北池袋の新生館シアターで、
「きまぐれえすぷれっそ」という演劇を見てきました。
演劇を見るという行為は、ほぼ生まれて初です。
(学生時代に演劇部のをちら見した程度)
公演時間は1時間40分。
開演したらトイレは使えません、とのことで、
この長丁場大丈夫か?と思いましたが、
いざ始まってみると、瞬く間に時間が過ぎていました。
舞台の演劇がテレビや映画と違うのは、役者の圧倒的な存在感です。
もちろん、目の前にいるわけですから、
息遣いや、大袈裟にいうと、体温のようなものも感じます。
ストーリーはコメディタッチなので、荒唐無稽な部分もあるのですが、
役者の存在感で、そんなものを軽々吹き飛ばします。
セリフと動きのテンポは良く、頻繁に場面や人物が入れ替わるので
飽きさせません。(演出がうまいですね)
見え終えて、少しほろり。
いやぁ、これは楽しい。
演劇を小学生のお遊戯みたいなのと一緒に思っている方は
是非一度プロの技を。
家庭料理とミシュランぐらいの違いはあります。
さて、あとは雑感のようなものになりますが、
役者さんと素人との一番の違いは、やっぱり発声でしょうかね。
BGMが流れている中でも声を通していくので、
滑舌のよさと声量が必要ですが、あれはちょっと真似できません。
声を出すたびに、役者さんの頚静脈がくっきり怒脹しているので、
普段から相当練習していると思われます。
実際、演劇部の知り合いは放課後いつも、
「アエイウオウアウ」と生協の裏で声を出していました。
そして演技力。
人物造詣が自然なので、
この脚本って、この役者さん達の素に合わせて書いたのかな
と思いましたが、劇が終わって、ロビーでの役者さんたちの様子を見ると、
舞台の上とはまったく雰囲気が違う人たちが多くて、
さすが、舞台でその人物を演じていたのだなぁ
とびっくりしました。
最後に、このteamりんくすという劇団、社会人劇団とのことで、
この役者さん達、普段は山手線とか中央線に乗っていて、
隣に座ることもあるのかなと思ったら、
不思議な感じがしました。
ちなみに「きまぐれえすぷれっそ」の公演は、来週末もあります。
ネットから予約すると、1500円で見れるので、おすすめです。