『2016 5月 スペイン旅行』たいきさんの日記

たいきのレストランガイド

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日記詳細

 今年の五月は1年越しのスペイン旅行に行ってきました。
本来なら昨年行くはずだったのですが、いろいろプランを練り直しているうちに
いつのまにかツアー料金が高騰して(結果、旅行会社の常套手段が理解できてきました)行くに行けなくなったのです。

 GWはスペイン旅行。テロが心配だったし、決まっていないことや初めての挑戦があったからか、今までになくドキドキしていました。
 
 初日

 トランジットが6時間あることを利用してヘルシンキの町へ。下調べ通り、フィンエアのバスで中央駅へ。足の疲れを考慮して思い切って路面電車を使いました。路線も良くわからないし、料金も不明だったので、1時間乗り放題チケットを購入しました。

 それでまずはヘルシンキ大聖堂へ。
意外と小さかったけど、それはそれは美しく、眺めの良い立地でした。階段が大変でしたが、そこから海が見えたので、その後は次の目的地まで歩いていくことができました。

 そのあと港へ行き、カウパットリの屋台でフリットを食べました。正直言って高くてまずかったです。人出が多く、スリに注意と言われていたはずの広場が、時間の問題か、曜日の問題か、ずいぶんと寂れていました。しかしこれは予想通りのことだから、気にしない。

 次はウスペンスキー寺院。これも小高い坂を上っていく。古びた教会で、ロシアっぽかったけど、中には入れず。

 行くところがいよいよなくなって、その後、港に有名なシリアラインの豪華客船が入っているのが見えました。海沿いに歩き、気になってそちらへ向かうと、ちょっとしたマルシェを発見しました。

 ここは地元の人だらけで、なかなかおいしかったです。スモークサーモンのオープンサンドや牡蠣がおいしくて、生ビール二杯飲んでしまいました。よくわからないところなのに、明るいうちから飲んでしまう。楽しい気分で駅へ戻りました。

 言われていた通り、ヘルシンキはこじんまりした町でした。おまけにアカデミア書店にも立ち寄れました。アアルトという有名な建築家の設計らしいです。ちょっときれいな、普通の本屋さんという印象でした。

 トラブルが起きたのはマラガ空港に着いてから。これも情報通りだったけど、EU外からの荷物は最後の最後に、しかも別のベルトから出されるということで、情報通り早くに正しいところに行っていたというのに荷物は出てこず、二本のベルトの間を二往復した挙句、最終電車に乗り遅れるというトラブルが。

 運よく同じ日本人の2人組の人たちとタクシー相乗りができて助かりました。バルセロマラガというマラガのホテルはかなりきれいだったし、駅直結で相当に便利でした。

二日目

 朝真っ暗なうちに少しだけ駅の周りを散歩。AVEの乗り場の確認とマラガ空港へ行くときの切符の購入の仕方をリハーサルして、部屋に戻り、食事へいきました。バルセロマラガの朝食は素晴らしかったです。バイキング形式の料理の種類も豊富なうえに、ハム類が絶品。さらにカヴァまで飲み放題だった。朝から二人で1本あけてしまいました。

 AVEの保安検査はすぐに終わり、わずか30分だけだけど、若いころから知っていたスペインの超特急に乗れたことに満足。着いた先の駅から代替輸送バスに。ほぼ貸し切りでした。こんなことで採算がとれるのだろうか?

 バスの運転手はかなりのスピードを出していました。ニュージーランドもそうだけど、海外のバスはけっこうとばします。
 そのせいか、グラナダに予定より30分早く到着しました。本来なら日本語情報センターで荷物を預かってもらう予定だったのですが、なんとOPのはずの時刻なのに、まだあいていなかったのです!さすがスペイン!

 しかたなく重い荷物を引きずって街歩き。カテドラルは10時まであかないから店巡りを先に。ナッツを買いました。おいしいけどどれもかなり塩辛かったです。

 カテドラルはすごい建物だった。荷物を持ってはいるわけにいかないとのことで妻だけが一人で見学。ここでも予定が狂いました。それでも読み通り、このあとに行ってみたら情報センターは開いていたので、ここでようやく荷物を預けて本格的に観光へ。

 イスラム街を歩き、皮の鞄を買いました。その後はこのかばんで街歩きをしました。今も使っていますが、重いものを入れ過ぎたせいか縫製が壊れつつあります。
 それからイスラムのテテリアで休憩。ミントティーなど。高かったけど貸し切りで雰囲気がありましたね。

 11時ごろからバルが開き始めるので、まずは名もなき店に入り、カーニャ(生ビール)とサングリアを頼みました。グラナダ名物「ただタパ」第一号はピリ辛サラミでした。本当にタパスがただでついてきます。

 まずまず満足して、いよいよ情報センターお勧めの店へ。最初からちょっと接客に難があったり、ハーフと言ったのにフルポーションでメインが出てきたりして不穏な感じです。

 正直美味しくもないし、高かったし、これはぼったくり店ですね。そもそも日本語情報センターのおすすめというのが胡散臭いのかもしれません。

 もう見るべきものもなくなったから、いったんアルハンブラ宮殿へ行くことにしました。タクシーを利用してパラドールへ。途中、やたらに渋滞していてどうなるかと思ったけど、原因は学校の送迎でした。全くの平日なのです。

 ついに念願のアルハンブラ宮殿に到着!
まだチェックインの時間ではなかったのですが、意外と早くチェックインさせてくれました。グラナダではパラドールに泊まるということでかなり奮発したけど、これは大大正解だったと思います。なにせ歩き疲れたら部屋に戻ったり、お風呂に入って疲れをとったりできる。

 さらに翌日の朝の部のナスル宮のチケットも手配してもらえたし、なにより宮殿をくまなく見て回るとかなり歩くことになる。そんなときに宮殿内にホテルがあることはかなりの利点でした。イスに座るだけでは取れないレベルで、足の疲れを回復させることができました。

 いったんチェックインしたあと、夜の部のチケットを求めて歩き回ることに。坂を下って宮殿の外まで行ったけど、すでに売り切れていました。仕方なくそのまま町へ繰り出すことに。

 特に何をするでもなく、街をぶらぶら。「ただタパ」巡りをするくらい。アルハンブラ宮殿の下を流れる川沿いに歩き、良さそうなことを書いていた店に入りました。8種類から「ただタパ」を選べる店でした。
 半信半疑だったけど、本当にただでした。安いしお得だ。カーニャは大きなグラスに一杯で2ユーロだから、タパなしでも大満足の安さです。

 ふらふらするうちに目的地が決まりました。それは夕陽に染まるアルハンブラ宮殿を見る最高のスポット、サンニコラス展望台です。アルハンブラバスを使おうとバス停を探したけど、この巡回型のバスは、道が混んでいたためかなかなか来ません。
 長いこと待たされていると、日本人らしい壮年の女性と外国人男性の不思議な二人組と出会いました。この二人は何と夫婦だったのです。旦那さんはイラン人でした!

 一緒にタクシーで展望台へ。かえって安くつきました。そしてこの展望台は広場にもなっていて、眺めの良さだけでなく、流しのフラメンコ軍団が見事なフラメンコを見せてくれました。これなら大枚はたいて日本語情報センターのツアーに参加しなくて大正解でした。

 夕陽に染まるアルハンブラ宮殿。赤い宮殿を見ることもできたし、満足して広場を後にしました。帰り道はけっこう怖かったけど、無事にふもとの町へ。ここで休憩を兼ねて入ったバルが一番よかったですね。ただタパが毎回違う種類で出てくる。ミニバーガーもあったし、あれで本当に元が取れるんだろうか?

三日目

 パラドールの朝食はこれまたカヴァが飲めて大満足。昨日と違うのは、飲み終わっても新しいボトルが追加されなかったこと。他の人に申し訳ないことをしました。

 朝から散歩、休憩を繰り返し、まずはアルカサバへ。宮殿で最も古い場所であり、要塞でもある。眺めの良さが売りだが、生々しい戦闘の跡などが残っていました。石や岩などを落とせるようになっている仕掛けも残っていたし、やはりここが長年にわたり、イスラムとキリスト教の最前線だったということを痛感しました。

 そしていよいよナスル宮へ。写真を撮りまくりながら進む。いつもならそれほど写真をとろうとしない私でさえ思わず撮りまくるほどの美しさ、迫力でした。疲れをためないように座れるところは座りながら進みます。この時すでに足の裏にはマメができていました。

 続いてフェネラリフェ。眺めの良さと庭園の美しさが際立っていました。水の使い方が良かった。帰り道も気持ちのいい山の散歩道を歩いているといつの間にかパラドールの近くへ。もう一度部屋に入って休憩してからチェックアウト。

 時間通りにタクシーが来てくれていたから問題なくグラナダ駅へ。この時、たまたま一緒に泊まっていた女の人を同乗させてあげました。あやうく乗り遅れるところだったはず。

 またしても代替バス。でも今回は大行列でこみこみ。なんとか隣同士の席を確保して、またしてもサンタアナアンテゲラへ。ここでだいぶ待たされたけど、バルがお得で助かりました。さすがはアンダルシア。
 以前の食生活だと他の日本人客のようにパスタとか冷凍パエリアに走ったんだろうけど、酒とつまみで大満足でした。樽でできたテーブルもナイスでした。

 今度は電車でロンダへ。やや退屈な車窓です。あまり変化がないからいろいろ考えてみました。こんな土地で暮らしていくには限られた作物を作り続けるしかないし、今の食文化が成立しているのは必然のことだったんだろう。火山岩とサボテン。あとは見渡す限りのオリーブ畑です。

 ロンダに到着。とりあえず、大きな荷物を曳きながら駅近くのスーパーへむかいました。1リットル1ユーロのテンプラリーニョの赤ワインとつまみ、2リットルの水を買ってホテルに向かいます。
 大体の道しかわかっていなかったけど、どうにか到着。この時すでに左足の裏には水ぶくれができていて、歩くたびに痛かった。本当は途中、一度くらいバルで休憩したかったけど、なかなか気に入った店もなく、また、開いている店自体が少なかったから一気にホテルに行きました。それほど遠くはなかったです。

 ロンダのホテルはかなりぼろかったです。でも立地は素晴らしく、ヌエボ橋にも闘牛場にもほど近く、なにより、気に入って4回通った「じいちゃんの店」=「カプリ」がすぐ近くにありました。どこかに行った帰り、昼ご飯、最後の昼もここで食べました。おかげで行ってみようと思っていた店にはいかず。

 かなりの種類のタパがあり、どれも1ユーロ。もちろん大きなサイズのもあった。そのほとんどがおいしくて、特に煮込み料理は抜群だった。ワインは赤も白もそれほどおいしくないけど、ロンダでもワインを作っていることが分かりました。でも暑かったり、お得度を考えて、何度も何度もカーニャを飲んだ。

 ヌエボ橋はさすがの絶景というか、世界でも屈指の景勝地だと思います。でも一番よかったのは、頑張って崖の下まで降りて行ったこと。途中日本人夫婦とすれ違ったり、馬が放牧されているのを寝ころんで眺めたりしました。
 帰りは別ルートを通って帰ったことで、渓谷や滝を間近に見ることができました。ただの石積みかと思っていたものが、ローマ時代の遺跡だったり、とがんばったからこそ味わうことができたものありました。なんにもないはずのロンダで、まさしく旅の醍醐味を味わうことができました。

四日目

 朝の散歩は雨にたたられ、お先真っ暗でしたが、やがて雨は上がり、昼頃には暑いぐらいに晴れ上がりました。朝の散歩では石畳で何度もスリップして転びそうになって大変でした。一番大変だったのは坂を降りる時でしたが、車までスリップして坂が上れないシーンを見ては、これは仕方ないことなのでしょう。

 橋以外何もないと思っていたロンダでは、街歩きも楽しむことができました。小さな寺院、広場、旧市街と歩いて回って楽しかった。時間がなくてロンダのワイナリーのセラー見学ができなかったのが残念だったけど、ロンダに来てよかった。

 スーパーでお土産を大量に買い込んで帰りました。思えばこの時に、買ったばかりの皮のバッグがかなり傷んだのかもしれません。パプリカパウダーを買ったのはここ。橋の近くの店で鍋敷きも買った。いろいろ買えてよかったです。
 
 乗り換えの駅ではちょっとしたトラブルが。駅員がホーム変更を把握してなくて、うその情報を教えられ、うろうろすることに。結果は、表示通りでした。

 電車の中では、買いこんでいたワインを飲み、生ハムを食べてリラックスムードでマラガへ。なにもかも予習済みで、余裕で空港へ向かいました。しかし、ここがホントの修羅場でした。

 窓口の表示が出ておらず、行列におとなしく並んでいたら、バルセロナ行きのチェックインが締め切られてしまったのです。今思えばそもそもの到着が遅く、ぎりぎりに空港にはいったときは、案内板通りバルセロナ行きが並んでいたその3つの窓口だったけど、窓口に着くころにはもう次の列が並んでいたということなのではないだろうか。それ以外には考えられない。もしそうでないなら、不親切すぎてひどすぎるし、もうLCCなんて日本以外では使わないようにするしかない。

 まあ、その後妻の活躍でどうにかその日中にバルセロナまで行くことができました。良い勉強だったというか、この計画はリスクが大きすぎたというところでした。なにしろ代替手段がほとんどないわけだから。

 紆余曲折を経てなんとか手に入れたチケットでしたが、今度は何度も搭乗口が変わったり、今日は飛ばないみたいな空気に包まれて、ホント気が休まる暇がありませんでした。
 結局予定より2時間遅れでバルセロナに到着。逆に迷わずタクシーでホテルまで行くことにしました。本当は空港からの交通手段については危険だけどもう少し安い電車を使おうか迷っていたんです。それは、バルセロナの治安が世界でもトップクラスに悪いと聞いていたからです。
 バルセロナは結果からすると何も起こらなかったけど、タクシーを使うのが正解だったと思う。それほど高くないし、なにより足が疲れ果てていたから。

 それでも旅程が遅れた分を取り返すべく、ホテル近辺のコンビニのような店でで水を買い、それからホテル近くのバルに入りました。バルセロナのバルはアンダルシア地方と比べれば高かったけど、悪くはなかったし、日本とは比べ物にならないほどお得だった。やっぱりここでもカーニャを頼みました。現地の言葉では「カーニャ」ではなかったかも。

五日目

 旅行も終盤戦。疲れ切って足もボロボロだったけど、朝早くから地下鉄1デイチケットを買って徹底的に街歩き。かなり警戒しながら買って、なおかつ安心できなかったから近くのホテルのフロントに質問した。バルセロナは治安が悪いと聞いてかなり警戒していたけど、それほど危険は感じませんでした。ローマとかベルギー並かな?

 まずは下見を兼ねてカタルーニャ音楽堂へ。近くの市場ににも行ってみた。もちろん日曜日だし、メーデーだったので完全に閉まっていた。これだけが心残りです。市場に行きたかった。

 バルセロナといえばガウディの建築ばかりがもてはやされているけど、ほかにも優秀な建築家が多く、街中にかわった建物がいっぱいありました。
音楽堂しかり、サンパウ病院しかり。どっちかというとガウディよりもモンタネールの建築の方が好きかも。

 サグラダファミリアの入場時間が決まっていたから、その前に行けるだけ行ってみようと思い、今度はカサミラへ。かなりの歩行距離。足を休ませながらいくしかありません。

 そしてメインのサグラダファミリアに到着。すごい警備態勢。入場まで相当並ぶのかと思いきや、事前の手配が良かったのか、数分並んだ程度で入ることができました。
 入場してすぐにイスに座って疲れをとって、そこから天井やステンドグラスを眺めます。退屈させない満載の見どころ、あちこちに座れるようになっている設計。スリもいたかもしれないけど、素晴らしい体験でした。ステンドグラスに太陽の光が命を吹き込んで、何とも幻想的でした。こんなことを織り込んで設計するとは、ガウディはやはり天才なんだろう。

 なんどもエレベーターの時間を確認しつつ、時間を待つぶし、ここでもそれほど待たされることもなく塔の上部へ。ここではそれほどの感動はなかったけど、まぎれもなくサグラダファミリアに来て、ファサードに登ったんだという事実は残りました。

 もう少し感動するかと思いきや、どちらかというと期待値の方が大きすぎたかもしれないです。確かに素晴らしいと思うところもあったけど、たぶん、ロマネコンティとかラフィットなんかを自費で飲んだらこういう気分になるのかもしれません。

 SFを後にし、一度ホテルで休憩するつもりだったのですが、途中、駅の売店でキッシュを買いました。そしていったん民族舞踊が見えるということでカテドラルへ行こうとしたのですが、まだ時間が早いということでバルセロネータに足を延ばしました。
 海岸沿いの街並みで、ここは唯一メルカトが稼働していました。
駅の売店でビールを買って飲みながら歩く。さらにメルカートで地ビールのカーニャを飲む。いろいろ面白かったです。ここで買ったチョコレートがことのほかおいしくて、今も少しずつ楽しんでいます。

 本来は夕食をここでとるため、下見に来たんだけど、なんとなく良い雰囲気じゃなかったからもう戻っては来ませんでした。そのあとカテドラルに到着。しかしこの日はメーデーで、カタルーニャ独立のデモが派手に行われていた。そういう意味ではこの地は民族運動の最前線なんです。そんなのを見ても仕方ないのでカテドラルを見学してホテルに戻りました。

 結局さっき買ったキッシュと、ホテルのはす向かいのシャルキュトリーで生ハム切り落としを購入。昨日の店でカヴァを買ってホテルで部屋呑み。キッシュも生ハムもカヴァもおいしかったです。

 足を休め、今度はカタルーニャ美術館が無料だと思って、モンジュイックの丘へ。フニクラ(ケーブルカー)で丘の上へ。景色がいいかと思ってきたしていたのに、車窓からは全く何も見えなかった。城へ上がるゴンドラに乗れば景色が良かったのかもしれないけど。

 結局城には向かわず、歩いて美術館へ。道に迷いやすいと聞いていたから警戒しながら進む。景色的にもベルギーのあのレストランを思い出します。
爽やかな気候、時折眼下に広がる景色、鳥のさえずりなど楽しい散歩道だった。ほどなく美術館に到着。すごい建物だったけど、なんと日曜無料は確かだけど、メーデーは休館日だった!!

 ショックだったけど、この丘は展望台としての機能も優れていて、バルセロナの町が一望できる。休館日なのに人だかりがあって、バルも稼働している。水の使い方がスペインはすごい。ここでは水は高価なはずなのに。

 一段降りた公園で休憩を兼ねてバルへ。英語がほとんど通じない中、カーニャとカラマリ(イカフライ)。ここはスペイン旅行中で一番ひどい店だった。

 早々に退散し、駅へ向かう。ほぼすることがなくなってしまう。いったんホテルへ。考えてみればこのときこのままカンプノウへ向かっていればもっと楽だったけど、ホテルで休憩してから暇にあかせてカンプノウへ行くことにしました。

 サッカー好きな人でなければ何のことかわからないでしょうが、せっかくバルセロナに来たからには一度はここに行ってみたかった。見学ツアーもグッズも高すぎて手が出なかったけど、こちらも常設のバルやカフェがあったからとりあえずカーニャ。
 駅からの道中、まずはグエル別邸を見に行きましたが、公園しか見ることができず、残念でした。
 さらに途中通りかかった2軍用?またはユース用の試合場でFCバルセロナユースのチームが試合をしていました。未来のFCバルセロナのメンバーがいたかも。15年前にはメッシがプレーしていたはず。そう思うと感激する。さらに下には今や東京オリンピックの星と言われる久保選手もいたはず。

 とはいえ、もう足も痛いし、ふらふらしながら宿に帰りました。そして休憩してから夕食に向かう。最初はゆったりと行こうと思っていたけど、妻がが見つけたクラフトショップにすごくいい皿や陶製の時計があったから、それを買って、いったんホテルに置きに戻った。
 この時点で疲労だけではなく、足に豆が何カ所もできていてホントきつかった。でも、せっかくバルセロナに来たからにはシーフードを食べたい。そこでムール貝専門店へ。これが駅からかなり歩くから本当にへとへと。でもなかなか美味しかった。回のみが異常に小さくて驚いたけど、相当なソースのバリエーションがありました。
 その後またしても長距離を歩いてカタルーニャ音楽堂へ。
 足の疲れと酔いのせいで作品をほとんど見ることもなく途中退場。もともと面白そうでもなく、本来の席からはステージが全く見えないという詐欺まがいの状況だったから、もうどうでもよかったです。
 
 最終日

 いよいよ長かったスペイン旅行も終わり。いつもならもう少し何かしようと考えるけど、さすがにもうどうしようもなく疲れていました。だけどホテル近くにガウディの建築があるということで、まだ暗いうちに散歩にでかける。
 それほどたいしたものでもなかったけど、これが最後のバルセロナ観光。打合せ通り、タクシー相乗りで空港へ。

 空港で最後のカーニャを飲みながら時間をつぶしました。今回は以前の教訓を生かし、つまらないヘルシンキ空港では専用のベッドで仮眠をとり、さらに保安検査を終わらせてからは、スモークサーモンに合わせて生ビールを買ってきてリクライニング式のイスで食べました。少しずついろんなことを学んでいくんですね。

 大変な目にもあったけど、スペインにはまたすぐにでも行きたいと思えるほど楽しい旅でした。

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