ビルバオさんのマイ★ベストレストラン 2014

ビルバオのレストランガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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単純な点数だけでなく、特に印象に残った10件を投稿しました。

マイ★ベストレストラン

1位

太平寿し (馬替、額住宅前、野々市工大前 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.7
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2014/10訪問 2016/02/16

個人的には金沢で一番だと思っていますが・・・高い!

2014年10月再訪。


相変わらず居心地は抜群。
高級店にもかかわらず、お高止まってなくて
空気が合うんですよね。

とりあえず目に付いたもののみを。
いくらは小皿で。
いくらがたっぷり盛られた上に舎利の小山がちょこんと乗り、
その上にわさびと柚子の皮が。
いくらの質が半端無いです。
皮が固くなく、舌で簡単にプチプチとはじけます。
醤油漬けでもなく、臭みが無く本当に新鮮。

しゃこの瑞々しさも◎。
しゃこはお店によって差が出るネタの一つですよね。
こちらではちゃんと爪の身も出してくれます。
中々手間がかかるんですけどね。

のどぐろは名物の蒸し寿司で。
上からはのどぐろの脂と酒の香り、下からは昆布の旨味。
ほろほろと「解ける」身。
のどぐろに関してはやはりこちらが別格。

シャリは全体的に少し濃いという方もいるようですが、個人的にはドンピシャ。

そろそろかにとぶりの季節だな。
また恋しくなってきた今日この頃です。


こちらは郊外店の為、金沢市内のお店よりも予約が取りやすいメリットがあります。
デメリットは交通の便の悪さ、そしてやはり金額。
(近隣のすし処 めくみさんも同様)
金額以上なのは間違いないです。


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2012年11月、久々に訪問。


こちらは来る度に新しい驚きを見せてくれます。
ネタは甲箱がに、ずわいがに、あん肝、白子、寒ぶり、他にも諸々加わっていました。

甲箱がには甲羅に身を詰めたものと、外子をたっぷりシャリに混ぜた握り。
外子の旨味が口の中に広がります。シャリより外子の方が多いのでは?という程。
甲羅には上から脚の身、腹の身ときて一番下に内子とかに味噌がたっぷり入っています。

ずわいがには身を握り、上にかに味噌。甲箱とは違った味わいが楽しめます。

あん肝はほのかな苦味と、濃厚な味わいのあん肝を大きく切ってくれます。

白子はプリプリでとろりとクリーミーな味わいです。
白子は味噌汁でも提供されます、いいだしが出ていました。

旬の寒ぶりは脂がたっぷりでとても美味です。北陸ではトロよりこちらですね。

ウニは握りで。ただ乗せるのではなく握りなんです。
握ることにより、一体感が違います。
潰れやすいので、相当な腕が必要なのだとは思いますがいとも簡単に握ります。
ただし、ウニの素材自体は志の助の塩水ウニの方が美味しかった気がします。


この他にも、季節毎に様々な味や新しい技を楽しめると思います。


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2012年8月訪問。


金沢の寿司屋において「小松弥助」と並ぶ二大巨頭ではないでしょうか?
独立したお弟子も多く、とにかく良く知られた名店です。
「小松弥助」は観光客中心、こちらは地元中心に良く愛されているといったところでしょうか。

場所としては、野々市市の中々見付けにくい場所にあります。
タクシーを使えば、運転手に聞けば間違いなく知ってます。


外見はぱっと見、よくある街のお寿司屋です。
「本当にここ?」
なんて思うかもしれません、そう思ったらむしろ正解です。
店内は活気に溢れていて、お弟子も店内に何人も居ます。

口髭を生やした大将が
「いらっしゃいっ!」と元気に迎えてくれます。
弥助もそうですが、「お高く止まっている」感が無いんですよね。
勿論寿司職人としてのプライドはあるでしょうが、「お前らに食わせてやってるんだ」というのを感じません。
あとこれも共通していますが、実に楽しそうに握ります。
お客さんに喜んで貰えるのが幸せなんでしょうね、このお店の独創的な創作もそれがきっかけらしいですし。


店内に入ると席に案内され、嫌いなものを聞かれますがあとはおまかせ。
ただし予算等は最初に言っておけば、その時に応じて融通を聞いてくれます。

まずお通しでもずくといかの塩辛。
ベタに美味しいです。

ここから先は順番を覚えていないのでなんとなくで書いていきます。

キスの昆布締め。
キスを昆布締めにすると旨味がここまで凝縮されるんですね。
もちろん締めておく時間の見極めもすばらしいです。
シャリは口に入れるとほどけ、ネタと一体化していきます。

鱧。
骨切りした鱧に梅肉のソースが良くマッチしています。

梅貝。
コリコリした食感が最高です。
どのネタもそうでしたが、臭みが全くありません。
また、一切醤油を必要としませんでした。
味付けをしてくれていますが、別に使ったところで怒られはしません。

〆鯖の押し寿し。
上に昆布が乗っています。
中のシャリがハート型になっていてとても美しいです。
〆具合も抜群。

アワビに肝を添えて。真ん中の極上の部分のみを使用します。
アワビはコリコリなものだと思っていた既成概念を覆されます。

シャコ。たまにカスカスなお店もありますが、こんなに美味しいものなんですね。

大間のトロ。
口の中でとろけます。

マグロのヅケ。
濃厚ですが、優しい味わいです。

岩ガキ。カキは海のミルクなんて言いますが本当にミルクのようでした。

飾り包丁を入れたいかのあぶり。
見た目にも美しい仕上がり。
ネットりとした甘味がたまりません。

甘エビはシャリに子を混ぜて握り、上に甘エビの味噌が乗っています。
非常に濃厚で身もプリプリ。

のどぐろの蒸し寿しはここの名物。
皿にまず昆布を敷き、その上に大きめに作ったのどぐろの寿しを置き、それを酒蒸しにする。
柔らかいので、それを匙でいただきます。
のどぐろの美味しさは知ってましたが、これより美味しく食べる方法を知りません。
それくらい衝撃的な逸品です。
こうするとシャリはほんの少し酸味が強めになるんですね。

このあたりで「お吸い物要りますか?」との事なので蛤のお吸い物を注文。
お椀の中は、特大の蛤が一匹、切り分けられて殻に乗っています。
蛤も美味しく、汁も香りがとても良いです。

車エビ。
デカっ!甘っ!旨っ!
と頭の中で次々叫びました。
ホントに大きくプリプリです。

穴子は柚子の皮をおろした塩とツメを塗ったものを一緒に。
恐ろしく柔らかく、口の中でとろけていきます。

玉はこの日は甘エビを練り込んでいました。いい〆になったと思います。


趣味のセンスの良い大将は物腰が柔らかく、合間のトークも冴え渡りとても楽しい気分にさせてくれます。
ここの居心地の良さは異常です。
そして、味も表現が「旨い!」しか言えませんでした。
ネタも恐ろしく新鮮、創作も単なる腕自慢でなくちゃんと意味があり、
それがうまく成立していました。


素直に旨いとしか出てきませんでした。
タイトルには一番とは書きましたが、ここや弥助、乙女、めくみ、志の助あたりの最上位のお店はどこも間違いなく美味しいので、
完全にその人それぞれの好みの差になるかもしれません。
唯一の難点は値段。
ネタの良さ、味とも値段以上なのは間違いないですが良い酒をたらふく呑んでつまんでとなると、下手したら20000円以上はいきそうな勢いです。

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2位

しのはら (三雲、甲西 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.9

    • [ 料理・味 4.9
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2015/11訪問 2016/02/16

若き天才の名店

2015年11月再訪。


長くなるので書く気は無かったのですが、
今年のマイベストレストランのアップに必須なため、さわりのみ。

素晴らしい料理人であるご主人ですが、ここに来てまた腕に磨きがかかっているような。
この日はあん肝とタラの白子が抜群。
そうそう味わえるような代物ではないです。
安定感というか貫禄も感じられるようになってきました。

あまり持ち上げ過ぎるのも癪ですが(笑)、このままいったらどこまでいくのか。
努力する天才程手に負えないものはないです。


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2014年9月初訪。


今年のうちにどうしても書いておきたかったお店です。


竜王ICやアウトレットモールの近く、田んぼの真ん中、かなり辺鄙な場所にありますが、名店です。

まずは結論から。
とにかく素晴らしい。この先どうなっていくんだろうと末恐ろしいです。
ご主人はたん熊さんや招福楼さん、山玄茶さんで修行された後、
お父さんが鉄板屋を営む場所で一緒に始めた、でしたかね?
お父さんは亡くなられましたが、思い出の鉄板を無くすのは惜しいと今でも残してあります。
なので実は鉄板焼も出せるお店だったりします。
素材も日本料理では使わないような素材や調理法にも果敢にチャレンジ、若さというか勢いを感じられます。
その上で、懐石としての芯は外さないのだからバランス感覚にも優れています。

コースはこの時は\6,500~だったかな?
\13,000のコースを選択、これに税・サービス料込みで\14,000でしたが、これでも確実に安いと思わせてくれます。
以下、内容ですが覚え切れていない上、何が旨いかとか書き出したら全部旨いので書ききれる範囲で。


・八寸
落ち葉を拾う籠を模した器に盛られきます。
琵琶湖の本もろこの揚げ物、イカのしんじょう揚げ、帆立・フカヒレ・鮎の春巻、
たこと赤ずいきの生姜酢がけ
カマスの棒寿司
さんまの有馬煮
自家製の玉子しんじょう
大徳寺麩のクリームチーズサンド
坂出芋のきんとん
有機栽培の玉葱を巻いた鴨ロース
自然農法で作られた枝豆
いきなり高級食材のオンパレード。
どれも美味しく外れが無いです。
ふにゃっとしながらもしゃくしゃくとしたずいきの食感がいいんですよね。
実山椒を使った有馬煮も見た目に反して上品な味付け。

・お造りは皮目を炙った長崎のどぐろ、すずき、境港の鰤のカマトロ、気仙沼の鰹、北海道の秋刀魚、同じくウニ、
北海道のボタン海老はそのままと長崎のやりいかで巻いたもの、ヒラメは産地の違うものを2晩寝かしたものを食べ比べ
スダチの果汁に塩を加えた塩酢、おろしの入ったちり酢、土佐醤油でいただきます。
ヒラメの食べ比べが良かったですね。同じヒラメでも旨み、食感と違ってくるものです。
うにの粒立ちもハッキリしていて美味。
のどぐろも勿論美味しいし、肉厚に切られた鰹も、ええと、いやもうどれも美味しいや。

・ジャガイモを混ぜた飯蒸しにいくらと海苔が乗っています。
ジャガイモはグランドペチカという品種だそうです。芋の味が濃い!
新物のいくらも負けずに主張してきますが、
けんかすること無くうまく調和しているんですよね。

・おこぜと大黒しめじ、蓮餅の椀物
おこぜには梅肉が添えられています。
大黒シメジはいわゆるホンシメジですね。
肉厚で美味。旨みが豊富で「香りマツタケ、味シメジ」といわれるくらいですしね。

・とらふぐの焼物
10日間ほど熟成させてポン酢浸けにしたもの。
上にはアサツキ。

・蒸し鮑とゴマ豆腐の揚げ物の煎りだし
瀬戸内の鮑は小さめで柔らかさ、香りともに中々。
でも飛びぬけているかといえばそれほどでも。
飛びぬけたのを食べたことがあるからかなあ。

・フォアグラの羹と梅を米粉の最中で挟んだもの
自然栽培で作られた米粉だそうです。
もっちりとした最中に濃厚なフォアグラが絡みつきます。

・鮎は塩焼きと生姜醤油で。
塩焼きには木の芽酢がかかっています。
骨まで柔らかく、中の腸は苦味がほとんど無かったです。
これを是ととるか非ととるかは人それぞれでしょうか。

・ジャガイモ饅頭のなめこの餡がけ
上に永源寺まいたけと生姜が添えられています。

・松茸と伊勢海老のフライを塩とソースで。
松茸は中国産だったかな?でも香りが良いです。
イセエビは中がレアでぷりぷりです。
エビは揚げ物との相性が半端無いですよね。
中の水分と旨みが逃げないから。
塩がベターでしょうが、ソースも案外いけました。

・鰻の飴焼き
木の芽と茗荷が添えられています。
琵琶湖のもの。稚魚を琵琶湖で放流して生簀の中で育てる為、厳密には天然ではないとのこと。
この辺りの地理に詳しければ構造上本来天然では有り得ないのは分かるのですけどね。
どこも天然だと言っているのに素直なものです。
飴でパリッと香ばしく焼かれていました。
鰻の脂の乗り、香りは控えめ。

・毛がに、オクラのたたき、ウニ、アワビタケの紅梅煮、石垣貝をポン酢のジュレで。
これらを混ぜていただきます。

・アグリドリームトマトの浅漬け
糖度9以上の非常に甘いフルーツトマトの浅漬けです。
これが瑞々しく甘い!ほのかな塩味も良い!
実はこれが一番印象に残りました。

・子持ち昆布と万願寺青唐のおひたし。
プチプチと良い歯ごたえで香りも良く、
青唐の香りも○。

・まる鍋(ミニ)
上にはねぎ、にらが浮いています。
人生初のすっぽんです。
いやあ、すっぽんって、旨いんだなあ。
臭みも無いし柔らかいし。
すっぽんが旨いのか、ここだから旨いのかは分かりませんが。
エンペラ(甲羅の縁のやわらかい部位)のコラーゲンたっぷりのプルプルとした食感もたまりません。

・食事は土釜で炊いた松茸ご飯。
ここまでくると流石にお腹いっぱい。
こちらは握って頂いて持ち帰ることも可能です。

・デザートはブラマンジェ
葡萄が添えられています。
甘さ控えめでお腹いっぱいでもすっと入ります。
デザートは別腹って、本当だ。

・締めに葛切りまで。


いやー、本当に凄いです。
ボリュームは大変多く、とにかく盛りだくさん。
女性には結構大変な量かもしれません。
が、それがいい。
懐石で盛りだくさんに感じることってほぼ無いですから。
むしろありがたいです。
もろこ、フカヒレ、のどぐろ、うに、いくら、とらふぐ、あわび、フォアグラ、鮎、松茸、伊勢海老、鰻、すっぽん等々
書ききれないほどに高級食材がこれでもかと使われていますが、下品に感じさせない凄みがあります。
普通これだけ使われると下品に感じるはずなんですが。
というか一度のコースで出る内容か?これ(汗)
土地柄、どこからも近いので色んな所良い素材が入ってくるのだそうです。
量はかなりたっぷり。女性は勿論男性でも大変な方もいるかも。

また、料理はちょうど良いタイミングで出てきます。
接客も付かず離れずで程良く、料理説明はおぼつかないところもありましたが、
まあ、こんなの覚え切れないわな・・・と。
後からご挨拶に来てくれたご主人も物腰柔らかで人柄を感じさせます。

金額はこの内容ならとても安いと思わせてくれます。
10000円オーバーで安いと思うことはほとんど無いのですが。


レベルが極めて高く、しかも研究熱心。
今まさに変わりゆくお店です。
今度来たときはまた違う姿になっているでしょう。
ずっと見守っていたいです。
唯一の心配は東京や大阪に行ってしまわないかどうか、それだけ(苦笑)。

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3位

寿司 もり田 (平和通、小倉、旦過 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2014/07訪問 2014/11/23

円熟

天寿しさんと並び、小倉、否、九州を代表するお店として、
全国から一般のお客さんは元より同業者もやってきます。


お店は雑居ビルの2階にひっそりとあり、席数もカウンター8席のみと狭いです。
大将は天寿しさんに先代から仕え、お二人の跡継ぎの成長を待って独立されたそう。


まずは口直しに海ぶどうときゅうりと擦った岩塩が置かれます。
海ぶどうが口直しなのは初めてです。
プチプチとした食感と瑞々しく爽やかです。
がりも卓上の壺にありますが、こちらはかなり濃いめの浸かり具合。

味付けは塩が振られたり、醤油が最初から塗られています。
また、酢橘も良く使われています。
このあたりも九州前というか、天寿しさんの流れですね。

かつおは味が濃く香りも爽やか。脂が適度に乗っています。
おろしポン酢とあさつきでいただきます。臭みも感じません。

ひらめには梅肉と大葉が挟んであります。ねっとりと旨味が広がります。
梅肉がキツすぎなくて調度良いです。
全体を通してバランスがとてもいい印象。

バイ貝も大葉で。このあたりでも採れるんですね。こりこりといい歯応え。

小肌は天草だったかな?とても肉厚、締め具合も程よく美味しいです。
味は江戸前に比べるとやや塩味が抑え目のタイプ。

車海老は小振りながらも肉厚でプリプリ。

いかにはとびこと雲丹を挟んであります。
これは天寿しさんから受け継いだ握りですね。
細工がないのはランチだったからかな?
それでも雲丹の濃厚な旨味ととびこのプチプチとした食感が心地よいです。

ヅケも天寿しからの流れか。丸みのあるだしで浸けられ、臭みもありません。
ヅケにありがちな醤油の尖った感じが無いんですよね。

雲丹ととびこの軍艦。
こちらも濃厚な雲丹と食感の妙を楽しむ組合せ系。
この雲丹が濃厚で甘く、雲丹だけたっぷり乗せたパターンも食べてみたかったかも。

炙った牡蛎に一味とあさつき。これも口の中でとろっととろけます。
確か関門海峡の下で養殖しているんだったかな?

さわらは軽くたたきにしてあります。
あれ、今考えると意外と印象薄。

と、ここでふぐ。この土地ならではですね。あさつきともみじおろしで。
プリプリと歯応えが良く、旨味もしっかりしています。

あじにはごまとあさつき。臭みを感じさせないのは流石。

蒸し鮑はある程度の歯応えを残しています。
ぼてっとした甘めのつめもしかして好みが分かれるかも。

穴子は熱々。こちらもつめで。鮑もそうでしたが柔らかくし過ぎず
ある程度食感を残しているようですね。

中とろ、マグロのみ地物ではないそう。こればかりは仕方ないですね。
それでもしっかりとろけるいいマグロです。

はもは梅肉でいただくお馴染みの組合せ。大葉を挟んでゴマもふってあります。
これも地元ではあまり出ないネタですね。肉厚。

ねぎとろはこのクラスとしては案外普通だったかも。

ふぐの白子は軍艦であさつきがふってあります。
火傷するほど熱いので、少し冷ましてから食べましょう。
たらのそれに比べるとあっさりですがクリーミー。

先程の車海老の頭を炙ったもの。さくっと香ばしくいただけます。

生のさざえにおくらの組合せ。これも意外性があります。
こりっとしたさざえとぬるっとしたおくらが面白いです。

とり貝は大きく柔らかいです。

たいら貝はホタテより大きくさくっとした歯応えでホタテよりも複雑な味わい。
これにも雲丹が乗っています。これで旨味、甘味を増幅ですか。

ほっき貝は実は人生初。
ぶよぶよなイメージでしたが意外と食感が良かったです。表面はつるつる。

子持ち昆布×アボカド×雲丹も面白いですね。
アボカドってもっと青臭いイメージでしたが、全然問題無くいただけました。

他にもオリジナリティ溢れる握りが出てきましたが、
安易な創作ものにありがちな無理矢理感を感じませんでした。

最後に山芋×梅×大葉×オクラの巻物で締め。

口直しにいぶりがっこ、一瞬牛蒡の漬物かと思いました(汗)。
燻されてちぢんだ沢庵のようなものですが、結構癖になります。

デザートにオレンジ。


握りは程良く柔らかく、口に入れるとほろりとほどけます。
シャリは何かが突出しないバランスのとれたタイプ。
主張はそんなに強くなく、ネタを生かすイメージです。
ネタは殆どが地のもの。
振り返ってみると雲丹を組み合わせに多用していましたが、
少なくとも食べているときには感じませんでした。
握り、お店のあたたかい雰囲気、大将の人柄等、今まさに円熟期にあるのではないかと思わせてくれました。
個人的には天寿し京町店さんよりこちらの方が好みだったかも。

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4位

幸楽 (第一通り、新浜松、遠州病院 / とんかつ、コロッケ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 2.5
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2014/06訪問 2015/02/21

「豚肉は脂を食べるものである」

2014年6月再訪。


以前とは違う光景が。
ご主人夫婦の他、跡継ぎの方?が店内にいらしていました。
このまま閉店になったらどうしようかと思っていたため、ほっと一安心。
ご主人がその方とお話をしていたためにこちらとのトークが一切無くなったのが
気楽なような物足りないような。
きっとこちらから話しかければ返してくれるとは思います。

今回は初志貫徹で松を注文。
詳細は確認していませんが、少し値上がりしたかも。
注文を受けてから、大きなブロックを切り出します。
さすがに分厚いです。食べきれるかな。
以前より脂身を切り出す量が増えた?気がします。
松なので大きいからかもしれません。

揚げ具合はやはり完璧。
中心まで火が通りきるかギリギリのところに抑えています。
そのため中心部はほんのりピンクです。
歯で軽く切れるタイプではなくしっかり嚙み締めるタイプですが、
肉の旨みがぎゅっと詰まっています。
ここは脂が非常にさらっとしているのが特徴。
脂の多さを疑問視する方も多いようです。ここは好みの差か。
臭みも無し、寧ろ良い香りなんですよね。
ただし量の問題か、食べ進めると最後の方は少し飽きたかも?
自分には竹くらいでちょうど良さそうです。


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2013年7月初訪。


浜松の超有名店で、後から知りましたが某料理番組にも出ていたお店です。
ここに行くために石松の餃子とじねんの魚介類を諦めました。


先だって食べログの評価を見ていて、結構賛否両論なのを確認。
ある方は「日本一のトンカツ」
ある方は「脂身だらけで食えたもんじゃない」
ただし、全体的には高評価の方が多いようですね。
でもこの評価の付き方は外れ率も高いので、怪しく思いながらも
最悪でも話のネタにはなるかと行ってみることに。


中心地ながら場所は分かりにくいです。
浜松駅近くの商業施設・ザザシティのつけ麺屋の目の前の交差点から
正面に向かってまっすぐの路地に入っていき、セブンイレブンの手前を左に入ると見えてきます。
お店ははっきり古ぼけてます。まあ同じ場所で45年もやっていれば当然ですが。
狭い店内にカウンター8席のみの小さなお店で、結構雑然としています。
老夫婦で長年営業されています。
店内に入るとカウンターに座ってテレビを見るご主人。
…うわ、これやってもうたか?

メニューはロースカツとヒレカツの定食があり、それぞれ松・竹・梅とあります。
現在の金額はロースカツは松3500円、竹2800円、梅2100円。
ヒレカツは覚えていませんが確か少しずつ高かったです。
他にはチキンカツなど、揚げ物が幾つかありました。
いずれにしてもかなり高めの金額設定。
梅は質が落ちるけど松と竹は単純に量の違いだという事は食べログで確認済。
ただ竹でも普通よりもかなり量が多いです。
今回はロースカツ定食の竹を注文。
脂身OKな方はロースカツ、苦手な方はヒレカツを注文するのが良いでしょう 。
レア気味での注文も聞いてくれるようですが、最初はおすすめの揚がりで食べるのが良いかと。

注文を受けるとご主人は冷蔵庫から大きな豚肉のブロックを取り出します。
業務用とはいえあまり大きくない冷蔵庫からこんなにでかいものどうやって入ってたんだ(汗)
ともかくそれをかなり分厚くカット。竹でもこの厚さとは。
そもそもこんなに分厚くてちゃんと揚がるのかと。
揚げ油はラード。ロース肉から余計な脂身を切ると、その鍋の中に投入していました。

奥さんはなめこの缶詰からお椀に直接投入、その後お鍋に入っただしに赤味噌を加え、
泡立て器でシャカシャカ…。
おいおい、これ大丈夫か?(心の声)
でもだしをちゃんと取っているのも見てるからなあ。
付け合わせ用のトマトの皮を包丁でちゃんと剥くご主人。
この手間を惜しまないお店はいい店だという個人的な基準があるのですが、
この時点ではまだ懐疑的。

調理の細かい様子はきりがないので省略します。
某なんとか・レシピとかいう番組の映像でも見てください。
帰ってきてからその映像は見ましたが、とんかつには表と裏があるというところにまで拘っています。

完成まで10分程でしょうか。
ロースカツの付け合わせにはキャベツの千切り、レタス、トマト、ポテトサラダ、
あとはご飯、赤だし、漬物が付きます。
ロースカツにはシートや網の類いは一切ありません。
ああ、これは途中から衣がべちゃっとしちゃうかな。
食べるその間際まで懐疑的でした。

まずは一切れ。もう一切れ。さらにもう一切れ。
!?
こんなにボリュームがあって脂身がたっぷりなのになんですんなり入るの!?
しっとりとした豚肉は柔らかく肉汁たっぷり、旨味も凄いです。
柔らかいといっても箸で切れるような柔らかさではありません。
噛み締めるタイプなのですが、それが全く苦にならない柔らかさです。
叩いたりして柔らかくするということはありまんし、
肉の繊維を切る回数も極めて少ないですが、その分旨味がぎゅうっと詰まっています。
生でもなく、揚がりすぎでもないそのギリギリを通った完璧な揚がり具合はまさに職人芸。
揚げ油から出した後も余熱を使い、食べるその瞬間に理想の揚がりになるように計算され尽くされています。
あと、脂がこんなにも多いにも関わらず臭みが全く無い!
ご飯に手を付けず、とんかつだけを半分食べてしまいました。

衣も凄いです。
衣の付きこそ薄いものの凄く荒い生パン粉でからっと揚がってはいますが、
衣が硬くて口の中に刺さるような事もなくサクッとしています。

赤だしもだしがしっかり効いて、赤味噌特有の尖った感じもありませんでした。
まず全面に旨味が広がってきます。

ご飯は昔ながらのガス釜でしたが、
とんかつ屋によくあるべちゃっとしたタイプでなく抵抗なくすいすい入ります。
(とんかつ屋のご飯って、なんでみんなあんなにべちゃっとしているのでしょうか?)

唯一、自家製のお新香は少し酸味が効きすぎかなとも感じましたがまあ許容範囲内。


気が付くとあっという間に食べ終えてしまいました。
衣がべしゃっとなるだのの懸念は一体なんだったんだ。


備え付けで塩とウスターソースがありますが、
塩をおすすめします。
いい素材をそのままを味わうには塩が一番です。
ただ最初は何も付けずに食べてほしいそうです。

実は脂身は多めではあるのですが、割合的にはそこまで脂身が多いわけではありません。
絶対的な量が多いため、必然的に脂身が多く感じます。
松だと肉の量が300グラムあるそうですから脂身もその分多いわけです。
その脂の融点は38度くらいなのだそうで、さらっとしていて融けます。
ご主人曰く、
「豚肉は本来脂を食べるものだ。牛肉とは違って脂の融点が低いから。」
38度って体温で融けたら生きていけないでしょうから流石に誇張かもしれませんが、
それに説得力を感じる程さらっとしています。
いや…これは凄いわ。
脂身の臭みも全くありません。
「昔はこういう豚肉ばっかりだったんだけど、今はもうほとんど無くなっちゃった」
とご主人。
昭和30~40年代にかけて飼料が変わったり、
生産性を高めるために掛け合わせたりすることで、肉や脂の質も変わってしまったとのこと。
「マスコミは三元豚だとか言っているけど今はむしろ二元豚と三元豚しかいない」
んだそうです。
品種を掛け合わせて一度でも余計な血を混ぜちゃうと駄目だとか。


お店から出て時間が経つほどにこのお店の凄さは分かります。
あれだけの脂身を食べたのに時間が経過しても全くお腹がもたれないんです。
理由は先述の通り、脂の融点が低いため。
胃の中に入っても脂が固まらないんですね。
唇のベタベタを感じないのもそれが影響しています。
そういう意味では低体温の方には少し重く感じてしまうのかも。


名古屋のあさくらさんも驚く旨さでしたが、あちらは新しい未体験の旨さ、
こちらはベーシックなトンカツをとことん突き詰めた究極形という印象です。
ご高齢の御主人が狭くて小汚くても長年真面目で丁寧な仕事をしているって
振り返ってみると大好物なお店でした。
評価はこれでも厳しめ(公正)に見たつもりです。
ただでさえこういうおじいちゃんがその道一筋でやってきたお店にはつい甘くしがちなので。


あとは注意点をひとつ。
強面に見えますが、実は楽しく話し好きな御主人。
お客さんがそんなに多くない時などは話が弾み、乗ってくると止まりません。
つまり、ギリギリのスケジュールだとその後の予定が間に合わずズレこむ可能性があります。
ただ御主人のお話も面白いんですよ。聞いていて少し感動するし。

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5位

とんかつ マンジェ (八尾 / とんかつ)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥4,000~¥4,999

2019/11訪問 2019/11/23

カキフライに関しては世界一美味いかもしれない(特に1個目)

なんと5年ぶりのマンジェさん。狙いは期間限定の牡蠣フライ。ずっと食べたかった。
売り切れで逃してはいけないと宿泊も即八尾に向かえる位置にして、朝1番からスタンバイ。

受付開始は朝8時半、休日なので少し心配で8時前に着くようにして最寄りの八尾駅に向かいました。
八尾駅北口から伸びる通りを徒歩5分程度で到着。
しかしその時点で10人以上の行列。8時半の受付開始時にはその倍の人数は並んでいました。
マジかよ。以前は夜とはいえこんな事は無かった。
まさかこんなになっているとは。食べログ等グルメサイトの効果なんだろうか。
8時半の時点では受付だけ行い後は開店待ち。ここからの時間潰しがかなり大変。
開店までは約2時間半。自分は1度難波に戻って時間潰しをしました。
奈良まで行くときっと時間が足りない、なんとも微妙な空き時間。
ちなみに11時の開店時点では既に午前の部は受付終了していました…。


今回は初志貫徹で牡蠣フライ(830円/個)を、と思ったけどやっぱりトンカツも食べたい!と黒豚も。
でも流石に遠慮してMサイズにしました(笑)。

牡蠣フライは釧路は仙鳳趾産の特大サイズ。
スマホより少し短いくらいの長さはあるかなあ、とにかくでかい。

サクッと上がったフライを真ん中でカットして有ります。
この1個目、1口目が衝撃的だった。カキしかいないのに中がカキのクリームのようなとろけ方。
トロンとミルキーでレアっぽいけどしっかり中まで熱が通っています。これは本当にやばい、クセになる美味しさ。
味は濃厚、いや、特濃。
技術的な事は分からない、というか何をどうしてこうなったか分からない。ともかく美味いとしか。
ただ2個目は少し臭みを感じました。
もしかしたら個体差なのかもしれないけどあまり量いかない方が良いかもしれない。
ともかく1個目がダントツで美味かった。多分世界一美味しかった。
あと冷めないうちにどうぞ。この味わい、食感は出来たてでこそな気がするし、冷めても臭みが出るのかもしれない。
タルタルソースは自家製っぽい。つけても美味しいしそのままでも美味しい。

トンカツは黒豚で。マンガリッツァもあったけど今回はカキフライが目的だったので控えめに。
マンガリッツァは6,000円くらいしてました。トンカツで初めて見る値段だわ。気になるが…いや、牡蠣フライ優先だ、自重。
単品だと断面を見えるよう倒しはしないらしいです。
こちらはこちらで濃厚な美味さ。旨味や肉汁をロスしない為に最低限しか筋を切らないお店もありますが、
こちらは徹底的に切り、叩いて柔らかくするなど、やはりお店によって色々違うなあ。
そして食べ進めると、途中でやはり衣の裏側がビショビショに。誰かこれの解決法を教えてほしい。
その瞬間に食感が極めて大きく損なわれちゃうんだよな。
倒して断面が見える形にする事で衣が下にならずすむというのはひとつの解決法だと思うんだけど冷めやすいのも難点。
そしてやっぱり白トリュフソルトが美味い。以前ここでいただいたのが衝撃で、思わずアマゾンで買ったもん。
オリジナルドレッシングはかなり酸味寄りなので好みは分かれると思う。さっぱりはするけど。

あと以前は気がつかなかった事。
サラダ(キャベツ)が凄く美味しい。
しっかりと締めて冷やしてあるからか、シャキシャキ感と甘みがハンパない。
これならおかわりしたい、というかよくあるトンカツ屋のキャベツは多過ぎるし美味しくないから
あんなにいらないと思ってたけどこれなら全然食べられる。
と思っていたら
「おかわりいかがですか?」
勿論ですとも。
自家製ドレッシングは酸味やや強め。トンカツの脂を考えてさっぱりさせようという考えなのでしょう。


今回は牡蠣フライの評価です。
期間限定ですが滅茶苦茶美味いので、是非一度お試しあれ。
正直、このお店の中ではトンカツよりおススメかもしれない。
先述の通り、開店時間の来店でも昼の部には入れない恐れすらあるのでご注意を。
また、知らない方もいるかもしれませんが、食べきれない分はテイクアウト可。
パックに入れてくれます。
それしてくれるなら白トリュフソルトもパックしてほしいわ(笑)。
JR八尾駅を降りて徒歩5分程のところにあるお店です。
こちらでの評価も高く、評判はよく伺っていました。

この日もかなりの待ち。
記帳して待つ仕組みなので、少し席を外す程度なら出来そう。
1時間程度待ってようやく入店。
店内は奥に長いカウンターのみのつくり。
スタッフの方は狭さに反して結構居て活気があります。接客も丁寧。
入ってすぐのところでは惣菜も売られています。
厨房上の黒板やメニューにはこだわりや薀蓄がいろいろと書いてあります。


また、メニューが非常に豊富。創作意欲溢れる印象です。
とんかつ屋というよりは、とんかつメインの洋食屋のような。
注文はTOKYO-Xと特上ヘレカツの盛り合わせの定食(3890円)。
塩は2種類から選択できます。
TOKYO-Xは試験場で生まれた幻の豚として有名ですね。
肉は叩いた後に衣を付け、小さめのフライヤーで揚げていきます。

先に黒い皿に白トリュフソルトが盛られてきましたが、
この白トリュフソルトが香りが良くてとにかく旨い!
これだけでご飯3杯いけます。これ売ってくれないかな。

しばらくしてとんかつがやってきました。
網に乗ってやってきたのは意外とワイルドな仕上がりのとんかつ。
断面はほんのりピンク、表面にはしっとり肉汁の汗。
粗めの生パン粉で仕上げた衣はやや黒め。
最後の方だから揚げ油で汚れちゃったのか、と思いましたが他の方の口コミを見る限りはムラの予感。
衣は剥がれやすく少し油っぽく感じたかな。
TOKYO⁻Xはキメが細かく脂とのバランスの良い肉質です。
噛むとじゅわっと肉汁があふれてきます。肉自体の脂っぽさはあまり感じません。
りんごと玉ねぎのソース、オリーブオイルがありお好みでとのことのようですが、
白トリュフソルトがダントツで好み。
それ以外が単なる蛇足に感じるほどでした。
特上ヘレカツの方はよりレア気味の仕上がりで、確かに柔らかくジューシーでしたが印象薄。
それだけ前のTOKYO-Xの印象が強かったということか?

定食のセットでは赤だしが変わっているなと思ったら牛すじを3~4時間煮込んでだしを取っているのだそう。
フレンチ出身のご主人ならではというところ。
まろやかで面白い味だと思います。
自家製のお新香に乗った鮪節といい、ご主人は色々思いついたことをとにかく形にしたいタイプなのでしょうね。
研究熱心で味への探求心が豊富、その結果お客さんに喜んでもらうのを至情の喜びとしているのでしょう。


よくなかった印象も含め色々書きましたが、美味しかったのは間違いないです。
多少のムラッ気は忙しさのせいと考えるべきなのでしょうか。

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6位

竹屋 (唐津 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2014/05訪問 2014/08/07

明治創業・登録有形文化財の老舗鰻屋

唐津の街並みは歴史が深く風情のある建物が並んでいるのですが、
その中でもひときわ目立つ木造の建物がこちら。
大正12年に建てられたそうで、国の登録有形文化財に指定されています。
と同時にこのあたりでは非常に有名な鰻の名店でもあります。
店内に案内されますが、店内の雰囲気がまたすごい。
レトロで大正ロマン溢れる・・・なんて軽い言葉じゃ表現しがたい落ち着いた良い空間です。


注文は鰻丼の並(4切れ)肝吸い付(2460円)。
時間帯的にお客さんが少なかったためか意外と待たずにいただけました。

丼は小振りですが結構しっかりと量があります。
鰻はプリプリとしてしっかりとした身。
関西風で蒸さずに直接炭火でじっくり焼かれたためか脂が落とされています。
そんなに柔らかい感じではないためこのあたり好みは分かれそうですが、
個人的には好みですしレベルは高いです。
地元ではこのクラスの鰻には出会えないんですよね。
皮がややぶよぶよに感じたのは養殖なので仕方のないところか。
たれはやや甘めですが気になるほどのバランスではありません。
ご飯には全てにタレが染みておりムラがありません。
反面、白飯部分は全くないため、丼の中での逃げ場はありません。
お吸い物やお茶を飲めば済むんですけどね。
肝吸いの肝は大きくくにゅっとして比較的しっかりした食感でした。
あっさりめで上品な味わいでした。
木の芽の香りも良いアクセント。

漬け物はしその香りが効いたキャベツの浅漬け。
浅漬けと言うより、軽く塩揉みしただけかというくらいの超浅漬けです。
さっぱりしていて濃い味の鰻の箸休めには良いかも。


鰻もお店の雰囲気も良いお店です。
脂が乗ってふっくらしたのじゃなきゃダメだ!
という方以外にはおすすめできます。
通し営業なのが地味に嬉しいです。

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7位

サ・マーシュ (三宮(神戸市営)、神戸三宮(阪急)、三ノ宮(JR) / パン、サンドイッチ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/10訪問 2014/11/14

焼きたてパンの旨さったら

コムシノワさんから独立された人気店で、
カセントさんでもそのパンが使われているとのことです。

開店時間、飛行機の時間に追われながら来店。
三ノ宮駅から徒歩10~15分くらいでしょうか?
生田神社の裏通りを真っ直ぐ上がっていったところにあります。
開店前から数人の待ちが出来ていました。
オープン時には柵が開き、細い通路を通って入っていきます。
街に馴染んでいてお洒落なテラスもあり、こちらでも食事を楽しめるようです。


こちらでは注文して取ってもらう方式ですが、
カウンターとは違い、対面方式で店員さんが取ってくれます。
店員さんに聞きながら選ぶのですが、種類が多すぎて一々聞いてられない上、
聞いてくれる店員さんには当たり外れがありそう。
試食用に配って回ったり、サービス自体は良いようです。

種類はとても多くあり、本当に迷います。
ちなみに満遍なく売れているのでどれが人気というのは無いそうです。
ハード系のライ麦パンが焼きたてとのアナウンスなので慌ててそれをチョイス。
そのため商品名も金額も分からず。
しかし、焼き立てが美味しそうで思わずすぐに食べてしまいました。


ライ麦のハード系を2種類選んだのですが、
共通しているのはライ麦の香りが抜群。
そして外側がかりっと、中はふっくらしています。

まず手にしたのはチーズとサラミのパン。
焼きたてなのでこくのあるチーズが熱々でとろけて、ああ美味しい。
サラミもちゃんとしたもので、旨味たっぷり。
これは焼き立てで本当に良かった!

いちじくのパン。
中にはいちじくが本当にたっぷり入っています。
仄かな甘味が程よくマッチしています。

もうひとつ、名前は忘れましたが要はフレンチトーストです。
結構甘めの味付けで好みを選ぶかも。
個人的にはそんなに嫌な甘さには感じませんでした。
中までしっかり液に浸けられ、ふわふわと柔らかいです。


どれも美味しくハズレが無いです。
そして、やっぱりパンも出来立てが旨いんだなあと実感。
おすすめはなんでも良いので焼きたてをいただく事かな。
でももう少し吟味して色々選びたかったなあ、
ってこちらのスケジュールの問題なんですが(苦笑)。

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8位

ブレッドアーエスプレッソ (五島町、桜町、大波止 / パン、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/10訪問 2014/11/14

行列のできるハード系の人気店

噂の人気店に開店直後に来店。
しばらく休業→最近再開したそうです。

路面電車の五島町駅から歩いて5分、少し迷うので長くて10分程かな?
コンクリ打ちっ放しの殺風景な建物ですが、人だかりで分かります。
開店から行列、注文方式なので外まで待ちが出来ています。
カウンターから無くなっても一応確認してみてください。
カウンター下や裏から出してくれたりします。
なので、
「前の客、一人で同じの何個も注文するんじゃねーよ!」
と思うのは止めしょう。by経験者
店名の通り、エスプレッソも一緒に楽しめる模様。


・アールグレイ(170円)
まず生地が旨いです。小麦の香りがとても良い。
以前、
「小麦に香りなど無い!」
と言い切った某店のご主人に食べさせてやりたいくらい(笑)
そしてアールグレイの香りも豊か!
外は硬くカリっと、中はふっくら。
硬すぎることもなく、個人的には理想的。
仕込まれたシロップ?(練乳かとも思いましたが)がまた良い!
噂通りの美味です。

・バニラ(140円)
ハード系メインのこちらでは珍しいのかな?
食パンのミニチュア版のようなビジュアル。
こちらもバニラビーンズの粒がたっぷり。
甘いバニラの香りが広がります。
意外にも甘みは付いていませんでした。
(生地自体はほんのり甘いですが)
ふっくら、もっちりとして心地よい食感。

・ゴルゴンゾーラ(480円)
た、高い。
そんなに大きくもないパンなのに、かなりの高額です。
手に取ってみるとゴルゴンゾーラ特有の臭いが凄い。
で、一口。
これは凄い!ゴルゴンゾーラがたっぷり練り込まれています。
仄かに香る、とかそういうレベルでなくゴルゴンゾーラ全開です。
小麦の香りも勿論しっかりとしています。
中はブルーチーズの青カビがたっぷり。
多分、ダメな方はとことんダメだろうと思います。
(そのためあえて「臭い」と表記しました)
ただ好きな人には堪らない。


全体的にとてもレベルが高いです。
長崎の朝はこれ一択かも、と思えるくらい。
長崎の中では、という意味ではなく本当に高レベル。
是非全種類に手を出してみたいですね。
お目当てがすぐに売り切れる恐れがあるのが珠に傷か。

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9位

シンズキッチン (近鉄日本橋、日本橋、難波(南海) / インド料理、インドカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/05訪問 2014/09/22

土日限定のビリヤ二はハイクオリティー!

地下鉄日本橋駅を降りてすぐにあるインド料理の人気店です。
駅の出口から降りてすぐはナビを使ってすら迷いました(笑)。
焼鳥屋の某貴族のあるビルだったかな?
お店の隣はバーになっていて、夜にDJプレイをしながらお酒を出すお店になっているようです。
閉店間際だったため、お客さんは少なめでした。


注文は土日限定のビリヤニ。
インド風サラダ(?)のライタとカレーグレービー、ドリンクまでついて1000円と安価。
この日はチキンビリヤニ、カレーグレービーはマトンでした。
やってきたビリヤニの盛り方はメニューの写真同様汚いです(笑)。
こんもり盛られた上には輪切りにされたゆで卵が。かなりのボリュームです。
ぱらっとしたバスマティ米からはスパイスが散見され、非常に香り高く美味しいです。
この香り高さがインド料理の魅力のひとつですよね。
中のチキンは大きく、ホロホロと柔らかいです。

マトンカレーはマトン特有の臭いはありますが、スパイスで緩和されています。
油がたっぷり浮き、コクがあります。
辛さはノーマルでもかなり辛め。旨辛です。

ライタには刻まれた野菜がたっぷり。
ヨーグルトたっぷりでまろやか、食べやすいです。

ドリンクは選択制、マンゴーラッシーでさっぱり。


ちなみにタンドリーチキン(400円)は鉄板に乗ってきました。
下には焦げ付かないようにかキャベツが敷かれています。
炭の香りが程よく、味が良く染み込んでジューシーです。


どの料理もレベルが高い、良いお店ですね。
店内はダイニング然としていますしメニュー表もチープですが、料理自体はバランス良くまとまっています。
インド料理の経験値はそんなに高くないのですが、こちらはオススメできます。
辛いのが苦手な方は注意が必要かも。

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10位

日本料理 川島 (唐津 / 日本料理、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/05訪問 2015/04/22

ベスト朝食のひとつ!ざる豆腐と厚揚げの旨さがハンパない

唐津駅から徒歩数分、京町商店街にある豆腐料理屋さんです。

創業から200年余、寛政年間の頃から唐津城の藩主に献上していたそうです。
朝・昼・夕の4部制の営業(当時は夕無しの3部制)で、1575円、2100円、2625円の3コース。
違いは焼き魚、刺身の有無のようです。
出来立てのざる豆腐を味わうには8時に行くのが良いようで、この日も8時に伺いました。


豆腐屋の横に小さな入口があり、奥に入っていくと店内は高級感漂うカウンターが。
座ってしばらくしているとご主人がやってきて始めますとのこと。


ごま豆腐
ごまの風味が豊かでなめらかです。
だしに浸かって、また上に乗った山葵で上品な味わいです。
ただしこれは大豆を使っていないですけどね。

おから炒り
ゴマ油の風味が良くパサつき感もありません。
しみじみ美味しいのですが、正直、他の料理が印象に強すぎてやや印象薄。

豆乳
一口分だけ入っているのですが、これが臭み0!
こんなに違うものかと驚きました。
苦手な方でも全く問題ないかと思います。

ざる豆腐
濃厚な味を持つ国内産の「ふくゆたか」の大粒、上位クラスのみを使用しているそうです。
自給率の極めて低い大豆で国産は驚き。
水に晒さず掬ったざるの目から豆腐に含まれる水分が自然に脱水され、大豆をストレートに味わえます。
それをおたまで掬って貰いいただきます。
ちなみに豆腐と厚揚げはお変わり自由です。
塩を一粒だけ落とすか醤油かでいただきますが、温かい出来立てのざる豆腐は美味しい!
甘くてなめらかクリーミー!
途中、「こういう食べ方もある」とオリーブオイルとブラックペッパーでいただきましたが、
急にイタリアンっぽくなりますが、こちらも美味しいです。
ただ個人的にはシンプルに塩がベスト!大豆の甘味が引き立ちます。

厚揚げ
うっすらと纏った衣がからっと揚がり、
中の豆腐も熱々でそのまま食べるよりも少しとろんと感じて美味しいです。
衣を付けて揚げるだけでなんでこんなに変化するのでしょうか。素晴らしいです。

うずみ豆腐
だしに浸された麦飯+わさびの下には豆腐が!
プチプチとした触感の麦飯と豆腐の食感の違いを楽しめます。
お茶漬け感覚でいただきます。

味噌汁
赤だしの具もざる豆腐。
丸みがある赤だしにふわふわの豆腐、
味噌汁には最高の具ですね。

デザートは豆乳プリン。
こちらも臭みが一切無く、甘さ控えめでじんわりと美味しいです。

とまあ豆腐尽くしです。


豆腐の底力を思い知りました。
朝食はしばらくこれを続けてもいいなと思うくらいです。
これは日本人じゃないと理解できない味なのかな。
他の方も書かれていましたが、お店の造りは一流なのに
接客はそうでもないのは少し残念。
決して荒い訳ではないのですが、おかわりしたいのに誰もいない、等の状況が多かったです。
あくまで豆腐屋のついでのような扱いというか。
いやそうなんですが。それでももう少し気付きは欲しい気はします。

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