This House Is a Circus : 銀座 きた川

利用時情報
　日時: 土曜、12時頃
　予約: あり(51日前、OMAKASE)
　待ち: なし
　人数: 1人
　座席: カウンター
　頻度: 初回
　滞在: 2時間40分
　支払: クレジットカード

食メニュー
☆おまかせコース: ¥33,000(内税)
　◎とうもろこしのすり流し
　☆前菜
　　☆無花果胡麻味噌焼
　　☆鰻うど八幡巻き
　　◎万願寺じゃこ
　　◎煮たこ
　　☆毛蟹胡瓜苦瓜土佐酢ジュレ
　　☆鴨ロース夏野菜焼き浸し
　　◎イカぬた和え
　　☆大徳寺麩黄身酢
　　◎ラフテー
　　☆コンソメジュレ 芋湯葉 すり流し 雲丹 枝豆
　☆お椀 甘鯛 冬瓜 印元 柚子
　☆向附
　　☆きじはたの油通し 塩 酢橘
　　☆畳イワシ 帆立 燻製キャビア
　◎凌ぎ マグロ握り手巻き
　☆焼き物 郡上鮎 琵琶湖鮎 食べ比べ
　◎鮎骨煎餅
　☆油物 鱧の天ぷら すっぽん餡
　☆進肴 焼きすっぽん串
　☆逸品 飛来幸地鶏 玉鋼焼き 小玉葱
　☆食事
　　☆天バラ 赤だし 水茄子
　　☆十割冷かけ蕎麦 かき揚げ
　◎水菓子 瀬戸内レモンシャーベット
　◎菓子 水羊羹 抹茶

飲メニュー
☆日日 山田錦: ¥Ask
☆文佳人 夏純吟: ¥Ask
◎而今 特別純米 火入: ¥Ask
☆岩清水 EARTH 2022 生原酒 袋吊り: ¥Ask
◎七本鎗 木ノ環 木桶仕込: ¥Ask
☆勝駒 純米酒: ¥Ask

経費、値引、その他
・予約手数料: ¥390(内税)

グッドポイント
・比較的予約取りやすく美味しい茶懐石

バッドポイント
・ちょっと長丁場

その他、注意事項
・日本料理TOKYO百名店: 2023

所感
一時帰国・東京後編その⑯です。

いよいよ東京最終日。
この日はランチもディナーも銀座の予定。

ランチはこちら『銀座 きた川』さん。
インド赴任後も偶にOMAKASE開いて、
新しいお店のチェックは(行けないのに)していたのですが、
その中で気になったお店の一つがこちらです。
というのも『銀座 しのはら』さんの滋賀時代に研鑽を積まれ
銀座に移ったお店の跡地で、引き継がれていた方の銀座進出店。

一時帰国が決まってOMAKASEを覗くといくつか空きがあったので、
他店のスケジュールと調整し土曜日のランチを予約。
比較的予約が取りやすくていいですね。
とは言ってもあまり希望日時が無い場合ですが。。

すでに日本料理TOKYO百名店に選出されております。
2023年10月にはミシュランのNewセレクションでも紹介されてますね。
来月発表の2024年度の結果が気になります。

当日ウキウキでお店へ伺います。
場所は同じくしのはらさんと馴染みの深い銀座 大石さんがあるビルの3F。

中に入るとLじカウンターの中央付近に案内されます。
席数は10席で、お二人様3組にお一人様4人です。
おまかせコース一本の一斉スタート。

お酒はもちろん日本酒をおまかせで。
夜もあるので飲み過ぎないようにしなきゃな。。
一杯目はまたまた登場の日日 山田錦。
酸味、もっかい酸味、苦味、旨味、甘味、キレ。

コースはとうもろこしのすり流しからスタート。
魚の骨で出汁を取ってるそう。
なので甘味と旨味が凄い。

そして早速登場、前菜の盛り合わせですが、
しのはらさんの八寸のように盛り付けが派手ですね。
お店の照明を消され、お盆に乗せた照明のみの演出の中で配膳。
私も含めたお客さんの撮影が終わった後、
店内の照明が再び点けられ、目の前のダンジョンの攻略開始。
一大エンタテインメントです。

しのはらさんでも大好きだった無花果胡麻味噌焼は
こちらもでもねとっりと甘酸で抜群の美味しさ。

大皿には鰻うど八幡巻き、万願寺じゃこ、煮たこ、
毛蟹胡瓜苦瓜土佐酢ジュレ、イカぬた和え、大徳寺麩黄身酢。
鰻うど八幡巻きは香ばしさが◎
独活も食感が良く美味しい。

鴨ロース夏野菜焼き浸しにはパプリカ、ズッキーニ、茗荷などが入り、
旨味たっぷりの鴨ロースをさっぱりと戴くことはできます。

ラフテーは柔らかく濃いめの味付けで白飯欲しくなるやつ。

前菜の途中ですが、2杯目入りまーす。
だってこんだけの肴を目の前に出されたんじゃ、
飲まない方が失礼。
決して呑兵衛ではございません。
文佳人 夏純吟です。
高知の土佐にある酒蔵アリサワで醸されているお酒。
もはやサイダー。
シュワウマアマニガキレ。

コンソメジュレ 芋湯葉 すり流し 雲丹 枝豆はオールドバカラのグラスで。
湯葉と雲丹って最強だよね。
それに加わる枝豆の食感が素敵。

3杯目は而今 特別純米 火入。
本帰国中最多登場回数の5回です。
しかも純大や純吟ではなく、この特別純米火入が多いのが面白い。
料理への合わせやすさか、入手のしやすさか。

お椀は甘鯛 冬瓜 印元 柚子。
セオリー通りまずはお汁確認。
鰹昆布出汁が上品だけど美味しいですね。
甘鯛は焼きの香りが素晴らしく、とろとろの冬瓜も素敵。
最後には柚子がしっかり引き締めてくれます。

向附は2種類。
一つ目はきじはたの油通し 塩 酢橘。
60～70℃で油をくぐらせたアコウはムチムチで、しっかりと甘味を感じます。
二つ目は畳イワシ 帆立 燻製キャビア。
畳イワシと帆立の食感のコントラストがとても面白い。

ここで3人が一斉に鮨を握り始めます。
和食屋さんでこの光景はちょっと異様。
凌ぎとしてマグロ握り手巻きです。
なんだかんだでおはぎと手巻きのハイブリッドって初。

焼き物はこの時期ならではの鮎。
郡上鮎 琵琶湖鮎 食べ比べです。
郡上八幡の方は大きいので頭と尾、骨を外して身を中に詰め直されてます。
こちらはひたすら食べやすい。
琵琶湖の方は丸っと一匹。
よって苦味、旨味が複雑。

ここで出されるお酒は岩清水 EARTH 2022 生原酒 袋吊り。
長野の井賀屋酒造場でアルコール11度と極低アル。
でも結構コクがあり鮎と合う。
最後に『どのお酒が良かったですか?』とスタッフから聞かれたので
「岩清水と鮎のマリアージュが素晴らしかったです」と回答しときました。

そして郡上の鮎骨煎餅。
米粉をまぶして揚げて。
出汁に入れる際にジュッと音を立てるのがいい演出。
硬い頭もこうすれば食べやすいですね。
昆布出汁がとても美味しい。

お酒の消費も激しく、次は七本鎗 木ノ環 木桶仕込。
滋賀の冨田酒造です。滋賀と言えば笑四季かこちらですね。
スッと入るけど奥にはしっかり旨味。

次は油物として鱧の天ぷら すっぽん餡
出汁は鱧と鼈から取ってるとのこと。
焼き茄子の擂り流しペーストがまた美味しい。

進肴は色んな部位を刺した焼きすっぽん串。
旨味が凄いのにくどくない。
お酒が美味しくいただけます。

逸品は宮崎の飛来幸地鶏 玉鋼焼き 小玉葱。
刀や包丁に使われる玉鋼の上で焼かれます。
通常3ヶ月のところ500日育成される究極の地鶏とのこと。
皮はパリッと身はムチムチかつジューシ。

最後のお酒は久々の勝駒 純米酒。
富山で一番好きなお酒。
強烈なバナナ香だけど、飲むとスッキリ。そして奥から甘味。

さて食事の時間です。
まずは天バラ 赤だし 水茄子。
天バラには海老や烏賊、牛蒡、アスパラ等。
そして塩昆布と胡麻、柚子皮で味付け。
至福。
水茄子がいい感じにお腹の中を和らげてくれます。

もう一つは福井の在来種蕎麦粉を用いた
十割冷かけ蕎麦 かき揚げ。
ツルツルと喉越しの良い蕎麦と
サクサクなかき揚げがまたいい相性。

最後の別腹タイム。
水菓子は瀬戸内レモンシャーベット。
さっぱりシャーベットの下には
ヨーグルトを使ったアイスでこれまたさっぱり妖精。

そして菓子。
水羊羹 抹茶です。
水羊羹は能登大納言を使用とのこと。
滑らかな舌触りが素敵。
最後が抹茶なのがやっぱりいいですね～。

お会計は42,200円也よ～
クレカでお支払い。

ご馳走様でした。

結構長丁場で2時間40分ほど滞在。
これでもかというくらい茶懐石を楽しむことができます。
しのはらさんに比べると油を多用されておりますが、
大将がオープン前に天ぷらの名店、『成生』さんにも行かれてたことが起因するのかな。
次はゆっくりディナーを楽しみたいですね(メニューは昼夜同じだけど。。)

さて、ホテルに戻って今度は夜に向けて調整。
この日は間食なしです（ドヤっ！）