たいきさんのマイ★ベストレストラン 2009

たいきのレストランガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

 私の一番の評価ポイントは「もてなしの心」です。
 粗悪な素材を使っているものはもちろん除外ですが、
 よい素材を使って、おいしいものをなるべく安く食べてもらいたいとの気持ちだと考えれば、
 CPの高さはもてなしの心の現われであるとも思います。

 

マイ★ベストレストラン

1位

オーベルジュ・ド・リル サッポロ (円山公園、西28丁目 / フレンチ、イノベーティブ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2009/06訪問 2009/06/08

なんだこれは!?


 私の誕生祝を北海道旅行で。
 
 というわけで、1ヶ月前から予約を入れておきました。
 食べログフレンチランキングで1位になるほどの
 高評価のお店。
 評判倒れは覚悟の上でした。

 円山公園に隣接する貴族の別荘のような外装。
 内装も気品あふれるつくり。
 パリのそれともイタリアのそれとも違う感じですが、
 思わず舞い上がってしまうような、
 それでいてゆったりとくつろげる、不思議な世界でした。

 5000円のコースにバースデーケーキを注文。

 ストローに詰めたグリーンピースのペーストカレー味のアクセント
 スプーンの上に一口のサーモンのマリネとジュレ
 ピスタチオを飴で絡めたカリカリのお菓子

 スプーンに乗せた
 手前から、赤ピーマンのムースにトマトのジュレ
 真ん中はスプーンに乗った
 奥のは、とうもろこしで作ったお菓子のようなもの
 
 カダイフをまとった有頭海老のクロスティヤン
 サフラン風味の押麦のリゾット添え ベアルネーズソース 柑橘の香り

 ・これ、まるでメインでした。普段は柑橘系のソースは嫌いなのですが、
  あわ状のソースは味には干渉せず、風味だけを添えて味を引き締めてくれます。

 本日のスープ
  カボチャのクリームスープ

 ・ここでスプーンに乗った口直し。内容は忘れましたが、
 口の中でカクテルになるように構成されているようです。  

 そしてメイン。

  金目鯛のヴァプール ウドのギリシャ風添え 香味野菜のアクセント

   ・金目鯛、とても柔らかく、そして味もしっかりとついていました。
   スープ仕立てで暖かくおいしくいただきました。 

 若鶏胸肉の低温ロティ ウィーン風 シェリー酒風味のソース

   ・胸肉ときいて「ん?」と思ったのですが、
   やわらかく、そして香ばしい味がしっかりとついています。
   そして驚きはまだまだ続きます。

  デザート
    苺とミルクのシャーベット リュバーブと共に
    
   ・これがデザート?おいしいけどちょっと足りないかな?
   などと思っていると、これは料理の一環としての一品であり、
   コーヒーの到着とともにさらなるお茶請けが出てきます。
 
 食後のプティフールとコーヒー

   ・ミニマカロン2つ、生キャラメル2つ、焼き菓子2つ
    さらにピンクグレープフルーツの綿アメ。
    これも香り豊かで本当に驚きました。

 さらにここでバースデーケーキ。
 マダムから祝福され、写真までとっていただき、
 お持ち帰りを勧められましたが、旅先のことなので
 そのままサーブしていただきました。
 
 ココナッツのアイスクリームまでついて
 特製のケーキをいただきました。
 3000円というのがCP的にどうかはともかく、
 他にないすばらしいケーキを堪能しました。

 正直な話、今まで自分が食べてきた料理は
 いったいなんだったんだろうと思いました。
 考えてみれば私はビストロと名のつくお店にしか
 行ったことがなかったようで、
 こういった本格的なお店に足を踏み入れたことはなかったわけです。
 まったく格が違うとしか言いようがありません。

 他のジャンルのものと比較すべきではないでしょうが、
 今まで食べてきたすべての料理と格が違うようです。
 そういう意味ではCPも抜群に良いことになります。
 今回の北海道旅行でおいしいものをいくつも食べましたが、
 すべて評価が抑え気味になっているのは
 すべてここに起因しています。
 
 今までのすべての口コミを訂正したいくらいの気持ちになりましたが、
 本来のコンセプトは「安くておいしいもの」なので、
 この店は逆に無視しなくてはいけないのだろうと思いました。

 あー。北海道はいいですね。
 この若きシェフ南氏が大阪で店を開いたとして、
 同じレベルのものを提供できるとは思えません。
 北海道の食材があって、彼の腕があって初めて織り成せる
 最高のもてなしなんだと思います。

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2位

小松 弥助 (野町 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2009/11訪問 2009/11/05

極めてゆくと、同じ結論になるものなのでしょうか。

 私が敬愛するレビュアーの皆様をはじめ、
 そのほか有力レビュアーの皆様方が
 こぞって手放しでほめていらっしゃるこのお店に
 ついにいってきました。

 おすしの描写については他のかたがたが
 これ以上ないというくらいの絶妙さで表現されているので、
 割愛したいと思います。

 ご主人の軽妙かつ心温まるお話が心を和ませてくれます。
 そして、恐ろしく速く正確な包丁さばき、お寿司を握る手数の少なさ、
 ほろりと解けそうな軽いシャリの握り、すべてが伝統芸能の舞台を見るようです。
 おもわず見とれてしまうのです。

 中でも私が心惹かれたのは、外向傾さんが書かれていた通り、
 もてなしの心が抜群であるということです。

 特にシャリに対する力のかけ方の加減は実に繊細です。
 これ以上ゆるく握ると崩れてしまうような、危うささえはらんだ握りです。
 まさに究極の技でしょう。

 「これ以上かたく握ったらお米がおいしくなくなる」

 とおっしゃいます。これと同じ話をされる方を
 私はもうひとり知っています。

 おむすびの祈りの著者、佐藤初女さんという方です。
 この方は、心に傷を負った人々に、
 食をもって癒しをもたらすことができます。
 
 「私はめんどくさいという言葉が嫌いです」
 「お米が呼吸できるようにふわっと握ってください」
 
 と語る佐藤さんは魔法のおむすびを握ることができるのです。
 わたしはかつて、この方からおにぎりの握り方を教えていただく機会があり、
 まねして握ってみたことがあります。
 理屈はわかっていても、うまくはできません。
 食べてみた感じはまったく違っていました。

 今回はおすしなのですが、シャリがおいしくておいしくて。
 あのときのおにぎりを思い出していました。
 ご主人に佐藤さんの話をすると、うれしそうにうなずかれました。
 でも佐藤さんのことは当然ながら知らないとおっしゃいます。

 相手のことを思い、少しでもおいしいものを食べさせようと、
 努力と研究をしつくした結果、お二人が同じ結論に至っていらっしゃるということが、
 私には感動的でした。
 この考えが真実に迫っているという何よりの証拠でしょう。

 あえて聞いてはいませんが、こちらの御主人は
 めんどくさいなどとは思ったことがないのだろうと思います。
 だからこのお店には、当たりまえに東京や大阪から
 通いつめる人が後を立たないのでしょう。

 私が知る限り、究極のもてなしの心をお持ちの方だと思います。
 おすしは素手で握るものですから、
 そういった心がストレートに味に反映するはずです。
 
 したがって、私にとって、これ以上のおすしがあるはずはないと
 私は確信します。


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3位

ル ベナトン (夙川、さくら夙川、香櫨園 / フレンチ、イタリアン)

6回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2023/12訪問 2023/12/30

2023年も 最後まで お世話になりました

夙川駅徒歩3分。閑静な住宅街に佇むお店です。
ブルゴーニュ、ボーヌの星付きレストランで修行されたシェフは、ジビエの食材を
一からさばく技術をもっておられ、いわゆる「天然もの」のジビエをしかも、美味しいフレンチとして提供できるのが何と言っても強みです。日本での「ジビエ=臭い・硬い」という残念な通念を解消してくれます。
毎年 我が家の記念日は全てこちらのお店で
美味しいものをいただくということに決まっています。

今年はクリスマスに用事が入ってしまい、
予定を こちらにずらしていただき、
ご迷惑をおかけしてしまいました。

今年も最後の最後でこれほど美味しいものをいただくことができて、
幸せな1年と 思うことができました。

今年は ヴィンテージシャンパーニュを
持って行ってたので、それに合わせたコースを
お任せでだしていただきました。

アミューズは他のコースと同じものだったようですが、
次は 我が家はシェフと同じで牡蠣が好きなので、
牡蠣の低温調理の一皿 。

それから 菊芋 のスープと タラの白子、
そして ホタテ のソテー などが入った 1皿。
これはホタテの甘みと菊芋の甘み、
白子のソテーの香ばしさと 塩気 が素晴らしい バランスで、
これも シャンパーニュによくあいました。
白子を多めに食べてしまうとやや 生臭さが出る
というぐらいのバランスです。

そして コブダイ。
これも皮の焼き具合が絶品でしたね。

最後は イノシシの 骨付きバラ肉のグリエ。
ちょっと写真を撮り損ねましたが
ある意味 、本来のT ボーンではないですが、
他の部位 も少しついていて 食べ応えのある一品でした。

妻は何風か分かりませんがカツレツをいただきました。
アンチョビバター と合わせて食べると
本当に美味しかったです。
アンチョビバターという選択肢が
我が家の中に1つ追加されました。

今日は年内最後ということで なかなか 忙しそうな感じでしたが 、
本当に素晴らしい食事を楽しませていただきました。
来年もまたよろしくお願いします
今年のクリスマスのごちそうも
ベナトンでいただきました。

クリスマスには少し早いですが
スケジュールの都合もあるのでこの日です。

シャンパーニュと白を グラスでいただき、
持ち込んだ赤と合わせて 食事を進めていきます。

薦めていただいた白ワインは
果実味も感じられつつ濃厚なシャルドネ。
これもおいしかったです。

今回は持ち込んだワインと料理の相性が特によく、
歴代でも最高レベルの ご馳走になりました。

また、一皿目から今までに食べたことのないものが
ずらりと並びました。
シェフの意欲作だと思います。

最初の ひと皿のうち、
特によかったのがビーツを使った前菜です。
無農薬有機栽培のビーツの良さを
最大限引き出していると感じました。

そして二皿目は は何と焼きナスのアイスでした。
これもかなりの意欲作。
甘いのに焼きなすの味を感じられる
アイスクリームでした。

そして3皿目は アナグマのミンチを使った ラビオリです。
これが 持ち込んだワインに
しっかりとマリアージュしてくれました。
添えられた きのこのソースと合わせても
またとてもよく合いました 。

次にいただいたのが黒鯛のソテーです。
ソースが固形のようになっていて
鯛の皮を包むようにくっついてました。
そしてこの調理法と味付けにより、
やはり赤に マリアージュしました。

さすが料理とワインのどちらもが主役になれる
フレンチの技法、そして シェフの技です。

メインは 我が家の天敵とも言える イノシシです。
3種類の部位 をいただきました。
いつもよりも柔らかく感じる 赤身の肉 には
うまみがしっかりと詰まっていました 。

急がないと硬くなってしまいかねない
脂身の方も今日はなかなか柔らかく頂けたような気がします 。
そして妻がオプションで付けたエゾシカの腎臓のソテー。
これは珍味ですね。

今までいただいた中で 最も
料理とのマリアージュが優れていた 一品だったかもしれません 。
これだけの満足を味わうことができて
いろいろあった今年も
良い年だったなと 思うことができました 。

スタッフの入れ替わりもある中で
いっとき 残念に思っていたパンやデセールも
最近 良くなってきたと思います。

また来年も美味しいものをよろしくお願いします。
我が家の中では
長い間ナンバーワンでしたが、
いよいよ食べログ百名店いりですか。
おめでとうございます。

我が家の記念日は
全て ベナトンで食事をするということになっています。

今回は妻の誕生日 ということで
ワインの持ち込みと シェフのおまかせのコースを頂きました 。
相変わらず、ではなく、
日々進化されていることがわかります。

今回は、サーモンも素晴らしかったですし、
こぶ鯛の松皮焼き風も美味しかったですね。

サーモンは旨味が強いので
あたかも塩味がキツい印象を与えてしまいますが、
その後、水を飲みたくなったかと言えば
全くそんなことはありません。
つまり、味わいが深いだけで
塩気が多いわけではないですね。

ワインとの相性も素晴らしく、
さらにこの価格帯では
実現が難しいはずのサービスや
デセールのレベルも高いです。

今回の塩キャラメルのエクレアはかなりのもので、
これより美味しいものが買えるお店は、
私の知る限り数件しかありません。
今のベナトンスタッフは歴代でも最強レベルに近いと思います。

これからも末長く美味しいものを
食べさせていただきたいものです。
新型コロナの影響で、
レストランもいろいろ工夫して
苦境を乗り切ろうとされています。

わが家の大好きなベナトンも
テイクアウトやデリバリー、
ワインの販売免許も取得されて
ワインやチーズも販売しています。

わが家も少しでもお力になれればと思い、
テイクアウトで3500円のお弁当を
いただきました。

ヒモを引くと温まる形式の
ランチボックスは面白いです。
それだけではなく、
冷めておいしいものを作るのは
それなりにノウハウが必要だったり、
本来のお店の味から離れてしまうので、
こういった工夫をされているのは
さすがだと思います。

ワインと合わせて
今日も素晴らしい食事をいただくことができました。
なんとかこの苦境を乗り切って
またおいしい食事を楽しませていただきたいと
心から思います。


 今や、私の人生で欠かせないものになったこちらのお店に、
またお邪魔しました。
もう何度お邪魔したことでしょう。まもなく10周年を迎えられるわけですが、
わが家は2009年から9年間通い続けました。

 シェフ以外のスタッフはすべて入れ替わっていますが、
変わらず、あるいは今まで以上の料理とサービスを
提供していただいています。

 サービス料なしでソムリエがワインを提供してくださる。
 パンは自家製に切り替わり、デセールやプティフールも
かなり美味しいものになっています。

 今回はイノシシのフィレをいただきましたが、
やわらかく、旨みが凝縮していて、素晴らしい出来栄えでした。

 こちらのお店では解体からシェフがすべてやられるので、
メインだけでなく、ジビエのテリーヌも食べることができます。
 ときおりジビエの解体を見せていただけるので、
命をいただいているという感覚がはっきりとあります。
 
 解体には免許が必要で、肉をさばくことがうまい人、
さばかれた肉を美味しく調理できる人は、
それぞれ日本にもたくさんいるでしょうが、
その両方を兼ね備える方はそういないでしょう。
 
 そうなって初めて、おいしくて安全なジビエを
美味しくいただくことができます。
ワインとの相性ももちろん抜群です。

 これからも末永くお世話になりたいと思っています。 
 
 
 2012年4月

 考えてみるとずいぶん久しぶりの再訪となってしまいました。
 前回の訪問時、2点ほど改善していただきたいポイントを
 指摘させていただきましたが、
 本日、見事に解消されていました。

 1点目、接客に関してはこれは時間の問題で解消さえると思っていました。
 そもそもサービス料がかかってこないお店なので
 過剰な期待をするつもりはありませんが、
 ストレスを感じない程よいサービスレベルに戻っていました。

 2店目、最大の弱点だと思っていたパンがコンセントマーケット
 それに変えられていました。
 いろいろと越えるべきハードルはあったでしょうが、
 改善すべき点は改善するという姿勢は
 さすが一流店だと感心してしまいました。
 
 やはりおいしい料理には一定レベル以上のパンが似合います。
 こうなると我が家にとって、関西最高のお店に返り咲きですね。
 あれからいろいろとお邪魔しましたが、
 このお店ほど満足度の高いところはありません。
 
 今日も、レンコダイのブールブランソースといい、前菜のサーモンのマリネといい、
 魚料理が抜群ですね。
 定番のパテドカンパーニュも一段と旨みが増していたようです。
 
 もともと我が家の好みにぴったりの味でしたが、
 さらに磨きがかかっておられるようですね。 
 大変おいしかったです。


 2010年12月

 今年もベナトンで締めることになりました。
 我が家の一番のお気に入りのお店です。
 こちらのお店の一番気の利いたサービスを
 今回初めて利用させていただきました。
 
 それはワインの持ち込み料のことです。
 こちらでは持ち込み料を2種類から選ぶことが出来ます。
 1律3000円か、お店に1杯寄付するというものです。
 これって実に気の利いたというか、
 粋な計らいだと思います。
 
 さて。今回も非常においしくいただきましたが、
 今回気になった点を指摘したいと思います。

 まず1点目。接客レベルの低下。
 メインのギャルソンはしっかり勤めておられると思いますが、
 アルバイトのレベルが及第点に届いていないようです。
 
 2点目、以前から唯一の弱点はパンにあると思っていたのですが、
 今回のバゲットはいつになく皮がバリバリだと感じました。
 許容範囲を超えるレベルです。
 その後訪れたビゴの店甲陽園店のバゲットが同じ状態だったので、
 ビゴの店さんの問題なのかも知れませんが、
 あれだけ皮がバリバリなのは、少なくとも我が家の好みではありませんし、
 今おいしいとされているバゲットの条件から外れているように思います。

 夙川にはおいしいパン屋さんたくさんあるので、
 それだけに残念です。


 2010年 4月

 今日は記念日のお祝いということで、
 やはり信頼できるお店に行きました。
 昨年度のマイベストレストランの中で、
 関西最高のお店を選ぶのは当然のことです。
 
 夙川は桜の季節ということで時ならぬ人の波で
 ごった返していました。
 もともと急に特急が止まるようになったため、
 駅の規模が小さすぎて危険な状況だと思いました。

 そんな喧騒をはなれ、ベナトンに到着。
 いつもは我が家が一番のりですが、
 今日は先客もいるなど、やはりこの季節の夙川は
 大人気です。

 いつもながらの歓待ぶりなのですが、
 残念なことが一つ。
 いつものなじみのメートルさんがおやめになるとのこと。
 いろいろあるとは思うのですが、接客の面で
 お店の人気に影響が出ないと良いのですが…ね。

 後任の方は若くて物腰柔らかなタイプで、
 タイプが違うので、違った一面が見られると思います。
 
 さて、今日はお祝いなのでシャンパンからスタートです。
 いつものル・ノーブルに加え、ロゼのスパークリングがあるとのことで、
 紅白のスパークリングで乾杯です。

 春のベナトンは初めてなので、前菜からして
 新メニューが目白押しでした。
 まずアミューズからいつもと違います。
 根?セロリのムースは、癖の強いはずのセロリが
 ほんのりと良いアクセントになっています。

 前菜は定番のジャンボンペルシュと
 ホタテとホワイトアスパラをチョイスしました。
 旬のホワイトアスパラは滋味にあふれ、
 ホタテのうまみとガーリックバターソースが 
 たまりません。

 ジャンボンペルシュは相変わらずのおいしさです。
 ほかのお店でも食べるのですが、
 明らかにアタマ一つ抜けています。
 パセリがうまいアクセントになっているのでしょうか?
 
 メインは無理を言って豚バラ肉のコンフィです。
 この一皿ははっきりいって絶品です。
 豚好きを自認される方はぜひ一度は試しいただきたいですね。

 脂身たっぷりなのに、ソースが全体のバランスをうまく整えているので
 最初は甘い印象がありながら、
 噛むごとに塩気が出てきて、最終的に塩味にまとまりますが、
 濃すぎず、くどさを抑えているので、女性でも
 間違いなく完食出来るでしょう。
  
 そしてここの魚料理は外れたことがただの一度もありません。
 今日も料理の内容を聞いて、
 間違いなくおいしいというイメージが浮かび、
 そしてそれ以上の満足感を得ることができました。
 
 なにより火加減が絶妙なのです。
 皮付きの魚を扱わせたら右に出るものがないのでは?
 と思わせるできばえです。
 
 皮のパリパリ加減、それでいて身のほうは火が入りすぎず、
 やはり絶妙な火加減です。
 ソースも毎度おいしくて、ビゴ本店のパンは
 いつもこのソースに染まります。
 
 さらに実はこのお店の野菜は間違いなく
 無農薬、有機栽培のはずです。
 我が家は毎日無農薬の野菜だけを食べているので、
 そうでないものはすぐにわかります。甘みがまったく違いますから。

 市販の野菜で、無農薬、有機栽培とうたってあったとしても
 基準がまちまちで、実は安心できるかどうかは
 それだけではわかりません。
 野菜は本来甘いものなので、
 その甘さが一つのバロメーターだと思っています。
 
 今日はさらに記念日ということで特製のケーキまで
 作っていただきました。
 フォンダンショコラをホールでいただいたのは初めてです。
 これを1500円で提供していただくなど、コスト完全度外視ですよね。
 本当にありがとうございます。

 プティフールまではとても食べきれず、
 包んでいただきました。
 何度回を重ねても飽きるどころか、新たな魅力がましていく
 やはり我が家にとって関西最高のフレンチです。


 2009年 9月 再訪

 久しぶりにベナトンへ行ってきました。
 この間2度ほど振られてしまっていたので、
 期待のハードルが高まっていましたが、
 それを軽くクリアしてしまう、相変わらずのおいしさでした。

 アミューズ バチ海老のフリッター

 前菜    ① サーモン。手の込んだ調理法で、
        半生なんですが、皮だけはパリッと焼き上げてある。
        ごぼうのフリット添え。
        ②ホタテとラクド(豚肉の…ベーコンに近いもの?)と
         秋茄子のペースト

 パン3種。 自家製全粒粉、ビゴ本店のバゲット、ルヴァンが食べ放題。

 メイン   ①豚肉のロースト。詳細は忘れました。
        ②うさぎのロースト。4種類の部位をそれぞれに合わせた調理法で
         提供してくれています。

 デセール 洋ナシのコンポート?
        バニラアイスとバナナと甘いリゾット。(忘れてしまって…)

 プティフール ココアクッキー、フィナンシェ、アメ細工のお菓子

 どれもすばらしい。
 前回の訪問時と同じものは一つもありません。

 ラストのプティフールまで自家製で、手抜きというか
 妥協がありません。
 しかもそれが自己満足的な技の披露ではなく、
 お客のニーズに沿うことに妥協がないのです。

 料理のセンスもさることながら、さすがはシェフなのに、
 オルフェで接客をあえて学んだという方ですね。 
 技や食材のレベルをああだこうだ言う前に、
 どんな姿勢で調理に向かっているのか、これが私にとって
 大きなポイントになります。 

 二度目の訪問でさらに懐の深いところを見せていただきました。
 遠いですが、やはり毎月通いたいお店です。

   過去のレビュー


 バエレンタルショック以来、フレンチを避けてきましたが、
 今日、久しぶりに行ってきました。 
 関西屈指と評価されるこのお店です。

 私の好みからするとここまではルセット
 関西ではナンバー1でしたが、
 今日、ついに塗り変わりました。
 しかもバエレンタルの呪縛をも打ち破ってのことですから
 相当な大差といってもいいでしょう。

 店の雰囲気は落ち着いている。
 隣のテーブルが近すぎるかもと思ったものの、
 実際には、隣の席には入れないようにしていらっしゃるのかも。
 食器も特別高価なものではないが
 センスよくまとめられている。

 接客係はお二人なので、最高レベルというわけではないが、 
 サービス税がかからないということを考えれば
 十分なサービスを受けていると思います。
 サービス税をとられた上に、
 たいしたサービスを受けられない店もあります。

 しかも予約を入れた際にAコースとBコースという選択
 をすんなり受け入れていただけたことも好印象です。
 ランチでは特にそういったチョイスを嫌がられるケースがありますから。

 今回は結局Aコースを二つ。
 前菜も魚料理も肉料理もチョイスできたからです。
 
 まずアミューズ。トマトのムース。
 酸味が抑えられつつトマトの風味がはっきりと感じられる。
 トマトの質の良さとシェフの腕の確かさを早くも予想させる展開。

 前菜は自家製ジャンボンペルシュのサラダと
 古代米のリゾット、穴子の白焼き巻きにホタテ添え。
 どちらも味がしっかりとつけられ、しかもくどくなく、
 深みのある味です。量の方もしっかりあって満足度の高い一品でした。
 
 「パンがほしいな…」と思ったところで
 自家製の全粒粉パンをはじめ、三種類のパンが運ばれてくる。
 パンについては、自家製の方が好きです。
 購入したパンだと、ベストの状態から余分に焼いてしまうので
 満足できないことが多いのです。

 次に別料金のスープ(500円)が登場。
 ジャガイモのビシソワーズ。
 これもはっきりとジャガイモの味が感じられる
 おいしいスープでした。

 そしてメイン。
 スズキのポアレ、アンチョビソース。
 つけあわせの野菜がまた甘くておいしいんです。
 生に近い状態なのにこの甘さ。
 野菜の新鮮さ、栽培方法の安全さがうかがい知れます。
 もちろん肝心の魚のほうも皮はパリッと焼き上げられ、
 中身はふわっとしています。おまけに身はぷりぷりなんです。

 妻はこの時点でバエレンタルを超えたといっていました。
 
 次は本日の肉料理。イベリコ豚のソテー、フレッシュトマトソース。
 トマトソースは主張が強すぎてちょっといやだと思っていたのですが、
 これがまた、きつい酸味がほとんどなく、ひかえめに肉の味を
 引き出していたのです。 

 これはおいしい!

 しかも肉そのものも適度に霜降り状態になっていて、
 中身はやわらかく、外はこんがり。
 量もかなりのもので、豚好きの私としては、
 文句なくナンバー1の評価をしたいと思います。

 あとはデザートとコーヒー、お茶請け。
 フレンチのデザートとしてはこんなものでしょう。
 でも自家製のマシュマロは目を引くものがありました。
 
 総括すると
 味の面では飛びぬけてナンバー1です。
 CPも高め。男性でも満足できる量。
 スノッブではない内装と食器。
 立地も閑静な住宅街の一角ということで
 客層も落ち着いた感じの方が多い。
 
 いや、これでおいしいフレンチを食べたくなっても
 発作的に札幌まで行かなくてもすみそうです。
 
 30軒にも満たない私のフレンチ体験ですが、
 現在のところ文句なく関西ナンバー1だと思います。

 あとはカランドリエ、ラベ、トゥールモンドあたりが
 対抗馬となるわけですが、今年中にすべて訪問してみたいと思います。


 

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

パティスリー・ケ・モンテベロ 岸辺店 (岸辺、正雀、千里丘 / ケーキ、マカロン)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/10訪問 2014/10/12

タルトショコラ復活です。

  2009 10月再訪

 今日は知り合いをもてなすため、おいしいケーキを買おうと、
 ここまでやってきました。
 一時期停止していたタルトショコラが復活していることもあって、
 前日から予約を入れて朝一番で行ってきました。

 それにしてもタルトショコラのほろ苦さ、濃厚さ、
 そして値段の安さ。
 こんなのこんな値段で出して、本当に大丈夫なのでしょうか?

 しかも接客、雰囲気、飲み物も完璧です。
 我が家にとっては他に類のない完璧さです。
 もう少し家から(JRの駅からでもいいのですが)近いと最高なのですが、ね。

  今までの記事


 早いもので食ログを始めてから
 1年がたとうとしています。
 そして地元を中心に書き込んできたレビューが
 ついに200件に到達しました。
 
 その記念すべきレビューが
 おいしい店で飾れることはラッキーというか、
 食べログの信頼性の高さでしょうか。

 かねてから気にしていたこのお店。
 なんとあの超有名店シュクレクールのお隣なんですね。
 何度となく隣に足を運んでいながら、
 なぜ今までノーチェックだったのか。

 まず店の雰囲気がなんともいえない。
 ミステリアスで荘厳な雰囲気です。
 イートインスペースはワンテーブル、たったの6席。
 予約はしていないということなので
 運がよければというところ。

 肝心のケーキは焼き菓子の数々にも心を奪われますが
 ショコラを中心とした生菓子は相当に魅力的です。

 今回はタルトショコラとアーモンドのケーキ。
 私はショコラにはうるさいのです。
 あちこちで書いてますが、堂島ホテルの
 ショコラをあれだけ気に入っていながら、
 常にそれを超える逸品を探し続けています。
 今回、やや方向性は違うものの、
 甲乙つけがたいショコラをついに見つけました。

 これは今後、要チェックです。 

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5位

たま木亭 (黄檗(JR)、黄檗(京阪) / パン、サンドイッチ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2009/10訪問 2009/10/17

パン屋としては最高峰と考えます。

 2009 10月再訪

 たまき亭のカレーパンが忘れられず、
 宣言どおり今年二度目の宇治小旅行を行いました。
 今回は朝の9時頃到着しましたが、
 やはりお店の外に人があふれる状況です。

 一度食べたものが、二度目にいきなり色あせるというのは
 よくあるパターンですが、
 果たして、あのカレーパンに対するジャッジが
 過剰反応だったのかどうか、自分自身もそういった視点を持っての
 再訪でした。
 
 ところが、いきなり軽いショック。すでに売り切れていたのです。
 しかしそこは人気メニュー。9時過ぎには少なくとも2度目の(3度目?)
 焼き上がりだとの事。

 店内には他にも焼き立てでたまらないにおいをさせた
 パンがところせましと並んでいます。
 今回はカレーパンを待つという意味もあり、
 じっくりと検討しました。

 ●黒糖でたいたりんごとくるみのパン。
   …甘すぎずパンのおいしさが引き立つ。私の好きなパターンではないですが、
     それでもおいしいと思います。

 ●ベーコン入り 2種
   …なぜか似た様なものを2種類買ってしまいましたが、
    これが大当たり。大きな角切りベーコンが大げさでなくゴロゴロ。
    おしげもなく惣菜を投入してくるその姿勢はジャンジャンブル
    に通じる顧客中心主義を感じます。

 ●チョリソとサワークリーム、チーズののったピザ風パン
   …これは私はちょっと苦手です。すっぱいものは…。

 ●クニャーネ
   …クリーム後入れタイプです。コルネ部分がカリッとしていて
    想像以上の食感と味です。

  そう、ジャンジャンブルとたまき亭を私が好きな理由は
  実に明快でした。

  お客さんに安くおいしいものを食べさせようという
  心意気が大いに感じられる、
  気前の良さ、惣菜のおいしさ、センス。
  おいしいものを食べたければ、それなりのものを出すのは当然、
  と言う態度ではなく、
  普段使いできる価格設定の中で
  精一杯のもてなしをしようとしてくれているところに
  惹かれるんだと思います。

  特に、たまき亭の惣菜パンはすばらしいと思います。
  アランデュカスがプロデュースしたBEEのパンよりも
  私はなぜかおいしいと思います。
  マッチングの問題、値段とのバランス、色々あって、
  おいしいパンにおいしい惣菜をはさめばそれでいいと言うものではないはずです。
  
  かなりの努力をされているのではないでしょうか。
  パン屋の最高峰として5点をやはりつけさせていただきたいと思います。
 

   今までのレビュー


 今日は宇治に遠征です。
 暑いのがわかっているので朝早くから
 お昼で引き上げるという旅程です。

 まずうわさのたまき亭に朝7時半到着。
 予想以上に小さなお店ですが、ところせましと、
 しかし整然とパンが並べられています。
 
 まず思ったのは、他では見ないような 
 個性的なラインアップであるということ。
 思わず目移りとはこのことです。
 普通、奇をてらうのはたいした店ではないことが多いですが、
 奇をてらった感じはないのに、
 はじめてみる商品がいろいろあるのです。

 先入観もあるでしょうが、やはりおいしそうな
 におい、そして独特のオーラを感じます。
 今回は焼きたてのカレーパン、クリームクロワッサン、
 あとはおやつ用にくるみののったさくさくしたパン
 そして夕食用にカンパーニュのハーフサイズを購入。

 まずカレーパン。
 これは牛ほほ肉の赤ワイン煮込みが入っているとのことですが、
 看板に偽りなしです。軽く驚くほどのおいしさです。

 惣菜パンの良し悪しはパンそのものの味とは直接関係ないですが、
 私はパンの鑑定士ではないので、トータルでおいしければ
 それでいいのです。
 なにより、おいしいパンを安く届けたいという思いが強くなければ
 こんなにおいしいカレーパンを180円などという価格で
 出せるはずがありません。
 
 他のパンもトータルのバランスが非常にすばらしい。
 パンそのものの味も、私は相当なレベルだと思います。
 それなのにこんなに安く提供しようとしているたまき亭さんの
 もてなしの心に脱帽です。

 パン屋さんは庶民のためのお店ですものね。
 この地には四季を通じて楽しめる自然があるので、
 少なくとも年間3回は訪れたい。
 遠くても足を運ぶ価値はあると思います。

 朝からとても良い気分で三室戸寺に向かいます。

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6位

はせ川 (高島市その他 / 郷土料理)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 ¥3,000~¥3,999

2022/07訪問 2022/07/21

今も色褪せることなく

この日は 舞鶴、小浜、そして朽木と、
日帰りの旅行に行ってきました。

最大の目的は 三十三箇所巡りを
コンプリートすることでしたが、
あえて 最後、夕食をこちらで取るというのも
目的のひとつでした。

実にもう13年 お邪魔していなかったようですね。
皆さんお元気そうで、
お店も順調でよかったです 。

この日は 10年以上ぶりに地鶏の鍋を頂きました。
こちらの この鍋の型式 に感動して
我が家では 独自に出汁を工夫しながら
同じような鍋を 冬になると作って食べています。

実はすでにわが家の鍋の味が
元祖を超えていたりしないかと
期待するやら少し ドキドキしていたのですが 、
久しぶりに頂いたお出汁は
相変わらずの美味しさでした 。

建物は古くなるどころか、さらに味が出ていました。
天然物があるということでいただいたアユの塩焼きも含め、
とてもおいしくいただきました。

あれから13年。
食べることに心血を注いできました。
とてつもなく値の張るものをいただいていませんが、
おいしいものもたくさん食べてきました。

10年以上たっても変わらずおいしいこちらのお店も
もちろん賞賛に値しますが、
10年前の自分たちの味覚を
ほめてあげたい気分でした。


 7/25 再訪

 車を売ってしまってからこちらのような
 隠れ家的なお店にいけなくなってしまい、
 とても残念だったのですが、格安のレンタカーがあるとわかり、
 早速久々に訪問しました。

 お店の方は変わらず落ち着いた雰囲気で、
 大将もお変わりありません。
 今日は久しぶりにお任せ料理と
 岩魚塩焼き定食、地鶏の塩焼きをいただきました。

 塩焼きは頭から食べられるし、お任せの方で鮎が、
 そして岩魚も塩焼きを堪能できます。
 なによりこのお店はおだしがおいしいので
 お味噌汁が最高なんです。
 よくみると古代米のご飯が結構な量がはいって210円のところ、
 味噌汁は310円になっているんです。
 自信もっておだしを出してらっしゃるんだと思います。
 地鶏も表面がパリッとするまでじっくりと焼き上げてくれます。
 今日も堪能しました。

 さて、朽木といえば比良山荘が超有名で、
 よく引き合いに出されます。私はまだ食べたことはないのですが、
 今日、お店までいってきました。
 外観は鄙びた古民家。庭も手入れされ、
 二階の窓から見えるところには、屋根の上にも
 植え込みを作るという手の入れよう。
 値段も含めて超高級志向なんだと思います。
 (地元の方々の評価もそうなっているようです)

 はせ川さんが比良山荘さんよりおいしいというつもりはありません。
 値段を考えればこちら。究極のおいしさを求めるなら
 あちら。そんなところかと今は考えています。
 比良山荘に食べにいってみるかどうかは現在も考え中です。
 高くておいしいものにまで手を出す必要があるのかどうかですね。
 
  過去のレビュー

 春になると朽木。
 暑くなると朽木。
 実りの秋にも朽木。

 京都から高槻へ住処は変わっても、癒しを求めて朽木を訪れる。
 それは自然を満喫したいから、という理由もあるが、
 この店があるからといっても過言ではない。

 看板を頼りに進んでいくと、本格的に不安になるような
 道を通っていくことになる。
 しかし、人里はなれた山奥にこそ、地元の素材にこだわった
 素朴で、しかし抜群の味を誇る隠れ家が存在できる。

 店は木造の、雰囲気のあるたたずまい。店の間には池。(生簀)
 裏手には畑が広がる。もちろん山の中。
 夏でもエアコン不要。

 メニューは麺類が中心。ご飯は麦ご飯。
 自然薯、川魚、すべてが天然もので、初めて訪れたなら、
 お任せコースを頼みたいところ。

 3200円払えば、必ず満足させてくれる。
 その日釣れた川魚の造り、塩焼き、から揚げ、栃もちの揚げだし…。
 どれをとっても物足りないという要素がない。

 しかし、これだけではない。この店の最も優れた点はダシのうまさにあると
 私は思う。
 それを堪能できるのが、要予約の鍋だ。
 鍋の常識が覆りますよ。

 二度目以降はぜひお試しあれ。
 
 営業時間に関してはかなり融通してくれます。
 お昼間のほうが喜ばれますが。
 3時でも4時でもあいているのが出先ではうれしい。

  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

ジャンジャンブル (高槻市、高槻 / オムライス)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999

2009/05訪問 2009/06/24

後悔しています。

 2/24

 本当に久しぶりにジャンジャンブルに行くことができました。
 この間何度予約がいっぱいで断られたか。

 多くの人にこのすばらしい店を知っていただいたのは
 うれしいけれども、今は紹介したことを
 後悔しています。

 自分がなかなかいけなくなってしまったことはともかく、
多くの人が店先で断られたり、待たされたりしているのを見ると
 お店の人が辛いのではないかと思います。
 どうぞみなさん、必ず予約をしてお出かけください。


6/22

 初めてのディナーにいきました。
 もう多くの方が書かれているとおり、圧倒的な量でした。
 おまかせで出してもらっていたのですが、
 食べ切れなくて3品プラス、スープでストップ。
 向井ベーコンのソテーなどは度肝を抜かれます。
 まだまだ食べていないメニューが残ったので
 ぜひまた行きたいです。
 でも今や、なかなか予約が取れないですね。

 繁盛しているのはファンとしてうれしいですが、
 お店の負担になるようなことは慎まないといけないと思いました。

 ただでさえ値段設定で、もしかしたら負担をかけているかもしれないのに、
 メニュー外の無理な注文なんかをしたり、
 大騒ぎをしたりする人がいたりすると、
 このすばらしい店の良さが保てなくなってしまう。
 それどころかお店自体が、ってことだって。
 
 それぞれのお店にはそれぞれの良さがあるわけですから、
 そのカラーを損なうことのないように楽しみたいものですね。


 【以前までの記事】

 ホームページもない、本当に小さなお店が、
 わかりにくい場所にある。

 普通に考えたらはやるはずがないこの状況で、
 このお店は昼11:00のオープンから賑わいを見せる。

 有名ブログで紹介されたからか、知る人ぞ知る高槻の名店となっている。
 でもタベログには登録されていなかった。
 隠しておきたかった人、ごめんなさい。
 でもこの店を隠し通すのは無理でしょう。

 今日はもち豚のロースステーキがメインのランチをいただきました。
 
 小さいながらおいしいにんじんのポタージュ
 ドレッシングが主張しすぎないサラダ。
 パン
 もち豚のロースステーキ (かなりの量!)
 コーヒー
 デザート

 これで驚きの1200円!!
 メインのもち豚は量も味もかなりのレベル。
 この一皿だけでも1500円相当と評価できる。
 
 正直な話、こんな値段設定でやっていけるのか?と思えるほどです。

 また明日にでも再訪します。
 オムライスを食べなくては気がすまないからです。

 最高評価ではないのは、まだ全貌がわからないから。
 でも、いけばいくほど更なる魅力がわかるかも。
 そんな気にさせてくれるお店に出会ったのは
 久しぶりです。

 ランチタイムはもちろん禁煙です。

 4/24 再訪しました。

 オムライスセット

 ブロッコリーのポタージュ
 サラダ
 オムライストマトソース 大きい。かつおいしい。
 コーヒーと小さなお茶請け

 850円なり。

 私はトマトソースが嫌いです。

 でもおいしかったんです。
 もう信じられないことがおきています。

 今日は夜のメニューを見せてもらいながら
 いろいろ話をしました。
 
 といってもこちらから話しかけたんです。
 他にお客はいなかったんですが、
 決してこちらの邪魔をするではなく、
 かつ、あくの強さや自己主張やじまんをしない。
 それでいて慇懃でもない。
 若いのにできた人だと思います。

 パリで修行した経験があるような話です。
 ちなみにホールの女性は奥様ではないようです。
 
 しかしそれが逆に驚きです。
 「若い夫婦で切り盛りする小さな店」
 としか思えない雰囲気をかもし出しているのですから。

 これも人柄が優れているからでしょう。
 
 評価が決まりました。
  フルマークです。
  月に5回は行きそうです。


 

  • (説明なし)

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8位

レシピ (三宮(神戸市営)、三ノ宮(JR)、三宮(神戸新交通) / ビストロ、フレンチ、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2009/08訪問 2021/10/27

階級別のチャンピオンだと思います。

 8/2 再訪

 バエレンタルベナトンという超強力なフレンチを間に挟み、
 それまで一番好きだったこの店を再訪してみました。
 果たしてどんな結果になるのか、自分でもドキドキしていました。

 値段はBコース2500円のままです。
 メインと見まがうばかりの量が出てくるオードブルは健在です。
 海の幸のサラダはおつくりにでもできるような新鮮な魚介をふんだんに使っています。
 豚肉のパテの方はベナトンと直接の比較となって、やや見劣りですが、
 値段が1000円違うと考えれば文句はないところです。
 
 続いて桃の冷製スープ。これは正直驚きました。
 口直しのデザートといった位置づけになるのでしょうか?
 これを飲みたくて問い合わせがあるほどだそうで。

 そして絶妙のタイミングで自家製全粒粉のパンが出てきます。
 焼き立てで甘みが一杯です。
 これはやはりかなりのポイントでしょう。
 焼き直しとはまったくおいしさが違いますから。

 そしてメインは私の大好きな茶美豚のロティ。
 おいしい!しかも量も多いので大満足です。
 妻のお魚のグリルも今日はサワラで、
 なんとも言えず香ばしい。味は好みで豚の勝ちですが、
 香りはこちらの方が上。

 神戸はフレンチのレベルが高いと私は思っていますが、
 やはり新鮮な魚介と野菜がすぐそこで手に入るというのが
 強みなのでしょうね。
 
 デザートまでついてこれで2500円。やはりこの値段設定で
 この店に勝てるところは今のところ見当たりません。
 ベナトンやバエレンタルは値段設定で1階級上のお店ですから、
 2000円台階級のチャンピオンという私の中でのランキングは
 揺るぎませんでした。

 そんなレシピのサービスを取り仕切るのは若い女性。
 今日はカウンターだったのでいろいろお話も聞くことができました。
 ベナトンのシェフがいかに志が高い方か、なんてお話が
 ここで聞けるとは…。

 
 12/24 再訪

 姉妹店のルセットと迷ったが、クリスマスのご馳走に
 ここ、レシピを選びました。

 ここは何度きても評価がいろあせることはありません。

 強いて弱点を挙げればスイーツですが、
 ボリュームは抜群で、コストパフォーマンスでは
 他の追随を許しません。

 また、今回、特製のぶどうジュースを飲みましたが、
 これがまた絶品でした。
 赤だけにしようかと思ったのですが、
 思わず白まで追加注文。
 あんなおいしいのは初めてでした。


過去の投稿

今まではフレンチというと手がこんでいるだけで
 おいしいと思ったことがあまりなかったが、
 今日の料理は違った。
 
 シンプルなソースと素材を生かすことに重点を置いた、
 今まで食べたフレンチとは大きく異なった味わいに
 衝撃を受けました。
 アホな私はフレンチにシンプルなソースはない、と思っていました。
 
 聞けばとなりのお店は本格フレンチ、
 こちらはカジュアルフレンチというではありませんか。
 リストランテとビストロみたいなものですか。
 まあ私はおそらくそういったポリシーのお店のほうが
 好みに合うんでしょう。

 今日はBコース。
 まず前菜 3品からチョイス

      カモとフォアグラのパテ
      きのこと貝のソテー

  これがどちらもメインかと思うほどの量と味。
  いきなり度肝を抜かれました。
  そして自家製の全粒粉のパンが食べ放題。
  焼きあがるたびにスタッフが運んできてくれる。
  熱すぎてちぎることもできないほど。

 次にスープ にんじんのポタージュ

  にんじんの甘さが見事に引き出されています。
  我が家は毎朝有機栽培のにんじんとりんごのジュースを飲んでいるのですが、
  まったく遜色ない甘さでした。

 そしてメイン 4品からチョイス

        明石産天然すずきのポワレ 
        子牛のほほ肉赤ワイン煮込み

  すずきはプリプリ。子牛はホロホロと口の中でほどけてゆくやわらかさ。
  そういった歯ごたえだけでなく味わいも期待を裏切らない見事さ。
  
 最後にデザート。こちらも4品から。
 あえて言えばデザートは少しだけ期待を下回ったかな?
 でも期待が膨らみすぎたせいもあるだろう。

 味、ポリシー、接客どれをとってもすばらしいお店でした。
 フレンチの世界にはまっていくのでしょうか?          

  • (説明なし)

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9位

慶喜 (北新地、西梅田、東梅田 / 日本料理)

2回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2010/06訪問 2020/03/06

かなりのレベルにあると思います。

 ひさしぶりに行ってきました。
 今回は妻も一緒に、ワンランク上のお弁当も頼んでみました。
 予約を入れていったせいか、個室に通され、
 ゆったりとした時間を過ごすことができました。
 
 さて、味のほうは前回同様この価格でよくここまで、
 と思います。
 ランチと弁当の違いはもう一膳、三品追加されているというものです。

 レビュアーのみなさまの写真でよくおみかけになっている、
 クリームコロッケはとてもおいしかったですが、
 ややこちらのほうがCPが下がるような気がします。

 満足度を味わうならランチがお勧めですね。

  以前のレビュー


 新地の超おとくランチシリーズ。
 チーズ入りの茶碗蒸しが賛否両論のようなので
 見極めに行ってきました。

 結論は高いセンスと冒険心ということだと思います。
 天ぷらはカラッと、ゴマ豆腐はものすごい弾力性を持ち、
 おだしも濃い目なのに優しい味。

 お造りはイシナギというさかなでした。
 プリプリですごい歯ごたえがあり、
 初めて食べる味でした。おいしいと思います。

 他にも太刀魚の照り焼きも濃い目なのに上品な味付け。
 鶏肉は黒胡椒がピリッとしたアクセントになり、
 これもおいしかったですねえ。
 伊達巻も出し巻きも、おいしいものを食べたことがありますが、
 そのどれとも違うオリジナリティを持ち、
 しかもそれが狙いすぎておいしいといえる範囲を外すという 
 ことはありません。

 味噌汁もおだしが強めで味噌控えめのバランス。
 幼いころ、祖父が味噌汁の上澄みだけをわたしに食べさせてくれていたのを
 不意に思い出しました。

 そして肝心の茶碗蒸しですが、確かにチーズが
 表面一杯に溶けて広がっています。
 オリーブオイルと葉ものとチーズのバランスは
 絶妙だったとお思います。
 全体的にやや濃い目のしっかりした味付けですが、
 すべてがやさしい印象にまとめられているのです。

 味だけで言えばかなり上位に来ると見ますが、
 完全禁煙でないのが残念ですね…。 
 期待していた天富が残念な結果だったので、
 本来は先延ばしにするつもりだったこちらのお店のことが
 頭をよぎりました。
 たしか同じフロアにあると聞いていたので、
 ちょっと覗いてみると、カウンター席に空きがあります。

 思わずリベンジのためにドアを開けていました。
 狭い店内ですが、カウンターのテーブルは
 重厚感があって立派です。

 現在は4種類のメニューありました。
 特製のタレ天丼もあるとのことでしたが、
 迷わず関西風にしました。

 大きなえびが3匹。しいたけにししとう。
 上品なてんつゆ。
 天丼とはこれのことでしょう。
 上品なだしの味がする味噌汁と合わせ、
 これこそが割烹の天丼でしょう!

 2杯目だというのにまったく問題なく
 すっとはいります。
 上品かつ絶妙な味わいで、
 素材の味とおいしいお米の味が引き立ちます。
 そう、タレ天丼はそういった部分で
 タレの味だけが前に出てきてしまいます。

 実においしかったです。
 ただ、ご飯の量は少なめですから、
 男性にはやや物足りないかもしれません。
 あと、濃い味の直後だったせいか、
 やや薄味すぎるようにも感じました。

 とにかく、関東風対関西風。
 どこまでも好対照な2軒の今後がどうなっていくのか
 気になります。
 が、私が再訪するのは間違いなくこちらです。

  • (説明なし)

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10位

プレザン (高槻、高槻市 / パン)

2回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/03訪問 2018/03/07

またいつの日か

 諸事情により、またバゲットの販売を取りやめられたそうです。
食パン専門でやっていかれるそうです。

 食パンもいただいてみました。甘味があってとてもおいしいです。
これはこれで人気でしょうが、私はバゲットの復活を願ってやみません。

 あのバゲットは私の中ではトップクラスであり、
何物にも代えがたい逸品でした。残念でなりません。

 復活の日を待ちたいと思います。
 またいつの日か。

 「ベーグルの店」としてしばらく活動を続けていた
このお店ですが、いつしか復活を遂げられていました。

 こちらのバゲットをはじめとする、天然酵母のパンが
私の好みにぴったりで、長くひいきにさせていただいていたのですが、
ご兄弟シェフのおひとりが体調不良で
やむなくべ-グル専門店として活動されていたようです。

 本来の持ち味である、バゲットやその他の商品が
復活しています。
 今日は懐かしの「高槻ナンバー1」レベルのバゲットをいただきました。
 ハーフサイズでお求めやすい価格を実現されています。

 これほどの美味しいバゲットはそうそういただけるものではありません。
グルメの皆様はぜひ今のうちにゲットしていただきたいです。
一方でスタッフの皆様にはこれからも
体調に気を付けて末永く美味しいパンを
世に送り出していただきたいものです。 


09/02 再訪

 メロンパン … 見た目はもっともそそられます。
          クッキー生地がさくさくでこれもおいしいです。

 バゲット … 値段は安くはないですが、相当おいしいですよ。
         最初は料理を作ってソースで食べようと思っていても、
         ついついパンだけで食べきってしまうんです。
         一口だけ、一口だけ…って思ってると
         最後までいってしまうんですね。
         こんな気持ちでのつまみ食いは、
         中学生のころを思い出します。

 今までの記事
 
  今まであえて書かなかったのですが、
 トックだけならまだしも、Hanakoのおいしいパン特集で
 取り上げられてしまってはもう隠せないでしょう。

 すごいパン屋さんが高槻に隠れています。
 わかりにくいところにあって、とても小さくて、品揃えも少なくて、しかも週末は休みという
 悪条件により、今までさほど苦労せずに
 最高のパンをゲットできていたのですがね。

 なにがおいしいって、

 「全て国産小麦、白神こだま酵母、種子島の洗双糖、
 国産塩を使って作っています。
 他の材料も出来る限り安全なものを使っています。
 自然からの贈り物に少し手を加えてお届けします」
 との紹介文のとおり、
 オルターと契約している我が家の志向にもぴったりあいます。

 しかも素材の良さだけではなく、パンとしてのおいしさも
 一級品なんです。

 特に気に入っているのはトントロウインナーを使った
 ウインナーロール。このウインナーがとてつもなくおいしいです。
 それと、完全にクリームパンの枠を超えた超絶クリームパン。
 並みのケーキ屋では出せない、生クリームたっぷりのその味は
 まさに仰天です。

 いわゆるフランス系の本格派パンとは別枠なのかもしれませんが、
 食べて笑顔になるのは間違いなくこちらです。
 今や、我が家の一番のお気に入りです。


  • (説明なし)

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