５月のきた川さん : 銀座 きた川

５月からまたメニューリニューアル、うすいまめの汲出しから、お椀に鱧が出たり、もう鮎の塩焼き（骨を抜いてくださる)が出てきて既に夏を先取りという感じ。八寸の飾りは菖蒲。
少しまた大将得意の天ぷら推しが増えたかな、初めの方にしいたけなど山菜、途中にうなぎの天ぷら、最後に天バラと、貝の炊き込みご飯に加える貝柱の天ぷらだったかな、最後にお蕎麦レモン添え
今は玉天丼は無しでお蕎麦に代わったようです。
鯛の油通しがとても美味しかった、鮎も今年初めてなのにふっくら（天然ではない)、塩焼きで落とした鮎の頭や骨はしっかり揚げ焼きにして炊きもののお供に。すっぽんの定番串焼きも、豚肉玉鋼焼きなどある程度のお決まりがあってまた新鮮なものもある楽しさ。今日も楽しく美味しかった。
ちょっと大将がお疲れのようでいろいろ心労があるのでしょうが、私のように美味しいもの食べてストレスを発散してもらいたいものです。

今年初のきた川さん、OMAKASE見てたら当日枠あって滑り込み。大将のはじめのキリっとした挨拶、それではお待たせしました　ようこそ　きたﾀがわへお越しくださいました。という絶妙に自分の名前を噛んで最初に和ませる名人芸からスタート。大将はちょっとおちゃめ感を出して場の雰囲気を緩やかにさせるのが非常に上手い。
2月はお稲荷さんの関連でキツネのお面を飾った前菜八寸だったが全体として2月だからこその食材というのはあまり目立たず冬っぽい美味しい食材が並んだかな。
タラの白子の天ぷら　柚子釜、鯛の半ナマ天ぷら瞬間燻製、伊勢海老油通し、フグの唐揚げ、鴨の玉鋼焼き、鴨のお団子小鍋仕立て、すっぽん串焼き、マグロ脳天肉をシソで巻いた天ぷら、ご飯3連続、天ばら、朴葉味噌じゃこご飯、玉天どんぶり、和菓子、と順番適当だがメインどころはこんな感じで3万ちょい。
天ぷら系が少し多かったかな、油は基本大将の持ち場なので全然アリですが、お料理の説明を大きな声で言うのと対照的に、天ぷら揚げに入る前に鍋の近くにいる客にしか聞こえないような小さな声で、これ私の見せ場でーす、と言うのがツボるw
すっぽん串焼き、はきた川さんとその師匠しのはらさんで出すシグネチャーのひとつ、だったが何ヶ月かすっぽんを使った他の料理を出していたら常連からあの串焼きが食べたいなという声が多くてまた復活させた模様、私も楽しみだったので大満足。
締めのご飯だが周りの特に女性はだいたいお腹いっぱいで3連続ご飯のどれかをスキップしていたようで勿体無い、なんというか和食に限らずコース料理は最後に盛り上げたい流れとそのときにお客が美味しく迎えられる満腹感なのかの兼ね合いが難しいなあと感じる。
個人的にはほんとに美味しいものなら量は少し足りないくらいで良い、それがリピートにもつながると思うので女性が無理なく食べられるくらいのコース内容で、足りない野郎は最後のご飯大盛りで食っとけ!みたいなのが今のところ正解かなあと。
天ばらはきた川さんのオリジナルシグネチャーで締めとしても格別、あとに続く朴葉味噌じゃこご飯や玉天どんぶりも美味しいがリピートの魅力が天ばらに比べると少し薄いかなと。できれば天ばら以外は季節によって変わると嬉しいと思いました。
相変わらずの楽しい雰囲気で今回も大満足です。

２ヶ月ぶりに訪問。今日も楽しかったです。今回の印象をひとことで言うとお魚が際立った感じ。
さわらを半ナマの天ぷらにして瞬間燻製にしてから黄身酢で食べるもの
サバの棒寿司に味噌を乗せて海苔で巻いたもの
ブリを油焼きにして最後に炭焼きで香りをつけたものとお魚３連発したのでその印象が深かったです。
カニのしんじょを軽く揚げたものも美味しかった。
　お蕎麦が季節的に無くなったようで締めはご飯物が３連発ですが、看板の天ばら、白米を朴葉味噌とじゃこで、最後に2種類のたまごから選ぶたまごの半熟天ぷら乗せで、と私はとても満足でした。玉子天ぷらにその場でかいた　かつおぶしを乗せるのですが個人的には薄紙みたいな食感がたまごの天ぷらの邪魔のような気がしてそれならそばよしさんみたいなかつおぶしの粉のほうが私は好きかも。
スッポンのつくねとお肉を鍋仕立てにしたものも、前の串焼きのほうが好きかな。
密かに上海蟹あたりがドカンと出るかと期待していたが、大きなメガヒット料理というより全体的にまとまった11月メニューという印象でした。
次は１月あたりを狙おうと思っています。
きた川さんからしのはらさんに戻ったはずの料理長島袋さんが今日はこっちにいたのであれえ？と思ったら緊急お手伝いとのこと。贅沢なお手伝いでしたね。
隣のお姉さまがたがとても楽しいかたで誘われて何回も爆笑してしまいました。一期一会の当たりの日でした。

お店の皆さんが作り出す柔らかで楽しい雰囲気、約２時間10分くらいで展開されるコースは、その時間が短く感じるほどに居心地よく1品1品料理を楽しめました。
誰にでもおすすめできる超優良店だと思います。
コースメニューがプリントアウトされているので次にどんなものが出るかわかるのは私は好きな演出です。
ものすごいバリエーションの今回のメニューは他のかたのレビューにもあるのでほぼ同じとして割愛。
しかし じゅんさい、鮎、すっぽん、和牛、鱧、などの和食の代表的食材から天ばら、10割そば、美しい和菓子と抹茶で締めるコースはこの季節の和食決定版として国籍問わず楽しめたのではと思いました。
私の個人的ベストは はまぐりの天ぷら、飛騨牛に生コショウペースト乗せかな。お椀の加茂茄子？も出汁を濃いめに含んでいて絶品。すっぽんはいろんな部位を串にして天ぷらにしすっぽん餡で食べる新鮮な経験でした。天ぷらに絡めただけでは余っちゃうすっぽん餡を何かで全すくいして食べたかったw
八寸を出すときや鮎のときの演出なども楽しくていいですね。お店のチームプレーも殺伐としたところは全く無くお見事だと思いました。食べてみて冷静にうーん美味しいと思う上の段階で、ついニヤニヤが止まらないということがありますが今日はかなりニヤついていたと思います。最後にご飯が食べきれないくらい出てきて持ち帰り前提の店もありますが、その場でスパっと終わるこの店のやり方のほうが好きです。