Légumeさんのマイ★ベストレストラン 2013

Légumeの食べ歩き

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ワインレストラン ドミナス (東銀座、銀座、築地市場 / フレンチ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥2,000~¥2,999

2014/12訪問 2014/12/24

手の込んだ一品にぴったりのワインを合わせるマリアージュが素晴らしい

神田にあった時にちょくちょく行っていたお店。ランチは日替わりだったが、赤ワインカレーとフォアグラ丼はいつもあって、この2つを交互に食べていた。

赤ワインカレーは、大量の玉ねぎを炒めて半分くらいになったところに、栓を空けてしまったハウスワインを入れて煮込んだカレーだと聞いた。手間がかかっているので、当然おいしい。ワイン色をしているカレーである。

フォアグラと鶏の照り焼き丼は、ローストした鶏にポアレしたフォアグラがのって、値段はちょっと高いが、お昼にはちょっと贅沢なメニューである。

夜はジビエが有名で、季節になると、羽のついたままの鳥が置いてあったりする。ここでは、羽をむしるところから始めるのだそうだ。人数を集めて、一羽で注文してみたい。

2013年11月: ずいぶん時間がたってしまったが、やっとジビエの季節に夜、訪問することができた。

もうお昼はやっていないのだそうで、早くから来ていた両隣のお客さんが早く帰ってしまったので、ご主人がいろいろなお話をしてくださり、とても楽しいディナーになった。

おまかせコースでメインはジビエでお願いしていたが、まず最初に出てきたのが、とらふぐのテリーヌ。これは、想像を絶するおいしさで、皮などの部位もしっかり使って、歯ごたえも身のおいしさもたっぷりあって、スパークリングではなくRullyを合わせたのが、ばっちりだった。

ここで、ローズマリーのパンに、噂のシューパンが登場。シューパンはテイクアウトもできる。

続いて、前菜だが、これまた手の込んだ一品の数々で、興奮した。まず、〆鯖ににんじんのマリネ。にんじんはオレンジだったかな、甘いソースでマリネしてあって、おいしい。鯛のタルタルは歯ごたえがよく、伊予美人のパテは、白ワインと赤ワインで2色だったが、ねっとり感がよく、とてもおいしかった。そして、自家製のスモークサーモンのサラダに、知床豚に濃厚なソースがかかったものの、全6品だった。

赤ワインをご主人と相談して、ピノノワールに決めた。Au Bon ClimatのTsubakiラベルの2012年。あけたてのときは、メニューではいちごの香りとあったが、バラの香りのようだった。これが、開くと、ラズベリーの香りがした。これほどはっきり香りがわかるのははじめて。

さて、いよいよメイン登場。今日はジビエ好きの友人を満を持して呼んでいたので、山うずらとライチョウのローストにしていた。

ご主人から、ライチョウは、高地に住んでいて、松やにを食べるためにそれが肉にたまっていくので、足を最後に食べるのがよいと。時計回りに、胸、手、もも、足となっていた。

独特の匂いがあり、これがライチョウかと思わせる。部位の違いも楽しみながら、フィンガーボールを出してもらって、かぶりつきで食べる。

山うずらは、ライチョウと比べると、ぐっと上品な感じに思えるが、やはり山鳥の香りがした。

ここで相当満足だったが、かつてランチでよく食べた赤ワインのカレーを〆に出して頂く。

大変だからランチはやめたのだと話されていたが、この手間のかかるワインカレーはしっかり作っているとのことで、神田時代のお店を思い出しながら、おいしく頂いた。

まだ、ワインが残っていたので、チーズを盛り合わせでお願いした。ウオッシュのものも、きつすぎずよかった。

総じて、手の込んだ一品をワインに合わせて出して頂く、まさにマリアージュがすばらしい。

ご主人と話していて、ジビエが好きなら、青頸を食べるのが王道だということになり、シーズン中に再訪することにして、今日は完食。

2013年12月: 約束どおり、青頸鴨を食べに再訪。連れの方は、15年ぶりに解禁になったという、ブルターニュ産乳のみ仔牛ヒレ肉のローストに。

おまかせの前菜をご主人が説明してくれたところ、一品目がわかさぎだったのだが、連れの方にどうしても、前回おいしかった、とらふぐのコンフィを食べてもらいたかったので、チェンジ。これにあわせるのは、当然、シャルドネ。Au Bon Climatのシャルドネは、独特の香りで、よく合う。

おまかせの前菜は、ガーリックをまぶしたマグロ、オイル仕立てのハマチ、ピノノワールで味付けた鯛、バルサミコの鴨、そして、自家製うずらの卵を使ったサラダ。この一品ずつの仕上げのこだわりには恐れ入る。

ここで、また前回と同じAu Bon ClimatのTsubakiラベルの2012年をお願いした。前回1本持ち帰ったが、家では再現できなかったとお話したら、ご主人が、デキャンタージュして、変化を何段階にも味あわせてくれた。

メインの青頸鴨は、なるほどこれが王道かと思う味と香で、特に皮の際の鴨の香りがしっかりする部分がとてもおいしかった。

乳のみ仔牛のローストは、目をつぶって食べたら、牛肉だとわからない独特の味だった。2色の付け合せは、伊予美人を使った、白・赤ワインで紅白に味をつけたもの。これだけでもおいしい。

ここで、〆カレーをもらって、チーズで残りのワインをゆっくり飲んで仕上げ。

今日は、シューパンをテイクアウトして帰った。

今年のジビエはこれで終わりだが、ぜひ毎月通って、季節の味を味わいたいと思う。

2014年1月: ジビエシーズン終了後第1弾。今日もメイン以外はおまかせのコース。

今日のスタートは、わかさぎのエスカベッシュ。南蛮漬け風だが、なんとも軽い。わかさぎの独特の感じが好きではないのだが、これはおいしかった。

楽しみのオードブルは、ブルーチーズ、りんご、くるみのサラダ、皮目をあぶった鯛のタルタル、鶏レバーにフォアグラを加えたムース、豚足を入れた牛肉とフォアグラのパテドカンパーニュ、そして知床豚。

今日のヒットは、フォアグラを加えたなめらかなムースにパテ、そして鯛のタルタルが絶品だった。

ここまでのワインは、Au Bon ClimatのXXX Anniversaryのシャルドネ。けっこう独特のくせ、これがカリフォルニアの特徴とシェフは言うが、ある。

ここから先は、ピノノワールということで、CALERAのJosh Jensen Selection。果実味がはんぱなく濃い。

今日ははじめて魚料理が入って、サーモンの低温コンフィの下にトマトパスタという一品。このサーモンはとてもおいしかった。パスタはいらないくらい。

メインは、今月のおすすめの牛さがり肉のシャリアピンステーキ。大きなさがり肉をシェフがさばいているのが見える。玉ねぎに漬け込むのだが、シェフがワインに合わせて、ピノノワールで調理してくれた。こうした料理とワインのマリアージュが本当にすばらしい。フレンチではじめてのさがりだったが、柔らかくてワイン風味もいいね。

そして、これもはじめてのデザート。スイートポテトシフォンとヨーグルトアイス。あっさりしたアイスと軽いシフォンがあっという間になくなってしまった。

今日は3人だったので、ワインもボトルで2本空けたが、料理は肉のメイン一品でおなか的には満足かな。

2014年3月: 今回は、HPで見たマリアージュコースのメニューが気になり、いつものパターンと変えて、マリアージュコースに。

最初のアミューズはタルタル。ワインは、メインで飲むボトルを、ご主人おすすめのとっておきのピノと決めたので、The Eirie Vinyards Pinot Gris 2012をグラスで。

前菜は、鳥のサラダ、美食家風。鴨のむね肉、仏バンデ産のホロホロ鳥、うずらもも肉のスモーク、鴨もも肉のコンフィに、知床豚の組み合わせだったと思う。どれも、それぞれ味の違いがわかるように調理してあり、すばらしい。

ここで、今日のメインとも言える、赤の抜栓が始まる。Ribbon Ridge 2004 Pinot Noirは、数十本しか入らない貴重なもの。一口飲んで、こんなに濃いピノは初めてとの印象。変わっていくところが楽しみ。

そして、普段は決して注文しないが、写真で見てどうしても食べたかった、ノルウェー産サーモンのディル・ピノマリネ、ミーキュイでサワークリーム添え。一口目に感じる和風の香り、ご主人に聞いたら、コブじめをしてから、ピノノワール100㏄くらいを使ってマリネしたものを、低温コンフィにしているとのこと。ほとんど刺身を食べているような感覚で、昆布とピノの香りがとてもよい。

メインは、ハンガリーの国宝、マンガリッツァ豚。その肩ロース肉のステーキに、ワサビとナンプラー醤油のソースというもの。見た目にも脂がありそうだが、その通り、脂の味を味わうのがよさそうだ。ソースはあっり仕上げてあり、肉の旨みがよくわかる。ちょっと食べたことのない味。しかも、ご主人が出してくれた、ピンクの塩。岩塩にしても色が濃いと思ったら、ピノノワールで炒った岩塩で、これだけ舐めてもおいしい塩。これをつけて食べるとさらに肉がひきたつ。

我々はどうしても食事中心でワインが後手後手になるので、いつもチーズをはさんで、じっくりワインタイム。時間がたつと、さきほどのピノノワールはさらに濃厚さを増していた。

今日は、グラスでHESTIA 2009 Merlot。これもエキス分が濃い、メルロで、とても好み。

〆にいつものワインカレー。これを始めて食べた友人は、感激していた。確かにカレーだが、カレーでないと。

最後は、デザートを3人ちがえて、シェア。私は桜のアイスとシフォンの組み合わせ。私も大好きなヌガーグラッセや、リンゴのソルベもおいしかった。ダブルエスプレッソで〆て今日も完食。

このマリアージュコース、ワインの方のマリアージュも併せて、大変お値打ち。今日もシューパンを持ち帰り。

2014年4月: 今日は、フランス・ブルターニュ産の活きたオマールが、輸入元の都合でもう入らなくなるので、1週間の限定で出血ディナーをやると聞き、訪問。前回、ご主人から、ロブスターとは別物、見る目が変わるよと言われていたので、そのうちにと思って居たら、1週間限定で終わりというので、急きょ友人に頼んで予約したもの。

せっかくというか最初で最後かもしれないので、一人一尾のコースでお願いしておいた。ワインは、やはり、メインのオマールにはピノ・ノワールを合わせるということで、最初に白をグラスということになり、Pacific Rim Riesling Wallua Vineyard Biodynamic Cuvee 2010を。ふだんシャルドネばかりで、久しぶりのリースリングはとても香りがよかった。

アミューズは、駿河湾の生桜えびをシャルドネでマリネしたものと新玉ねぎのムース。ほとんど塩だけと思われる味付けでスープのよう。

次はいきなりオマールなのだが、今月のおすすめでもある、路地物のアスパラをソテーしてスープ仕立てにしたものを入れては?とのことで、お願いした。アスパラは、あぶってある感じで、スープに浸かっていてもごりごりっとした歯触りがたっぷり残っていて、おいしかった。なんと言っても、このコンソメがすばらしかった。思わずおいしい!と言ったら、ご主人が、コンソメにはシェリーがばっちりだよと。使っているのは、マンザニーヤらしい。上に乗っている鶏のベーコンも自家製で、これだけを前菜で食べてみたい。

さて、ここで活きたオマールが登場。活きているオマールを見せて頂き、しばし鑑賞。思ったより小ぶりだが、身が締まっていそう。調理は、赤ワインポワレということだが、まさにビスクを飲んでいるような仕上げ。しっぽの方の肉を食べてみると、ご主人の言う通り、身が締まっているだけでなく、味が濃い。確かによくあるロブスターや伊勢海老の味とは別物。フィンガーボールを出してもらって、身を外した殻もしゃぶる感じで、パンでお皿を磨くかのように、じっくり完食。満足げに食べていたら、ご主人が、一尾にしてよかったねと。その通り!

合わせたワインは、Sokol Blosser 2010 Pinot Noir。オマールの味噌の味とばっちりの相性だった。

ここで今日は力尽きてしまった。デザートは、抹茶のシフォンとごまのアイス。お茶は、ローズヒップ。

この半年、ライチョウから始まり、ご主人のお薦めを食べてきたが、残り半年で一周するのが楽しみだ。この活オマールは、クリスマスに限定復活するというので、またぜひ味わってみたい。

2014年5月: いつも私だけおいしいものを食べているので、今日は祝日で全員そろったこともあり、家族全員でランチに訪問。ご主人に、一度お昼のリゾットを食べに来てよと言われていたこともあり、私はリゾット狙いだった。

ということで、私はパルミジャーノチーズの赤ワインリゾット、あとは、サーモンハーブマリネと春野菜のトマトスパゲティ、津軽鶏のもも肉のスモーク丼に、黒毛和牛100%のハンバーグにした。

最初に出されるサラダのごまドレッシングは、胡麻和えを食べているような風味とあっさり感で、家族にとてもウケた。グラスワインの白をお願いしたが、これまた香りのよいシャルドネでお昼でなかったら、もう一杯いきたいところだった。

さて、メインのリゾット。これは、ただものではない。どうにも説明できないが、今まで食べたリゾットで一番おいしいのは間違いがない。みんなひと口といいつつ、家族ががっつりもっていく。あえて言うと、とても自然な感じというのがコメント。うん?と思って食べているうちに終わってしまうという具合。これは再度訪問して、じっくりまた食べてみたい。

津軽鶏は、もも肉がっつりという感じで、スモークが野菜にもきいてよい感じ。ハンバーグは、デミグラソースにおそらくカレー粉だと思うのだが、香りがあって、おいしかった。パスタは、マリネしたサーモンはつまむと切れてしまうほどのやわらかさで、たっぷりの野菜とのアンバランスな感じで食べさせる感じ。

ここでミニアイスと紅茶で終わるべきところを、せっかく家族できたからと、デザートメニューに進む。私は、ディナーで気に入ったヌガーグラッセ、あとは、ガトーショコラ、いちごのチーズケーキ&アイスと、これもディナーで食べた和三盆の抹茶シフォン&黒胡麻アイス。デザートは小さ目のピースなので、我々くらいにはちょうどよく、おいしく食べられた。

ウィークデイのランチに通うにはちょっと遠いのだが、これはリゾットのために遠征する価値がある。

2014年5月②: GWで気に入ったランチのために2人で再訪。初めての方には、パルミジャーノの赤ワインリゾットを薦め、私は牛カイノミステーキ丼に。

リゾットは初めて見ると、量が少なく感じるが、パルミジャーノが濃厚なので、これでけっこうなボリューム。いっしょに出されるパンでソースをからめ取ってちょうどよく終わる。

カイノミ丼は、他の肉料理と同じく、キャベツ、玉ねぎ、ピーマンを炒めたものがどっさりしいてあり、カイノミは歯ごたえもあって、おいしい。野菜の下にあるごはんも雑穀米で、とにかく食べごたえがある。でも、次回は、またリゾットかな。

2014年5月③: 前回のランチのメンバーにもう一人加えて3人で訪問。初めての同僚と私は、ランチコース、前回ワインリゾットの同僚は、カイノミ丼に。

コースは、前菜が4品。ホタルイカとしめじのマリネ、鴨肉コンフィのサラダ、地中海の殻ごといける海老と日本の海老の組み合わせ、豚頭肉のパテ。殻ごとの海老とパテが特においしい。

リゾットは、てっきりパルミジャーノの赤ワインリゾットを予想していたら、オレンジ色のリゾットが登場。ほんのり酸っぱい感じは、トマトも入っているようだが、パルミジャーノはしっかりきいている。肉は豚ほほ肉で、これもほくほく。

これで終わった気になっていて、フォカッチャでリゾットのソースをきれいにしていたら、メインが登場。牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。フォークでさけるほくほくさで、とてもおいしい。

これにレモンのプリンとアイスのデザート+コーヒーも出て3500円は、まったく夜のディナーコースの内容。ランチメニューにワインを一杯というお客さんがちらほらいるが、うらやましく思った。

カイノミ丼を食べた同僚は、今日は固まり肉で、野菜も下にたっぷり、その下が五穀米と、食べでがあったようだ。

今日は、2人がフォカッチャとシューパンを両方テイクアウトして帰った。 

2014年6月: 5月はランチに3回行ったので、ディナーはお休みだった。今回は、アミューズ+オードブル5品盛り+メインを選ぶコース。デザートが要らない向きには、このコース3200円はとてもお薦め。

今日のスタートは、グラスのシャルドネで、アミューズはコーンスープにコンソメのジュレがちりばめられたもの。この組み合わせは新鮮だった。

私にとってはメインともいうべき、5種盛りのオードブル。今日もまた技を見せてもらった。まず、オリーブかと思ったのは、ご主人お得意のシャルドネ・ピノを使って燻製風に仕上げたうずらの玉子だった。わかさぎは、南蛮漬け風でサラダにのって、鯛のカルパッチョは、食べるとやはり昆布〆でひと味違っていた。真ん中のサーモンはスモークだが、この味の深味はなかなか。そして、鴨肉のパテは、皮に近い部分の肉がとてもおいしい。

今日は、迷った結果、飲みなれたAu Bon Climat ”Tsubaki" Label 2012。これはなんといってもお薦め。

さて、メインは、予定では、ノルウエーサーモンのディル・ピノマリネのつもりだったが、今日はディルじゃなくて、ベルのハーブで仕上げるよということで、かなり迷ったが、お初のイベリコ豚首肉のステーキ、柚子胡椒と赤ワイン塩添えにした。

連れが、サーモンにしたのだが、出てきたのは、なんとウニソース。一口もらったが、ウニを使いながら、濃厚なようなあっさり目に仕上げるソースはさすが。個人的には、マリネの下味がしっかりわかる、いつもの方が好きかな。

イベリコ豚の首肉は、耳を食べているような感じの食感が新鮮で、噛むと旨みもあって、これはおいしい。けっこう脂があると言われたとおり、てかてかしている。肉の半分が脂身という感じだが、ここの脂がまたおいしかった。柚子胡椒や赤ワイン塩が添えられているのだが、そのまま食べるのが一番おいしかった。

今日はピースが小さめだったので、〆カレーを追加。ナッツの香りがよくて、ちょうどよい〆。

今日も、楽しませて頂きました。

2014年8月: 7月の夏トリュフのリゾットを食べに行きたかったのだが行けず、8月になってしまったと思っていたら、思わぬお誘いがあって、しかも場所はドミナスと聞いて即参加。

マリアージュコースだが、4人なので、今日は、白・赤1本ずつ行こうということになり、まずは、酸味の強くないシャルドネが飲みたいとのリクエストがあって、Flora Springs Barrel Fermented Chardonnay 2010を出してもらう。樽香が強く、とても気に入ってもらって、このチョイスは大正解。

アミューズには、焼き枝豆のシャルドネ&ピノノワールマリネ。枝豆をこんな風にマリネして食べるのも初めてだが、白・赤それぞれに漬け込んであるのがすごい。それぞれのワインの味を感じながら、皮ごと吸い取る感じで味わう。

次のポルチーニ茸とキノコのテリーヌが秀逸だった。ポルチーニは夏が旬とも聞いたが、とても香りがよく、上にかけてあるピスタチオオイルがまたよい。これは、1年間のメニューの中でも夏の逸品であることは間違いない!また、シャルドネの塩が添えられていて、ピノノワール塩とはまた違う香りで、塩だけ舐めてしまった。

次は、モンサンミッシェルのムール貝のシャルドネマルニエールなのだが、私はダメなのだとお伝えしておいたら、代わりに出して頂いたのが、なんと、7月のコースにあって逃していた、夏トリュフのピノノワールリゾット。初めての方も2人いたので、味見してもらったら、やはり初めての味だとのことだった。トリュフを味わいつつ、リゾットといっしょに食べてみる。うん、これは最高だ。

ムールの方は自分は食べていないのだが、シャルドネ仕立てとピノノワール仕立ての両方が出る、ムールのコースもやるそうだ。

ここで、ワインをピノでお願いして、Cambria Pinot Noir 2013に切り替え。

メインは、本当は四元豚だったのだが、今日は満席なのに無理して入れて頂いたこともあり、食材が足りなくなったそうで、骨付き仔牛ロース肉のポワレにチェンジとなった。しかし、これも、ワインを使ったソースがとてもいい。

続いて、〆カレー。かなり満足しているが、まだデザートがあり、今日は、カラメルプリンにした。ヌガーがのっていて、プリンは割りとさっぱり。半数はレモンプリンに。

今回のマリアージュコースもとても値打ちのある内容で、とても満足度が高かった。暑い夏が終われば、秋の食材が楽しみだ。

今日はシューパンを持ち帰り、暑いので、冷凍に。

2014年8月②: 今回は、帰省で取り残された家族2人で食事。満席だったが、例によって奥の間を空けて頂き、着席。

メインを選ぶコースで、アミューズはスイカのガスパッチョ。垂らした生クリームが塩辛く感じるくらいに甘さとのコントラストがよい。ワインは、EROICA Riesling 2012。香りが抜群によい。

オードブル5品盛りは、焼き枝豆のシャルドネ&ピノノワールマリネ、鯛の昆布じめカルパッチョ&スモークサーモン、マグロのマリネ、しじみのサラダにうずらの燻製2種。

枝豆とうずらは前回も出してもらって、白赤ワインのしみ込んだ味がすばらしい。カルパッチョはおなじみの昆布締めで、これは言うことなし。そして、サーモンが、今日はディルが効いていて、さわやかに食べられた。マグロはドレッシングで軽くあわせてある。意外な一品が、しじみのサラダ。赤ワインに漬け込んだような黒くなったシジミを食べてみると、ここもやっぱりマリアージュさせてますね。こういうものは、大人だろうが子供だろうが、食べて美味しいと思うわけで、そこがすばらしいところ。

赤ワインをVrai CoteのPinot Noirに変えて、メインは、家族はランチのハンバーグの思い出が残っていて、今日もハンバーグに。でも今日のはフォアグラ入りハンバーグだよ。私は、ほぼメインを食べつくしているので、今日は唯一残っていた、NZ子羊ロース肉のポワレにした。

さすがにフォアグラが入っていると、ハンバーグもコクが違う。それでなくても、こちらのハンバーグはご主人が毎回進化しているのだと言っているので、毎回変化しているらしい。

私の子羊は、ロースだったので、しっかりした歯ごたえのある肉だった。ソースはちょっと濃いめだったが、フォカッチャにつけて食べてしまった。

ここで、取っておいたFrog's Leap Zinfandel 2011を飲み始めたら、もう一品ほしくなり、前回も最高だった、夏トリュフのピノノワールリゾットを追加でお願いした。これはもう今の季節だけのもの。秋にはトリュフをこんなに贅沢にふってもらえない。グラスで飲んでいるワインの方がずっと濃いので、これまたいい感じのマリアージュ。

デザートは、私はワインのまま、家族が抹茶のティラミスを注文した。ドミナスで食事をする限りは、コースで頂くのが圧倒的にお値打ちだが、たまには単品で追加すると、かなり自己満足度が上がる。

2014年9月: 今日は二人で、マリアージュコース。はじめてワインもマリアージュコースにしてみた。

今日は私のお気に入りのAu Bon Climatでだしれくれるという。最初の泡の次はChardonnay、赤は、息子さんの名前のついたKnox、娘さんの名前のついたIsabelleと2本のPinotの飲み比べ。Knoxの方がパワフルというが、どちらもエキス分が濃くおいしかった。

料理の方は、今月はモンサンミッシェルのムール貝の特集なのだが、私はダメなので、そこだけ違うものに。アミューズも、ムールのエキスを使ったものだったが、私は、アジとカタクチイワシに白ワインのジュレのアミューズ。アミューズであって、食べ比べさせてくれる心遣いがありがたい。

前菜は、鴨四味づくしのテリーヌ。真ん中にフォアグラ、囲むように胸肉のスモーク・もも肉のコンフィ・ひき肉があわせられている。それぞれを切って食べても、いっしょに食べるのもおいしい。

次に、モンサンミッシェル産のムール貝のピノノワールスパゲティ。モンサンミッシェルのムール貝は、小粒で味がよいらしい。私は、別に豚こめかみ肉のトマトパスタを作ってくれた。こめかみの肉などなかなか食べられないが、食感も独特で楽しめた。

そして、メインは戻りカツオのミーキュイ、サルミソース。昆布締めでエキスを凝縮させるご主人お得意の仕事に、ほろ苦い内臓ソース。これは、通なメインだ。カツオだが、肉を食べたような満足感があった。

〆カレーのあとは、デザート。連れは、グラッセ、私は和三盆と紅茶のブリュレに、今日はローズヒップのお茶で〆。

マリアージュコースは、本当に価格的にも味的にもドミナスのエッセンスがつまっているね。次回は、いよいよジビエかな。

2014年12月: ジビエの季節になったのに、いろいろあってなかなか来れない。そうしているうちに、12月で一時休業すると聞いて、とりあえず家族2名で訪問。マリアージュコースでお願いした。

ワインは、Soaveをグラスで。最初は、鯛とコンソメジュレに+志乃ざき産からすみをのせたアミューズ。からすみもさることながら、鯛の食感のよいこと。

続いて前菜は、お刺身盛り合わせドミナス風。昆布〆めにワインでマリネしたサーモン、ほたて、たこ、はまち、まぐろの5種。特に、サーモンはすばらしくおいしい。

ここで、フォカッチャとシューパンも登場。

メインの1品目は、銀だらのコンフィ、ピノノワールクリーム煮込みの大根添え。正直それほど期待していなかったのだが、これは秀逸だった。スプーンで食べられるように柔らかくコンフィした銀だらが、Soupe de Poissonにつかっている感じ。しかも、下の大根がおでん風になっていて、これは最高においしかった。これのおかげで、パンもお代わりしてしまった。

もうひとつのメインは、和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。これもやわらかく上手に仕上げてあったが、銀だらのインパクトがありすぎ。

ここで、〆カレーなのだが、家族より、しばらく食べられないので、リゾットを食べたいとリクエストがあり、お願いして作って頂いたのが、ワインチーズリゾット。これは、私の中では、Best of Bestのリゾット。

そして、普通に〆カレーを食べて、もうパンパン。

デザートは、一度も食べたことのなかった、チェリーのクレープに。アメリカンチェリーのジャムをはさみ、同じくコンポートを添えたもの。これもとてもおいしかった。

今日は、食べ過ぎ。でも、普通のフレンチなら、ここまで食べられない。食べた後もまったくもたれないこちらの料理は素晴らしい。ちなみに、おとなりに外人夫婦のお客さんがいたが、気に入って、今週3回目だとか。

そういう私も来週また、ドミナスコースでメインを変えて食べに来るのだが。

2014年12月②: 銀座ドミナスが今週でしばらくお休みに入ってしまう。しばらくムッシュの料理が食べられなくなるので、同僚と思いっきりディナーしてきた。

ワインは、いつもシャルドネが多かったので、今日はビオニエでスタート。アミューズは、トラフグの皮とアラのテリーヌ・アキテーヌ産のキャビアを添えて。これは、ふぐの煮こごりだが、この料理を初めて食べて感動して、こちらに通うようになったきっかけの逸品。その話をムッシュにしたら、いつもはシャルドネで煮ているところ、今日はスパークリングで煮たとのこと。酸味を足したということか。上に乗っているのは、からすみと珍しいフランス産のキャビア。これは、アミューズで済ませる一品ではない。

続いて、お刺身とお肉のオードブル盛り合わせドミナス風。今日は、津軽豚、津軽鳥、鴨、たこの吸盤、ふぐのオンパレード。どれも素晴らしかった。サラダに何気なく乗っているにんにくは、コンフィして燻製にしてマリネしてとここまでか!という手間をかけたもの。

先週も頂いた銀だらのコンフィ・ピノノワールクリーム煮込み。銀だらが続くので、ハマチに変えようかと言ってくれたが、これがいいと続けてもらったもの。今日は鯛もすり身でくわえてパワーアップしたとのこと。Soupe de Poissonで、出汁のよいこと。下にある大根が実は最高においしい。

ここで、赤ワインにチェンジ。La Cremaのピノノワール。そして、もうひとつのメインは、青頸鴨のロースト。鴨の骨から取ったブイヨンを煮詰めたソース。ハツ、ささみから、手羽、もも、足と時計回りに味が濃くなっていくように並べてある。これはフィンガーボールで手づかみで食べていく。

ここで、赤ワインをチェンジ。実はこちらでは飲んだことがなかったカベルネソーヴィニョンにしてみようということで、Hestiaの2012年。

そして、フォアグラの赤ワインリゾット。これはもうフォアグラはいらないくらい。言うことなしの絶品。

デザートは、連れには先週おいしかったチェリーのクレープを薦めて、自分はヌガーグラッセにした。オレンジカモミールのお茶を頂いて、完食。

この1年、ドミナスには四季を味わせて頂いた。しばらくお休みされるとのことで、新装開店を心待ちにしています。ごちそうさまでした。

  • トラフグの皮とアラのテリーヌ アキテーヌ産のキャビアを添えて
  • トラフグの皮とアラのテリーヌ アキテーヌ産のキャビアを添えて
  • お刺身とお肉のオードブル盛り合わせ ドミナス風

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