり満腹になりました。それでも、胸焼けはせず、何とも後味も良い。つけ麺に関しては、ハードな味付けに感じたので、もっと喉が渇くかと思っておりましたが、ほとんど喉も乾きませんでした。

本当に美味しいラーメンとつけ麺を堪能でき、とても満足でした。点数も5の評価にしようと思ったのですが、最近は、少し様子を見て、食べてから1ヶ月たっても、まだむしょうに食べたいものだけを5の評価にしようと思い、とりあえず今回は4.5にさせていただきました。ただ、今の気持ちは間違いなく5の評価なのですが(笑)。

それと、このお店は、とにかく食材の仕入れが上手であります。いいものを、安く大量に仕入れられるシステムというのは、飲食業の心臓部とも言え、それがしっかりしているこちらのお店は、さすがプロの和食料理人の出身だといえます。

こんな、完成形に近い菜々兵さんでありますが、開店当初は試行錯誤の連続で、かなり苦労されたようです。先日、ロケでもご一緒したいずみ食堂とも共通するところなのですが、かなりお客さんのニーズを柔軟に取り入れて、その結果が今の美味しさにつながっているようですね。オーナーさん、もっと年配の方だと勝手に思っておりましたが、結構お若く、私と同じか、もう少しお若い感じでしょうか。

いずれにしても、動物脂の臭みを取り除きながら、これだけの旨みを残す技術は、さすがプロの料理人だと感服いたします。

今日は1日菜々兵な1日でありました。私にとっての菜々兵物語、本日はこれまでです。まさしく、職人技の数々を垣間見た心境であります。これからも、超お気に入り店として、全メニュー制覇したいと思っています。

PS あと、店主の方が、自分のお店以外のお気に入りのお店として、東北は青森県、弘前にあります支那そばおぐらを大絶賛されておられました。私としてはノーマークのお店でしたが、こちらは今年中に行きたいと思っています。


  • しょうゆらーめん(650円)
  • しょうゆらーめん(650円)
  • しょうゆらーめん(650円)

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6位

大吉 (和田浜 / そば)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/04訪問 2011/04/23

<山陰出張紀行⑧ 大吉:職人歴50年のベテランが17年間寝かせた返しで勝負!>

<2011年4月21日>

(行程) 千歳(北海道)→神戸(三宮)→津山(岡山)→出雲(島根)→★鳥取(米子)

いよいよ今回の山陰出張紀行も最後のお店である。水木しげるロードでまぐろラーメンを食べて、結構お腹は膨れていたものの、ここまで来るとどうしてもお伺いしたいお店が、米子でNo1そばと称される大吉さんである。
時間帯的にも、神戸に戻ってから夕食をいただく選択肢もあったのだが、もうしばらく米子に来ることはないだろうということで、お連れの方にご無理を言ってお伺いすることに。
ところが、お連れの方の車のナビは、少し古いものなのか、こちらの住所がうまく入力できない。近くまでは行くことができても、そこから先は自力で探さなければならないことに・・・。そこでiPhoneの食べログアプリの地図を用いて、GPSで私が誘導することに。
ところが、地図上ではかなり目的地に近いはずが、なかなかお店が見えてこない。また、完全な住宅地で、お店があるようには到底思えないのである。
住所が間違っているのだろうか・・・。不安がよぎる。時間も刻々と過ぎて参り、もう間もなく閉店時間になろうとしている。
焦って、車で住宅地をぐるぐる回っている内に、ようやくお店の看板を発見!!
まさか、こんなところに・・・という場所である。まさしく、民家を改造したお店で、いや、改造もほとんど施していない感じで、これはなかなか見つけるのは難しいと思います。

ようやくたどり着き、安堵して、さっそくオーダーをいたします。こちらのお店のお勧めは、やはり割子そばであるが、温かい天ぷらそば(850円)もお勧めとのこと。割子そばは、1枚から注文でき、とりあえず、割子を2枚ずついただき、お連れの方は、山掛けそば(650円)を、私はえびざるそば(1000円)をそれぞれ注文する。
ところで、お向かいの席に座っている方が、天ぷら割子を注文されており、そちらが先に参ります。いろいろとお話しして親しくなったこともあり、失礼ながら料理のお写真を撮らせていただくことに。他人さまのオーダーした料理まで撮りまくる、何とも失礼なみちのく五郎でありました。

さて、お料理が一度に参りました。温かいお蕎麦もあるため、急いで写真を撮らなければ、蕎麦が伸びてしまう。かなり慌てて撮ったために、少しブレているものもございますが、ご容赦いただきたい。

(割子蕎麦)
これはっ!!!羽根屋さんのように超細切り蕎麦であるが、見た目はより黒っぽい色をしており、艶もあり、何とも美味しそうな外観である。さっそくタレをかけていただいてみると、これはかなり美味しい!!!この食感は、まさに今年のはじめに地元北海道で頂いた蕎麦達人の打ったお蕎麦とかなり似ている。羽根屋の蕎麦よりも、一段階コシが強く、シコシコとした食感が何とも言えない。また、タレの方は、少し濃い目であるが、あまり多くかけずに、少しずつかけると、何とも見事なお味である。かけ過ぎると、少し辛く感じてしまうかもしれませんが、このお蕎麦は、刺身醤油のように、好みに応じて、量を調整するタイプのタレである。
この返し、何と17年間も寝かせておられるということなのである。少しずつ、継ぎ足し継ぎ足しで寝かせてこられ、出汁の旨みが何とも熟成された感じで、喉の奥にまで、香りがつきささるようなイメージだろうか。誠に素晴らしい!

(山掛けそば)
お連れの方がオーダーされた、山掛けそばも少し頂いたが、これがまた美味しいこと美味しいこと・・・・。ある意味、冷たい蕎麦よりも、温かい蕎麦の方が難しいといわれるが、割子と同様の汁が使われているのであろう、なんとも深い味わいで、じわ~っと喉の奥まで旨み成分が届いてくる。温かいお蕎麦でここまで出汁を効かせるのはある意味大変だと思うのだが、見事にそれを成し遂げている。

(そばがき)
その日最後の客ということもあり、何とそばがきを振舞って頂いた。実は、個人的にはそばがきはそれほど好きな方ではないのだが、ここのそばがきの美味しさは尋常ではない!!!まるで、蕎麦ムースを頂いているようで、かつ適度な弾力性がある。しばらく置いておくと固くなるようで、今度は、固くなったものを、かまぼこのようにスライスして、刺身醤油でいただくと、これまた美味しらしい。

(蕎麦湯)
最後、蕎麦湯が出され、そちらをお汁で割っていただくと、これがまた美味しい。もともと濃い目のお出汁でありますので、蕎麦湯と割ると丁度よい味加減に。お見事です!

(総括)
本当に見事なお蕎麦である。少し玄人受けするタイプの蕎麦とも言え、甘みのある汁で、つるつるっといただく羽根屋の蕎麦と比べると、好みが出てくるかもしれませんが、真の蕎麦好きにはたまらない蕎麦と言えるでしょう。
こちらの大将さんは、昭和35年から料理の世界に入られ、最初は和食を極められ、多くの料亭の料理長を務められた後、定年退職後自宅でそば屋をはじめられたそうである。
蕎麦のみでなく、いわゆる和食職人としての50年のキャリアとノウハウが詰まった蕎麦と言え、出雲そばを代表する蕎麦の1つとして、心より敬意を表わしたい。
蕎麦は二八で、えびざるそば等に使われているエビは伊勢から仕入れられている。
長年の職人キャリアの中で、仕入れルートもしっかりされているようで、この味でこの値段が実現できるのだろう。
久方ぶりの5の評価をさせていただきたいと思います。本当にお見事でありました。

山陰出張紀行の最後を、素晴らしいお店で終えることができ、とてもうれしく思います。このお店は是非再訪したいものです。本当に山陰地方の素晴らしいお店の数々に感謝申し上げます。


  • えびざるそば(1000円)
  • えびざるそば(1000円)
  • 割子

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7位

手打そば 梅乃家 (千歳 / そば、うどん、天丼)

2回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/01訪問 2019/09/26

完全に閉店されました。残念でなりません。

北海道で、いや全国でも一番好きなお店の1つだけだったので残念でなりません。
大将の体調がここ10年来かなり悪くなり、再開と休業を繰り返しておられたのですが、今年はじめから、体力的に限界を感じられ、閉店されることになりました。
ここの塩鍋焼きうどんは、私のみならず家族全員でこよなく愛しておりましたので、家族の者も皆ショックを隠せません。
一時期、味を継承するために、個人的に料理人を派遣することも考えたのですが、資金的になかなか折り合いが付かず、諦めました。
長年来、本当にお疲れ様でした。また、どこかであの塩鍋焼きうどんを頂きたいものです。
~やはり、初うどんは、こちらの鶏塩 鍋焼きうどんから~(2015年1月9日)

長期の海外出張の後、北海道に戻って一番に食べたいものが、何といってもこちらの「鶏塩鍋焼きうどん」であります。アメリカ出張中も、早くこの鍋焼きが食べたくて、食べたくて・・・。そして、娘達もラーメンはもう飽きたが、ここの鍋焼きうどんならば、いつでもウェルカムと、北海道に戻った翌日の昼に娘達3人と一緒に、今年初うどんであります。
もう、昨年だけで1人で何杯頂いただろうか・・50杯ではきかないような・・・。
娘達も、私が出張中はほとんど外食が無かったこともありますが、この鶏の旨みたっぷりのスープと、独特な平打ち麺のおいしさに、あらためて感動を覚えたようで、結構量があるにも関わらず、あっという間に、小学3年の娘まで、スープ完食状態です。
食べログを始める前から、これだけ同じものを食べても飽きないのは、後にも先にも、こちらの鍋焼きうどんだけでしょうか・・。
店主さんも、「五郎さん、よくそれだけ食べて飽きないものだね~」とあきれ顔(笑)。
私は、少し出汁濃い目が好きで、私が行くといつも、少し出汁濃い目にして下さります。好みにもよりますが、こちらの店主さん、入院を重ねるごとに、少しずつ味薄めになって行かれる傾向があり、もし、薄目かな・・と感じた方は、「五郎さんテイストで」と言っていただければ、失礼がないかもしれませんね(笑)。
私が、あまりにも、鶏塩鍋焼きうどんを推すものだから、最近はうどんばかりが出てしまい、大変と悲鳴をあげられる店主さん。蕎麦よりも、うどんを打つ方が体力を使うようですね。それでなくても病弱になっておられる店主さんを酷使してしまい、本当に申し訳なく思いますが、今年も、鶏塩鍋焼きうどん、食べまくります!!

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<本日店主よりご連絡をいただき、営業再開とのこと!!>(2014年9月10日現在)

珍しく私は風邪をこじらせてしまい、3日間高熱にうなされておりましたら、携帯に着信が。私は、自分が風邪で辛いこともあったのですが、とても嫌な予感がして、返信するも応答なし・・。更に嫌な予感がしてお店の電話にご連絡すると、店主が出られ、本日から営業を再開されておられるとのこと。

良かった〜〜〜!!!!良からぬ心配をしてしまったのですが、本当に再開して下さって嬉しいです。今にでも飛んで行きたいのですが、店主さん、免疫力が落ちておられるようで、結構風邪が移りやすく、私はしばらくは行けそうにありません(笑)。
本当に嬉しい気持ちで一杯であります。うどんのフィールドでは一番好きなお店ですし、全ての料理の中でも自分の中ではトップクラスに入るお店であります。

これからも、本当に末永く頑張って頂きたいものです。何よりも、早くお店に参れますように、風邪を早く治さねば!!!

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<店主体調不良による、休業中・・・>(2014年9月3日現在)

本日家族でこよなく愛する鍋焼きうどん(塩)をいただきに参ると、まさかの休業中の張り紙が・・・。
店主の体調不良によるところなのですが、次倒れたら最後・・という言葉をいつもおっしゃっている店主の言葉がよみがえります。
前の休業から今回の休業に至る約1年間に頂いた鍋焼きうどん(塩)は、私個人で40杯、家族全員だと100杯以上になるのではないか・・・。次の休業を見込んで、食いだめしていた訳ですが、ついに・・・。
何とか、早く元気になって、お店を再開してもらいたいものです!!もう、5度目の休業でしょうか・・。再開され次第、またレビュー致します。

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全国最強の「鍋焼きうどん(塩)」であります!!
<2014年7月7日>

久方ぶりの梅乃家さんのレビューでありますが、おそらく週に1〜2回は必ずお伺いする程の常連であります。また、年間を通して最も通っているお店であり、正直毎日食べても飽きないのが、「鍋焼きうどん」の「塩味」の方であります。北海道では、麺類で言えば、ラーメン>そば>>>>>うどん、といっていい位に、うどんの消費量が少ないのですが、その北海道において、全国トップレベルのうどんを頂けるのが、こちらの梅乃屋さんであるといっても過言ではない。うどんの中でも、「鶏塩系」、そしてその「塩」の中でも、一押しなのが、こちらの「鍋焼きうどん」の塩であります。北海道で美味しい鍋焼きうどんが食べられるお店って、本当に珍しいのですが、ここの鍋焼きを食べて美味しくないと思われる方は、正直今すぐ縁を切って頂いて結構と思うほどであります(笑)。

ただ、先日ご不幸のあられた能代の十八番の店主のように、こちらの店主さんも、いつもかなりハラハラさせられます・・。何度も入退院を繰り返され、生死の境を彷徨い、復帰後も正直死相が漂うような表情でうどんを打っておられた姿がとても記憶に新しいです。正直私が塩味のうどんが美味しい美味しいというもので、最近はそばよりもうどんの方が良く出るようになってしまわれ、打つのに蕎麦よりもかなりの体力の必要なうどんばかりが出るのは、少し申し訳ない気持ちがします。

といいつつ、やはりここの鍋焼き(塩)は最高であり、ここよりも美味しい鍋焼きうどんが食べられるお店があれば、是非教えていただきたいくらいです。できれば、猛烈に忙しくなる、土日を避けていただき、平日の午前11〜12の間にお伺いして頂けると有り難いです。あまり流行って欲しくない一方で、食通の方には、是非こちらの鍋焼きうどんの塩を堪能してもらいたいという気持ちがあります。
ちなみにこちらのお店、夜は営業されておられないのでご注意下さい!

大将さん、くれぐれもご無理をなされないで、末永く営業して下さいね!!


<2013年6月27日>

名古屋のレビューを書こうと思っておりましたら、本日久方ぶりに地元の名店であるこちら梅乃家にお伺いして参り、嬉しくて、地元のレビューを少し書かせて頂きます。
何故嬉しいかといいますと、こちらのお店、最近店主の入院により、しばらくの間お休みされていたんです。それが、最近ようやく復帰を果たし、営業を再開されたということで、喜び勇んで大好きな「塩」系のうどんを頂いて参りました。
以前から、「次入院したら死ぬかも・・・」と言っておられた店主の言葉もあり、もしかしたら、本当にお亡くなりになられたのではと、恐る恐るお店にお伺いすると、暖簾があがっているではないか。「良かった~!!!」(涙)
北海道で全国クラスのうどんが頂ける、大変貴重な存在である梅乃家さん。本当に無理をなさらないで、末永く営業して頂きたいものであります。
本日の北海道は、とても肌寒く、6月末というのに、気温は10度台。嫁と四女を連れて、温かいうどんを堪能します。嫁は、店に入ると店主を見つけ、「おじさん生きてはるやん」と大きな声で一言。確かに、亡くなられたのではと心配はしておりましたが、何とも空気の読めない嫁であります。肌寒いこともあり、今回は「鳥塩鍋焼きうどん「と「塩麹煮込みうどん」の2つ、それに「茄子の揚げびたし」を注文します。
久しぶりに頂く、鳥塩鍋焼きうどんは、本当に美味しいですね~。出汁の取り方もそうですが、本当に1つ1つの仕事が丁寧で、毎日食べても飽きないお店であります。もう、これが食べられなくなるのではないかと真剣に焦りましたが、本当に再び食べられてよかったです。
ちなみに、塩麹の方も大変美味しく、こちらのお店の「塩」系のうどんは、何を食べても素晴らしいです。

そうそう、店主さんが入院される直前には、石川県のマイレビュアーさんであられるKotaroolさんともご一緒致しまして、こちらの出汁の良さを褒めちぎって頂きました。Kotaroolさんは、お蕎麦が食べたいのに、無理矢理うどんを食べて頂いたのですが、喜んでいただき良かったです。

最後に、こちらの茄子の揚げびたしは、とても美味しいので、是非塩うどんと一緒に食べてみてください。野菜嫌いの四女が、美味しい美味しいと1歳にして、大きなお茄子を1個平らげてしまうほどであります。

ということで、久しぶりの梅乃家さんに感激し、かなりレビューをスキップさせましたが、書かせて頂きました。それと、食べログさん、ご主人復帰されましたので、「掲載保留」解除してあげてくださいね!


<2012年8月29日>

本日、久しぶりに梅乃家にお伺いします。久しぶりと言っても、3週間振りくらいなのだが、多い時は、週に3回くらいお伺いします。
間違いなく、全国で一番リピートしているお店であります。何度もしつこく書きますが、ここの鳥南蛮「塩」うどんは絶品であります。
ここの塩うどんを紹介してあげて、虜になった方は多い。たまたま、シャー○のコピー機でいつもお世話になっている方がお店に入ってこられます。私が、こちらの塩うどんを紹介してあげてから、週に2~3回は食べにこられているという。店主とも相当親しくなっておられました(笑)。
字数制限でこれ以上書けませんが、少し欲を言えば、もう少しだけ出汁を効かせて頂いた方が有り難いだろうか・・・。コストの問題もあると思いますが、あと1.2倍くらい出汁を効かせれば、最高なんですが。私の口からは言いにくく、はじめて行かれる方は「少し出汁濃い目に」と言っていただければと思います。きっと、何人かから同じことを言われれば、少し濃くしていただけるように思いますので。
店主さん、大病を患ってからというものの、健康志向からか、少しスープが薄味になったことろがありますので(笑)。
もちろん、そのままでも十分に美味しいのですが!

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<2011年10月29日>

関東方面のレビューを書いている途中だったのだが、本日頂いたこちらの裏メニューである塩ラーメンがあまりにも美味しく、100軒くらいスキップして書かせて頂きます。
もう何度も書いていますが、こちらのお店は蕎麦もこだわりがありますが、うどんが全国クラスであります。
最近、こちらの店主、体調を崩され、何度も入退院を繰り返され、生死の境を彷徨ったこともあったとか・・・。そんな入院生活の中で、身体にやさしく、最高に美味しい出汁を作りたいということで、最近、蕎麦、うどんを含めて全ての出汁が生まれ変わった。
一番の変化は、煮干しを10時間以上水出しして、出汁を取るというものだ。煮干しは、独特の美味しさがあるが、煮過ぎると苦みが出て参り、パンチは出るが、魚臭いのが嫌だと言われる方も結構おられる(私は結構それも好きなのだが)。
今回、温かいうどんから、せいろに至るまで一通り試してみたが、この味のアップグレードは素晴らしい。今まで少し味が濃い、または塩辛いと感じていた方には、是非試して頂きたい。全く別物である。私は、もともと少し濃口が好きだったので、元の味もかなり好きだったのですが、塩分濃度や濃厚さは同じなんですが、味に不思議なまろやかさと深みが加わった感じなんです。お勧めは、やはり塩うどんだろうか・・。
そして、今回実はまかないの塩ラーメンなるものを頂いたのであるが、これが、滅茶苦茶美味しい!!この水出ししたまろやかな煮干しの出汁がふんだんに入っているのであるが、こんなに美味しい塩ラーメンのスープはここ数年食べていないような気がする。
スープだけ言えば、これまで頂いた、どの塩ラーメンよりも美味しいかもしれない!
正直、ラーメンの中で、塩ラーメンが一番難しいと言われるが、塩ラーメンだけは、しょっぱ過ぎるか、薄すぎるケースが多く、その意味では、蕎麦屋の返しがたっぷり効いたこのスープは、絶品といえよう!!北海道でこれ以上美味しい塩スープがあれば、是非教えてもらいたいくらいだ。すぐにでも食べにいきます(笑)。
麺の方はまかない用ということもあり、市販の麺なのだが、これがまたスープにぴったり合うのである。細麺だが、コシがしっかりしており、何とも美味しい。
いわゆる、まかない用で、メニュー化する予定は一切無かったようなのであるが、このラーメンなら毎日でも食べたく、裏メニューでもいいので出して欲しいとせがむと、1日5食限定で、それも出せない日もあるが、それで良ければということで、裏メニュー化していただくことに!
麺は見た目、インスタントっぽいので、別の製麺会社の麺を勧めたいところなのであるが、ワンコイン(500円)で提供されるということでしたので、これもアリかと思います。
コストを下げるというか、もともとまかない用のラーメンということもあり、チャーシューは付いていません。チャーシューの代わりに豚のバラ肉が入っています。
一昔前は、ラーメンと言えばチャーシューは入らず、豚肉だけだった時代もあったようで、チャーシューの味が出過ぎないという意味では、スープそのものの味を堪能することができます。
いや~とてもシンプルな塩ラーメンなのですが、これは毎日でも食べたいラーメンですね。
本当に美味しかったです!

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<2011年6月5日>

関西でうどんの連食を行いましたので、北海道は地元のお気に入りの店である、梅乃家のレビューでしめたいと思います。
関西出張の前日、約3週間お伺いできないということで、家族全員でお伺いしました。
思えば、この店に通いだしてから約2年になるが、気が付けば、週に3回はお邪魔し、蕎麦屋だが、うどんばかりを食べている。
よく自分でも飽きないものと思うが、この日で、うどんは全てのメニューを頂いたことになる。
まず、こちらのお店の出汁に関しては、鳥が一番良く合うと言える。鴨、豚と、他も美味しいのだが、イマイチ動物系の生臭さが少し残ってしまうように感じる。その意味で、是非鳥の入ったうどんをご賞味頂きたいのであるが、鳥の入ったうどんにも、従来の醤油ベースのものと、新シリーズの塩系のものに分かれる。
もちろん、醤油系もかなり、コクと深みがあり美味しいのだが、今回、家族5人でお伺いしたこともあり、全員で比較検討した結果、全会一致で【塩】シリーズに軍配があがった。
そして、さらに塩シリーズの中でも、ノーマルの「塩鳥南蛮うどん」と、溶き卵の入った「塩親子うどん」、それに「塩鍋焼きうどん」の3つをそれぞれ味見し、比較検討してみた。
私自身は、シンプルな「塩鳥南蛮うどん」が結構好きだったのだが、私以外の4人は、「塩鍋焼きうどん」に票を入れた。
確かに、この塩シリーズは、「鍋」をイメージして創作されたようで、その意味でも、鍋焼きが一番マッチするのかもしれません。店主自身も、塩うどん系は、鍋焼きが一番お薦めと言われる。
塩以外ですと、メニューには無いのですが、「鳥南蛮せいろ」というのを無理やり作って頂いたのだが、これはかなり美味しい!是非、メニュー化してもらいたいものです。ただし、こちらのお店のせいろは、比較的濃厚であり、タレを付け過ぎると少し辛く感じてしまうので注意が必要である。
タレに少しだけ浸して頂くのが通の食べ方と思われます。この点、鳥取のお気に入りの蕎麦屋そば処 大吉の頂き方と同じですね。
お店によって、せいろの食べ方は様々であり、最初に少し味見をしてから、食べ方を決めた方がいいですね。

こちらのお店のスープは、本当に出汁が効いていて、かつ飽きがこない素晴らしいものなのですが、それ以上に賞賛に値するのが、「うどん」そのものの美味しさである。茹でムラを防ぐためにあえて平打ちにして、独自の手法で、うどんの中にたっぷりの空気が入るように工夫されており、何とも、ムッチリして、かつ理想的なコシが存在する食感に仕上がっております。見た目は、普通のうどんに見えるかもしれませんが、うどん不毛の地と言われる北海道で、よくぞこのようなうどんがいただけるものと、感謝の気持ちで一杯です。

これまで頂いたうどんを再度ランク付けしますと、

1位 「塩鍋焼きうどん」
2位 「塩鳥南蛮うどん」
3位 「塩親子うどん」
4位 「鳥南蛮せいろ(醤油)」(メニュー外)
5位 「鳥南蛮うどん(醤油)

となります。もちろん、私と私の家族の主観的なランキングですが、ご参考にして頂けましたら幸いです。そして、楽々さんや山元さんで行ったような指向性を示しますと、

1)うどんのコシ:★★★★★☆
2)うどんのモッチリ度:★★★★★★
3)お汁の甘味:★★★☆☆☆
4)かえしの効き具合:★★★★★★
5)CPの高さ:★★★★★☆

ちなみに、写真にある一反木綿(いったんもめん)のような平べったいうどんは、うどんの端切れで、通常は捨てられるか、まかない用になるようなのですが、私はこの端切れが大好物で、いつもこれを入れていただきます。ちなみに、通常のうどん+端切れとなりますので、大盛りサイズにボリュームアップいたします。端切れ希望の方は、オーダーの時に言われれば、入れていただけるようですが(無料)、在庫が無い場合もありますので、ご了承ください。ただ、あまりこれを宣伝してしまうと、私の端切れな無くなってしまうのですが・・・(笑)。

以上、うどんをまとめて、レビューしました。次にラーメン屋を再レビューして、京都・奈良の外国人が好む料亭シリーズを書き始めます!


<2011年5月11日>

ここ最近、一人で外食といえば、新規開拓は少しお休みして、ほぼ毎日こちらのお店にお邪魔しています。
ついに、「うどん」のフィールドでは、はじめて「5」の評価をさせていただくことに。最初は3.5の評価からはじまった梅乃屋さんでしたが、それが、4、4.5になり、ついに新作の塩鳥南蛮うどんに至って、「5」の評価以外に無いだろうということで、最高評価点に。
食べログをはじめた当初は、結構衝動的に「5」の評価を付けていましたが、今は可能な限り1フィールドに1つだけに絞るようにしております(蕎麦は例外ですが)。
関西出張の際や、GWの北海道半周旅行のレビューなど、20件以上溜まっているのですが(それ以前のものを含めれば80件以上)、やはり、この感動を早く書きたく、スキップして書かせて頂きます。
まず、以前のレビューにも書いておりますが、こちらのお店、正直「蕎麦」よりも「うどん」だと思います。通常、蕎麦屋の看板を出しているお店で出てくるうどんというのは、冷凍うどんなど、今一な場合が多いのですが、ここは看板をうどん屋で出された方がいいかと思うくらいに、うどんの完成度が高いです。正直、北海道はうどんよりも蕎麦が圧倒的にポピュラーであり、美味しいうどん屋というのは、ほとんど見当たらない。
その意味では、梅乃屋は、北海道ではもちろん、全国的にみても、間違いなくトップクラスのうどんだと一押ししたいと思います。
もちろん、うどんも好みの世界であるが、讃岐うどんに改良に改良を重ねたといううどんは、「うまい」の一言に尽きる。
適度なコシがありつつも、餅のようにむっちりとした食感は、何ともたまらない!!うどんが透き通って見えるようで、見た目も美しい。最近、京都で頂いた山元麺蔵も美味しかったが、それと比べても、とても洗練された、うどん通の方なら、是非遠方からこられても、後悔はしないうどんであると言える。
この日、たまたま、うどんを打たれるということで厨房に入られていただき、見学することに。すっ、すごい・・・。蕎麦やうどんを打たれる姿はよくみてきましたが、もはや職人を越えて、アートの世界を感じました。いきなりの見学でカメラを持参しておらず、携帯写真で画質は悪いですが、雰囲気は読み取れると思います。見る人が見れば、この凄さはご理解いただけると思います。これだけの量の小麦粉を一度に扱える職人さんは、なかなかおられないと思います。
そして、ありがたいことに、できたてのうどんを、せいろでいただけることに!!というか、熟成させないで、そのまま食べてもいいのだろうかと思いつつ、食べてみる。★!▲□?◎!▲★!▲□?-------------うまっ!!!!うまっ!!!!うまっ!!!!。美味しくて、笑いが止まらない。熟成しきらない内にいただくうどんは、よりコシがありつつ、さらにモチモチ感がある。これはたまらない。正直、ほとんどタレを付けなくても美味しくいただけてしまった。私結構つけタレ、たっぷり付ける方なのですが、それが無くても十分うどんそのものが美味しく、タレに左右されないくらいの一品でありました。

そして、私が一押ししたいメニューが、新作の「塩」うどんシリーズ。といっても、鳥南蛮「塩」うどんと、鍋焼き「塩」うどんの2つであるが、この塩は、見事な味付けである。「塩」という言葉からは想像できないようなまろやかさがありつつも、喉の奥にググっとくるような深みと旨みが両立する。
いやはや、しばらく新規開拓はお休みして、この塩を飽きるまで堪能したいと思います。

私のお奨めメニューは、①鳥南蛮「塩」うどん、②鍋焼き「塩」うどん、③鳥南蛮うどん(醤油)である。

せいろのタレは、少し濃い目であり、どっぽり漬けずに、刺身醤油の感覚で、少しうどんにつけて頂くタイプである。この点、大吉のせいろに似ているような気がします。
うどんそのものは、フィールドは違うものの、私の最も尊敬する金沢のラーメン屋である中華そば専門 神楽の麺に似ている。神楽もその昔「手打ちうどん」をやっておられ、そのノウハウが今の麺に活かされているのですが、超こだわりの職人の意気込みというものが、小麦粉を未知なる領域に高めているようだ。すみません、訳の分からない締めくくりになりました。まっ、いずれにしても、このお店で蕎麦を食べて今一だった方は是非うどん、それも新作の「塩」で試して頂きたい。あまり書くと、このお店の関係者に思われてしまいますが、もちろん近所ということだけで、一切の利害関係がございませんので、よろしくお願い致します(笑)。


<2011年2月16日>

2ヶ月振りにお伺いしました。今日は風邪で体調が悪く、温かいうどんでも食べて元気を出そうと梅乃家さんに行ってきました。この季節は、やはり鍋焼きうどんである。以前のレビューでも書いたが、こちらのお店は、蕎麦も美味しいが、それ以上にうどんがかなりのお奨めである。正直、「手打そば」ではなく「手打ちうどん」とした方が逆に流行るのではないかと思うくらいである。それほど、うどんの完成度は高い。
コシと噛み応えを残しつつ、讃岐うどんのような一種の堅さを前面に出すのでなく、餅っぽく、むっちりとした一種独特な手打ちうどんは絶品としか言いようがない。8時間近く足踏みして、出来上がったうどんは、うどんではないが、金沢の中華そば専門 神楽のラーメンや、京都のラーメン こぶ志の麺と通じるものがある。店主の方いわく、8時間より長く足踏みしても、短くてもいけないらしい・・・。

次にお出汁であるが、今日は夜の空いている時間帯に行ったので、店主の方とかなりお話をすることができました。厨房から、出汁用の素材一式も持ってきてくださり、説明をいただいた。企業秘密では?と言ったのですが、オープンにして頂いて結構との了解をいただきましたので、書かせて頂きます。
魚介類は、「ソーダガツオ」と「本かつお」をメインに、「さば」と「日高昆布」でアクセントとまろみを出しておられるのですが、今年は異常気象で「ソーダガツオ」の水揚げ量が少なく、かなり値上がりして大変だとのこと。
昆布に関しては、昆布の周りにハサミを入れ、昆布の旨みがより出やすいようにしているとのこと。かなり手の込んだ作業であるが、これらの地道な仕込みによって味がかなり変わってくるとのこと。昆布の量が非常に大事で、入れすぎると甘すぎたり、全体の風味を壊してしまうため、何度も味見をして、その都度、魚介と昆布の配分を調整しておられるようだ。

このように魚介に関しては、かなりのこだわりを持ちであるのだが、それもそのはず、こちらの店主は、大の魚好きである。休みの日には必ず海まで出かけて、釣りあげては、お店で一品料理で出されるのである。ですので、居酒屋が苦手な方や、少し魚が食べたい時など、うどんと一緒に安くて美味しい魚料理を楽しむというのも、いいのではないでしょうか?

本日いただいた鍋焼きうどんは本当に美味しかったです。餅もかなり美味しく、体も温まりました。冬のお奨めメニューといえるでしょうね。
ただ、個人的には、こちらのお出汁が一番美味しく感じるのが、「鳥南蛮うどん」かと思います。「鴨南蛮うどん」も美味しいですが、やはり鳥南蛮が一番、このお出汁を引き立ててくれるのではないかと思います。ですので、はじめての方は、是非鳥南蛮うどんから試していただきたいですね。

あとサイドメニューのゆずシューマイを頂いた。500円と少し高いように感じたが、500円分のボリュームは十分あり、またこれまたかなり美味しい。サイドメニューで出てくるレベルのものではなく、高級ホテルの品のあるシューマイという感じで、ふわふわのシューマイの中に、プリンプリンの海老が程良く入っており、これはたまらない。正直この量はうどん、蕎麦のサイドメニューでいただくのでしたら、1人分としては多いです。半分の量で300円くらいで出して欲しいところですが、手間隙がかかりそうな感じでしたので、やはりこの量、この値段なのかもしれませんね。
本当に後味が素晴らしく(タレもさっぽり酸味が効いているのだが)、今まで日本でいただいたシューマイの中ではトップクラスではないだろうか・・・。

それでは、次回はうどんだけでなく、魚も色々と試してみたいと思います。

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(再訪)2010年10月
最近、蕎麦屋もラーメン屋も、新規開拓が多く、なかなか同じお店には行かないようになっておりましたが、約4ヶ月ぶりに、梅乃家さんに行ってきました。この4ヶ月間、全国のお蕎麦を食べ歩いて、果たして以前は大好きだった梅乃家さんの蕎麦やうどんが美味しく感じれるのだろうかと、半ば心配もありました、が・・・やはり「美味しい!!」。千歳、早来、苫小牧エリアの中では、ダントツの評価をあげたいです。
この日は、娘2人と一緒に参ったのですが、子供達も大絶賛!
やはり、このお店、うどんが美味しい!私は、特にコシのあるうどんが好きで、讃岐うどんが大好物であるのだが、ここのコシのあるうどんは、蕎麦以上にやみつきになってしまいます。
ただ、このお店であまり蕎麦は食べなかったのですが、細切りのせいろは、かなり美味しいではないか!!このお店は、蕎麦よりうどんと勝手に決め付けていた私だったが、冷たい細切り蕎麦は、何とも素晴らしい!!
また、せいろのそばつゆも、私のストライクゾーンど真ん中である。ただ、全国レベルでは、そばつゆだけで考えると、青森県弘前市にある高砂が、一番美味しいつゆに感じだが、ここのつゆは、とにかく鰹をふんだんに使っている様子である。この味は、相当な量の鰹を入れないと、ここまでの旨みと深みは出ないと思います。
ただ、残念なのは、ノーマルサイズの温かいお蕎麦である。これはこれで十分美味しいのだが、どうしても、うどんと細切り蕎麦(せいろ)が美味しかっただけに、見劣りしてしまう。うどんと細切り蕎麦だけを考えると、5の評価をあげたいお店である。
あと、きつねそばの上に乗っている、御揚げは、半端なく超巨大!!それも、2枚も入っている。もはや、1枚、2枚と数えるよりも、1個、2個のレベルといえるほどに大きい。これだけで、相当満腹になれる、私の知っているどのお店よりも、大きな御揚げである。おそらく、キツネも顔真っ青になるくらいの迫力です!!このお店、海老やアナゴもそうですが、結構具の大きさにもこだわっておられるようですね。(具は大きいだけでなく、かなり食材にこだわっておられます)
書き溜めたレビュー(夏休みの宿題)が、まだ40件ほどあるにもかかわらず、久しぶりに頂いた、梅乃家のうどんと細切そばがあまりに美味しかったので、書いてみました。また、近い内に行きたいと思います。

  • 今や一番人気メニューになりつつあります、鶏塩鍋焼きうどんです。
  • 家族全員スープまで完食です!
  • イチオシメニューの「鍋焼きうどん(塩味)」であります!

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8位

手打そば 乃田 (郡津、交野市、村野 / そば)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2011/05訪問 2011/05/03

関西出張紀行(2011年5月)⑥山形の蕎麦達人秘伝の蕎麦と極上鴨汁は蕎麦100杯分に値する美味しさ!

(※食べた順番をスキップしますが、どうしても先に書きたいお店でしたのでご容赦下さい)

(まえふり) ※この部分はスルーしていただいて結構であります。

この日は今回の出張最終日であったが、この日も正直泣けるほど運が無かった。神戸方面から梅田に入り、枚方に行くルートの中で、どうしてもお伺いしたかった、金久右衛門梅田店に梅田からタクシーを飛ばしてお伺いするも、まさかの定休日。その後、天馬橋で付近の飲食店を検索するも、なかなか行きたいお店が見つからない。
もう昼食は抜きにして、夜にまとめて食べることにして枚方で仕事を済ませて、枚方地区で食べログ人気No1店である楽々さんのうどんを食べに、夜の部の開店10分前を目指してタクシーを飛ばすが、ここでまたしても期待が裏切られる!食べログ情報では夜の部は午後5時30分からやっていると書いてあったのだが、実際には夜の部は営業をなされておられなかったのである!!お店の前で茫然と立ちすくんでいると、お店の中から店主らしき方が出てこられ、明日もう一度来てくれるように声をかけて下さるが、明日一番の飛行機で北海道に帰らなければならない・・・。
もう自分が嫌になるくらいに、テンションが下がってくる。空腹は限界に達してきており、すかさずiPhone食べログアプリで付近のお店を調べてみると、こちらの乃田さんが、かなりの高評価。すっかり、私の頭の中はうどんモード一色であったが、ここは気持ちを切り替えて、蕎麦をいただくことに。今度こそは・・・・・。
こちらも午後の部(17:30より開店)一番にお伺いすることができたが、既に予約客の方が6人ほど店内におられました。正直、15分以上は並ぶ覚悟でいたので、少し拍子抜けであったが、やっとのことで、食事にありつけるのである。

お店の方にお勧めをお伺いすると、蕎麦が細切りで少し伸びやすいこともあり、温かいお蕎麦よりも、冷たいお蕎麦をお勧めされる。その中でも、「鴨汁そば」(せいろ)(1200円)が人気があるということで、とりあえずそちらをオーダーすることに。

カウンター席に座らせていただき、お仕事ぶりを拝見しておりますと、実に1つ1つの作業が丁寧である。また、ご夫婦で営なまれているのだが、その連携も素晴らしい。特に鴨に対するこだわりが相当あるのか、煮るタイミングなど、かなりの注意を払っておられる感じである。

<鴨しるそば(1200円)>

ほどなく、鴨しるせいろが参る。見た目が良く、かなり期待できそうである。細切りの十割とうかがっていたが、蕎麦の色は十割にしては、程よく白味がかっている。

さて、お味の方は・・・。「うううっ、これはうまい!」。蕎麦の食感は何とも言えず、適度なコシがあるものの、口の中で、やさしく解放されていくような、東北のお蕎麦でよくいただく感じの美味しいお蕎麦である。いや、東北でもなかなかここまでのお蕎麦に出会うことは少ないだろう。

そば汁の方は、鴨の甘みも出ていると思うのだが、甘目の何とも言えないおいしさ・・・。じわーっと口の中で旨み成分が広がって参り、そばの解放感(リリース感)と相まって、独特の「旨い」が醸し出される。これは、今までいただいたお蕎麦の中でもトップクラスの味だろうか。

<もり>

鴨しるせいろがあまりに美味しかったこともあり、今度はシンプルなもりを注文してみることに。本来のオーダーの順でいくと、もりを頂いてから、より鴨の出汁が出る鴨しるせいろに行くべきだったのであるが、その点はあまり考えずいただくことに。また、「じゃこおろし」のサイドメニューとしてオーダーする。
しばらくして、もりがやってくる。蕎麦そのものは、鴨しるせいろと同じ蕎麦であるが、つけ汁の味付けは全く異なる。鴨せいろのような甘みはなく、鰹の風味が全面に出ており、かつ塩辛くなく、薄くなく、絶妙な味付けである。鴨の後だけに物足りなさを感じるかと危惧しておりましたが、そんな心配は無用だったようで、最後まで美味しくいただくことができました。
この蕎麦つゆの不思議なところは、決して塩辛く、濃い印象は無いものの、少量でも味のインパクトがあり、つけ汁を継ぎ足さなくても、最後まで美味しくいただけるという点である。どうしたら、このような味付けができるのだろうか。まさしくマジックのようである。

<鴨の治部煮>
正直、鴨せいろの鴨があまりに美味しかったもので、「鴨の治部煮」を単品でお願いすることに。きっとお店の方は、よく食べる客だな~と思っておられただろうが、本当に美味しいものは、少々量を頂いても、体への負担が少ないようである。
治部煮そのものは、もともと金沢の郷土料理の1つであるが、鴨の旨み成分を閉じ込める料理方法としてもよく知られる。
既に2人前の蕎麦が、お腹の中で膨れ始めていたが、出された鴨の美味しさに、別腹モードが発動!
甘辛く味付けされたあんかけ風のタレは、鴨の旨みをこれでもか!と引き出しており、もう旨いなんてものではない。
鴨は本来フランス産の鴨が一番美味しいと言われるが、ここの鴨はフランス産の鴨を日本に輸入し繁殖させている京都の京合鴨を使用しておられる。
北海道でいただくほとんどの鴨せいろの鴨が滝川産なのであるが、鴨の産地1つでここまで違うものかと感心してしまう。
やわらかく、ジューシーで、旨みの乗った油成分が口の中でとろけ、広がっていく。う~んこれはたまらない!

<そばと鴨鍋コース(4300円)>
鴨に感動を続けていると、お隣の団体客の「そばと鴨鍋コース」が運ばれてくる。「美味しそう~!!」思わず、「写真を1枚撮らせていただけますか?」とお伺いすると、お店の方もお客さんも快く「どうぞどうぞ」と撮らせてくれた。おまけに、「良かったら1口どう?」と味見を勧められたが、さすがに他人様の皿に手を出す(触手の伸ばす)わけにはいかず、後ろ髪を引かれながらもお断りする。
ところが、その後、お店の方が、少し多めに作っておいた残りの分を試して下さいと、同じお鍋の汁をまかなって下さったのである!!
お汁の底には、お出汁の元になっている、2時間以上煮込まれた鴨の手羽元がごろごろ入っている。手羽元は、少し噛み応えがあり、これまた美味しい!
鴨汁そばのような甘みのある味付けでもなく、もりに出てくるつけ汁とも違う、素朴でいてかつ深~い味わい。次回参った際には、何人かで来て、必ずこちらをコースでいただこうと決意いたしました。

<総括>
こちらの店主の方は、脱サラをされて蕎麦屋を始められたのですが、山形の超有名な蕎麦打ち名人のところで修業をなされ、さらに京都の超有名そば鉄人に出汁について学ばれたそうです。また、出汁については、独自の研究を試行錯誤で繰り返され、ようやく辿り着いたのが今の味のようです。
山形の蕎麦打ちの鉄人いわく「蕎麦は、口の中でほどけなければならない」という格言があるらしく、まさしくこちらのお蕎麦は口のなかでほとけていく感じで、音で表現すると「シュワーーーっ」という感じでしょうか(笑)。すみません、私の表現力を超えた美味しさで、これは頂いてみるしかないです。
6月に海外からのVIPをお連れしたいと思っており、それまで書かないでおこうと思ったのですが、抑えきれず、書いてしまいました。
  
いやはや、今回の出張はあまりツキが無かったが、最後の最後で大どんでん返しのさよなら逆転ホームランといった感じでありました。今回の出張は、この蕎麦が食べられただけで、大満足であります。自分の中では100杯分の蕎麦に匹敵すると言っても過言でありません。本当にごちそう様でした!

(おすすめ)
鴨汁そば(1200円)※せいろの方であります。

  • 鴨汁そば(1200円)せいろ
  • 鴨汁そば(1200円)せいろ
  • 鴨汁そば(1200円)せいろ

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9位

そば切り なかむら (上野幌 / そば)

2回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2021/04訪問 2021/05/04

やはりここの牡蠣せいろは最高です!!

<はじめに>

ゴールデンウィーク中に書き溜めたレビューの内、今後は再訪も含め、特に気に入っているお店のレビューをいくつか致します。最初は、こちらなかむらさんです。数ある北海道の蕎麦屋の中でも、最も私の好みに近く、特に牡蠣せいろは私のストライクゾーンど真ん中です。

<牡蠣せいろ>

北海道には最近は月1くらいで参るのですが、リピートしたいと切に思うのが、風遊斎さんのソーキ蕎麦かこちらの牡蠣せいろでしょうか。
特に今年の牡蠣せいろは何とも贅沢で美味しい。仕入れ価格から考えると赤字が出ると言われる今年の牡蠣せいろ。来年同じものを使う場合は、価格を上げざるを得ないと言われる。
もう、牡蠣の旨味に、そば汁の旨味が相乗効果で震えがでるほど美味しいこと。
これは、グルメハイになりますね~。蕎麦の弾力、喉越しがこの蕎麦つゆと絶妙にマッチしており、これは、牡蠣嫌いな方にも是非頂いてもらいたいものです。

このレビューを書いている頃には、既に牡蠣無くなっているかもしれませんが、もし残っていたら、是非頂いて頂きたいものです。



<2013年1月31日>

実に1年と半年振りの訪問であります。この日、農機具を買いに、北広島のホームセンターに家内と参り、その帰りに「以前にお伺いした『なかむら』さん、ミシュランに載ったって知ってる??」と家内に聞くと、それは是非もう一度行きたいということになり、立ち寄ることに。
女性は、このミシュランガイドというのに、とても弱いらしい。中には、「え~この店が~」なんていうお店も載ることが多いが、基本的に自分が高評価のお店が多数掲載されており、こちらのお店もその1つである。

正直、1年以上食べていないと、味はかなり忘れているもの。その間、食べログにはアップしていないものの、全国でかなりの蕎麦も食べて参りました。果たして、1年以上も前の自分の評価が変わるかどうかが少し楽しみであります。

どうせなら、今までに食べたことのないメニューをと思い、メニューを見渡していると、冬季限定の「牡蠣せいろ」なるものがある。
牡蠣か・・・・。私は、牡蠣は嫌いではないものの、どちらかというと、鴨好きであり、その意味では、大阪の鴨せいろで有名な乃田さんなどは、そば部門でも、こよなく愛するお店であるのだが、果たしてこちらの牡蠣せいろはいかがなものか。
家内は、以前にも何度か頂いた、かしわせいろを頂くことになり、再度両方の味を試すことに。

<前菜:黒トリフと地鶏のアイス>

今回は、久しぶりにお伺いしたということもあるのかもしれませんが、普段は夜のダイニングでしか出てこないメニューをいくつか出してくださることに!最初に頂いたのが、こちら黒トリフと地鶏のアイスである。もちろん、甘くはありません。冷たいアイスに、熱々の出汁の効いたそば汁風のスープをかけ、溶けない内にさっと頂くのであるが、これが実に美味しい。まさに、和とフレンチの融合的なメニューで、辛口の家内も大絶賛である。スプーンの置き方で、どこかミッキー風になってしまったのだが、ご愛嬌ということで。

<牡蠣せいろ>5.3

前菜に感動を覚え、いい感じで食欲がぐいぐい出てきたところに、本日のメインである牡蠣せいろ様のお出ましであります。見た目は、普通の牡蠣せいろでありますが、お味の方は・・・・。
「・・・・・・・・・・・(ジーン)」

これは、何とも言葉にしにくいですが、牡蠣の旨味をここまで演出できるものかと、感心致します。もう、美味いの一言ですね。
牡蠣は、軽くソテーしてあり、旨味成分を上手に引き出しており、もともと美味しい汁に、深~い味わいが加味されております。
理屈抜きに、顔がニヤニヤしてきます。。。。

これは、久しぶりにグルメハイ状態に!脳から快楽物質がどくどくと流れ出して参り、一種の麻薬的な反応が・・・。(麻薬やったことはないですが・笑)。これは、乃田さんの鴨せいろに匹敵するか、それ以上のヒットかもしれません!

蕎麦も道内トップクラスでありますが、最近頂いた中では、京都のかね井さんのそばがあまりに素晴らしく、若干引けを取りますでしょうか・・。それでも、つけ汁と蕎麦両方の総合評価では、私の中では全国3本指に入ります。

冬場しかいただけないのが残念でありますが、こちらの牡蠣せいろ、是非全国のそば通の方に食べて頂きたいものです。もしかすると、北海道の方より、関西や北陸の方にマッチする蕎麦ではないかと思っています(私はもともと関西の出身です)。

<そばがき>

牡蠣せいろのあまりもの美味しさに、ほろ酔い気分でいると(酒は飲んでいませんが)、食後の口直しにそばがきを頂きます。
そばがきでいうと、鳥取県米子の大吉のそばがきが、全国の中でも一番気に入っている方なのですが、こちらのそばがきは、本当にスムージーで、粒子が細かく、とろーり餅っぽい食感が何とも言えません!前菜のトリフといい、こちらのそばがきといい、サイドメニューが素敵過ぎます!

<わさびの海苔巻き>

最後に、これも夜のメニューなのですが、わさびの海苔巻きを頂くことに。山葵って、おろすと、辛さが出てきますが、そのまま頂くと、あまり辛くなく、海苔と合うんですよね~。

西日本縦断紀行の途中でありましたが、久しぶりにグルメハイになったもので、レビューの更新をさせて頂きました。
どうぞ、牡蠣せいろが無くならない内に是非一度お試しになって下さい!

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<2011年7月>
~素材へのこだわりが素晴らしいの一言!鴨せいろがお奨めです!~(当時のタイトル)

北海道の麺類で、5の評価を付けるのは、最近は地元千歳の手打そば 梅乃家の塩うどんに続き、2軒目であるが、正直、かなりお奨めの蕎麦屋である。近くのアウトレットモールにお伺いした際に、iPhoneの食べログアプリで検索すると、こちらのお店が高評価で距離的にも近い。
食べログで高評価であることもあり、さぞかし混み合っているのではないかと心配して参りますと、かなり空いております。通常、食べログで3.7以上の評価の付くお店って、かなり混み合うことが普通なのですが、これはどうしたことか、人があまり入っておりませんね・・・。

お伺いした時間が、午後2時を過ぎており、丁度蕎麦が切れてしまったようで、「今から蕎麦を打ちますので、少しお時間をいただけますか」とのこと。おお、これは逆に嬉しい。打ちたての蕎麦をいただけるとは、ある意味ラッキーといえるだろう。通常、蕎麦が売り切れれば、その時点でお店を閉められるところが多い中、とてもサービス精神を強く感じます。

とりあえず、かなり空腹であったこともあり、お奨めをお伺いします。すると、せうろ系では、「かしわセイロ(950円)」、温かいお蕎麦では、「卵とじ」がお奨めということで、こちらの2つを注文する。

<かしわセイロ(950円)>(個人評価:4.5)

約15分位で蕎麦が打ち終わり、トントントンと蕎麦を切る音が聞こえてきます。最終的に蕎麦が出てきましたのは、入店してから30分以上が経っておりましたが、まず最初に出て参りましたかしわセイロ、かなり美味しそうです。フライパンでかしわを焼く音が聞こえておりましたので、直前にかしわを焼いて、その鳥の脂分が結構スープに出てきております。
さて、お味の方は・・・。
おおおおお出汁が効いていて、深みがあって、かなり美味しいお汁であります!口の中にかしわの旨みが広がり、少し濃い口かもしれませんが、全く塩辛くなく、喉越しが実に良い。超私好みである。また、かしわそのものが素晴らしい。こちらは、秋田産の地鶏を使っておられるのですが、程よい噛み応えで、シコシコしていて実に美味しい。私がこれまでに頂いたかしわせいろの鳥の中ではトップクラスの質ではないだろうか。
そして、このお汁、とてもスパイシーなのである。何故、こんなにスパイシーなのかというと、お出汁に山椒を漬け込んでおられるという。なるほど、この口の中に広がる、独特の香りは山椒由来のものであったのである。もともとどんな食べ物にでも山椒を入れてしまうくらい山椒好きの私には、かなり好感の持てるお出汁でありました。

蕎麦そのものは、出雲そばほどの細切りでないものの、北海道では、かなりの細切りの部類ではないでしょうか・・。細切りですが、結構コシがあり、私好みであります。このシコシコ感が、何ともお出汁の効いたお汁にマッチします。同席した結構辛口の嫁も、この味には大絶賛!割合は、一九で、十割ではありませんが、結構一九、私は好きな割合でしょうか。

<卵とじ(800円)>(個人評価:3.5)

温かいお蕎麦でお奨めを頂いた卵とじでありますが、一面に卵一色でありますね(笑)。ビジュアル的には賛否がありそうですが、こちら卵はふわふわで、卵とじが好きな方には、たまらないでしょうね。こちらは、嫁がメインで食べ、私は一口しか味見しておりませんが、とてもマイルドで、食べやすかったですね。蕎麦の太さは、セイロやざるよりも、少しだけ太めでしょうか。ほとんど見分けは付きませんが、気持ち太めだそうです。
ただ、セイロと比べると、当然のびるのは早く、蕎麦そのものの美味しさは、セイロの方がより感じることができるかもしれませんね。

突然お伺いして、かなりの満足度でお店を出た私は、この2日後、再訪することになります。

今度は、子供2人(長女と次女)を連れて、お伺いします。子供の舌というのは敏感で、舌の味覚細胞も大人以上に多いとも言われており、私と一緒に全国の麺屋を回り、すっかり子供メタボにしてしまった罪悪感もありますが、長女の味覚は、我が子ながら、かなり信頼が置けるものがあります。

さて、2日目は、鴨セイロ(1200円)と、かしわそば(900円)、それに店主お奨めのおろしセイロ(900円)の3つを頂きます。


<鴨セイロ(1200円)>(個人評価:5.0)

2日前に頂いた、かしわセイロと同系の味だと思ってオーダーしましたら、これがまた全く風味が違います。「うま~い!!!!」「きた~!!」という感じです。北海道で鴨せいろ、または鴨蕎麦というと、ほとんどの鴨が滝川産であります。滝川産は、肉が締まっており、独特の旨みがあることでも有名ですが、個人的には、やはり鴨はフランス産である。フランス産の合鴨の持つ、独特の旨み成分と、その肉質の柔らかさは、そば汁に魔法をかけるがのごとく、美味しく変身させます。北海道でも運が良ければ、千歳のてんぐの蔵 千歳林東公園店などでもいただけますが、やはり美味しいですね。
私が、鴨せいろといって一番思い浮かべるのは、大阪の乃田の鴨せいろでありますが、こちらは京合鴨を使っておられるのですが、この京合鴨そのものが、フランスから持ち込まれた鴨を繁殖させておられ、事実上フランスの合鴨と変わらず、私も超お気に入りなのであるが、こちらのなかむらさんの鴨せいろ、乃田さんレベルでありますね~!!フランス北西部のブルターニュ産の合鴨は、肉質がやわらかく、旨みをどんどん醸し出してくれる。絶品です!!鴨せいろ好きは、是非一度は頂いていただきたいですね!


<かしわそば(900円)>(個人評価:4.0)

2日前に頂いた、かしわセイロが美味しかったので、今度は温かい蕎麦で、かしわを試してみます。おおおお!やはり、かしわが美味しいですね。セイロの時よりも、かしわそのものの美味しさが伝わってきます。お出汁にも、かしわの旨みがよく出ておりますが、やはり、個人的には、かしわはセイロで頂く方が好みでしょうか。私自身、セイロ好きなこともあり、どうしてもセイロびいきになってしまい恐縮ですが、こちらのお蕎麦や、やはり、温かいよりも、冷たい方が美味しくいただけるように感じてしまいます。

<おろしセイロ(900円)>(個人評価:4.5)

店主が北海道の大根を色々と研究して、一番美味しいと思える、辛味大根を使ったセイロでありますが、結構辛味大根好きの私には、たまりませんでした!!鴨セイロも美味しかったのですが、これはまた全く違う美味しさがあります。辛うま~という感じで、いくらでも頂けてしまいます。
北海道は、夏でもそれほど暑くなりませんが、暑い本州の夏ならば、このおろしセイロは、かなり食欲をそそり、受けるでしょうね。

いや、他にも色々とメニューはありますが、代表的なお奨めのメニューは試すことができました。総括して言えることは、こちらのお店、素材に対して、半端でなくこだわりをお持ちだということです。鴨、かしわもそうですし、大根、葱に至るまで、「ここまでこだわるのか~」と感心してしまいます。また、私がかなり好きな豚で、直接いつも1頭分買わせていただいている、とても美味しい豚を、こちらのお店でも仕入れておられ、超驚きである!ここの豚を使うとは!!!という感じです。また、葱の切り方が、極薄で実に美味しいのです。葱の切り方を見れば、そのお店の技術が分かるといいますが、それも一理あると思います。

正直、値段的に、ここまでこだわってしまうと、どうしても価格もそれなりになってししまい、比較的若い世代の年齢層が多い北広島では、少し敷居の高い蕎麦屋という位置づけをされてしまっているのではないだろうか。これだけの味を出せつつ、食べログでも高い評価を得られつつ、客入りが今ひとつであるのは、立地条件が大きく作用しているように思います。正直、北広島や恵庭という土地柄は、美味しいお店ができても、すぐ潰れてしまうというジンクスがあるようで、私もそのように思っておりました。もし、札幌辺りにお店を出しておられれば、今頃行列ができているものと思われます。

このシーズン、あまりお蕎麦そのものが美味しい時期ではありませんが、こちらのお店では粉引きから自家製でなされておられるため、シーズンの悪さをそれほど感じさせないくらいの美味しさがありました。あまり、流行りすぎて、座れなくなるのも嫌ですが、客入りが悪く、潰れてしまっても困りますので、是非応援しますので、頑張って頂きたいものです。

ちなみに、店主の方、レビュアーの流れ星さんのフアンのようで、流れ星さんの書かれるお店によくお伺いされるようであります。そして、流れ星さんの評価が一段階下がってしまったことに対して、相当のショックを受けておられるようでした(笑)。私も、何気なく付けている評価でありますが、店主の心には、かなりの影響を与えているものだと強く感じました。
とても、繊細でよく気のきくオーナーさんでいらっしゃって、血液型はA型でしょ?って聞きましたら「はい、A型です」と即答頂きました(笑)。A型の店主の方は、こだわり過ぎて、採算が合わなくなることが多く(私の知る限りでありますが)、是非お店つぶさないでこれからも頑張って頂きたいものです。本当に素晴らしいお蕎麦でありました!!!

(追加)
蕎麦つゆでありますが、こちらは甘くも、塩辛くもなく、何とも絶妙な味加減である。濃いという方も北海道ではおられるかもしれませんが、個人的には丁度よい濃度である。返しは別として、出汁そのものは、あまり熟成させ過ぎない方がいいようなのですが、たまたま、少し熟させたお汁と、作りたての汁を頂いたのですが、ここまで味が違うものかと驚きました。程よく熟成させたものは、口の中で横の広がりを見せ、味の表現力が多様であり、打ち上げ花火のように、何通りもの味が、舌先、喉奥と進むにつれて変化していき、何とも喉越しのいい汁といえる。
一方で、作りたての汁は、少しとんがった感じがあり、喉の奥にズシンとくるタイプの汁である。これはこれで美味しいのだが、やはり、適度に熟成させた汁と比べると、少し単調に思えてしまう。本当に蕎麦も、蕎麦汁も奥が深いですね!


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

鯛だしそば・つけ麺 はなやま (富雄 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2011/06訪問 2011/06/22

(再訪・全メニュー制覇!)追い求め続けてきたつけ麺がここにありました!!

<2011年6月20日>

今回の関西出張で、麺類部門で久しぶりの最高評価をさせて頂いた華山さんであるが、どうしても、北海道に戻る前に、他の2つのメニューも試したく、再訪することに。

<鯛だしそば>(ラーメン)4.0

前回は、とにかく、つけ麺が私のストライクゾーン超ど真ん中でありましたので、同じ醤油系統のラーメンである「鯛だしそば」を頂くことに。
この日も、ほぼ満席でありましたが、程なく、ラーメンが参ります。麺はつけ麺と同じでありますが、さてスープのお味の方は・・・・。
私好みの美味しい味付けでありますが、つけ麺と比べると、かなりインパクトが落ちてしまう感じでしょうか・・・。つけ麺とラーメンの差もありますが、ラーメンの方になると、一気に旨みとコクが減少する感じで、塩辛さが目立つようになります。醤油系のラーメンの方は、支店の炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラの方に軍配があがるでしょうか・・・。

<塩黒胡麻レモン>(ラーメン)4.7

気を取り直し、厨房に貼ってある「塩黒胡麻レモン」というメニューに目が行く。う~ん、レモンに胡麻・・・何となくゲテモノのようなイメージがあるのですが、女性に人気ということで、一度面白いので頂いてみます。
何と、このラーメン、レモン半分がスープの中に入ります。そんなに入って、大丈夫かな・・・と心配しておりましたら、何ともオリジナルな雰囲気でラーメン登場です。麺は、普通の塩と同じ超細めんであります。さて、スープのお味の方は・・・。
予想以上に美味しいです。これは、好みがかなり分かれるかもしれませんが、私は「アリ」です。レモンの酸味も、スープとの相性でしょうか、それほど酸っぱく感じぜず、何故か、スープを飲み干したくなるような衝動にかられる不思議な味です。
私の中では、つけ麺の次に好きなメニューとなりました。

ということで、レギュラーメニューは、何とか制覇できました。以下、大変主観的ですが、マイラインキングであります。

1位 <鯛だしつけ麺>5(実質6)
2位 <塩黒胡麻レモン>(ラーメン)4.7
3位 <鯛だし塩そば>4.5 ※柚子胡椒を入れた状態で
4位 <鯛だしそば>(ラーメン)4.0

となります。

こちらのお店、夜遅くまでやってくれているので、本当に助かりました。やはり、こちらのつけ麺は圧巻だと思います。これで、心残りなく、北海道に帰れます。お付き合いいただき、有り難うございました。

※ちなみに、こちらのオーナーさんは、現在炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラにおられる方で、オーナーさん自らが支店の指揮をとっておられるようですね。

<2011年6月14日>

(まえがき)

6月上旬より、海外よりのVIPを接待するために、京都・奈良を中心に、普段行けない料亭などを含め、大変貴重な経験をさせて頂きましたが、そのどれよりも、レビューを書かずにはおれないお店として、こちらのお店を先に書かせて頂きます。
ラーメンだけは、本当に好みの世界であり、どのラーメンが一番美味しいなんて言えないと思いますが、今まで私が頂いて参りましたつけ麺の中では、ダントツに美味しく感じるつけ麺でありました。

実は、アメリカ人のVIPがあまりラーメンがお好きでないということもあり、この1週間、全くラーメンが食べれず、毎日懐石料理の日々。その反動で、VIPがお帰りになるやいなや、奈良で彩華ラーメン 屋台豚の骨を連食し、3軒目に訪れたのが、こちらのお店である。

最近、営業時間内にお伺いするも、スープ売り切れ等で、残念な結果になることが多く、事前にお店にお電話するも、応答がない・・・・。お伺いすることを悩むも、「きっと忙しくて出れないに違いない」と信じ、カーナビに導かれてお店に向かいます。
カーナビの住所検索でお伺いすると、お店の裏手の方に誘導されてしまいますが、実際は表通りに面しておりました。
お店を発見し、店の前までお伺いすると、確かに営業されている!「良かった~!!」
また、お店の前に貼られた案内を見ると、駐車場は無いものの、駐車券を見せると100円引きにしてくれるという。これは有り難いということで、近くのコインパーキングに車を停め、お店に入ります。

カウンターのみのこじんまりした店内は、清潔感があり、どこか落ち着く雰囲気があります。お伺いした時間が午後20:30前後で、満席でありましたが、まだ行列はできていない状態。カウンター越しに客が見守る中、淡々と仕事をこなす店長さん。たった一人でありましたが、何とも慣れた手つきで、焦ることなく、確実にこなしていかれます。常連のお客さんには、時たま声を掛ける余裕すらあります。なかなかの料理人さんのようで、期待が高まります!

<鯛だし塩そば>4.5

メニューについて、かなり迷いながらも、とりあえず、塩を頂いて、美味しければつけ麺もいただくつもりで、まず塩をオーダーします。
お一人でなさっておられたこともあり、意外に時間がかかりましたが、カウンター席と言っても、結構スペースに余裕があり、特に私の座っていたコーナー部分に関しては、逆に楽に感じました。
10分くらいして、塩そばの登場であります。ルックスは、かなり美味しそうです。
最初の印象は、かなりあっさりしていること。塩分濃度が高いラーメンを好まれる方が食べられると、塩を入れ忘れたのではないかと思うほどのあっさり感である。野菜スープの分量など、かなり違う点もありますが、あっさり度は、大阪梅田の揚子江ラーメン 本店を思い出します。ただ、食べていくと、鯛の出汁を感じられるようになり、程よい塩加減に感じていきます。
そして、何と言っても、極細麺が何とも美味しい!そうめんレベルのかなりの細さでありますが、適度な弾力性と噛み応えがあり、塩スープともかなりマッチしています。
最後にカウンターに置いてあります、「柚子胡椒」をスープに入れてみますと、味が劇的に変わります!柚子は、なかなか扱いが難しく、下手に入れると不味くなることもありますが、柚子の香りとピリ辛い味付けが、何ともスープにアクセントを与え、私好みの味に変わっていきます。
私の場合、最初から柚子胡椒を入れてもよいかな・・・と思ってしまうほどでした。柚子を入れた味の感覚は、東京の麺屋 ひょっとこを思い出します。

<鯛だしつけ麺>5(実質6)

塩ラーメンを食べ切らない前から、隣の方が食べておられるつけ麺が気になっておりました私は、早めに2杯目のつけ麺をオーダーします。
というのは、かなり店内が混み合って参り、外まで行列ができ初めていたからでありました。
つけ麺ということもあり、出てくるのに時間がかかるものと覚悟しておりましたが、意外に早く出て参りました。
そして、お味の方は・・・・・。「嗚呼・・・・・、あああああああああ美味い!!!!!」。
塩そばを頂いた後でしたので、既に満腹に近い状態でありましたが、このスープは本当にたまりません!!!
鯛と鰹の魚介スープに、鶏ガラをベースとした動物性スープの旨みが、絶妙にマッチしており、喉の奥深くまで、旨み成分が込み上げてくる感じです。そして、胃の中に納まっても尚、美味しさが胃の中でこだまし続けている感じて、体全体に旨み成分が広がっていくイメージでしょうか(笑)。
少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、それほどまでにこのスープに感動いたしました。魚介系のつけ麺は、結構美味しいお店も多く、なかなか自分の中でのBEST1が見つかりませんでしたが、ようやく本命に出会えた気持ちです。もし、こちらのお店が地元北海道にあれば、毎日でも行くかもしれません(笑)。
そして、言い忘れましたが、麺も美味しく、何ともスープにマッチしております。スープにからみやすく、食べやすく、絶妙なコンビネーションでありますね!この点、支店である炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラも、本店に負けないくらいのスープの美味しさを持っていますが、麺とのコンビネーションに若干の不満があり、総合点では、ダントツにこちらのお店をひいきしてしまいます。5段階評価ですので、5が最高かもしれませんが、6を差し上げたいくらいであります。

いや~恐るべし関西のつけ麺文化の成熟度合いであります。しかし、鯛をここまでふんだんに入れて、この価格帯を維持できるというのは、凄いとしかいいようがありません。どの魚介系ラーメン店も鯛を入れたいが、コストが上がり過ぎて入れられないと嘆く店主が多い中で、ここまでの味に仕上げ、この価格帯に抑えたことは、「あっぱれ!!」としかいいようがありません!

奈良は遠いですが、この味を一度知ってしまったら、通わざるを得ません。関西に出張で参りました際には、何とか奈良で仕事を作り、立ち寄りたいと思います。店主の方とお話したかったですが、かなり忙しいようでしたので、お話できませんでしたが、次回は是非語り合いたいものです。

ちなみに、後味も良く、2杯も頂いたわりには、喉も渇かず、胃腸の調子も逆に良くなりました(笑)。大阪の彩色ラーメン きんせい 総本家 高槻栄町さんのような後味ですね。

以上、時系列的には、かなり前倒ししてしまいましたが、今後は「海外のVIPが好む京都・奈良の美味しいお店」シリーズを書いていこうと思います。と思っておりましたら、本日、以前よりお伺いしたかった楽々にお伺いする機会がございましたので、こちらを書いてから、シリーズで書いて行こうと思います。長々と失礼いたしました!


  • つけ麺(鯛だしつけ麺・平打ち麺)750円
  • つけ麺(鯛だしつけ麺・平打ち麺)750円
  • つけ麺(鯛だしつけ麺・平打ち麺)750円

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