『釣り鯛の塩焼き。やはり美味い!』Sanurai Jさんの日記

大味必淡(そうでないのも亦楽しからずや)

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Sanurai J (50代後半・男性・岐阜県)

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ここしばらくまともな釣りが出来ていないまま秋になった。

三河湾、篠島周りのウタセ海老を使った真鯛釣りもようやく始まり、先日釣行
に出かけた。
そもそもそのまま唐揚げにしても充分美味い活き海老をエサにするのだから、
思えば贅沢な釣りではある。そんなエサを喰っている魚が美味くない訳も
ないだろう。
ただ、今回釣果は思ったより渋く、22~31cmの小鯛が10匹、47cmのgood
サイズが1匹、それにハマチとカンパチが1匹づつと相成った。

しかしながら、以前から述べている通り、真鯛は目の下一尺(全長約40cm)
位までが一番美味い。三河湾で釣れる真鯛に関して言えば、塩焼きにしても
刺身にしても何をしても美味いと思える真鯛のサイズは28cm~40cmだと
思う。
小さすぎても味わいに欠けるし、大きすぎても上品で芳醇な旨味が無くなる。

ともあれ、刺身、鯛めし、潮汁等、様々にその旨味を堪能した。
今回の小鯛は割と身も太く、期待をしながら塩焼きにしてみたが、まあその
美味い事。
単に「美味い」と言える魚の塩焼きはそう珍しくはない。が、美味いの先、+α
(ジューシーな身の芳醇かつ上品な香りと旨味・舌触りと後味の良さ等)が
あるのだ。こうなると「感動的な味わい」になる。

勿論、美味い魚を喰う為に、釣った後はちゃんと締めて、鱗と内臓、鰓を取り
出して一晩おく。調理前には一塩して10~20分程置き、その後水でサッと
流して水気を拭き取り、再度塩を振って焼く。
焼き過ぎない様、でも適度な焦げ目は付くよう、体液が若干残る程度に。
こうして仕上げられた釣り鯛の塩焼き、少なく見積もっても50回以上、200匹
近くは口にしている筈だが、今尚その味わいに感動する事が出来る。

「これに匹敵する魚料理を出してくれる店」というと、ちょっと悩んで
しまう。

大袈裟に聞こえるかも知れないが、それなりに処理された釣り魚・釣り真鯛の
美味さというのは、そういう物である。

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