まめぞうさんのマイ★ベストレストラン 2012

まめぞうのレストランガイド

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まめぞう (男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

2012年もたくさんの美味しい店に出会った。

京王線・小田急線沿線から6軒入ったのはこの界隈も捨てたもんじゃないぞといい発見であった。

1位:なんといっても経堂.ガラムマサラでのお店と一体になった用意周到なオフ会は最高であった。

2位:美味しいバスク料理でしかも定番しかおかない真摯さ素朴さに感動
3位:オヤジのフレンチ、サラマンジェは2013年銀座で勝負!
4位:魚の家、紹介してくれた築地人さん、クレヨン子さんに大感謝、奇跡の連鎖が続いた!
5位:白ワインの深みを教えてくれたカスレ、最高!
6位:6席のちっちゃなビストロ、日々の進化がうれしい
7位:LASさんのレビューを読んでいったら大正解、今や予約の取りづらい店に
8位:まじめなご夫婦二人のポーションの大きい料理を出す手作り感あふれるビストロ
9位:安定した美味さ、ようやく行けたフレンチ
10位:とらふぐをこれだけ安く提供してくれるなんて

マイ★ベストレストラン

1位

ガラムマサラ (経堂、宮の坂、山下 / インド料理、インドカレー、創作料理)

8回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2024/05訪問 2024/06/07

経堂:今夜も大繁盛♪

長年ここガラムマサラで店長をしていた
馴染みのビリヤニ君こと大澤孝将君が
コロナ禍でのハードなオペで
体調を崩し2020年ニートになった。
その後、周りの友人たちの応援もあり、
クラファンで店を立ち上げる。
https://camp-fire.jp/projects/view/416010

21年8月オープンの
「ビリヤニ大澤」
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13262438/dtlrvwlst/B483508022/
幸いビジネスは順調に立ち上がるが、
予約の取り辛い店となり、
ようやく行けたのが24年4月であった。

非常に健康的になっていた大澤君に感動し、
その報告にハサンさんに会わねばと
ハサンさんの帰国時に予約を入れた。

18時前に着いたらもう満席\(◎o◎)/!
とりあえず瓶ビールをお願いして
美女と乾杯♪

お店が忙しい合間にハサンさんと会話。
大澤君の話をしたら、
なんと私が行った2日後、
ハサンさんと大澤君は2人で吞んでそこで私の話をしたから
私が行った事は既にお見通しだった\(◎o◎)/!

大澤君が逞しくなったことを
ハサンさんと確認し合い、
新作の
牛と牛蒡とネギを串で焼いたねぎま
をいただいたり、
牛モツの鉄板焼きブリバジャ、
ラム、ダルサラダなどを楽しんだ後、
この日おススメという
マトンダルカレーをいただく。
合わせるのはライスでしょと
ターメリックライスでいただく。

また、
人集めして宴会やってよ
と云われたので
重い腰をそろそろ上げることにして
今宵もたくさん吞んで食べてご馳走さま。
半年ぶりに訪れたら、
ハサンさんが首からメガネを提げてる。

ん?どうしたの?
こないだ入国審査の書類を書こうとしたら、
字が小さくて見えない~

老眼になっちゃった~

それでも、
ハサンさんの創作意欲(パクリ?w)はいまだ衰えない。

ここに通うようになって11年だけど、
この日初めて食べた料理が沢山登場。

パニプリ(薄い揚げボール)には
マサラパパド同様、スパイシーサラダをのせ、
更に酸味のあるタマリンド水をかけるのが定番らしいが、
代わりにほぐしたサバ白子を気持ちスパイシーに。

気に入った和食屋の白子が美味しかったので、
それをアレンジ、
しかも同レベルの白子が手に入らないので、
その和食屋から分けてもらったとか。

寒い冬のスターターに、
大蒜の芽と川海老唐揚げ温かいスタミナスープ
どちらもほんの少しスパイシーで
身体が温まる。

感染症対策を逆手にとって、
昔のサバCanど~んのご自由大皿スタイルから、
フレンチよろしく取り分けスタイルに。

その中の新作で、
ビーフとネギ
ラムタンとベルピーマン
が上品に登場!

ビーフもラムも柔らかく絶品。

いずれこの中から
定番入りするものも出てくるでしょう。

生姜やゴボウを使って医食同源も考えてるし、
もちろん定番の、
パクチー牡蠣タンドリーラム
パクチー春巻レモンチキンカレー
も健在♪

吞んで、喰って、
そして時節柄静かに喋って
盛り上がった。

ハサンさん、
今宵も素晴らしい宴をありがとう♪
実に4年ぶりの再会である。
20年5月にコロナ禍の自粛営業で
店までテイクアウトしに行ったのだが、
その時応対してくれたのは
店長(当時)のビリヤニ君こと大澤君。

大澤君に聞いたら、
店主ハサンさんはインドに帰ってる間に
ロックダウンとなり日本に戻れず。
その間、大澤君が
必死にガラムマサラを守ったそうだ。

その後、
大澤君は心身ともに疲弊し、
店を辞め、ニートに。

一年経っても
コロナ禍の状況は大きくは変わらず、
飲食店は冬の時代に。

21年6月、
朝めし酒場 ナニコレ食堂
https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132201/13204844/dtlrvwlst/B438792926/
ヒロコさんと知り合った時に、
なんとヒロコさんは
ハサンさんとも大澤君とも
懇意だという事を知りびっくり\(◎o◎)/!

そしてその頃、
ヒロコさんを始め、
仲間から応援されていた大澤君が
復活しようと
クラウドファンディングに参加。
その記事↓
(スマホ版の方は
"ビリヤニ大澤"x"クラウドファンディング"
で検索するとすぐヒット)
https://camp-fire.jp/projects/view/416010

彼はそれで見事復活でき、
今や予約が取れない人気店、
ビリヤニ大澤
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13262438/
をオープンさせた。

ハサンさんと会えない間に、
ハサンさんに関係する人たちと
そういう触れ合いが出来たのは幸運、
私にとっては
ガラムマサラスピンオフシリーズのようなもの。

21年9月に
大澤君の復活話に感動して、
ハサンさんにメッセージを送ったら、
いつもなら二、三日経たないと
返信がないのに
数秒で返信(驚)

ビックリしたので聞いてみると、
丁度日本に帰国し、
2週間の隔離期間に入ったばかりで
超ヒマだったのだw

結局インドに8ヶ月足止めされ、
日本に戻る前にアメリカに渡り、
ノウハウを得てから、
インドに牧場を作ったという。

それからまた数か月、
この日たまたま
新しく出来た経堂の和食割烹を予約していたが、
その日がハサンさんの誕生日だと知る。
そして、
行った和食割烹で
前日ハサンさんが顔を出したことを知り、
思わず会いたくなり、
電話。

幸い19時半に2席用意できるということで、
早々に切り上げ、
駅前で花束を調達してから店に向かう。

4年ぶりの再会に
お互い満面の笑み。

席を用意してもらって店内に入ると、
店内は満席!
みな笑顔で美味しそうにガラムマサラの料理を楽しんでいる。

ラムラッシーW2つと
ブリバジャ
と注文。

例によって
ハサンさんのおまかせが始まる。

インドの赤ワインから出してくれ、
定番のパパドと一緒に乾杯♪

ラムラッシーWが出て来て、
ブリバジャも届く。

ラムラッシーはすっきりした甘さで
調子に乗って呑み過ぎると間違いなく潰れる。

ブリバジャは以前にもまして、
フワフワ感、旨みたっぷり。

パクチーラム
が出てくる。
さっぱりしたこの料理に合うのが
と出されたのが
カルダモン焼酎

これがまたさっぱりとして、
呑み過ぎて電車に乗ると箱根湯本まで行ってしまうw

最近の一番人気のカレー
マトンスペシャル
と新作でもうすぐメニューブック入りの
ネギチキン
を出してくれる。

ターメリックライス
を少し出してもらう。

マトンスペシャルの濃厚な旨み、
ネギチキンのさっぱりした旨み、

赤ワイン
カルダモン焼酎
をおかわり。

素晴らしい一夜を過ごさせてもらった。
ハサンさん
今日も本当にありがとう♪
感染症対策で始めた
テイクアウト/デリバリー”おうちdeガラム”、
当初はバタバタしてたそうだが
ようやく板についてきたという。
https://garammasala.official.ec/

店長のビリヤニ君に連絡して
注文。

パクチー春巻」(580円)
タンドリー砂肝」(580円)
ブリバジャ」(牛モツ炒め)(780円)
サバチーズカレー」(980円)
ターメリックライス」(250円)

約束の時間に到着してから
きっちり作り始める。
インド人らしい対応。
ここではせっかちは忘れてこの時間を愉しむ。

タンドリー系はできたてを店でいただいた方が勿論いいが、
ちゃんとお店でいただく味がきっちり再現。

お店でいただくより辛みが強いのは、
我々の好み知ったるハサンさんがこの日はいないので、
ノーマルベースで出されたから。
そうか、予約の時に辛みを伝えるべき。

ビール、レモンサワーと炭酸系がやっぱりよく合う。
旨味をたっぷり感じてご馳走さん。

後でサバチーズカレーに家の納豆を混ぜてみたが、
これも美味い。
カレーとサバとチーズと納豆のコラボに感動。
前回のオフ会レビューを読んでくださり、
ハサンさんの料理に興奮されたレビュアーさんからの
とっても強い希望で、またオフ会を開くことに。

その熱き心に答えようとコロそば会長が動いてくださり
盛大なオフ会を開けたことに感謝。

山口から届いたばかりの立派な鱸(スズキ)を丸ごとハサン焼きにしてくれたり、
イサキとアサリでビリヤニを作ってくれたり、
素晴らしいもてなし心。

初めて訪れた日に感動したタンドリーラム
あまりの美味さに三週続けてこの店に来て、
あきれられてハサンさんに顔を覚えてもらった。

この日もやっぱり柔らかくて美味しかったよ!
今夜も本当にありがとう♪
ガラムマサラにまだ行ったことがないという
小田急沿線に所縁がある方々にお声がけしての宴会。

定番メニューに加え、
キンメ丸ごとハサン鍋など、新作メニューも。

この店も人気に驕ることなく、
真摯に新メニューを開発する姿に奮い立たされる。

みなさん、満足していただけたでしょうか?

東日本大震災の後、
経堂の商店街あげての支援プロジェクトで
石巻のサバ缶を使ったたくさんの店舗のメニュー開発。

ここガラムマサラでも
その名も「Saba-can」を開発。
この日もいただく。

そして、その石巻の「木の屋石巻水産」が
ガラムマサラ監修の「ラムカレー缶」を製造。
遊び心と具現化力、大したものです。

http://okataco.hatenablog.com/entry/2018/02/27/131554
https://www.kibounowa.jp/seisan-kinoya.html
http://www.kinoya.co.jp/
予約して出かける。
今日はハサンさんがいる。
ビリヤニ君もこのところ定着している。

サッポロ黒ラベルがインド料理に一番合うような気がする。
http://kakaku.com/drink/article/good-beer/p02.html
コクが強くなく、キレも鋭くはなく、苦みも多くないところがスパイシーな食べ物に合うのかもしれない。

で、この日も2人で黒ラベルを4本飲んだ。
他の飲食店でこんなにビールを飲むこともない。

パパド:これでビールが進むんだなぁ。
パクチーサラダ:パクチー好きならこれは絶対。砂肝スライス、うずら卵、イチゴとの相性バッチリ。辛み無し。
タンドリーラム:中まで火が通るが非常に柔らかくて美味い。辛み無し。
ベグニ:豆の粉を衣にした茄子の天ぷら、あっさり。辛み無し。
サバソテー、インド風:八戸産サバの輪切りソテー、塩が強め、小骨あり。
ムール貝レモン:これは辛い。カットレモンに少し浸してやや中和。
サバチーズクラッカー:これは酒のつまみにピッタリ。辛み無し。
ミント牡蠣:今や定番、ミントとパクチーで冷製牡蠣をつるりん。辛み無し。
パクパクラム:柔らかいラム肉スライスをパクチーソースで炒めたもの。辛み無し。
手羽先カレー&ライス:美味いが結構辛い。手羽先は指でつかんでしゃぶりつく。色んな味が重なってるので聞くと、手羽先と羊の大腿骨(ゲンコツ)を煮込んだスープを使ってるとか。

途中から
ラムラッシーダブル
瀬戸内生レモンサワー
シナモンラムソーダ
コリアンダー焼酎ソーダ
クミン酒ロック
紅茶焼酎

ビールの後はスピリッツ系が合うようだ。

ココナッツアイスチャイで〆てご馳走さん。

*****************記念すべき初訪レビュー*****************
11年8月:
サッポロ黒ラベルを頼んでメニューブックを開く。
かわいいカラーのイラストというか漫画のメニューブック。
料理の解説も簡単に書かれこれを読んでいるだけで楽しい。

Saba-can
タンドリー砂肝
骨付タンドリーラム

結論から言うと、
ここに来たらこの三品はいつか楽しむべきである。

Saba-canはまさに鯖の缶詰の具を開け、
ゴーヤ、オクラで炒めてまた缶に戻し、その缶のまま出てくる。

このサバカン、ビールが進む。
食べるにつれ辛さが増してくる。

タンドリー砂肝は、
驚いたことに、非常に柔らかいジューシーな砂肝。
砂肝といえばコリコリが常識。それがハラミのように柔らかい。
後から一気に辛さ。

骨付タンドリーラムが届く。
これは絶品!柔らかく香ばしくジューシーで滋味深い。
辛くはない。骨までしゃぶる。

〆のカレーはサブジチーズ(ホウレンソウ、トマト、カッテージチーズ、ジャガイモ)と
ダルキーマ(豆と挽肉)に
プレーンナンとシナモンナン。
いずれもこくがあり美味しかった。

これはまた行かなければと思ったら、青の水玉の折り畳み傘を忘れてきてしまった。
翌日取りに行ったら、秘密を教えてくれた。

砂肝は確かにヨーグルトなどに漬け込んで柔らかくしているが
ラムのほうはそうではないとのこと。

なんと銀座の高級フレンチに卸されるキロ5,800円の肉が余った時にまわしてもらうとのこと。
超高級ラムなので柔らかいのだ。ハサンさん曰くこれでは儲けが出ないというのも納得。

ここはお勧め!但し、何人も帰されていたので予約するのが無難。

*****************記念すべきオフ会レビュー*****************
12年7月:
8人以上のパーティコース、事前にハサンさんとメニューの打ち合わせ。
こっちの企画を話すと、どんどん乗って来てくれ、
さらに食べログ界のカレーキングの一人も参加することを知ったら、
ハサンさんのもてなし魂に火がついた。

・パパド(インド風薄焼き豆煎餅)
・サムサ(インド風挽肉揚げ春巻)
・タンドリーラム(辛くない骨付き仔羊のロースト)
・タンドリー砂肝(辛くくせのない本当に柔かい砂肝)
・サバ缶(ご存じ東北の缶詰を使ったサバカレー、今日のはマイルド)
・パクチー春巻(パクチーをふんだんに、中にタンドリーチキンがあり、その風味でパクチー嫌いも大丈夫)
・牡蠣マリネ(ハサンさんの思いつき)
・鶏レバータンドリー(鶏レバーらしい味わい、臭みはない)
・チキンピクルス(シャンパングラスに刻んだ食材、ちょっとピリ辛)
・サバもんじゃ焼き(ハサンさんがたまには日本料理をと)
・アボカドサーモン(今度は鮭缶を使ってアボカドとのコラボ)
・ブリバジャ(インド版牛もつ炒め、辛さが後からの好評ネタ)
・ホウレン草炒め(ココナツとほうれん草とニンニク炒め)
・タンドリーブリカマ(サプライズのブリカマタンドリー)
・タンドリーチキン(辛くはしていない)
・ワサビダック(ハサンさんのおやつ)
・マトンの挽肉カレー(オリーブオイルとブラックペッパーのドライパラダイス)
・サバ納豆カレー(納豆のネバネバが飛んで鯖とピッタリの相性)
・ミントビーフカレー(フレッシュミントのペースト入り)
・レモンチキンカレー(チキンとレモンでさっぱり甘め)
・ホワイトラムカレー(ココナツミルク、チーズ、ラム)
・ナン三種とサフランライス
・インド風チヂミ(ハサンさんの遊び心)
・シナモンアイス
飲み物付きでなんと一人4千円でやってくれた。

ハサンさんに大感謝、
企画を手伝ってくれた三人の男性レビュアーさんに感謝、
カレーキングはカレーにまつわるお土産を皆に配り、カレーの歴史も披露してくれ
フレンチグルマンは美味しいワインを2本持ち込んでくれ、ワイン談義も
クイズ王は余興のクイズで盛り上がり、アメリカ横断ウルトラクイズの優勝話も
参加して感動してくれた四人の美女たちに感謝。



ここに初めて訪れたのは11年8月の夜。
既に有名なお店であった。
昼に訪れていたら、辛い物があまり得意ではない我々はそれで終わっていたかもしれない。

夜に訪れ、インド料理を居酒屋のように使えることがわかったことが大きい。
その日、傘をうっかり忘れ、すぐ次の日に取りに行ってハサンさんに印象を残すことができた。

その後、3週続けて通ったことで、なんとかきちんと覚えてもらうことができた。ありがたいことである。

昔の店のサイトにはゲームコーナーがあり、そこで成功すれば10%オフのクーポン券が出てくる仕組み。
うちは一所懸命それを出してから店に行っていたものだ。
http://www.kyodo-garammasala.com/flash/08N_game.html

翌12年7月、ここに行きたいと云って来る人が多く、私が主催のオフ会を開くことになった。

事前にハサンさんと何度か打ち合わせをし、そこで私がまめぞうであることを認識してくれた。
遊び心のあるハサンさんはオフ会の話に快く乗ってくれ、参加した他の7人が大満足することになる。
店主といい関係性を作ることができた大事なお店のひとつである。

以下降順の訪問記録:

16年12月:
2軒目で訪れる。この日はハサンさんはおらず、ビリヤニ君の応対。
コーヒー焼酎とラムラッシーダブルで乾杯♪

パパド:いつものスターター。
パクチーサラダ:砂肝スライスに加えイチゴのスライスも入ってパクチー満載。
ムール貝の梅焼き:潰した梅干しと一緒にムール貝を土鍋で。ちょっとしょっぱい。
牡蠣パクチー:冷製の牡蠣はさっぱり。
生姜のバコラ:生姜の天ぷら、美味しく身体にもいい。

16年3月:
パパド:スターターはやっぱりこれ。
パクチー春巻:ふんだんなパクチー、あとから辛さが追いかける。
ブリバジャ:来るたびに雑味がなくなる。ここに来たらこの牛モツ炒め。
タンドリーラム:ほんと盤石。
ウニとアワビのスープ:パクチーペーストと塩のスープ、ハーブとレモンとウニとアワビ。
パフパフラム:そぎ切りしたラム、塩コショウで辛くはない。
牡蠣パクチー:これも進化、後からピリッと。
普通のピーナツ:日本酒のアテにともらう、間違いない味(笑)
サバチーズカレー:チーズは強くなくさっぱりまろやかレモンが効いたさらさら味
この日も瓶ビール5本にラムラッシーダブル、日本酒、ハイッピー。

15年5月:
パパド:香ばしさが増した。
ディムバジ:トロトロオムレツの中に大量のパクチー。
タンドリーラム:盤石の旨味
ムール貝レモン焼き:土鍋でサーブ。予想より濃い味で後からピリリ。マスタードオイル。
牛ほほ肉スライスパクチーソース: パクチーソースに絡まる牛頬燻製スライスの旨味。
タンドリー和牛&砂肝:肉汁溢れるいつもの仰天の柔らかさ。
鶏皮:土鍋に鶏皮、パクチーの根っ子で臭みが消え鶏の油がよく出た甘辛い味。
砂肝サラダ:薄くスライスされた砂肝が甘い。
チーズキーマカレー:苺でキーマ自体の味はあっさり、加えたチーズでしっかり味。
ハサンさん、今日もありがとう!

14年8月:
・鯛の頭のハサン風煮付け:カレー味なのだがしっかり鯛の味。
・ブリバジャ:少し味がシンプルに。
・国産和牛カバブ:これは柔らかい。
・ハサン風大根炒め:大根の葉も実も使って、カレー味は薄い。
・川海老フライ:しっかりカレー味
・ハサン風マグロのカマと豆腐のサラダ:鮪と豆腐の味が前面に。
・牡蠣の冷製マリネ:いまや定番の味。
・高知県産生姜と蓮根の天ぷら:身体にいいネ♪
・エッグシュリンプカレー:これはそのままでつまみになるカレー
・ブラックマトンカレー:脊椎が煮込まれて、しゃぶりつく
・インゲンナン:カリカリでインゲンが意外と合う

13年12月:
ハサンさんの休み明けに訪れる。
久々にビリヤニ君とも再会。
骨付きタンドリーラムブリバジャ牡蠣の冷製マリネの定番に加え、
パクチーの根っ子のフリット:見た目は朝鮮ニンジンだが、あっさりした味わいで水分の多いネギの食感。パクチーの香りはほのか。
セタガヤ・クミン:世田谷で買ったキャベツのチーズ焼き、ハサンさんお得意のギャグ料理、チーズは強くはなく、しっとりの仕上がり、カレー辛いが塩分は強くない。
大豆の冷たいサラダ:大豆とキャベツを使った辛くない冷たいサラダ、大豆が主張。
ブラックペッパーチキン:鶏がジューシーで黒胡椒でピリ辛、苺スライスが添えられる。
ドライオニオン・マトンキーマカレー:マトン、ドライオニオン、ニンニクの芽などで煮込まれ、カリフラワー、ウズラの玉子も入り、仕上がりにドライオニオンをトッピング。
羊、玉ネギ、ニンニクでいいコクが出ている。辛いのが苦手な人でも十分楽しめる逸品。
レモンライス:インディカ米のサラダ仕立て。豆がシャキシャキで甘く、ライスはレモン風味でピリ辛。食欲が進む。

13年7月:
8月のハサンさんのお休みの前に。
ゴールデンイーグルで乾杯。ちょっとカラメルの香り。

パパド
ダイコンのサラダ :大根の辛みと甘みにスパイスの辛みと酸味にウズラの卵の黄身のまろやかさ、なかなかの逸品。
骨付きタンドリーラム
ギラバジャ:砂肝鉄板焼き
鰈(カレイ)団子のサラダ:骨と一緒にミンチした団子、レモングラスで爽やか辛い。この料理本来は魚だそうだが、鶏や羊で代用することも。
シンガラ:ジャガイモ揚げ
牡蠣の冷製パクチーソースのマリネ
ラムのスペアリブカレー:よく煮込んだ大根とラムによく出た旨味。奥でカレーの辛味。

13年3月:
明後日からハサンさんは一ヶ月のお休み。
3/8に店は移転、駅南口線路沿いととっても近くなった。
左手奥に16人の個室ができた。
途中からイケてるさんも駆けつけてくれる。

桜海老とアボカドのサラダ
ブリバジャ
香菜サラダ
チーズカバブ
桜海老バコラ
ゴーヤ炒め
桜海老のピザ
カキの冷製マリネ
シュリンプカレー
トマトチキンチーズカレー

12年12月:
牛ほほ肉ラー油煮込み:ゼラチンたっぷりで少し歯ごたえもあり、ピリ辛がビールのつまみにピッタリ
ギラ炒め:砂肝のホウレン草、ニンニク炒め 柔らかい砂肝、精がつきそう
タンドリー塩チキン:クリスマスということで、あっさり塩味のチキン
タンドリーラム:定番のこれは絶対はずせない、本当にジューシーで柔らかい
冷たいミント牡蠣:口直しに少し身体を冷まして
シラスのピクルス:タマネギが辛く、ビールが進む
鴨カレー:骨付きの鴨を煮込んだカレー、あっさりしている
牛スジトマト大根カレー:大根がとってもまろやか

12年10月:
アボカドサーモンサラダ:アボカドのまろやかさとねっとりさがカレー味に合う。イチゴスライスがなかなか良い。
ブリバジャ:ここに来たら頼むべき牛モツ炒め。
タンドリーラム:これもここに来たら頼むべし。
ホウレン草炒め:ホウレン草をココナツで炒めているが、ココナツは強くはない。
サンマ焼き、ハサン風:焼き具合が最高、これは美味い。
明日葉・小エビ・ゴーヤの天ぷら:最初にビールのお供として食べたかった。もちろんカレー味!
イカと鶏軟骨のパクチー炒め:あっさり目の味付けでイカが柔らかく小さな軟骨のコリコリ感がとっても食欲をそそる。
レモン・エビ・オクラカレー:レモンチキンカレーの原形だそうだ。ツルムラサキも入ってよりねばねば感。ライスと合わせると最高である。

*****************記念すべきオフ会レビュー*****************
12年7月:
8人以上のパーティコース、この間ハサンさんとメニューの打ち合わせをした。
こっちの企画を話すと、どんどん乗って来てくれ、さらに食べログ界のカレーキングの一人も参加することを知ったら、ハサンさんのもてなし魂に火がついた。

パパド(インド風薄焼き豆煎餅)
サムサ(インド風挽肉揚げ春巻)
タンドリーラム(辛くない骨付き仔羊のロースト)
タンドリー砂肝(辛くくせのない本当に柔かい砂肝)
サバ缶(ご存じ東北の缶詰を使ったサバカレー、今日のはマイルド)
パクチー春巻(パクチーをふんだんに、中にタンドリーチキンがあり、その風味でパクチー嫌いも大丈夫)
牡蠣マリネ(ハサンさんの思いつき)
鶏レバータンドリー(鶏レバーらしい味わい、臭みはない)
チキンピクルス(シャンパングラスに刻んだ食材、ちょっとピリ辛)
サバもんじゃ焼き(ハサンさんがたまには日本料理をと)
アボカドサーモン(今度は鮭缶を使ってアボカドとのコラボ)
ブリバジャ(インド版牛もつ炒め、辛さが後からの好評ネタ)
ホウレン草炒め(ココナツとほうれん草とニンニク炒め)
タンドリーブリカマ(サプライズのブリカマタンドリー)
タンドリーチキン(辛くはしていない)
ワサビダック(ハサンさんのおやつ)
マトンの挽肉カレー(オリーブオイルとブラックペッパーのドライパラダイス)
サバ納豆カレー(納豆のネバネバが飛んで鯖とピッタリの相性)
ミントビーフカレー(フレッシュミントのペースト入り)
レモンチキンカレー(チキンとレモンでさっぱり甘め)
ホワイトラムカレー(ココナツミルク、チーズ、ラム)
ナン三種とサフランライス
インドチヂミ(ハサンさんの遊び心)
シナモンアイスでしめて、飲み物付きでこれをなんと一人4千円でやってくれた。

ハサンさんに大感謝、企画を手伝ってくれた三人の男性レビュアーさんに感謝、参加して感動してくれた四人の女性レビュアーさんに感謝。
皆の期待がそれをはるかに超えた素晴らしいコースに具現化した。

12年7月:
ホウレン草炒めサムサタンドリープローンオクラ&フルーツサラダをつまみに。
最後はレモンとチキンのカレーでさっぱりと。

12年4月:
サッポロ黒ラベルとパパドでスタート
大根、ワカサギ、ラム挽肉うずら卵
ギラ炒め(砂肝とホウレン草のニンニク炒め)
牡蠣、鶏レバー、砂肝と豆のピクルス
タンドリーラム
鶏軟骨
納豆カレーとライス

11年11月:
ビール3種、イギリスのコブラ、スリランカのライオン、イタリアのクルズカンボ
コブラがすっきりしていて一番気に入った。

野菜の卵焼きディムバジ、牛ステーキのビーフカバブ、にんにくの芽と炒めたムール貝スタミナを注文。
ディムバジはパクチーが強くカレーの辛みを感じる。
ビーフカバブは辛くはない。
ムース貝スタミナはじわじわと辛みがくる煮込み。

ブリのカルパッチョ: カルパッチョは大根とフライドオニオンと鰤の刺身を和えてあり辛くはない。
ブリのタンドリー
オクラチキンカレー
牡蠣梅干しカレー

11年9月:
三週連続!
骨付きタンドリーラムが無性に食べたくなり、ドアの窓から店内を覗くと幸い空きテーブルが見えた。
そしたら、ハサンさんと目があった。

笑顔でドアを開けてくれ、「どこかで見た顔が見えたよ」と言ったので「こっちも窓を覗いたらどこかで見た顔が見えたよ。タンドリーラムはまだある?」と言い返した。「私はいつもここにいるからね。ラムあるよ。」

首で座る席を示してくれた。
ここの骨付きタンドリーラムは絶品である。その辺のフレンチなんかより遥かに美味い。

でも時間がかかるので、ハイッピービアテイストとラムラッシーのダブルを飲みながら待つことにする。
パパドが出てきたので齧る。

ハサンさんがSanma-can作ったから食べてよと。
サンマの蒲焼の缶詰の中身を出して、ゴーヤとチーズで炒めて缶に戻し、ふんだんなパクチー。

サバ缶を経験しているので予想通りの味、予想通りの辛さ。
やっぱり汗が噴き出す。蒲焼の味とチーズとカレー味は見事に調和している。

骨付きタンドリーラムが出てきた!!!
これはやっぱり本当に美味い!

柔かくてジューシーで骨までしゃぶる。
因みにこの一品は辛くはない。

余ったSanma-canはドギーバッグにして持ち帰り。
翌日の昼、ご飯にのせたら美味かったことこのうえない。

11年9月:
サララウ(辣油サラダ)を頼んだら、ハサンさんが眉をへの字に曲げてうーんと唸った。
先週あれだけ汗かいてたから、やめたほうがいい、とアドバイス。

しばし、ハサンさんは考え、これにすればと出てきたのが
パクチー春巻タンドリーチキンをパクチーで巻いた春巻。辛味はほとんどなく、パクチー好きにはたまらない。タンドリーチキンがいいアクセント

あとは
ブリバジャ:牛もつ炒め。もつが本当に柔らかくフワフワ。唐辛子と一緒に炒めてあり、後から辛さが追っかける。
ベグニ:茄子を豆粉で揚げたもの。ヨーグルトソースがついてくる。辛さは少ない。
ティルビーフカレー:ごま油とビーフ
ムルギーカレー:チキン

*****************記念すべき初訪レビュー*****************
11年8月:
初訪、予約してでかける。
店内はそれほど広くはない。右手の真ん中のテーブル席に案内される。

とりあえずサッポロ黒ラベルの中瓶を頼んでメニューブックを開く。
これが楽しい。かわいいカラーのイラストというか漫画のメニューブック。料理の解説も簡単に書かれこれを読んでいるだけで楽しい。

そのなかからつまみとして
Saba-can
タンドリー砂肝
骨付タンドリーラム
を頼む。結論から言うと、ここに来たらこの三品はいつか楽しむべきである。

Saba-canはまさに鯖の缶詰の具を開け、ゴーヤ、オクラで炒めてまた缶に戻し、その缶のまま出てくる。
このSaba-canを応用したSaba curryももちろんある。

経堂商店街がコラボしてサバ缶を経堂名物にしようとしていくつかの店で提供されている。
被災した宮城の缶詰工場のものだそうだ。経堂に詳しい友人が教えてくれた。

余談はさておき、このサバカン、ビールが進む。食べるにつれ辛さが増してくるのである。
そこでキングフィッシャー、ハイッピー(ホッピービバレッジ社に対抗して博水社が出したもの)を頼む。

鯖缶、ゴーヤ、オクラ、カレー、まさに異文化の融合、食べ終わる頃には口中はヒーハー!
続いて、タンドリー砂肝が出てくる。

これは本当に辛いですからホットですからと注意。
ところが、Saba-canで麻痺したか、口に入れた瞬間は全然辛くなく、驚いたことに、非常に柔らかいジューシーな砂肝。

砂肝といえばコリコリが常識。それがハラミのように柔らかいのである。
後からくる。汗が噴き出し始めた。でもどうしてこんなに柔らかいのだろう。

ビールとワインのカクテル、サムライハサンとハイッピーレモンテイストを追加。
店主ハサンさん発明のサムライ・ハサンはビールとワインの比重の違いで見事に二層分離。

骨付タンドリーラムが届く。
これは絶品!柔らかく香ばしくジューシーで滋味深い。辛くはない。骨までしゃぶる。
これもどうしてこんなに柔らかいのだろう。

締めのカレーはサブジチーズ(ホウレンソウ、トマト、カッテージチーズ、ジャガイモ)とダルキーマ(豆と挽肉)にプレーンナンシナモンナン
いずれもこくがあり美味しかった。

これはまた行かなければと思ったら、青の水玉の折り畳み傘を忘れてきてしまった。
翌日取りに行ったら、秘密を教えてくれた。

砂肝は確かにヨーグルトなどに漬け込んで柔らかくしているが
ラムのほうはそうではないとのこと。

なんと銀座の高級フレンチに卸されるキロ5,800円の肉が余った時にまわしてもらうとのこと。
超高級ラムなので柔らかいのだ。ハサンさん曰くこれでは儲けが出ないというのも納得。

ここはお勧め!但し、何人も帰されていたので予約するのが無難。

  • マトンダルカレー
  • ハートランド
  • パパド

もっと見る

2位

コム・ア・ラ・メゾン (赤坂、溜池山王、六本木一丁目 / ビストロ、フレンチ)

4回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2022/12訪問 2022/12/05

赤坂:4年の時を経ても

2018年12月に
”また今年も来れた”
とここのレビューをあげた。

が、コロナ禍のお陰で
その後ここに来ることが叶わなくなった。

最初にここに訪れたのは
2012年11月、
リスペクトする
グルマンまてぃす氏に教わってのこと。
https://tabelog.com/rvwr/000189106/rvwdtl/B112401919/

真冬でもお揃いの半袖黒Tシャツの
涌井勇二シェフと
その右腕、橋本しげる
に魅了され、それから通う事になる。

最初のレビューで、
ここは
キメルフレンチ”でなく、
カヨウフレンチ”だと紹介した。

この日も
店内満席、ほぼ常連さん。
だが、
一見さんも大歓迎で優しく接してくれる。

21年6月、
近くのTBSの上の丘にあるビルに
仕事で通っていたが、
ある日TBS脇からあがっていく坂が
妙に苦しくなり、
緊急入院することに。

12日間の入院で体重は7キロ痩せた。
7月に復帰し、
この赤坂での仕事もあと一週間となったので、
食べログ検索し、
焼イワシと焼穴子が有名な和食割烹、
會水庵」のランチに行ってみることに。
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13002183/dtlrvwlst/B438979766/

行ってみてビックリ!
なんと「コムアラメゾン」の並びにお店があった。

イワシの親子丼を堪能して、
店を出たら、
コムアラメゾンのドアが開いていて、
キッチンの上の棚を拭いてる橋本君の背中が見えた。

声をかけた瞬間、
彼は振り向きざまにすぐ
まめぞうさんじゃないですか!!!
どうしたんですか、
随分痩せて、
しかも痩せ方がいい痩せ方じゃないです。

普通他人に
そんな事をストレートに云ったりはしないが、
橋本君は
私にすぐに病院にでも行け
と謂わんばかりの忠告のつもりだった。

で、私は
病に気付いてないのではなく、
病み上がりだと説明した。

でも、痩せこけ、マスクもしてる
私をすぐに認識できたのは何故か?

橋本君はとにかく記憶力が凄い。
前回頼んだもの、来ていた服、座り位置、
的確に記憶し、次のサービスに生かしている。
恐らく映像記憶であろう。

後で聞いたら、
私の声を記憶していたという。
映像+音声記憶であったか\(◎o◎)/!

それから半年ほど、
相変わらず
コロナ禍対策で夜は外に出かけない生活を続け、
コムアラメゾンにも足を運べなかった。

年明けに
白金高輪のメゾンカイザー本店
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13004473/dtlrvwlst/B115628014/
がビルの老朽化による閉店のニュースを聞き、
あぁ橋本君はバゲット
をどこで手に入れてるんだろうと心配した。

コムアラメゾンは
店用のバゲットを
メゾンカイザーに焼かせているのだが、
毎日橋本君が走って
本店まで取りに行ってたのだ。

2月に入り、
平日に休みが取れたので、
日中、前から懸案にしていた
涌井シェフのご両親がやってる
北府中の洋食屋
アポロ
https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132602/13087294/dtlrvwlst/B446284918/
にようやく出かける事ができ、
涌井シェフのおかあさまと色々話をすることができた。
その時、話題の中心が
涌井シェフではなく橋本君だった。
彼の素晴らしい働きぶり、
誠意をおかあさまが褒めたたえていた。

その直後、コムアラメゾンに訪れた、
美女レビュアー
https://tabelog.com/rvwr/004093265/
さんから、衝撃のニュース!

なんと橋本君が交通事故に遭って、
肩を骨折したという。

そして12月、
ようやくその日が来た。
18時にコムアラメゾンのドアを開けると、
涌井さん以下スタッフ全員が
笑顔で我々を迎え入れてくれた。

ボルトを入れたが、
今は後遺症もなく大丈夫ですと、
右腕をぐるぐる回してくれた橋本君に
きめ細かいサーブをしてもらう。

バゲットは今は
メゾンカイザー東京ミッドタウン店
で作らせてるそうだ。
走って行くのも前より随分近くなった。
(因みにメゾンカイザー本店はすぐそばで22年12月2日から再開)
https://maisonkayser.jp/topics/2264/

久々にいただく
コムアラメゾンの料理、
なんと滋味深くこれほどにも旨いのだろう。

そして、
橋本君が合わせてくれたワインも
白はドライで赤は果実味と酸味、
素晴らしいマリアージュ。

御馳走さまと店を出ると、
涌井さんが出て来て、
色々と世間話をする。

そして、それではと別れると、
我々が角を曲がって見えなくなるまで、
涌井さんは見送ってくれる。

いつものルーティンも含めてのコムアラメゾン
を満喫させてもらった。

この日頼んだもの:
(まだ欧州鳥インフルの影響で鴨は仕入れられず関連3料理は提供無し)
ラタトゥイユ」(1,650円)
バスク風白身魚の赤ピーマン詰めトマトソース」(2,420円)
スープドガルビュール」(1,980円)
牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」(4,180円)
ビール」(@880円x2)
プレイモン サンモン グラス」(@1,100円x2)
モナストゥリ・ド・サンモン・ルージュ ボトル」(8,800円)
エスプレッソ」(@550円x2)
二人で合計24,090円
今年も来ることができました。

この日口開けの客、
橋本さんが笑顔でドアを開けてくれ、
カウンターの向こうで涌井さんが目尻を下げる。

カウンター席に着くなり
ビール(@800円+)をお願いし乾杯。

赤ワインのボトルを所望、
3本出してくれる。

カオール(6,000円+)にして、
私はビールもう一本。

店に向かう道すがら、
メインを牛頬赤ワイン煮かトリップにするか、
スープドガルビュールは決定、
鴨のハツも外せない。

すると冷たい前菜だが、
橋本さんはフォアグラテリーヌを勧めるだろうが、
この日は脂は控えようと、
サラダかと。

メニューもみないで
すらすらと
山羊乳ロカマドゥールチーズサラダ」(1,800円+)
シャラン産鴨の心臓の串焼き」(2,000円+)
スープドガルビュール」(1,800円+)
ガスコーニュ風トリップ」(3,600円+)
をお願い。

いつものように、
橋本さんが本店まで走って買いに行く、
メゾンカイザーのバゲットが出される。

チーズサラダがいつもより濃い目に感じ、
フランス産に戻ったハツの塩が強めなところで、
橋本さんに確認すると、
えぇ、このところ涌井さんの感覚は少し強めなんです。

スープはシェアされて
それぞれガルビュールの
アニュアルスープディッシュで出される。

随分食べやすいので、
もしかしてこのカウンター台、奥に向かって下がってる?

スマホの傾斜計で調べたら、
果たして-4度であった。

道理でスプーンですくいやすかったわけだ。

トリップはきちんと内臓肉の匂いがし、
野菜もたっぷり。

案の定、お腹は満たされ、
気になっていたアルマニャック漬けのプルーンはパスする代わりに、

食後酒をお願い。
いつものカヌレが出される。

アルマニャック ボワニエル(2,000円+)
アルマニャック ラベルドリーヴ(1,500円+)

お代は2人で、22,788円。
満席でてんてこ舞いの中、
涌井さんが見送りに。

キメルフレンチでなくカヨウフレンチ
変わらないために変わり続けるお二人に大感謝、
ごちそうさま。
店の前は何度か通り、橋本さんと言葉を交わしたのだが、
店に訪れるのは実に2年3か月ぶり、随分不義理をしたもんだ。

約束した18時過ぎにドアを開けるとサービスマンが出迎えてくれ、
名乗ると窓際の2人席に。
キッチンの向うで、こちらを見つけた涌井さんと橋本さんが満面の笑み。
満面の笑みで出迎えられるとはこんなに嬉しいことなのか。

取るものもとりあえず
クローネンブルク小瓶(@800円+税)を2本頼み、メニュー検討。

残念なことに16年10月のヨーロッパの鳥インフルエンザにより、
鳥の輸入が出来ない状態がまだ続いているとのこと。
で、鴨の心臓焼きはお休み、フォアグラ、鴨のコンフィはカナダ産で代用とのこと。

田舎風パテ(1,800円+税)
山羊乳のチーズのサラダ(1,800円+税)
スープドガリュビュ(1,800円+税)
牛ホホ肉の赤ワイン煮(3,400円+税)

メインのホホ肉に合うワインをと云うと
橋本さんがゆうべから涌井さんと、まめぞうさんに出すワインを考えていた、
と3本出してくれる。

中からタナ100%のクロバステ マディラン2012(7,000円+税)でお願いする。
自然派のワイン、ミネラル感、タンニンを感じ酸味がある。これが徐々に華開いていく。

[田舎風パテ]
肉汁を逃さないよう時間をかけ丁寧に丁寧に作ったひと品。
2週間熟成だという。
確かに瑞々しい仕上がりで肉の旨みがギュッと凝縮されている。
添えてある胡瓜のピクルス、酸味が強くシャキシャキ。

[山羊乳のチーズのサラダ]
山羊のお乳のチーズ、ロカマドール、イメージでは臭みがあるかと思いきや、酸味も臭みも全くない。
たっぷりのグリーンに松の実を散らし、シェリービネガーとヘーゼルナッツオイルで和えてある。
メリハリがついた味で美味い。

[スープドガリュビュ]
一人前をシェアしてもらう。
バスクのオロロンサントマリーと云う場所で毎年開かれるガリュビュコンクール、
そこの記念プレートに入れて出してもらう。

頼んだボトルワインをメインのために残すこととし、
タナ80%のバステ ビゴール2014をグラス(@900円+税)でそれぞれもらう。

ガリュビュは相変わらず濃厚で滋味深い味である。

[牛ホホ肉の赤ワイン煮]
オレンジの鋳物ホーロー鍋が出てくる。
蓋を開けると中に型崩れしていない牛ホホ肉がインゲンとニンジンを従えている。
肉の旨みを口いっぱいに感じながらここにまた来た幸せを嚙みしめる。

食後にいつものように
カヌレをいただく。

定番のメニューに胡坐をかくことなく追求し続ける涌井シェフ、
サービスはオレに任せろと、時には朝までシェフと酒を酌み交わし、
ミッドタウンまでバゲットを買いに走る橋本メートルドテル。

飲食業界の人材不足が叫ばれる今、この二人のタッグは盤石である。

お代は2人で20,736円。
涌井さんにずっと見送られ、ご馳走様。

15年2月:
素晴らしい食事の後、いつものようにトレードマークの黒のTシャツ姿の涌井さんが見送ってくれる。
ドアを開けたら、外は予期せぬ雨、涌井さんが「しげるぅ!傘2本♪」と叫ぶ。

橋本さんがビニール傘を涌井さんに手渡す。
「うちは傘100本あるから気にしないでくださいよ♪(笑)」

「念願の鴨のコンフィ食べられて幸せです」
「実は今日のは仕上がりがもう一つなんです。仕入れの鴨の具合で全く違ってきます。ある意味面白いんで次も頼んでください」
「久々にスープドガルビュ食べられてよかった。偶然、今日昼間、まてぃす氏からメールが来て昼飲みの誘いがあったんです。涌井さんとこに行くと言ったら、スープドガルビュうらやましいと言われて」
「まてぃす氏とお知り合いでしたか(驚)。そういえばまめぞうさんが前回来られた時は騒がしくてすいませんでした」

相変わらず涌井さんと橋本さんの素晴らしい記録と記憶である。
確かに前回、不動産関係者とキャバ嬢っぽい団体の合コンの様な食事会と鉢合わせし、彼らは頻繁に外にタバコを吸いに行ったり、嬌声をあげたりしていた。

我々が頼んだものだけでなく、他に来た客の状況まで覚えているとは...

鴨のコンフィは事前予約しないと食べられない。
前回予約の時、うっかり忘れたので、今回はきっちり頼む。

店に来る道すがら、鴨の心臓とまてぃすに刺激されたスープドガルビュは頼むことにして、あと一品は店に行ってから橋本さんに聞くことにした。

店に着くと、店内は盛況でこの日はあらかじめ涌井さんに頼まれた通りカウンター席に。
食前酒を頼み、橋本さんに料理も頼む。鴨の心臓(1,500円)、スープドガルビュ(1,400円x2)、鴨のコンフィ(2,200円)、あと一品何がいい?

橋本さんが迷わず、「今日はフォアグラのテリーヌ(2,200円)がとってもいいです。出来立ての一切れ目を出します」
こちらはにこりと微笑みながら、「じゃぁ赤ワインは何がお勧め?」

橋本さん、迷わず「ガスコーニュ モナストゥ・ド・サンモン ルージュ2003で」(7,000円)
そして「実はまめぞうさんから鴨のコンフィの予約をいただいてから、合う赤ワインは何にするかずっと考えてたんです」

ありがたいことである。
タナ70%で黒胡椒などのスパイシーな香りで甘さは少なく引き締まったワインとのこと。
いただいてビックリ、スモーキーさを感じる赤、こういうのは初めて。時間が経つと花が開いて徐々に果実味が出てくるのもいい。

フォアグラのいい脂と旨味でスタートし、つるりと美味い鴨の心臓、文句のない滋味深いスープドガルビュ、そして鴨の脂で炒めたジャガイモがとびきり甘く、鴨肉もほろほろでジューシー。

今宵も大満足、お代は18,468円、ご馳走様!

14年6月:
久々なのに涌井さんも橋本さんも満面の笑顔で迎えてくれた。
世の中パソコン、ネットで便利になったおかげの引き換えに暗算ができなくなったり漢字が書けなくなったりする。

ここのアナログな二人はパソコン、ネットにそっぽを向いてる分、客の記憶が素晴らしい。
今回も前回頼んだものを覚えていた。

ビールで始め、
ビゴール豚の生ハム(2,000円)、ラタトゥイユ(1,000円)、バスク風白身魚のすり身の赤ピーマン詰めトマトソース(1,500円)、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み(2,500円)を橋本さんに注文。

ワインはまたカオールでというと、橋本さんはメインの牛ほほならマディラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2003(7,000円)のほうがコクがあって料理に合いますとアドバイス。素直に従う。

メインの皿が来る直前でボトルが空になることを計算し、カオール2010シャトーピネレをグラス(@900円)で先に頼むことにした。
生ハム、もちろん塩気はあるが、なんという旨味、ナッツの香りがする。

そして甘みと旨味の詰まったラタトゥイユ、やはり磐石。
マディランが注がれる。おぉ、重めで果実味がたっぷり、タナが70%。

鯛と鱈を使ったすり身を赤ピーマンに詰めたもの
ニンニクが効いているのだが、とってもお上品な味わいに仕上がっている。ピーマンがトロトロである。

牛ほほ、野菜もソースもバターがよく効いていてとろける、笑みがこぼれる。
毎日買いに行ってるというメゾンカイザーのバゲットとソースが合う。
橋本さんが言うようにこれにはマディランがぴったり。

デザートカヌレをいただいてご馳走さま。
お代は19,872円。

13年7月:
8ヶ月ぶりに訪れる。
涌井シェフもホール責任者の橋本君もPCを扱えないアナログ人間。

ドアを開けると三人が満面の笑みで出迎えてくれる。
橋本君が窓際の席に案内してくれる。ここの特別席。

予約を入れた時に電話を取ったのは新しく入った男性スタッフだった。
その時はカウンター席になるかもしれないという話だったが、それもまたいいかと思っていた。

橋本君が食前酒とワインのメニューを。
なんと前回頼んだ食前酒とワインを覚えていてくれた。

PCは使えないので、もちろんノートにつけてはいるのだが、予約名を聞いた時、8ヶ月前の私たちを思い出したという。
今回は二人ともクローネンブルグの小瓶(800円x2)

ワインは前回のしっかりしたカオールを考えると今回は花が開くこのカオールはどうですかとの橋本君の勧めに従い
カオール2007ラカペル・カバナック・プレステージ 6,000円(マルベック90%メルロー10%)

頼むものもあらかじめ考えてきていた。
生ハム、じゃがいもグラタン、ハツハーフ、鴨のコンフィ。

橋本君が「本日はフォアグラのテリーヌがほんとにお勧めなんです。」
もう橋本マジックに完全にひっかかっているのですぐさま生ハムをフォアグラに変更。

鴨のコンフィは前日までの予約が必要だということで、気が進まぬがトリップにする。
量的には少し少ないかもということなので、ハツをハーフからフルに変更。

ランド産鴨のフォアグラのテリーヌ アルマニャック風味2,200円
じゃがいものクリームグラタン800円
シャラン産鴨の心臓の串焼き1,500円
ガスコーニュ風トリップ2,500円

フォアグラのテリーヌにいきなり開始早々のダウン。
雑味が一切なく、旨味と甘味が凝縮凝縮凝縮。

これがメインです、と言われたらはぁそうですか、ほんとに美味しかったですと食べ終わったらそのまま席を立ってしまいそう。
橋本君が下処理を丁寧に丁寧に丁寧に行った成果でもある。

ビールからワインに替わる。
あらかじめ抜栓してくれてある。ひとくち飲んで、その果実味の素晴らしさに感動する。

じゃがいもグラタン、チーズの香りはするが実際食べると主張せず、熱々の存在感のしっかりしたじゃがいもが美味い。
素朴にして上品な味わい。芋好きなだけにこれはお酒のお供にしたい。

やっぱり、ハツは記憶通りの期待通りの味で安心できる。

そして、トリップ。
これがオーブンから出したお皿かと思ったら予想に反して鋳物ホーロー鍋で出てきた。

そして、蓋が開けられてまたびっくり。
イタリア料理のトリッパを想像したのでハチノスのトマト煮込みをイメージしていたら、食材そのものの色である。

取り分けてひと口、びっくりの美味い味!
今回二度目のダウン、9カウントでようやく立ち上がってファイティングポーズをとる。

内臓特有の臭み、雑味、クセは一切ない澄んだ味。
しょっぱくもなく濃くもなくでも滋味ある味。

橋本君がハチノスの他に上ミノ、豚足、牛スネ肉も使って6時間煮込んでますとの説明。
この汁をご飯にかけたら絶品だろうなぁ!

途中でワインは無くなり、カオール2008シャトーピネレ(@900円)をグラスでいただく。
涌井ワールドの奥深さを刷り込まれた。

デザートにとてもなめらかなチョコレートとアルマニャックのアイス900円
ハーブティ500円

そして名物カヌレである。
やっぱり最高、美味いと思ったカヌレはここのと久我山の「ル・カナール」だけ。

お代はサービス料なしの19,215円、ひとり一万円いかないこの素晴らしさ。
涌井シェフとしばし語らって店を辞す。

次は鴨のコンフィを食べに来ないとね。
角を曲がるところで、涌井シェフはまだ頭を深々と下げていた。

12年11月:
「キメルフレンチではなく、カヨウフレンチ」
このお店は付き合い始めの女子との仲を確実にするためのキメのフレンチではないことを最初にお伝えする。
むしろ、付き合って関係が安定してから、美味しいものをゆっくり食べたいという時に使うフレンチである。

なぜならお店自体とスタッフの素朴な雰囲気、訪れる客のあまりにカジュアルな雰囲気のために、付き合い始めのカップルの男性にとってつかみはOKとはならないからである。
シェフとホール、男性二人でまわしているため、十数席とは言え、時間はかかる。
しかも店も狭いため隣の席との距離が異様に近い。
当然調理も時間がかかるため、それを意識しているホールマスターが客のためにせわしなく動き回るのでやや落ち着かない。
また、BGMはバスクの古い音楽である打楽器音楽で付き合い始めのカップルにはムードがない。

繰り返すが、これからモノにしたい彼女をここに連れて来るのはかなりリスクがある(笑)

それ以外の客にとっては本当に最高のお店である。
結論から言うと、私の中では最高のフレンチのひとつ。

有名レビュアー諸氏のレビューを読んでここに興味を持っていたが、
このレビュー(筆者註:残念なことに陽だまりの中にいたような素晴らしいレビューは削除されてしまいました)を読んで、頭をガンと殴られたような気がして、気がついたら電話をとり、予約をしていた。

その時、ホールマスターに、楽しみにしていますと最後に伝えたら、本当にうれしそうな反応をしてくれた。
千代田線赤坂駅からは近いがわかりにくい。なぜなら道路に面していないから。

道路の向こう側のスギ薬局が目印。ここを通り過ぎると行き過ぎ。
マンションの脇の路地を左に入り、すぐ右手に「立ち呑み処なかや」が見え、奥左手にコインランドリーが見えたら正解。コインランドリーの手前に素朴に佇んでいる。

素朴な木のドアを開けて、名乗るとシェフとホールマスターが笑顔。
右に2人テーブルが3つ、左に3人テーブルと4人テーブル、奥に5人ほどのカウンター席でその向こうがキッチン。
実に狭い店で、暗めの照明。

コート、上着を預かってもらい、右手奥の二人テーブルに座る。
順に応対するため、こちらのテーブルに来るのを待つ。

飲み物のメニューが渡されるがすべてフランス語で書かれている。
なんとなくわかるので、私はアニスを使ったパスティスというリキュール(600円)、家内は瓶のクローネンブルグ1664(800円)を頼む。

サーブされるまでに時間がかかるのは判っているので赤ワインのボトル、カオールのLagrezette2005(6,000円)も頼んでおく。
料理のメニューも渡される。あらかじめ食べログで確認したメニューと全く同じであったので、すぐに決まる。

皆さんのレビューを読み、何を頼むか事前に決めていたからだ。
パテドカンパーニュ1,400円、ラタトゥイユ1,000円、シャラン産鴨の心臓の串焼き1,500円、スープドガルビュ1,400円、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み2,500円。

心配なのは量が多過ぎないかということだったが、ホールマスターに相談したら、パンを控えデザートを食べなければ十分大丈夫とアドバイスをもらったのでこれで注文。

パスティスは原液で度数が高く淡いブランデーのような色をしているが、水をいれるとギリシャのウーゾー同様に白く変化する。
アニスの香りがかなり強いので(インド料理の後に食べるフェンネルの味に似ている)慣れない日本人は合わないことも多い。

田舎風パテ(パテドカンパーニュ)がバケットと一緒に出される。
大量のミニキュウリのピクルスが添えられている。辛子やピンクペッパーなど余分な香辛料は添えられない。

プリプリである。最初はやや塩気を感じるが食べるにつれまろやかで甘くなってくる。
レバーが少ないのでねっとり感が出ずパンは不要である。

途中でカオールを抜栓してもらう。
濃い赤紫でとてもいい香りがする。果実味もタンニンもあり、非常にまろやかで飲みやすい。

ラタトゥイユが届く。
食べてビックリ!冷たいタイプなのだが、野菜が煮崩れしていないのに味がとっても染みて自然な甘みが出ている。

今まで食べたラタトゥイユで一番おいしい。
聞くと赤ピーマンを中心とした野菜は最初強火で炒めて、中の水分を封じ込めて漬け込み、一番おいしい3日目のものを出すという。
それが煮崩れしないのに美味しい理由だとか。

赤ピーマンと青ピーマンに挟まれたシャラン鴨のハツの串焼きが熱々の銅の鍋で届く。
ハツ自体は非常にあっさりした出来上がりで切ると見事なピンク色が顔を覗かせる。

ピーマンには塩が効いていてハツと一緒に食べるといい塩梅。
くせもなくありそうでない味。

スープ・ド・ガルビュがあらかじめ二つに取り分けられた状態で届く。
白いどろっとした感じのスープの上に赤の点たち。唐辛子(乾燥赤ピーマン)の粉である。

ジャガイモと白インゲンが目立つが、生ハムの骨と脂から取ったスープに他にちりめんキャベツ、根セロリ、かぶも入っていてとろとろに煮込まれている。決して甘くはないスープであるがとっても滋味深い。辛い乾燥赤ピーマンがパンチを効かせる。

必要ならと七味のような赤ピーマンの粉が置かれるが、我々には十分。

ゆっくりのサーブなのでワインが無くなり、グラスを頼むと2009年のカオール(@900円)が出てきた。
そしてメインの牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

ル・クルーゼに似た小さな鍋で出てくる。
牛ほほ、インゲン、ニンジンが赤葡萄の沼に浮かんでいる。

こちらも取り分けてビックリ。
牛ほほ肉は煮崩れしておらず、糊の効いたワイシャツのようにピッとしている。

ところが肉はナイフですっと切れ、インゲンもニンジンも肉もとってもソースの味が染みている。
ソースも甘くなくどちらかといえば辛めといってもいい。

聞くとバターを使わず、ソースを煮詰めて煮詰めて作ったからだという。
こんなほほ肉を食べるのも初めてのこと、驚きである。

本当に満足。
お代は17,850円。これだけ飲んで食べて一人一万円切るのは驚き。

驚いているとサービスのカヌレが出てきた。
外はカリカリ中は甘いカスタード。

ご馳走様とお店を出るとシェフとホールマスターが角を曲がって見えなくなるまで見送ってくれた。
ここは、ファンになって何度も通う店である。

  • スープドガルビュール1,980円
  • メゾンカイザー東京ミッドタウン特製バゲット
  • モナストゥリ・ド・サンモン・ルージュ ボトル8,800円

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3位

サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ (虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、内幸町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2012/11訪問 2012/11/26

虎ノ門:三人の連携でいただく肉たち

12年11月:
世話になった先輩との会食。
内臓系や鶏が苦手ということで先乗りしてスーシェフと相談。

サラダガストロノミックを取り分けて、セップ茸とトリュフのリゾットをそれぞれ頼み、メインを各々という段取りにした。

間もなく先輩が現れ、カウンターに並んで座る。
先輩は白ワイン、私はハイネケンを頼んでアミューズのオリーブをつまみながらメインをあれこれ。
残念ながらこの日はバヴェット(カイノミ)はないとのこと。

先輩はスズキを選び、私は鹿にした。

さっそくサラダガストロノミック(2,300円)が出てきて取り分け。
フォアグラ、鴨の生ハム、チーズが入ったサラダ。
塩気は少なく、フォアグラ、鴨、チーズの深みがいい味わいになっている。重すぎず軽すぎず。

ワインはルロワ・ブルゴーニュ・ルージュ2000(7,500円)をボトルでお願いする。
果実味はしっかり、そして酸味を感じる上等な味。

セップ茸とトリュフのリゾット(2,500円)はごく少量。
フランス語ではセップ、イタリア語ではポルチーニ。このリゾットは美味しいに違いない。
口にするとやはり、いい旨味と甘味に贅沢に大きなトリュフのスライス。味と香りのダブルパンチ。

そしてメインは先輩はスズキのクリームソース(2,600円)、私は日本ジカのグランヴヌール(4,000円)。
脂のない引き締まった鹿肉が赤葡萄酒の海に浸されている。

ナイフでスッと切れ、口に運ぶと、ベリーの酸味と生クリームのねっとり感を感じつつ、あっさりとした鹿肉に深みが増す。

食後はミモレット、マンステール、ロックホールを少しずつ(1,500円)切ってもらい、残ったワインで流し込む。
先輩はダブルエスプレッソ、私はコーヒーでくつろぐ。

久々だったので話は尽きない。色々と刺激になる話を教えてくれたが、後ろ髪をひかれながら席を立つ。

帰りに脇坂さん、年明けに銀座7丁目に移転すると教えてくれた。
オヤジの挑戦である。この話がこの日一番刺激を受けた(笑)

ご馳走様!

12年8月:
京王新線幡ヶ谷駅の南にサンフォコンというひとりビストロが12年4月にオープンした。
最初は客が入らず千葉シェフは暇にまかせてブログを一所懸命更新していた。これが結構面白い。

サンフォコンを知るきっかけはBByumaさんのレビュー。
サンフォコンの千葉シェフは渡仏する前、ここの脇坂シェフに頼み込んでサラマンジェで半年修行させてもらったということ。

サラマンジェ?サラマンジェ!おいおい、あの辛口レビュアーさんの行きつけじゃないか、これは行かねば、とようやくお盆に予約が取れた。

銀座線虎ノ門駅一番出口をあがり、虎ノ門交差点側に少し戻りすぐの路地を下がる。
ファミマの角を左折し一本目を右折、また一本目を思い切って左折、一番奥の年季の入った森谷ビルの地下。

年季の入ったビルだけあって、この日、レストランの右1/3の電気が落ちて復旧できず、店のトイレが使えないということでビルの4階まであがって用を足すことになっていた。初めてにして貴重な経験である(笑)

一番乗りの客だったせいかカウンターでもテーブルでもと言われた。
営業時間前の4時半に予約電話を入れた時は、カウンターかテーブルかは店の都合で決めさせてくれとのことであった。
きっと客が時間通りに来ないからだろう(笑)

シェフの前がよかったが暑くなるのは必至だったので右端のカウンター席に座らせてもらう。
手元が完全に丸見えの状態。この日は脇坂シェフ、ソムリエ兼スーシェフ、アシスタントの男三人でまわす。

ハイネケンの生600円を注文してメニューを検討。
アミューズに小さなオリーブ。

地下の隠れ家、カウンター6席に二人用テーブル5脚。
この日の一回目は四人客、三人客、二人客がテーブル席。二人客三組がカウンター席。
BGM は無い。

ソムリエと相談しながら、
サラディエ・リヨネ1,400円、フレッシュジロール茸とヤリイカのソテー2,000円、ブーダンノワール900円、バヴェットのソテー エシャロットソース3,600円に決定。

赤ワインはブルゴーニュのドメイン・ジョセフ・ロティ2009 6,500円をお願いする。

この後、続々お客さんが入ってきてしばらくお店の三人は戦場にいるよう。
サラディエ・リヨネとバケットが出される。

かなりの量である。
ニシン、レバー、ベーコンにルッコラを中心とした大量の野菜。

食べてみたら油脂たっぷりの肉食系のサラダである。
野菜も野趣あふれるとまではいかなくとも強めのルッコラ。

赤ワインはタンニンを少し感じ、その後果実味がやってくる。
飲みやすいワインである。

フレッシュジロール茸とヤリイカのソテーはシェアされてでてきた。
ジロール茸は意外とアッサリの仕上がりでヤリイカはジューシーで柔らかい。

ブーダンノワールはなんと900円という値段にびっくり。
レンズ豆、バナナ、リンゴの海の上にどーんと横たわる。

思ったよりもあっさりした豚の血。後から甘さがやってくる、あとからしっとりが追いかける。
リンゴは細かい賽の目で酸味担当、バナナが甘みを演出。チーズの風味もやってくる。

ボトルが空いたのでグラスの赤をそれぞれ。
家内はローヌのコート・デュ・ヴァントゥー600円、私はブルゴーニュのピノノワール1,500円

バヴェット(カイノミ)のソテー
ここのスペシャリテのひとつで、シェフのブログにもこの部位への思いの説明がある。
http://salle-a-manger.de-blog.jp/oyaji/2011/06/post_3cca.html

どーんと250gはありそうな贅沢な量の牛のステーキである。
半分ずつシェアしても結構な量である。ナイフですっと切れ、とろけるサシが入っている。
塩気が少なく、その脂で甘みを十分感じる。

シェフ以下3人は常に考えながら動き続ける。若いアシスタントはまだまだシェフの思い通りには動けず、シェフから小声で注意を受ける。
忙しい中の電話にも穏やかに受け答え、ソムリエも自ら厨房に入ってナイフを使う、盛り付けもする、そのうえ今日は4階の化粧室の案内まで加わる。

動け、動け、さもないと銃弾で撃ち殺されるぞとシェフが心の中で叫んでいるようにも見える。
後日、ここを卒業した千葉シェフと話をしたが、脇坂シェフは仕事場では細かく厳しいが、実に面倒見がいいそうである。

10年以上前、締切りに追われ、朝まで場所をいくつも移りながら必死でいくつものレポートをスタッフと一緒にソフトランディングさせていた時の壮絶な自分を思い出した。

ようやく手が空いた脇坂シェフと辛口レビュアーさんの話をした。
サンフォコンの話もすると是非通ってくれとのこと。

お代は18,500円、十分満足した。
確かに他の店よりも客の年齢層も高く、男性比率も高い。
神戸出身なのに濃い味が大好きな辛口レビュアーさんのお気に入りとあって、サラマンジェもさぞ濃い味かと思いきや、決してそんなことはなく濃い目ではあるが塩梅のいい料理を提供してくれる。

ご馳走様!

[おまけの話]
脇坂シェフにも言われたので、ではサンフォコンでデザートを食べるかと思って電話をしたら残念ながら満員。
千葉シェフにサラマンジェの帰りだと告げると、なんとその辛口レビュアーさんが今目の前に座っていらっしゃいますよと返事。
替わりにちゃんと行ってくれていた(笑)

  • セップ茸とトリュフのリゾット2,500円
  • 日本ジカのグランヴヌール4,000円
  • サラダ ガストロノミック2,300円

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4位

魚の家 本店 (新橋、汐留、内幸町 / 居酒屋、海鮮、日本酒バー)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2014/01訪問 2015/07/24

新橋:奇跡の野菜、連鎖はまだ続く!

14年1月:
この系列を知るきっかけとなった「二代豊国」
そこで素晴らしい送別会を開けた。
「奇跡の連鎖」と呼ばれた。
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13033621/dtlrvwlst/2529724/

そして今は閉じた「備前長光」で当時の店長と思わぬ再会。
「連鎖の余韻」である。
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13029795/dtlrvwlst/3895057/

今回、送別した友が東京に戻ってきて、その時の手酌の会メンバーで新年会をここ「魚の家」で。

いつものように美味しくいただいていたら、くだんの店長が
なんと獺祭3割9分ひと口ずつと大粒カキフライを差し入れ。

大粒カキフライは二代豊国で感動しておかわりした逸品。
店長が気を利かせて、当時と同じものを出してくれた。

ありがたいことである。

13年4月:
有朋自遠方来。不亦楽乎。」(朋有り、遠方より来る。また楽しからずや)
論語である。

なぜかこの言葉が思い浮かんだ。

男は勤め人でも自営でも、40才前後で仕事で相当な努力をすることがある。
いろんな人との出会いで学校や試験では教えてくれない大事な人生の機微も学ぶ。

50前後のおっさん達6人が久しぶりに集まった。
みんな別々の仕事、それぞれの生活。その中のひとりの快気祝い。

食べログというネットの薄っぺらい世界で出会った6人だが、人生の酸いも甘いも経験してきたおっさん達。
多くを語らずともお互いの思いが伝わりあう。こういう付き合いもいいものである。

幹事の蝙蝠兄さんの仕切りで、柴田店長と四つ足無しの野菜メインコースを仕立ててくれた。

恒例の乾杯写真つき乾杯で宴はスタート。
旬のホワイトアスパラの豆腐、のれそれ、フルーツトマトなどで始まり、

オイスターリーフやチョコラトマトなどの新鮮変わり生野菜、
関アジ、アオリイカ、生マグロ、マコガレイ薄造りなどの刺身盛り合わせ。

蒸し野菜盛り合わせ、焼き物などが出て海鮮パエリア。

「季節がめぐって今、春がきたんですよ!そこのおっさん達!活力を感じてくださいよ!まだまだ頑張ってくださいよ!」
そんな店長と料理長の声が聞こえてくるような、最高の宴であった!

みんな、ありがとう!

13年4月:
家内に日頃はどういうところで飲んでいるかを見せるのは大事なことである。
二軒目で訪れる。電話を入れたら柴田店長喜んで席を準備してくれた。

麦焼酎「おこげ」お湯割り(@630円)を頼んで、柴田店長に「野菜」をお願い。
見事な変わり生野菜の盛合せをなんと1,050円で準備してくれた。

やっぱり美味い!
二人で全部きれいに平らげる。

来週、蝙蝠兄さん設定の飲み会があるのでまた来るね、と言うと
柴田店長、まさか一緒だと思わなかったようで目を真ん丸にしてびっくりしてくれた。

12年11月:
ここの野菜が気に入って既に再訪している。

この日は、高校時代の仲間と久しぶりに会い、5人で2次会にやって来た。
店長には、一次会で散々食ってきたので野菜の残り物だけ出して!とお願いする。

フィンガーライムはもう言わなくてもカットして出してくれる。
数々の変わり野菜をまた、何もつけずポリポリいただきながら、獺祭、雁木、万齢で流し込む。
至福のひと時。

オイスターリーフという、噛むと本当に牡蠣の味がする葉っぱで皆を驚かす。

元柔道部のガタイのいい男が残った野菜をすべてさらって持ち帰る。
飲み、語るうちに、あぁ、電車が無くなる!
また再会を祈念してお別れ、ご馳走様!

12年10月:
この日はこの新橋界隈を根城にする美女コンビのうちのお笑い担当(因みにもう一人は戦略担当)のほうからのご招待で、食べログ常磐会の幹事長さんと三人での懇親会である。
皆さんお忙しく、たまたま私もこの日は忙しかったので7時半という少し遅めのスタート。

烏森口から4ブロック目、リンガーハットの路地を入り、3ブロック目左手角の地下。
予約名はもちろん彼女の本名であるが、ここに住みたいというくらいこの店が好きだということなので、
彼女の通り名でお店に予約名を名乗ろうという悪戯心が働いた。

階段を降りると、タイミングよくスタッフの方が満面の笑顔で迎えてくれる。
あれっ?それにしては随分馴れ馴れしい笑顔。

よく見ると、えーっ!「奇跡の連鎖」「連鎖の余韻」の店長さんではないか!
なんと人事異動でこの日からここの店長とのこと。

びっくりである。
こちらから予約名を言うこともなく、すぐに個室に案内してくれた(笑)

美女と幹事長は先に来て酒なしでもういい雰囲気。既にこの私の奇跡の3乗ネタを先に知り、店長共々盛り上がっていたらしい。
早速、生ビールを頼んで乾杯。

例によって、この日の食材が料理長達によって運ばれる。
いきなり、立派な大間のマグロ、青森のホヤ、昆布森の牡蠣、オマール海老、穴子、才巻海老、数々のキノコ、数々の野菜。
これを見てるだけでお腹一杯になってしまう(笑)

さすが常連の美女の顔で、このなかから好きなものを調理させていただきますと笑顔の料理長。

・お通し
  馬鈴薯豆腐、百合の蕾をのせて
・前菜
  (上から左回りに)モズク酢、鱧の南蛮漬け、松茸の菊花和え、玉子焼き、磯ツブ貝、5種のサンマ焼き
・刺身1
  青森のホヤ
・刺身2
  鮪の刺身をを頭から尻尾まで、シマアジ、タラ、天上ブリ、ブリの胃など
・刺身3
  鮪皮身の炙り
・刺身4
  穴子の洗い
・焼きキノコと生野菜バーニャカウダ風
  各地のキノコを焼き、スパイキーアイスレタス、各地の生野菜をバーニャカウダソース、味噌、岩塩、マヨネーズなどで
・牡蠣フライ
  北海道昆布森の牡蠣フライにインカのめざめとインカのひとみを添えて
・海鮮パエリア
  ミニ土鍋で炊いた海鮮ふんだんのパエリア

さっぱりとしたジャガイモの豆腐で始まり、贅沢な前菜盛り合わせで鱧や松茸を味わい、これだけで酒が何杯も飲めてしまう。
サンマは塩、醤油、味噌、味醂、粕漬けなど5種類の違う味で味付けさせたアイデア料理。粕漬けが一番美味しかった。

刺身がお皿を変えてどんどん届く。
まずはホヤ、新鮮に違いなく、まったく苦味も酸味も臭みも感じず、東京でこのような生のホヤを食べるのは初めて。
そして大間の本鮪が頭のほうから部位を変えてひと切れずつ、まったくもって脂がのって言うことは無い。

鮪の皮身の炙りはお見事、個人的には鮪は少し炙ったほうが旨味が更に出て大好き。
そしてコリコリの穴子の刺身。こんなコリコリの淡白な穴子はそうはお目にかかれない。

さすが店名を魚の家としているだけのことはある。

ここまででもう十分と満足していたら、私にとってはここからが始まりであった。
焼いたキノコと生野菜、バーニャカウダソースを初め色々な調味料やソースが出てくる。

試しにと生のトウモロコシを齧ってみる。えっ?甘い!じゃぁ、生のカボチャは?おっ!甘い!
カブは?うわっ!みずみずしく臭みもなくこれも甘い!

料理長特製のバーニャカウダソースもいいのだが、こうなると手が止まらない。
トマトにエビ芋にアイスプラントにスパイキーアイスレタス、フィンガーライム、次々に生のまま口に放り込む。

野菜のみずみずしさと甘さがたまらない。料理長が京都や九州など各地から集めた旬野菜、変わり野菜
新鮮なこともこのおいしさを引き出す重要な要素。

ドアが開いて牡蠣フライが運ばれてきたところで顔をあげると、美女が向こうで私の顔を見て微笑んでいる。
夢中になってあまりにも美味しそうに食べていたそうだ(笑)

我を忘れるとはこのことか。
魚の館でこんな美味しい生野菜を頂けるとはまさに青天の霹靂、大感動である。

次は野菜だけを食べに来てもいいくらいである。一階のuonoyaバーに来て、ここから野菜だけ出前してもらうか、それほど気に入った。
腹一杯、飲んで食べて、お勘定。

一階にあがると店長、料理長、酒の達人の三人が見送りに出てくれた。またまた、固い握手を交わす。
えっ?美女の通り名でお店に通じるかって?はいはい、もちろん通じます、通じます、大爆笑!

  • 刺身
  • 生野菜
  • 気を利かせて出してくれた思い出の大粒カキフライ

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5位

カスレ (仙川、つつじケ丘 / ビストロ、ワインバー)

6回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2020/06訪問 2020/07/02

仙川:復活したワインバー

元々18時~26時営業なので、
緊急事態宣言期間中は完全休業。

今はSNSをやられてないので
ずっと様子が分からず。

外食の帰り、
どうなってるのかと見に行ったら、
灯りがともっていた。

白ワインを頼んで乾杯。
相変わらず店主のいいチョイス、
ミネラル感がありドライで旨い。

お互いの無事を確認。

二人で一杯ずつ飲んで1,800円。

見える感染症対策は特にしていないので
留意したうえで出かけられたし。
この地に構えて7年を越えたカスレ、
2席の空きを発見し、久々に潜り込む。

好み知ったる鈴木さんが、
赤と白のグラスを出してくれ乾杯。

ここのお客さんも随分入れ替わったが、
常に新しい風が。

生ハム加工の天才サルメリア69の新町さんが来ていたこともあったが、
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131814/13123698/dtlrvwlst/B115627515/

この日は沿線のスイーツの名店、
ラカンドゥールの安藤オーナーシェフが仕事終わりに現れた。
https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132601/13199387/dtlrvwlst/B229396679/

差し入れのケーキのお裾分けをいただいたが、
さすがの腕前、お見事なお味。

共通の知り合い、
食べログランナー、ファブリアーノ氏
https://tabelog.com/rvwr/000994712/
の話題で盛り上がり、
お互いの最近のお気に入りを交換。

鈴木さんの最近のお気に入り、
祖師ヶ谷大蔵の
「てら屋」
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131814/13226917/
をBMしてご馳走さん。
仙川の新店の話と有吉の仙川レポの話。
http://kakaku.com/tv/channel=8/programID=32206/episodeID=1141009/

この日のチーズもかなりの旨さ。

さらべつチーズ工房の話
http://www.tonxton-market.com/products/list.php?category_id=56
西荻から移ってきたタルトの店モイスェンの話
https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132601/13117677/

今晩も美味しいワインをありがとう。
少し不完全燃焼の食事の後訪れる。
当初と比べると客はどんどん入れ替わる。
今の常連さん達からすると
私なんぞは新参者(笑)

この日いただいたチーズ、
塩気が少なくなめらかでいい香り、

店主鈴木氏、
人気に胡坐をかくことなく、
いいワイン、いいつまみを追求し続けている。

頭が下がる。

そういや、
今回最後の新参者の主人公に鈴木氏、似てなくもない(^_-)-☆
一軒目が早く終わったので
久々に訪れる。

赤ワインそれぞれ3杯、
鈴木さんにおまかせ。

常連客も入れ替わりどんどん新陳代謝。
美味しいもの探しに余念のない鈴木さんと情報を色々交換。

随分喰ってきたのでチーズを2種出してもらうが
24ケ月熟成のコンテはすこぶる美味い。
トリュフ入りもなかなか。

お代は2人で6,100円。
皆、ワインとつまみと会話を楽しみに顔を出しに来る。
チョイ寄り一杯ずつ。
***
出雲の古酒「じゅうじ旭日」をいただく。
燗酒がいいとのこと。甘みは薄く、酢の延長にあるような趣き深い味。
ちょっと驚き。
***
久々、今日は私は白。
国領のドンブラボーのオーナーシェフ以下スタッフ皆がここを頼ってるらしい。
えっ?ドンブラボーって何?
***
3軒目で訪れる。
彼女は赤ワイン、私はビールで。
***
新春、広尾中華の帰り。
作り手が放浪の旅に出て来年は手に入らぬかもしれぬ赤。
***
ひとりで早い時間。
なんと店主、亀戸のメゼババに行ってきたとか(驚)
***
ふたりで。
荻窪の割烹の帰り。
69の生ハムと赤。
***
ひとりで。
シチリアとピエモンテ、軽くミネラル感から重く果実味へ。
相変わらず初めてのお客さんがやって来る。
***
久しぶりに、これまた久しぶりという美女と二人で三軒目で訪れる。
行くと大繁盛、端っこに我々のためかのように席2つ。

店主は久しぶりというより意外な組み合わせの我々にビックリ。
赤を一杯。

美女はまだまだ意気盛んだったので、隣の常連さんに託して私は帰る(笑)
***
ワインバーで不完全燃焼、蕎麦屋で不完全燃焼。
ちょいと訪れて安心する。
***
商店街がキューピーとコラボしたイースタースタンプラリー
http://www.sengawa.com/special/easter/index2014.html
地域活性化である。
「生ハムとウフマヨ」(380円)を買うとスタンプ♪

増税しても値段を変えず、地域活性化にも協力する、その姿勢が立派。
今晩は早い時間から若い人たちがたくさん、どんどんつまみも頼む。

こっちは果実味の深い、白や赤に、
割ると黄身がとろとろに流れて生ハムの塩とかけたマヨネーズが上品にとろとろ半熟ゆで卵と素晴らしいコラボ。

大したものである。
***
焼肉の帰り
果実味溢れる赤ワイン。
11度のイタリアメルローとシチリア。
***
蕎麦屋の帰りに赤をちょっと一杯。
***
新年最初は三軒目で酔いを醒ますためにビールをいただく。
本年もよろしく。
***
年内最後の営業、義母と家内の三人で訪れる。
今年もありがとう!
***
カスレつながりのレビュアーさん5人で二軒目。
いつもは静かな店内がとっても賑やかに♪
赤を二杯。
***
ワインバー三軒目。
ボジョレーはもういいだろうと逆に先取りしてクリスマスで攻めてきた。
相変わらず色々考えている(笑)
***
フレンチで満足し、別のワインバーでがっかりし、口直しに訪れる。
やっぱり来て正解。
***
珍しく3軒寄った後訪れる。
さすがに赤ワイン一杯ずつ。
***
イタリアの幻のブルーチーズ「ゴールデンゲル」が入ったというので少し味あわせてもらう。
口に入れた瞬間とろける。ほんの少量でワイン一杯飲めそうである。

この日は果実味の赤をテーマに出してもらう。
フランスと違い、イタリアの果実味は奥が深い。
***
ワインバーの帰りにワインバー(笑)
以前出してもらったPonte ditoiのお仲間を飲んで心地よく。
***
祝一周年!
サルメリア69のオーナーも駆けつける。
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131814/13123698/dtlrvwlst/5188763/

シチリアのロッソデマルコ
とっても果実味が深い!後でいただくオキピンティよりもずっとずっと。

アユートビアンコ トリンケーロは白というが茶色のワイン。
飲むと赤ワインのような質感である。

69さんの生ハムをパパイヤで。
アオサンのパンも少しかじる。

謙虚に楽しく頑張って行ってください!
***
フレンチの帰り。
リースリングの比較は続く。
モーゼルとオーストラリア、モーゼルは甘くオーストラリアはおおらか。
***
寿司屋の帰り。
リースリングは辛口なのか甘口なのかという議論に店主が出したのは

アルザスリースリング ビルドステゥックレ ジェラールシュレール2009
アルザスリースリング ローランバーンワルト2011

前者はこれでもかというくらいドライでミネラル一杯。
後者は果実味たっぷり、花びらが広がる。

さて食べロガーの辛口リースリングさんは果たして辛口なのか甘口なのか(笑)あっ濃口か、爆笑!
***
吉祥寺鉄板焼きの帰り。
結構飲んだのでまずはビールで醒ます。
ニュージーランドの結構濃いビール。
その後、白から赤に。
***
目黒和食の帰り。
この日は赤で攻める。
つまみはチーズ、ここは美味しいチーズを揃えてある。

近所に新しく出来るワインバーやおいしい寿司屋を店主に教わる。
近いうちに行ってみよう。
***
仙川イタリアンの帰り。
K兄さんと二人。

女子を目で射抜くにはどうすればいいか実践してくださった。
幾つになっても勉強である(笑)
***
代々木のビストロの帰り。
ラ・ローザ・ディ・パーチナ
トスカーナのサンジョヴェーゼのロゼ。

酸化防止剤ありとなしの飲み比べ。
ありは香り少なく、エグミを感じる。
なしは香りが濃く、口中に旨味がスッキリ広がる。

他にも白と赤。
***
仙川にできたグリルバーの帰り。
マスターがいたずら顔でPonte ditoiを出してくれる。

サッサイアとそっくりだと思う。
そしたら本物のサッサイアを出してくれた。

全然違った(笑)サッサイアのほうがよりフルーティ。
ワインはなかなか奥が深いね(笑)
こんなものである。
***
仙川イタリアンの帰り。
今日はガメイ祭!

ねっとりのサルメリア69の黒トリュフのサラミで楽しむ。
ボージョレー デリエール ラ・クラヴァット 2011
フィリップ・ジャンボン ユンヌ・トランシュ
VDFラ・ニーナ[2009] ラ・グランジュ・オ・ベール
ヴァン・ド・フランス・ルージュ[2010] アレクサンドル・バン
***
烏山のイタリアンの帰り。

なんと鏡さんのワインの赤ボトルも一本手に入れていたという。
わざわざ開けてくれいただく。

日が浅いのでもちろんあっさりだが、
店主に言わせると熟成させず、この軽いままいただくほうがこのワインには合ってるだろうとのこと。

後は大岡弘武氏のスパークリングとカタベラ白、チーズ盛り合わせで。
***
烏山のビストロの帰り。

鏡健二郎氏というワイン通には有名なフランス、ジュラで奥様と二人でやっているワイン醸造家の作った白ワインが手に入ったという。
日本に600本しか入らなかったうちの3本を手に入れたそうな。

抜栓して時間が経った1本目の最後のオリの部分と
目の前で抜栓したばかりの2本目を一杯ずついただき飲み比べた。

抜栓直後:
薄い琥珀色。口に入れた瞬間甘みを感じ、後から酸味、そして舌にピリピリきてすぐ消える。
ネットリ感もトロリ感もなく軽い。果実味が増す。

オリの部分:
オリなのでもちろん濁りがあるが、色も濃くなっている。甘みに加えてほんの少しの苦み。酸味は感じず、ピリピリ感もない。
ネットリ感もトロリ感もなく軽い。果実味がどんどん増し、奥の苦み。

抜栓の意味をその場で体験させてくれた。
***
最近若い女性に人気のようである。このところ満員で門前払いが多い。
今回はサンフォコンの帰り、なんとか座れたが確かに女子で一杯。

白:リースリング キュヴェ・パルティキュリエール
ここで白のうまさを教わったが、この日はリンゴの香りに加えミネラル感。

赤:バルベーラ・ダスティ ヴィーニャ・デル・ノーチェ - トリンケーロ
こちらはタンニンも感じつつ果実味。

ほぐしコンビーフとクスクスをいただいたが、ちょっとコンビーフが少なくバランスが悪かった。
***
サルバトーレの後、そのまま3人で流れる。

岡本英史氏が1999年に山梨県須玉町高根でスタートしたワイナリー、ボーペイサージュの赤ワインが手に入ったとのこと。
洞爺湖サミットで使われてから、非常に手に入りにくくなった。

一杯飲ませてもらう。
ボーペイサージュHosaka「 」2012 なかなかいい味。

お気に入りのシチリアのアリアンナ・オキピンティがあるということでそちらも。

豆とクスクスをいただく。
***
クスクスルージールの後、先に体験した店主とその感動を分かち合うために訪れる。
ひとしきりその前のダニエラとルージールで盛り上がる。
赤ワイングラスとニンジンサラダ。
***
はす向かいの海鮮居酒屋なみはなの後、
あのワイン通から勧められた、アンジョリーノ・サッサイアを頼んでみる。

店主はにたっと笑い、ボトルを出す。
マッシェリ、サッサイア、タイバーネと三種ある真ん中ですと説明。

グラスに入れて出してくれた後、キッチンでリンゴをスライスし始めた。
何かと思ったら、私の前に出し、たまたま昨日お客さんからもらったこの酸味の強いリンゴなんですが一緒に食べて見てください、という。

このサッサイアは酸味の強いリンゴと同期するんですよ。
たしかにすっきりしたこのワイン、飲んでるうちにリンゴ系の果実味を感じた。

思わずあのワイン通と店主に仕組まれたのかと思うくらいよくできた話だった。
***
ふぐの帰り、イタリアンの帰り
白の深さを学ぶ。

リボッラ・ジャッラ ラディコン2003(錫の器に移してから注いでくれる)
アダムカンティーナジャルジャーノ
***
和食の帰り
前に美味しかったシチリアのアリアンナ・オキピンティはこの日はなく、替わりに
フレイザ・ダスティ・ルンケット トリンケーロ2004@780円。

ピーマンとパプリカのきんぴら380円をつまみに。

そして、この日のスペシャルな白として
サン・ロレンツォ クッリーヴ モスカート パッシート2005@780円

葡萄を陰干しして作ったというデザートワインだが、出されてびっくり。
白ワインだが、色は濃い琥珀色。
アンズのような香りがし、口に含むと軽い甘みの上に酸味がかぶさってくる非常に驚きの味。
***
初めて一軒目で訪れる。

グラスワイン一杯、680円、780円あたりだが、随分いいワインをこの値段で出している。
例えばこの日いただいたナポリの白ワイン、ガイア 2009 カンティーナ ジャルディーノは一本3,500円から4,300円。
だいたいボトル一本から6杯取りとして一杯583円~716円、これを780円で出すのである。普通は倍づけでも文句は言えないところ、大したものである。

まずはハートランド生 580円を注文して家内と乾杯。
考えてみたらハートランドの生をこの値段で出すのも良心的。

並びのAOSANのバゲットを添えた自家製レバーパテ620円、アボカドグラタン600円、地鶏の山椒蒸し980円を注文。

レバーパテはふわっとあっさり目でレバーらしい香りがしっかり。バゲットは柔らかい。
甘みを感じるパテをパンに塗り、口に運ぶ。

いつもは赤ワインなのだが、この日はマスターは我々に白ワインを飲ませたいと言う。
おまかせでお願いすると、最初の一杯はラ・ビアンカーラ マシエリ 2011@680円
北イタリア、ベネチアのあるヴェネト州のワイン。畑では有機農法を実践し、野生酵母で発酵し、 ビン詰めまで二酸化硫黄は無添加で造るというビオ。

黄金色に輝くワインを嗅ぐとしっかり果実の香り、ところが口に含むととてもすっきりしている。

アボカドグラタンは皮をそのまま器にし、海老と一緒にアボカドがグラタンされている。
あっさりめの味付けで、海老がちょっとパサッとしているのが少し残念か。

次も白、冒頭に紹介したナポリのワインである。
これが驚きのワインであった。草のようなセロリのような爽やかな香り、こんなのは初めて。見てわかるが濁りがある。
抜栓して3日目で徐々にあがってきて今がいいとのこと、この日我々に飲ませたかった一杯だという。
非常に上品な味わいで美味しい。

地鶏の山椒蒸し、たっぷりのマッシュポテトが添えられている。
山椒がしっかり効いていてジューシーで甘い鶏、芋もいい味を出している。

ここで赤に変え、家内はブルゴーニュのガメイ@780円、私はブルゴーニュのピノ@780円。

スモークサーモンとキノコのソテーのサラダ仕立て 720円を注文。
サーモンはサーモンらしくキノコは甘い。もう少し塩が効いていてもいいかな。

お代は9,140円。
一杯飲んで一杯食って満足、ご馳走様!
***
近所で焼き鳥を食べた後。
最近は座ると同時にボトルを何本か出して説明してくれる。

途中から大粒の雨が降り始めたのをいいことに腰を落ち着けて飲み始める。

結果、シチリアのアリアンナ・オキピンティSP68(780円)を何杯もおかわりして家内ともどもいい気分。
ネロ ダーヴォラとフラッパートをブレンド。見た目は濃厚そうだが、酸味があり、さっぱり飲みやすい。

いよいよここの店名の由来であるカスレ880円が登場した。
小さめのヒヨコ豆を使っている。いい味だが、最後のひと塩が足りない気がしたので伝える。酒を飲んでいるから濃い味を求めるか(笑)

芝エビのソテーと柿720円はなかなかさっぱり。
***
麻布十番でフレンチの後。
パーチナ780円とボナルダ(微発泡)680円。
オリーブと玉ネギのマリネ380円

最近ここのチョイ寄りが我が家のブーム。
いつも爽やかなマスター、気分が落ち着く。
***
つつじヶ丘で中華の後。
スペインのFuegoかニュージーランドのピノか。

スペインにする。ラプランタというチョコの香りのする赤があるが、この赤も個性的、私は唐辛子を感じた。

ドライトマト380円を注文。この店らしいほんわかした味。

漬けて3日目の渋皮のついた栗の赤ワイン煮を試食させてもらう。
明日はきっとしっかり漬かってるだろうなという一歩手前のほっこり味、美味しかった。

今日はおじ様おば様はお休みのようで久々に静かな夜(笑)
***
あかべこで焼肉のあと訪れる。店主は我々を覚えていてくれた。
大したものだ。

カウンターに赤ワインのボトルが6本並べられ、私はイタリアのムスケン680円、家内は同じくイタリアのドルチェットダルバ780円。
いずれも果実味が強いタイプ、こちらの好みも覚えていてくれた。

二軒目なので軽く、でも火入れの皿が欲しいと思い、スモークサーモンとエリンギのスパニッシュオムレツ580円をお願い。
今日のお客は年輩者たちが多い。仙川で年輩者が来る店は続く。律儀だからだ。

後でここは初めてと思われる若いカップルが入ってきて余りの年齢層の高さにびっくりしていた、爆笑!

オムレツはここで作るのではなく、仕込んだものをオーブンで温めるタイプであった。
ちょっとパサパサだったのは残念。

常連さんがまだメニューには無い豚肩ロースのグリルを頼んでいて、興味深げに手元を見ていたら、店主と常連さんがどうぞと、マッシュドポテトと豚をお裾分けしてくれた。

ポテトはあっさりで塩は少なめ。
豚は優しい味で、強くはないが香草の香りがしっかり。

パテカンと目の前のオムレツをいつか食べたいと店主にリクエストしておいた。
少し無茶振りか(笑)
これからがやっぱり楽しみ。
***
初回レビュー
12年8月にオープンしたばかりのワインバー。
街のはずれにあるが、もうすでに人気のようで、しっかり常連客もつき始めているようである。

なみはなで食事した後に訪問。はす向かいといえばはす向かい。
店内には二人客と一人客の先客。

9席のJ字型カウンター席のまんなかに二人で座らせてもらう。
かわいい二人用のテーブル席がもうひとつというこじんまりした店。

元々レストランでサービスの仕事をしていたという眼鏡の爽やかな青年がひとりできりもり。
二駅ほど先から自転車でここまで通ってくるとか。

ワインはフランス、イタリアを始め各地のワインを用意。ビオ中心とのこと。
果実味のあるピノノワール系の赤が欲しいとお願いすると少し冷やしたキュベ・ド・ミシャール・レッド580円を出してくれた。

フランスのワインで最初にわずかな苦味を感じるが、後から、ナッツ、チョコ、そして果実の香りが追いかけてくる。
なかなかご機嫌なチョイスである。

メニューを見ると16種ほど。オムレツや鶏のソテーなど火を使うものも置いてある。
イチジクとクルミの白和え520円をお願いする。

BGMは洋楽ポップのボーカル。
常連と思しきカップルが入ってきて、一軒目なのか次々に食事をオーダーしている。

その中でパンドカンパーニュをスライスしていたので聞いてみると果たしてAOSANのパンであった。
イチジクとクルミの白和えが出される。思った通りのイチジクのさっぱりした甘さ、クリームチーズと和えてあるのがなかなかよい。熟れ具合も丁度良く皮ごと食べられる。

木のカウンターが手前が少し下がる段になっていて、肘をのせられるようになっているのがありがたい。
聞くとカジュアルさを出すためにわざとそうしたという。客の事をよく考えた作りだ。

二杯目のワインはこれも店主お勧めのイタリアの赤ヴィットリア780円をお願い。
ネグロアマーロ100%で最初のひと口は酸味と果実味が一気に押し寄せる。後からまろやかな甘みとほのかなタンニンの渋みがやってくる。

どちらも良いセンスのワイン。
大葉のコールスロー380円をお願いする。

ケンタのコールスローとは違い、キャベツはざく切り。
口中でクミンの香りが後から追いかける、心憎い演出。

店名である豆料理のカスレはないのかと意地悪を言ってみると
店主は真顔で9月後半からお出ししますとのこと。

電話が鳴り、これから5人入れるかという予約だったので丁度いい潮時と私たちは席を立つ。
お代は3,620円。

あのワイン通も認めそうなワインバー、これからが楽しみである。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

サンフォコン (幡ケ谷、代々木上原、笹塚 / ビストロ、フレンチ)

4回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/10訪問 2017/11/28

幡ヶ谷:最後の夜

千葉君が代々木上原駅前に移転することになった。

12月(日にちはまだ未定)から代々木上原駅北口2を出たら目の前
新店舗:渋谷区西原3-5-3 小林ビル1F
https://saint-faucon.jimdo.com/移転と求人のお知らせ/

この日が幡ヶ谷最後の夜と云うことで
常連のお客さんたちに声をかけ、
14時から21時までの好きな時間にと
サヨナラ幡ヶ谷パーティを開いた。

私は昼江戸川橋のほうで所用があったので
19時過ぎに訪れる。

かろうじて一席、
時々お会いする千葉君のソムリエ試験を支えた近所の女医さんの隣。

昼にはその発言で色々物議を醸した某国営放送の元会長様も
挨拶に来たようだ。

老若男女、色んな人から幅広く愛される千葉君、
新天地での活躍、期待している。

どうもありがとう、
そして
頑張れ♪

サーモンとクリームチーズのケークサレ
仔兎のリエット
馬鹿アンクルート
キューブブーダンノアール
蝦夷鹿の心臓
馬ハラミのソテー

しっかりした味とは
しょっぱいわけでもなく甘いわけでもなく
素材の旨みを引き出す濃厚な味。
この日も千葉劇場を楽しませてもらった。

クローネンブルグブランで乾杯。
2004年のコートデュローヌのボトル、果実味があるしっかりしたボディ。
グラスで同じくコートデュローヌ。

我々を含む常連さんに挟まれ
この店初めてのカップル。

美味しいものはお好きなようだが
フレンチは初心者。
千葉君に誘導されながらも自分たちでメニューを組み立て
来る料理来る料理
美味い♪美味い♪
と食べていた。

いただいたガレット、上品な甘みできめ細かくサクサク。

最近この店に限らず
ドタキャンどころかバックレの予約客が急増中とか。
最低限のマナーは守ってもらいたいもの。
休日20時過ぎ、奇跡的に席が空いていて迷わず入る。
年明けの挨拶をしてまずはビールで乾杯。

テットデフロマージュを少しだけ切ってもらう。
サンセールの白でドライに。

丁寧に作られたピスタチオのオペラ、それに合わせてマール。
ちょっとだけでもしっかり相手してくれる千葉君、どうぞ今年もよろしく♪
16.09:
6千キロの彼方から飛んできた方を交えて
アミューズ:ピーマンムース、豚のリエット
前菜:パテアンクルート
前菜:羊のチーズを使ったサラダ
前菜:海老のフラン
メイン:仔羊のロースト、ロックフォールソースで
デザート:ヌガーグラッセ
この日は千葉シェフ、常連さんと利き酒セッション。

************************
12.06:(記念すべき初訪
12年4月11日オープン。和食だったお店を居抜きで。
カウンター6席のみの小さなお店を新進気鋭、32歳の千葉シェフがひとりで回す。

幡ヶ谷駅南口西原商店街をゆっくり歩いて行き、酒屋の升本商店の路地を右に曲がると右手に2軒目がサンフォコン。

BGMはサルコジ夫人カーラ・ブルーニの歌声と換気扇の音(笑)
私はヱビス小瓶500円、家人はクローネンブルグ1664小瓶700円。

10年の修行を経て念願の自分の店。
虎ノ門の名店サラマンジェで修行の後、一年渡仏というキャリア。

ドメーヌ ファブリス ヴィゴ ブルゴーニュ ルージュ “レ リュトゥニエール”2009。
果実味のしっかりした花のような香りの赤ワイン。

先ず頼んだのは、
トントロのリエット
サーモンとクリームチーズのケークサレ
前菜3種:ヤリイカのキッシュ、トリッパ、パテドカンパーニュ

リエットと共に熱々の自家製パン。
しっかりした味付けで脂は少なめ。そのままでは濃いがパンやワインにぴったり。

ケークサレはサーモンの香りがふわーっと鼻に抜け、クリームチーズも主張。
なによりも生地がバターでいい感じ。ブリオッシュかと聞くとむしろあまり材料を混ぜないパウンドケーキ寄りとか。

いずれも味付けがしっかりしているのでシェフに聞くと、
出身が青森という事と修行先での教えが味がないものはダメという事に由来している。

前菜盛合せにスペシャリテのキッシュを混ぜてもらった。
高級な中沢フレッシュクリーム45%をふんだんに使ったキッシュはほんとうにふわふわ。
仕入れたヤリイカの量があまりに多かったのでキッシュに使ってみたとのこと。
キッシュにはやっぱりタマネギが一番ですとシェフが笑う。

トリッパはピリ辛で食べるとしばらくしてさわやかな香りが追いかける。
カレー風味であった。これはなかなかよい。

パテドカンパーニュに添えられたアイスプラントがみずみずしく相性ピッタリ。

メインにアントゥイエット(豚内臓の詰め物)とズワイガニとタイのブーダン(腸詰)をお願いする。

アントゥイエットは荒みじんの豚の内臓を胡桃油、ナツメグ、ワインビネガー、シナモンなどで味付け、辛子ソースの中で泳がせている。
新鮮な内臓を噛み砕く。パンでソースもすくう。

私はローヌ、家人はカベルネをグラスで。

しっかりしたお皿が続いたのでズワイガニとタイのブーダンで口をさっぱりさせる。
口の中に蟹と鯛の香りが一杯に広がる。

もう一杯ずつワインをおかわりし、デザートに大人のチョコレート。
こちらは奥様が作られたもので、大人と言うだけあり程よい甘さ。

これぞビストロ! 本格フレンチをお安い値段でいただけ、リーズナブルな値段のワインで流し込む。
お店の名前は結婚して一年の奥様の名前とシェフ自身の名前をつないでつけたとか。熱々である。

これからが楽しみなお店。

*********以下日記形式***********
16.05:
来たいという初めての方々を招いて。
アミューズ:燻製のホタテ、豚のリエット
前菜:ウサギの煮凝りのサラダ
前菜:海老のキッシュ
前菜:パテアンクルート(パテドカンパーニュパイ包み焼き)
前菜:ブーダンノワール、フルーツで味付けしたライス添え
前菜:海老のフラン
メイン:仔羊のロースト、アサリソースをふんだんに
デザート:ヌガーグラッセ

スモーキーな帆立とあえて脂たっぷりのリエットがいいジャブ。
ウサギは淡白に女子ウケした仕上がり。
キッシュ、薄い生地のパリパリ感と具のフワフワ感、この日は海老が濃厚。
千葉君が好きなラルクアンシェルを刻印したパテアンクルート、鴨もレバーもしっかり入っているが、この日は女子向けに上品な出来。
羊腸を使わないブーダンノワール、本体は濃厚な大人の味で甘みは控え、付け合わせのフルーツ・甘いごはんと合わせるといい甘みに。
千匹の海老を使ったという海老のフラン、これもお見事。
予想通り見事な火入れの仔羊、癖もなくナイフですっと切れこの旨さは凄い。
そして盤石のヌガーグラッセ

15.11:
ちょっとした大事な日に2人で訪れる。
いつものようにビールで乾杯し、ラングドックのボトルも用意してもらう。

鯵マリネ、オニオンキッシュ、ハチノスパン粉揚げ、スープドポワソン、イノシシロース
食後にデザート盛り合わせ、マール。
いい一日にしてくれた。千葉君、今晩もありがとう。

15.06:
フレンチ初心者でも頼みやすいシステムに。

黒板にはこの日の料理にそれぞれポイント。
パテカンは1ポイント、真鯛のポワレは2ポイント、仔羊のローストは3ポイントという具合。
この中から組み合わせ合計4ポイントで3,800円+税、6ポイントで5,000円+税。
あるいはアミューズ+お任せ4皿か6皿でそれぞれ3,800円+税、5,000円+税。

もちろん従来通りアラカルトでも頼める。

我々はアラカルトで頼む。
ビール、アミューズ、鯵マリネ、赤ワインボトル、パテアンクルート海老のキッシュランド産鳩のロースト、マール、デザート、小菓子。

パテアンクルートはレバーの味はしっかり残しながらも上品な味付け。
キッシュはフワフワで、濃厚な海老のソースと玉子の香りたっぷりのマヨネーズ。
鳩の見事な火入れとソースは我々にあわせ、臭すぎないサルミソース。

15.04:
たまたま寄ったら丁度3周年記念パーティの日。
千葉君、精進してね。

14.12:
千葉君企画のヌーボーの会に予定が合わなかったので、その代わりに寒くなった夜。
パテドフォア(900円)レバーのいい甘味、臭みなどない。
ルッコラのサラダ(1,300円)ルッコラに、鴨、テッポウのいい味わい。
牛ほほ肉の赤ワイン煮(2,000円)スッと身が切れ、肉エキスふんだん大人のソース。
イノシシ(3,000円)臭みはなく歯ごたえはしっかり、上品ながらも野生の味。

14.09:
シェフの師匠の店に寄った帰りに。
シェフ自ら大絶賛の奥様作成のココナッツタルト、タルトが素晴らしい♪
泡、ビール、マール。

14.07:
今日はじっくり。
事前に頼んでおいたキッシュ(800円)は今日はイワシ。
臭みを出さず、鰯らしさを残してのフワフワのキッシュ、おまけにハモとハチノス。
スルメイカの冷製カッペリーニ(1,000円)
スルメイカで赤ワインを飲むとワインが苦く感じる。このお皿だけ白のグラスで。スルメイカの旨味が良く引き出されている。
カレイのミジョテ(煮込み)(1,600円)を赤ワインにあわせるため、即興でロックフォールチーズのソースに。少しチーズ臭さの立つソースがワインによく合う。
ヒグマが入ってるということでタルタルステーキ(2,800円)。
きちんと表面は火を通してあり、熊は全く癖がなく食べやすいのでちょっとびっくり。
赤のボトル1本、グラスワイン3杯、食後酒1杯で16,200円。

14.05:
ビストロの帰り。ホワイトアスパラ杏のタルト
安定の味とアーティスティックな出来栄え。

14.04:
2周年♪
さて500人の予約客をどうやって捌くか(笑)!
ホウボウローストポーク生姜焼きカレー、美味しかったよ!

14.03:
中華で満腹の後。
ビール、ブーダンノワールヌガーグラッセ、赤ワイン、食後酒。
楽しくみんなとトークを楽しむ。まてぃす氏とは電話越しに元気な声を聞く。

14.03:
しっかり食事をした後、2人で。
ビールと食後酒、甘いリンゴと酸味のあるリンゴ両方を使ったポム・キャラメリゼ、これは美味い!

14.03:
甘エビのタルタルとポートワインのフラン キャビアのせ
ごく少量、甘エビの香りとキャビア、ウニ、何層にも重なるふわふわの美味しさ、800円。
トゥレーヌ風キッシュ
鴨のリエットのキッシュ。やはり、ここのキッシュはふわふわで絶品!
材料費の高騰を考えると800円はいたしかたない。
この日のほかのお客さん、キッシュにありつけてラッキー♪
鯖のグラタン
熱々、ひと口目に強めの香草を感じる、4種の香草で鯖の臭みは完全に消えている。
濃厚だがくどさはない。ベシャメルではなくジャガイモスープを使ったからだという。
非常に美味、鱈だと旨味がよく出るのはわかるが、鯖でこれは素晴らしい、900円。
コルヴェール(真鴨)サルミソース
真鴨をそのガラで漉したサルミソースで食べさせるジビエ料理で3,900円。
フォンドボーに真鴨の骨を入れて煮込み、最後に肺とレバーを加えて作ったソース。
最初はかなりくせのある匂いがする。
柔らかい真っ赤な鴨肉のいろんな部位を楽しむ。次第に匂いにも慣れ、鴨肉の旨味を噛みしめる。

ワインはコート・デュ・ジュノワ。この日はひとり7千円。

13.12:
チーズ盛合せ、クローネンブルク、カオール、カオール。
湯島のビストロのシェフが遊びに来ていた。

13.11:
カオールグラスとヌガーグラッセ

13.10:
2軒目で。ビール、ヤリイカと牡蠣のサラダ、赤ワイン2杯。
食材の高騰にここも悲鳴。もちろん今流行の偽装なんてできる度量もない。

黒板メニューにキッシュ、海老のフラン、ブーダンノアール、仔羊、エゾ鹿を定番ではのせられない。
円安による輸入価格の高騰、捕れ高が減った食材、便乗値上げの食材と小さなお店には逆風が吹く。

申し訳ないが、前日までの予約の時に食べたいものを伝えてくれればできる限り準備するとのこと。

13.07:
暑いのでビールをぐいぐい。
落ち着いたところでキッシュ、リヨン風サラダ、アバのプッタネスカ、ブーダンノワール、仔羊のローストを注文。

赤ワインはブルゴーニュのラドワ1999。酸味を感じるピノ。
キッシュはイイダコ・キノコ・オリーブ、少し塩気が効いているのが夏に合う。

リヨン風サラダは肉と野菜たっぷり、半熟卵を崩して幸せを感じる。
アバのプッタネスカはイタリアンのトリッパの煮込みに相当。牛・豚の胃、豚耳がトマトで煮込まれる。

ブーダンノワール、ココナツミルクで炊いた米とマンゴー・パイナップルが添えられる。すこぶるいい甘味。
ワインを2本目フィクサン2010。まろやかなピノ。

仔羊のロースト。
普通の火入れにしてもらったが見事である。

デザート、食後酒、焼き菓子をいただき、お代は二人で22,300円

13.04:
キッシュ9代目パテドカンパーニュ海老のフラン穴子の赤ワイン煮
パテカンは身が詰まり、内臓の臭みは強くはないが、その味わいはしっかり感じる。
穴子の赤ワイン煮、サラマンジェ譲りのその酸味のあるワインソースがうれしい。

13.03:
駅の北側のビストロで軽く食事をしたあと。

家人はエビス、私はブルゴーニュの白、ホワイトアスパラがあったのでムースで。
私はアニス酒で水を入れると白く濁るパスティス、家人はマール。

ここに来る知り合い客の話で盛り上がり、夜桜を眺めながらぶらぶら帰る。
コペルト込みで2人で4,300円

13.02:
この日のスペシャリテは「海老のフラン」だというのでそれを。
後は名物「キッシュ」と家人はまだまてぃす製造機による仔羊ソーセージ、「メルゲーズ」を食べてないということでそれを。

この日の火入れ料理は「エゾ鹿のロースト」に珍しい「豚肩ロースのコンフィ」を頼む。
そして赤ワインは2010年のマルサネのボトル。

「キッシュ」、今日はレンズ豆。
ここで美味しいキッシュを食べてしまったのでこれがデフォルトになってしまい、
他のパン屋やケーキ屋の美味しいキッシュにもダメ出ししてしまう。
罪作りなキッシュである(笑)

「メルゲーズ」はピリ辛でしっかりした味、肉汁たっぷりでぶれがない。

「海老のフラン」
海老が100匹分とは大げさだが食べたらそれくらい入ってそうなぐらい濃厚!
ルカンケのスープデポワソンを思い出した。
ルカンケがとんがった味だとするとここのは優しい味。

「豚肩ロースのコンフィ」は素揚げしたような感じで表面カリカリの脂が美味しい。塩加減が濃過ぎずでもしっかりしていて丁度いい。
若干の豚臭さは最後に感じるもののいい仕上がり。つけあわせのジャガイモに甘み。

「エゾ鹿のロースト」、相変わらず火入れの天才、間違いない柔らかい味。

料理とマルサネが旨いのでボトルはあっという間になくなり、サンセールのグラスを二人で4杯飲んでこの日は18,100円。

12.12:
下北でベルギービールを飲んだ後三人で。
タクシーで980円、下北と幡ヶ谷はとても近い。

千葉シェフがまてぃす氏と私で訪れたことに相好を崩す。
初サンフォコンのもう一人のためにまてぃす氏がマルサネのボトルを頼み、私がキッシュを頼む。

まてぃす氏のソーセージ製造装置で作った自家製メルゲーズ(ソーセージ)を頼む。
香辛料がピリッと効いてなかなか。

鴨とフォアグラのキャベツ包みを頼んでちょっと幸せ。

これだけうれしそうな顔をしている千葉シェフに会うのは初めて。
ありがたいことである。

他の二人はデザートを頼んで代金は3人で11,400円。

12.11:
サラマンジェの帰り、少し遅いがちょっと顔を出す。
この日は一日が終わったという雰囲気の千葉シェフと雑談。

ドメーヌ・ミシェル・トマのサンセール ラショームの白をグラスで頼む。
すっきりした辛口。

まてぃす氏から貸してもらったソーセージの機械を見せてもらった。
千葉シェフはうきうきであったが、よく個人でこんなの持ってるよねと笑った。

2杯ワインをいただいて席を立つ。

12.08:
師匠の店サラマンジェに行った帰り際、脇坂シェフからサンフォコン、行ってやってください、と言われたこともあり、デザートを食べるかと千葉シェフに電話。
水曜の夜9時だったが、あいにく満席。
なんと今店にまてぃす氏が陣取っているという(笑)どういう巡り会わせだろうか。

改めて土曜の6時に。
ロアール、アンジュのレ・タブノー2008 ブノワ・クロー
ひと口飲むと、酸味と共にタンニンをほんの少し感じるが、飲み進むにつれ果実味がどんどん現れて、これは気に入った。

豚足と豚タンのゼリー寄せ
濃い味かと思いきや、あっさり、ぷるぷるでしっかりした歯ごたえ、素材の味を楽しめる。

キビナゴのエスカベッシュ
フランス版南蛮漬け、この日は小さな魚を使っているので油も酢も控えめ。

キッシュ
皿が進むにつれ、味付けは濃厚に。この日のキッシュは蟹と黒鯛のすり身。
ふわふわ、余りのふわふわさに羽根が生えて浮かびそう。濃厚だが塩気は少ない。

ハラミステーキ(ハーフ)
脂身の少ないハラミで歯ごたえはしっかり。
バジル、パセリのいい風味と共にこれぞ牛肉という味わい。

仔鴨胸肉のロースト
いい火入れ。家人は少し鴨の臭みを感じたというが、私はこれくらいの野性味がいい。
仔鴨であることとシェフの絶妙の火入れで胸肉でも柔らかくジューシー。

デザートは改良を重ねたというヌガーグラッセ。まてぃす氏御用達のサラマンジェでもお勧めの一品。

ヌガーグラッセとは、
ヌガー(Nougat)=ナッツ類、ドライフルーツを入れ、砂糖を煮詰めて作った菓子をベースに、Glace(グラッセ)=氷菓にしたもの。
アイスクリームと違い、卵黄は使わず、固く泡立てたイタリアンメレンゲに、生クリームを合わせて生地を作り、ヌガーと合わせて、冷やし固める。
口解けが軽いのにコクがあり、ヌガーの食感、味わい、香ばしさがある。

これで本日は10,800円。

  • 千葉君と乾杯
  • お得意のブーダンノワール
  • (説明なし)

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7位

産直屋 たか (神泉、渋谷、駒場東大前 / 居酒屋、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2014/01訪問 2014/02/17

神泉:”たかの思い”の楽しみ方

料理店によっては客が守らなければならないルールが存在することがある。
例えば池尻大橋のつくしのこではビールはないし写真をネットにアップしてはいけない。
例えば魚金グループや俺のイタリアングループでは2時間という時間を厳守しなければいけない。

ここ「たか」にもルールがある。それに従えない人には楽しいお店にはならないかもしれない。

14年1月
久々に訪れる。
やはり大人気になり、システムも変わった。

客数を一日8人と限定。
予約も一週前の同じ曜日の営業前の決められた時間に電話して取ることとなった。

一度目は10分でかかるが既に満席であえなく失敗。
だが、ちゃんと私の事を覚えていてくれた。

二度目は10分かけ続けてようやく繋がり、2人で予約。
一人7千円でお願いする。

指定された時間にお邪魔する。
たかさんが手を休めて笑顔で迎えに来てくれた。

而今 千年錦無濾過生を一杯限りと出してくれる。
美女はビールでスタートし乾杯。

貴の仕込み水の一升瓶が置かれる。
最初は釧路の寒ダラ白子と鳴門のワカメの鍋からスタート。

ワカメの新芽の生も出してくれる。
茹でたワカメは緑で柔らかく、生は黒でコリコリ、少し塩気。

たかさんが調合したタレをかき混ぜて待機。そこそこで白子をあげる。
まずは何もつけずにそのまま口に含む。噛んでビックリ、口中にミルキーさが広がる。

こんな鱈の白子は初めてである。朝取り朝抜きというが、まるでフグの白子のよう。
調合ダレにつけるとピリリとまた味が締まる。

繰り返す、こんなミルキーで滋味深い白子は初めてである。

剥いた根室エゾバフンウニがカウンター越しに出てくる。
塩水ウニ、利尻・礼文で食べたものにはかなわないが、東京で食べるウニとしては最高の甘さ、旨さ。

生牡蠣がふたつ、大分豊後(左)石川七尾(右)牡蠣の食べ比べ。
いずれもプリプリ、豊後のほうが甘みが強く、七尾が塩気。私は豊後が好み。

麒麟山 超辛口が出される。すっきり辛口、思ったよりあっさり。

別府ハマグリ
貝のスープに漂う剥き身をバーナーで炙る。固形燃料で少し温めてからいただく。

ハマグリの身は水分たっぷりで旨味が口一杯に広がる。
残ったまろやかなスープもきれいに飲み干す。

貴 袋しぼり純米吟醸雄町 これも一杯限り。
辛口ながら芳醇。

朝〆の大分テンジクアジの刺身。
たかさん特製の薬味がかけられる。まずはそのまま。プリプリコリコリ、新鮮。

醤油と生姜を使った薬味がまた凄い。
脂たっぷりで甘い刺身の味わいが更に上昇。さすがだ。

浅くローストされた大きな釧路ハタハタ
残念ながら時期的にブリコは終わってしまったが、大ぶりなハタハタを尻尾からいただく。

柔らかい身、内臓は甘い、頭の骨もしゃぶり尽くす。

獺祭50 をいただく。間違いなく飲みやすい。
続いて広島の宝剣純米、すっきり。

松前エゾアワビと肝
塩水と少しのダシに浸けた生。ダシの昆布味が強く、アワビにピッタリ。

松前本マグロ脳天剥き身
ピンク色である。血抜きをきちんとしているからだという。

少しの味噌ベースの薬味を混ぜてある。
思うほどより脂は少なく、日本酒に合う素晴らしい味わい、こんな脳天も初めて。

美丈夫 純米吟醸 少し甘め。

淡路島天然アナゴの炙り
外カリ中フワ、甘くないタレがまたいい。

閖上(ゆりあげ)赤貝刺身と肝炙り
葉ワサビ醤油漬けを薬味にいただく。新鮮でコリコリ。

大根の塩煮
ピリリ唐辛子、カツオダシ、これは美味いのは知ってるが今日は少し煮込みが過ぎたかやや塩気が強い。

やっぱり、美味いよ、たかさん!

***
12年7月と10月の土曜に訪れた際、
① 客が4グループ10人で「たか」さん一人でまわした、酒代込みの5千円のしめご飯無しコース
② 11人貸切で奥様が手伝った酒代込み8千円コース+雑炊545円を頼んだ
という二回の状況でのルールは次の通り。

・指定された来店時間通りに来ること。一人でまわしているので早くても遅くても迷惑をかける。
・生のプレミアムモルツはタンブラーで三杯までコース料金に含まれる。四杯目からは+200円(14年1月現在は乾杯ビールのみサービス)。
・日本酒は飲み過ぎない限りはこれもコース料金に含まれる。基本は冷や、お燗にする場合は時間と別料金が必要。
・焼酎はこの日は麦と芋、飲み方はストレート、ロック、水割りのみ。これもコース料金に含まれる。
・ノンアルコールは冷たい緑茶のみ(14年1月現在は緑茶はなくなりました)。これもコース料金に含まれる。ソフトドリンクの持ち込み無料。
・ワインは置いてない。持ち込みは無料で可。但しオープナー、グラス持参のこと(14年1月現在、食べ物持ち込み禁止、持ち込んだもののゴミは自分で持ち帰ること)。
・ビールグラス、日本酒グラスの取り替えは基本おこなわない。
・「たか」さん(あるいは奥様)の丁寧な説明をじっと聞く耳を持つこと。
・ひとりでまわしているのでタイミングによって酒や料理が出てくるのが遅くなる(人数が多い日は奥様が手伝う)。
・7~8品出るが、二時間半かけて少しずつ出てくる。〆ご飯無しの場合は満腹にはならない人も出てくる。場合によっては、二軒目でお腹いっぱいにするつもりで行く。


井の頭線神泉駅からの道順:
北口に出て、踏切のある道を北上、つけ麺「六」とイタリアン「アルキメーデ」の間の道。赤塚歯科医院のある十字路を右折。
熱帯魚の水槽のある美容室を左折してすぐ右手に上に登る階段。この階段をあがり、まっすぐ歩くと十字路。右手と左手にラブホが見える。
お店はこの十字路の左、ライオンズマンション渋谷の地下に降りる階段があり、そこが目指す「たか」。迷わなければ歩いて3分ほど。

節電で照明を落としている店内に入り、「こんばんは」と挨拶すると、奥から「たか」さんが我々の名前を呼んで確認する。
店内はカウンター席と4人でぎりぎりの小上がりがひとつ。店内にはジャズピアノの調べが流れる。

12年10月:
ここは五千円から千円刻みのコース。
この日は幹事さんが剛毅にも八千円のコースを予約し11人で貸切というちょっとバブリーな乗り(笑)

・釧路のイクラを使った丼
・関アジの刺身
・戻りカツオの塩タタキ
・能登の石ナギの煮付
・下田のサザエの唐揚げ
・サンマ一夜干し
・ヨリエビとアマダイの鍋、旬の松茸も添えて
・雑炊(追加注文で11人分6千円増)

これだけの人数がいるとたかさん独りでは難しいので奥様が助っ人。

この奥様がまるでバスガイドのようにいい声で立て板に水の慣れた説明。
前回あれだけ語っていた、たかさんが今日はおとなしい。
やはりどこの家庭でも妻には頭が上がらないのか(笑)
いやいや料理に集中だろう。

最初にイクラ丼を持ってきたのは一つの進化。
最初に少しお腹に入れておくのはいいこと。
ピッカピカのイクラ、塩加減もさすが上手。

鰹の塩タタキは通常の鰹のタタキとは違い、非常にあっさりとした上品な味。
根と一緒に煮つけた石ナギという魚、白身で淡白、関西風。
栄螺はプリプリで柔らかい。
秋刀魚の一夜干しは火を通すということだが、そのままで食べてみると、臭みもなく非常に柔らかく、これはこれでいいじゃないという感じ。
鍋はヨリエビとアマダイ、松茸も投入である。

残った出汁スープを見て誰かが雑炊を提案。これで11人前6千円増し。
美味いに決まっている。

持ち込んだ日本酒、赤ワイン、チョコレートケーキもあって、皆さん大満足の夜。
何よりも日本酒を飲まないあの御仁が恐る恐る飲んでいた姿がとっても可愛かった。

12年7月:
この日はカウンター席は7席小上がりは3席準備されていた。我々が帰る頃には二回転目の客が来たが、一回転目は我々を含め、二人客2組、三人客2組であった。しかも、それぞれに来る時間に時間差をつけていた。「たか」さんがひとりで全てを行うからである。

今日は発泡の日本酒はないということで、生ビールをお願い。
プレモルの生が可愛いタンブラーで出てきて、乾杯。

・九十九里の蛤(ハマグリ)の浜煮
さっそく固形燃料にバーナーで火がつけられ、少し火が通ったらもう大丈夫と言われる。
何だか恥ずかしそうにしているまだピンクのむき身を口に放り込む。

最初に少し磯臭さを感じ、すぐに淡い甘味が口いっぱいに広がる柔らかい身。
スープも飲むが、非常に淡白で上品な味付け。

この後の料理も味付けは関西風の薄味。「たか」さんに西の出身かと聞くと、東京出身だが、西日本との縁が深く、そのうちこういう味付けになったという。

プレモルを同じグラスで二杯頂いた後、日本酒に切り替える。
「たか」さんが、よかったら私のおまかせでも出せますが、というのでそれでお願いする。

東京東村山、豊島屋酒造の屋守(おくのかみ) 純米酒中取り無濾過生原酒を口開けしてグラスに注いでくれる。
グラスの底から細かい泡が、自然なわずかな発泡。

一緒に、貴の仕込水の一升瓶もどんとおいてくれる。
「つくしのこ」で学んだが、日本酒を飲むときはこうやって仕込水をチェイサーにすると悪酔いしなくてよい。

・利尻の馬糞雲丹(バフンウニ)と淡路の黒雲丹
小皿にほんの少しずつ、二種類のウニ、食べ比べということ。
利尻のバフンウニは11年の夏これでもかと食べたのを思い出す。
どちらも生ウニをここで塩ウニにしたもの。
利尻は甘く、淡路は塩気。好き好きだがやっぱり利尻のバフンウニだ。

・関鯵の刺身
プリプリの関アジの刺身が三切れ、ニンニク・生姜・タマネギ・胡麻が薬味でのっている。醤油でいただく。
朝ジメしたものが航空便で届くそうだ。
弾力がすごい、とてもアジとは思えない上品な味。シマアジよりもはるかに旨いのには驚いた。

山形高木酒造の十四代中取り純米無濾過が出てくる。
あっさりしてフルーティだが、いかにも日本酒っぽい味わいである。

・自家製海老味噌
20匹分の海老を使ったというエビミソが小さな木のスプーンにのせられて出てくる。
海老の香りが漂い、塩気の少ないミソは苦みや雑味は一切なく、後から甘みが追いかけてくる。
すばらしい酒のアテ。

・北海道鵡川(むかわ)の本柳葉魚(シシャモ)
この日の昼、たまたま家で本シシャモを食べたのだが、ここのと比べるとずっと小さい。
見るからにふっくらした大きな本シシャモ、口にすると塩ふりは最小限だとわかる。あっさりした中にも脂が口中に広がる。

ここで山口永山本家酒造場のの辛口純米。
店内には貴の一升瓶がたくさん置かれているので、「たか」さんに店名と一緒だから意識しているのかと聞くと、

店に置く酒を探しに行った時、貴を生み出した杜氏の永山貴博氏と意気投合し、貴ブランドの誕生と「たか」オープンが同じ年、年齢も1975年生まれで誕生日が一日違いということもわかり、強い縁を感じて、この店のメインブランドの日本酒にしたとか。

このお酒自体は日本酒っぽさはなく、すっきり辛口でフルーティさはない。

・北海道の新秋刀魚(サンマ)の刺身
「たか」さんの気分が良かったか、サービスです、と出してくれた。
サンマの初物である。夏サンマは脂はまだないが、プリプリで甘みをすごく感じ、ちょっと驚き。
なかなか出せない代物だとか。ここの秘密兵器のひとつのようだ。

周りのお客さんがそれぞれ出てきた魚の事を語り始めている。
客をグルメ評論家にする店である(笑)

・大根の塩煮に自家製柚子胡椒を振って
土佐の漁師料理だという大根の塩煮の冷製が出てくる。
上にかかった柚子胡椒は自家製。カツオの香りがしてパンチのある味。しかししょっぱくなく後から辛味がやってくる。
よく染みて柔らかい。

酒は甘さと酸味の絶妙のバランスという三重木屋正酒造の而今の特別純米。

ここでおしぼりが交換される。
・明石の生蛸と伊豆下田の牡蠣のしゃぶしゃぶ
コンロが準備され、刺身で食べられる生ダコとカキが出てくる。
ダシの海にほんの少し泳がせた後、香りのいいポン酢でいただく。

タコはコリコリだが柔らかく、吸盤が甘い。
カキはトロトロで溶ける感じ、エキスいっぱいだが意外とあっさり。

最後に山口旭酒造の獺祭純米大吟醸50をいただく。
香りよくキレがよい。

同じ値段でシメ付きにすると一品減って代わりに雑炊か小丼になるそうだ。
一人5千円から千円刻みの酒代込みのおまかせコース、シメ付きかシメ無しかを聞かれる。

一人なので電話をしても留守電の時もあるのでめげずに電話。
これでもかというほど丁寧に酒と料理の説明をしてくれる。

最初の段階で手毬鮨のように少しお腹にたまるものを出してくれるとありがたいと前に書いたら、最初にご飯を出してくれた。間違いなく日々進歩している。
客層は意外と若い人たちが多い。歳を取ると頑固になるからか(笑)

ここは前提条件を受け入れた上でなら超お勧めのお店である。
早速、予約の電話を入れたし。

  • 釧路寒ダラ白子と鳴門のワカメ鍋
  • 釧路寒ダラ白子と鳴門のワカメ鍋
  • 鳴門の茹でワカメと生ワカメ新芽

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8位

シラノ・ド・ベルジュラック (天文館通、高見馬場、いづろ通 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥5,000~¥5,999

2014/08訪問 2014/08/27

初台:惜しみなく、そして真面目なビストロ

14年8月:
初めて平日のお昼に訪れる。
人気のワンプレートランチもあるが、2,500円+税のおまかせコースにする。

カールスバーグ@648円を頼み乾杯。
前菜は「小海老・生ハム・温泉卵のサラダ」

いきなり凄いポーションにビックリする。
卵にナイフを入れトロ~リ、思ったよりもさっぱりした味。

ワインはブルゴーニュコートドセール2005年ボトル(4,968円)
久々のソムリエールの奥様、今は昼だけ出ているそうである。熟成感があるが軽めという説明であったが、果実味に加え奥行きも感じて気に入った。

スープは「赤ピーマンのスープ、トマトムース添え」
ワンプレートランチだとカップで出されるがこっちはちゃんとしたスープ皿で量はたっぷり。

ピーマンらしい味わいで酸味があるが、ここにトマトのムースを少し溶かすと甘みで奥行きが増す冷製スープ。
前菜から少し味が濃くなっていく。

彼女は肉、「羊肩肉のパイ包み焼」
私は魚、「真鯛の香草パン粉焼き」

BGMにショパンのピアノ曲英雄ポロネーズ
これは初めて来たときにもかかっていた曲。有線ではなくCDだったことがわかる。ワインを注ぎに来た奥様に聞くと好きな曲だということ。

魚はラタトゥイユが下に敷かれており、クミンのパンチが効いていてフワフワの真鯛をより力強く。
香草自体は真鯛の味を生かすよう強くはない。

羊を少しもらったが、こちらは肉にしっかり味がつく。
パイの焼き具合も生地の薄さも素晴らしい。

デザートは彼女はブラマンジェ、私はバナナムース。
コーヒーと一緒にいただく。

お代は11,264円。
お腹いっぱいだが大満足でご馳走様!

2,500円でこれだけのポーションと味、大したものである。

13年11月:
今日のBGMはフランス歌謡のインストがバンドネオンで。

ホタテのポアレとグレープフルーツのサラダ仕立て 1,365円
サンマのタルトレット 1,365円
ゴボウとマッシュルームのポタージュ 750円
仔羊の香草パン粉焼き 1,995円

カールスバーグとヒューガルデンで乾杯。
赤のボトルはコート・デュ・ローヌのオデッセリラック赤2010(4,200円)

今日はご主人一人。

いいホタテが入ったというだけあって、火の通ったホタテは味わい深い、そのものも美味しい、ソースも美味い。
アボカド、グレープフルーツといいハーモニー、いきなり大満足。

今年のサンマは結果的に豊か、脂がのっている。
サクサクのパン生地のタルトの上にサンマがクルミオイルにまとわれ、あっさりと身はたっぷり、これも満足。

赤ワインは時間が経つと共にどんどん開き、果実味が増す。
いい自然派のワインである。

スープは、ゴボウとマッシュルームの味がしっかり鼻に抜ける濃い味。

仔羊はナイフでスッと切れる柔らかい仕上がり。
シェリービネガーで酸味を出しており、ソースと交じり合って醤油のような味わい。

赤のローヌのグラス、シノン・ルージュ・グラーヴ@900円、レモングラスジンジャーティ250円、あたたかいリンゴのパイ550円をいただいて
お代は二人で14,595円。

13年2月:
随分間があいてしまったが、うまく週末に予約がとれた。
今日もBGMはジャズピアノ。

軽く火を入れた車海老とオレンジとアスパラのサラダ仕立て 1,365円
サーモンマリネのミキュイ スモーク風味と温泉卵 季節のサラダ添え 1,365円
田舎風肉のテリーヌ 自家製野菜のピクルスと共に 1,365円
ハタのムニエル トマトクリームソース 1,995円
牛タン、エスカルゴ、サツマイモ、キノコのパイ包み焼き キャベツのクレームと赤ワインソース 1,995円

これでここのひと通りのメニューを楽しむことができたので次からは好きなものだけを(笑)
ここの特徴は野菜と酸味。

たいがいフレンチに行くと肉系を頼み、出るときに野菜不足を嘆くことが多いのだが、
ここはどの皿も野菜をたっぷりつけあわせてくれるのがありがたい。そしてどれも酸味が効いてさっぱりと。

車海老もサーモンもさっぱり。
テリーヌはあっさりしながらもレバーたっぷりなのがいい。
ハタは塩とバターで味付けされてるが牡蠣は濃厚、つけあわせのトマトクリームソースが味わい深くヤングコーンは遠くでクミンの風味。
牛タン、エスカルゴは実にうまかった。臭みはなくあっさりの中にも滋味深い。

・ヒューガルデンホワイト840円
・オートコートドボーヌ2009ボトル 5,000円
・ピノノワールカラフェ2,000円

ボトルの方はちょっと軽かったが、カラフェはしっかり目で美味かった。

コペルトを入れて17,765円
ご馳走様!

12年6月:
タイミングが合わずなかなか予約が取れず、ようやく再訪。
奥様も元気で店に立っていらっしゃる。

ここは魅力的なお皿が多いので本当に迷う。
コースもいいのだがやっぱりアラカルト。

とりあえず、ヒューガルデンホワイトとカールスバーグを頼んでメニューとにらめっこ。
今日はクラシックではなくジャズピアノが流れる。

ここの言われは下記↓ブログで読んでもらえるとちょっと感動。
http://kays1998.blog123.fc2.com/blog-entry-53.html

鴨のリエット(小)250円とサービスのバゲット
   塩分が少なく脂もきつくない。鴨の旨味が良く出ている。
鰯とジャガイモのパートフィロ包み焼サラダ仕立て 1,260円
   パートフィロはギリシャのとうもろこし粉と小麦粉で作った春巻のような生地。バジルソース・オリーブソースが鰯の味を引き立てる。
豚足・耳・牛舌のクロケット ラヴィゴットソース 1,260円
   ラヴィゴットは香草野菜のフレンチドレッシングソース、意外とあっさり目のモツのコロッケ。
レモンと香草でマリネした霧島鶏モモ肉のグリエ 1,890円
   外はパリパリ、中はジューシー。
牛ホホ肉のじっくりコトコト赤ワイン煮 2,000円
   酸味を感じるが甘くはない。ホホ肉の赤ワイン煮にしては大人の味付け。

酸味の強いブルゴーニュの赤ワイン、ペルナンヴェルジェレス2007 5,200円。
デザートと食後のお茶を頼んで二人で15,105円。

美味しかった!

12年1月:
食べログの京王・小田急沿線フレンチではいつも上位にランキングされているので気にはしていた。
正月に今後改版は出さないというミシュランガイド「ボンヌ・プティット・ターブル東京」を買ってきた。

その161ページに掲載されていたので、お店の情報をいろいろ調べてみた。

シェフは鹿児島から20歳で上京し、数軒のお店で修行後、99年に奥様と手作りでこのお店をスタートさせ、今年が開店13年目。
店名は世界中で数限りなく上演されている芝居名かつその実在の主人公名から取っており、
容貌の悪い主人公の外見ではなく中身が大切という思いがこめられている(日本では江守徹、橋爪功、緒形拳、市村正親、鹿賀丈史などがシラノを演じている)。

食べログレビューを読んでいると、食堂のような外観で、料理はボリュームがあり普通に美味しく、マダムは愛想がなく、店内は落ち着いた雰囲気とか。

前日の夜9時15分頃、電話を入れたら、シェフがとる。声の雰囲気は鉄人坂井のような少し声高だが落ち着いた感じ。
幸い夜6時からテーブル二人席が空いていたので予約をお願いした。

2012年からディナーのプリフィックスはおやめになったとのこと。アラカルトかおまかせである。

この時点で私の妄想は、シェフが坂井宏行のような雰囲気で年齢もそれぐらい、ソムリエールでもある奥様はやはり60歳前後でスノビッシュで眼光鋭いお母さんというもの(後ですべて打ち砕かれる(笑))。

京王新線初台駅八王子寄り改札を出て南口徒歩5分、山手通りそば。
住宅街の中だが、少し遠くからの雰囲気であぁここだとわかる。確かに手作り感を感じるフランス食堂という雰囲気。

ドアを開けて名乗る。
30代半ばから40歳前半と思しきシェフとソムリエール夫婦が笑顔で出迎えてくれた。

お二人ともシャイではあるがとても感じが良い。
店内はカウンター4席を含め16席。入口そばのテーブルを選ぶ。

奥様が、飲み物のメニューと食べ物のメニューを出して説明してくれる。
食前酒のシードル840円とカールスバーグ630円を先に頼み、食べ物のメニューとにらめっこ。

色々迷い、厨房とやり取りした結果、
あつあつズワイガニと野菜のキッシュ 1,000円
鴨の砂肝のコンフィと茸のサラダ 1,000円
お魚のスープ シラノ風(クルトン・アイヨリ・グリエール)900円x2
北海道産エゾ鹿のモモ肉のローストさつま芋添え 甘酸っぱいカシス風味赤ワインソース 1,890円
仔羊モモ肉のロースト プロバンス風 2,200円

前菜二品、スープ、主菜二品を二人で取り分け。奥様に聞くと量としては十分とのこと。

ワインリストをお願いして、少し重めで果実味強めの赤ワインとお聞きしたら
ボルドーのシャトールグランヴェルデュ5,600円を勧められるのでそれをお願い。

奥様がワインセラーから戻り、どういうわけかボトルを二本持ってきた。
今日のワインリストには載せてないが、シャトーミオドー2005ベルジュラックのほうがもう少しマイルドだと説明をもらったのでそちらにした。4,200円である。
ベルジュラック地区のワインということなので奥様に店名を考え、意識しているのかと聞くとはにかみながらそうだと答えた。

キッシュは少し塩気を感じたが玉子がふんわりとろとろで美味しい。

砂肝のコンフィのサラダ、これはすごいボリューム。砂肝はうまくコンフィされていて、柔らかく、噛むと口内で縦に切れるのがよくわかり、噛めば噛むほど滋味深い。

魚のスープはさらっとしているがアンチョビ、エビを感じる濃厚な滋味深い味。
アイヨリ(ニンニク、卵黄、オリーブ油、レモン汁を混ぜ合わせたソース)と細かく刻まれたグリエールチーズは別皿。
添えられた焼いたパンを割り、アイヨリ、グリエールをスープに入れると味は激変する。

エゾ鹿のローストは柔らかく臭みもなく美味しい。
BGMにショパンのピアノ曲英雄ポロネーズが流れている。

仔羊のローストは骨付きスライスを予想していたら大違い、大きな塊が惜しみなく届けられた。
肉汁たっぷりで幸せな気分。

追加の赤ワインカラフェ2,500円、デザート、コーヒー・ティをいただきご馳走様。デザート、コーヒー・ティの安さにビックリ!
席料一人300円を入れて17,835円。夜は十分食べて食前酒、ワイン一本、デザートで一人8千円弱だと思っておけばよい。

奥様はそっと後ろから全体を見渡しておられる。
こちらにお皿を出そうとしたとき、私が写真を撮っていたので、何も言わず、さっと戻り、お皿が冷めないうちにタイミングよくもってきてくれる。
シェアするための小皿も温かい料理の時には温め、冷たい料理の時は冷すという気遣いをさりげなくしておられる。
笑わせると笑顔が可愛い。自分からズンズン前には出ないので愛想が無いと思う人がいるのかもしれないが決してそんなことはない。
さりげないサービスを一所懸命しておられる。

これからは奥様がお店に出られない日もあるので、ご主人一人でまわすにはプリフィックスをやめるのが考えた末の結論だと言っておられた。

普段使いに通いたいビストロである。
ご馳走様!

  • 真鯛の香草パン粉焼き
  • 小海老・生ハム・温泉卵のサラダ
  • 羊肩肉のパイ包み焼

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9位

アルカション (目黒、不動前、五反田 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2014/04訪問 2023/05/29

目黒:安心できるフレンチレストラン

14年4月:
ランチ利用。
3,400円(税別サ10%別)のコースは内税から外税に。

ビール小瓶(630円税サ別)でスタート。

アミューズはグジェール、バナナソテー、稚鮎素揚げ。
グジェールはチーズの風味は強すぎず、鮎はほんのり苦みを感じながらさっぱり。

で、あなたはバナナを投げますか?食べますか?
私は食べます。
https://www.youtube.com/watch?v=SNj6qm2p9MI

前菜は茹で上げホワイトアスパラのドレッシングがけと焼きホタテ。
太いアスパラは少し水っぽさを感じるものの甘い。ホタテが香ばしいが少し塩気。

で、合わせて食べてみたら絶品。アスパラの甘味、みずみずしさ、ホタテの旨味と香ばしさが絡み合う。

赤ワイングラスは変わらぬブルゴーニュ(780円税サ別)。

スープが新生姜のスープ、2年前と変わらぬこの季節の定番。
生姜の主張が物凄い、季節を感じるのにこれくらいのほうが私は好きだ。

メインは豚ほほ肉の赤ワイン煮込み、黄人参のグラッセ。
酸味の利いた甘くない赤ワインソースがおいしい。

臭みのない豚ほほがホロホロと崩れ、ソースの海に沈んでいく。

こうやって王道の味をまた楽しめるのはありがたい。
今年でここで17年目とか。

ご馳走様!
***
12年5月:
ずっと訪れたかったレストラン、ようやくランチで訪れることができた。
ランチも要予約なのでご注意。

ドレメで有名な杉野学園のある方向。
駅からは少し歩く。

赤ワイン色のテント、ドアをあけるとマダムが笑顔で迎えてくれる。
シェフとマダム二人、四人テーブル4つの小さなレストラン。

四人テーブルは二人テーブル二つに分割できるが、細かいことは言わず四人テーブルを一人で使わせてくれる鷹揚さ。
店内にはシャンソンの定番、パリの下セーヌは流れる

マダムにメニューを手渡され、説明を受ける。
お昼は3,400円と5,300円。

3,400円のコースをお願いする。
アミューズ、前菜、プチスープ、メイン、デザート、食後の飲み物。

この日の前菜は
・タスマニア産サーモンのスモーク、オレンジアングレーズソース、茹であげホワイトアスパラ
・ヤリイカのバージンオリーブオイル焼き、焼インゲン・焼人参のカラスミパウダー
・厚岸産生牡蠣のジュレがけ(+1,050円)、酢っぱいポロネギクリームをひいて

主菜は
・築地から仕入れたお魚料理(この日は黒ムツ)
・豚ロース”匠”のゆっくりソテー、里芋添え
・フランス産仔鴨のロースト、きの子添え

ヤリイカと鴨を選ぶ。

飲み物を聞かれるがこの後仕事が少しあるので泣く泣くお水に。
するとマダムがお時間に制限がございますかとすかさず聞いてくれる。ありがたい心遣い。

自家製お肉のリエットが小さなシュー、キュウリ・カブが添えられて出される。
リエットは思ったほどラードが強くなく、塩梅もよい。後半はシューに挟んでいただく。

熱々の可愛いパンが二つ。
どちらも自家製。ライ麦パンは質実な味、ブリオッシュはバター控えめが丁度よく、ふわふわ。

前菜のヤリイカのソテーはイカのいずれの部位もお皿に載っていて本当に柔らかい。
付け合せの縦に割いた焼きニンジンが香ばしくてサクサクで甘く、ちょっとびっくり。

小さな熱々のスープ、新生姜を使ったスープとのこと。
生姜が香り立ち、食欲が増す。

次がメインということで耐え切れずマダムを呼び、赤のグラスワインを頼む。
お仕事は大丈夫ですか?と微笑まれる。
タンニンはほとんどなく、奥に果実味をいっぱい感じるブルゴーニュの赤である。

壁にかかるLe Moule a Gateau、赤いケーキ屋の絵がこのお店の雰囲気にぴったり。
定番のシャンソンが気分を盛り上げる。

メインの仔鴨のロースト、付け合せはプルロット(ヒラタケ)とマイタケ。
鴨はかめばかむほどジューシーで柔らかく弾力があり、若さを感じる。大変おいしい。

この日のデザートは4種あり、現物を説明してもらい、
胡椒風味のフォンダンショコラ、バニラアイス添えをお願いする。

飲み物はレモンフレーバーハーブティ。

いずれも趣味のいい器を使っておられ、とっても落ち着く。
間違いのない、安心できるレストランである。

是非とも予約をとって訪れてもらいたい。
調理場の上の棚に「林野時報」という専門誌が置かれていたのは少し気になるが(笑)

ランチ3,400円+グラスワイン780円=4,180円+10%サービス料418=4,598円(税込)
一人でも一時間半、時間に余裕があるときに。

ご馳走様!

  • 豚ほほ肉の赤ワイン煮込み 黄人参のグラッセ
  • ビール小瓶630円(税サ別)
  • グジェール、バナナソテー、稚鮎素揚げ

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10位

奈る実 (神泉、渋谷、駒場東大前 / 日本料理、ふぐ、日本酒バー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2012/11訪問 2012/11/24

神泉:元花街のお得なフグ料理

フジテレビ日曜12時の「ウチくる!」に井筒和幸監督が登場した。
もちろん、メガホンを取った「黄金を抱いて翔べ」の番宣である。
http://www.ougon-movie.jp/

一軒目が渋谷肉横丁の「浜焼こげめ」、二軒目が焼肉「清香園」、そして三軒目がここ「奈る実」であった。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/uchikuru/bn1210.html#618

井筒監督が非常に旨そうに河豚を食べていたら、高校時代の恩師が登場し、恐縮至極という絵。
よく見てると随分安く河豚を提供している店だとわかった。

店のHPで調べると、なんとふぐコースが6,000円(税抜き)で提供されているという。もちろんトラフグである。
http://narumi763.wordpress.com/

しかも焼き白子が1,500円~と破格!
すぐに店に予約の電話。ふぐコースに焼き白子をつけて、とお願いする。

京王井の頭線神泉駅南口に出て、左、坂を下がり、踏切の前を横切り、細い階段を上がっていく。
登り切って、左折して左二軒目。斜め前は食べ放題中華の「龍盛菜館」、まっすぐ行くと「産直屋たか」

店の佇まいは居酒屋、小料理屋という雰囲気。
二人で訪れドアを開けると右手にカウンターと厨房。

名乗ると、奥の小上がりに案内される。すぐに大将が布おしぼりを出してくれる。
掘りごたつ式の畳の部屋。二人席と6~8人席。
二人席のほうに座って、瓶ビール(600円+税)を注文。

先にお値段を書くと、
ふぐコース6,000円(税抜き)の構成は以下の通り。
・マグロの酢味噌和え
・ふぐ皮の煮こごり
・てっさ(フグ刺し)
・ショウサイフグの唐揚げ
・てっちり鍋(フグ鍋)
・雑炊とお新香
・柿の形のあんころ餅

てっさの後に活白子(2,000円+税)
活白子の後に焼き白子(1,500円+税x2)
唐揚げの後に白子豆腐(1,000円+税)

ヒレ酒はホットペッパークーポンで4人まで無料、継ぎ酒は500円+税。
瓶ビールは2本、ヒレ酒は8杯で税込23,310円。

おいおいこんな安くていいのかい、というお値段である。

で、ビールまで巻き戻すと、マグロの酢味噌和え。この酢味噌が絶品。甘くなくやや辛いのだが、個人的にはあまり得意ではない生のマグロが非常に引き立ってこれはビールも進む。聞くと大将、自慢の酢味噌なんですと笑う。

ビールをもう一本もらうと、煮こごりが出てくる。
大将が皮だけで作ってるとガイド、きれいに透き通り、しっかりダシが効いている。

続いててっさ。このてっさ、ある程度熟成させているのか、プリプリというよりねっとり感、もみじおろしとポン酢ダレが非常に味わい深く甘みと酸味と辛味のいいハーモニー。

ヒレ酒、とってもよく焼いた真っ黒なヒレのお陰で日本酒は琥珀色に。そしてもちろん香ばしい。
大将は、ヒレが持つエキスが流れ出すのがもったいないので飲むときは蓋の上に出すように指示してくれる。

この日は新鮮なトラフグが入ったので生の白子があるが食べるかと大将が挑発する。
すぐに挑発に負けると、スライスされた生の白子。初めての経験である。

てっさのポン酢たれにつけていただく。淡白だが、歯ごたえがしっかりありプリプリ。噛むとだんだん甘みが出てくる。
ヒレ酒の継ぎ酒をお願いすると大将が照明を消し、暗黒の中、継ぎ酒を注いだ瞬間、火を点け、青い炎があがる。すぐにまたお酒は琥珀色。

待ちに待ったトラフグの焼き白子が出される。
20代後半初めて食べさせてもらい、世の中にこんな旨いもんがああるんかと思った逸品。

火を入れてアミノ酸の膜がしっかりでき、中はトロトロ、香ばしい磯の香りがし、甘い、悶絶とはこのこと。

唐揚げはトラフグよりもショウサイフグのほうがずっしり感があるらしく、これだけは違うフグ。
大将がそういう通り、身がたっぷりの満足のひと品。こんなたっぷりのフグ唐揚げも初めて、味付けはしっかり。

白子豆腐食べるか?とまた大将。
のせられて頼む(別料金なので注意(笑))

非常に淡白な味わいでするっと喉を通り、口直しに丁度いい。

継ぎ酒3杯目でてっちり鍋が出される。てっさのポン酢とは違い、少し酸っぱく酸味が強い。
フグの切り身は小さ目だが、数多く入っていて十分満足。

継ぎ酒4杯目。まだまだフグヒレのエキスが出てくる。
お新香と雑炊。どちらも柚子が十分効いている。

柿の形をしたデザート、求肥の中にあんこ。
さりげなく美味しいお皿を勧めてくる大将は商売上手(笑)

身体が火照ったので水をもらう。
この水にフグヒレをいたずらで入れてみたら、なんとエキスがまだ出てきた。

創業43年の家族経営のフグ料理屋、定期的に通ってみたい。
ご馳走様!

  • ふぐコースのマグロの酢味噌和え
  • ふぐコースの煮こごり
  • ふぐコースのてっさ

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