『アーンドラダイニング : 2013.4.20 追記までのレヴュー』TO.さんの日記

TO.のレストランガイド

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日記詳細

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2013.3.26 記(4.20 一部修正)

このたび、当店の接客のラトナが退社しました。代りにアーンドラキッチンの名物マスターのサントスが当店を仕切ることになりました。
サントスの名物の接客スタイルが銀座に合うか否かは??ではありますが、心からの接客がリピーターを増やして、当店の発展に繋がることを、期待しております。

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2013.2.23夜 訪問

二夜連続(10名、6名)+昼2名のオフ会も最後となりました。

今回は和印道の炊き込み式のビリヤニファンの方が御参加ということもあり、土曜限定の蒸し上げ式のハイデラバーディ・チキンビリヤニ1人前を味見程度に6人でシェアということで、最初に出して頂きました。これは味が薄くて香と食感を楽しむ物なので、カレーなど食べ尽くした後では、私でも、風味の比較が出来難いからです。アーンドラキッチンのマトンビリヤニと比較すると、肉にヨーグルト処理が不要なチキンなので酸味が無く、パラッパラのバスマティとスパイスの香りを純粋に楽しむということでは、こちらの方が良いと仰る方がいても不思議じゃないです。私はマトン臭があったほうが好みなので、マトンビリヤニ派ですけどね(笑)

昨夜、店の手違いで食べ損ねた、ミリヤラ・コーディ・ヴェプドゥを初めて頂きました。インド料理はマトンを美味しく頂く為にある!とまでのマトン好きの私には、マトンヴェプドゥの方が上ですが、チキンのマサラでは最上位ではないでしょうか。

この2つのヴェプドゥ。メイン食材の肉以外の食材やスパイスは、玉葱、トマト、ターメリック、唐辛子、胡椒、クミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、クローブ、カレーリーフ、大蒜、生姜、塩などと共通ですが、マトンヴェプドゥはこれらに加えてココナッツを使うこととクローブをガツンと利かせるところが特長で、ミリヤラ・コーディ・ヴェプドゥはココナッツを使わず胡椒をガッツリ利かせるのが特長。2つ共にアーンドラ料理なのでラマナイヤの創作ではないけど、メイン食材に合うように非常に考えられて作られたレシピだと思います。

この夜もマトンヴェプドゥとマトンクルマは辛さを二段階用意してもらったので、その食べ比べや、ラムチョップの旨さに静かになったりと、楽しい夜が過ぎて行きました。

参加者の皆様が再度訪問して当店を盛り上げて頂けることを祈念しつつ、福井に帰って参りました。

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2013.2.23昼 訪問

22日、23日の夜のオフ会で、ラマナイヤシェフがダバ以来5年ぶりにオイスターカレーを作るということで、お誘いしたカレーおじさん\(^o^)/様が23日昼なら時間が取れるので、可能ならオイスターカレーだけ食べたいとの御要望。今後二度とないかも知れないという事で店側と交渉して作ってもらうことにしました。

お約束の12時半調度に到着され、オイスタープルス1つ&バスマティライスをカレーおじさん\(^o^)/様、これまで未食のマトンプルスをグリーンチリで一番辛くを私用に注文。その後、ラッサムスープを私仕様で食べたいとの話があり、グリーンチリで一番辛くで1つ注文してシェアすることに。

ラッサムスープは程なくして出てきました。熱々の濃厚でスパイシーな、絶妙の仕上がり。色んな誉め言葉で盛り上がります。

注文から15分位でマトンプルスが、数分後にオイスタープルスが運ばれてきます。

オイスタープルスに感激されたご様子でしたが、仔細は、カレーおじさん\(^o^)/様のレビューで、どうぞ。

マトンプルスは、玉葱とトマトベースにタマリンドが隠し味的に使われ当店のマトンマサラで唯一ココナッツの入らない重厚な一品です。北インドのローガンジョシュから油を抜いたという表現がピッタリだと思います。グリーンチリで辛く!も対応可で、旨くなります。

当店のマトンカレーのメニューは、メティマトン、マトンプルス、トウガラシマトンと、三品三様の主張を持つので、3つ頼んでマトン三昧ができるところも、当店ならでは、と思います。トウガラシマトンは、マトンクルマに変えてもらって、辛いのが好みであれば、グリーンチリで一番辛くとの注文が美味しいと思います。

カレーおじさん\(^o^)/様とは、感激の余韻に浸りながら、有楽町駅まで歓談して、別れました。

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2013.2.22 訪問

ラマナイヤシェフの手作り料理を食べるオフ会を1月に開催して好評だった&ちょうど金曜日の出張が入ったということで、モツさんにもお声がけをお願いして、初めての方を中心に第二弾を開催。本日10名、明日6名の大掛かりな人数が集まりました。メニューを以下に示します。

前回はマトン三昧を目標にメニュー構成したのですが、今回は2つアレンジして、よりバランスの良いものを目指しました。

季節が終わってしまう牡蠣が食べたいということで、接客のラトナ君にお願いしたところ電話口でラマナイヤシェフに訊いて即OK。調理法はお任せでしたが、全品アーンドラ料理ということに拘って、プルスで出されました。ココナッツミルクとタマリンドの組合せのアーンドラ地方のソースは、魚介類にはオールマイティということが、証明された一品となりました。これだけでも食べてみたいと懇願されて23日昼に会食するカレーおじさん\(^o^)/様にも自信を持って出せます。

牡蠣に気を取られてか、アーンドラ風チキン黒胡椒炒め の筈が、前回同様、マトンシークカバブとなった件については、店側は恐縮しておりましたが、私とモツさんは、23日夜に食べれるということで、楽しみを残すことでOK。初めての皆様方は、シークカバブも美味しくて、それでも良かったかなと。

特筆はマトンヴェプドゥ。ココナッツの果肉の擂り下ろしが、完成した料理の上から降りかけられており、圧巻でした。金かけてくれてるなー。

ということで、2日目も楽しみです。参加者の皆様方の評価は、忌憚無きところを、期待しております。

Grover La Reserve : インド最大手のグローバーの赤ワイン。熟成されたソフトなタンニンが際立つフルボディ。力強いしっかり系の味わいでスパイスのアロマが香る。肉料理、スパイシー料理に最適。

CHANA SALADA チャナサラダ : ヒヨコ豆のピリ辛サラダ【激辛と標準】

MUTTON VEPUDU マトン・ヴェプドゥ : アーンドラ風羊肉ココナッツ炒め【激辛と標準】

PANEER TIKKA パニール・ティッカ : カッテージ・チーズと野菜のスパイス窯焼き

MIRIYALA KODI VEPUDU ミリヤラ・コーディ・ヴェプドゥ : アーンドラ風チキン黒胡椒炒め の筈が、前回同様、マトンシークカバブ

TANDOORI GOBI タンドゥーリ・ゴビ : カリフラワーのスパイス窯焼き

LAMB CHOPS ラム・チョップ : アーンドラ風羊肉のカシューナッツ窯焼き

BASMATI RICE バスマティライス

MUTTON KURMA マトン・クルマ : ココナッツベースのアーンドラ地方の名物カレー(北インドのコルマ・カレー(ヨーグルトとナッツ味)の南インド版)【激辛と標準】

METHI MUTTON メティ・マトン : カスリ・メティ(フェヌグリークの葉)で味付けたアーンドラ地方の名物カレー

OYSTER PULUSU オイスター・プルス : ココナッツにタマリンドの酸味が効いたアーンドラ地方の名物カレーソースの牡蠣カレー

ANDHRA ROYYALA PULUSU アーンドラ・ロイヤラ・プルス : アーンドラ地方の名物カレーソースの海老カレー

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2013.1.22 追記

当店は創業直後の平成24年3月と11月、いずれもランチタイムに伺い、客席もパラパラと空いており、カレーもトウガラシマトンやマトンヴェプドゥをTO.スペシャルで頂いたのみだったので、ホールの設計や料理の特徴について詳しく説明できていませんでした。今般、18日、19日、2夜連続で私が主催するオフ会を開催し、(店員曰く、珍しく)満席で多数の料理も食せ、全容が把握できましたので、追記しておきます。

ホールは、通りに面した窓際と壁際の一辺の2筋が、夫々ベンチ状のソファーとなっており、これに対面2名用のテーブルと1人用の椅子がセットされ、テーブルと椅子を横にずらせば、何人のグループ用にもセットできる構造。ダバインディアと同じ設計です。その他4席用テーブル・椅子などが配置されてます。
厨房は透明なシースルーの仕切りがしてあり、ラマナイヤシェフが開店をサポートした葛西の和印道も同じ構造。このメリットは、特に窓際の席と厨房間に視界を妨げる物が無く、客は調理の全容を見学でき、シェフは客の食事風景を観察でき、アイコンタクトまで出来ることです。今回、6名と4名のオフ会でしたが、「厨房の一番良く見える席」と予約時に指定し、特等席の窓際の中ほどが用意されました。特にインド料理好きの方には、参考にしていただきたいと思います。

次に料理ですが、サラダや焼物は今回のオフ会に参加された方々の写真やレビューを参照願うとして、マトンを中心としたカレーについて説明しておきます。現在メニューに載っているマトンカレーは以下の4つ。

①ANDHRA MUTTON VEPUDU アーンドラ・マトン・ヴェプドゥ : 羊肉のココナツ炒め
②METHI MUTTON メティ・マトン : カスリ・メティ(フェヌグリークの葉)で味付けたアーンドラ地方の名物カレー
③ANDHRA MUTTON PULUSU アーンドラ・マトン・プルス : トマトとオニオンの羊カレー(僅かなタマリンドの酸味が隠し味)
④TOGARASHI MUTTON トウガラシ・マトン : ココナツと唐辛子を使ったスパイシーな羊カレー

今回1日目に特注したのが次の1つ。

⑤ANDOHRA MUTTON KURMA アーンドラ・マトン・クルマ : ココナツベースのアーンドラ地方の名物カレー(北インドのコルマ・カレー(ヨーグルトとナッツ味)の南インド版)

アーンドラキッチンの創業時には、汁気の無い辛いツマミ(カレー)として①ヴェプドゥ、汁気の有るカレーとして②メティと⑤クルマというアーンドラ地方の名物カレーがメニューに載りました。激辛カレーの要望があれば、①⑤のココナツベースのカレーにグリーンチリと塩・スパイスを増量で、汁気の有・無、両方に対応していました。②のメティは、クルマに大量のカスリ・メティを投入して出せる微かな苦味と青さが命なので、激辛にするとこの良さが失われるため、辛さアップは限度があります。

基本的にはこの3種の辛さ調節で、十分にアーンドラ地方のマトンカレーを堪能できたのですが・・・・。NHKから「ためしてガッテン」でスパイスの効用に関する出演依頼が来て、番組の性格上レシピは半分公開するようなもの。しかしテレビに出れば店の看板メニューに出来るということで、⑤クルマにレッドチリ、グリーンチリ、塩、スパイスを増量して作られたのが④トウガラシ・マトンなのです。で、代わりにアーンドラ名物の⑤クルマがメニューから消ました。

③プルスは、当銀座店の創業に合わせて導入された、唯一、酸味の入ったマトンカレー。マトンと酸味の組合せは余りイメージがわかず未食だったのですが、先日食べたスパイスカフェのマトンカレーの酸味の隠し味は美味しかったこと、今回オフ会で出たロイヤラ・プルス(エビ)も酸味は薄くてあのスープならマトンとも合うと思い、美味しいのではないかと推定しています。(H25.2.23昼に食して、当店で唯一ココナッツを使わないマトンカレーで、酸味は隠し味程度の僅かで、マトンローガンジョシュから油分を除いたような、重厚な味であることを確認。グリーンチリで激辛にしても旨い。)

ということで、ここからが本論です。御徒町のアーンドラキッチンでは、メニューのマトンカレーは、①ヴェプドゥ、④トウガラシ・マトン、と、サグ・マトン(ほうれん草のカレー)の3種のみです。

しかし、当店では、①~⑤の5種類が注文できます。会食などでシェアする場合の、推奨は以下の通りです(今回のオフ会の実食を踏まえて、④トウガラシ・マトンは、⑤クルマの辛さ調節の方がアーンドラ地方の本場に近く美味なので、選から漏れます)。カレーの種類数で上から順に選んでください。2種なら①②、3種なら①②⑤、4種なら①②⑤③、それ以上の皿数が可能な場合は①を増量などが、良いかと思います。

①ANDHRA MUTTON VEPUDU アーンドラ・マトン・ヴェプドゥ(激辛まで注文可)
②METHI MUTTON メティ・マトン(オリジナルか少し辛くする程度。シェフにお任せ)
⑤ANDOHRA MUTTON KURMA アーンドラ・マトン・クルマ(激辛まで注文可)
③ANDHRA MUTTON PULUSU アーンドラ・マトン・プルス(激辛まで注文可)

2013.1.19 訪問

昨日に引き続き4名のオフ会です。昨日は羊&酒好きでアーンドラ初訪の方も居られたので焼物含むアラカルトにしましたが、今日は羊&激辛好きの会。マトンカレー中心に色んなカレーを辛くして食べられるよう、以下のメニューとしました。ちなみにアルコールは、昨日と同じくGrover La Reserve 赤ワイン1本と、昨日ボトル半分飲み残したMcDowell'sインドウイスキーで、十分足りました。

マトン・ヴェプドゥ(辛めに、大盛り)
アーンドラ・ノンベジ・ミールス(辛くしても旨い物は辛く)×4
トウガラシ・マトン(激辛)
アーンドラ・ロイヤラ・プルス(エビ、不味くならなければ辛く)
メティ・マトン(不味くならない程度に辛く)
ハイデラバーディ・チキン・ビリヤニ

マトン・ヴェプドゥは、全員既食で大好きな一品。普段より辛くなってましたが、全員「凄ーく美味しいけど、辛くないよね」

次にはノンベジミールス、引き続いてカレー3品が間を置かずに出てきました。
少し辛めに作ってもらったノンベジミールスは、ラマナイヤの手製だけあり、間違いなく絶品。素材の旨さが引き立ってます。
カレー3品も昨夜同様の旨さは間違いなし。この日も昨夜同様に、アーンドラキッチン創業時メニューが当店で復活したメティ・マトンが初食の方も多く、一番の人気でした。

ここで、流石ラマナイヤ、美味しかったねー!と終焉に向くのが普通の食事会。でも今夜は名だたる激辛好きの集まり。本番はこれからです。

まずは、注文時にオリジナルレシピにグリーンチリで一番辛くとお願いしたトウガラシマトン。皆でスープをほんの少し味見して「全然辛くないよね」。で、接客のラトナ君に辛くしてと厨房に返す。暫くして、汁気が無くなりカラヒ鍋に入って再登場。「さっきよりは辛いけどまだまだ」恐るべし激辛軍団。でも普通に美味しくシェアしました。

次は、お代わり自由のラッサムをグリーンチリで一番辛く。全員まだまだ。で、飲み終えて接客のラトナ君に、もっと辛いのを1杯お願い。出てきた物は相当辛いけど、全員が飲めるレベル。緑→黄→赤への部分的な変色が始まっていない、普通のグリーンチリでの辛さアップでは限界でしょうか。

ということで、昨日ランチタイムでの事前打合せ時に特注して私でも相当辛く感じた「ダバ当時に出していたマトンカラヒ」の話を出すと、全員食べたーい。厨房に入って行き、終わり支度を始めたラマナイヤに「全員辛さに満足できてないので、昨日昼食べたマトンカラヒを出して」と言うと、ラマナイヤがコック全員に「マトン・ヴェプドゥ、ベリー・ベリー・ホット」と叫んで、調理が始まりました。10分ほどで出てきました。皆で味見して、「これならまだ大丈夫だよね」。徐々に辛さの耐性が上がってきたのか、私にも昨日より辛くなく感じ、再度厨房へ。

辛さアップをお願いすると、参加した女性お二人を指してラマナイヤ曰く「あんな可愛らしい女性を見ちゃうと、TO.さんの言う通りまで辛く出来ないよ」。素直に辛く出来なかったのは、素敵な女性お二人の、容姿と激辛のギャップにあったのでした。で、「もっと辛く出来るよね」「今のが昨日の辛さと同じで味見の限界だけど、最後の一押し。でもこれが最後」

ラマナイヤが笑いながら持ってきました。皆一口食べて「これぐらい辛いと本当に美味しいよね」。幹事の私としてもホッとした瞬間でした。ラマナイヤ曰く「普通のインド料理店じゃチリパウダー振り掛けて辛くするけど、あんなのは駄目。味見しながらグリーンチリと塩とスパイスを加えていくのが、本式。でも、もう私の味見の限界」なーんて会話が盛り上がり、目出度く、閉店時刻と相成りました。

今日は、マトン&激辛大好きの集まりで、ラマナイヤを巻き込んで、楽しめました。以前、アーンドラキッチンで暇な時、こんな風にしてラマナイヤに遊んでもらったことを想い出すひと時でもありました。この超一流の料理で激辛の集まりも、このメンバーとラマナイヤ無くしては出来なかったこと。今回参加いただいた皆様、本当に、感謝申し上げます。

今宵の宴の始まる前に「昨日の参加者、全員感動してたよ。特にメティ・マトン!」と言った時の愛くるしい笑顔。激辛を最後に持ってきた時の笑顔。銀座で苦労して奮闘しているラマナイヤの笑顔が見たくなったら、また声をおかけしますので、お集まりいただければ幸です。何時になるかわかりませんが・・・・・・・。

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2013.1.18 訪問

最近、常連店はダバインディア、アーンドラキッチン、ディルセ、カマルプール、ナーガルジュナ(シェフ入院につき一時休業)に固定されつつありますが、11月に当店を再訪してレビューし、ラマナイヤシェフの凄さの一端を紹介したところ、是非とも本物が食べたいというマイレビュアー様の要望が多く、本日6名、19日4名のオフ会と相成りました。

メニューは熟知しているので、アーンドラ2店で是非ともこのメンバーに食べて頂きたいものを選びました。マトン好きという共通点があるので、セットやコースでは不可。単品を選んでいくと、直ぐに予定金額五千円弱をオーバーしちゃいます。ということで、大幅に金額オーバーにならない範囲で選定して、十分に行き渡る量で且つ減らすものがあっても良いと、玉虫色のお願いをしました。4人だとシェアするイメージが湧くのですが、6人だと?ということで、一人ずつ大皿に3点盛とか、カレーはカトリに分けるなど、細かい指示もしました。

ところが行ってみると、大皿で出てシェアするスタイルの様相。接客のラトナ君に問い質すと「ラマナイヤに3度交渉した。日本じゃ、客の要望に応えることも大事、とまで言った。直前まで粘ったが、撥ねつけられた」「量は大丈夫だよね」「それは心配しないで」ということで、多少の不安もありながら、スタート。

始まってみれば、そんな心配も杞憂に終わり、ヒヨコ豆のサラダやマトン・ヴェプドゥのような分け難いものは3人シェアの2皿など、実にスムーズな展開になりました。餅は餅屋に任せろという、金言を思い出したしだい。一品毎に絶賛の嵐で、この上なく気持ち良くなり、ウイスキーが進んで進んで、キープのボトル一本空けちゃったので、ボトル一本補給しました。ちなみに、当店のインドワインは赤白グローバー1本に固定したとのこと。赤は下位のカベルネシラーズの葡萄を厳選したり寝かせを加えたフルボディで、行けますねー。料理の味は覚えているものの、年甲斐もなく酔っ払っちゃったので、メニューだけ記しておきます。大満足のオフ会、一日目でした。

ヒヨコ豆のサラダ : ダバやカマルの茹でた豆にグリーンチリとパクチーなどの味付けのシンプルなものじゃなく、チャナマサラ風の味付け。行けてます。カレー1品に相当する存在感です。
マトン・ヴェプドゥ
パニール・ティッカ
マトン・シーク・カバブ
タンドゥーリ・ゴビ
ラム・チョップ : 背骨から枝骨2本付くのがメニューで、骨の外し方で私の名人芸を披露と思っていたところ、6人で2オーダーをシェアということで一人枝骨一本と食べやすくなってました。その分、ジューシーさが欠けました。枝骨2本の意味が分かった気がします。
マトン・クルマ
トウガラシ・マトン
アーンドラ・ロイヤラ・プルス(エビ)
メティ・マトン : アーンドラキッチンの創業時に、マトンクルマと2つだけあったマトンカレーのメニューが、当店で復活。大量のカスリ・メティと他のスパイスのバランスが絶妙。これだけでも、当店を訪問する価値はあります。

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2012.11.18 訪問

日曜日のランチで八潮のパキスタン料理店で本場のパヤなどカレーらしくない本場料理を頂いたあと、やっぱりガッツリ辛いのも食べたいよね、ということで、アーンドラキッチンへは良く行くものの開店時以来2度目となる当店へ、ランチタイムラストオーダーぎりぎりの、2時半前に伺いました。

銀座方面から来たのでコージーコーナーを右折して当店の小さい立看板を見て、これじゃあんまり目立たないよ!と思いながら2階に上がって行くと帰り客4、5名とすれ違い、2階へ到着。左が客席、右がキッチンということで、ちょっとキッチンを覗くと振り返ったラマナイヤシェフの弾ける笑顔が。で、握手を求めてきて「久しぶりですねー」「アーンドラキッチンには良く行ってますよ。昨日も」「そうですか。どうぞどうぞ」と連れ立って客席の方向に移動。私を知らない若い接客係に「古くからの友達・・・・・・」と何か後は現地語で説明していました。

ラマナイヤ自らオーダーを取って、マトンヴェプドゥ(1390円)、スティックマトン(1090円)、ハリハリフィッシュティッカ(1190円)、キングフィッシャー(710円)。それぞれの料理ごとに評など記します。

マトンヴェプドゥ : シースルーから見るとラマナイヤ自らフライパンを振っています。10分ほどで出てきました。昨日のラジャシェフの火の入れ過ぎの失敗はさておき当店のデフォルトとも違う、昔アーンドラキッチンで出してくれていたTO.スペシャルの味になっているではないですか。辛味をグリーンチリのみにするためダバインディアの南インドの辛いマトンカレーの味に近い一段のコクが入るんですよね。これは嬉しかったですねー。マトンの火入れもデフォルトより弱くジューシーに。

スティックマトン : これは大きな角砂糖形状のマトンを串に刺してタンドール窯で焼いて、酸味の強いプチトマトの半切りを一個ずつ爪楊枝に刺して10個ほどが皿に並べて出されるもの。カマルプールまでは行かないけどダバ程度のジューシーさはあり、アーンドラ2店でこれまで頂いた中で一番良い出来だったかも。

ハリハリフィッシュティッカ : メカジキのほうれん草香草味と説明され、ジューシーなメカジキに複雑な香草ペーストの塗りが、素晴らしく美味しい。ですが、皆様評されるとおり、素材自体がマトンやチキンやエビなどの存在感には負けてしまうので、割高に思われるのも仕方ないかな、と思いました。

ハリハリフィッシュティッカが出てくる頃、若い接客係にキングフィッシャーのグラスを指してお代わりを促していた頃、キッチンからラマナイヤが既にグラス1杯丁度に注いだキングフィッシャーを持ってきて「これサービス」。

「いやー、今日の料理は一段と旨かったよ。特にマトンヴェプドゥは特製で最高。昨日はキッチンでラムチョップ食べたよ」「いかがでした」「みんな骨の間まで食べないけどバラして、綺麗に食べたよ。それから貴方が仕掛たビリヤニ。マトンクルマも裏メニューで」「そう。如何でした」「マトンクルマ初めて食べたけど、結構美味しかったよ。連れの客も全部のマトンに大満足」「そうですか。それは良かったです」話は尽きませんが、再会を約束して、記事を書くため、インターネットカフェに向かいました。

振り返ってみると、ラマナイヤの覚えている調理レシピの記憶力に唖然とさせられるし、やはり皆様をココにお連れして私のリクエスト通りの絶品を全てラマナイヤシェフに作らせる会を実現できたら、なーんて妄想も広がってきました。

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2012年3月に訪問

2月の末にアーンドラキッチンへ出向いた際、正月に近々オープンとメールを頂いていた銀座店が既にオープンしたとのこと。今回上京の土曜日のランチタイムへスケジュールを入れて、前日に八重洲花壇へ店のトレードマーク色イメージ&花びらへメッセージプリントの花束を注文。

開店の5分前に到着するとフロアマスターが中に入れてくれ、ラマナイヤはアーンドラキッチンの仕込を終えて開店時刻ぴったりに入店。「Happy Opening ! from TO.」と花弁にプリントした白いチューリップを真ん中にオレンジのイメージで纏めたブーケ状の花束を渡すと、非常に喜んでくれ、スタッフみんなに披露した後、入り口に飾られました。

注文はタンドールセット1,750円、スティックマトン1,090円、キングフィッシャー710円。食べログのジャスト当日までの1割引きクーポン適用です。

まずセットのタンドリーチキン+サービスのシーカバブが、キングフィッシャーと一緒に登場。ジューシーで2色の味付けのチキンを褒めると、タンドールがアーンドラキッチンの80cm大から1mに変わり、火の安定が良くなったためと。スティックマトンは表面がパリッ中がジューシーと、これもアーンドラキッチンよりレベルアップ。付け合せのミントの他に、卓上容器のチリ系ソースが用意されたので、バリエーションも楽しめます。

セットの最後は、夜メニューからどれでも一品でチョイスした「ためしてガッテン紹介!トウガラシマトン」。今日はグリーンチリ+ペッパー半々で辛くしようとの打ち合わせで、ガラス越しにシースルーとなった調理場で、ラマナイヤがフライバンで手際良く、マリネした生肉から調理します。十分弱で出来上がり。マトンカラヒのルーを少し多くした感じで、昨日のカマルプールのマトンカレー同様スパイスが立ち、ルーとマトンの一体感があり、これに右からグリーンチリ左からブラックペッパーのパンチが飛びます。マトンは煮込まないので表面が少し硬く中ジューシーの、私にとって最高の食感。キングフィッシャーが無くなったので頼もうとすると、フロアマスターが持って来るではないか「ラマナイヤからのお礼です」。残すと勿体無いので半分でと頼んだバスマティ米も、硬さ香りともにバッチリで、珍しく一粒残さず頂きました。

食後厨房内を案内され、タンドールの中や、立派なスパイスミルも誇らしげに開けて、実演。外から見られることを意識して作った広い豪華な厨房は、料理の質を上げているように思えます。スタッフの成長にも貢献すると思います。

その後ラマナイヤに、ダバインディア出身のカマルプールの北村さんやディルセの畑中さんの所にも行ったこと、畑中さんがラマナイヤの凄いところは料理にブレがないことと言っていたことなど告げると、「私は彼らの先生」など当時のダバインディアの話が次から次へと、盛り上がること盛り上がること。
会計を済ませて帰ろうとすると、私が持ってきた花束を私に持たせて、スタッフを次から次へと交代で呼んで、2ショット、3ショットの写真を撮りまくられました。

アーンドラキッチンよりも休日ランチの質の高さが実感されました。広く充実した厨房設備も貢献していると思います。この違いが分かるのは限られた人だと思いますが、確かです。銀座はこの寒い時期は休日昼の出足が遅いので、開店直後の時間帯に行けば、ラマナイヤが直に調理してくれる様子もシースルーでツブサに見ることが出来ます。是非とも休日ランチは、銀座にお運びください。後悔はさせません。
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